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相刻のネクサス chapter 3 幕間

20240206_0

!SYSTEM
KGMが入室しました
!SYSTEM
トゥエルヴが入室しました
トゥエルヴ
ネクサス!
KGM
いらっしゃい
トゥエルヴ
フィオチャン……
KGM
よしどこでやろう……
トゥエルヴ
何処だろうなぁ。ふらっと遊びにいっては戻ってきているので
どこでも良さではある…
KGM
なんとなく浮かんだのでとりあえず出会うか……
トゥエルヴ
フワッ
ヒャイ!
じゃあお願いしちゃいましゅ///
KGM
途中で場所を移動するかも
トゥエルヴ
よいよ!
 
 
 
 
夜が深くなったころ、祭りの空気は緩やかに変わろうとしていた。
星々がきらめく下、キャンプファイアの炎は絶えることなくゆらゆらと燃え続けている。
トゥエルヴ
ロマンティック
 
賑やかに騒いでいた学生の中から、ぽつりぽつりと部屋へ戻っていく者が出始め、残っている者たちは疲れた体を横たえて空を見上げたり、小さなグループで団らんするように夜を楽しんでいる。
トゥエルヴ
あれが冬の大三角形だよフィオリ
 
一部の学生はまだまだ元気で、小魔術キャントリップ合戦や、軽いカードゲームなどに興じながら、笑い声を響かせている。
その一方で、静かな一角では、疲れた学生たちがまどろみながら、日常の喧騒から離れた静寂を堪能している。
ベンチや芝生に寝そべり、穏やかな夜風に身を任せている者もいれば、静かな音楽に耳を傾ける者、深夜の闇に包まれた中で静かな会話を楽しむ者もいた。
KGM
そんな感じのところからどうぞ
トゥエルヴ
ありにゃす!
トゥエルヴ
ふらふらと仲間の元から離れては、何かを手にして戻ってくるを繰り返していた少年は、寮祭の終わりを肌で感じて、なんとはなしに仲間達の元からまた離れて周辺を散歩していた。まだ賑やかな通りを抜け、静かなグラウンドを歩き、音楽の流れる広場を巡って…。
「……」 終わってしまうのが、勿体ない。あんなに楽しかったダンスも、今振り返れば一瞬で終わってしまったかのように感じる。
これは、そんな時間を振り返る為の、静かな散歩――のはずだった。
少年の瞳が、何かを探すように風景を眺めていることに、本人も自覚はしていない。
ふと、グラウンドに寝転ぶ学生を見て、彼らの視線を追った 「……わ、」 夜空に瞬く星々に、感嘆の声を漏らす。
トゥエルヴ
おほしさまきれー
KGM
KIRE-
トゥエルヴ
あれが冬の大三角形だ、四宮!!
フィオリ
-――仲間と別れ、ふたたび一人。ゆったりと流れる風を感じながら、歩く。
トゥエルヴ
そういえば、アニトラはあれから大丈夫だろうか。せめて水を、と出店に向かった後に戻ってみれば、姿が見えなくなっていた。……つい、別のゲームに夢中になって時間を潰してしまったのが仇となった。
フィオリ
遠くから聞こえる笑い声に顔を向けると、知らない学生たちが数人、ひそやかな会話を楽しんでいる。
KGM
ちゃんと介抱しました
フィオリ
違う顔だ、と。別に誰かを探しているというわけでもないのに、心のどこかでそんなことを思う。
トゥエルヴ
レイヴェンは相変わらず酔っぱらっていたし、イーサンは……まあ、あとで労ってやるか……。ソフィアはあの後から、姿を見ていない。フィオリと出掛けにでもいっただろうか。そんな風に、仲間達の思い思いの姿を想起していく。一人になったところで、結局考えるのは彼らのことだった 「………へんなの」 なんでこんなに彼らの事ばっかり考えているんだろう。
トゥエルヴ
えらい!!
