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雪は残火に融ける 幕間Ⅲ

20250121_0

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GMが入室しました
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ルリが入室しました
GM
ニュ
ルリ
よーし、とりあえずノープランだけどヘルと話しましょ
GM
探しにいってみるか偶然遭遇してしまうかのどちらがいい?
ルリ
探しに行ってみるのがいいかしらね
GM
OK
ルリ
偶然ばったり、というよりは ルリも話をしてみたいと思っているから
GM
じゃあなんやかんやそんな感じではじめていこう
宜しくお願いします
ルリ
よろしくお願いしますー
 
 
GM
〈大魔動核〉の捜索のために“開拓の道”と呼ばれる坑道の奥地へと向かうことになった一行だったが、出発の直前に地下に地上の人間たちが現れる。
地上と地下の対立を煽る外部の豪商ホルガーは、いずれ地上の主導の下の開発のための視察に赴いたと語る。
その言葉を保証するように、総督ビューレイストの娘であるヘルも同道しており、無碍に退けることも出来ず、地下の住人はそれを受け入れた。
今、ギンヌンガに広がる坑夫たちの街には地上ニヴルヘイムの兵団員やホルガーの雇った傭兵たちの影が無数にある。
地下の住人たちは落ち着かない様子で、君たちもまた極力彼らの視界に入らないように準備を進めていたのだが……ルリはその中で、ヘルに接触できる機会を窺っていた。
彼女を探してしばらく、その姿を見つけてひとりになるタイミングを窺っていると――彼女は供を離れさせ、ひとりで何処かへと歩き始めた。
声を掛けるのなら、今を置いて他はないだろう。
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静かな雪100%
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街の様子を確かめるように周囲を見回しながら歩いていたヘルは、少し歩いたところでため息をついて立ち止まった。
ルリ
―――、」 おや、と思って 「あまり関心しないわよ。敵意がいっぱいの場所で一人になるのは」 建物の影から声をかけならが出てくる
ヘル
――……」 はっと顔を上げて振り返る。 「……その言葉は、そのままこちらが返すべきものだと思うけど」
ルリの顔を見ると、明らかに困惑した様子だ。先日の地上での出来事を考えれば、それも当然の反応だろう。
ルリ
「あたしは別に」 苦笑を浮かべて 「どうにかするわ」 と返して
「こんばんは、ヘル。こんにちはかどうかわからないし暗いから良いわよね」
ヘル
「私は一応、あなたたちを追う立場側の人間よ」 とは言っても、すぐにどうこうするつもりはなさそうだ。
「今はまだ昼前。おはよう、もしくはこんにちはが適切でしょうね」
ルリ
「把握できてるのねぇ」 感心して見せて 「それなら、銃を向けるのが適切のはず」
「でも手にもかけなかった。それが答えでしょ?」
「あたし達、許可証貰ってるはずなんだけど、それって効力ない感じ?」 とぴらぴらとまだ取ってある滞在許可証を振って見せて
ヘル
「あなたたちを捕らえろといったのは、ホルガーだから。私にはそれを止める権限はないけれど、積極的に賛同はしていない」
「父も――止めない以上は黙認しているのでしょうね」
ルリ
「なるほど」 許可証をしまって 「上で手配書とか出てる?」
ヘル
「……ホルガーにとっては、無意味なんでしょうね。どうとでも理由は作れると考えているのでしょう」
「そこまではさせていないみたい。時間の問題かもしれないけれど」
ルリ
「随分と好き勝手してるのねぇ」 へぇー、と
「なるほど。……立ち話もあれだし、」周りを見て お、「そこにベンチあるし座らない?」
ヘル
「彼が運んでくる物資のおかげで、地上の生活が比較的豊かに維持されているのは事実だから」
ルリ
「上手くやったものね、商才は間違いなくあるみたい」
ヘル
「……ちょうど休憩しようと思っていたところではあるけど、大丈夫なの?」
ルリ
