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幕間「夜の一時」

20241207_0

!SYSTEM
んごが入室しました
!SYSTEM
ソフィアが入室しました
ソフィア
なにここ
んご
深淵
ソフィア
やば
んご
もうここから抜け出せない
ソフィア
お前もな
んご
私と此処で暮らすのだよ、永遠にな
ソフィア
私はいいよ
んご
よくない
ソフィア
ざっこ
んご
こっざ
なんも考えてないならなんか特に入りも
なさそうな気がする
ソフィア
まあ人が入って来る想定なら
入ってこれるところで話せ
んご
いつものほししべ
ソフィア
いいよ
夜にしてね
んご
わがっだ
ソフィア
助かる 助かる 助かる
んご
人いないほうがいい?
ソフィア
少なめならば大丈夫
んご
OKPY
んご
 
 
 
 冒険者ギルドのラウンジは夜の静寂に包まれ、傷だらけの長テーブルや椅子が、灯されたランプの光で影を落としている。
ランプの微かな炎は壁にかけられた古地図を照らし、時計の針が規則正しく時間を刻む音と、飲み明かした末に寝入ってしまった冒険者のいびき、そしてカウンターの奥にいる店員が静かにジョッキを磨いている音が響いていた。
窓の隙間から冷たい夜風が吹き込み、置き忘れられた地図をそっと揺らす。キャロラインが肌寒さを感じてぱたぱたと窓に駆け寄ると、窓をぱたりと閉じた。
ソフィア
キャロラインはそんなことしない
んご
??
ソフィア
そういう雑用は全部イーライにさせてる
んご
顎でこき使ってる
ソフィア
あたりまえ
んご
そんなラウンジの横を通る廊下を、一人の少年が歩いていく。軽く夜の鍛錬を済ませ、シャワーを浴びた帰りだった。彼は欠伸を零しながらラウンジに踏み入り、暇をしていたガルバにホットミルクを一つ頼んだ。
んご
こんなとこでええか
ソフィア
さんきゅーんご
トゥエルヴ
すぐに運ばれてくるホットミルクのマグを手に取り、少年は誰もいないテーブルに歩み寄ると、椅子を引いて腰かけた。ふうふう、とミルクから立ち上る湯気を吹いて、窓の外の月を見上げながら一口含んだ。
ソフィア
閑散とした店内に再びドアベルの音が鳴り響く。ドアが開いたのに合わせて冷たい風が入ってくると、近くの席で眠りこけていた男が一瞬身体を跳ねさせたのを見て、来訪した少女は慌てて扉を閉め直した。
んご
かわいいね
ソフィア
トゥエルヴ
頬杖をつきながらちびちびとミルクを口にしていたが、珍しい夜の来訪者に気付いて、そちらへ視線をやった。
ソフィア
暖かそうな黒いコートを脱ぎ、とりあえず空いている席で飲み物でもと店内を見回すと、よく知った顔を見つけてそちらへと歩いていく。 「トゥエルヴ」
トゥエルヴ
「ソフィア? どうしたの、こんな時間に」
ソフィア
「……今日は少し忙しくて、まだご飯を食べてなかったから」
まだ開いている此処へやってきたのだと説明すると、空いている席を示して「いい?」と首を傾げた。
トゥエルヴ
「ふぅん。よくやるね……」 こんな時間まで。続いたソフィアの問いには 「ん」 と短く頷いた。
ソフィア
「冒険者ランクをもらうからには、もう少しちゃんとしたくて」 そう返してからお礼を口にすると、椅子に座り、手近なところで転がっていたイーライを呼び寄せた。
んご
ころがっていた…?
