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- シフェナが入室しました
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- アーネストが入室しました
- シフェナ
- はい
- BGMなどは特に考えてないので、好きなものを流してください
- よろしくお願いします
- アーネスト
- よろしくお願いします。
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- リアン地方イルスファール王国 王都イルスファール
- 2人の男女が魔術師ギルド北の住宅街に位置する一軒家の前にやってきた
- 一人は白い髪に青い瞳の少女で もう一人は黒髪に翡翠の眼を持つ少年だ
- 2人が目の前にしているのは、2人が新たに住まう家だった
- 見たところは2階建てで、部屋は2人で住むには十分な大きさがある。地下は作った当時の住人が用意したのだろうか、小さなワイン用であった倉庫もあるようだ
- 色々と吟味した結果、王都内でもこのあたりが都合が良いだろうということで選ばれた家だが、星の標まではかなり距離がある
- まあだからと言うべきか、それで興味本位だけで来るものは弾けるだろうという目算もあったりするのだが、それはまた別の話だ
- シフェナ
- 「――、」 白いドレスの少女は家を見上げて 「入りましょうか」 少年を促す
- !SYSTEM
- BGMを変更 by アーネスト
- 子守唄100%
- アーネスト
- 嬉しそうに目を輝かせている少年は、目の前にあるもの――長い間夢に見ていた、想い人と暮らす家を見上げていた。
「うん、行こう」 少女から声がかかると、はっとしたように視線を隣に向けて 嬉しさのあまり、少女の手を取って歩いて行く。
- シフェナ
- 「…転ばないように」
- アーネスト
- 「ありがと。……浮足立ってないよ?」 くすくす微笑みつつ、連れ立って敷地に入り 扉を開く
- シフェナ
- 前衛としては常人を超える技量を持った少年に対しては、些か過剰すぎる忠告を向けつつ手を引かれるままに移動する
- 「…見れば分かります」 小さくため息をついて
- 少年が自分が口にした言葉とは裏腹な感情を満たしていることは
- アーネスト
- 言葉の、そして行動の端々に嬉しさが顔を覗かせていて、その様子は待てと命じられている犬のようだ。
-
- 玄関は2人で使うには適性な広さで
- 2階へ続く階段と地下へ続く階段がそれぞれ右手側と そして奥に覗いている
- 階段を超えて廊下を進めば、左右にも扉があって それぞれ部屋になっている。地下へ続く階段を隔てて、手洗いと洗面所があり
- 右手に入っていけば、キッチンと食堂が覗き、廊下の左手の扉には広い居間がある
- アーネスト
- 「えっと……1階は共用で、2階をそれぞれ、ってことだったよね」 玄関に入ると周囲を見回し、少女に問う。
事前の内見で既に何度か見ている内装だろうに、滲ませている喜色は当時と比べて遜色ない輝きを誇っていた。
- シフェナ
- 「……、少々手狭ですが、十分でしょう」 少女からするとこの家は "こじんまりした"もの、であることは間違いないようだ
- 「そうですね、それから…」 地下へ続く階段を見つめて 「地下も、管理は私がします」
- 「良いですか、アーニー」
- アーネスト
- 「そうかな? でも、2人で暮らすには充分だよ」 答える少年の感覚も、少しばかり世間とはズレがあるような返答が帰って来る。
「ん、うん。いいけど、どうしたの?」
- シフェナ
- 「地下の倉庫には、入らないようにしてください」
- 「それだけです」
- アーネスト
- ――こういうことを彼女から言ってくる時は、大まかにだが2つパターンが存在する。