このまますれ違ったら天才たちのLove War
KGM
この二人だとありえそうだから困る
フィオリ
ぱらぱらと帰っていく学生の流れに、一瞬、そろそろ部屋に戻ろうかとも思う。
トゥエルヴ
「……ん」 眺めていた生徒たちが戻っていく。その波を、ぼーっと眺めるように視線を巡らせ
その波の中に、一人の少女を見つける。
フィオリ
けれど、気持ちはどこかふわふわと浮わついていて、心がまだ祭りの場に留まりたいと言っているかのようだ。お酒はもう残っていないのに、不思議な気分だった。
トゥエルヴ
同じ制服に身を包んだ生徒たちの中で、彼女を見つけるのは簡単だった。特徴的な銀髪。利発そうな顔立ちは美人の部類で 「…フィ――」 いつものように、声を掛けるつもりだった。
フィオリ
――ひとの流れに取り残されたように、少女が立ち尽くしている。その身体は折れそうに細く見え、彼女の白い顔が、夜空に向けられている。夜の闇に溶け込みながらも、月の光に照らされて浮かび上がる輪郭。
トゥエルヴ
「………」 呼びかけようとした瞬間に、また思い出した。アヴァール王国を発つ直前のイーサンとの会話。ソフィアとの話。少女をいつものように真っすぐ見れなくて、視線を逸らした。気付かなかったことにしようかな…。
KGM
さようなら……
トゥエルヴ
四宮ーーー!!!
フィオリ
絵画のような光景は、もちろん絵などではなくて。少女はすぐに血の通った人間に戻って、ふと顔をこちらに向けた。
「トゥエルヴ」
トゥエルヴ
この前からずっと変だ。遠慮なんかする必要ないし、レイヴェンやアニトラのように、上手いフォローができる方でもなければ、イーサンやソフィアのように気が回る性質でもない 「……」 小さく唸りながら、結局はその場に立ち尽くしている。
「!」 呼ばれて、はっと視線を戻した。
「……何してんの?」 何処となくぶっきらぼうな声になった。
フィオリ
最初はゆっくりと、次第に足を速めて、少年の傍へ近寄る。さきほどまで遠くを見るような表情をしていた顔に、今ははっきりと血の通った笑顔をのぼらせて。
つっけんどんな語調で言葉をぶつけられ、足を止める。真意を探るように、少し眠たげな金色の目でトゥエルヴを見上げる。
「……何って」
「……何かしら」 むむ
トゥエルヴ
「……。……?」 近寄られて、一歩下がる。その笑顔が、年相応の朗らかなものになったから、次は首を傾げた。
フィオリ
「夜の散歩……?」
トゥエルヴ
「………そう…」
フィオリ
「そっちは?」
トゥエルヴ
「えっ。……………」
フィオリ
「なに、絶句してるのよ」
意味わからない、と肩をすくめ
トゥエルヴ
「…別に。ちょっと…えーと」
「……し」 視線を巡らせる。ふと思い出したのは、神殿の中庭での彼女との会話 「視察」
フィオリ
「視察? ……って、何の」
トゥエルヴ
「……なんでもない」 突っ込んでこなくたって……
フィオリ
かたちの良い眉を寄せ、首を捻る。あたりに向ける視線は、トゥエルヴが『視察』する対象などあっただろうかと考えを巡らせているのだろう
トゥエルヴ
「……」 この表情は、生真面目に自分の言葉の真意を探ってる顔だ。
「…そろそろ戻ったら?もう、寮祭も終わりでしょ?」
フィオリ
――ん……」
「そう……だね。そろそろお祭りも終わり……」
トゥエルヴ
「………」 少女の歯切れの悪い言葉に、無言を返した。名残惜しい気持ちは、自分にだってある。
フィオリ
喧噪のあとの心地よい弛緩に包まれたあたりの風景を見回し
寮祭の夜が、こんなに名残惜しい気持ちになるのははじめてだ。
トゥエルヴ
――……まあ、」 ふいに視線を逸らして
「もう少し楽しみたいなら、付き合うけど」
フィオリ
「………」 金色の目が、少し見開いて少年を見上げた。
トゥエルヴ
頭の中でソフィアが"誘えたね"と囁いた。違う、そういう意図じゃないもん…。誰とでもなく反論した。
フィオリ
トゥエルヴの内心をよそに、少女は少年の顔をじっと見て―― そして、何かを思いついたように視線を落とし
トゥエルヴ
「……仕方ないじゃん。一人だと、お酒飲んで変な事しそうだし。ソフィアもアニトラもいないなら……」 これは、フィオリ向きの言い訳。
フィオリ
「ねえ」
「それなら、ちょっと付き合って」
トゥエルヴ
「……?」 視線をフィオリに戻すと、首を傾げた 「ん」 返答にはほとんど間がない。
フィオリ
返答を貰うと、少女はこくりと頷いて、後はほとんど口を開かずに歩き始める。
トゥエルヴ
「………」 散歩に誘うにしては、なんだか楽しくなさそうな。そんなことを怪訝に思いながら、大人しくついていく。
KGM
basho idou
トゥエルヴ
yoi!
