泡沫のプロヴィデンス 幕間XXVI
20240124_0
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- ジュディッタが入室しました
- ジュディッタ
- (喀血
- GM
- いきなり血を吐いただと……
- リアレイラ
- なんやかんやあと10分以内に家に着きそうなのでリモートで家マシンからログイン
- GM
- つよい
- あの全体会話の後からな感じ?
- ジュディッタ
- つよい
- リアレイラ
- そんな感じね
- 。ぅわたくしは寄せ書きの色紙
- ジュディッタ
- そうだなぁ
- ぅわたくし
- GM
- 君は寄せ書き。
- ぅゎたくしのおうちにいらっしゃい
- じゃあそんな感じで
- はじめましょう
- よろしくおねがいしーまうすです
- ジュディッタ
- よろしくおねがいしまぅす
-
-
- リアレイラ
- よろしくお願いしエルムトマウス
- ジュディッタ
- ハハッ
- GM
- 各々の決意を固めた夜は、ゆっくりと、しかし確実に過ぎていく。
- いつ刻限が来るかも分からない状態。迅速な行動が求められるが、失敗は許されない。
- 今自分たちがすべきことは、身体を休めることと、思いつく限りの対策を練っておくこと。
- ある者は休み、ある者は思考に耽り、またある者は、世界樹に刻み付けるための思い出を集めようとしていた。
- GM
- 好きになんやかんやしていいぞ
- ジュディッタ
- ナンヤ・カンヤ
- リアレイラ
- 今歩いてるからお先になんやかんやしててくれてもいい
- GM
- ナンヤ=カンヤ
- でもリアレイラに話さなきゃ・・・
- ジュディッタ
- 「……」 仮面をつけたまま、三角座りから姿勢を崩して片膝に寄り掛かり、落ち着かない様子で耳の先の毛を両手で交互に梳いている……。
- レアルタ
- しばらく語るべき思い出を思い出そうと考え込んでいたが、ふと近くにいたジュディッタの様子に気付いて顔を上げた。 「どうしたんだい、そんな落ち着かない顔をして」
- 「……いや、落ち着かないのは僕もだけど」
- ジュディッタ
- 何かが気になってという風に視線を巡らしているわけでもなく、大体同じ位置に視線を固定している。思考の中に入っているようだ。
- 「………あ、ああ、ごめん」 遅れて、レアルタに顔を向けて返事する。
- レアルタ
- 「ううん、謝る必要はない。……あ、もしかして考えるのを邪魔してしまったか?」
- リアレイラ
- 弊社帰宅
- GM
- えらい
- ジュディッタ
- 帰ってキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
- ジュディッタ
- 「いや、そんなことはないよ。……何を伝えたらと思うと、難しくてね」
- レアルタ
- 「いざ伝えるとなると、思ったよりも難しいものだね。僕なんか、思い出すこと思い出すこと、後悔に繋がってしまいそうだし」
- リアレイラ
- 「――」思考に没頭しているといえば、エルフの魔導師リアレイラこそ最もたるものだ。魔剣であるという白紙の本と対の羽ペンを手にしたまま中空を見つめ、微動だにしない。
- ジュディッタ
- 「レアルタは一番、彼らと接していたしね……」
- 自信がないからなのか、いつもより声を小さくして、
- 「なんというかエピソードというより、僕個人が感じていた想い、思い馳せていた過去の方が割合を占めていてね。届けたい言葉として、うまく纏まらないんだ……」
- レアルタ
- 「……うん。何も知らず、ウィスカにはひどいことばかり言っていた……」
- 膝をぎゅっと抱えるようにして。 「……うーん、思い出か、思いか――」
- 「僕たちの伝えたいことを考えると、いっそまとまってないくらいでもいいのかもしれない」
- ジュディッタ
- 「そういう思いが生じていた、というのを伝えるのでもいいのかな」
- リアレイラ
- 「……」唇が何かを諳んじるように小さく動き、 「――……」ふっと視線が下へと降りてレアルタとジュディッタの方へ向く。
- レアルタ
- 「いいと思う。僕たちはただ思い出を語るわけじゃなくて、気持ちを伝えて、ウィスカの意識を少しでも取り戻そうとしているんだから」
- 「それに、まとまっていなくても――」 向けられた視線にこちらからも返して。 「リアレイラなら、その辺りは上手くやってくれるんじゃないか」
- リアレイラ
- 「レアルタ。ウィスカはアナムとカスラーン、付き合うならどちら派だったと思う?」そして、至極まじめな顔で妙にゴシップ的な質問を投げかけてきたのだった。
- レアルタ
- 「えっ……」
- ジュディッタ
