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- ハオが入室しました
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- サイゾウが入室しました
- サイゾウ
- よいせ
- ハオ
- こんばんは。突然のお誘いに応じていただき感謝です
- サイゾウ
- いえいえ~おまねきありがとう
- ハオ
- よろしくお願いいたします。
- サイゾウ
- よろしくおねがいしままま
-
-
-
- イルスファール王国。星の標。数多くの冒険者が集うこの宿には日夜様々な依頼が舞い込んでくる。
- 忙しい日々を送る冒険者達もいつもいつも忙しいわけではなく、暇を持て余す時間もあったり、休息をとる時間もある。
- 星の標に所属する冒険者、サイゾウもまたそのうちの一人であった。
- 暇だったのか、たまたま時間があったのか。常とは違ったのは、一人でいた君に声をかける冒険者がいたことである。
- ハオ
- 「あれ、サイゾウ、久しぶり!元気にしてた?あ、もし時間があって、よかったら手伝って欲しいことがあるんだけどいいかな」
- サイゾウ
- 「……は、はひっ!?」 ギルドを訪れたのはこれで3回目だ。先日は運よく手練れの中に紛れてなんとか依頼をこなしたが、今回もそうなるとは限らない。決意を固めて仕事を探した少女だったが――結果があえなく撃沈。結局手持無沙汰になった状態で、家に帰るわけにもいかず、店の中で途方に暮れていたところだった。
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- 品茶の余暇70%
- サイゾウ
- 「………? ?? ………っ?」 え、今自分に声かけた?自分の周りをきょろきょろと見回して、自分の背後を見やって
- サイゾウなんて名前。この異国では珍しいし……いやでも、自分みたいな人間に声をかけるなんてそんな事があるわけもなく……
- ハオ
- やっほー、と声をかけた当の本人は呑気に手を振っていた。
- 君が初めてこの宿を訪れた時、縁あって同席した冒険者、ハオである。尚その時に君の故郷の料理について根掘り葉掘り尋ねるものだからもしかしたら記憶に新しいかもしれない。
- サイゾウ
- 「……せ、せせ、拙者……でございます、か…?」 周りに人がいない事をしっかりと確認してから、ぎくしゃくとした動きで自分を指差し確認してみる。
- ハオ
- 「うん。おなかすいてる?試食をお願いしたいものがあってね」あ、ちゃんと自分での試食はしたから味は大丈夫だよ!
- ハオ
- この少女、ハオはミィルズ神殿の料理人であり、神の声は聞こえていないもののミィルズ神の信徒である。味の好みは差異あれど、最低限の味は保証されている。
- サイゾウ
- 「………」 よく見れば、この前声をかけてきてくれた先輩冒険者ではないか。どぎまぎと挙動不審気味に体を強張らせ 「…え、あ……し、試食……で、ですが、拙者ではその……せ、折角作っていただいた料理が、勿体ないで、しょう……」
- ハオ
- 「そんなことないない。むしろ料理人見習いの料理だからお願いしたいのはこっちの方だし…サイゾウから教えてもらった料理から発想も得れたんだよ」
- サイゾウ
- 「……お、教えたなどと……そんな……」 五指を合わせて、口と鼻を覆う。人と顔を合わせられない時の癖だ。
- 「しょ、食通というわけでもなし……そちらの方面にも疎く………。た、正しい評価が出来るかどうか……」
- ハオ
- 「ははは。固く考えなくて大丈夫大丈夫」
- サイゾウ
- 口と鼻は手で遮られ、右目は前髪で隠れている。唯一見える左目が、ちら、とハオを見上げた。
- ハオ
- 目は嘘をつかない。前に見た時と同じ、柔らかい太陽の光のような目である。
- サイゾウ
- 「………~~」 気まずそうに頬を染めて、視線を降ろす。
- ハオ
- どうかな?と返事を根気よく待っている。
- サイゾウ
- 熟考の末、ぽつりと消え入りそうな声色で 「………あ、あまり、期待はしないでくださいませ。そ、それでも、ハオ殿がよいと、そう、仰られるなら………」
- ハオ
- 「ありがとう!」ぱぁ、と表情が明るくなる。
- じゃ、早速行こう!と
- サイゾウ
- 「………」 俯いたまま、小さくこくんと頷く。両腕で大事そうに長槍の入った鞘掛けを抱えて、前髪を指先で摘まんで弄りながら歩き出した。
-
-
-
- 冒険者の少女、サイゾウが連れてこられたのは長屋の一角の部屋であった。
- ハオ
- 「今お茶淹れるねー」
- ハオ
- お茶も料理のはず。
- 2D6 → 9[6,3] +5+4 = 18
- ハオ
- 適当に座ってて―、と案内された先にはテーブルとイスがある。
- サイゾウ
- 「………」 訪れた事のない街の一角。物珍しそうに周囲を見渡す。ああ、きっとこの横一列に並んだ家屋全てがハオ殿の居宅なのでしょう。さすが一流の冒険者は邸宅も広々としている……のか?