KGM
ではでは
 
 
 
 
トゥエルヴ
体育館裏!?
KGM
中央校舎屋上の観測エリアは、通常閉鎖されており、天体観測の授業などの際にのみその門が開かれる。
トゥエルヴ
会長は星座に詳しかったけど、12はそんなことはないぞ四宮フィオリ
KGM
しかし、一部の悪い生徒たちの間では、ある場所の窓の建付けが悪いことが知られており、それを外せば屋外へと繋がる出口となることが公然の秘密となっていた。そして教師に垂れ込むような野暮な奴はいない。
KGM
それをいったらミコちゃんでもある
トゥエルヴ
伊井野フィオリ
フィオリ
そしてフィオリは、この一点においては、その悪い生徒の一人だった。
暗く静かな通路を歩き、トゥエルヴを連れ、ひそかにその場所へと足を運んだフィオリは、窓の前に立つと、躊躇わずに窓枠に手をかけた。
「そっち持って」
トゥエルヴ
「え……うん……」 言われた通り、窓の反対側を片手で抑えた 「何してんの?」 出会った時と同じ質問。けれども、今度は素直な疑問となって、フィオリに向けられた。
フィオリ
「いいから。せーので上に持ち上げて。……静かにね」 「……せーのっ」
トゥエルヴ
「……よいしょ」 同じタイミングで、窓枠を上に持ち上げる。
フィオリ
ふたりで作業すると、窓枠はあっけなく外れた。
外へと身を乗り出すと、夜風が彼女の髪を優しく撫でる。
「来て」
外から手を差し伸べる。暗い校舎の中から見れば、外は輝いているように見えた。
トゥエルヴ
「……」 フィオリと、持ち上げられた窓を交互に見る。少女に手を伸ばそうとして――慌てて引っ込めた 「!」 危ない。つい癖で出してしまうのは利き手である右手だ。
そそくさと左手で、フィオリの手を掴んだ 「ねえ、これってさ……」
フィオリ
「これって、なに」
トゥエルヴ
――いけない事なんじゃないの?」 正規の出入り口である扉は施錠されてたよ。
フィオリ
「決まってるでしょ。校則違反」
トゥエルヴ
「……」 意外なものを見る目で、フィオリを見上げた。
一瞬視線を逸らして、何かを考える素振りを見せてから、フィオリに向き直る 「珍しい。いいんだ」
フィオリ
「これ一つくらいはいいでしょ。さんざん学校のために働いてきたんだから」
「……なんて。わたしも染まったかな」
トゥエルヴ
「……いいんじゃない?次、僕の時も見逃してもらおっと」 事務方に追いかけられて、中庭に隠れてるところが見つかったら
フィオリ
フィオリは肩をすくめた。握った手を引き、トゥエルヴを外へ誘い出す。
トゥエルヴ
窓から身を乗り出して、身軽に屋上に引っ張り出される 「………」 夜空を見上げて、息を零した
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BGMを変更 by KGM
三葉のテーマ100%
KGM
窓を通り抜け、屋上の観測エリアへと足を踏み入れると、そこは普段とは異なる静けさで包まれていた。
トゥエルヴ
ワッ
このBGMちゅき
KGM
天空には無数の星が輝き、月がひときわ明るく照らしている。
トゥエルヴ
大丈夫?隕石落ちてこない?
KGM
落ちてくるかもしれない
トゥエルヴ
やばちゅぎ
KGM
眼下を見下ろせば、祭りの飾りがキラキラと光り、地上の星々のようだ
フィオリ
――――」 フィオリは息をのむ。
トゥエルヴ
「………」 フィオリの横で、少年もじっと夜空を見上げた。吸い込まれるような広大さに、思わず握った手、指先に力が籠る。
フィオリ
わずかな逡巡を見せた後、その手を、きゅっと握り返す。
「いいでしょ。特等席」
トゥエルヴ
「うん――…。……いつもより、近くに見える」 ぼんやりとした声。
いつかの魔域の中でも、こんな風に夜空の下で会話を交わしていたことを思い出した。フィオリの指先を包むようにして握る。あの時は、確か――少し寒そうにしていたか 「寒くない?」
フィオリ
「……見えるだけだけどね。となりあって近くにあるように見える星も、本当は、わたしたちには想像もできない程、遠く離れている」
トゥエルヴ
「ふぅん……」 想像できないくらい、といっているんだ。本当に、とんでもない距離があるんだろう。ああ見えて、実は―― 「イルスファールから此処までくらい?」 の距離があったり?