- 「あ、リアレイラ……」 何もなくこちらを向いたので、少しばかり気まずさがあって……
- 「えっ」
- レアルタ
- 完全に意識外からの質問に素っ頓狂な声を上げて。 「え……えぇ……?」
- ジュディッタ
- 「……………」 何のひねりなく、反射的に答えが出るとするならアナムだ。しかし即答するに憚られて押し黙った。
- レアルタ
- 「場を和ませようと言っているわけ……ではなさそうだね」
- リアレイラ
- 「やはり、最後に残った二人は彼女の中でも特別な存在であったことは疑う余地もないだろう。思考をまとめる助けてをしてくれるのはアナムの役割だったろうが、カスラーンにはカスラーンで根拠のない頼れるところがあるように思う」
- レアルタ
- 「まあ、2人はずっと一緒だったわけだし、それは疑う余地もないだろうけど……。う、うーん……ウィスカってば、そんな素振りを見せたことは一度もなかったからな……」
- ジュディッタ
- 「……語られた様子の中でも、意識した様子とかはなかったように思えるし……」 喋らなかっただけかもしれないけど……
- リアレイラ
- 「これからやろうとしていることは、ウィスカの正の感情、善き心を呼び覚ますための仕込みだ。生きる衝動と言ってもいい。つまり、恋愛や性的な内容であっても有用といえなくもない」
- ジュディッタ
- 間を置いてからふと、 「僕がウィスカを運んだ時は、珍しく動揺していたような気もするが」
- 「……そ、そのことを改めて伝えるのか?」
- レアルタ
- 「そう言われると確かに大事なことかも知れないが――ううん……2人のどっちとも仲が良かったし、家族のようだったし、そこに優劣はなかった気がする」
- リアレイラ
- 「レムリアが破滅的な事態に陥った時点で彼女は既に神格として成立していたようなので、そういった衝動は抱きにくいかもしれないし、状況が状況だけに、そういった根源的な欲求を抱く隙間もなかったと言える」
- レアルタ
- 「めちゃくちゃレアだぞ、それは。彼女が動揺したところなんて、記憶にあるかぎり殆どない」
- ジュディッタ
- あの時は掲げるようにして運ぶでもなく、小脇に抱えるわけでもなく、肩に担ぐわけでもなく、お姫様抱っこをしてみせたわけだが……
- リアレイラ
- 「うん、以前、モテたいと言っていたカスラーンにウィスカへの感情について聞いたことがあったが、やはり、家族という認識が強いようだった」
- レアルタ
- 「何十年、何百年も一緒に過ごしていれば、その傾向はさらに強まるような気がする」
- 「だからジュディッタの行動にはあれだけ動揺したのかもしれないな」
- リアレイラ
- 「……考えてみれば、意識は独立していても肉体は都度生成している自分の一部であるわけだから、無意識的にでも、そういった衝動は抱きにくいのだろうか……」
- ジュディッタ
- 「いつもとは外れた行動ね……」
- リアレイラ
- 「ウィスカは自分の立てた計画を描いたとおりに実行することに慣れ過ぎていたのだと思う」
- レアルタ
- 「……とりあえず、恋愛感情の方面で攻めるのは難しいんじゃないか? そういう物語が嫌いなわけではないと思うけど」
- リアレイラ
- 「だから、私達、外部から参入してきた登場人物に対して、適切なアドリブが出来なくなっていたのではなかろうか」
- ジュディッタ
- 「予想外の最たるもの、ではあるな」
- リアレイラ
- 「繰り返し繰り返し、変化を求めて試行を重ねつつも、本当の変化を前にした時、対応力が追い付かない」
- ジュディッタ
- 「まあ、うん、大丈夫。恋愛感情に訴えかけるものは僕からは無いから」 困ったようにレアルタに笑ってみせた。
- レアルタ
- 「それだけの余裕があの時のウィスカにあったとも思えないしね」
- リアレイラ
- 「あの男あたりが誑し込んでくれていれば、アプローチの一つとして有効だったものを……どう考えても逆効果だ」
- ジュディッタ
- 「よしなよそれは」
- レアルタ
- 「…………」 想像して、すぐに首を横に振った。 「ダメな結末しか見えない」
- リアレイラ
- 「うん、わかっている」
- レアルタ
- 「クヴァレもそういうことができそうなタイプではないしなぁ……」
- リアレイラ
- 「20……いや、10年早い」
- レアルタ
- 「意外と短くなった」
- ジュディッタ
- 「……ほんの少し見込みがある訂正だね」 10年早くなった。
- リアレイラ
- 「言い寄られる可能性を考慮した」
- レアルタ
- 「言い寄られてもなんだかんだ断りそうじゃないか……?」
- ジュディッタ
- 「ウィスカから……」 するとクヴァレは私奴にはとか言ってか……?