床掃除とはせいがでますね
ソフィア
犬だから案外転がってるかも
ソフィア
飲み物と軽い食事を注文し終えると、じーっとトゥエルヴの顔を見る。
トゥエルヴ
「……」 ふぅん、とまた気のない相槌を打とうとして、頬杖をついた顔がゆったりとソフィアに向いた 「……ん、冒険者ランク、上げるんだ」
「…………」 顔を向けたら、相手も何やらこちらを見つめている。なんだ?と瞬きを繰り返した。
ソフィア
「……今まではあまり自信がなかったんだけど、ネクサスの一件から帰ってきた後に、ガルバさんにどうだ、って言ってもらったから」
「……それは一旦置いておいて」 置いといて、のジェスチャー。
んご
かわいいなw
ソフィア
「……フィオリとは?」 その後どうなの?と続きは声には出さず、プレッシャーで語った。
んご
ジェスチャー可愛くて不覚にもきゅんした
ソフィア
なんでもきゅんとする男 たんご
トゥエルヴ
「……」 頬杖をついたままの顔が、降りかかるプレッシャーを感じて少し歪んだ 「…なに、フィオリとはって……」
ソフィア
「進んだのかな、って」
トゥエルヴ
「進むも何も、別に……。前みたいに、邪険にはもうしないよ」
「………」 怒られるし。目の前の子に。という言葉はぎりぎり飲み込む。
ソフィア
「…………」 はあ?って顔。
トゥエルヴ
「……なに」 その顔。
んご
フード引っ張ろうと思ったけどもう脱いでた
ソフィア
「……どう考えてももうその段階じゃないよね」
ソフィア
最近はそんなにフードかぶってない
トゥエルヴ
「………。…遠慮なし」 アニトラはもっと遠慮してたのに。
んご
俺も鼻が高いよ
ソフィア
「だって、ちゃんと聞かなきゃ一生答えてくれなさそうだし」
トゥエルヴ
「聞かれても、答えられる事なんて……それこそ、フィオリに聞けばいいじゃん……」
ソフィア
「……フィオリがかわいそうでしょ」
トゥエルヴ
「僕は?」
ソフィア
「男の子でしょ」
トゥエルヴ
「………」 片頬を膨らませた。ホットミルクの入ったマグを握って温まった片手を、まだ夜風に吹かれて冷たいままだろうソフィアの頬にぺちょっとくっつける。
ソフィア
「冷たいところに温かいものを当てても、悪戯にはならないんじゃない……?」 ひゃっとかならないよ。じとーっとした目で見つめて。 「……フィオリにはどうせこういうこともできないくせに」
トゥエルヴ
「……意地悪だ」 ちぇ、と手を放す。
ソフィア
「女の子の方からは色々言い辛いんだから、トゥエルヴがリードしてあげなきゃ駄目だよ……」
トゥエルヴ
「…今の関係で満足してるよ。これ以上、何かしようなんて思ってない」
ソフィア
「……」 じっとー。
トゥエルヴ
「……」 ソフィアの視線から逃げるようにして 「……だって、期待させたらさせたで、良い事はないし…」
ソフィア
「……どういう意味?」
トゥエルヴ
「僕がどういう場所に身を置いてるか、ソフィアも知ってるよね。その……」
ソフィア
小さく頷いた。
トゥエルヴ
「所謂、宗教的な理由で、結婚――……」 つい口を突いて出た言葉に、自分で当惑する 「――は、禁止されてるから」
ソフィア
「何それ……」 逆にちょっと燃える、と思ってしまったのは黙っておこう。 「……でも、そういうところまで行きたいとは思ってるんだね」
んご
ソフィア……強くなったな……
ソフィア
ソフィアは元々そういう物語性が高そうな展開はすきだよ
んご
ひん
ソフィア
にゅう
んご
ページ間違って戻っちゃった。少々お待ちを…
ソフィア
あwれ
んご
それはふぃおちゃん
ソフィア
あぁ!?