フィオリ
「大丈夫」 いまは火照った体に心地よいくらいだし、握った手は温かいが… 「……でもないか」
トゥエルヴ
「……どっち…」
フィオリ
「さすがに、ここの風は冷たいから……」
トゥエルヴ
「………」 はあ、と息を漏らす。確かに寒い。吐く息も少し白い。周囲を見回すようにしてから、視線の先に風除けになりそうなスペースを見つける 「こっち」 と無遠慮にフィオリの手を引っ張った。
フィオリ
「……ん」 抵抗せずに、引っ張られて
トゥエルヴ
目的のスペースまで辿り着いても、何故だか手は離さないまま 「……此処なら、少しは風除けになるから。でも、あんまり長居すると風邪引くからね」
フィオリ
――……」
少しの間、
風除けになるそのスペースに身体を押し込めるように、トゥエルヴに寄りそうようにして腰を下ろした。
トゥエルヴ
「!」 思ったよりも距離が近い…。一瞬目を丸くさせたが、寒いなら仕方ないよね。と自分を納得させる。
フィオリ
サバイバルコートを拡げ、少年と自分をすっぽりくるむようにする。
トゥエルヴ
は、はわわ
フィオリ
「……ちゃんと寄って。寒いんだから」
トゥエルヴ
「………ん」 一瞬の躊躇いは見せたものの、短い返答の後、コートを摘まんだ。
フィオリ
お互いの鼓動が感じられそうな距離だった。
トゥエルヴ
せ、青春~~~!
フィオリ
段々とふたりの体温が混ざり合っていき、あたたかく、寒さも気にならなくなっていく。
トゥエルヴ
変に居心地が悪い。居心地が悪いのに、離れがたい。相反する気持ちのまま、再び星空を見上げた 「………」 視線を向けた先の星が、ちかちかと瞬いたように見えて、薄く唇を開く。
「アニトラもレイヴェンも、ソフィアも……あと、ついでにあいつイーサンも。見れてるかな」
「特に、ソフィアは見てて欲しい。星、好きみたいだし」
フィオリ
「……うん」
トゥエルヴ
「……レイヴェンとかあいつなら、星の名前も知ってそう。あれ、全部に名前がついてるのかな。……1個くらい、僕が付けてもバレないよね」
「あ。あれとあれ、あとあそこの赤いのと、そのちょっと右斜め下の小さいの。繋げたら、ツァンナっぽくない?」
フィオリ
「いいんじゃない?」 ふ、と笑って。 「占星術や、天文学の専門家だって、最初のひとりは、誰に許可をもらって名前を付けたわけじゃないんだから」
「え、どれ? …… どこ?」
トゥエルヴ
「え、そうなんだ。じゃあ――ほら、あれ。あとあれ」 指差し示して
フィオリ
「ええと……」 これが、こう繋がって―― 「……ああ、なるほど。こっちが頭で……」
「じゃあ、あれはツァンナ座ね」
トゥエルヴ
「やった。じゃあ次はコーダ座を見つけよっと」
フィオリ
「あの長い尻尾になりそうな場所は……」
トゥエルヴ
「じゃあ、あの星にしよう。青くて綺麗だし」 ぐ、とそれまで以上に体を寄せて、星の位置を指差す
フィオリ
星空を繋ぎ、そこに意味を思い描く。
「……っ」
どきり、と胸が跳ねて、鼓動が早まる。
星ではなく、星座を探す少年の横顔をそっと盗み見た。
トゥエルヴ
「……?」 黙ってしまった少女を怪訝に思って、視線を降ろす 「…!」 星座作りに夢中になっていたせいで、さっきよりもフィオリの顔が近くなっていることに遅れて気付いた
視線を逸らせないままで居たが 「…ごめん」 何故謝るんだろうと内心自問自答したが、答えは出ない。すす、と元の距離まで離れる――といっても、あまり差はないのだが。
フィオリ
―――
「……何で謝るのよ」
トゥエルヴ
「………なんとなく」
フィオリ
「………」
トゥエルヴ
「…………」
フィオリ
コートの中で、膝を抱える。
――ねえ、」
トゥエルヴ
「……ん」
フィオリ
「想像できた? わたしたちが今、ここで、こうしていること」
トゥエルヴ
――……」 その言葉に、僅かな間思考が停止する。
フィオリ
「わたしたち、出会いは最悪だった…… でしょ」
トゥエルヴ
「……まあ…」
フィオリ
「憶えてる?」
トゥエルヴ
「…ある程度は」
フィオリ
「そ」
「わたしは忘れてない。あのときは悔しくて夢にまで見たから」
トゥエルヴ
「………」 唇を結って、僅かに視線を下げる。
フィオリ
「勘違いしないで。別に怒ってるわけじゃない」
トゥエルヴ
「してないよ」 声色で、分かる。そのくらい共に時間を過ごしてきた。
フィオリ
「怒ってるわけじゃないの。それは本当」
「ん」 頷きが、身体を通してトゥエルヴにまで伝わる。
「……あのときは、わたしも大人げなかったと…… 思うし」
トゥエルヴ
「………」 視線を、少女から逸らす
フィオリ
それでもわたしは悪くなかったと思うけれど。そのような意味のことをブツブツと零すところがいい性格をしている。
トゥエルヴ
「本音を言うと、まだ……良く分かってない」
フィオリ
「……?」
トゥエルヴ
「アニトラが言ってた。人との繋がりを作るのは大変なんだって。種族問わず、人との繋がりは尊いものだって」
「ソフィアが言ってた。ただ、此処にいていいんだって、そう言って欲しかったんだって」
トゥエルヴ
ろ、ろぐを
確認してます^q^
KGM
みろ!
