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相刻のネクサス chapter3 幕間

20240203_2

!SYSTEM
トゥエルヴが入室しました
トゥエルヴ
ネクサス!(挨拶)
!SYSTEM
アニトラが入室しました
アニトラ
ネクサス!(トイレ)
トゥエルヴ
ネクサス!(TOTO)
おトイレ行ってる間にシチュとか考えておこう
さっきのCCでソフィアと一緒に帰ってきたのは書いててくれたから、一回合流して
さすがに食べ物はもう買いにいかなそうだな!クレープが最後や…
アニトラ
ネクサス!(以下略)
トゥエルヴ
ネクサス!(春もうららかな今日)
アニトラ
食べ物はもう食えん!!
トゥエルヴ
はい!!
どういうシチュにしよっかな!?
アニトラ
そうだなぁ
色々見て回ったけどちょっと休憩しようぜとか
何も考えずにぼくお酒きになるんですよねとか
トゥエルヴ
お酒気になっちゃった///
じゃあ合流してから今度はアニトラ連れて遊びに行ったって感じに
するか!
アニトラ
やりたいことをするための理由をなんかつけてやるでもいいし、ただ単に雑談するだけでもw
いいよ!
トゥエルヴ
ほな!
トゥエルヴ
 
 
 
アニトラ
99999
トゥエルヴ
 少年が一人ふらっと姿を消してから暫くすると、彼はソフィアと共に仲間達の元へ戻ってきた。帰ってきたその手には、小さなクレープを等分して作った、ミニクレープセット。足元がしっかりしていたから、酒を飲んできたわけではないようだが、顔は少し赤らんでいた。
夜空を一瞬だけ照らす花火も、それが複数回と重なれば昼間のように明るくなる。
アニトラ
ナイスミニクレープ
トゥエルヴ
そんな明るい花火の下、近くにはキャンプファイヤー、色とりどりに輝く装飾と――少年の顔を隠すものは何もない。
トゥエルヴ
いろんなあじがある
マンドラゴラのクレープ!?
動く鎧のクレープ!?
アニトラ
卵味がつよそう<マンドラゴラ
惣菜系クレープかな…<動く鎧
マンドラゴラ卵じゃねえわ あれバジリスクの卵だ
マンドラゴラはなんかそれの具だったっけ…
トゥエルヴ
開口一番何を言うかと思えば、「クレープ買ってきた」 だった。それをテーブルの上にまた重ねるように置いてから
トゥエルヴ
なんかニンジンみたいな使い方してたわねw
アニトラ
にんじんくれーぷ
トゥエルヴ
空飛ぶ箒の競技をしてたんだよ、とアニトラにそう伝えた。彼女の返事を聞く前にまたふらふらっと歩いていったのだった。
アニトラ
「小さいものも販売されているんですね」 それにしても食べ物が増えたなあとは思うも……まあまだ小さいならと。
「あっ」 えっ。置きにだけ来た……?
「……一体どうしたのでしょう?」 浮足立っているような感じではないし……と、来た様子のことを少し思い返す。
トゥエルヴ
フレンズたちを勝手に描写しようとしたけどやめとこう!!11
首傾げた、とか描こうとした
アニトラ
あっw
トゥエルヴ
な、なんかうまい具合に…こう!
トゥエルヴ
「……」 本人としては、一緒に見に行こうと誘ったつもりのようで。ふと振り返って、自分の下方を見下ろす。そこに、アニトラの姿がない事に気付くと
アニトラ
んんこれは…… おうww
トゥエルヴ
「こっちだよ、アニトラ」 と手を振った。
トゥエルヴ
ドヤ…
アニトラ
どうしたトゥエルヴwww
やろう!
トゥエルヴ
ぶっころしてやらぁ!?
アニトラ
こ!?
アニトラ
「え……ええと……一緒に食べるとか、そういうわけではなかったと……?」 他の仲間達に向けたものだったのだろうか?
トゥエルヴ
「一緒に……食べたかったんだけど、今はちょっと――」  ふい、と視線を逸らして 「いい」 ぶっきらぼうにそう言った。
アニトラ
「?? ……では、こちらはとりあえず置いておいて、ついていきますね……」 席を立ち、残る仲間に軽く声をかけてからトゥエルヴの元へと近づいていく。
トゥエルヴ
言い方はぶっきらぼうだったものの、特にへそを曲げているだとか、不機嫌だとかそういう事ではなかった様子。アニトラが近寄れば、普段通りに頷いてからまた歩き出した 「あっちだよ、あっちの広いところでやってたんだ」
アニトラ
目の色から彩度を低くしたような暗い色の、大柄な幾何学模様をした襟巻きをしている。口元が少し隠れた感じだ。
「何か見せたいものが、そちらにあるんですね」
トゥエルヴ
「ほら、アニトラ、箒の教室で先生に褒められてたでしょ? 気になってるだろうなって思って」 向かった先は、食べ物の出店が立ち並ぶ通りのその先――競技場だ。競技場周辺の地面からは、これまた色とりどりの明かりが空に向かって照射されていて、その中を、箒に乗った学生達がボールの奪い合いをしている。
トゥエルヴ
NEWマフラー!
アニトラ
ここの購買で買わせてもろた
という設定
トゥエルヴ
YES!