- どちらも理由を聞いても答えてくれる、ということは経験上多くない。それを答えてくれるのなら、説明した上でそう要求するから。
- 1つは、いずれその答えをくれるもの。そしてもう1つは、自分で答えを見つけるまで答えをくれないもの。
どちらだったのかは後になるまではわからないけれど、いずれにしても少年が少女を疑うことは危険が迫っている場合を除き殆どない。
- 「ん。わかった、地下は立ち入らない様にするね」 故に、少年は特に疑問を抱かずに頷いて微笑んでいた。
- シフェナ
- 「……ありがとうございます」
- 「家具の搬入は済んでるはずですね」 悠然と、女主人もかくやという様子で家の中へ入って行き
- アーネスト
- 「じゃあ、お互い多くはないけどまずは荷物を置いちゃおうか。依頼に出る時の道具とか……。
あ、うん。話の通りになってるんじゃないかな……?」
- シフェナ
- 「ではそれぞれの部屋に荷物を置いたら、一旦今後の相談をしましょう」
- 「2階へ」 階段を先に上がって少年を促す
- アーネスト
- 「……こういう時、堂に入った動きをするよね」 これもいつものことだけれど。自分には欠けている自信を、シフェナはいつも持ち合わせている。
- 「ん」 とてて、と後を続いて階段を上る。
- シフェナ
- 「こればかりは、育ちが違うから、と言わざるを得ませんね」
- アーネスト
- これからもずっとこうで、これが当たり前になる。たったそれだけの事が嬉しくてたまらない。
口から心臓が飛び出るか、思わず触れてしまうか。どちらかを今にもしてしまいそうだが、どちらにしても溜息を吐かれてしまいそうだ。
- シフェナ
- 「どうしても、最初に受けた教育の流れが身体に出ますから」
- アーネスト
- 「……僕は、そういうのから逃げてきちゃったからな。ちゃんと聞いておけばよかった」
- シフェナ
- 2階への短い階段を登りきって
- 「逃げる、というのも選択ではありますからね」
- 「何も親が言うことを全て、飲み込む必要も飲み込めないことが悪いことでもありません」
- 「反面教師、というものもありますから」
- アーネスト
- 「……うん。でも、少しだけ後悔してるんだ」
- シフェナ
- 「親も所詮人です」 とアーニーに視線を向けて
- 「後悔、ですか」
- アーネスト
- 「うん。僕は、弟に全部押し付けてきてしまったから」 小さく呟きながら、自分も階段を登り切って。
- 「でも、」
- 「それで今があるなら、同じ事をするんだろうなって。……幻滅させると思う、けど」
- シフェナ
- 「……、貴方が兄としてだけ生きたいなら」
- 「それは最低ですね」
- 「ただ、1人の人として生きるなら、」
- 「そういうこともあるでしょう」
- 「貴方の弟さんは存じ上げませんが、押し付けた、で終わらせなければ良いと思います」
- アーネスト
- 「……、……」 少しだけ返答を言い淀んで、その次は問うべきか悩んで 口を開く
- シフェナ
- 「再会できた時、あるいは彼を想う時、」
- 「兄らしい振る舞いが出来なかった事は強い悔いかもしれませんが、」
- 「それでも貴方は彼の兄であることは変わりはありません」
- 「なら、するべきことは」
- 「彼の兄であることを己に恥じない生き方です」
- 「出来なかったことを悔いるのは、気持ちとしては正しいですが、行動としては後退しています」
- 「それは忘れないように」
- そ、とアーニーの肩に触れて
- 「立ち話をしていても仕方有りません、続きがあるなら荷を置いてから伺います」
- では、と自分の部屋へと向かう
- アーネスト
- 「……あ、……うん」 背中を向け、歩いて行った少女の姿を見つめながら小さく返す。
- 訥々と歩を進めながら、普段彼女から投げかけられる言葉と同じようにそれを噛み砕いて咀嚼し、嚥下して
- 言葉の表側と、その裏側に込められた意図を知ろうとしながら、自分の荷物も置く。
