- !SYSTEM
- ルリが入室しました
- !SYSTEM
- イレナが入室しました
- ルリ
- さて、やってこうかしらね
- 適当にナレーション入れるわ
- イレナ
- はい、お願いします
- ルリ
- よろしくお願いします
-
-
- イレナ
- 宜しくお願いします
-
-
-
-
-
-
-
- リアン地方イルスファール王国 王都イルスファール
- 王都の北東に、グレンダール神殿を中心とした工房街が存在している
- 他の首都とも遜色のない規模と質を誇る工房街は ハンマーの音とドワーフ達が笑い合う声
- そして金床が奏でる音が三重奏を奏で非常にやかましい
- !SYSTEM
- BGMを変更 by ルリ
- Craftsmam’s Forge100%
-
- どの店も鎬を削り、年季の入った看板と共に打った武器や防具を店頭に並べる
- 様々な店が呼び込みをかけていく
- そんな中を君は歩いていく
- イレナ
- 改造の施されたメイド服の背には大剣、白い肌と髪からは黒い白目を持つ紅玉の瞳……どちらも相反する要素を持った少女は、そんな通りを歩いている。
-
- 「どうだい、うちの武器!」 「見て行って損はないぜ!!」
- イレナ
- 150cmもない小さな背丈の少女はまるでそうとは見えないが冒険者であり、この日は自身の扱い方について来れなくなってきた大剣の調整、それから新たな獲物を求めてやってきているのだった。
-
- 呼び込みが君のもとにも届き始める
- 大剣を見れば、冒険者であることは一目瞭然だからだろう 小柄な姿を気にせず 声がかかっていく
- イレナ
- こちらに流れてきてから、評判の良い鍛冶屋の名前はいくつかガルバから聞いている。
その中に入っていなかった店の名前を見れば、わざわざここに、とはならないな……と愛想良く笑みと手を振り返しつつふらりと通りを奥へと歩いて行く。
- 「……さてと。あとガルバさんから聞いていた評判のいい店はどこでしたかね……」 呟きつつ、するっと通りを練り歩く。
-
- 工房街へ呼び込みを避けながら入っていくと
- 少し入りくんだ通りに 鍛冶職人だろうか 桃色の髪の少女が入っていくのを見かける
- イレナ
- 通りの店を眺めつつ、視界に入った少女の方をちらりと眺めながら歩は先へ。次第に、彼女が入って行った箇所の傍へと近付いて来る。
-
- "ノシュテット工房"と書かれた 如何にも間に合わせの看板がかけられてる、どうやらまだ入って間もないテナントが君の目に映る
- イレナ
- 「……ふむ」 ガルバから聞いた覚えのない店だが、ノシュテット……ノシュテット。どこかで聞いた様な?
-
- ちょうど道具の運び入れなどをしていたのだろうか 中から先程の少女がでてくる
- イレナ
- 右手で唇に触れ、左手で右手の肘に触れながら、記憶を漁る事数秒。
「……ああ、“早打ちの”」
- ルリ
- 「ふう…………、」 汗を拭う動作をして
- イレナ
- 成程把握しました。すっきりしたー、と頷きを一つ。
- ルリ
- 「ん、ごめん、まだ開店前なんだけど………」 メイド少女の姿に気がついて じ、とイレナを見る
- イレナ
- 「失礼しました、姿をお見掛けしてしまってそのままこちらまで」 恭しく頭を下げると、身の丈よりも遥かに長大な大剣も揺れた。
- ルリ
- 「見かけに比してすごいもの振るってるわね」 苦笑して
- 「調整?それとも新調?少し待ってくれたら開けるわ」
- イレナ
- 「身体が強くないので、扱い方は伴っていないので振るっているようで振るわれている、が正しいかもしれません」 これは本当。
- 「どちらもですが、この後に予定がありませんから、急ぎという訳でもございません。ですので、どうぞお気になさらずに」
- ルリ
- 「ふぅん。」 フォージハンマーを手にして 「じゃ、入って待ってて。寒いでしょ」
- イレナ
- 「ありがとうございます、“早打ちの”」
- お世話になります、ととてとてついていきます。
- ルリ
- 「……」 ぴく、と 眉が危険な角度を向き始めて 「なんだかなぁ」 初対面の相手に怒ることでもないと判断する理性は少女にもあった
- 「仕事が雑、みたいでその呼ばれ方好きじゃないのよ」
- 「ルリでいいわ、あんたは?」
- イレナ
- 「謂れのもとは知りませんが、それでいて高いクオリティを発揮しているというのであれば捨てたものではないのでは?」 だめ?