- 「……は、はい…」 言われるがまま、椅子に座る。着物の合わせを何度も直し、長槍を抱えなおし、前髪を整えて……
- ハオ
- 運ばれてきたのは香ばしくどこか懐かしい香りがするお茶であった。
- ハオ
- ほうじ茶です。
- サイゾウ
- 「……お、王都にもあるのですね……」 シュラのお茶
- ハオ
- 「うん。シュラもそうだけど、本当イルスファールは色々な人が流れてくる関係上、取り扱ってる商品が幅広くてね」
- サイゾウ
- 「……ながれ、て…?」 放浪者、みたいなことだろうか
- ハオ
- 「そう。簡単に言うと、突然一方通行でテレポートでこっちに来ちゃう…かな。遺跡ごとケルディオン大陸に転移しちゃった例もあるよ」
- サイゾウ
- 「……そ、そんな、事が……?」 再び両手で鼻口を覆う
- サイゾウ
- あっ
- 間違えて消しちゃった…
- ハオ
- 歴史修正
- ハオ
- 「いわく、この大陸は巨大な剣の迷宮だ、とか、この大陸自体がシュラみたいな巨大な別空間だ、とか、色々説があるみたいだけど」
- ハオ
- 「どうしてこの大陸に様々なものが流れ着いて、そして、外に出られないのかは謎ってね」
- 変な海流があって、船で異大陸に行けない事は確認されてるんだけどねー、と続けた。
- サイゾウ
- 「………せ、拙者でさえ、自身の住んでいた世界の外に、また別の世界が広がっていた事に、驚いたというのに…」 また更に外側があるのか…
- ハオ
- 「えーと、ケルディオン大陸の北西にアルフレイム大陸、東にテラスティア大陸っていうのがあることはわかってるみたい」
- 「外の大陸の人たちからは、ケルディオン大陸は帰らずの大陸って呼ばれてるみたい」
- サイゾウ
- 「あ、ありゅ……ありゅふれいむぐっ」 舌嚙んだ
- ハオ
- 「キルヒア神殿の図書館にそういう資料もあると思うから興味あったら調べてみるといいよー」
- サイゾウ
- 「………は、はい……」 恥ずかしさのあまり、縮こまっていった。
- ハオ
- 「世界は広いよ。料理人としては、嬉しい限りだね」
- サイゾウ
- 「…ハ、ハオ殿はお強くていらっしゃるので、きっとそう感じられるのでしょうね……せ、拙者はなんだか恐ろしくなって参りました………」
- ハオ
- 「料理人は多かれ少なかれタフだからねー」あ、そろそろいいかな
- ちょっと席外すねー、とてこてこと席を外し、しばらくして戻ってきた盆の上には何やら丸い鍋?のようなものがあり
- ハオ
- https://makeshop-multi-images.akamaized.net/ganso50ban/itemimages/000000000004_fDEc5nV.jpg
- 本日のイメージ図
- サイゾウ
- あんまんしゅき
- ハオ
- 湯気を立てているのは…ふかふかの白い饅頭であった。
- まんまるのものもあれば、少し渦をまいているような形のもある。
- ハオ
- サイゾウちゃん、甘い方が好き?