「……楽しい空気だったのに、何で今言い出しちゃったんだろ」
- 「…………違うか」 今言い出した、のではきっとない。
- 後悔はずっと自身の胸の内にあって。ただ、それを見ない様に、考えない様にしていただけなのだろう。
- 自分の部屋に荷物を置き終えると、ゆっくりと部屋を出て階段へ。踊り場で、少女が準備を終えて出て来るのを何も言わずに待つ。
- シフェナ
- 暫くしてから出てくると
- 白いドレスからガウンに着替えた少女が降りてくる
- 「……お待たせしました」
- アーネスト
- 「ううん。僕も今終わった所だから気にしないで。……それから、」
- 「さっきの話の続きは、……今度またゆっくり、してもいいかな」
- 「僕、ティアのことばかりを追っていたけど、その。さっきのみたいな、言えないでいた昔のことも、あって」
- 「それを、」 少し弱っていた翡翠の瞳が、少女をしっかりと見据えて。
- 「全部知って欲しいんだ。僕のことを、もっと、ずっと」
- シフェナ
- 「…貴方がそうしたいのであれば、」
- 「お伺いしましょう」 頷いて見せて
- アーネスト
- 「ありがとう。せっかく新居なのに、暗くしちゃってごめん……」
- シフェナ
- 「……、」 ふう、と息をついて
- 「何を今更」
- アーネスト
- 「……えっ」
- シフェナ
- 「明る話題のほうが少ない間柄です、お気になさらず」
- 「それに、」
- 「今の話題で消沈しきるような貴方ではないでしょう」
- 「これからの話をしましょう。食堂と居間ならどちらが良いですか?」
- アーネスト
- 明るい話題が少ない、という言葉にはそれが事実とはいえ少ししゅんとしたが、続いた言葉に笑みを取り戻して。
- 「……僕はね、ティアのそういうところが好きだよ」
- 照れ笑いを浮かべ、はにかみながら言うと続けて。
「じゃあ、まずは食堂にしよっか」
- シフェナ
- 「……そうですか」 少し視線を外して
- 「分かりました」 そ、と踊り場の少年に手を伸ばして
- アーネスト
- 伸ばされた手を、そっと取る。
「……ねえ、こういう時ってどうするのがいいのかな。……その、作法としては」
- じ、っと手を見遣り
- シフェナ
- 「……」 少しだけ、笑みが溢れる 「気になさっていたのですか?」
- 「普段の貴方なら迷わず手を取ったでしょうに」
- 「気にせずともよいのです、貴方は貴方で、私は私です。無理に合わせなくても、貴方は貴方らしくで」
- アーネスト
- 「んー……普段は気にしてなかったんだけど」
- なんて言えばいいんだろ、とこぼしながら考えて。あぁ、と頷く。
- 「ティアらしさ、と僕らしさが、近付いたら良いなって。……作法はほら、目に見えるし」
- 「無理にって言うんじゃないんだ。知りたいなって思ったからで……」
- シフェナ
- 「であれば、尚の事」
- 「教える必要はありませんね」
- 「自分で見て学びなさい。でなければ身につきません」
- 「貴方はもう幼子ではないのですから」
- アーネスト
- やっぱり、こういうことは教えてくれるんだ。突き放すような言葉を投げかけられたはずの少年は、笑みを深めながら少女を見つめた。
- 「わかった。……期待に応えるよ」 はにかみながら、少年は普段通りに少女の手を取って階段を降る。
- シフェナ
- 頷きを返して
- 「踊り場という狭所であれば、恭しくする必要はありません。危険ですからね」
- アーネスト
- 「えっと……食堂はこっちだったね」 階段を降りていくと、左右を見回して 記憶にある方向を指す
- シフェナ
- 「それで合っています」
- それだけ添えるように告げると
- 少年に手を引かれて食堂へ向かう
- アーネスト
- 「ん。ありがとう、ティア」 やっぱり優しいひとだ。嬉しそうにしながら、少女の手を引いて行く
- シフェナ