- 「イレナ・パス・レッドローズと申します。イレナ、パス、或いはレッドローズとお呼びください」
- ルリ
- 「まあそうだけど……」 複雑なようで
- 「よろしく、イレナ」
- 「あんたすっごい目してるのね、」 片付けを進めつつ 「穢れでそうなった…訳じゃないわよね」
- イレナ
- 「宜しくお願いします、ルリ。私の種族はアルヴと申しまして、こちらは生まれ付きのものです」
言葉をさして気にしている様子もなく、けろっと答えて。
- ルリ
- 「アルヴ。聞いたことないわね」
- イレナ
- 「何かと面倒な生態をしている種族ですので、ご希望であれば後程お話致します」
- ルリ
- 「なんだか長耳と響きが似てる気がするわ」
- 「話したかったら、でいいわ。ごめんね、変なこと聞いて」
- イレナ
- 「長耳……エルフですか? 一緒にしては長々と陰湿で陰険な小言が返って来るかもしれませんよ」 私は知りませんが。
- 「いえ、さして思い詰めている訳でもございませんから。お気軽にどうぞ」 ぴーす。
- ルリ
- 「あいつらのやりそうなことね」 鼻を鳴らして
- イレナ
- 「蛮族と誤認されがちな種である、とは書物で見ましたね。人族であるという認識が持たれたのも歴史的には近代の様ですしね」
- ルリ
- 「見た目は人形みたいなのにノリは軽いわねあんた…」 と笑って
- 「ま、蛮族だろうが人族だろうがいいわ。大丈夫」
- イレナ
- 「寧ろ、ルリさんがお嫌であれば退散しますので。はい、この所よく叱られがちです」
- ルリ
- 店内は様々な鍛冶道具、炭、金床、炉、そして作りかけの刃が立てかけられている
- 「さん付けも要らないわ。年が離れてるように見えないし」
- 「叱ってもらえるだけ可愛がられてるってことじゃない。いいことよ」
- イレナ
- 指示された場所にちょんと居座って、人形めいた外見と声色からはイメージの逸れた調子で。
- 「わかりました、ではク……ルリと」
- ルリ
- 中でも目を引くのは、明らかに真銀で打たれたと思われる大剣だ
- イレナ
- 「はい。可愛がって頂けるのはとても有り難い事です」 本当にそれね。
- ルリ
- 「さて、と。こんなもんね」
- イレナ
- しげしげとその大剣を見遣って。
「お見事ですね、ミスリルの大剣ですか?」
- ルリ
- 「色々物入りでね、運び込むのにも人手は使えないから全部自分でやってるから、いつ終わることやら」
- 「そうよ。でもこれは売り物じゃないの」
- ふふ、と少し自慢げに
- イレナ
- 「確かに、展示品としてはこれ以上ないと思います」 うん、と頷いて。
- ルリ
- 「あたしが今、自分でできる全部を注ぎ込んだ武器。故郷の英雄が使っていた武器を模して作ったものなのよ」
- イレナ
- 「工房を訪ねた方が目にすれば、ルリの技術を把握できる訳ですしね」 うんうん。
- 「故郷の英雄ですか。どちらから?」
- ルリ
- 「フェイダン。たぶんイレナも知らないわね」
- イレナ
- 「フェイダン……」 ぽく、ぽく、ぽく、
- イレナ
- ちーん。
- 【✔:あーはいはい】
[×:わかりません]
- イレナ
- 「テラスティア大陸南部の地方、であっていましたか?」
- ルリ
- 「お、物知りじゃない」
- イレナ
- 「やりました」 ぴーす。 「私はアルフレイム大陸から参りましたので、大陸は違えど同じ境遇の様ですね」
- ルリ
- 「そうよ、カイン・ガラ、アイヤール、そしてリオスがある地方」
- 「そーね、流れ者ってね」 ふふ、と笑って
- イレナ
- 「とはいえ、地方の名程度で詳細までは」 左右の人差し指でばってんを作り。 「蛮族領のほど近く、でしたよね」
- ルリ
- 「そうそう、ディルフラムっていうね。アイヤールが年がら年中戦争してるトコ」
- 「あたしの街リリオは、蛮族の英雄が居たのよ」
- イレナ
- 「成程、先程の人蛮問わずというのはそういう所からでしたか」
- ルリ
- 「剣のないドレイク、アンセルム・ペレスファースト。彼に何度も街を救われているの」
- 「そんな彼が握っていた魔剣が、彼が工房の親方と一緒に作った、大剣〈インフィニット〉」
- 「あたしはそれに1を足すの。だからこの剣の銘は、〈インフィニットプラス〉。彼に追いつくための剣よ」
- イレナ
- ふむふむ、とルリが自然と話しやすくなるように頷き、相槌を返しながら話を聞く。
- ルリ
- 「っと、自慢が入っちゃったわね。まあまだ本物には及ぶべくもないんだけど」 と笑って
- イレナ