実は舐めるようにログを呼んでいた
アニトラ
ペロペロペロペロペロペロ
トゥエルヴ
ペロペロペロペロペロペロペロペロ
アニトラ
「あ、ああ……」 先程の話が続いているのだと理解して頷き、 「それはまあ、確かに。しかし、それも催しの一つとして行われていたのですね」
トゥエルヴ
どう?とどや顔で問うような視線をアニトラに向ける。彼女に興味が沸けば――いや、沸かずともかもしれない――中を覗いてみようというのだ。
アニトラ
「ふふ」 そんな様子に思わず笑みが溢れる。不意に見せるしたり顔が、妙な可愛らしさを伴わせるのだ。 「トゥエルヴさんも詳しくは見ていないのでしょう? 覗きに行ってみましょうか」
トゥエルヴ
///
アニトラ
ドヤァ……
トゥエルヴ
「…! うん」 勿論、アニトラに興味があった方がいいに決まっているのだ。瞳を輝かせて、頷く 「えーっと、確かあの辺に……」 視線を上げて、辺りを見回す 「あった。あそこから入れるんだ」 と指差したのは競技場への入口だ。
アニトラ
「少々入り組んでいるところがありますよね……」 なるほどそこですか、と指し示された場所を把握する。
トゥエルヴ
「……。じゃあ、はい」 しばし考えた後、アニトラに手を差し出す。
アニトラ
どっちの手?w
落書きじゃないほうだな
トゥエルヴ
はっ
そうか、それもあるな…
トゥエルヴ
「中、人多いみたいだし……。!」 差し出した手は――右手だった。手の甲に落書きがある事を途中で思い出して、ぱっと手を入れ替えた。
トゥエルヴ
利き手が右手だと、何をするでも右手を使うこと、あるある!
アニトラ
「……」 あ、さっきのソフィアさんが書いた文…… 「紙に書くものだと思っていましたし、それは……消し方がわかりませんね」 困ったように眉尻をさげながら笑って、
トゥエルヴ
「………あとで、ソフィアが消し方聞いてくれるって」 つん、と唇を突き出す仕草。
アニトラ
「そうですね、はぐれないように。一緒に入りましょうか」 と、入れ替えた手に手を重ねる。
トゥエルヴ
´3`
アニトラ
「それは良かったです。後で、わたしも聞きましょう」 くすくすと含み笑いした。
トゥエルヴ
「さすがに、こんな使われ方されるとは思ってなかった……」 アニトラも、実は面白がっているのでは?とちらっと視線を向けてから 「……ん」 アニトラの、自分のよりも二回り以上小さなその手を握って、入口に向かった。
アニトラ
「確かに紙以外にも書けたりしますしね」 ものによるけども。 「いい機転を利かせますよね、ソフィアさんは……」
そんなわけでトゥエルヴと共に入り口へと向かって歩いていく。
トゥエルヴ
「ほんとだよ……こういう機転の良さ持ってるよ、ソフィア」 とそう言ってから入口から入っていくと――
アニトラ
  • з・
は……そういえばかわってしまうのだった
トゥエルヴ
空飛ぶ箒に乗った競技は、元々人気の催し物だったのだろうか。競技場の中は、学生でごった返していた。二人が入ったタイミングで、丁度どちらかのチームがゴールを決めたようで、ワッ!と歓声が上がる。
二つのチームに分かれてボールを投げ合い、相手チームのゴールに入れれば1ポイント入る。詳しいルールは知らずとも、ある程度見ていればそういうゲームなのだと分かる。
トゥエルヴ
かわる…?かわる!?
アニトラ
↑のかおもじがw
トゥエルヴ
ああww
  • 3・
アニトラ
 ・з・
トゥエルヴ
うまい
アニトラ
「なるほど……こうしたチーム競技なんですね」
トゥエルヴ
「……すごいね。僕は飛ぶだけならなんとかなったけど、ボールを奪い合って競技するのは難しそう」
座れる席を探そうとしばらくふらふら周辺を歩いていたが、結局空席は見つからず―― 「仕方ないから、あそこで見てようか」 と少年が指差した先は、観戦席の隅にできたスペースだ。
アニトラ
「飛ぶというのは、あくまで前提のようですからね。基本的な動作が備わってこそ、ああして競技出来るまでになるのでしょう」
「ええ、ではそちらへ――
アニトラ
高さ的に
見られそうか!?
トゥエルヴ
段々になってるから、でぇじょぶに違いない!!!!
トゥエルヴ
スペースに体を滑り込ませる。立ったまま観戦できるとは言え、周囲にも学生達はいた。アニトラが潰されてしまわないよう、そして彼女も観戦できるようにと、手すり近くの段差に彼女を引っ張り上げる。
「見える?」
アニトラ
段だ段!!!!
トゥエルヴ
競技場!立売販売!ビール!!!!
アニトラ
ビールのおねえさん!?
アニトラ
「っとと……」 その段差に躓いてしまわないよう足を一瞬引っ込めてから、そこへと降りた。
トゥエルヴ
一瞬肩車も考えたけど
さすがにアニトラさんの性格だとめちゃくちゃ拒否しそう
アニトラ
「あ……これならちょうどよく見えそうですね。立ってはいけない場所……でもなければ、これで問題はなさそうです」
アニトラ
恥ずかしそうにはするけど!?
トゥエルヴ
「良かった」 安堵したように目を細めてアニトラを見つめた。そうしていると、頭上にさっと影が落ちる。丁度、光が照らされ影になる地点の空中で、学生がボールをキャッチしていた 「おー、すごいや」
トゥエルヴ
のって、くれるの!?!?!
アニトラ
いいぞ!?
