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- ルリが入室しました
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- GM
- ニュ
- ルリ
- いるわ!
- GM
- ニュニュニュ
- どんな場面がいい?
- ルリ
- んー、案内は皆にするでしょ?
- GM
- うむ
- ルリ
- <船とか施設とか
- だからその後かしらね
- 工房みーせーてー みたいな
- GM
- その後ポーン
- ちょっとまってね~
- ルリ
- はーい
- GM
- 翌日の自由活動日でええか
- ルリ
- ええでー
- GM
- 全体の案内はこのCCの後くらいな感じにしておこう(本編で軽く触れる感じ
- ルリ
- はーい
- GM
- じいさんとララのダブル☆オドロキでいい?
- ルリ
- ダブルでいいけど アザルとはララのことを聞きたい感じかしらね
- だから途中でララが席を外して欲しい 感じ
- GM
- おーけー
- じゃあそんな感じで始めていきましょう
- よろしくお願いします
- ルリ
- はーい よろしくお願いします
-
-
- GM
- ニヴルヘイムの地下に広がる《ギンヌンガ》。アザルゲイルたちが住む其処へと、一悶着も二悶着もあってから辿り着いた一行は、慣れない土地での活動の疲れを癒やすため、その日は泥のように眠った。
- 案内された空き家は決して上等なものとは言えなかったが、寒さを凌げる場所を提供されただけでも今の君たちにとってはありがたいことだったろう。
- そして翌日。まだ疲労も残っているだろうということを考慮し、全員で揃っての活動は一旦控え、まずはそれぞれ自由に地下(一部の者は地上)を見て回ることにした。
- 一行のうち、ルリはララとアザルゲイルに声を掛け、彼女たちが普段どんな場所でどんなことをしているのかを見せてもらうことにしたのだった。
- 地下に眠るという飛空船はひとまず全員揃ってからということで、まず案内されたのは彼らが日常的に詰めているアザルゲイルの工房。
- 優れた魔動機師でもあるアザルゲイルは、銃器を中心に武器の手入れにも精通しており、アル・メナス当時から遺された遺産を使って、地上、地下の様々な武器の製造、改造に携わってきているそうだ。
- 案内された工房には、君にとって見慣れた鍛冶道具もあるにはあるが、地上同様、あまり目にしたことのない不可思議な形状の魔動機械も数多く存在していた。
- ララ
- 「――ということで、ここがじいちゃんの工房だよ!」
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- 喧騒100%
- GM
- 腕を大きく広げて歓迎の意を示すララは誇らしげだ。
- ルリ
- 「おおーっ!」 興奮した様子で目を輝かせる 「すごい、ちゃんと鍛冶道具がしっかりある上にアル・メナスの設備もある!!」
- アザルゲイル
- 「機械自体が万全でないものも多ければ、わしらも当時の設備を十全に使いこなせるわけではないからな」
- ルリ
- 「アザルが武器を打ってるんだったわよね。いいわねぇ、滞在中に盗めるものがあれば良いんだけど」
- アザルゲイル
- 「10年前まではここも地上に対する商売として成り立っておったんじゃがのう」
- ルリ
- 「鍛冶師としての血がすごい騒ぐわ……」
- 「実際の鍛冶仕事も見せてほしいわ」
- アザルゲイル
- 改造中、修理中と思しき武器は殆ど置かれていない。魔動機械に関しても、メンテナンスはされているように見えるが、稼働中のものはないようだ。
- ララ
- 「そうそう。じいちゃんは手も魔動機も、両方使って武器を作るんだ。あたしは魔動機の方の調整の手伝いだけ」
- アザルゲイル