フィオリ
アニトラの、ソフィアのそれぞれの顔が浮かぶ。
トゥエルヴ
ヨシ!
トゥエルヴ
「穢れがあるから許されないんじゃない。許されない行為をしたのが、穢れ持ちだっただけ――レイヴェンが言ってた」
フィオリ
諧謔に満ちた、レイヴェンの顔が浮かぶ。
トゥエルヴ
「………」 多分、あいつイーサンだって。何考えてるかよくわからないし、いつだって、肝心な事は言わない。けれど、いつだか本音を語り合った時の、苦しそうな表情を思い出す。
「皆の言ってる事は、分かる。理解しているのに、結局まだ、自分の中でそれを納得し切れていないんだ。それでいいのか、皆ならまだしも、僕もそんな風に考えていいのかって――
フィオリ
「………」 沈黙してしまった少年の様子を案じながら
「……自分に、そんな資格はないって思っているの?」
トゥエルヴ
「……ぐるぐる堂々巡りしているみたいで、ずっと気持ち悪いままだ」
「そんな風に振舞ったら、何か――大事なものを失くす気がしたんだ」
フィオリの手を握っている手とは逆の手――未だ落書きが消えないままの右手――が、きゅっと握られた。
KGM
やーい迷子!!
トゥエルヴ
ままああああああああ!!
トゥエルヴ
「……。君の事も、良く分からない」
「出会いは最悪。その後だって、たくさん……嫌な想いさせたと思うんだけど。よく、その相手とこんな風に話せるよね」 ふう、とため息を吐きながら、立てた膝に顎を乗せる 「本当、諦めが悪いって言うか……」
フィオリ
「……大事なものって…… 信仰? 信念? それとも――
トゥエルヴ
「………」 少女からの問いには、返答の代わりに無言と、目を細める所作を返す。
信仰か、信念か。いずれにせよ、すぐ言語化できるようなものではない様子。感覚に因ったそれを言葉にして伝えるには、あまりに知識が足りなかった。
フィオリ
――……」 この少年は、拠って立っていた世界観がいま揺らいでいるのだろう、とフィオリエナは思った。生きていくために必要だった、縋る支柱としての世界観だ。少年をかたくなにさせるほど、それは絶対的なものだったのだろう
トゥエルヴ
そうだ、そもそも彼女が手っ取り早く諦めてくれさえいれば、自分だってこんなに悩むことはなかったのだ。不機嫌半分、嬉しさ半分。イコール、頬に熱が集まる感覚を覚えて、そっぽを向く仕草。
フィオリ
しかし、いまの彼は、異なる価値観に出会った時に、必ずしも真っ向から否定しなくなった。それは確実な変化で―― トゥエルヴはいま、これまでの生き方と、新たな価値観との、すり合わせ作業の真っただ中なのだろう。
「……たくさん考えてるじゃない。偉いぞ」
トゥエルヴ
「……偉そう。上から目線」
フィオリ
「ふふん」
トゥエルヴ
「こんな時くらい、もっと……自分に寄り添ってくれる人を散歩に誘えばよかったのに」
フィオリ
「そう?」
トゥエルヴ
「……。…うん」
フィオリ
すねたような少年の様子に、少しだけ笑って、空を見上げる
トゥエルヴ
「………」 空を見上げる少女に、ぽつりと呟く。聞き逃して欲しい気持ちと、聞いて欲しい気持ちが半々 「…イーサンとか、レイヴェン以外で」
フィオリ
――でも、わたしはトゥエルヴにこれを見せたかったんだよ」
トゥエルヴ
「……僕に…?」
フィオリ
「………」
一人、あてどなく校内を彷徨っていたとき、少年を見つけた時の胸の高鳴り。それがどんな名前がついた感情なのか分からないほど、少女とて子供ではない。
トゥエルヴ
気付いちゃってんのか~~!そっかぁ!