「まあ、一人で逃げる程度には身軽だしね」
ヘル
「あなたがそう言うのなら、まあいいでしょう」
ゆっくりと歩き、軽くベンチを払ってから腰を掛けた。
ルリ
1人分の距離を置いて 座り
ヘル
「それで……」 顔をルリに向けて
ルリ
「うん」
ヘル
「わざわざこの状況で私に声を掛けてきたのは、一体どういうつもり? 情報を聞き出しにでも来たの」
ルリ
「んー、そこまで口達者なつもりないのよね」
「貴方が言わないってことは恐らく絶対言わないだろうし」
「だから、さっきの警告を受け取るくらいかしらね、情報を得るというだけなら」
ヘル
「だったら余計に何故。あなたにとってはリスクしかないでしょう」
ルリ
「話してみたかったのよ、貴方と」
ヘル
「……私と?」
ルリ
「うん」
ヘルの目を見て
「初めて会ったときから、無理してる感じがしたから」
ヘル
「…………」 目をあわせてから、自分の手元に視線を落とした。 「私は、父のように責任がある立場でもないし、ホルガーのような力も持っていないわ」
ルリ
「昔のあたしを見てる気がして」
「んー、だからじゃない?」
ヘル
「……無理、ね。自分ではそういうつもりはないんだけど」
ルリ
「どっちも持ってないのに目的だけ果たそうとしてるところあるじゃない」
「それが、自分のため、とかそういうのなら、」 天井を見上げるように視線を上に上げて
ヘル
「この街の秩序を維持するのは、総督の娘として、開拓者の末裔としての私の責務だから」
ルリ
「まあそれなら好きにしたら良い、なんだけど」
「それさ」
「ヘルがやりたいことと自分の使命感とで、取り違えてないかなって」
「そこがあたしとしては気になったから、話してみたかったの」
ヘル
「……その責務を果たすのは、私のやるべきことで――
――やりたいことかどうかは……」 しばらくの間を置いて。 「……考えたこともなかったわ」
ルリ
「………、そっか」
ヘル
「外での生活がどうかは知らないけれど」
「この凍てついた大地で暮らすというのは、余裕のないことなの。特に、民の命を背負う立場なら……なおさらね」
ルリ
「ヘルが言ってる民の命ってさ」
「どこまでのこと言ってるの?」
ヘル
「どこまで……って、それは――
「……地上ニヴルヘイムの人たちの、ことだけど」
ルリ
「………、………そっか」
ヘル
「……私のことを何処まで知っているのかは分からないけど」
ルリ
ベンチに手を置いて 「まああれだけ敵意向けられてるのに、どっちもなんて言ってるほうがちょっとおかしいわよね」
ヘル
「私はギンヌンガの人たちを恨んでいる。……許せるかと言われたら、簡単に頷くことは出来ないわ」
ルリ
「そこまでは知らないわよ。ララから仲が良かったとは聞いたけど」
ヘル
「ララ――……そう、あの子とも会ったのね」
ルリ
「うん。ヘルのこと気にかけてたわ」
ヘル
「……あの子が、私を?」
ルリ
「そりゃ決裂以後、会えてない友だちが居たら」
「気になるでしょ、だってお互いのせいでもなんでもないんだから」
ヘル
「恨み辛みを言われる理由はあっても、心配する理由なんてあの子にはないはずだわ」
ルリ
「……、その辺り、取り違えが多いわね、貴方」
ヘル
「……お互いのせいじゃない。そう簡単に割り切れるものじゃないわ」
「……?」
ルリ
「地上のことは全部自分の仕業、自分の責任って思ってる節があるなってね」
ヘル
「そこまでは思っていないけど――……」
ルリ
「それを抱えるのってビューレイスト、貴方のお父様であって、貴方じゃない、でも必要以上にそれを背負おうとしてるように聞こえたから」
「そう?ならいいんだけど」
苦笑して
「ただ、貴方が思ってる、使命ってさ」
ヘル
「……父の跡は、私が継ぐのよ。だったら、私がその責任を負おうとするのはおかしいことじゃないでしょう」
ルリ
「地下の人間を恨んで許さないことと、地上の人間のために働くことを混同してない?」
ヘル
「……それは……」
ルリ
「そこが、ちょっと気になるのよ」
「あんたにとって、あまり良くないから」
「恨むなら恨むでいいのよ。許せないのは当然だもの」
「ただそれを、使命感で上塗りしていると、変なところで拗れてしまうわ」
ヘル
「……だったら、もっと直接的に復讐しろとでも言うの」
ルリ
「区別はつけろって言ってるのよ」