- 「ふーむ、お前さんらの持つ武器と、わしの持つ技術の相性が良いか次第ではあるが……全員の武器を一度見せて貰ってもいいかもしれんな」
- ルリ
- 「魔動機を使いこなせるだけでもすごいわよ」 と笑って
- 「そうねー、外の技術とかその辺りは見ておいて損はないわね」
- ララ
- 「えへへー……そうかなー? っていっても、結構ここでは当たり前なんだよね」
- ルリ
- 「あたしの大剣とかは、リアンのとなり、オルトラントのザングスで採れたミスリルで打ってるしね」
- アザルゲイル
- 「わしもこの世に生を受けてからそれなりに長いが、結局外に出ることはなかったからなぁ」
- ルリ
- 「そうかもしれないんだけど、あたしからしたらすごいのよ」 ふふ、と笑って
- >ララ
- アザルゲイル
- 「ほう……。ミスリルはこの近辺でも採れるが、他の地域のものとどれほどの差があるのかは気になるのう」
- ララ
- 「あたしからすると、あれだけ戦えるみんなの方がすごいよ」
- 「っていっても、まだ戦ってる所の話を軽く聞いただけだけど!」
- ルリ
- 「じっくり見ていいわ。アザルに比べたら拙いから」
- 「意見も聞きたいし、これも見て貰ったらなにかつながるかも知れないし」 と柄だけの剣を示して
- アザルゲイル
- 「うむ。後で見せてもらうとするか」
- 「ここで作る武器には、当然といえば当然の流れなんじゃろうが、魔動機構を付け加えるのが主流でな」
- ルリ
- 「まあ近くで見ることがない方が良いわよ」 苦笑して>ララ
- 「魔動機構、ふーん?」
- 「うちのマギテック協会にそれをするためのクレイモアを打った事があったわね……」 言った後に少しだけ苦い顔をしつつ
- 「まあ、どんなものかは色々見せて、きっと皆で見たほうが良いと思うし」
- アザルゲイル
- 「寒冷地でも問題なく稼働するよう、素材の配合比率も重要になってくるんじゃが……」 髭を撫でつつ、長々と語りそうな予感がした。
- ルリ
- 「あー、なるほど」
- ララ
- 「あはは……たしかに。あたしは殆ど戦えないし、巻き込まれたら大変だ」
- ルリ
- 「ただの鉄だと固まっちゃうから門もミスリルだけじゃなかったのね」
- 「上の入口の門で使われてたのも合金製でしょ」
- アザルゲイル
- 「遠目からの観察だけでようわかったのう。あれもわしらの先祖が造ったものでな」
- ルリ
- 「巻き込ませないから安心しなさい」 ふふん
- アザルゲイル
- 「ここに来た当時は、開拓者たちも随分苦労したそうじゃ」
- ルリ
- 「うん。まあなんとなく、機構の強度考えたらミスリルかマナタイトが結構な配分入ってるんじゃないかって思って」
- アザルゲイル
- 「着るもの、使うもの、食べるもの、何もかもがそれまで住んでいた場所と変えなければならなかったそうじゃからな」
- ルリ
- 「で、マナタイト含有してるならもう少し扉の開きが軽いと思ったからたぶんミスリルかなって」
- 「なんでまたそんなところに…って思ったけど」
- ララ
- 「流石にマナタイトは、このあたりでもそうそう採れるものじゃないしね」
- ルリ
- 「鉱脈があるからよね。大変な努力だわ」
- 「いつか使ってみたいわ、マナタイト」 深い頷き
- アザルゲイル
- 「うむ。やはり最も大きな理由は豊富な資源があり、まだ誰の手も入っていない未開の地だったからだそうじゃ」
- 「他にも、過剰に増加した人口を収容するための場所の確保という課題もあったそうじゃがな」
- ルリ
- 「なんかピンと来ない話よね」
- 「そんな埋め尽くすほど人が居たー、なんて」
- ララ
- 「マナタイト……マナタイトかあ。あたしも直接使ったことはないけど、やっぱり軽いの?」
- アザルゲイル
- 「わしが聞いた話では、街の地下に、あるいは地上高くまで伸びる建築物をいくつも作っても、まかないきれなかったらしい」
- 「挙げ句、空の果てを目指していたなんて話もあったのう」
