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- レナが入室しました
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- ノーラが入室しました
- ノーラ
- シュッシュ
- レナ
- シュッ
- ところで実のところノープランなんだけど
- ノーラ
- あい
- 街で見かけたらどうする? 逃げるか追って様子を見るか
- 兜は被ってない状態
- レナ
- 街だとどうなるかなー
- 目の錯覚だと思って現実逃避する可能性がある
- ノーラ
- 草
- レナ
- 逃げられないという意味ではほししるとかでバッタリのほうが良さそう
- ノーラ
- じゃあ現実逃避できない店で…
-
-
- ニデア山からの吹きおろしの風が連れてきた寒気ですっかり冷え込んできた王都イルスファール。
- 急な気候の変化に街を行く人々の往来もどこか鈍い。
- そんなある日の午後、当然のことながら〈星の標〉の客入りはまばらだ。
- 依頼自体もそれほど多くなかったこともあり、早々に見切りをつけた者は部屋に籠って暖を取るなどしているのだろう。
- レナ
- さて、そんな折、特に依頼をする気もなく午後までダラダラしていた女がこんな時間になってようやく店のドアベルをからんころんと鳴らしてやってくるわけである。
- なお目的は依頼ではなく食事である。昼飯には遅いが、生活習慣がだらしのない者に細かい時間は関係がない。
- キャロライン
- 「いらっしゃいませ! こんにちは、今日は寒いですねー」 看板娘が来客を迎える。店主はカウンター内で寸胴と睨みあっている
- レナ
- 寒い日に外食に出るのも面倒ではあるのだが、部屋を取っている宿より、ここの方が冒険者向けだけあってがっつりしたモノを食えるので結局ここに来てしまうのだった。
- 「そうね」 店員にはそっけない返事をしつつざっと店内を見回すと今日は随分空いている。これならカウンターでもいいか?
- キャロライン
- 「あ、お食事ですよね? 今日のおすすめは羊肉のシチューです。寒いときは煮込みが一番ですよ!」明るく表情豊かな娘はそっけない返事にもめげないのだ。
- レナ
- 「じゃあひとつめはそれで」 2品目は食べながら考えるか、とカウンター席に向かう。
- キャロライン
- 「はーい、おとうさーん、シチュー1でー」
- ガルバ
- 「……」娘のオーダーに答えるでなく、カウンター席についたレナに挨拶をするでなく、一番大きいシチュー皿にゴロゴロとした肉と芋を特盛にしてドンと差し出した。指は入っていない
- レナ
- こちらも特に何を言うでもなく差し出された料理を食べ始める。もぐもぐ。そう、こう具材がデカいのも良いところよね。
- ガルバ
- ブラウンソースで骨付きのラム肉を煮込んだシチューは、なかなかにボリューミーだ。芋も煮崩れないようにほぼ丸のまま入っている。
- キャロライン
- 「はい、どうぞ」 白湯の入ったカップをカウンターに置いた。ふと、その長い耳がピクピク、と動く。
- レナ
- 「…………どーも」
- キャロライン
- 店の入り口の方に顔を向けると、外からガシャガシャと金属音が近づいてくる。この店ではよく聞く音、具足の音だ。
- レナ
- この看板娘は愛想がいいが、それが個人的には減点ポイントではある。黙ってドンと料理を出すガルバのほうが個人的に気楽でいい。そこがこの店の加点ポイントだ。
- ……ふと、昔のことを思い出す。あの店の店主もそんな感じだったっけ。
- ノーラ
- 「はっ、はっ、はっ」 鎧を響かせて駆け込んできたのは小柄な少女だ。シルバーアッシュのおかっぱ頭にヘイゼルの瞳。身に包んだ鎧はミスリル製の重厚なもの、年齢に見合わない最上質の品だ。
- 平服で駆け込んできたなら、すわ、村を襲われたという緊急依頼の持ち込みか、と疑いたくなるところだが