- キッチンへ入ると手を離して 「お茶を淹れますから、先に座っていてください」
- アーネスト
- 「僕も手伝うよ。その方が早いでしょ?」
- シフェナ
- 「手狭ですから」
- 「カップだけ出しておいてください」
- アーネスト
- 「あー……かえって邪魔になっちゃうか。うん、わかった」 既に搬入されている食器棚からカップを取り出すと、それを並べて
- 注文していた、それぞれ緑と蒼のラインが引かれたカップを置いて 「じゃあ、お願いします」
- シフェナ
- 粛々と湯を沸かして 茶葉の説明書きを読みつつ小さく頷く
- アーネスト
- テーブルの椅子を引いてちょこんと座り、落ち着いた配色のインテリアを見回し
- シフェナ
- 湯が沸けば、先にカップに注いで その後にポットに注いで 先にポットに入れた湯を捨てると
- アーネスト
- 「……これから慣れるって解ってるのに、落ち着かないなぁ」 そわそわしちゃう、と微笑んで
- シフェナ
- 改めて茶葉を茶こしに入れてポットに湯を注ぐ
- アーネスト
- 「嬉しい、が強過ぎちゃって」 机に座りながら、キッチンにいる少女に視線を向ける。
- シフェナ
- 「そんなものです」 短く返して 砂時計を逆さにして
- 「……」 小さく笑みを向けて 「先ほど、暗くして申し訳ないと口にした人物と思えない口ぶりですね」
- アーネスト
- 「明るくしようと思ったんだもん。その話はまた今度、にして貰ったしさ」
- シフェナ
- 「それなら何よりです」
- アーネスト
- 「……」 また笑った。やっぱりかわいい、と微笑んだ顔をじっと見つめた。
- 「ティアも、嬉しそう」
- シフェナ
- 砂時計を見つめて 落ちきるのを確認してから戻し
- 「………、そうですね」
- カップの湯を捨てて 茶こしを取り外して 流しへ
- カップとポットを盆に載せると両手で持って
- テーブルへ向かって
- アーネスト
- テーブルに座り、笑みを深めながら待っている様子はやはり犬のようで
- シフェナ
- 「……それで、」 カップに紅茶を注いで
- アーネスト
- 「ありがとう、……ん?」
- シフェナ
- 「アーニーが良ければ今後の話をしましょう」
- どうぞ、とアーネストの前にカップを置くと自分の分を注いで ポットをテーブルの中央に置いて対面の席につく
- アーネスト
- 「今後……、うん」
- いただきます、と頭を下げて。
- シフェナ
- 「暮らしていく上で、生活費は当然これよりもかかりますから」
- アーネスト
- 「……ん、美味しい」 紅茶を一口飲むと、表情が柔らかくなって小さく溢し。
「うん」
- シフェナ
- 「神殿の仕事の手伝いはあれど、冒険者としての仕事は減っていくでしょう」
- 「アーニーはどういった事で収入を得たいと思っていますか?」
- アーネスト
- 「んー……出来ること、って言うと……そうだなぁ」
- 「真語魔法は人に教えられるほどの練度はないし……あと感覚が主だから言語化が多分……できない」
- シフェナ
- 「……」 眉根を少し寄せて 「術理の編み込まれた真語魔法を感覚で使うのですね」
- 「ちなみにですが第6階位を扱えるのはそれだけで指導出来る立場の技量ですよ」 言い切ってから一口飲んで
- アーネスト
- 「こ、言葉にするのが難しいんだよ。言われたことはわかるんだけどこう……」
- 「…………」 「もしかして凄く嫌味なこと言ってた?」
- 教えられる程の練度はない、の部分。
- シフェナ
- 「ええ」
- 「私には真語魔法の適性はありませんから」
- アーネスト
- 「う」 「……改める……」
- シフェナ
- 「それはもう性分みたいなものですから、致し方のないことなのですが」
- 「思うのと口に出すのは別です」
- アーネスト
- 「性分……、っていうのは、“シフェナが”じゃなくて、“ティアが”使えないの?」
