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汝、悔い“改め”よ――

20240930_0

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アデルフィアが入室しました
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ルキナが入室しました
ルキナ
体調が悪くなりました。責任を取ってkうださい
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BGMを変更 by アデルフィア
音の庭 ~静かな森の物語~100%
ルキナ
音にゃん
アデルフィア
身体に良さそうな曲を流しておきます
ルキナ
死に場所は選ばせてやる
アデルフィア
じゃあ適当に“描写”を開始させてもらうとしようか
ルキナ
改めてよろしくお願いします。
アデルフィア
#1769 Fulfilled promise https://sw.2-d.jp/game/?mode=logs&log=20240927_0


――これはある元魔剣級冒険者からの依頼を引き受け、出立の前の出来事。
仕事で王都を離れることを神殿に伝えにいきたい。そう仲間に告げ、ライフォス神官アデルフィアは〈星の標〉を後にする。
銀灰の髪に灰色の修道服姿の少女アデルフィア、その傍らには共に仕事を引き受けたもう一人の少女の姿がある。
安全な王都の中、誰かを伴う必要のない用事にも拘らず、彼女に同行を求めたのには理由がある。
 
〈星の標〉からライフォス神殿に向かう道のりは、イーヴ・ハルーラの両神殿に面した真っすぐの道を南に、突き当りの大通りに出ればあとは内壁に向かって進めば良い。迷うようことはなどまずない。
 