- リアレイラ
- 「それはさておくとして……やはり、ウィスカへの最大の訴求点はレアルタの未来に関連することだろうと考えている」
- ジュディッタ
- 「……」 ん!? 脱線していないか? 僕は訝しんだ。
- レアルタ
- 「そ、そうだそうだ。今はそんな話をしてる場合じゃないぞ」
- ジュディッタ
- 「あ、ああ。彼女もそれを気がかりにしていたからな」
- リアレイラ
- 「彼女は自分の未来を諦め、君に新たな現実を託した」
- レアルタ
- 「……うん」 それは他ならぬ自分が一番よく分かっている。膝の上で拳を握りしめた。
- リアレイラ
- 「その行く末を見届けたいと思う気持ちが必ず残っている……というよりも、その欲求失くして今まで心を保つことは出来なかったはずだ」
- レアルタ
- 「それは……その通りだと思う。僕の口から言うのは、ちょっと気恥ずかしいけど……」
- リアレイラ
- 「自らに希望を見出すことが出来ないからこそ、君に希望を、幸福を実現してほしいと願った」
- 「親というものは、おおよそ、子供に自分では叶えられもしない期待を抱いたり、自分と同じ過ちを犯さないで欲しいと願うものだ」
- レアルタ
- 「ウィスカはその期待を、僕に掛けている……」
- 「……じゃあ、最初は、ウィスカ自身がそうなりたいと思っていたのかな」
- ジュディッタ
- 「自身が、“水樹の神”として在った時……だろうか」
- ジュディッタ
- ちょろっとトイレです(n回目の敗北
- リアレイラ
- 「そういう側面もあるだろう。君を通して自分の欲しかった未来を疑似的に掴みたいという願望が無いとは言えない」
- レアルタ
- 「その時はまだ、みんなと一緒に自分も幸せになりたいと思っていただろうし、それ以前も、恐らく」
- リアレイラ
- 「そもそも、彼女自身、望んで神になったわけではないだろうから、君に神としての役割を引き継がせることに負い目を感じてもいたのではないか」
- ジュディッタ
- もどってます
- リアレイラ
- えらい
- GM
- えらい
- レアルタ
- 「それも……うん、そうだろう。あの瞬間までは、彼女は僕を神にするなんて考えは少しも持っていなかっただろうから」
- リアレイラ
- 「黄昏の魔物のままではあの世界から外へ送り出すことなど到底不可能だった。だから、それは必要不可欠な前提だった」
- レアルタ
- 「そのまま送り出せば、僕がこの世界に在らざるべき知識を広めることになっていた」
- 肯定するように頷いて。
- リアレイラ
- 「しかし、彼女は崇め、畏れられる神格としてではなく、まるで只人の少女として、家族として君を育てた」
- 「そこにウィスカの葛藤と、彼女自身の願望があるのではと考えた」
- レアルタ
- 姿勢を正して無意識に背筋を伸ばして、リアレイラの話に耳を傾ける。
- 「カスラーンから聞いた話では、元々ウィスカはごく普通の女の子だった」
- リアレイラ
- 「自分もそうありたいと願う事は、君への妬みを呼び、自身の絶望を深める……相当の抑圧があったはずだ」
- レアルタ
- 「偶に家族で、街に出て芝居や演劇を観るのが趣味の、本当に普通の……」
- 「…………」 そんな彼女の前で、自分はずっとずっと我侭で頼りにならない神として振る舞って来たのだ。
- ジュディッタ
- 「葛藤はあるだろうけど……それでも、願望の方が強くなっていたんじゃないかな」
- リアレイラ
- 「レアルタがその普通という概念を知っていること自体が、ウィスカの願望が叶っている証明だと思う」
- レアルタ
- 「自分を抑えて、人を助けるという願望を強く持ち続けた……。すごいなんて言葉じゃ片付けられないな」
- 「うん、レムリアの中しか知らなかったはずの僕が、この世界の“普通”を知っている。それは間違いなく、彼女たちから教わったからだ」
- リアレイラ
- 「まっさらの君に、普通の人間の普通の日常や幸福の概念を教え込むのは並々ならない難しさがある」