- ルリ
- 「強度に比して軽量ってその分密度を高められるってことでもあるのよね。大体は鎧や盾を厚くするのに使われるんだけど、」
- 「ミスリルよりも強くて硬い金属っていうのは間違いないわね。問題はミスリル本来の強度に合わせた純度のものを使うと金額が跳ね上がることだけど」と苦笑して
- ララ
- 「となると、飛空船にも使えるのかな? ……いや、もしかしてあの子にも見えないところに既に使ってあったり……?」
- ルリ
- 「お伽噺よねぇ、うちの近所の帝国も本来は大陸の半分を支配してたって思ったけど」
- 「空の果てを目指すってそれ人を捨ててるんじゃないって思っちゃうわね」 困ったように笑って
- 「体の良い厄介払いじゃない」
- 「んー、アル・メナスのやつなら使われててもおかしくないと思うわね。ただやっぱり高いからエンジンの核になる部分とかに使われてるんじゃない?」
- アザルゲイル
- 「厄介払いか……。そういう意味では、此処も最初は似たようなものじゃったのかもしれん」
- ララ
- 「だよねえ……。あの子も、一番重要な部分は壊れてはなさそうなんだけどブラックボックス状態で、どうなってるのか全然分かってないんだよね」
- ルリ
- 「ドワーフも長耳もリカントも、アル・メナスには馴染めなくてこういう奥まったところに暮らしていたっていうし」
- 「厄介払い、っていうのはあながち間違ってないし、開拓地ってそういうものでしょ」
- 「誰も行ったことがない場所じゃなくて他に行けないからここに来たって人がやっぱり大半よ」
- 「そりゃ解明できてたら複製できるだろうしね」 ララに苦笑して
- 「そこはあんたの腕の見せどころでしょ、ララ」
- アザルゲイル
- 「じゃが、ここに関してはその大きな成功例となったわけじゃ」 髭を撫でながらニヤリと笑って。 「鉄道まで敷かれ、多くの魔航船が行き来する交易地となったんじゃからな」
- ルリ
- 「そうね、大勝利ってやつよ」 にや、と笑い返して
- ララ
- 「あれを複製……。そんなことが出来たら、当時の再現――ううん、影響力はアル・メナスの時より大きいよね」
- ルリ
- 「また行き来がしやすくなるだけじゃなくて、大陸の外に出られるかもしれないしね」
- アザルゲイル
- 「その開拓者たちの精神が皆にも受け継がれておるはずなんじゃが、どうして今はこうなってしまったのかのう……」 はあ、と大きなため息をついて。
- ルリ
- 「そういう挑戦には強い力が必要になるし」
- 「んー、まあそりゃ」
- ララ
- 「あー……あたしたちはそもそもここから出たことがないけど、外の人たちも大陸の外には出られないんだっけ」
- ルリ
- 「掘っても豊かにならず苦しいままならやる気なんて出てこないわよ」
- 「うん、らしいわね」 >ララ
- 「結局、そこに尽きるし、関係の改善と状況の改善の見通しが通らないと、力なんて出したくないやつばっかりでしょ」
- アザルゲイル
- 「そうなるに至った原因のことじゃよ。開拓者たちは地上と地下、共に手を取り合って互いの命を守るために協力しあうことを信条としておったんじゃ」
- ルリ
- 工房の道具を見つめ、設備を確認しながら会話を進めて
- アザルゲイル
- 「小さな諍いくらいが起こるのはわかるが、どうしてあんな事件が起こるのか……わしにはどうしても分からん」
- ルリ
- 「……、そこはあたしも気になるところだけど」
- 「全部気持ちが内向きだからっていうのはあると思うのよね」
- アザルとララを見て
- ララ
- 「内向き……あたし内向き?」
- ルリ
- 「あたしの故郷もね、エルフとドワーフがいがみあってたの」
- 「いやララじゃなくて」 苦笑して
- アザルゲイル
- 「ララは貴重な例外じゃろうな。飛空船を復活させて、当時の開拓者たちと同じ夢を見ておる者は今となっては少ない」