- シフェナ
- 「はい」
- 「考え方の問題です」
- 「どちらも理論だった技術ではありますが、それを形にする時に所謂"当たり"をつけられるかどうか、」
- 「そこが最大の才覚の差です」
- 「目で見て、イメージする炎はおそらく誰にでも出来るでしょう」
- アーネスト
- 「……うん」
- シフェナ
- 「ただそれを描き形にして、炎として現出させるには、イメージだけではどうにもならないのです」
- 「真語魔法の術理も操霊魔法の術理も、それを描きやすくするツールでしかありません」
- 「それを魔法として出現させるには、別の才能が必要。だから学ぶだけでは誰もが使えるようにはならないわけですね」
- アーネスト
- 「うん。操霊魔法とか、まるで自分で形にできないもん」
- シフェナ
- 「その辺り、描くことを全てマギスフィアで行うようにしたのが魔動機術です。だからあれは学ぶ気持ちがあれば誰でも扱えます」
- 「神聖魔法は、神の奇跡を再現する技術ですが、決まった術理や理論があるわけではありません」
- 「これはより思い描く強さの差と、神々に選択される、波長が合うという才覚が必要です」
- 「妖精魔法、森羅魔法も同じですね。波長を合わせる必要があります」
- アーネスト
- 「ティアは、……イーヴのほかにも声を聞いた事、あるの?」
- シフェナ
- 「そして、召異魔法。これに関しては、自ら学ぶ必要がありますが、――」
- 「イーヴでなかったこともあります。最初の私が生きていた頃はイーヴはいませんでしたから」
- アーネスト
- 「…………」 僅かに固まり。 「神様が産まれる前って聞くとどうしても驚いちゃう」
- シフェナ
- 「それどころか、魔神も珍しい存在でしたよ」
- アーネスト
- 「そっか……、どんな神さまだったのか、聞いてもいい?」
- シフェナ
- 「その時は信仰していませんでしたし、」
- 「イーヴの他はキルヒアでしたね」
- アーネスト
- 「あー……」 あー……。
- 「ティアらしいね」 茶化すようにではなく、心底納得行ったような表情で頷いた。
- シフェナ
- 頷きを返して 「それで、召異魔法ですが、これは貴方にも関連することなので覚えておいてほしいのです」
- 「召異魔法は、習得に自ら学ぶケースよりも圧倒的に、魔神達によって波長を合わされてしまうケースが多いのです」
- 「つまり魔法を扱えるようにされてしまう、というケースですね。これは誰にでも起こり得る事態で」
- 「そうした被害者から魔神の被害は広がる事があります。そこは留意しておいてください」
- 「愉快犯か、被害者か、は」
- 「見分けるように出来なければ魔神の思う壺です」
- アーネスト
- 「……合わされる、っていうのは……」
- 「向こうから声をかけてくる、ってことだよね」
- シフェナ
- 「そういう事ですね」
- アーネスト
- 「んー……」
- 「でも、大丈夫だと思うんだ」 カップを傾けて、一口飲んで。
- シフェナ
- 「それなら、結構です」
- 「では話を本題へ戻しましょう」
- アーネスト
- 「うん。だって僕には、ティアも師匠も、皆もいるからね」
- 戻そうとするティアに頷いて。
- シフェナ
- 「個人でガルバさんから仕事を受ける他に、なにか宛はありますか?」
- アーネスト
- 「あんまり……、縫物とかは得意だけれど」
- シフェナ
- 「常に冒険者の仕事をするのも大事ですが、身体を作るのは冒険中ではなく今のような時間ですから」
- 「出来る仕事を用意する、というのは大事ですね」
- アーネスト
- 「……でも、それくらいかなあ、特技らしい特技」
- シフェナ
- 「いくつか指針を示すとするなら、」
- 「一つは魔術師ギルドで働くことです」
- 「幸い、"塔"は風通しの良いギルドのようですからね」
- アーネスト