- ハオ
- ひとつひとつはそんなに大きくない。
- サイゾウ
- 「………」 かぐわしい香り。しかし未知の料理でもある。一見餅や饅頭に見えたが、湯気が立ち上っている。蒸したて?
- サイゾウ
- たぶんおすきです
- ハオ
- 「これからの季節はこういう料理が商業街にも並ぶからねー、一見どれも同じ蒸し饅頭に見えるけど、中の具材を変えるだけでガラっと変わるんだ」
- おすすめはかじって食べる感じだけど、熱かったらこれもどうぞー、とナイフとフォーク、そして箸まで用意してくれる。
- サイゾウ
- 「中に具材が……」 ますます饅頭だ。
- 「あ、ありがとうございます……」 両手で箸を受け取ると、自身の前にそれを横にして置いた。
- ハオ
- おすすめはかじる
- サイゾウ
- おはしでちまちまたべますとも
- ハオ
- 「どうぞどうぞ」
- サイゾウ
- あっ
- ま、まだたべないぜ
- サイゾウ
- 箸を置けば、次は両手を両ひざの上に。料理には手を伸ばさず、下を見つめたまま待っている様子。
- ハオ
- まじでいいとこのお嬢様だな
- サイゾウ
- 人より先に食べてはいけないと躾けられまして
- ハオ
- なるほど
- ハオ
- 「おかず系はこれかなー」とサイゾウの皿にまんじゅうをおいた。
- ちょっとうずまきみたいな形になっている饅頭である。
- 自分のもとって
- サイゾウ
- 「……」 おかずけい?ぱちぱち、と瞬きして、天辺のつむじをじっと見下ろしている。
- ハオ
- 「いただきます」と
- 両手で持ってー、かぷりとひと口
- 「ひゃっふ…!」
- 熱いから気をつけてねー、と
- サイゾウ
- ハオが食事を始めたのを盗み見てから、両手を合わせた。いただきまする、と丁寧に口ずさんでから箸を綺麗に揃えて持ち、漸く饅頭に箸先を近づける。
- 一欠け分けると、裂け目からじゅわ…と肉汁が溢れてきて、目を丸くした。ま、饅頭ではない。
- ハオ
- くくく
- ただの肉まんだと思ったか?
- サイゾウ
- が、画鋲が
- そう。ただの饅頭ではない。
- ひとかけわけると中に入っているのは薄く切られた…肉炒めのようである、そして真ん中あたりから、とろりと卵の黄身が流れ落ちた。
- ハオ
- https://www.50ban.jp/wp-content/uploads/2016/02/01-510x340.jpg
- SUKIYAKI
- サイゾウ
- な、なんなのだこれは…こんなものがこの世に存在するというのか…
- なかのひともしらなかった
- ハオ
- 江戸清というお店にあるすきやきまんですね
- サイゾウ
- (意外とすき焼きって歴史浅いんだな)
- へぇぇぇ
- 江戸時代にはあったってあるから、シュラにもあるな。よし…
- ハオ
- そう、るろうに剣心にも出てくるので
- 江戸時代末期にはあったはず
- サイゾウ
- 「…ぎゅ、牛鍋が、中に……?」
- サイゾウ
- あかべこね
- ハオ
- 「そう。サイゾウに教えてもらった料理からヒントを得たんだ」
- サイゾウ
- まああの店出てきたのって明治入ってからなんだけどね!