トゥエルヴ
「聖人の在り方に倣って、身を清く保ち、性に惑わされる事勿れ。そういう教えがあるんだ」 ソフィアの内心に気付く事ないまま、そっと呟く。不満などない――はずなのに。最近自分を取り巻く出来事に、何処かもやもやと感じることはあった。
「…た、例えばの話!フィオリがそういうの、望んでるかも分かんないし…」
ソフィア
「……そういう話、何度か聞いたことはあるけど」
「その度に、いつも思うんだよね」
「……人を愛したい、愛されたいって思うのって、汚いことなのかなって」
トゥエルヴ
「………」 瞬きを繰り返し、ソフィアにちらりと視線を向ける 「…そういう事が、言いたいわけじゃ……ないと思う」
ソフィア
「……じゃあ、どういうことだと思ってるの?」
トゥエルヴ
「…え、えぇーと……た、例えば………」 なんで友人とこんな話をしないといけないのだろうか。内容が内容だけに、落ち着かない。
ソフィア
「……」 真面目な表情でじーっとトゥエルヴを見つめたまま。
トゥエルヴ
「つ、強すぎる欲っていうのは、良くない……し……。そういうのに発展しやすいから禁じてる、とか……」 もごもご… 「……っ そ、そもそも、なんでそんなに僕とフィオリの事気になってるのさ」
ソフィア
「……それもひとつの愛の形、なんじゃないの?」
「だって……大事な友達のことだし、気になるのは当たり前でしょ」
トゥエルヴ
大事な友人。その言葉にうっかり絆されそうになった 「と、ともかく、情欲に溺れて、神様への祈りとか、奉仕とか、そういうのが疎かになっちゃダメだからダメなんだよっ」
ソフィア
「……別に好きな人がいたって、そこがおろそかになるとは限らないと思うけど……。神殿の人たちだって、結婚してる人は沢山いるでしょ?」
トゥエルヴ
「…なる人がいるから、駄目なの」 多分。実際に見た事はないけど 「……そりゃあね。でも、熱心な信者とか、高位の神官の中には、やっぱりそういうのはいけないからって、独身の人もいるよ」
ソフィア
「……変なの。トゥエルヴだって、そんな変なところ辞めちゃえばいいのに……」
トゥエルヴ
「……。簡単に言うよね、ほんと…」
ソフィア
「……簡単に出来るとは思ってないよ。だけど、そういう選択もあるよって、言わないと伝わらないでしょ」
「……トゥエルヴは、馬鹿だし」
トゥエルヴ
「……」 熱い手の平で触っても効き目がなかった。今度は頬を摘まもうと手を伸ばした。
ソフィア
「……いひゃい」
トゥエルヴ
たてたてよこよこ、まるかいて、ちょん、と放す。
「……僕にとっては、あの場所も大事な居場所なんだ。そんな……好きな子ができたからって、簡単に辞められる場所じゃない。ソフィアにだってあるでしょ?そういう――…」 そこまで言って、言葉を切った。
ソフィア
困ったように小さく笑って。 「……そうだね、軽率だった」
トゥエルヴ
「………。ごめん」
!SYSTEM
アニトラが入室しました
んご
アニトラだああああ
アニトラ
これ本当に大丈夫なやつ????
ソフィア
「……大丈夫。今の私にはちゃんと、居場所があるから」
ソフィア
フィオリと手も繋げない雑魚を詰めてるだけだからセーフ
んご
僕は大丈夫いつでもこいこいです
アニトラ
プ ざっこ
んご
???
アニトラ
ごめんなさいごめんなさい
んご
うるせぇ!こい!
アニトラ
助骨おらないで下さい
ワァーッ
トゥエルヴ
「……こんなに聞いてきたんだし、僕にだって聞く権利はあるよね」
ソフィア
「……何か聞きたいことがあるの?」
トゥエルヴ
頬杖を解いて、ソフィアを見て 「………」 しばし悩む様に無言で見つめたままだったが 「ミアの事」
ソフィア
「……」 ぱちぱちと目を瞬かせた。 「……トゥエルヴがミアのことを聞きたいなんて、意外」
トゥエルヴ
「…正直、初めて会った時から少し変だなって思ってたんだ。あの子って、昔からああだったの?」
ソフィア
「……ああ、って。才能至上主義……みたいな?」
トゥエルヴ
「ん、」 こくりと頷きつつも 「それもあるけど……なんていうか、笑ってるようで笑ってないみたいな」
「正直、君とあの子が姉妹だって、まだ信じられない。似てないし、全然」
アニトラ