- レナ
- 「……」 もぐもぐ。聞こえてくる具足の音は特に気にもしない。冒険者の溜まり場では珍しくもない。
- キャロライン
- 「こんにちはー、今日もランニングですか? ノーラさんは本当に頑張り屋さんですね!」 看板娘は当たり前のように出迎える。
- レナ
- 食べながら、がらにもなく思い出に浸るように、いつかのことを連想してしまう。
- ノーラ
- 「はぁ、ふぅ、ふぅ、あ、はい、こんにちは、キャロラインさん」少女は息を整えながら、キャロラインに応じる。以前は兜で顔を隠していないと、ひどく内気でまともに喋れなかったが、今は違う。底抜けの明るさとまではいかないが、笑顔で応じることができる。
- キャロライン
- 「今日は寒いですから、凍えちゃう前にこちらにどうぞ。ホットミルクでいいですよね?」
- レナ
- こうして一人で食べていると、たまに他の冒険者が声をかけてきて――けれど、その多くはもう顔も声も朧気だ。
- ノーラ
- 「あ、はい、あの、それでお願いします」カウンター席の方へと誘導され、ガシャガシャと歩を進める。店主はやはり視線だけ向けてくるものの挨拶などはしてこない。カウンターには客が一人、食事を採っている。
- レナ
- 彼らはどうしているだろう。長命種の連中はともかく、人間の連中はいい年だろう。それに――いや、やめよう。これ以上思い出すと、食事の味が悪くなる。
- 「はあ」 寒いせいか、余計なことを考えてしまう。そろそろ次の注文をしよう。
- キャロライン
- 「はい、こちらにどうぞ、熱いですから気を付けてくださいね」レナと一つ離れた席にホットミルクの入れたカップを置いた。
- ノーラ
- 「ありがとうございます」と屈託のない笑みを浮かべて受け取る。丁度注文をしようとしていた隣の客に顔が向く。
- レナ
- 今更、どうなる話でもない。なら考えても仕方がない。 「ガルバ、追加でステーキを―――」
- キャロライン
- 「ふふふ、実は隠し味を入れてあるんです、分かったらオマケをしちゃいますよ」
- レナ
- ガルバに声をかけるために顔を上げる、と。ふと、視線を感じた気がして、視線だけ隣に向けて、
- ノーラ
- 「わぁ、なんでしょう」キャロラインの言葉に目を真ん丸にすると殊更幼さを感じさせる。まだ成人したかしていないかという歳なのだろう。
- レナ
- 「―――、」 絶句した。
- 「ぁ、―――」 思わず叫びだしそうで、しかし喉ごと全身が凍りついたようで、出るに出ない声。
- ノーラ
- 「?」 隣の客と目が合った。なんだか酷く驚いているような……
- レナ
- まさにそれは幽霊でもみた顔、という様相で。
- ノーラ
- 小首をかしげると、目の上の高さで切りそろえたサラリとした前髪が揺れる。 額には醜い傷跡はない。
- レナ
- ぱくぱくと、口が空転する。
まさか。いやちがう。ありえない。こんなところにいるはずがない。本当に? だが。いやしかし。記憶違い。彼女はそんな顔だった?
- ノーラ
- 「こんにちは」 以前だったらこんな風に挨拶はできなかっただろうなぁ、がんばってる、えらい、と内心で自分を褒めつつ、挨拶を試みた
- レナ
- 「―――」 息の根が止まりそうだ。何だ。なんだこれは。どうしたらいい。何を恐れる。何を期待している。いや、けど、これは、だって。
- ノーラ
- 「あの……どうか、しましたか? えっと、わ、私はノーラって言います」 名前を名乗らないのが無礼だったかもしれないと、わたわたと自己紹介をする
- 「ええと、騎士神様の信徒で、ここで冒険者をしています!」 そんなことは格好(鎧)を見れば誰でも分かる
- レナ
- 「―――ノー、ラ……?」 違う? いや。頭の一音を聞きそびれた?ちがう?でもだって騎士神なんて。わたしのことを知らない。そんなことが?