- まさかサイゾウも教えた料理がこんな風に形を変えて出てくるなど予想もしていなかっただろう。
- ハオ
- 団子があるんだ、すき焼きだってあっていいんだ
- サイゾウ
- なかなかあばうとでよろしい
- ハオ
- パンがあるんだ、肉まんだって作れる
- サイゾウ
- 「……牛鍋の、饅頭…………」 なんて斜め上の発想なのだろう…さすがに驚きが隠せない。
- 箸で欠片を一つまみして、口に運ぶ 「……は、はむ」
- ひと口かじれば…昔食べたことがあるかもしれない、甘辛い味付けに似た肉の味と、とろりとからんだ黄身が肉の味の濃さをマイルドにしてくれるだろう。
- サイゾウ
- 片手で口を隠し、もしゃもしゃと咀嚼。あ、あつい……でも美味しい。饅頭の皮が米の代わりになっていて、味付けの濃さもちょうどいい具合に馴染んでいる。
- 「………」 もぐもぐ、もぐもぐ、もぐもぐもぐ……小さな口で、何度も咀嚼をしてから飲み込む。
- 「…お、おいしゅうございます……」
- ハオ
- 「よかった。料理人にとっては、それが何よりの報酬だよ」えへへ、と嬉しそうに。
- サイゾウ
- 「……も、申し訳ございません。こ、このような、月並みな感想しか……」 もっと口達者であったのなら、もっとハオ殿を喜ばせてあげられただろうに
- 「で、でも本当に、その……とても美味で……えぇと、お、お肉が柔らかくて……味付けも……」 なんとかかんとか思い付く限りの言葉を模索した。
- ハオ
- 「ありがとう、サイゾウ」えへへ…
- よっしゃ、と心の中でガッツポーズである。
- サイゾウ
- 「……よ、喜んでいただけたのなら、何よりでございます…」 二口目を口に含む。もぐもぐもぐ…
- その後も三口目、四口目と続き、気付けば一個を平らげていた。おかず系というだけあって、満腹度は高い。
- ハオ
- 「ふふ、では試作品その2!」
- 見た目は真っ白な、今度は渦がまいていない饅頭のようである。
- サイゾウ
- 「………あ、は、はい…」 は、はいるかな…
- ハオ
- ちょっと小さめである。おそらく、お腹に入ることも考えて作られている。
- サイゾウ
- 「……こ、こちらも、おかずけい?の饅頭でございましょうか」
- ハオ
- 「ううん、こっちは甘酸っぱい系」
- サイゾウ
- 「あ、あまずっぱい…」 まず普通の饅頭ではない
- 僅かに不安を滲ませながらも、箸先を押し当て、一口分に分ける。
- ハオ
- とろり…と中からあふれたのは薄黄色のジャムである。ほのかに香るその香りに君は覚えがある。
- サイゾウ
- ぼくもしらない料理がでてきたぞ
- ハオ
- https://akimabairin.com/wp-content/uploads/2021/01/s003.jpg
- 梅ジャムまんです
- サイゾウ
- こ、こんなのあるの??
- ハオ
- あったかいのじゃなくて普通のまんじゅうの具材としてはあるらしいです、梅ジャム
- サイゾウ
- 味が全然想像できないな…梅ジャム…
- ハオ
- はちみつ漬けの梅みたいな感じかなぁ、という想像
- サイゾウ
- 駄菓子の方なら分かるんだけどなw
- ハオ
- かりかり梅ぇ…
- サイゾウ
- あのあれです。赤い梅ジャム。もう製造元閉鎖しちゃったやつ
- ハオ
- 昭和時代の懐かしの駄菓子って出てきた…
- ハオ
- 「梅干しからヒントを得てジャムにしてみた」ぐっ
- サイゾウ
- 結構最近まで売ってたのです。味が好きでよくかってました
- 最近(2018年まで)
- ハオ
- もう私達は2世代前の人間…
- サイゾウ
- 「……う、梅の叩き、のようなものでしょうか」
- ハオ
- 「それよりは甘いかな。でも香りとあの独特の美味しい甘酸っぱさはなくさないように作ってみたよー」
- サイゾウ
- お、おれぁ平成っこだ!