- 「ふむ、無限のさらに上に、ですか」
- 「良いのではないでしょうか。自信のある人というのは見ていて気持ちの良いものですから」
- ルリ
- 「あんた持ち上げるの上手いわねぇ」
- 「相手選ばないと粘着されるから気をつけなさいよ」
- イレナ
- 「無論、それが蛮勇であれば失笑を買ってしまうでしょうが、この剣を見れば、それも半世紀も経てば――」 「あら」
- 「御安心ください、虫を払うのは慣れていますから」 ちからこぶー
- ルリ
- 「それならヨシ。話の腰を折って悪かったわね」
- 「さて、早速だけど」
- 「見せてもらえる?新調と調整どっちがいいか見るから」
- おいて、と台を示して
- イレナ
- 「承知しました、お待ちを」 ベルトや留め具を外し、鞘を立てて手に持つ。
一回りや二回りでは効かない程に高さに差のあるそれを持って来ると、ゆっくりと台の上に置いた。
- 「扱い方がお世辞にも良いとは言えませんから、」
- 「悪いのはこの剣ではなく私です、という事は先んじてお伝えしておきます。……では、お願いします」
- ルリ
- 「それじゃ見るわね」 さやから大剣をそっと引き抜いて 鞘に並べるように置く
- 「……」 すると第一声が 「あーそうね」 だった
- イレナ
- 「職人の前で言うのは憚られますが、」
- ルリ
- 「無理やり刃を立てようとして、欠けてるところが数か所。これは見せに来て正解ね」
- イレナ
- 「そうでしょう……?」
- 胸元で手を合わせて、言い辛そうに、けれど確りと問題を伝える。
- ルリ
- 「物自体は悪くないんだけど、合ってない、のは感覚として正しいわ」
- 「大剣がいい?」
- イレナ
- 「そうですね、扱い方を知っているのはそちら……というより、私の体躯ではそれが最良かと思っています」
- 「剣の師がいる訳ではなく、すべて感性だけで動いているものですから、」
- 「矯正すべきなのはそちらであるのでは、とも」
- ルリ
- 「ふむ、となると………、ちょっと待ってね、調整するから」
- イレナ
- 「お願いします、店主」
- ルリ
- 大剣を持って 炉の方へ行き 型にはめると熱された鉄を流し込んで補強し、 それを叩き始める
- まだ熱いそれを扱っても涼しい顔をして、最適の動きで剣を再び鍛え上げると
- 水で冷やして 様子を見て また熱して叩いていく
- 「二つ、方法があるわ」
- 「イレナが剣に合わせるか、」
- イレナ
- その様子を見つめながら、鍛冶の事は分からないが素早く進んで行く作業を見て、なるほどこれは確かに“早打ち”の、と心中で零す。
- ルリ
- 「剣をイレナに合わせるか、どちらかしか答えはないわ」
- 「後者なら、あたしが面倒見れるけど。剣を長持ちさせたいなら前者ね」
- 喋りながらも手を止めず みるみる刃がかけていた箇所が戻っていく
- イレナ
- 「……」 ふむ、と小さく考えて。
- 「ルリは剣を扱う冒険者だと聞いていますが、その様な大剣の技術はお持ちですか?」
- ルリ
- 「よし、こんなもんね」 大剣を持って やすりの前まで行くと
- ペダルを踏んで刃を研ぎ上げていく
- 「うんまあ、さっきのインフィニットプラスを振り回そうって思うくらいにはね」
- 「少し前は〈デストロイヤー〉振ってたし」
- イレナ
- 「あの鈍器を」 ははぁ。
- ルリ
- 「勧めるとしたら〈デストロイヤー〉一択だったわよでも」 と笑って
- 「あれなら滅多なことじゃない限り壊れないしね」
- イレナ
- 「……1点、提案があるのですが」
- 「その前に確認を1点させてください」
- ルリ
- 「いいわよ。言ってみて」
- 甲高い金属音を立てて、刃が整形されていく
- 火花が散り、ルリのグローブが焦げる匂いがする
- イレナ
- 「先程、『色々物入りでね、運び込むのにも人手は使えないから全部自分でやってるから、いつ終わることやら』……と仰られていましたが」 再現する様に当時のルリの口調と声色を真似て
- ルリ
- 「ものまね上手いわね……」
- イレナ
- 「人手が足りておられないのですか? このノシュテット工房は」
- 「恐縮です」 だぶるぴーす。
- ルリ
- 「あたし1人だもの」
- 「こっちの師匠に後押しはしてもらったけれど、基本的に1人で切り盛りしてるからそれは仕方ないの」
- イレナ
- 「ふむ。従業員を雇われない理由は?」
- ルリ
- 「"職人"が姉弟子抑えて個人店出してる時点で、若干他からは受けが良くないのよ」
- イレナ
- 店内は掃除やらは行き届いてる?