トゥエルヴ
じゃあ帰りにチャンスあればしよ❤
アニトラ
いいよ❤
トゥエルヴ
「アニトラ、どっち応援する?」 チームは、赤と青のチームで分かれている。現時点での得点数も五分といった具合。
アニトラ
少年の様子に、柔和な笑顔を返す。思えば出会った当初より、柔らかい表情を返すようになったと思う。ちょっとぶっきらぼうだったり、まだまだ子供っぽさを見せたりする彼だが、交流を繰り返して良い方へと徐々に成長していっていると感じる。
学生たちの体捌きを見事に思いつつ、トゥエルヴの言葉を受け、
トゥエルヴ
マンマ……
アニトラ
「うーん……どちらも……といっては、勝負事ではありませんしね。ではそうですね、幾分か小柄の者が多い赤の方を応援します」
トゥエルヴ
赤と青だからグリフィンドールとレイブンクロー
アニトラ
なるほどね
小柄な方もしかしてレイブンクローの方か!?(特に考えずに赤とした
トゥエルヴ
レイブンクローそうなの!?(ハリポタ未履修
アニトラ
いやまったくわからんが!?!?(未履修
てへぺろ
トゥエルヴ
でも実際にはグリフィンドールでもないしレイブンクローでもないからどっちでもええんや!!!!
トゥエルヴ
「じゃあ僕は―― 青にしよっかな」 賭け事をするつもりはないようだが、勝負だね、と視線を投げてからまた楽しそうに試合を観戦した。
アニトラ
そうして視線の先は試合の方へと移った。
トゥエルヴ
そうして、二人して花火を背後に背負った競技を見つめる。ゴールが決まるたびに歓声があがったし、アニトラの隣からは 「――あ、あーっ。あ!落とした。あ~…」 なんて少年の感情の籠った声が聞こえてくる。
「ほら、アニトラの応援してる赤チーム、ゴール決めたよっ」 いつしか興奮したまま、どちらのチームも応援するようになっていた。
アニトラ
お互い激しく、惜しい展開もあり、周囲は悲喜交交……といっても、どちらにしても大きな歓声で場は満たされる。隣の少年の歓声を聞きながら、選手たちの様子見て、そこで交わされる感情に自分も心を揺らされた。
「青チームだって負けていないですよ――ああ、ほら今も」 鋭いシュートが青の選手から放たれ、ゴールを決めて沸き立つ歓声。
トゥエルヴ
「今の聞いた?ボールがすごい音立てて飛んでった」
瞳は、少年の感情と一緒に、花火や当たりの明かりを反射してキラキラと光る。頬は興奮して少し赤らんでいた。
アニトラ
「おおよそボールが立てる音ではないのですが……魔力を込めているのか、込められているのか」
トゥエルヴ
「そっか、皆魔法使いだもんね」
――しばらくすると、少年はゲームではなく観客席を見回すようになっていた。視線は、学生達の手にしている紙コップに注がれている。そしてその目が目的のものを見つけると 「アニトラ、喉乾いてない?」 と声をかけた。少年が見つけたのは、いわゆる立売販売人だ。
アニトラ
「……ふふ」 夢中になって顔を輝かせるトゥエルヴに、また笑みを零したのだった。
トゥエルヴ
酒!酒だ!
アニトラ
「ああ、そういえば……。それならトゥエルヴさんもそうですよね? 買ってきますよ」
アニトラ
酒かぁ~~
トゥエルヴ
「大丈夫だよ。アニトラ、ここにいなよ。移動するの大変だろうし」 様々な種族が入り混じってはいるものの、生徒の大半はいずれもアニトラより背丈がある。あの中で小柄なアニトラを移動させるのは気が引けた。
アニトラ
お、いいのか??
トゥエルヴ
え!?
酒買ってくる!?
アニトラ
これ断られて買ってくるのかなーと思ったから
行っていいならいぐわよ
トゥエルヴ
どっちにしようか悩んでたから、それならこっちが買ってこようかな!
アニトラ
わがっだ!
トゥエルヴ
なおします^q^
アニトラ
いいぞ^^p
トゥエルヴ
言うが早いか、早速立ち上がって歩き出す。
アニトラ
断るのも気を使わせてしまうかな。といっても、特に断る理由もない。では……と答える間も無くトゥエルヴは動き出した。 「あ、ありがとうございます」 その背に声をかけて、大人しく待つことにする。
トゥエルヴ
生徒の間を、黒髪の長髪が跳ねるように移動していく。あれでも斥候としては一流の自負があるだけに、瞬く間に立売販売人の元へとたどり着いた。
アニトラ
さて売られているのはどのような飲料か。皆高揚していて、外の寒さも何のその。その熱気で赤くなった頬を冷ますように、飲んでいるようにも見える。
トゥエルヴ
立売販売人はその時、多くの接客を熟していた。トゥエルヴ自身も、頭上を見上げては選手たちをその目で追いかけている。だからなのだろうか。その中で、少年に手渡されるはずの紙コップを取り違えてしまった事に、この時は誰も気付くことができずにいた――
トゥエルヴ
べろべろに飲ませたいけどコップ一杯ではさすがにべろべろとまではいかないか……!?
とりあえず第一陣、参ります!┗(^o^ )┓三
アニトラ
徐々にやるのならそれはそれで、
トゥエルヴ
徐々にべろべろになっていく。えっちだねぇ……
アニトラ
臭気ではわからない実は度が強い酒やったとか、
……えらべ!?
トゥエルヴ
度が強めの一杯、入ります!!!
アニトラ
どんちき└(^ω^)┐♫┌(^ω^)┘♫どんちき
トゥエルヴ
どんちき└(^ω^)┐♫┌(^ω^)┘♫どんちき
トゥエルヴ
販売人に声をかけられ、少年が無事に二人分の紙コップを受け取った。「どうもね」の素っ気無いお礼の言葉を述べてから、再び跳ねるようにしてアニトラのいるスペースまで戻ってくる。
「お待たせ」 はい、とアニトラに紙コップの一つを手渡す。
アニトラ
一杯ではべろべろにはならんが第一陣!1!
トゥエルヴ
ヨシ!!!!!