- ララ
- 「へー……エルフとドワーフが」 ここでは種族単位でのいがみ合い、というのは無縁なのでほへーと意外そうな顔をした。
- ルリ
- 「派閥争いや権利争いはあるけど、基本的にはリリオ……街を良くするために動いてた」
- 「なんでそれが成立してたかって言うと」
- 「近くに蛮族の国があって、頻繁に襲われてたからなのよね」
- アザルゲイル
- 「成る程。共通の敵か」
- ルリ
- 「商業国の所属都市なんだけど、人族の帝国からも距離が近くて、軍の派遣とかは要請できない位置関係だったから」
- 「自分たちで蛮族と戦うしかなかったのよ」
- 「うん。ここにはそういう、外からこうしてやろうかってやつが無い」
- アザルゲイル
- 「となれば、内輪揉めばかりしとる場合ではなかろうな」
- ルリ
- 「だからお互いにぶつかっちゃう余裕があるのよ」
- ララ
- 「周りは山ばっかり、雪もほぼ年中降ってて、こんなところに攻めてこよう、なんて考える人はいないよね……」
- ルリ
- 「まあそりゃそうよね」 苦笑して >ララ
- ララ
- 「昔ならいざ知らず、今は外に資源を持ち出すのさえ難しいんだし」
- ルリ
- 「ただ共通になり得るのは敵だけじゃないわ」
- アザルゲイル
- 「まあ、ホルガーのような輩は現れたがな」
- ルリ
- 「やっぱり、共通の目標、アザルがやろうとしてる道は正道だと思うもの」
- に、と笑って
- 「一緒にならないと成立し得ない目標を用意してそちらに顔を向けさせるのは、間違いなく必要なことだわ」
- アザルゲイル
- 「うむ。開拓者たちの精神に則るのならば、あれがわしらのあるべき姿じゃろうからな」
- ルリ
- 「問題は敵ほど切迫してないから、意識を変えさせるのが大変ってことね」
- ララ
- 「共通の敵が現れて一致団結するより、平和な目標の方がいいしね」
- ルリ
- 「そうそう」 頷いて
- 「ララの船が皆の希望になると良いわね」
- ルリ
- 希望の船 って書いて エスポワールが出てきちゃうから言語汚染酷い
- ララ
- 「うん! 父さんと母さんの出来なかったことを、あたしが代わりに果たさないと」
- GM
- 限定じゃんけんしよう
- アザルゲイル
- 「義務感、使命感ばかりに囚われてはいかんがの。お前はお前らしく、気楽にやればええ」 わしわしと背伸びしてララの頭を撫でた。
- ララ
- 「だーいじょうぶ。心配しなくたって、これはあたしの夢でもあるんだから」
- ルリ
- 「……」 いい関係だな とララとアザルを見てにんまり笑って
- アザルゲイル
- 「ビュー坊も、早く当時の気持ちを思い出してくれるといいんじゃがのう」
- ルリ
- 「……その辺り、どうなのかしらね」
- 腕を組んで
- ララ
- 「…………」 アザルゲイルの言葉に、何とも居た堪れない顔になって。 「あ、っと。そうだ!」
- ルリ
- 「ん?」
- ララ
- 「あたし、おじさんから魔動機の修理を手伝ってって言われてたんだった」
- ルリ
- 「っと、悪かったわね、ララ」
- ララ
- 「そろそろ準備して向かわなきゃ。ごめんルリ、案内の続きはまた後で!」
- ルリ
- 「後で手伝えそうなら呼んで頂戴、また後で!」
- 手を振って
- アザルゲイル
- 「おお、行ってくるといい。その間くらい、わしでも皆の相手くらいは出来るじゃろうからな」
- ララ
- 「ありがとー!」 ぶんぶんと手を振りながら、声はすぐに遠ざかっていく。
- ルリ
- 「ビューレイスト、考えてるところが読めないのよね。目的が見えてこないというか」
- アザルゲイル
- 「忙しなくてすまんな」 よっこらせ。腰も疲れたし適当な椅子に腰を掛けた。
- ルリ
- アザルに顔を向けて 「だから敵か味方かも分からない」 ハンマーを持ち上げて見つめつつ
- アザルゲイル