フィオリ
あの瞬間だ。自覚してしまった。
――さっきの話、」
トゥエルヴ
「……え、うん…?」
フィオリ
「どうして、イーサンさんやレイヴェンさん以外なの?」
KGM
気づいちゃったのよねぇ……
トゥエルヴ
ままあああああ!!
トゥエルヴ
「………」 ゆっくりと、視線がフィオリへと向けられる。
「な――」 きゅ、とフィオリの手を握る指先に力が籠る 「んとなく……」
フィオリ
「………」 コートの中で、かかとを立てた靴がぱたぱたと動いている。金色の瞳が横目にトゥエルヴを見ている。
トゥエルヴ
あらかわいい!
フィオリ
「……ねぇ…… どうして?」
トゥエルヴ
さすが優等生ですね。上履きのかかとを踏んで履いてない
KGM
でもスリッパは大きいのをぺったぺったと履いている
トゥエルヴ
「………」 苦々しいものを嚙み潰したような表情。ダンスの時は言い訳のしようがあった赤い頬も、今はそのしようがない 「……想像したら、ちょっと、嫌だっただけ」
トゥエルヴ
かばいい
フィオリ
少年のその様子に、フィオリエナは心が浮き上がるような、むずむずとした感覚を覚え、それを我慢するのに、多大な意思の力を要した。
トゥエルヴ
ぼくもむずむずしてる
フィオリ
――もしかして、妬いてる?」
トゥエルヴ
「や――」 すぐさま、否定できるはずだった。イーサンを否定した時のように。けれども、あの時のようにすぐに声がでなかった。
フィオリ
「………」 トゥエルヴから見たフィオリに見えるのは、からかうような色というより―― 妙な真剣さをもった表情に見えるだろうか。
KGM
青春それは
トゥエルヴ
「………」 唇が、はくはくと開いては閉じる。
トゥエルヴ
あまずっぺぇ~~!
フィオリ
そして、何かの期待を込めたような――
トゥエルヴ
少女のその、思いの外真剣な表情に、取り繕う事が許されない気がして 「……そう、かもね…」
観念したように、自信なさげに呟いた。
フィオリ
「ふうん…… そう。そうなんだ」 ふぅん…… と、繰り返す少女は、どこか上機嫌である
トゥエルヴ
「………」 対してこちらは、なんとも言えない表情だ。
フィオリ
「………」
「……わたしは、ちょっと妬けるかも」
トゥエルヴ
「……?」 ちら、とフィオリを横目で見て
フィオリ
夜には、魔法があるのだろう。
トゥエルヴ
おしゃれかよ~~
フィオリ
普段はぜったいに言えないようなことも、口にできる気がした。
「トゥエルヴが此処へ、アニトラさんやソフィアを連れてきたとしたら…… いやじゃないけど、ちょっと嫌だ」
トゥエルヴ
あらあら^~
トゥエルヴ
「………」 瞳が瞬かれる 「……」 瞬かれて…… 「……?」 なんで?って顔になった。妬くことは理解しかけても、妬かれる事までは残念ながら頭が回らなかった。
フィオリ
――……」
鈍感、とフィオリエナは思った。しょうがないのだ。トゥエルヴは、お子様なのだ。しょうがないんだから。
「ほんと、しょうがないんだから」
トゥエルヴ
――じゃあ」
KGM
なお、自分のことは棚に上げている
トゥエルヴ
おこさまめ!