- 「私はそれをクヴァレを通してとても実感している。それだけでもウィスカを尊敬する」
- ジュディッタ
- 「……なんだか伝えようかと思ったことが、だからもう安心してくれっていうような内容になりそうだな……」 大丈夫だろうか……
- レアルタ
- 「クヴァレに対する君と、僕に対するウィスカでは経験してきた時間が違うから、単純な比較はできないが……」
- リアレイラ
- 「尊敬……そうか、見たいもの、レアルタの将来意外にもあるじゃないか……」
- 「家族ではない対等な友人だ」と、ジュディッタの方を向いて
- ジュディッタ
- 「何度も繰り返しやる、ということも結構根気のいることで……と?」
- リアレイラ
- 「家族には、家族だからこそ言えない、口にしてはいけないこともある。長らく彼女にはそういった存在はいなかった」
- 「外から来た私達への対応の中で様々なほつれをみせたのは、私たちが事情を知らない門外漢で、ある意味、対等な存在だったからだでは?」
- レアルタ
- 「……ウィスカにとっては、長らく接していなかった外の人間だ。距離の取り方を上手く見極められなかったのも無理はないと思う」
- リアレイラ
- 「予測のつかない反応や言動は、心が摩耗するほどの繰り返しの中で、新鮮な気持ちや未知への興味、期待を抱かせたかもしれない」
- 「レアルタの将来を見届けたくはないか?という未練を刺激しつつ、私たち自身の言葉でそれを補完するというのは存外有効なのでは……」
- レアルタ
- 「ルキナが語ってくれた、君たちがレムリアに来る直前の時」
- 「ウィスカの状態は、本当に悪かったんだ。自分で動くのも辛くて、食事も喉を通らず、目覚めたかと思えば苦しんで、吐いて……」
- 「でも、君たちが来た後、ウィスカは最後まであの舞台を演じ通した。……その一因には、今リアレイラが言ったようなものもあったのかもしれないね」
- ジュディッタ
- 「……それでもと希望を持って貰えたなら、まだもう少し、頑張ってもらいたいね」
- リアレイラ
- 「散々頑張ってきたものに、もうひと踏ん張りだと激励するのは酷なようにも思うが」
- ジュディッタ
- 「それは僕も思ってるさ。でも今からやろうとしていることも大体同じようなものじゃないか?」
- リアレイラ
- 「報われて欲しい、だろう?」
- ジュディッタ
- 「まあ、そう」 だと。
- レアルタ
- 「当たり前だ。ウィスカはずっとずっと、僕だけのために頑張って来た。そんな彼女が報われないなんて、おかしいじゃないか」
- ジュディッタ
- これどうしたらいいんだろう……w
- リアレイラ
- 「要するに、これは私たちの願望だ。結局のところ、何かを衝き動かす力というものは、他人を理由にしていても自分の中から湧き起こる」
- GM
- なやむじゅでぃった
- ジュディッタ
- なんかこのままおわりそう
- GM
- かたれ、ウディった!
- リアレイラ
- どんな話を伝えたいんだ!
- ジュディッタ
- えーと
- ここでちょっと言うけど、
- リアレイラ
- 僕たちは場繋ぎに適当に喋ってるだけなんだ実は('ω')ノ
- ジュディッタ
- えっ
- GM
- そうだぞ
- ジュディッタ
- 切り出しに困ってた
- GM
- 切り出し豆腐
- ジュディッタ
- レムリアの人らっていうか主にウィスカたちの様子を見てて、
- リアレイラ
- 切りかかって来るんだ、クレバーに受け止めぐぎゃああ
- ジュディッタ
- オワタ
- 自分の昔のこと懐かしんで、思い出して、いつかのレアルタと自分を重ねたことがあって
- それでもレアルタは周りの皆始め信じてちゃんと前に進んだんで
- 僕はそれに心強さを覚えましたみたいなことを
- 多分言おうとしてました
- GM
- 言え!!
- ジュディッタ
- と、唐突に言って変じゃないかねぇ……
- リアレイラ
- もう、夢は叶っちゃってますね、安心してください、な感じになっちゃったか……
- GM
- その先を見たくないのか!?