- 「ああ。お前さんたちを歓迎する様子を見せたかと思えば、あんな動きを見せたわけじゃからのう」
- ルリ
- 「まるで、そうね」
- ハンマーを置いて 「盤面を眺めてるみたい。そしてたぶん自分自身も駒にしてそう、そんな気がする」
- アザルゲイル
- 「ニヴルヘイムとギンヌンガ、その双方を利用して何かを果たそうとしている、と」
- ルリ
- 「うん。じゃなかったらそういう転がし方はしないってね」 作業台の近くの椅子に腰掛けて
- アザルゲイル
- 「とはいえ、この10年のビュー坊のことはわしもよく知らん。話す機会さえ稀じゃからの」
- 「もっと近い場所からあやつを見続けている者から話でも聞ければいいんじゃが……」
- ルリ
- 「誰になるのかしらね、娘のヘルとかかな」
- 「ただ結構距離遠そうな感じはしたのよねぇ」 はー、と息をつきつつ
- アザルゲイル
- 「最も近しい場所におるのは、やはりヘル嬢じゃろうな。実際どうなのかは、聞いてみんことには分からんが」
- ルリ
- 「娘のやってることはそれはそれとしてって感じだったもの」 ビューレイストの態度が、と
- アザルゲイル
- 「……昔はララとも仲が良かったんじゃがなぁ」
- ルリ
- 「……、あ、そうなんだ」
- 「そうなるとあれかしらね、ララのお母さんと、ヘルのお母さんが仲良かったのかしら」
- アザルゲイル
- 「それもある。じゃがそれ以上に、昨日軽く話題には出したが――ララの両親は、ビュー坊が主導しておった飛空船の復活計画に携わっておってな」
- ルリ
- 「うん……その話は聞きたかったのよね」
- アザルゲイル
- 「その関係で、幼いララを連れて総督府を訪れることもよくあったんじゃ」
- ルリ
- 「ララの両親に、何があったの?」
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- ルリ
- 「流石に本人の前じゃ聞けなかったから、アザルから聞きたかったのよ」
- アザルゲイル
- 「報復じゃよ。総督邸襲撃のな」
- 「無論、主導したのはビュー坊ではない」
- ルリ
- 「……やっぱりそうか」
- アザルゲイル
- 「襲撃に怒り狂った者たちが、今度はララの両親が詰めておった研究所を襲うという事件を起こした」
- ルリ
- 「……」 煙管を取り出して 口に咥える
- アザルゲイル
- 「まあ、当時ビュー坊は善政を敷いておった故、地上には熱狂的な支持者もおったんじゃ」
- 「故に反動も大きかった。総督邸襲撃の数日後にその事件が起き、ララの両親を始めとして何人もの研究者たちが犠牲になった」
- ルリ
- 「そいつらの跳ねっ返り、か」
- 「その時、ララは?」
- アザルゲイル
- 「……研究所におったよ。いち早く異常を察知した両親の手によって、施設内の安全な場所に隠れることが出来た故、怪我などはなかったが」
- 「発見された時、建物の中から響いてくる銃声と怒号に悲鳴、それらを聞きながら震えておったそうじゃ」
- ルリ
- 「マギテックだけど戦えないっていうのはそういう事情もあるのかしらね」
- 息をついて 「その後はアザルに引き取られてって感じか」
- アザルゲイル
- 「一応、射撃の心得はある。引き金を引けない、ということもない。じゃが、もともと争い事が好きな子ではなくてな」
- ルリ
- 「まー、そりゃ見てれば分かるわ」 笑って 「いい子よ、とっても」
- アザルゲイル
- 「うむ。両親の死を目の当たりにしたララは、その場で気を失ってしまい……数日の看病を経て、ようやく目を覚ましたんじゃ」
- 「うむ。わしにとっても本物の孫のようじゃわい」
- 「――そういえば……」 はて、と顎に手を当てて。
- ルリ
- 「ん?」 煙管をつまんで
- アザルゲイル
- 「その事件の時のことを、ララはあまり覚えておらんと言っておったな。……両親がそれで亡くなったことなどは覚えているそうじゃが、」