- キャロライン
- 「ふふふ、ノーラさんはお若いですけれど、期待の若手さんなんですよ。この前も随分と長期の依頼を達成されて……」聞かれてもいないのにそんな横入をする看板娘。プライバシーとは
- レナ
- 「…………ノーラ。エノーラ、エニー、じゃ、なくて……?」
- 「…………」 落ち着け。そもそも齢が見た目からしてあわないじゃないか。
- ノーラ
- 「そんな……あの、私は皆さんについていって……え?」キャロラインの言葉に照れて赤くなっていたら、聞き覚えのない呼ばれ方をしたため、再び小首をかしげた。
- 「ええと、私はノーラ、ですけれど……? エニー、さんは、お知り合いですか……?」
- レナ
- 「…………あなた、は……」
- 「……母親……とか……親類に、エノーラとか、エニーと呼ばれていたひとは、いない……?」
- ノーラ
- 「ええ、と、その、私はノーラ・ハルトマンと言います。出身はこの大陸じゃなくて、ザルツっていう地方のダーレスブルグっていう街で生まれました」
- レナ
- 「―――、ザルツ」
- ノーラ
- 「お父さんはザイア様の神官騎士で、お母さんは仕立ての仕事をしていました。名前はハンナです」
- 「私、あんまり親戚の人とは会ったことが無くて……でも、エノーラさん、っていう人は、その……わからないです、ごめんなさい……」
- レナ
- 「……」 彼女はどこの出だと言っていた? いや、その後のことなんてわからない。故郷へ帰ったとは限らない。いや、それにしたって。けれど……
- 「……そ、う」
- ノーラ
- 「あの……その、エニーさんは、もしかして、私と似ているん……でしょうか……?」」
- レナ
- 「…………」 短く、息を吸って、吐いて。「……そう、ね。知り合いに、似ていたから。驚いたわ」
- 「いきなり、変なことを聞いてごめんなさい」
- ノーラ
- 「えっと、外の大陸に帰るのはとっても難しいって言いますけれど、あの、げ、元気を出してください」
- 「離れ離れで逢えなくなっちゃうのは、寂しいです、けれど……きっと、大丈夫ですから!」 根がお人好しなのだろう、相手の事情も何も知らないというのに励まそうとしている。
- レナ
- 「……、べつに、わたしは、帰りたいわけじゃない」
- 「帰るところなんて、ない」
- 「帰ったところで、逢えるひとなんて、いない」
- ノーラ
- 会話自体もあまり得意ではないのだろう、しどろもどろに言葉を選び、親身に語り掛ける。緊張して口が乾いたので、ミルクを一口
「あ……シナモン」
- キャロライン
- 「ノーラさん、大正解です。はい、こちらどうぞ」 空気を読んで空気に徹していたキャロラインだったが、ノーラの呟きを拾って大判のクッキーを一枚差し出した。これがオマケなのだろう。
- ノーラ
- 「あ、その、えっと……」相手からの言葉に何と言っていいか分からずにいたら、クッキーを差し出されて思わず受け取り 「あ、ありがとうございます」
- 「わ、私は、その、帰りたかったん、ですけど、あきらめたとかじゃなくて、こ、此処でもうすこし?もっと?頑張ってみようって……」
相手とクッキーとの間に視線を泳がせつつ
- 「か、帰るところは作れますから! 逢いたい人もきっと、出来ます!」 ぱきん、とクッキーを半分に割って、差し出した。
- ノーラ
- 割れ方
- 1D100 → 87
- レナ
- 下手……っ
- ノーラ
- 「わ、わぁ……」 クッキーは半分ではなく1:9くらいの割れ方をしてしまった
- レナ
- 「……………」
- ノーラ
- 「わ、わわ……ど、どうぞっ」 大きい方を差し出した
- ノーラ
- 力が強すぎた…
- レナ
- 「……」 それに手を伸ばしかけて、 「……いらないわ。別に、子供じゃないのだし」
- ノーラ
- 「え、ええ!?」 同年代くらいと思ったのに…
- ノーラ
- ちゃんれなは甘いデザートも頼む派?
- レナ
- 「……」 こつん、と自分の額の角を指先で叩いて示し。「あなたよりずっと上よ」
- キャロライン
- 食後にデザートも食べていなかったっけ?とキャロラインは訝しんだ。
- レナ
- 頼んで……いるかもしれませんね……
- ノーラ
- 「あ、ああっ、す、すみません、あの、し、失礼しました……っ」
- レナ
- 「……クッキーで餌付けされるような歳じゃないってことよ」 訝しむような視線にジトり。
- ノーラ
- 「え、餌付けなんて、そんな、ち、違います、そういうわけじゃなくって」
- キャロライン
- 「でも……、あ、前に出したときは3枚くらい食べてませんでしたっけ?」
- ノーラ
- 「……」キャロラインの言葉に顔をあげ、希望を見出したような表情を浮かべた
- レナ
- 「…………差し出口を挟まないでくれる?」 余計なことを!