トゥエルヴ
それは正しく神の悪戯だったのか――アニトラに手渡されたのは、取り違えられた方のコップで。
「葡萄と、魔法の粉を混ぜたジュースなんだって。面白そうだから買ってみた」
アニトラ
「ありがとうございます、トゥエルヴさん。盛況でしたね」 販売してる人もそれなりにいるけど客も多かった。
受け取った紙コップの中を見て、言葉を聞いて。
トゥエルヴ
「うん、忙しそうだった。この催し物って、すごい人気なんだね」
その理由も分かるけど。と付け足して、紙コップに口を付けた 「んっ、口の中がしゅわしゅわする……」
アニトラ
「魔法の粉……? 風味が変わるとか、そういうことなのでしょうか」 紙コップ自体は簡素なものだ。これに注いで、粉を入れて販売だろうか。見た目からではあまりよくわからない。
「炭酸のような風味に……いえ、粉によっては効果が違うとか……」 そういうのもありそうだと予想しながら、自分もと口をつけた。
トゥエルヴ
――あ、ほんとだ。少し飲んでると、味が変わってきたよ」 面白いね、と同意を求めるように視線を寄こして
アニトラ
喉が乾いていたというのもあり、すっと体内を通っていく液体。爽やかな風味。最初は水のように飲んでいたが、あとの方になってから段々と熱が帯びてくる。これでは葡萄のジュースというより、ジュース(酒)の方……
トゥエルヴ
えっちが代!!!!!
アニトラ
?????
アニトラ
「ん、んん……」 辛さの熱ではない、酒の熱だ、と断定した。
トゥエルヴ
そんなアニトラに気付く事もなく、ぐびりぐびりと紙コップの中の液体を口に流し込んでいく。ただでさえ酒に弱い少年だが、その様子は変わることはなく……彼もまた同じ酒を飲んでいるようには到底見えない。
――あ、見て、アニトラ。すごいパスしてるよっ」 そして視線の先では、選手が魔法を使った華麗なパスを決めていた。再び歓声を上げた。
アニトラ
一気に頬は赤みを帯びた。これほどまでに強い度の酒を、魔法の粉で口当たりを誤魔化して……? そう思いながら、平気な様子で隣で飲むトゥエルヴに、疑問符を浮かべる。
トゥエルヴ
「……? どうしたの?」 視線を受けて、アニトラを見やった。
アニトラ
しかし実は酒ではなく、あくまで魔法の粉によってそういう効果がもたらされているものを引いたということだろうか。真実はわからない。少しばかり残った紙コップの中身を見る。……見ても何もわかることはないのだが。
トゥエルヴ
「あ、美味しかった?もう一杯買ってこようか」 アニトラの視線が、自分ではなく紙コップの中に注がれたのを見て
アニトラ
「い、いえ……その……魔法の粉は、ランダムなものだったのかな……と」
トゥエルヴ
「……え?そうなのかな…そうかも。アニトラはどんな感じだったの?」
アニトラ
「これはその……強いお酒のようなものでした。レイヴェンさんが好みそうな……」
「……」 とにかくこの酒気はとばした方がいい。 「水があれば手っ取り早いですが、落ち着けるものを頂けたらと思います」
トゥエルヴ
「お酒?」 うーんと悩む 「さすがにノンアルコールとして出すものに、お酒は入れないと思うけど……あ、お酒を飲んだように思える効果、とか……?」
トゥエルヴ
2杯目の酒!?
アニトラ
ひでえことしやがる 運命のいたずらすぎるw
トゥエルヴ
wwww
神は言っている、べろべろになれと
アニトラ
「うーん、同じものを買ったのであれば……そう……ですよね」
トゥエルヴ
でもどうやって酒を入れさせるか思い浮かばねぇ!
アニトラ
「まあとにかく、それほど強いのです。……飲んで確かめてみます……?」 少しだけ……。
アニトラ
あっあ
トゥエルヴ
「え、あ、うん」 どれどれ、と差し出されるままに受け取って、残っていた飲料を口に含み―― 「……ンッ」 と呻いた
アニトラ
<どうやってやりゃええ!
トゥエルヴ
帰り道に酔いどれ気分で飲めるかな!?チャレンジ!
アニトラ
ヨシ!!!
トゥエルヴ
「え、あ、あにとら、これを飲んだの……?」 想像以上に度が……強い……
アニトラ
「まあ、そういう感じなのです……」 それをほぼ一気に飲みきったようなものだ。
トゥエルヴ
「………」 一口飲んだだけでも、体の奥からかっと熱くなってくる感覚を覚えた。喉は焼けるようだし、頬が一気に赤くなったことも自覚する。
ただ、と少年は内心思うのだった 「……」 口当たりは優しく、味自体はとても美味しかった……。
アニトラ
「……た、たぶん、トゥエルヴさんが残りを飲んでしまうのは、危険です」
トゥエルヴ
「え、そ、そうかな……そうかも……」 先日酒でやらかしたことを、ふらふらの頭で思い出した。
アニトラ
「このぐらいでしたら、あとは飲みますので……」 大丈夫ですよ、と紙コップを受け取ろう。
トゥエルヴ
「ん……」 まだ数口分中身の残ったコップを、アニトラに差し出して
――……」 観戦ではなく、アニトラを見つめる。
「……アニトラってお酒強いよね。好きなの?」
アニトラ
捨てておくのも忍びない。このぐらいならまだと、そのままさっさと飲み切ってしまう。熱は更に足されて、苦しいような、少し詰まったような吐息を一つ。
トゥエルヴ
えっち!!!
アニトラ
12だって!?!?