「……このような私事に付き合わせてしまい、申し訳ありません」
ルキナ
「いえ、あなたが同道をと言った理由は分かっていますから」 彼女の都合というより、こちらへの気遣いだろうと、後ろを歩きながら小さく頷いた。
アデルフィア
「あなたが、私に引け目を感じているのでは。そのように思いました」
ルキナ
イルスファールのちずを開く男 スパイダーマ
アデルフィア
「他の方がいらっしゃる場所では、おそらく、話辛いことだろうとも」 我が神殿にはそのような方がおおくいらっしゃるので、と続ける。少女はライフォス神殿に勤め、日々、敬虔な信仰を捧げている。
アデルフィア
https://sw.tale.blue/p/?plugin=attach&refer=world%2Fillus-far&openfile=CityMap20211103.png
ルキナ
公園、ヨシ!
アデルフィア
店から>の字に回って下へ!
ルキナ
「……ええ」 否定はせず、ふと足を止めて丁度イーヴ神殿の対側にある公園を眺めると、そちらを指さした。 「時間はまだ大丈夫でしょう。少し、話していきませんか」
アデルフィア
「はい、喜んで」 立ち止まり、頷く。その表情にはその言葉の通りに薄く微笑みが浮かんでいる。
ルキナ
アデルフィアと対照的に浮かない表情で、彼女を追い抜くと公園の敷地へと入っていき、手頃なベンチを示した。 「こちらへ」
アデルフィア
「ええ」 ベンチに並んで腰かける。そして、周りを見回した。
ルキナ
ベンチの後ろには大きな樹が聳えていて、日が昇り、厳しくなり始めた陽光を幹から伸びる枝葉が抑えている。それを見上げ、ひとつ息を吐いてから、
アデルフィア
前に猫探しをしてまわった時にきてそうだよね
ルキナ
王都中を回りました
ルキナ
「……とはいえ、あまり皆を待たせるのも悪いですし、早速本題に入りましょう」
アデルフィア
「お伺いいたします」
アデルフィア
あの時の精神的苦痛に謝罪と賠償を求めるつもりですね
ルキナ
「……まずは、謝罪を。出会って間もない頃、……あなたをラルカだと軽んじ、礼を欠いた言葉を口にしてしまいました」 謝意がない――のではなく、言い慣れておらず、どういう心持ちで告げればいいのか戸惑った様子で、辿々しく謝罪の言葉を口にして。
「申し訳ありません。……あなたも私も、何も立場は変わらないというのに」
アデルフィア
「その謝罪を受け入れましょう」 表情を変えることなく頷き、受け入れる。
「ですが、その件であれば、私にも謝らなくてはいけないことがあります」
ルキナ
「許してくれとは言いません。あなたにとってはトラウマを抉られるような――……あなたからも?」
アデルフィア
「あの時、私はもうラルカではない。そう、お答えしましたね」
ルキナ
「……ええ」
アデルフィア
「あの頃のあなたは“庭”の“葉”そのもののように……私にはそのように見えました」
「“痛み”を――何を示すか定かではない抽象的な命令を盲目的に遂行使用していたあなた」
ルキナ
「……そうですね。まさしくその通りで、イルスファールへ来た頃の私は本来の自分を忘れ、“庭”の忠実な道具として過ごしていた記憶と意識しか持っていませんでした」
アデルフィア
「私はそんなあなたを見て、私は自分の心をもって生きているのだと驕りを持っていました……後になってそう気付いたのです」
ルキナ
「それは事実なのですから、あなたが負い目に感じることはないでしょう」
アデルフィア
「他者を低きに置き、自らを高みにおこうとする……それは恥ずべき心でした」
ルキナ
「……私と同じことをしていたと、あなたはそう言いたいのですね」
アデルフィア
「はい。わたしはあなたと出会う前に数奇な出会いと、そして、喪失の“痛み”を知りました」
「その経験こそが、私をラルカではなくヒトにしてくれたのだと思います……だというのに、」
「あなたの探し求める“痛み”を些末なもののように受け取っていました」
ルキナ
「…………なるほど。結局、私たちは似た者同士だったわけですね」
アデルフィア
「はい。ですから、どうか私からも謝罪をさせてください」
ルキナ
「分かりました。そういうことであれば、私もその謝罪は受け取っておきます」
「……私の本当の名前は、ルキナというのですが」
「父も母も、“庭”の人間でした」
アデルフィア
「ありがとございます。本当の名前……ルキナ」 思い出したのですか、と問いかけると
ルキナ
「父も私が生まれるまでは、母はそれ以前も、それ以降も――思想は何であれ、子供を含め、多くの人々を傷つけていたようです」
アデルフィア
「ご両親、共にですか……?」 “庭”の“葉”として育てられた人間は大半が誘拐されてきた者たちだ
ルキナ
「はい。父は“庭”の末端の研究員だった人物で、」
アデルフィア
「再会、なさったのですね」
ルキナ
首を横に振って。 「母は、デュランディル時代の人間で――何かの切欠で現代で目覚め、“庭”の幹部となって自分の目的を果たすための計画を強行していました」
「父とは会えていません。出会ったのは、彼の足跡のみでした」
「……皆の力を借りて、母を討つことは出来ましたが、彼女のやったことがすべて無くなったわけではありません」
アデルフィア
「デュランディル時代の……、では“根”の一人があなたの……」 魔法文明期の人間だったという言葉に流石に瞠目し、次いで、組織の幹部であったという言葉には目を細めた。
ルキナ
「もしかしたら、あなたが“庭”に身を窶すことになった原因や遠因になっているかもしれない」
アデルフィア
「そうかもしれません。しかし、それはあなたが責を負う問題ではありません」
ルキナ
「……その血を引く私でも、あなたは――
アデルフィア