階上から小さな足音が近づいてきて、下ってくる。その途中で、ラウンジに誰かが居ることに気付いたかして、歩調が緩んだ。
ソフィア
「……あ、あはは……。魔法の才能も、全然違うしね……」
アニトラ
それになんとなく聞き覚えがあるような……と、階下を見てみれば、トゥエルヴとソフィアの姿だ。この時間になんだか珍しい。
ソフィア
「私も、ミアと私が血が繋がってるなんてあまり信じられ――
話していたところで、小さな足音と気配に気付いて振り向き、それが知り合いだと分かると小さく手を振った。 「アニトラさん」
トゥエルヴ
「…それに――」 あの子が関わっている事件には、必ず魔域や、不思議な力を持った魔法具が関わっている。あれはなんなのだろう。あれは、彼女たちの家に関わることなのだろうか。尽きない謎に、どこから話そうかと悩んでいると 「……え?」
アニトラ
あれから久しぶりだ。黒色の短髪に整えた少女と目が合うと、柔らかに笑みを見せて、 「こんばんは、ソフィアさん。お久しぶりですね」
ソフィア
「うん、あれ以来、なかなか会う機会がなかったね。こんばんは」
アニトラ
小さく手を振り返しながら歩を早めて降りてきて、二人に近づいていく。
トゥエルヴ
「アニトラ、おは――じゃない。こんばんわ」 いつも朝の鍛錬で顔を合わせているせいか、朝の挨拶が癖で出掛かった。
アニトラ
あこれ夜中だ
ソフィア
まあまあよる
アニトラ
まま
んご
ソフィアが夜ご飯を食べるくらいにはまだ深くはないけどまあまあな夜
ソフィア
「……よかったら、アニトラさんも一緒にどう?」
目の前には、ちょうど運ばれてきた晩ごはん。どう、と誘ったのは食事ではなく話の方だ。
自分の身の上に関係する話で、人に話すのは憚られることではある。しかし、何度も一緒に事件に立ち向かった相手であれば構わないだろうという思いもある。
ソフィア
ミアの瞳って何色だっけ?>たんご
わすれた
トゥエルヴ
「……ここ、空いてるよ」 と席を勧めつつ、つつつ、とぬるくなり始めたミルクを口に運ぶ。
アニトラ
んご
えっ
アニトラ
運ばれてきた食事はシェアするものに見えない。ということは、お話のことだろうか。
んご
なんとなく赤いイメージがあった
ソフィア
私とおそろい!?
んご
姉妹だからねそりゃあね!
アニトラ
「ええ、込み入った話でないのなら、折角ですし是非……」
ソフィア
髪色は指定してたけど目の色を指定してた記憶があまりない
アニトラ
目まで違ったらどどどどどーなっちゃうの
みあ「からこん」
んご
髪は金髪だったっけね
ソフィア
そうわよ
んご
からこんかぁ…
ソフィア
「…………」 困ったような表情になった。込み入ったというより、立ち入った話にはなってしまいそうだ。
アニトラ
「……ええと……本当に居ても大丈夫……なのでしょうか?」
ソフィア
「……あまり面白くない話だと思う。私の、妹の話だから」
アニトラ
アニトラはどこまで聞いてたかなぁ……あまり仲良くなさそうなふいんきなのは知ってたような気がする
トゥエルヴ
「ちょっと、気になってて。最近は見なくなったけど、此処によく依頼を持ち込んでたみたいだから、これからも多分、あると思う」
ソフィア
ふいんき(何故か変換できない)
アニトラ
ふいふい
ソフィア
禁断の話題にふれるな>最近は見なくなった
アニトラ
わろ
アニトラ
「ソフィアさんの、妹さん……ですか」
んご
( ˘⌣˘)
ソフィア
「……アニトラさんが嫌じゃなければ、居てくれていいよ。トゥエルヴに聞かれたことは、答えるつもりだし」
アニトラ
「あら、星の標に顔を出していたことが?」 それは知らなかった。
ソフィア
「……私も、前にトゥエルヴたちから聞くまでは知らなかったんだけどね」 こっちでは会ったこともないし、と。
アニトラ
「ううん……特に知らせることもなかったのですね」
視線を少し外して考える間を置いたが、口を開くまでは早かった。
ソフィア
「……私は、家族の間ではもういないはずの人間だから」
トゥエルヴ
「ソフィアも、結構吹っ切れたみたいだから。この機会に聞いておこうかと思って」
アニトラ
あそこの名前がわからないが
多分通じるだろうと信じて(
ソフィア
勝利を信じて!
アニトラ
迷宮だったか間だったかわがんない!!