トゥエルヴ
はあはあ
アニトラ
「そこそこ飲める自覚はありますが、それでも底はありますよ。レイヴェンさんのように……水と同等に飲めるわけでは、ないので」
また一息挟んでから、 「嗜むように、頂けるなら。強すぎては、それは毒のように思います……」
トゥエルヴ
「へぇ……」 やはり彼女は自制心の強い人だ。そうそう酔いつぶれる、ということもないのだろう 「レイヴェンが飲むのはいつもの事だけど…アニトラはこういう特別な日に、いっぱい飲もう、とかは考えないの?」
アニトラ
「特別な日に……?」 こうした祭りも確かに特別な日かと、今更なことを思う。 「沢山飲み交わすことは、ないですよ」
「…………やり過ごすために、飲むこともないです」
トゥエルヴ
「……やり過ごす?」
どういう意味だろう。皆、楽しいから、美味しいから酒を飲むものだと思っていた。レイヴェンがいい例だ。
アニトラ
試合の行く末はどこへやら。空のコップの中を見つめながら、 「人によっては……」
トゥエルヴ
なのに、アニトラは"やり過ごす"と言う。それは、辛いものを耐え凌ぐと同義のように思えて。
アニトラ
「寂しさや、悲しさを、紛らわせたり……やり過ごそうとして、飲む方も居ます。飲んで酔っている間、というのは……一時は増幅することがあっても、やがて曖昧になったりして……」
トゥエルヴ
「………」 控えめに、盗み見るようにしてアニトラに視線を向けた。
アニトラ
「……」 少しばかり重なる一時の思い出。募るのは言い得ぬ寂しさ。 「……わるい意味で飲む、と言っても……差支えないですね。やり過ごす、というのは」 少々拙く付け足して。
トゥエルヴ
「そういう飲み方をする人もいるんだね」 まず出たのはそんな一言
視線をゲームに戻したが、思考は隣の少女に向けられたままだ 「アニトラは――
「アニトラは今、寂しかったり、悲しかったりするの?」
アニトラ
その目は酒によって憂いのような熱を帯び、恥ずかしさ少々困惑少々といった、一言では言い表せない綯い交ぜの表情をしていた。
トゥエルヴ
はじゅかちいのあにとら!?!?
アニトラ
はじゅ!?!?
アニトラ
「……たまに……です。今、に限るなら……皆さん、いらっしゃいますから」
トゥエルヴ
「……そっか」 それを聞いて、何処か安堵したように息を吐くも
視線をまた持ち上げる。丁度、花火が打ち上げられたタイミングだった 「でも、もしまた、いつか、アニトラがやり過ごさなきゃいけないって感じる時がきたなら、言ってよ」
「アニトラはそんな飲み方はしないって言ってたけど……でも、なんていうんだろ。羨ましそう……?とは違うんだけど、そういう風に聞こえた。自分が逃げたい時、逃げる先に酒か何かあるのなら、それはまだマシな方なんだろうね」
アニトラ
「…………」 長い沈黙のまま、花火を見上げる。花火に彩られ、勝敗の行方とも重なって歓声もより一層沸き立った。
トゥエルヴ
アニトラが逃げたいと思ったとき、その先に酒という選択肢はないのだろう。なら、彼女は何処に逃げるのだろう。やり過ごす術は、持っているのだろうか。それが気掛かりだった 「だから、僕がなるよ。お酒の代わりに。……ちゃんと勤まるかなんて、分かんないけどさ……」
アニトラ
一時はそれでお姉さん以下略が
べつのはなし
トゥエルヴ
えっちな話!?!?!?!?
ぼくともえっちなこと(朝と夜の鍛錬)してるから大丈夫かな!?!?!?
アニトラ
(意味深)???????
トゥエルヴ
「いつも、助けられてばっかじゃフェアじゃないしね」 僕だって男のプライドくらいはあるのだ。
アニトラ
「……それは……良く、ない」 「……です」
トゥエルヴ
「……え?」 良くないの? 「……」 やはり自分では、勤まらないのだろうか。
アニトラ
「まるで、……友以上の、言葉に……聞こえます」
トゥエルヴ
「………」 視線が虚空に向けられた。何かを考える時の仕草だ 「僕はアニトラの事、友達以上だと思ってるよ」
「頼れる仲間で、すごく親しい人で、たまに先生もしてくれて――」 首をこてん、と傾げた 「なんて呼ぶものなのか、わかんないや」
アニトラ
――……」 落ち着け、相手はトゥエルヴだ。予想以上に音立てる脈を抑えるように、胸の上にぐっと手を押し付けた。
トゥエルヴ
アニトラなら、空に浮かぶ雲がうんこの形してるって伝えても一緒に笑ってくれそう
アニトラ
台無しで草 うんこは流石にない!1!
トゥエルヴ
相手はトゥエルヴだ、でちょっと草生えちゃう
アニトラ
恋人関係のことをいきなり言ってくるはずがないだろ!!! という戒め
トゥエルヴ
ガキなんだこいつは!!!