トゥエルヴ
「次は、皆で見に来ようよ。……きっと、もっと、気付けることがある」 夜空を見上げる。
フィオリ
「………」
握った手の、指の間あたりをぐりっとした。
トゥエルヴ
「……っ、え、なに……」 痛い
フィオリ
「あっ、ごめん。つい力が入った」
ぐりっとした辺りをさすってやる。
トゥエルヴ
「……いいよ」 息を吐いて、手を解く。かと思えば、指を絡めて繋ぎ直した 「こうすれば、もう痛くできないし」
フィオリ
「……っ!?」 ちょっと、と言いかけて、ぱくぱくと口を開ける。
「……そ、……そうね……」
トゥエルヴ
「………」 表情が変わったフィオリに、何処か満足気にして 「ん」
フィオリ
被ったコートに首をうずめるように小さくなって
トゥエルヴ
蹲ってしまった 「………」 再び空を見上げて、また少女を見て
――フィオリ」 そう小さく呼んでから、空いた手をフィオリに伸ばした。
フィオリ
――――」 ひくんっ、と思わず身体を震わせた。伸ばされる手から逃げようとはしない
トゥエルヴ
その指先は、いつしかそうしたように、フィオリの額に触れた。薄い皮膚の下の、少し堅くなっている個所を撫でる。
あの時は、これに触れるのが嫌だった。穢いと感じて、振り払うようにして彼女を拒絶した。
フィオリ
途中で意図に気づき、反射的に身体を固くする。指先の感触に、ゆっくりと委ねるように力を緩める。
「……ん……っ」
トゥエルヴ
えっちが代!?
KGM
トゥエルヴ
"今、ここで、こうしていること"。あの時の自分は、絶対に信じなかったろう。改めて、内心そう思う。
――…少なくとも、今は……。もう、嫌いってだけじゃないよ」 今更、数分前の問いに応える形で言葉を紡ぐ。
KGM
ごめんどの問いだろう!
トゥエルヴ
今ここでこうしていること、信じられる!?
これや!
KGM
なるほど!
トゥエルヴ
信じられる!?ではなかった。想像できた!?でした
フィオリ
「……うん」 トゥエルヴは変わった。そして、自分も変わった。
――変わってゆく。
アニトラやソフィア、イーサンやレイヴェンだってそうだ。
自分の額に触れるトゥエルヴの手に、自分の手を重ねる。
トゥエルヴ
額を撫でていた指先が、いつしかフィオリの前髪を優しく掻き分けるように動いた。現れた少女の、金色の両眼を真っすぐ見つめる。同じ金色の瞳でも、はちみつ色をした自身の瞳とフィオリのとでは、少し違う。
自分の背後に広がっている星や、地上から照らす僅かな明かりを反射しているそれを見て、ぽつりと 「月みたいで、綺麗だ」 おっとりと、穏やかに目を細めた。
フィオリ
これまでの全てが、自分たちを変えていったように。これから、わたしたちはどんなふうに変わっていくのだろう。
―――……」
トゥエルヴ
そろそろたんごのむず痒さが爆発しそう
俺ちょっと、やらしい雰囲気にしてきます!
(しません
フィオリ
トゥエルヴの腕に手を下ろしながら、その言葉に誘われるように、少女はそっと目を閉じた。
KGM
抱けっ……抱けっ……(謎の老人)
トゥエルヴ
そろそろ校舎に続く扉ががちゃっと開いて、中から覗き見していた生徒が雪崩のように出てくるタイミングのはず……
KGM
外的要因が欲しければそれもよかろう
トゥエルヴ
KGM
どうする??
トゥエルヴ
欲しい……ッッッ。まだ接吻は早い!!!お父さんはそう思います!!!!!
KGM
わかる~
ではでは
トゥエルヴ
「………」 フィオリの仕草に、細めた目が丸く見開かれた。しかし、その驚いた様子もすぐに落ち着いて……
吸い込まれるようにして、フィオリとの距離を少しずつ縮めていった。額を撫でていた手は、いつの間にか少女の頬に添えられていた。
KGM
ふたりの距離が、限りなくゼロに近づいた、その時だった。
「押すなって、押すなっ……」
トゥエルヴ
せ…!せ…!