トゥエルヴ
「それに……ミアはフィオリの事をすごく気に入ってたみたいだし、まあ、一応……」
アニトラ
――……」 そんな、と声に出そうとしてふと思い出される。オルトラント地方での依頼で、鏡の迷宮で見た光景。
んご
鏡の迷宮でヨシ!つたわる
アニトラ
その光景と繋がった気がした。徐々に口が閉じられる。
ソフィア
「……ミアは、魔法に限らず才能がある人が好きみたいだから」
アニトラ
迷宮!!!! なおす
ソフィア
「……アニトラさんは知らないだろうし、私の昔のことから、話した方がよさそうかな」
アニトラ
小さく頷いて、 「フィオリさんが状況を救ってくれた、ということは知っていますが……きっとそうです」
ソフィア
「……私はオルトラントのスフェンの出で、私の父は一代でその地位を築いた、優秀な魔術師だったの」
トゥエルヴ
「……それなら…」 才能自体が好きならば、ソフィアだってミアに甚く気に入られるのではないだろうか。以前の冒険で彼女が見せた戦いぶりを思い出す 「……」 けれども話の腰を折る事を懸念して、そのまま言葉を切った。
ソフィア
「……父は表面上はとてもいい人だけど、内心では魔術師こそ最も優れた人間だと考えているみたいで、」
「……子供である私にも、強い魔法の才能を求めた」
んご
ソフィア卓に向けてのおさらい助かる
アニトラ
リアン地方から行くと玄関ともなる国だ、と話を聞きながら頷く。
ソフィア
「でも、私は人間の両親から生まれたのに、先祖返りでリカントとして生まれてしまって、真語魔法も、操霊魔法も神聖魔法も……召異魔法さえも操る力がなかった」
トゥエルヴ
「大変だよね。魔術師って」 血統とかでも決まるみたいだし、昔からのしがらみなんてのもありそうだ。
ソフィア
「ミア――妹が出来て、数年の間は、まだ才能が開花していないだけだろうって、両親も辛抱強く私を育ててくれていた……と思う」 その辺りの記憶は、もう少し曖昧だけど、と。
アニトラ
「……苦しい状況、ですね」
ソフィア
「……でも、私が10歳になる頃には、私に魔法の才能がまったくといっていい程無かったのは明らかで、逆に私より幼いミアは、あっという間に魔法が扱えるようになったの」
「どれだけ必死に頑張っても、私は初歩の魔法さえ習得することが出来なくて、……ついに父から見限られてしまった」
「父は自分から私という魔法の才能のない人間が生まれたことを厭って、私を屋敷の地下に閉じ込めて……」 思い出してしまったことに一瞬顔を俯けたが、ゆっくりと上げて。 「……私はそこで、何もない日々を過ごし続けた」
トゥエルヴ
「……」 そこまでは、ミアやフィオリから聞いた話の中にもあった。いずれも他人の目線から語られた状況だったから、実際にソフィアから彼女視点の話を聞くのは初めてだ。
アニトラ
「兄弟にあたる人物は、家族には居ませんでしたが……否が応でも比較されて、…………」
ソフィア
「私に出来たのは、倉庫代わりのそこに置かれていたまともに読めない本を、バレないように読むことと……誰かが助けに来てくれる、誰かが私を認めてくれると妄想ししんじて、待つことだけだった」
「……そうして数年が経ったある日、偶然なのか、誰かが意図したことなのかは分からないけど、私は“奈落の魔域”の中に閉じ込められて、そこをフィオリたちに助けてもらったの」
「……両親と妹の中では、私は数年も前に家が嫌で家出したことになっていたみたいで、私は皆にここまで連れてきてもらって、ようやく自由を得ることができた」
トゥエルヴ
「家出……」 あ、そうなんだ…
ソフィア
「ここまでが、私がイルスファールに来られた理由」
アニトラ
「家出が出来る余地がある程度に、閉じ込めたつもりだったのでしょうか……」
トゥエルヴ
「それだけ聞くと、普通の女の子に育ったように思えるんだけどな」 どうしてミアはああなっちゃったのやら
ソフィア
「……ううん、きっと世間体のために、対外的には家出したっていうことにしてただけ」
「……ミアは確かに、両親から愛されていたと思う」
トゥエルヴ
「……」 それとも、魔術師って皆ああなんだろうか。思えばフィオリも思い込み激しいところが…
ソフィア
「でも、……周りが見られるようになった今は、それだけじゃなかったんだと思う」
トゥエルヴ
「そうなんだ?」
ソフィア
「……娘でも、才能がないと判断されてしまえば私みたいになる。……ミアだって、ひとつでも間違えば私と同じように扱われるかもしれない」
「そんな恐怖が、あの子の中にもあるのかも……って、最近ちょっと思ったんだ」