- っていえる
- ジュディッタ
- 見
- ジュディッタ
- 「あの……正直、リアレイラの言う毒薬生成の一助となるかどうかわからないけれど」
- リアレイラ
- 「何を言っているんだ、私もウィスカと同じだ。自分の頭の中でこねくり回して得られる答えは行き詰まりやすい」
- ジュディッタ
- 「じゃあ、とりあえず言わせてもらおうかな……」
- リアレイラ
- 「……何より、正直自信がない」
- レアルタ
- 「言っただろ。まとまっていなくても言った方がいいって」
- ジュディッタ
- 「……」 ばつが悪そうに耳の先の毛を梳いてから一息
- リアレイラ
- 「君達にも責任の一端を共有する共犯者になって欲しい。それが広く意見を募った理由でもある」
- レアルタ
- 「……君だけが責任を感じる必要なんてないさ。僕たちは一蓮托生。誰かも言ってただろ」
- ジュディッタ
- 「セイラだね。ここまで来ておいて、てやつだ」
- 「で、それで……君たちレムリアの人ら……主にウィスカたちを見てて思ったことなんだが。生まれや性格が違う者同士、長い間共に歩き、戦い、支え合い、絆を育んできていたのは見て取れた」
- 「そうでなければあんなに気軽な応酬もないからな」
- 「そのやりとりは家族のようであり、僕はいつしか懐かしさを覚えて、元居た大陸の仲間たちとのことを思い出すようになっていた」
- リアレイラ
- 「ほう……」
- レアルタ
- 自分が顕れる前から、彼らはお互いに助け合い、家族のように手を取り合って戦ってきた。そこはジュディッタの言う通りだろう。
- 「……君の、昔の仲間?」
- ジュディッタ
- 「少し前にも零したことはあるだろうが、僕はリアレイラと同じく流れ者だ。別の大陸ではあるがね」
- 「似たような集まりというか、そういう傭兵団に拾われていたことがあるんだ」
- 「それが僕の昔の仲間。もう会うこともない」
- レアルタ
- 「出自が違う者たちが寄り添い合って作り上げた集団……」
- リアレイラ
- 「家族集団的な傭兵団というものは聞いたことがある。連帯感を保つのに有効だとか」
- ジュディッタ
- 「目的があって連帯感を作っていたわけには見えなかった。なんせお人好しの集団だったからね」
- レアルタ
- 「傭兵団っていうのは、危険な仕事も沢山やるんだろう? 家族のような連帯感が生まれるのも、自然なことだと思う」
- ジュディッタ
- 「まあ、実際に核になっていたのが一部血縁関係というのもあったろうがね……」
- リアレイラ
- 「金だけの繋がりや、恐怖による支配は裏切りや離脱の心配が付きまとう。意図してか自然になったかは分からないが、良好な関係を構築できている集団だったのだろう」
- ジュディッタ
- 「危険な仕事は勿論、恨みを買うこともある。それを撃退する仕事もある」
- 「とある依頼でその傭兵団と相対して、僕は敗れて死を覚悟していたんだがね……」
- リアレイラ
- 「なるほど、逆に命を拾われたと」
- ジュディッタ
- 「そう。駒の所有先が変わるだけ……という風にはならなかった」
- レアルタ
- 「君という人物そのものにも大きな影響を与えたんだね」
- ジュディッタ
- 「お人好しの彼らと最初は肌に合わなかったけど、根気よくその当時の僕に色々なことを教えてくれて、沢山面倒を見てくれた」
- リアレイラ
- 「君の、その仮面は」ジュディッタの仮面に目を向ける。 「その時に得た繋がりが捨てがたいから、だろうか」
- ジュディッタ
- 「やがて僕も信頼するようになって、考え方とかも軟化した。レアルタの言う通り、大きな影響だよ、これは」
- レアルタ
- 「僕と同じだね。違うところからやってきて、混ざり、感化されて、本当の仲間になる……」
- ジュディッタ
- 「それもある。余談にはなるけど、僕がこれを付けているのは……」 仮面に手で触れながら少し言い淀んだが、 「他人からの視線避け、逆も然り。僕の表情を誰も気にしなくていいように」
- リアレイラ
- 「表情を隠すためというには大仰だし、人付き合いや会話を苦手としているようにも思えない。一線を踏み越えさせない壁なのではと思っていたが……そうか」
- ジュディッタ
- 「最低限の状態だけが伝わればいい。実際、それでお互い助かることはあるさ」
- レアルタ
- 「……んん? 表情が伝わることがダメなことなのか?」
- リアレイラ
- 「私は人の視線の気にしたことがないので、思い至らなかった」
- ジュディッタ
- 「……結構、似たようなところがあるだろ?」 苦笑気味に肩揺らして笑って>レアルタ
- リアレイラ
- 「例えば君に頼みごとをされたとしよう。私はそれをやりたくないが請けざるを得ないとして、とてつもなく嫌そうな顔をしていたらどう思う?」
- ジュディッタ
- 「なんというか……都合よく流したり、受け取ってくれるのさ」
- レアルタ