- ルリ
- 手つかずだね
- ルリ
- 「"親方"でもないのに見習いとか取るわけには行かないし」
- イレナ
- はーい
- イレナ
- 「……」 掃除の行き届いていない店内を見回し、本に出て来る嫌味な小姑の様にその埃をつーっと撫でて。
- ルリ
- 「ま、1人でやるのが線引みたいな感じよ、今のところはね」 刃をひっくり返して更に研いでいく
- イレナ
- 「見習いと言わず、従業員を雇いたいとは思いませんか? 鍛冶仕事は当然触れませんが、資材や道具の持ち運び、店内の清掃を指示する従業員を」
- ルリ
- 「……、もしかして、売り込んでる?」
- イレナ
- 「接客対応もですが、こちらは店主が自ら行った方が良いでしょうし」
- ルリ
- 苦笑して 手を止めてイレナを見上げる
- イレナ
- 「はい、売り込んでいます。メイドですから」
- 「あ、いえ。でしたから」
- 「さて、確認も終わったので提案に戻ります」
- ルリ
- 「せっかく冒険者やってるのに、またメイドに戻っていいの?」
- イレナ
- 「どちらもやればいいでしょう、店主がそうなのですし」
- 「剣を私に合わせ、私も剣に合わせたい、と思いまして。その為には、仕事を請けて頂く他に戦闘の技術指南をして頂きたい、と考えました」
- ルリ
- 「ただ、支払えるほどあまり余裕はないのよね」 ふーむ しゃっしゃ、と今度はやすりで仕上げをしていく
- イレナ
- 「ルリの戦いを見た事がある訳ではありませんが、名剣級の実力であれば私とはそれこそ比較にならないでしょうから」
- 「ええ、ですので。報酬は技術指南という形で頂けたらと」
- ルリ
- 「なるほどね。それなら別に構わないけれど、弟子とかそういうのじゃないし、手が空いてる時だけってことなら全然」
- 「だから教わりに来た時だけ、家事して行って頂戴」
- イレナ
- 「……、」 「……」
- ルリ
- 「ギブアンドテイクでしょ。それなら頼めそうだし」
- 「ちゃんと雇うなら、給金は払いたいし」
- イレナ
- 「……ともかく3日ほど頂きたいんですが。開店前の売り場としても、清掃が足りていません」 珍しく眉がハの字になった。
- ルリ
- 「そういう金銭のやり取り……悪かったわね」
- イレナ
- 「お忙しい中ですから仕方がありません。が、工房の経営を考えるのであればイメージは良いに越した事はありませんしね」
- 「雇用関係というよりも、」
- ルリ
- かんかんかん、と 小さなハンマーで具合を確かめて
- イレナ
- 「友人が手伝うだけ、と考えて頂ければどうでしょう」
- 「無論剣の調整はお仕事ですが、」
- ルリ
- 「よし、これでしばらくは大丈夫」 より鍛えられた刃がそこにあった
- イレナ
- 「店舗の清掃を始めとした家事と、ルリにして頂く技術指南は、互いに友人にするもの、と考えて頂ければ」
- 「……ありがとうございます。みるみる内に傷みが良くなりましたね」 ほっ、と大剣を撫でて。
- ルリ
- 「………」 ふ、と笑って 「馬鹿ね、せっかくやってもらうんだからやってもらったら払う。それが一番でしょ」
- イレナ
- 「……」 友人同士、の方がこちらの気は楽だけれど。今回の提案に関しては、譲歩する事はあってもさせてはならないと飲み込んだ。
- ルリ
- 「友人、も悪くないけど……お得意様になって頂戴」 「あたしだって商売、あんたのそれも技能でやるんだから商売」
- 「頼らせてもらうから、こっちも頼って貰う。それに金銭が生じて、まあ結果銀貨が往復することだってあるでしょ?」
- といたずらっぽく笑って
- イレナ
- 「承知しました、ルリ。ではその様に……“鍛冶師”と“家事師”同士、互いに商売繁盛させていきましょう」
- それにつられた様に薄く笑んで、ゆっくりと頷きを返した。
- ルリ
- 「そういう事で1つ頼むわ。早速で悪いんだけど、掃除手伝って頂戴」
- 「2階もまだベッドしか空いてないのよ」
- イレナ
- 「それは構いませんが、ちゃんと食事は摂っていますか?」