トゥエルヴ
「………」 視線を巡らせ、記憶を浚う 「……何やるにしても、楽しそうに見えたけどな」
アニトラ
なんと浅ましい……口に出かけたが、ソフィアの話を聞き続けて、ううん……と小さく唸るのであった。
んご
アニトラさんはたまに毒舌になる
ソフィア
「……今はもう、あの子は自分の才能を疑う余地もないし、魔法の腕ならお父様にも迫っているか――もしかしたら、越えているかもしれないから」
アニトラ
許せないなと思うとそんなかんじになるかも(ろくろ
トゥエルヴ
「…ミアが君んちの当主ってやつになったら」
「ソフィア、帰れるようになるのかな」
ソフィア
「……どうかな。ミアは、私のことは嫌いだろうし」
アニトラ
「ソフィアさんは自由を得たと言っていました。……戻りたいと、思うのですか?」
ソフィア
「……私も、あまり帰りたいとは思えないから」
トゥエルヴ
「……そういうものなんだね。やっぱり許せない事があれば、相手が家族であっても離れたいって思うようになるんだ」
「もっと、切っても切れない絆みたいなものがあるんだと思ってた」
ソフィア
「……少なくとも、私と家族の間には、ない――かな」
「でも……」
「……もし私のことを認めさせることが出来るのなら、認めてもらいたいとは……思うかもしれない」
アニトラ
「自分の娘と思えないような、そんな処遇をする人を――」 言いかけて、止める。
ソフィア
https://sw.tale.blue/tmp/haragurodou/pT1Pr9.jpg
えらすぎるからソフィア卓の準備すすめたわ
アニトラ
えらお
トゥエルヴ
「なら、もう認めて貰えるんじゃない?ソフィア、冒険者のランクを上げるんだよね?」
アニトラ
自信がかおにでてる
んご
えらすぎじゃん
これは虐めてくるタイプの妹ですねぇ…
ソフィア
「……どうかな。そんなに簡単な話じゃないと思う」
アニトラ
「…………どう……なのでしょうね。父親が、魔法の才しか認められないというのであれば」
ソフィア
「……うん、少なくとも、お父様が魔法を使えないままの私を認めてくれるとは思えない」
トゥエルヴ
「あれだけすごい事こなしてきたのに……」
ソフィア
ころしてやる
アニトラ
「魔法の才でないとならない理由があるんですね。血統の問題以外にも、あるかもしれないし、ないかもしれませんが……」
んご
この滾るような殺意をもってしても認められないというのか
アニトラ
おっぱいひかえめ
ソフィア
「……理由があるのかどうかは分からない。お父様からそういう話を聞く機会なんて、なかったから」
んご
おっぱいはソフィアの勝ち
ソフィア
胸だけは勝ってる
でもまだ年齢差がある
アニトラ
やはりフィジカルはこちらのもの
ソフィア
多分3歳くらい……
アニトラ
3……
ソフィア
「……ミアの方は、魔法に限らない才能が好きみたいだけど」
「多分……私のことは認めたくないんじゃないかな」
トゥエルヴ
「頑固そうだしね、ミア」
「でも、そっか。ソフィアがそういう気持ちでいるなら」
「今度仕事持ち込んできた時に、ソフィアにも声かけるよ。今のソフィアはすごい奴になってるって見せられるチャンスになるし」
ソフィア
「……い、いいよ、別に。……会って、何を話せばいいのかもわからないし」
アニトラ
「……それでも、そんな方たちに、少しでもその気持ちにさせてやりたいのなら」
トゥエルヴ
「無理に話さなくていいよ。いつも通りでいれば」
アニトラ
「話さずとも、ええ。いつも通りの姿を見せればいいと思います」
ソフィア
「……そうかな」
トゥエルヴ
「うん。実際、この前の依頼の最中は何度も……助けてもらったし」
アニトラ
「どんな反応であっても、ソフィアさん自身が、今のソフィアさんで居られることを恥ずかしく思わないのなら」
「それでいいじゃないですか……?」
トゥエルヴ
うんうん、とアニトラの言葉に頷いて見せる。
ソフィア
「……そっか、そうだね。……今のいつも通りの私を見せないと、皆にも失礼だね」
トゥエルヴ
「うん、まあ。もう少し僕には優しくしてもいいけど」
ソフィア
「……トゥエルヴがもう少し乙女心が分かるようになったらね」
アニトラ
「……」 そういうトゥエルヴをちら、と見て、ソフィアに視線を戻して……
小さく一つ、頷いた。
ソフィア
2対1
民主主義の勝利
アニトラ
おたんこ……
トゥエルヴ
「あれ勉強しろ、これ勉強しろって言って……今度はオトメゴコロ……オトメゴコロって、どうやって勉強するの?」
んご
🍆…
ソフィア
🐠……
んご
🐡!?