- 「何かお手伝いできることがあるかは、確かに聞きに行っていいかも」 うんうん、と頷き。
- シフェナ
- 「アスィミの教え方の他にも基本的なことを学ぶ機会でもあります」
- 「特に、」 「感覚だけで使っているなら尚更です」
- アーネスト
- 「う、……は、はい」
- シフェナ
- ずず
- アーネスト
- スン。
- シフェナ
- 「次に」
- 「遺跡ギルドの会員になって仕事を受ける、というのがありますね」
- 「まあ旧い革袋を新しい革袋にしただけで、実態は盗賊ギルドでしょうが」
- 「それでもイメージを変えて、特に"星屑"は王国の目と耳だそうですから」
- 「所属することで仕事が頂けることはあるかもしれませんね」
- アーネスト
- 「あはは……」 盗賊ギルド、という言葉には苦笑を浮かべつつ。
「そうだね。そっちを当たってみるのもいいのかも」
- シフェナ
- 「花街でうつつを抜かす、というのだけは限度と節度を守ってくださいね」
- 「次は、」
- アーネスト
- 「それはないって解って言ってない?」 苦笑して
- シフェナ
- 「仕立て屋…針子や縫い子として仕事をするというところですね」
- 「私にはわかりませんから」<それはない
- アーネスト
- 「ティア以外にそんなことしないよ」 苦笑しつつきっぱりと言って、
- シフェナ
- 「…そうですか」
- 「仕立て屋の仕事というのは、安定してます」
- アーネスト
- 「ティアが何をするのかにもよるんだけれど、一番気楽なのは仕立て屋かなあ。……遺跡ギルドの仕事は、ある程度危険もあるだろうし」
- シフェナ
- 「清潔な布というものは需要はつきませんから、機織りができるだけでも違いますからね」
- 「そして衣服を作れるというのも晴れ着として需要がありますから」
- 「今は再利用品が多いようですけれど、それを修理して渡すというのも安定した収入が見込めます」
- アーネスト
- うんうん、と頷きながら話を聞く。
- シフェナ
- 「私は主に魔術師ギルドでの教導と、神殿の手伝いになりますね。後は蘇生業務です」
- アーネスト
- 「そっか。僕も王都からは離れないように、魔術師ギルドと仕立て屋の両立……慣れるまでは1つずつにはなると思うけど、そんな感じで行こうかな、って」
- シフェナ
- 「早速、今度見学に行くと良いです、どのお店に所属するかでも違いますからね」
- 「後は、生活する上での分担、それから、冒険者として仕事をする上で、空けてる間任せられる人の人選ですね」
- アーネスト
- 「気になっているお店はね、何軒か覚えてるんだ。いいなーって思った所は覚えちゃうよねえ」 柔らかく笑って。
- 「分担はともかく……家を任せられる人は、業者の人を探す方がいいよね。地下は触れて欲しくないのもあるし」
- シフェナ
- 「ではガルバさんに依頼しておきましょう」
- アーネスト
- 「うん。分担は……ティアって今まで、掃除や料理って自分でしていたの?」
- シフェナ
- 「それは何よりです」<何軒か
- 「シフェナは一通りの事は教わったようですが、不慣れなのはそうです。私は熟したこともありますが、大体は人任せでした」
- アーネスト
- 「じゃあ、仕事が忙しいかどうかによるけど……基本は僕に任せて。殆ど一人で生活してたから、経験はあるんだ」
- シフェナ
- 「分かりました。お手数おかけします」
- 「ただ分担を申し出た以上は、」
- 「お手伝いはさせて頂きます。勿論余計に邪魔であるときは仰ってくださればと」
- アーネスト
- 「うん、一緒にやろう。余計に邪魔って……」 ……。 ……。
- 「……」 ドジなところもあるのかな。かわいいな。ちょっと想像して表情が緩んだ。
- シフェナ
- 「…なにか?」
- アーネスト
- 「その時は、珍しく僕が教えてあげられるなぁ、って」 ほんとだよ。
- 「ああ、でも洗濯は……自分でする?」