- 「杜撰……」
- ルリ
- 「外でとってる、これも出費が痛いわ」
- イレナ
- 「建物内にキッチンは?」
- ルリ
- 「あるわよ。大きいものじゃないけど」
- 「生活空間は全部2階」
- 「お風呂は公衆浴場」
- イレナ
- 「では、先ずはこの建物内の設備の復旧から始めましょうか」
- ルリ
- 「って感じ」
- イレナ
- 「掃除道具はありますか? ゴミを纏める袋も」
- ルリ
- 「復旧って……」 苦笑して 「あけすけなのは好ましいわね」
- 「あるある、準備だけはしたんだけどねー、そこから先が手つかずなのよ」
- イレナ
- 「成程。買いに行く手間が省けました、えらいですよルリ」
- ルリ
- 「急に上からでくるわね」
- こいつ、と額を押して
- イレナ
- 「今はほら、私の分野ですから」 いたいです
- ルリ
- 「人を無生活能力者みたいな言い方するのはやめなさいよ。一通りは問題なく出来るんだから」
- まったく、と
- イレナ
- 「……」 つー……と指で埃を掬って 見せる
- ルリ
- 「うっさい」
- イレナ
- 「ふふ」
- ルリ
- 「とりあえず1つ調整ができたから、新調はまたの機会に見繕うわね」
- イレナ
- 「売り場の清掃は明日以降に行いましょうか。開店中に見えるところで堂々と掃除をする訳にも行きませんし……」
- ルリ
- 「そーね。まあどうせ客がすぐ来るとは思ってないから平気よ」
- イレナ
- 「はい、ありがとうございました、ルリ。出来得る限り使い方に気を付けます」
- ルリ
- 「またいつでも見てあげるけど、芯の耐久度には限度があるから」
- イレナ
- 「まずは2階の蛮族領を整理しましょう……と思いましたが、上がっても平気ですか?」
- ルリ
- 「使ってる最中にべきんと行かないように気をつけなさい」
- 「いいわよ。悪い子じゃないことくらいは分かるし」
- 「見られて困るものもないしね」
- 「って」
- イレナ
- 「承知しました。あまり無理をさせない様に努めます。……では、2階のお掃除に入ります」
- 「はい?」
- ルリ
- 「どこが蛮族領じゃ」
- イレナ
- 「反応が遅いですよ」 やめてください小突くのは
- ルリ
- 「人の寝床をゴブリンの巣穴みたいに言うんじゃあないわよ」
- イレナ
- 「……清掃の行き届いている範囲で言えばまず間違いなく大差は……いえ、ルリはまだこちらに引っ越されてからそう日付が経っていないだけですよね?」
- ルリ
- 「そーよ、今まで使ってきた宿引き払って、空き家だった此処に入ったのがついこの間」
- イレナ
- 「つまりこの汚さはルリのせいではないんですよ。ルリが不当に言われる筋合いはありません」
- 「そう、それが私ならまず掃除から始める汚さであったとしても……」 さささっ。逃げるように2階へ上がっていく。
- ルリ
- 「こーらーっ」 追いかける
- イレナ
- 「ところで先程確認したのは金品の類ではなく、着替えが散乱していないかという意味だったのですが――」
- ルリ
- 「まとめてあるってのっ!!」
- イレナ
- 「それはよかったです」 両手で耳塞ぎー
- イレナ
- こんな感じかな?
- ルリ
- そうね
- イレナ
- 流れのままに口を動かしてしまいました(ぴーす)
- ルリ
- まあお手伝いさんくらいはいてもいいだろうし
- 困らないから良かったわ
- イレナ
- 店内はマギテック協会から借りて来たゲーミング装飾しておきます
- ルリ
- いらんわ
- 20240207_0 ログはこれね
- イレナ
- あ、あとアルヴについての説明もこの日の内にしたと思います
- ルリ
- マナくらいならくれてやるわよ って話はしたと思う
- イレナ
- (あるいは別の日に来た時
- やりました。
- ルリ
- 幕間:最初のお客様? これがタイトル
- というところで閉じるわよ
- イレナ
- ありがとうございます。では撤退を
- お疲れ様でした
- ルリ
- お疲れ様ー