- ハオ
- 「生地にも教えてもらったお米の粉を使ってみました」
- ハオ
- 梅…米…もち…相性が悪いはずがなく…
- サイゾウ
- 「………ハ、ハオ殿が作られるお料理は、どれも斬新でございますね」
- 「まさか、梅を饅頭にしてしまうだなんて……」
- ハオ
- 「料理人は未知に突っ込んでいくのが仕事みたいなものだからねーただ」
- 「絶対に忘れてはいけないのは食べる相手がいる事」
- 「手間を惜しまず、愛を注げば喜びは生まれる」
- サイゾウ
- 「……な、なるほど。料理人は、他者の為にお料理を作るご職業ですものね…」
- 「そ、それはハオ殿の経験則からのお言葉ですか?」
- ハオ
- 「最後のはミィルズ様の格言だよ。真ん中のは…私の師匠や尊敬する料理人の言葉でもある」
- 「うーん、今でこそコレだけど実は私…………」
- サイゾウ
- 「……は、ハオ殿にも、お師匠様がいらっしゃるのですね…。お料理は、そのお師匠様から……?」
- ハオ
- 「料理、全然上手く作れなくて、嫌いだったんだ」
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- サイゾウ
- 「……え…」 思ってもみない言葉が聞こえて、思わず聞き返してしまった。
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- 孤独の漫遊者70%
- ハオ
- 「私の両親は2人ともドワーフでね。だから火の扱いも上手かった」
- サイゾウ
- 口に運ぼうとした饅頭をそっと降ろし、ハオを控えめに見やった。
- ハオ
- 「そんな両親と里の皆のところに生まれて育ったのに、私は火の扱いが下手…というか、皆と同じように火に触ることができなかった」
- 「どうして私は火が扱えないんだろう、どうして私は皆と同じようにできないんだろう、そんなことばっか思ってた」
- サイゾウ
- 「……ご、ご両親が……で、ですが、ハオ殿は、その……」 ドワーフではないように見える。と言いたそうにハオをちらちらと盗み見た。
- サイゾウ
- うわぁナイトメアだぁばっちぃ!なんて事には何処かの審問官ではないので言いません
- ハオ
- 「あ、ナイトメアだよ。やあ…自分でも恵まれてるのに何思ってるんだろうって当時は思ってたよ」
- ナイトメアは親の種族によって特徴が変わる。ドワーフから生まれたナイトメアは…生まれつき、火の耐性が低い。少しの火でも火傷は深くなる。
- サイゾウ
- 「ないとめあ……」 聞き慣れない言葉だ。ただ、ガルバに教えてもらった王都の話のうちに、そんな種族の名を耳にした。自国でいうところの、"鬼"にあたる。
- ハオ
- 「そんな時師匠に会った。師匠は旅の料理人で…会った時に初めて作ってくれたのが、コレ」コレ、と饅頭を示した。
- サイゾウ
- 「……ま、饅頭、ですか?」
- 「………」 そんな思い出深い料理を作ってくれたのか。戸惑いと罪悪感と嬉しさがないまぜになって沸いた。胸元で手をきゅっと握り、ハオの話の続きを待った。
- ハオ
- 「そ。里の料理人にも負けず劣らずの腕前で…作ってる様子はまるで魔法みたいだった」
- ハオ
- 「美味しかったよ。素直にそう伝えた。その時に、あの人はこう言ったんだ」
- 「この饅頭も始まりはただの饅頭だった、でも、その饅頭を焼いたり、煮たり、蒸したり…中に具材を入れたり、その具材を変えたり」
- 「そしてそのどれもが美味しい饅頭なんだ、ってね」
- 「その時からだね、少し考え方が変わったのと、料理に興味を持ったのは」
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- 明日の希望70%
- サイゾウ
- 「……ハ、ハオ殿のお師匠様は、見識の深いお方だったのでしょうね…。ま、饅頭は饅頭でも、いろんな饅頭があって……そ、それこそ、本日ハオ殿が作ったような面白い饅頭も、あって……」
- 「……そ、それぞれが、それぞれ違う旨味を持っているということを……き、きっと、仰りたかった……」 のかな…多分…… 「あ、い、いえ……すみません……せ、拙者如きが……」 勝手な憶測立てちゃって
- ハオ
- 「ううん、私もそうだと…今思えば、励ましだったんだと思う」
- 「饅頭にもいろいろな作り方や味があるように、人もそうだってね」
- サイゾウ
- 「…す、すす、素敵な、出会いでございます……。そ、そのお師匠様から受け継いだ饅頭が、今、また新しい形で……作られて……」