- 「それはまあ、頼まない方がいいのかなって思う」
- リアレイラ
- 「結局、引き受けるなら何食わぬ顔をしてみせた方がお互いに余計な思いを抱かずに済む」
- レアルタ
- 「見えない部分を、自分の中で都合よく解釈するのか。……傭兵界隈というのも、なかなか気を遣うんだな」
- リアレイラ
- 「傭兵界隈に限った話ではないと思うが」
- ジュディッタ
- 「ふふ、まあ、そういうことだよ。どうしても取らなくちゃならない時は、その限りではないね」
- レアルタ
- 「…………」 レムリアでは全然気を遣った記憶がない! 人に優しくしようとは努めていたけど。
- ジュディッタ
- 「いつしか、傭兵団に居る年数の方が上回っていた。けれどある日突然、ここケルディオン大陸に流された……傭兵団の皆を失うに近しい出来事だ」
- 「この辺りのこともあって、レムリアの皆を失っていくレアルタを目の当たりにして、自分と重ね合わせた時があってね。……立場は全然違うんだけどさ」
- 背負うものも。
- 「受けた恩を何も返せない、何もしてやれない、何を理由に生きたらいいか……」
- 「思った以上に、元居た大陸の仲間たちに対して未練を残しているのを自覚させられたよ。半端に歳を重ねて弱くなったのか……痛みを共感することは弱さなのか……」
- レアルタ
- 「失ったものの大きさはきっと同じだ。……味わった僕には、よくわかる」
- リアレイラ
- 「ケルディオンに流れ着いてから出来た私の親友の一人が以前、似たような悩みを抱いていた」
- 「故郷で立場ある身だった彼女は、残してきたものへの責任を感じていた。帰ることもできず務めを果たすことが出来ない、と」
- 自分の居ない間に残してきた者が失われていないか不安でたまらないのだと」
- ジュディッタ
- 「そうか……。……僕はそれに加えて、忘れられていってないかとか……勝手なことを思ったものだよ」
- レアルタ
- 自分が道半ばでレムリアからまったく関係のないところに飛ばされていたら、同じことを思ったろう。そんなことを考えながらリアレイラを見やる。
- リアレイラ
- 「私はこう答えた。漠然とした不安や恐怖に想像力を費やすことは、心の力の浪費するだけだ」
- ジュディッタ
- 「……そうだね。手に届かないことを、いつまでも引きずるのは……結構つらい」
- リアレイラ
- 「だから、私は彼女に悩みの発するエネルギーをぶつける先を示した」
- 「同じ境遇の漂流者を支援する組織を立ち上げ、その為に力を尽くせと提案した」
- ジュディッタ
- 「そういうのも、有りかもね」 自分以外にも、こうした話があったのだし
- リアレイラ
- 「代償行為に過ぎないという者もいるだろうが、己が誇れる行いをすることは心の力になる」
- レアルタ
- 「ジュディッタやリアレイラの友人に限らず、同じ境遇の人は少なくはないんだろう」
- リアレイラ
- 「ウィスカもそれに近い選択をしたのだと思う」
- ジュディッタ
- 「大それた組織でなくとも、志を同じくする集まりでもいいのかもしれない」
- 「あとはもう、その友人次第ではあるけど……と、少し話が逸れたな」
- リアレイラ
- 「気が向いたら君も協力してほしい。縁者が流れ着いてくることもあり得る」
- ジュディッタ
- 興味があるし、勿論だともと強く頷いてみせた。
- レアルタ
- 「うん、話の続きを聞かせてくれ」
- ジュディッタ
- 「消えていった皆と、ここに居る僕らを信じて立ち上がったレアルタを見て、僕も信じないといけないなと。自分を見ているようでもあったし、心強く思ったものだよ」
- 「僕たちとの出会いが、君たちが変わる一助になることを願っているよ――と、アナムは言っていてね」
- 「それは、その時居た……主にイルヤンカとクヴァレに向けたものだったが……。僕もきっと、その恩恵に与った」
- レアルタ
- 「……僕の変化が、君にそんなことを思わせたのか……」 自分ではそんな意識はまったくなかったが、そういう良い影響を与えられるのはなんだか誇らしい。
- ジュディッタ
- 「良い出会いだった。でも、それは終わりを意味しない。大事な過程の一つだよな?」
- リアレイラ
- 「うん、その場にいたもう一人の親友も彼女に発破をかけていた。残してきたお前の大事な者たちはそんなに頼りにならない弱い奴らなのか、と……ただ、そこに自信を持つには心の余裕が必要だろう」
- ジュディッタ
- 「……おかげで全く、伺えなかったろう?」 軽い調子で、仮面を指して。まあ、単にその時皆余裕というものは無いのが十分にあるだろうけど。
- レアルタ
- 「むむむ……、仮面に一本取られたな……」 悔しいような納得したような。
- 「こほん……。出会いは終わりを意味するものでもないし、終わりのためにあるものでもない、と僕は思う」
- ジュディッタ
- うん、うんと緩く二人に頷いてみせる。
- リアレイラ