お酒の代わりにお姉さん以下略してたから、アニトラ視点だとそっちに結ばれちゃうの致し方なさ過ぎるなw
アニトラ
「……兄弟……」 少しばかり考えてぽつりと呟く。
トゥエルヴ
「…ん?」
アニトラ
しかしいきなりえっちを求めたわけではなくね(ろくろ
なしくずしに……
トゥエルヴ
なしくずしえっち……
お姉さんに甘えたかったアニトラ…
アニトラ
「近いもの、といえば、そうなる気がします」
「わたしに兄弟というものは、一人も、存在していませんでしたが……」
トゥエルヴ
「……兄弟、なるほど」 すっと言葉が出てくるのは、さすがアニトラだ。
「僕も、いなかったな。兄弟……そっか、このくらい近しいのは兄弟って呼べるんだね」 素直に感心したように、兄弟、という言葉を繰り返した。
アニトラ
「身近で親しく、頼り、……それが色恋に繋がらない、のであれば」
トゥエルヴ
「………」 イロコイ。その言葉に視線の動きも、体の僅かな動きも止まった。
アニトラ
「親友と兄弟、は……血の繋がりが差……である、でしょうか。詳しい定義に、困るところです」
「まあ、この……いずれか、です」
アニトラ
ちょっとハグしてもらえるだけで十分だったんや……
トゥエルヴ
それが気付いたら……
アニトラ
あんなことに……
トゥエルヴ
イーサンやソフィアに、最近それっぽいことを言われ続けている。ぱっと彼らの言葉を思い出して――次に脳裏を過ったのは何故かフィオリの顔だった。その事がまた、少年に焦燥感を齎した 「……っ」 アニトラの言葉を聞きながらも、耳の淵が赤くなっていく。
「そ、そっか……うん」
アニトラ
「い、今話していて……トゥエルヴさん、としては……そうだと思い、ます」
トゥエルヴ
脳裏を過った考える振り払うようにして、一度首を振ってからアニトラに向き直る 「――…なら、アニトラは僕の兄弟だ。血の繋がりはないけどさ。そのくらい、頼りにしてるし、頼りにされたい」
「……あ、」 ふと思い出したように声を上げてから 「勿論、ツァンナとコーダもね」 彼らを忘れるわけにはいかない。
アニトラ
どこか恥ずかしそうにした様子を見ることで、自分の気持ちを少しは落ち着かせられた。
トゥエルヴ
テレテレアニトラ、ご馳走様でした……(つや
アニトラ
フィオリの顔が過る小僧も見どころだよ(
アニトラ
「誰かに頼る、というのは……少々、勇気のいることです。諸々の気遣い、気後れがあり、などです」
トゥエルヴ
色を知りやがって……
トゥエルヴ
「……ん」 それが、アニトラともなると猶の事だろう。ただでさえ、人に甘えることは不得手に見える。それは他の仲間達も同様だった。
アニトラ
「なら、こう呼んでみましょうか……」 こうして踏み切ろうと思うのも酒のような、魔法の力あってこそか。実際は酒なのではあるが。
トゥエルヴ
お酒って、しゅごい…
アニトラ
酒は魔法じゃねえ!(
お酒って本当にしゅごいのか!?!?
トゥエルヴ
わ、わかんない…(下戸
アニトラ
ファンタジーに使うな!1!11! でもなんか表現としてそうなる下戸(ろくろ
わかんないっぴ……
トゥエルヴ
大人から自制心を取り払う、魔法のアルコール!?!?!?
アニトラ
自制が聞きづらくて出したいこと出してしまうは見たようなきがするけどわからない、わからないよぉ……
トゥエルヴ
実際にそこまで酔った事がないよぉ……
AOTYさんもお酒ってあんまり飲まないお人か
アニトラ
わからないわかるよぉ……
自分的に多くのんだって言えるのが、缶チューハイか缶ビール一本ぐらいだよぉ……(普通の缶サイズで
トゥエルヴ
下戸だね!?!?
アニトラ
げこげこ
ああんたんごくんは!?!?!?
トゥエルヴ
ぼくはワインとかもたまに飲む^q^お気に入りのワインもある^q^
アニトラ
今まってねどっちがしっくりくるかまよってるところだから(長すぎ
トゥエルヴ
いいよ!!!ゆっくり考えろ!!!!
アニトラ
下戸じゃねえんじゃねえの(はなほじ
トゥエルヴ
明日は日曜日!!!!!
ビールが苦手なんすよね!苦いよお
アニトラ
冷えたビールは喉越しでなんとかならぁ! 味わわない!!
トゥエルヴ
のど越しを楽しむ!?!?
AOTYさんはワインとかカクテルはどう??悩んでいる間にごめんけどw
アニトラ
高低差の少ない場所に立っているため、いつもよりその立ち位置は近い。物憂げな視線はダイレクトに目の前の少年を捉える。
「……トゥエルヴお兄さん」
トゥエルヴ
おにいちゃん!?!?!?!?!
アニトラ
ワインはねえ~~~
ちゃん付けは悪ふざけだけど
さんをつけるとして
おをつけるかどうかで散々だった
トゥエルヴ
その悩みすごくわかるわ
お兄ちゃんの呼び方一つとっても、実に様々な要素が織り込まれて……
アニトラ
そうですとも……
ワインはねえ~~~~白が全然合わなかった覚えある 赤でも全くフルーティっていうものが理解できなかったんだけど……
トゥエルヴ
「……おに――」 呼ばれ慣れない呼称。自分よりも背丈の小さな少女の、酒で潤んだ上目遣い。
アニトラ
定番の飲みやすさはカシスオレンジだよなーって感じ バリエーション多くのんだことはあんまりない
トゥエルヴ
あーカシスオレンジは美味しいよね…
ほろ酔いカクテルとかたまに飲んでるけど、白桃とかはおいしかったメモリー
アニトラ
桃は飲めるやつ飲めないやつある気がした いや飲めたのか? なんかフルーティよりもアルコールのが強くないかっていうのあった気がする
ノンアルウメッシュおいしいよ(酒じゃない
トゥエルヴ
唇を開いては閉じ、を繰り返した。なんだか……こう、悪くない!悪くないのだが、いけないことをしている気分にもなってくる!
アニトラ
ウメッシュ!!!
トゥエルヴ
それめちゃくちゃわかるwノンアルウメシュうめぇ!!!!