- ハオ
- 「ドワーフの里で生まれたのに、火が恐い…そんな私だからできる料理もある、そう言いたかったんだと思う」
- サイゾウ
- 「……は、はい…。い、今まさに……その……いただいて、おります。ハ、ハオ殿の、たゆまぬ努力の……成果、でございますね……」
- ハオ
- 「………サイゾウも一緒だよ」
- サイゾウ
- 「……へ…」 間の抜けた声が上がった。
- ハオ
- 「サイゾウは世界が広いことが恐いことってさっき言ってた、イルスファールはシュラとは全然違うところだから、おっかなびっくりなところもまだまだあると思うし、冒険者になったから、猶更そう感じるところもあるかもしれない」
- 「私はそれはすごく大事な事だと思う。恐いことに慣れちゃうと…例えば、毒沼に突っ込んだりしちゃうし…?」例えが極端で不器用なところは師匠譲りかもしれない。
- サイゾウ
- 「………ど、毒沼に、は、入られた事が……?」
- ハオ
- 「後は7日間くらい起きていられそうな珈琲豆のブレンド作り出したり?」はは…とトオイメをした。
- サイゾウ
- 「………な、七日も睡眠を取らずにおられた、ことが…………」
- す、末恐ろしい……食の道。
- ハオ
- 「いやちょっと依頼で…そんな感じで、恐いことは必ずしも誰かと比べて劣っていることではない、ってことだね」
- ハオ
- サイゾウちゃんってNoと言えない日本人だよね典型的な…
- サイゾウ
- 「……あ、有難きお言葉でございます…せ、拙者には勿体ない……」 きっと励ましてくれてるんだろう
- ハオ
- 「サイゾウがいなきゃこの料理できてないしね、そもそも」
- サイゾウ
- 自分には荷が勝ち過ぎてるときだけ何故かNOと言える気弱陰キャ
- ハオ
- 「つまり、ある意味!さっきサイゾウが美味しいって言ってくれたこの料理はサイゾウが生み出したってことだよ!」
- サイゾウ
- 「……そ、そそんな、滅相もございません……。せ、拙者がハオ殿にお伝えしたシュラの食事は……大抵の者が、出来て当たり前のものばかり……」
- 「せ、拙者がいなくとも……拙者でなくとも、い、いずれハオ殿であれば、生み出せた素晴らしきお食事でございます……」
- 「………」 会話が途切れる空気に耐えられなくなって、先手を打つ 「……せ、折角のハオ殿のお料理、さ、冷めてしまわぬうちに、いただかねばなりませんね……っ」
- 先ほど口に運びかけた饅頭の一欠けを改めて口に運び、はむ、と頬張った。
- ハオ
- 「料理の発想はどこからふってくるかわからない、ただ焦げたアップルパイをごまかすためにひっくり返して生まれた料理もあってね」うんぬんかんぬん
- ハオ
- こんなところでしょうか
- サイゾウ
- はあい
- ハオ
- 料理の蘊蓄は
- 聞き流していいよ
- サイゾウ
- どうしたきゅうに
- ハオ
- たぶん
- サイゾウ
- 聞き流せるタイプだとお思いですか
- ハオ
- 際限なく語るから料理に関してだと…
- サイゾウ
- 絶対あとで小テストに出てくるからって全部メモ取るようなタイプだよ
- ハオ
- 簡単にできる料理教えたりするよ…希望あれば…
- 新鮮な野菜の見分け方とか…
- ではしめましょう
- サイゾウ
- 家事全般は出来るので、学ぶとしたら洋食とかかな…
- はあい
- おつかれさまんさたばさ~~
- こうして、2人の冒険者は冒険の合間につかの間の休息をとることとなる。
- 彼ら冒険者はこうした休息を挟み、また新たな冒険へと旅立つのである。
- 余談だがこの後料理の蘊蓄が始まったハオに何時間サイゾウが付き合う羽目になったかは
- 本人たちが知るのみである。
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- ハオ
- おつかれさまでした
- サイゾウ
- またあそびましょう
- おちゅかれね~~~
- ハオ
- お付き合い感謝です。元気なかったので飯セラピーを試みてみました次第です
- サイゾウ
- 満たされし腹
- ハオ
- 次は空腹の時にやりましょうね、写真の効果が上がります
- サイゾウ
- ひい…
- 飯テロ予告
- ほな次回も楽しみにしておくのじゃ…
- ハオ
- はーい
- サイゾウ
- ではまたの!
- ハオ
- ありがとうございましたー
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- サイゾウが退室しました