- 「その時どんな場所に隠れていたのか、何をしていたのか、気絶する直前までのことを、殆ど忘れてしまっておるらしい」
- ルリ
- 「……ふぅん?」
- アザルゲイル
- 「今まではそんな場面に立ち会えば、幼い子どもなんじゃから当然だろうと流しておったが」
- ルリ
- 「まあショックがそれだけ大きかったんじゃ……?」 ないのか?続く言葉に眉を動かして
- アザルゲイル
- 「事件を引き起こした者たちの記憶の曖昧さと何か関係があるのか……とちと思ってな」
- 「まあ、まったく根拠はないんじゃが」
- ルリ
- 「……なるほどね」
- 「確かにララも、その場に居た人、で」
- 「なおかつ生き残ってる相手、か」
- アザルゲイル
- 「ああ。何かしら影響を受けておってもおかしくはなかろう」
- ルリ
- 「頭には留めておくわ」
- アザルゲイル
- 「うむ。よろしく頼む」
- ルリ
- 「にしても、ヘル、か」 のびー、としながら
- アザルゲイル
- 「しかし……その辺りを考えるとヘル嬢から話を聞くというのもなかなか難しいな」 ツテがない状態だ。
- ルリ
- 「昔のあたしっぽくて、ちょっと見てて苦しくなるのよね」
- 「やろうとしてること、目的とかは違うんだけど」 刻み煙草を詰めて火をつけて
- アザルゲイル
- 「ほう……お前さんとあの子がのう」
- ルリ
- 「目的と使命を履き違えてる感じがね」
- 「あたしさ、ドワーフから生まれた人間なのよ」
- 「取り替えっ子ってやつでドワーフ一家であたしだけ人間」
- アザルゲイル
- 「ああ。そんなようなことをちらと言っておったな」
- ルリ
- 「人間にしては派手な髪色してるでしょ」
- 軽くつまんで見せて
- 「これは母さん譲り」
- アザルゲイル
- 「まるでわしらのような髪色じゃからな。あ、わしも昔はもっと違う色だったんじゃぞ」
- ルリ
- 「ぶいぶい言わせてそう」 苦笑して
- 「で、さっきも言ったように」
- 「エルフとドワーフはいがみあってる街で」
- 「あたしはドワーフから生まれた人間だった」
- 「そうなるとさ、喧嘩なんてしてほしくないって考えるのが子どもの思考でしょ」
- 「ドワーフじゃないから、炎身がなくて炎のケーキが食べられなくてもドワーフじゃないからこそ」
- アザルゲイル
- 「そりゃあそうじゃな」
- ルリ
- 「その架け橋になれるんじゃないかって思ってたのよ」
- 少し苦みを感じる表情で口にすると 一服して 煙を吐き
- 「ま、その結果はお察しってやつよ」
- アザルゲイル
- 「上手くはいかなんだか」
- ルリ
- 「笑い話だけど、腰まであった髪をぶった切る結果になったってわけ」 笑って
- アザルゲイル
- 「まるで失恋した時の乙女のようじゃのう」 苦笑にはそんな言葉を冗談らしく返して。
- 「その理由が、目的と使命を履き違えていたからというわけか」
- ルリ
- 「あたしは架け橋になってエルフとドワーフを仲良くさせたかったんじゃなくて、」
- 「あたしという架け橋が居てもいいと思いたかった、架け橋になったからこそ、一緒になれると思った相手がエルフだった」
- 「それが使命と目的を履き違えてるってことだったのよ」
- アザルゲイル
- 「……なるほどのう」
- ルリ
- 「ヘルからはそういう、自分の目的を影に、使命を果たしてるように見えるから」
- 「ちょっと見てて辛いのよね。あの子も無理してそうで」
- 「ま、当てずっぽうだけど」
- アザルゲイル
- 「おぬしらとヘル嬢がゆっくりと話せる機会があるといいんじゃがな」
- ルリ
- 「そのうち来そうねー」
- アザルゲイル
- 「あの子もまた、この狭い世界だけで生きてきた子じゃ」
- 「わしはもう100年以上ここで生きておる故、考え方もそう簡単には変わらんじゃろうが、まだ若いララやヘル嬢ならば、外からの刺激で得るものは多いじゃろう」