アニトラ
🎣……
んご
🍣
ソフィア
「……」 多分そう言ってるうちは無理だな、ってアニトラと顔を見合わせた。
トゥエルヴ
「…聞いてる?」 おしえてってば
アニトラ
うんうんと頷いて、困ったように一息吐いた。
ソフィア
「……恋愛小説でも読んでみたらいいんじゃないかな」
トゥエルヴ
「え~…」
アニトラ
「……ああ、それがいいかもしれません。他人の気持ちを推し量れないのなら、例として、こんな気持ちの機微が働いているかもしれないと」
トゥエルヴ
「……じゃあ、おすすめは?」
ソフィア
「問題は、30分くらいで飽きて寝ちゃいそうなところだけど」
トゥエルヴ
「………」 それはなんともいえなかった。無言を突き通す。
アニトラ
「想像できるようになるかもしれませんし…………読み聞かせるものではないですから、頑張って読んでいただかないとですが……」
ソフィア
「今度、私が面白かったと思うものを貸してあげる」
んご
恋愛小説を読み聞かせるアニトラ
アニトラ
「……」 以前に見たフィオリの私物は……よした方がいいかも。
んご
見たい…
アニトラ
GL読めばいい?
ソフィア
フィオリの私物はなんだったの?
がちがちのBL?
トゥエルヴ
「……それ、本当に恋愛小説だよね?」 なんかの技術書とか魔術書とか、ホラーとかでもないよね?>ソフィア
んご
まさかの
ソフィア
「……私のことをなんだと思ってるの?」
アニトラ
男女の攻守逆転だったかな(すっとぼけ
んご
ふ、ふたなり!?
アニトラ
「失礼ですよトゥエルヴさん……」
トゥエルヴ
「………」 唇を3の形にした。
ソフィア
お前の世界では攻守逆転するには生えなきゃいかんのか?
んご
お、お姉様!?説得力が違うぜ
トゥエルヴ
「でも、あんまり難しいのは無しだよ」
アニトラ
便利魔法生物ではやそう(
ソフィア
「……トゥエルヴでも読めそうなのから持ってくるよ」
「絵本とか」
トゥエルヴ
「それは馬鹿にしてるよね?」
アニトラ
「道は長いですね……」
ソフィア
「……冗談だよ」
トゥエルヴ
「冗談なら冗談らしく、もっと笑いなよ」 いつも真顔で冗談言ってくるからわかりにくいよ
アニトラ
「といっても、わたしも詳しいわけではありませんし、書店員さんに伺ってみますかね……」
ソフィア
「すぐに冗談だって分かっても面白くないでしょ……」
トゥエルヴ
「え、アニトラもそういうのに疎いの?結構詳しいんだと思ってた。ほら、友達が」 ほら
アニトラ
「トゥエルヴさん」 制すような声音で一言、彼の名を呼んだ。その一言には色々と含まれていた。
トゥエルヴ
「…………」 きゅ、っと口を閉ざした。
ソフィア
「……ふふ、アニトラさんはトゥエルヴのお姉さんみたいだね」
アニトラ
そこからふう、と困ったようにため息を吐いて 「体格差がなければやはり兄ではないですよね……」
トゥエルヴ
「……まるで僕が手のかかる子供みたいな…」
ソフィア
「……ミアもトゥエルヴくらい馬鹿だったら可愛げがあったんだけどね」
トゥエルヴ
「僕が馬鹿かどうかはさておき、ミアはもう少し人間らしくあるべきだっていうのには同意」
アニトラ
「少し抜けているくらいがかわいい、とは聞きますしね」 そういうことだろうと
ソフィア
「だってさ」
トゥエルヴ
「……抜けてない」
アニトラ
「ふふ」 ……少しかどうかの言及は控えた。
ソフィア
合間に食べ進めていた食事を終えて、食器を置いて手を合わせた。 「……ごちそうさまでした」
トゥエルヴ
「…少ないんじゃない?」 量
ソフィア
「……あんまり食べる方じゃないし、夜遅くに食べると太りやすいって言うし」