- 「読み終えた本は仮に失くしても記憶からはそう簡単に去らない」
- ジュディッタ
- 「とまあ、僕の思いとしてはこれで以上となるよ。……ごめん、もう少し短く伝えられたら良かったのだけど」
- リアレイラ
- 「それと同じだ。記憶が薄れて曖昧になると元の形とすっかり違ってしまうこともあるけれど、それでも記憶にある限り影響は残る」
- レアルタ
- 「ううん、大丈夫だろう。リアレイラも、君の気持ちは十分に理解出来ているようだ」
- リアレイラ
- 「私はウィスカに自身の役割を、記録し、記憶することだと告げた」
- ジュディッタ
- 「……だったら、いいよ」 安堵の混じった声音。
- 「レムリアに残っていた本たちは、皆ウィスカの思い出だったのだろうか」
- リアレイラ
- 「君たちも同じように彼女やレムリアの人々の記憶を残してくれていることは心強い」
- ジュディッタ
- 「一人で記憶するよりそれは確かに。複数人で覚えられているのが、心配ないね」
- レアルタ
- 「〈叡智の統合体〉の知識に基づいたものもあるだろうけど、間違いなく、ウィスカが読んできたものもあったはずだよ」
- リアレイラ
- 「ただの神としては終わらないという意地なのだと思う」
- 「人だったころの嗜好を残し、レアルタに伝えた」
- 「気持ちは分かる。私も特に気に入った作品であれば布教したいとう欲求を抱くこともある」
- ジュディッタ
- 「……僕たちの記録も残してもらわないとな」 本という形で、という意味ではないけど。
- レアルタ
- 「そういうつもりでレムリアに本なんかを残したのなら、少し安心だ」
- 「ウィスカにも、そういう人間らしい心はまだまだ残っていたことの証左になる」
- ジュディッタ
- 「ずっと守り続けてきたものでもあるだろうしね」
- リアレイラ
- 「自分の好きなものを共感できる相手というのは一番友人にしやすい」
- 「私はレムリアの成り立ちや世界の秘密にばかり目を向けてしまっていたが、あれらの本に目を通し、彼女と話をしておくべきだったな……」
- ジュディッタ
- 「依頼故に、仕方ないさ。体調悪いのを押してるのもあったし……でも、そんな些細なことも……戻って来てもらえば喋る機会は出来るな」
- レアルタ
- 「うん。それにリアレイラのその想いも、ウィスカを取り戻すための助けになるかもしれないだろ」
- ジュディッタ
- 「これって、ウィスカの神意、願いみたいなものだろう? 渡したままじゃなくて、是非取りに戻って来てもらいたいものだね」 指にはめていた神意を受けた指輪を手にして、手の内で転がしてから指の先で挟んで見せる。
- レアルタ
- 「元々は〈叡智の統合体〉から分け与えられたものだったみたいだけど、ウィスカが神になってからは、彼女が叡智の統合体だ。そういう認識で間違っていないはず」
- リアレイラ
- 「うん、これは私の心から発する欲求で、彼女の望みに叶うか分からないが知ったことか。とりあえずぶつけてみるとしよう」
- ジュディッタ
- 「この指輪を受け取った時にも声が聞こえたからさ。なるほど、よくわかった」
- ジュディッタ
- ァア!?
- (出現する「」にキレてる
- リアレイラ
- 喋って解消しろ!!
- GM
- 歴史が正されるのを待つ漢
- ジュディッタ
- ごめんごめんごめんwww
- GM
- ゆっくりでいいぞ
- レアルタ
- 「多分、変に考えるよりも僕たちの思ったこと、感じたことをそのままぶつける方が却って有効かもしれない」
- リアレイラ
- 「そんな気がしてきた。彼女は筋金入りの意地っ張りだ。結局、お互いの主張のぶつけ合い、綱引きになる気がする」
- ジュディッタ
- 「効果的かどうか、なんてそうやって本来打算を働かせてやり取りすることじゃない……って、こんなこと言うと浅はかかな」
- レアルタ
- 「ジュディッタじゃないが、僕も考えても堂々巡りに入って、良い答えは見つけられなさそうだし……」 後悔も沢山湧いてきてしまう。
- ジュディッタ
- 「もっと軽く言うと、あの場を借りた大喧嘩みたいになりそうだが……まあ観客も居ないというし……」
- リアレイラ
- 「考えを巡らせたところで、出たところ勝負、それも一度きりなのは変わらない」
- ジュディッタ
- 「うん、きっとその方がいいよ」 そのまま感じたことをぶつけることに関して。
- レアルタ
- 「そうなると、他の人たちの考えももっと聞いて回らないとな。僕たちみたいに、必要以上に悩んでしまってるかもしれないし」
- ジュディッタ
- 「っと、そうだった。僕はもう終わったのだったから、順番は回さないとな……」
- リアレイラ
- 「漠然とした不安や恐怖に想像力を巡らせるのは心の浪費だと言ってやれ」
- ジュディッタ
- 「何かやりかけているとか、警戒がとかは、僕が承るようにしよう」
- レアルタ
- 「別に順番制というわけじゃないが、ジュディッタにも休む時間は必要だろう」