「実行を唆してるわけじゃないわ」
「……その辺り、取り違えたある女の子の話をするとね」
ヘル
「…………」 顔をルリの方へと向けて。
ルリ
「その街はドワーフとエルフでいがみあっていて、人間はその間に居た、特に何もしない中立として」
「ある窯内職人……ドワーフの職人の中でも名誉ある危険な仕事を行う職人の家に、女の子が生まれたけれど、その子はドワーフ夫妻の間に生まれた人間だった」
「女の子は、子供心に思います、お互いに仲良くできればいいのに、と」
「ドワーフから生まれた、人間の自分であれば、もしかしたらそれができるかも知れない、と」
「女の子はドワーフの子どもたちと遊ぶ他にもこっそりエルフの子たちとも遊ぶようになりました」
ヘル
「……それで、その後はどうなったの」
ルリ
「エルフの子達は女の子にも優しく、気分良く接してくれて、次第に女の子はエルフの子が好きになりました」
「自分が架け橋になれば、その子といっしょになれるんじゃないかと、女の子は使命と自分の目的を取り違えて行きました」
「成人を間近に控えた頃、エルフが実はその女の子の父親の評判を落とそうとしているという話が女の子の耳に入ります」
「なんとそれに自分が関わっているのだと、」
「女の子は、自分の好きなエルフの男の子に問い質します」
「………、すると、観念したように最初からそのために近づいていたことを告白されるのです、と」
ヘル
「………………」
ルリ
若干目線を下げて 間を置くように息を吐いた
「女の子はエルフの男の子にさよならを告げて、腰まであった髪を切り」
「それを最後にエルフと関わるのをやめ、職人としての修行に打ち込むのでした……という、そういう話よ」
ヘル
「……やるせない話ね。子供でさえ、そんな事を考えるだなんて」
――……いえ、他人事ではないかしら。遠からず、ここもそうなるかもしれない」
ルリ
「随分年上だったらしいわよ、見た目じゃわからないものね」 苦笑して
ヘル
「そう……エルフというのは、人間とは歳のとり方が違うのだったわね」
ルリ
「とまあ、目的と使命、自分の中で取り違えてると、どうしても使命を傘に目的を遂行しちゃおうとするから」
「そこを自分の中で弁えてないと危ないよっていう、そういう話」
ヘル
「……、忠告は有り難く受け取っておくわ」
ルリ
「弾んじゃいそうでしょ」
「地上の皆が自分に望んだから、これは正しい行いだから、って」
ヘル
「……これから呟くのは私の独り言。あなたに話していることではないわ」
ルリ
「……うん」
頷いて 前を見る
ヘル
「私は、母を奪い、私に消えない傷をつけた地下の人々を恨んでいる」
「でも……地上を優先しようとする今の父やホルガーたちのやり方が必ずしも正しいとは思わないの」
「何度か、ホルガーのことを強引にでも止めようと考えたこともある」
「でも、そんな時に胸の中で何か、黒いもやもやとしたものが私に囁くの」
「お前の恨みは、お前の母への愛情はそんなものなのか、と」
ルリ
「…………」
ヘル
「それを聞くと、私は足を止めてしまう。……地下の人間を虐げることが、正しいことなんじゃないかと思ってしまう」
「……自分の目的というものが何なのか、見えなくなってしまうの」
「地下を訪れたら、またその声が聞こえてきて――
それで、ひとりになりたかったのだと呟いて、独り言を締めた。
ルリ
「……独り言が聞こえちゃったから、呟くんだけど」
ヘル
「……?」
ルリ
「強いわねぇ………、それに飲まれないだけ、真っ当じゃない」
ヘル
「きっと、優柔不断なだけよ」
ルリ
「何が正しい、かなんて、場所や立場が変われば変わっちゃうし、個人の見え方によってもぜんぜん違うし」
「ただ、一番難しいことをやってると思うわ」
「自分のことを疑うのが、自分の正しさを疑うことが、責任が重ければ重いほど、難しいもの」
ヘル
「……逆よ。難しいことから、逃げているだけ」
ルリ
「大したものよ。年齢がそう違わないのに」
ヘル
「あの子は私のことを心配してくれているのに、私はこの10年、謝りにすら来なかった」
ルリ
「あの子、いい子よ」 笑って
「お隣さんとはまた違ったベクトルだけど、ひたむきないい子」
ヘル
「……あなたから話を聞くまで、彼女の姿は見たくないとさえ思っていたの」