トゥエルヴ
「意外と気にしてるんだ」 太るとか
ソフィア
「……少なくとも、何処かの無神経な人よりはね」
トゥエルヴ
「…………」
アニトラ
「恋愛小説の他に、必要な本が増えますね」
「頭に入らなさそうですが……」
トゥエルヴ
「……ア、アニトラ…」 そんな……
アニトラ
「…………冗談です」 にこ。
ソフィア
「……フィオリに同じようなこと言ったら、3回くらいぶつからね」
トゥエルヴ
「………~~~」 ぐぬぬ、として>アニトラ
「…健康に気を使ったつもりなんだけど」 ソフィアもフィオリも痩せてるし。グラスランナーの体型は……よくわからない……
ソフィア
「……前途多難だ」
「さてと……お風呂も寄っていきたいし、私はそろそろ戻ろうかな」
アニトラ
「……」 なんだか自分の気持の中でそわ、としていけない気がしてきた。 「冗談は……あんまり言わないようにしますね、わたしは」
トゥエルヴ
「僕もそろそろ寝よ……このままここにいたら、読まないといけない本が増えそう……」
アニトラ
「わたしも、適当に飲み物を頂いてから戻ります」
トゥエルヴ
「……え、いいのに」 冗談いっぱい言っても>アニトラ
ソフィア
「それじゃあふたりとも、おやすみなさい。……夜ふかしはしないようにね」
トゥエルヴ
「ん、おやすみ。ソフィア」
ソフィア
立ち上がり、食器をカウンターへと戻すと、2人に手をふりふりと振って、店を後にした。
アニトラ
「ええ、ソフィアさんもおやすみなさい。また、お話しましょうね」
トゥエルヴ
「それじゃあアニトラ、僕も寝るね。また明日……いつもの時間に」
マグカップを手に立ち上がり、ちらっとアニトラを見やる。
ソフィア
あいつらうまぴょいしたんだ!
アニトラ
「トゥエルヴさんもおやすみなさい。はい、また明日……よろしくお願いします」
アニトラ
うまぴょい!(必殺攻撃Ⅱ
んご
うまぴょい!(薙ぎ払いⅠ
アニトラ
よわ
トゥエルヴ
「ん」 小さく頷くと、マグカップを戻してから、とことこと自室へと帰っていった。
んご
薙ぎ払いはわぬんだむにて最強!!!
アニトラ
和やかに手を振って、それぞれを見送った。
アニトラ
おわで だいじょうぶ です
んご
ぉゎゎゎゎ
ソフィア
おつか れさま でした
みあちゃん顔はかわいいな……
んご
CCたのし かつ
アニトラ
かおは……
んご
顔がイイだけのおんな…
アニトラ
ソフィアもっとトゥエルヴのことぼこぼこにいって……
んご
ログはこれね! 20241207_0
ソフィア
性格がわるい……
もうまあまあぼこおこにいってる
んご
アニトラさぁん!?
アニトラ
やったぁ
???
んご
🍆……
アニトラ
ソフィアとももっとうまぴょいしたい
おたんこなす…
んご
うまぴょいしよ
ソフィア
ソフィア卓という名のミアちゃん卓が開催されたら
うまぴょいできるかもしれない……
んご
たのしみだっぴ……
アニトラ
姉味強いし……(?
んご
ソフィア卓がくるか、12卓がくるか。どっちが先だ!ファイッ!
アニトラ
;;;
ソフィア
ファイッ
アニトラ
他愛のない話だらだら続けてさぁ!!!
ソフィア
じゃあラウンジにもどるか……
さらばだ……
アニトラ
仲をさぁ!!(床ドン
ソフィア
)))
アニトラ
おつかれさまでしたありがとう!!1
んご
だらだら続けるの好きはあふう
!SYSTEM
ソフィアが退室しました
んご
お疲れ様ありがとうまたね!
アニトラ
またねお誘いありがとね~
!SYSTEM
アニトラが退室しました
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