- シフェナ
- 「そうですね、下着だけは自分で行います」
- アーネスト
- 「じゃあ分けて貰って……あとは仕事が始まってからじゃないとわからないけれど、帰りが遅い時は先にはじめて貰う方がいい、かも」
- シフェナ
- 「分かりました、もしお互いに忙しくなったら」
- 「その時は手伝いを雇えるか検討しましょう」
- アーネスト
- 「うん。お互い、貯金はあるもんね……」
- 「……、……」 話の最中に、にへ、と表情が緩み
- 「嬉しいな。ティアとこうしていられて」
- シフェナ
- 「……そうですか」
- アーネスト
- 「……ティアは、どう?」
- シフェナ
- 「………」 一つ息をついて
- 「その質問は卑怯ですね」
- 「だからお答えしません」
- アーネスト
- 「その逃げ方も卑怯だから、これでお相子」
- シフェナ
- 「言うようになりましたね」
- アーネスト
- 「ずっと見て来たからね、ティアも師匠も。……ティアは言ってくれないの?」
- シフェナ
- 「……何事も、」
- 「口に出してしまえば、自分の中で定まってしまうことがあります」
- 「それは、自分自身を揺るがす事があります」
- 「だから、まだお答えできません、アーニー」
- 「この話を受けたという事実で、ご寛恕頂けませんか」
- アーネスト
- 普段通りに柔らかく微笑んで、小さく両手を合わせる。
- 「質問も逃げ方も卑怯、だったけど」
- 「でも、発端は僕の我儘だから。……ごねちゃってごめんなさい」
- シフェナ
- 「構いません、」
- 「口先で負けるようでは、術師としてはまだまだですから、期待が持てました」
- アーネスト
- 「そ、その期待の持ち方は次が怖いなぁ……」 苦笑しつつテーブルの上で手に触れて。
- 「ね、ティア」
- シフェナ
- 「どうされました」 触れることを許すように見つめて
- アーネスト
- 「必要な家具は揃えて貰っているんだけどさ」
- 「もうちょっと、商業街で買い物して私物を増やしにいかない?」
- シフェナ
- 「これからですか?」
- アーネスト
- 「これからでも、今度でも。あまり好みじゃないかもしれないけど、ティアが居心地良いくらいの賑やかさにしてみたいな、って」
- シフェナ
- 「……貴方のセンスに任せますよ」 了承するように頷いて 「ただ、今日はもう家に居るつもりです」
- でなければ着替えませんよ、と
- アーネスト
- 「おまかせください」 ファミリアの猫を抱っこ。
- シフェナ
- 「そんなところですかね。他にありますか?」
- アーネスト
- 「ううん、これくらいかな。また何かあったら、その時に話をしようよ」
- シフェナ
- 「そうしましょう」
- 「しばらくはこういう時間でしょうからね」
- アーネスト
- 「……嬉しいな」
- 「ずっと、こうしたかったから」 手に触れたまま、心底嬉しそうに呟いて
- 「それに、」
- 「こうして欲しかったんだ。ずっと一人で気を張り続けてたティアに、気を抜ける時間と場所が作りたかったの」
- シフェナ
- 「……、ありがとうございます」
- アーネスト
- 「……ね」
- 「今日の晩御飯、何食べたい?」
- シフェナ
- 「…そうですね、野菜が摂りたいです」
- アーネスト
- 「苦手な食べ物はある?」
- シフェナ
- 「基本的にはありません」
- アーネスト
- 「じゃあ、腕によりをかけてがんばるよ。……シェフみたいな腕はないけどさ」 苦笑して
- シフェナ
- 「期待してます」
- アーネスト
- こんな感じかな?
- シフェナ
- そうですね。ありがとうございました
- 20241005_0 ログ番号です
- アーネスト
- はーい。ではこちらは撤退します
- お疲れ様でした。
- シフェナ
- お疲れ様でした
- !SYSTEM
- アーネストが退室しました