「私が自分どこから来た何者であったかよりも、今、アデルフィアとして此処に在ることを誇りに思います」
ルキナ
長く息を吐いて。 「……あなたは、立派ですね」
アデルフィア
「主が私に御声を賜り、生きる機会をお与えくださいました。しかし、以来、再び声をが届くことはありませんでした」
「私はそれが不安で、自分がただ教えを諳んじることしか出来ないラルカのままと思っていました」
「ですが、それは私が私として考え、生きよという御意志なのだと……そう気付くことが出来ました」 それが私の誇りなのです、と結ぶ
ルキナ
「……偉そうなことを言うようですが、良い考え方だと思います」
「正直、私はまだ様々な負い目があって、本当に自分がこの状態でいいのか悩んでいる部分もあるんです」
アデルフィア
「母を討った。そう申しましたね」
ルキナ
「……ええ」
アデルフィア
「しかし、あなたは本当の名ルキナを選び、名乗ろうとしている」
「それは、私のように過去を切り捨て、現在いま未来さきだけを見つめることより、ずっと“痛み”を感じ続ける道なのではないですか?」
ルキナ
「自分を卑下するような言い方はともかくとして……。それは、そうかもしれません」
「……私には、両親の件以外にも切り捨てられない過去がある。この痛みを忘れてしまったら、私は私でなくなってしまうでしょう」
アデルフィア
ルキナの手に自分の手を重ねた。
「それは立派なことだと思います」
ルキナ
「…………」 重ねられた手に視線を落とす。
「……母は“庭”の幹部だったと言いましたが」
「彼女も例に漏れず、非道な行いを繰り返していました」
アデルフィア
「はい」
ルキナ
「……ぼんやりとした記憶ですが、ルキナという名は母から与えられたものであると、父に聞いたことがあります。そんな人物から与えられた名前に、私は誇りを持って生きて良いのでしょうか」
「……この名は嫌いではありませんが、そういった複雑な感情があるのは否めないんです」
アデルフィア
「……名前というものは人が最初に贈られるもの、最も古き魔法なのだそうです」
ルキナ
「名前が、魔法……?」
アデルフィア
「名前とは意味であり、こうあって欲しいという願い、祈りなのだといいます」
ルキナ
「…………」
「……母は、この名前にどのような意味を込めたのでしょうね」
アデルフィア
「あなたの、その名ルキナに込められた意味を、与えられた祝福ねがいが何であるかを知るのは、あなたの母だけなのでしょう」
「ですが、この魔法は受け取った者を縛る鎖ではありません。受け取った瞬間からそれはあなたのものです」
ルキナ
「彼女に、それを尋ねる機会があればよいのですが……それは、望めそうにありませんね」
アデルフィア
「あなたがどのように生き、何を願い、望むか……それによって書き換える事が出来るものだと、私はそう思います」
ルキナ
「……本当に始祖神の神官に相応しい――いえ、これは失礼ですね。あなたらしい、いい答えをありがとうございます」
アデルフィア
「心の支えは取り除くのではなく、在ることを受け入れるものなのだと、そういう教えがあります」
ルキナ
「……私も、母のことをもう少し受け入れることが出来たら、この心の靄も晴れるのでしょうか」
アデルフィア
「どうか、その複雑な感情も忘れずにいてください……それはきっとあなただけの大切な“痛み”ですから」 重ねた手をぎゅっと握り締めて
ルキナ
「……ええ、肝に銘じておきます」
「今回の仕事が終わったら、また父母のお墓参りに行ってみようと思います」
「もしかしたら、どちらかが気紛れに名付けの理由でも答えてくれるかもしれませんし」 冗談らしく言うと、自分の手だけを逆さに、添えられた手を取って立ち上がる。
アデルフィア
「はい」 頷き、微笑んだ。
ルキナ
「そろそろ行きましょうか。もし遅れてしまったら、ルリに怒られそうです」
アデルフィア
「存外――“猫に好かれるもの”といった意味を持つかもしれません」その笑みのまま、素っ頓狂なことを言った。分かりにくいが冗談なのだろう
「あの時も。あなたの方が明らかに懐かれていましたからね」
ルキナ
「……それは――いいですね」 保護して結局飼い続けている猫の姿を思い出し、柔らかな笑みを浮かべた。
「それについては単純に私の方が世話をしていたから、だと思いますが」
アデルフィア
「そうかもしれません」
ルキナ
「今度、また会ってあげてください。少し悪戯なところはありますが、しっかり育っていますので」
アデルフィア
「はい、是非に。では、参りましょうか」
アデルフィア
こんなところかな
ルキナ
「ええ」 立ち上がらせるために引いた手を離すと、ゆっくりと歩き出した。
ルキナ
せやなーだ
アデルフィア
いい感じに“改まった”か――
ルキナ
手を離したのは“葉”時代に培った勘が死の危険を感じさせたから
アデルフィア
何処から狙ってる!?
ルキナ
はは……改めてこれからもよろしくお願いします。
 
ルキナ
しかも明確な好意からじゃなく「なんかむかつくから」とかいう漠然とした理由で狙われてる
二人の少女は連れ立って同じ道を行く。
同じ庭に芽吹いた二人は、一つは枯れ、一つは葉となって翻弄された。
それぞれの道を辿り、一人と一人として再会し、理解を深めた二人は改めて友人として歩み始めるのだろう。
アデルフィア
義務として改めておいた
ルキナ
はい死んだ
改めてお疲れ様だ
アデルフィア
おつかれさまぁ
20240930_0
ルキナ
また次に会う時はいつぶりですねって久闊を叙してやる
さんきゅすこ
アデルフィア
ヨシ!!

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