アニトラ
ウメッシュでノンアルってw → うめえ
トゥエルヴ
いや、すごく良い…なんだか頼りにされてる気がする…。気を許されているようなそんな感覚……。これまでアニトラに対しては、頼れる仲間、背中を預けられる相棒、優しい先生のような印象を抱いていたのだが、それが一気に覆される。一言で表せば、"可愛い"
トゥエルヴ
トゥエルヴはこの時、初めて知った。"萌え"という概念を
アニトラ
どうした急に
急ではない
トゥエルヴ
急ではない
トゥエルヴ
「……んっ、…んん、と……」 逃げるように、アニトラから視線を外した。
「そ、その呼び方は……その、た、たまにで………」 やめて欲しいなんて、言えるはずもなかったのだった。
アニトラ
「ねえ、お兄さん……」 追い打つようにその手を取って、指を滑らせる。 「……喉が、乾いてしまいました」
トゥエルヴ
えっちなことしてる!!!!!!!!
アニトラ
果たしてどうかな!!!!!!
トゥエルヴ
「……あ、あにとら……っ、よ、酔ってる?……酔ってた」
アニトラ
そうです酔っています。
トゥエルヴ
明確な事実だった
トゥエルヴ
「……ぅ…」 指の動き方が、とても滑らか……
アニトラ
「………」 間が空く。なんだかアプローチを間違えている気がする。とりあえず、と手を握った。
トゥエルヴ
正気に戻ってしまった…
もっと飲ませなきゃ…
アニトラ
戻りきってないぞ!
アニトラ
「試合を見ないなら、外へ……戻りませんか?」
トゥエルヴ
肩車チャンス!?
アニトラ
酒気帯び運転!?
トゥエルヴ
wwwwwwwww
た、たしかにぃ…
アニトラ
まずいですよ!
肩車いけるか!?
トゥエルヴ
「そ、そうだね……」 なんだか試合どころじゃなくなってしまった。そんな二人を後目に、ゲームは進んでいき――
二人が立ち上がるタイミングで、ゲームセットとなったのだった。
なお、勝者は赤チーム。
アニトラ
\ワアアアーー/
トゥエルヴ
アニトラさん!?
アニトラ
観客を……
トゥエルヴ
偉すぎる…
アニトラ
サブ茶のノリをもっていってしまった説
トゥエルヴ
一瞬間違えたのか!?って思ったけど、これは歓声だなと分かったのでヨシ!!
wwww
アニトラ
じゃあこうしとこ……
トゥエルヴ
「……丁度、試合も終わったみたいだしね」
赤チームが勝利したという事実に、なんとはなしに今の自身の立場を重ねるのだった。おみそれしました、アニトラ、と心の中で呟く。
競技場のグラウンドでは、試合の閉会式や、各チームの応援団によるパレードなどが繰り広げられている。それを眺めて、少年が 「……お~」 と感嘆の声を上げた。
アニトラ
「豪盛に、賑わいますね」 微笑ましく見守るように、同じように眺めた。
トゥエルヴ
「アニトラ、ほら、見てみて。あれ、魔法のダンス――あ、見える?」 外へ向かおうとして、足を止める。
アニトラ
「いえ、詳細には」 緩く首を振る。勢いを弱くしても、酒が血を巡っているのだと自覚させる感覚がついて回る。
トゥエルヴ
「じゃあ、はい」 アニトラに背中を向けて、しゃがみこんだ。
トゥエルヴ
肩車はさすがに危なそうなのでおんぶに路線を変更しました
酒気及び運転!!!!
アニトラ
オラオラオラ!!!
おんぶ!!!!
トゥエルヴ
どけ!俺はお兄さんだぞ!!!!
アニトラ
アニトラ
「……?」 意図がすぐに掴めなかった。その手に足を乗せて立ち上がる……?
アニトラ
危険な行為を考えるアニトラ(多分大丈夫(本当に?
トゥエルヴ
組体操しようとしてらっしゃる???
トゥエルヴ
「……?」 待ってもやってこないアニトラの様子に首を傾げていたが、ああ、と途中で納得する。彼女はもしかしたら、こういった経験がないのかもしれない 「こうするんだよ」 そう一言断ってから、アニトラの手を取った。
アニトラ
どう考えても組体操です、ありがとうございました
アニトラ
「ええと、はい……」 身を委ねるように、その行動を任せた。
トゥエルヴ
取った手を引っ張り、アニトラの身体を自分の背中に寄せる。距離が縮まったのを確認すると、自分の肩にアニトラの手を乗せ、脚を掬って立ち上がった 「よいしょ、と」
自分が怪我をして動けなくなった時、同僚にこうしてもらっていたのを思い出す。最近では、神殿に遊びに来る子供にも、同じことをしたものだ。
アニトラ
「………」 しばし目が瞬く。不思議なくらい近い距離と体温。
トゥエルヴ
「ほら、これなら見えるでしょ?」 アニトラを肩越しに見てから、グラウンドへと視線を移した。
アニトラ
騎獣に乗っているのとは別の触れ方だ。
トゥエルヴ
騎獣:トゥエルヴ
アニトラ
判定基準値は16です(?
トゥエルヴ
なかなかお強いのでは!?
アニトラ
「そう……ですね。地上に居るものの中では、よく見えます」 跳んだり飛んだりしなければ、ツァンナやコーダよりその視点は高い。
トゥエルヴ
その返答に満足げにすると、ゆっくりと歩き出した 「ツァンナやコーダみたいに、ふわふわじゃないけどね」 乗り心地は悪いかも、と
アニトラ
トゥエルヴくんの靴
今までと変わらず重いやつだよね
トゥエルヴ
ゴッゴッって音のする重い奴!