KGM
「わああ!」という驚きの声とともに、角に置かれた木箱の山がガラガラと崩れ、その陰からドミノ倒しのように次々と生徒たちが床に転がる。
フィオリ
「……っ!?」
トゥエルヴ
「……!?」 はっとして、音のした方へ向く。
フィオリ
「な、な、な、……」 ぱくぱく、と口を開き、閉じ。言葉も出ない
トゥエルヴ
そこに、知った顔がない事に僅か安堵したものの……それが引き金となって、フィオリと自分の体勢、距離を自覚する。
フィオリ
フィオリエナの顔は、可哀想なほど真っ赤に染まった。
KGM
崩れた物陰から現れた生徒たちは、狼狽えながらも慌てて立ち上がる。
「ご、ごめんなさい、僕たちただ……」 「ま、窓が開いてたので、誰かいるのかなと思って…… へへへ……」
トゥエルヴ
「………っ」 ぱっと少女と距離を取った。二人の身体を包んでいたコートから、抜け出すように。
KGM
生徒たちの言葉は途中で切れ、しまいにはバツの悪さに頭を抱えてうつむく。
トゥエルヴ
「いや、別に……謝られる事じゃないけど」 うん。
フィオリ
ぱっとトゥエルヴと距離を取り、コートを胸に掻き抱くようにして立ち上がる。
トゥエルヴ
「………」 それにしても、斥候の自分が生徒の気配に全く気付けないとは――。なんでだ、どうして?油断した?ぐるぐる
フィオリ
―――……」
無言で震えるフィオリの額から、文字通り角が生えた。
トゥエルヴ
そこで漸く、自分の心臓が今までにないくらいの速さと強さでもって脈打っていたことに気付いた。知らず、自身の胸元を握る。
「……フィオリ…?」 角ォ…
フィオリ
下を向き、羞恥に震えるフィオリの傍に、巨大な熱量の炎が生まれる。そばにいるトゥエルヴもじりじりと熱さを感じる程のものだ。
トゥエルヴ
「わお」 めっちゃ熱い…
フィオリ
真語魔法・第六階位、火球。
KGM
「「「ごっ、ごめんなさーーーいい!!」」」 出歯亀どもが、尻尾を巻いて逃げ出す。
トゥエルヴ
「……行っちゃった。屋上、出たい人結構いるんだね」
フィオリ
火球は、生徒たちにはなたれることなく、術の完成前に、ぼしゅっと消失する。少女にも、最後の理性はあったようだ。
「……最悪、最悪、最悪さいあくさいあく……」
トゥエルヴ
遠慮せずに、出てくればよかったのに――……いや、少し有難かっただろうか。まだ頬は熱いし心臓も五月蠅い。少しずつ落ち着ける為に、会話を続けようとフィオリを見て…… 「……ふぃおり?」 なんか呟いてる…
フィオリ
―――……る」
トゥエルヴ
「る?」
フィオリ
――もうやだぁ、帰るう……」
トゥエルヴ
「……う、うん……」 寒くなってきたしね、うん…
いや体は熱いくらいなんだけど。
「ほら」 フィオリに手を差し出して 「そろそろ戻ろう」
フィオリ
涙を浮かべるほど動転したフィオリエナは、手を差し伸べられれば素直に取って、 「……うん……」
トゥエルヴ
「………」 一度、強くその手を握ると、出口へ向かって歩き出す。あの時、自分は何をしようとしていたんだろう。もし、あのまま生徒たちが出てこなかったら――
「……やばかった」 誰とでもなく呟いた。
フィオリ
トゥエルヴの内心をよそに、すんすん、と大人しく後についていく。
トゥエルヴ
すんすん…
KGM
泣かした?って誤解されそう
トゥエルヴ
こ!される…
KGM
遅くなっちゃったしよくなったら〆るわよ!
トゥエルヴ
はい!!!
トゥエルヴ
泣くほど嫌だったかな……いやでも、誘ったのはあっちだし……もんもんもん……。
KGM
それは夜の魔法の仕業か、祭りの熱の賜物か、
非日常の一夜は明け、そして平等に明日がやってくる。
出歯亀をした生徒たちは、いずれフィオリエナの氷壁たる由縁を味わうことになるのかもしれないが―― それはまた別の話である。
KGM
とそんなかんじで
トゥエルヴ
僕は無罪です
潔白です
お疲れ様でした!!!
KGM
きみはわるくない
お疲れさまでした
あ、こっちのほうがいいか
トゥエルヴ
このもじもじ感がたまらなく楽しいですホホ
氷壁さん!?
KGM
ホホホホホ
ありがとうございました
トゥエルヴ
氷壁解けちゃったねぇ
KGM
あまずっぺえ
トゥエルヴ
背中がずっとむずむずしてた
KGM
ビタミンがとれました
がんばったね!
トゥエルヴ
ツヤツヤ……
楽しいからヨシ!!!!!
KGM
ほいじゃ本編でもよろしくお願いしますう
トゥエルヴ
ほんへ楽しみにしてます!!!よろしくお願いします!!!
KGM
がんばりましょう
トゥエルヴ
お疲れ様でしたーー!ネクサス!(挨拶)
KGM
ではでは
!SYSTEM
トゥエルヴが退室しました

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