- 「リアレイラも、あまり根を詰めすぎないように。明日眠くてたまらないなんてなったら洒落にならないからな」
- リアレイラ
- 「黄昏というのは経験や知識を蓄積していく性質を持つ一方、妙に負の感情方面に寄り過ぎている。無策なようでいて、前向きな楽観論は有効な対策になり得る」
- ジュディッタ
- 「もしかしたら機を伺っているかもしれないかと思ってね」 言わないだけでとかさ……
- リアレイラ
- 「大丈夫だ、三時間前に君かクヴァレに快眠の奇跡をねだる」
- ジュディッタ
- 「三時間前に起きていること前提か……」 口元がちょっと笑んだ。
- リアレイラ
- 「あれは良いものだ……本当に時間の節約になる。毎日でもかけて欲しい」
- レアルタ
- 「まったく……今回はそれを許可するが、奇蹟ばっかりに頼ってはいけないぞ」
- ジュディッタ
- 「大丈夫だろうけど、眠れなくなってたら僕も頼むよ、その時は」
- リアレイラ
- 「前向きに検討する」
- レアルタ
- 「今日ばかりは眠らないわけにはいかないからな。必要な時は言うといい」
- ジュディッタ
- 本当かなぁと顔をリアレイラに向くも、まあいいかという気持ちも綯い交ぜだったし突っ込まなかった。
- 「ありがとう、レアルタ、リアレイラ。……ついでに僕の気持ち自体も少しすっきりした」
- レアルタ
- 「こちらこそ、僕にはない視点の話を聞くことが出来てよかった。すっきりできたならなおさらだ」
- リアレイラ
- 「気持ちは生ものだ、心の中にしまっておくと傷んだり腐ったりする。時々外に出して風にあてるといい」
- ジュディッタ
- 「あんまり、人に言うことじゃないし……言う相手も居なかったからな」
- リアレイラ
- 「偶には仮面も取っ払っても構わないと思うが」
- ジュディッタ
- 「年下相手だと尚更だ」
- 「食事の時とか外したりしたろう。最近は……しなかったが」
- レアルタ
- 「仮面があっても、察せるくらい仲良くなればいいのさ」
- リアレイラ
- 「年齢の大小なんて大した差ではないよ。個人として信用・信頼できるかどうかの方が重要だ」
- 「行ったことはないがエルフの集落では特にそういうものらしい」
- ジュディッタ
- 「お、いい事を言う」 レアルタも、リアレイラも。 「年齢についてはこう、歳離れた者として矜持がなんだかあってね……」
- リアレイラ
- 「300歳児、400歳児と言えるようなものがゴロゴロいるらしいぞ」
- レアルタ
- 「ウィスカにちょっと聞いたことはあったけど、本当にエルフはそんななのか……」
- ジュディッタ
- 「………」 宙をうろついた片手が力なく下がる。うーん! エルフ!
- レアルタ
- 「……と、このままではいくらでも話してしまいそうだ。そろそろ他の人の話も聞きに行くとしよう」
- ジュディッタ
- 「い、いけないな。ま、今後ともよろしく頼むよ、レアルタ、リアレイラ」
- リアレイラ
- 「私はそうはなりたくはないものだ」
- 「ああ、帰ったら王都に事務所を構えているから遊びに来て欲しい。有耶無耶の内に引き摺り込んでやる」
- レアルタ
- 「うん。落ち着いたら君たちの街にも行ってみたい。その時は案内を頼む」
- ジュディッタ
- 「様子見ついでに途中まで付き添うよ、レアルタ」 まあすぐそこに居るかもしれないが
- レアルタ
- 「じゃあ一緒にいこう。リアレイラは、後で報告とちゃんと眠れそうかどうかの確認に来るからな」
- ジュディッタ
- 「事務所なんて持っていたのか? 組織の件もあるし、そうさせてもらうよ」
- リアレイラ
- 「今回は寝たふりはしない。安心してほしい」
- ジュディッタ
- 「うん。それじゃあ、また」 小さく笑うと立ち上がって、リアレイラに緩く手を振ったらレアルタについていく。
- レアルタ
- リアレイラに手を振ると、ジュディッタと共にその場を後にした。
- GM
- きっとこんなところ
- ジュディッタ
- こちらはおk
- リアレイラ
- 「……思うままに、か……いつの間に出来るようになっていたな」
私もこの大陸に来てからいろいろなものを得ているらしい、と二人の背中を見送りながら思ったのだった。
- リアレイラ
- ヨシ!
- いっぺえしゃべった
- GM
- ヨシ!
- いっぺえしゃべれ
- ジュディッタ
- ヨシ!
- GM
- お疲れ様でした
- ジュディッタ
- ありがとうございました;;;;
- しゃべらせてもらいやした
- GM
- 本編でまた……あおう……
- ジュディッタ
- おつかれさまでした
- リアレイラ
- サラサラサラ
- GM
- てったい!
- ジュディッタ
- 途中すまんかった
- !SYSTEM
- GMが退室しました
- ジュディッタ
- ほな……
- !SYSTEM
- ジュディッタが退室しました
- !SYSTEM
- リアレイラが退室しました