アニトラ
学生達の催しを視界に入れつつ、その温もりに身体を寄せる。……重い靴の振動もそのまま伝わるが。
トゥエルヴ
鎧の防護点の4点くらいは靴にありそう
アニトラ
しかしまあそこまで酷くもない。これはいずれの騎獣からは得られないものだ。
トゥエルヴ
おねんねしそうなアニトラちゃま
トゥエルヴ
パレードに夢中になっているだろう学生の波の間をすり抜けるのも、そう苦労はしなかった。歩くときに生じる振動にこそ気を配ることはなかったが、アニトラがぶつかってしまわないよう配慮するくらいはできている。
アニトラ
そこに第二陣が……???
トゥエルヴ
第二陣は口惜しいが違う機会にしておくか……このまま甘えさせたい気持ちもあるし、時間的にもね!
アニトラ
しっぽり…
トゥエルヴ
これで酒を飲め!は出来る気がしねぇ!w
アニトラ
どんな流れになるんやと思っていた そうだよねww
トゥエルヴ
気付いたら大分しっぽりしてましたね…へへ
トゥエルヴ
そのまま、少年は競技場を抜け出した。人の波がまばらになる場所まで、アニトラを背負ったまま歩いていく。他にも見たいもの、行きたい場所、飲みたい物はないだろうかと、肩越しにアニトラを振り返る。
アニトラ
「でも……不思議な暖かさです」
トゥエルヴ
「……」 問おうとした言葉は、そのまま引っ込んでいった 「…そう?」
アニトラ
「ええ」 言葉少なに答えて、肩越しにその風景を遠いもののように眺めていた。
トゥエルヴ
本来ならそこで降ろすべきだったのだろうが……アニトラがそんな、遠いものを見るような表情をするものだから、それが憚られた。少しでも、アニトラの抱える寂しさが紛れますように、自分の体温を分けてあげられますように、内心でそう神に祈る 「……」
「もどろっか」 今はまだ、自分一人じゃどうにもしてあげられないだろうことも分かって、アニトラに優しくそう声をかけるのだった。
アニトラ
少々間があったとはいえ、気が済むまでにそう時間はかからなかった。
「そう、しましょうか」 離れようと腕を離し、肩に手を置いた。やろうと思えばそのまますり抜けて降りられるが……。
トゥエルヴ
「………」 ちら、と再びアニトラを見やった。こちらも少し考える間があったものの、大人しくその場に膝をつく。やはり、知人に見られるのは恥ずかしいのかもしれない。
トゥエルヴ
引き留めるかで迷ったが、今回は大人しく引いてやる!
アニトラ
大人になったじゃねえか……(そうか?
アニトラ
赤ら顔は抜けていないが、視線が合えば笑みを返した。言葉にしていないが、今はもうこれで大丈夫だと言わんばかりに小さく頷く。
そのまま控えめにその背を押して、地へと降り立った。
トゥエルヴ
その頷きに言外の言葉を察して、頷き返した。アニトラを地面に降ろし、立ち上がってから 「また乗り心地の悪い騎獣に乗りたくなったら、いつでも言ってね」 なんて冗談交じりの声で伝えた。
アニトラ
「ふふ……そんな、騎獣だなんて」 でも最初に似たようなことを、自分が先に言ったのだったか。
「次はいつになるやら、ですが……そうですね。ありがとうございました、トゥエルヴさん」
トゥエルヴ
「…ん」 と頷いて 「どういたしまして、兄弟」 何処か誇らしげにそう言ってから、歩き出した。
アニトラ
「そこは……いえ、でも、呼び方には困りますよね」 言わんとしてるところはわかるけども、兄弟と呼ぶのかと小さく苦笑する。
そうして並んで歩んでいった。
トゥエルヴ
ワ、ワ…
オワワ!?
アニトラ
賑やかな雰囲気は終わりそうにない。祭りはまだまだ続きそうだ。
アニトラ
ワ!?
トゥエルヴ
ちゃんと〆の言葉も入れられて、偉い!!!!!!!!
アニトラ
この程度でしゅまん!!!!!
トゥエルヴ
問題ないが!?!?!?!?
気付いたら長時間お話してた。たのしかった(つや
アニトラ
冒頭にめちゃくちゃ助かる侍
ゆったりありがとう……ありがとう……
トゥエルヴ
お付き合いせんきゅね!!!!またチャンスがあったら次こそはベロベロを……
アニトラ
こちらこそ~~~今度はちゃんとフィオリを抱いてやりなね(?
トゥエルヴ
ギュッ
アニトラ
酒の無理強い!?
トゥエルヴ
おら、飲め!!!!!
アニトラ
だが今は違う(ギュッ
トゥエルヴ
きらわれそう
アニトラ
グワアーー
おわる<きらわれる
トゥエルヴ
こんなに仲良くなったアニトラに嫌われたら大分ダメージでかい
何か自然にべろべろにさせる案を考えておこ……
アニトラ
自然にべろべろって難易度たかい
直近ではアナグマさんのせいにしとけばいけるかなと思っていた
トゥエルヴ
それこそ大人同士で飲んでた方がまだ目がある気がするな??
アニトラ
(強い酒をすすめるタイプ
トゥエルヴ
がはは、のめのめ!
アニトラ
麦茶だこれ!
トゥエルヴ
麦茶と思って飲みまくったらビール
アニトラ
タヒ
トゥエルヴ
アニトラーーッ!
よし、またCCしよね!!
アニトラ
大人同士だとどうなるんだろうな……
ああああああまたよろしくです
トゥエルヴ
居酒屋で愚痴を零しながら飲み続ける社会人みたいに……?
アニトラ
ありがとうございました~~~~おつかれ!
トゥエルヴ
こちらこそありがとうございました、お疲れ様!!
アニトラ
泣き上戸、はじまる
ノシ
トゥエルヴ
。゚(゚´ω`゚)゚。ピー
シュッ
!SYSTEM
アニトラが退室しました
!SYSTEM
トゥエルヴが退室しました
背景
BGM