「……いい子だと知っているからこそ、暗い顔を見たくなかったんでしょうね」
ルリ
「元気にはしてた、ご両親の話が出ると黙っちゃうから……傷が深いのはたぶん一緒」
ヘル
「そう……」
ルリ
「ただ、それでも自分の目的を明確にして、頑張ってたわ」
ヘル
「自分の目的――……アザルゲイルさんの跡を継ぐ、とか?」
ルリ
「それはね」
「あたしから聞くのは違うでしょ?」 ふふ、と笑って
「興味があるなら、自分で聞ける機会を作ったほうがいいわ」
ヘル
「……そうね。今回は難しいでしょうけど、近い内に時間を作って、必ず」
ルリ
「個人間でも仲直りってまあ難しい時はあるんだけど、」
「片方から手を差し伸べてもだめなのよね」
「お互いに前に出て手を出さないと、上手く行かない。拗れちゃう」
ヘル
「なんだか含蓄があるわね」
ルリ
「そりゃね」
「人が多いとぶつかることも多いってことよ」
ふふ、とまた笑って
ヘル
「外も外で……生きるのは簡単ではないということね」
――あなたたちがこれから何をするつもりなのかは知らないけど」
ルリ
「残念ながらね」 肩を竦めて
ヘル
「私たちの視察は、地下の人々の活動を妨げる目的のものではないわ」
「視察の目的が本来のものから外れないよう、私は目を光らせておく」
「つまらない独り言を聞かせてしまったお詫びに、ね」
ルリ
「お気遣いありがとう、ただまあ」
「どうにもならない時はどうにもならないし、意外となんとかなる時はすんなり終わっちゃうものよ」
「物事ってさ」
よ、と立ち上がって
「つまんなくはなかったわ」
「昔の自分への罪滅ぼしみたいなものだったし、それに付き合ってもらったのはあたしの方」
「ありがとうね、ヘル」
ヘル
「あんな話を楽しめるなんて、変わっているわね」 苦笑しつつ、自分も立ち上がる。
ルリ
「そりゃあたしも女の子だしね」
ヘル
「ただ話を聞いたくらいだもの。気の利いた言葉も返せていないわ」
ルリ
「いいのよ。一つ覚えておくと良いことは、」
「責任ある立場は、言葉を発するより聞く機会のほうが多いってこと。自覚あるだろうけど」
「少なくとも今あんたはそれが出来てたから、あんたの言葉は飾りじゃないわ」
ヘル
「……ありがとう」
ルリ
「良かったらまたお話しましょ」
「今度はコソコソとじゃなくて、他の人も交えて」
「ゆっくり話せる場所でね」 と手を差し出して
ヘル
「なかなか機会を作るのは難しいでしょうけど、その時は」
「…………」 少し迷いながらも、手を差し出し返し、そっと握手した。
ルリ
握り返して 「それじゃ、護衛が戻ってくる前に退散するけど」
「あまり一人で居ちゃだめよ」
そう言って手を離すと 「またね」と手を振って
ヘル
「そちらもね。特にホルガーの手の者には見つからないよう気を付けて」
ルリ
建物の間に消えていく 「ご忠告ありがとー」
ヘル
小さく手を振って、ルリの姿を見送る。
それから程なく、ヘルを呼ぶ供の声が聞こえてきた。
――今行くわ」
その声に凛とした声を返すと、ヘルもまた街の中へと戻っていくのだった。
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こんなところになりそう
ルリ
やっぱり1時間くらいで終わったわね
GM
よそうどおり
ルリ
え、内容薄くないわよね……(悩み
GM
でも話は普通にまあまあしてる
ふしぎだね……
ルリ
ね…
GM
すばやい
ルリ
よしと、お付き合いありがとうー
GM
ログは
2025/01/21_0
ルリ
日曜日を楽しみにしてるわ
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でしゅ
ルリ
はーい
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うむー
ルリ
では撤退、お疲れ様ー
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また本編かその他CCで~
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ルリが退室しました

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