- ルリ
- 「まあそのうちね、あたしが話す機会が来るかは別だけど」
- 「それにはダウトって言わせてもらうわね」 苦笑して 「現役の技術者が考え方変わらないなんて、絶対にないし、」
- 「そんな凝り固まったやつが、未来を見据えて捨て身で動いたりはしないわ」
- 「ドワーフが生命をかける時はそうする必要がある時だからだもの」
- アザルゲイル
- 「ガハハ、こりゃあ一本取られたわい」
- 「わしはドワーフのコミュニティで生きてきたわけではない。お前さんの方が、よっぽどドワーフというものをよく理解してそうじゃな」
- ルリ
- 「確かに種族は人間だけれど、」
- 「流れてる血はドワーフのものって信じているもの」
- アザルゲイル
- 「違いない」
- ルリ
- 「だから、同胞の力には必ずなるわ」
- アザルゲイル
- 「ここに住む人間たちも、種族と立場は違えど」
- ルリ
- ふふ、と笑って
- アザルゲイル
- 「皆この地を拓いた開拓者たちの血を引いておることに違いはない」
- 「おぬしのように、皆がその誇りを取り戻せる手助けが出来るように努めねばならんな」
- ルリ
- 「そうね、その手伝いができるように、頑張るわ」
- よ、と立ち上がって 「ありがとうアザル。忙しいのに時間使わせたわね」
- アザルゲイル
- 「うむ、心強い。お前さんたちには苦労を掛けるな」
- ルリ
- 「色々準備があると思うから、手伝えることがあれば言って、なければ他で時間を潰してくるわ」
- アザルゲイル
- 「なに、今日はわしも予定が詰まっておるというわけではない」
- 「後でお前さんたちの武器も見せてもらおうと考えておったくらいじゃしな」
- ルリ
- 「そっか、ならよかったわ」
- アザルゲイル
- 「仮にも客人をこき使うわけにもいかん。今日くらいは自由に街を見て回るといい」
- ルリ
- 「今度上に行った時は良さそうなお酒買ってくるわ。少なくとも一杯飲める環境は作りたいわね」
- 「酒の一滴は血の一滴ってね」
- アザルゲイル
- 「おお、ファルマーのやつも巻き込んで飲まねばな」
- 「さて……それじゃあわしは他の奴らに声を掛けてくるとするか。各々の武器を軽くでも見せてもらわんとな」
- ルリ
- 「うん、わかったわ」
- アザルゲイル
- 「お前さんもあまり無理はせず、ちゃんと身体も休めるんじゃぞ」
- ルリ
- 「また後でね、アザル」 「まあララの手伝いに行ったりしてくるわ。加工ならなんとかできるしね」
- 立ち上がって 「それじゃ」 手を振ると部屋をでていく
- アザルゲイル
- 「うむ。あの子は見ての通りそそっかしいところもあるから、しっかり見てやってくれ」
- ルリ
- 「あ」
- アザルゲイル
- 「うん?」
- ルリ
- 顔だけ戻して 「工房見せてくれてありがと!」
- アザルゲイル
- 「なあに、お安い御用じゃ」
- ルリ
- に、と笑顔を見せて そのまま駆け出していく
- アザルゲイル
- ニカッ、と破顔して。
- GM
- こんなところになりそう
- ルリ
- たったった、と地下の街を走る 活気は少ないけれど人の営みがしっかりと刻まれるそこに 笑みをこぼしながら
- ルリ
- うん。そうね
- お付き合いありがとうー
- GM
- こちらこそありgとうー
- たれたんの体調が問題なければ明日もよろしく><
- ルリ
- ヘル、それからまだ関係性が見えないシュネーとの会話が楽しみね
- こちらこそ!
- それじゃ撤退するわー
- またねー
- GM
- おつかれさま~~~
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- ルリが退室しました
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