- ガルバ
- ん、ん、と咳払い
- キャロライン
- 「あ、いらっしゃいませー!」 エア客の接客に向かった、撤退だ
- レナ
- 「…………はぁ」
- ノーラ
- 「あぁ……」 自陣営の後方支援部隊が撤退を……前線は崩壊であります……
- 少女は非常に表情豊かで、感情の浮き沈みが仕草と共に手に取るように分かる。
- レナ
- 「…………」 じ、とその様子を見る。
- ノーラ
- しょぼりと項垂れたり、顔を上げるたびにおかっぱ頭がサラサラと揺れる。手にした小さいかけらと大きいかけらを交互に見やり
- 「……あの、ど、どう……ぞ?」 今度は小さい方を差し出した。そういう事ではない。
- レナ
- 「…………」 再びの溜息。
- ノーラ
- 「えっと、その、あ、甘いものは疲れが取れて、し、幸せな気持ちにもなれますし、その、あの」
- レナ
- 「やっぱり、違うわ」 彼女は、もっと落ち着いた少女だった。当たり前だ。別人なのだから。
- ノーラ
- 「ふぇ」
- レナ
- ばかばかしい。いったいなにを狼狽えていたのだろう、自分は。
- ちゃり、と銀貨をテーブルの上に置いて席を立つ。
- ノーラ
- 「あ、あの……す、すみません、私、お、お食事の邪魔を」
- レナ
- 「どうでもいい、そんなの」
- 「……けど、ね、あなた」
- ノーラ
- 「は、はい、なんでしょうか!」シャキッと丸めていた背中を伸ばして
- レナ
- 「わたしみたいなのに、優しくしても、いいことなんてないわよ」
- ノーラ
- 「???」 不思議、という顔をして
- レナ
- 「…………何よその顔」
- ノーラ
- 「えっと、その……いいことって何なのかなって、思って……」
- レナ
- 「……じゃあ言い方を変えるわ」
- 「悪いことになるから、やめておきなさい」
- ノーラ
- 「なら、大丈夫です!」不思議顔から一転して、顔を上げ、シャキッと答えた
- レナ
- 「は……?」
- ノーラ
- 「悪いことがあったら何とかしますから!騎士信様も仰っています!」
- レナ
- 「―――……ばかばかしい」
- 「なんともならないから、こうなっているのよ」 吐き捨てるように言って、顔を背け。
- そのまま店外へ歩き出す。
- ノーラ
- 「臆病な心に鉄拳を、卑怯な振る舞いに鉄槌を、です! ……あっ、あなたに鉄槌をってことじゃなくて、えとえっと」
- 「あっ……お、お名前……あの、お名前、伺って……!」
- レナ
- 一度、足を止めて。「……レナ。この名前が聞こえたら、近づかないようにするのね」
- 「じゃあね」 今度こそ足早に去っていく。
- ノーラ
- 「!」 騎士神の神官戦士らしい凛としたところを見せたかと思えば、また内気で慌て者の少女に戻る。そんな浮き沈みの激しさを見せていたが、思わず名乗りが返ってきて再び急浮上
- 「はい! レナさん! また!」
- 大きな声でそう答えたのだった。
- レナ
- 「―――」 やや乱暴に、ドアを開けて出ていく。
- ぎり、と下唇を噛む。腹を満たしそこねた。はやくどこか別の店で食べよう。
―――ひどく、お腹が減って仕方がない。
- ノーラ
- おぼえているか、ちゃんれな……最初に出会ったとき、一枚のクッキーを分け与えたことを。。。
- レナ
- なつかしいね
-
- 今となっては遠い昔のこと、二人の少女が出会ったのも冒険者の集う酒場だった。
- 騎士神の神官戦士でもある頑張り屋の少女は、寝ぼけ眼の寡黙な少女と一枚のクッキーを分け合った。
- そんな些細で何気ないやり取りから、二人の友諠ははじまり、
- いつか、どこかで絶えてしまった。
-
- そんな事情は知らない、そんな記憶は持ち合わせていないが故に、
- 騎士神の信徒たる少女は、期せずして同じ振る舞いをした。
- その先で何が起こるかは誰も知らない……。
- ノーラ
- 適当に思わせぶり(でもない)_モノローグを残して終了
- レナ
- おつ!
- つきあいさんきゅー
- ノーラ
- おつ!
- ちゃんれなの渇き値が増えた…
- レナ
- ちゃんれなの中では多分エニーのことはやや美化されているぜ!
- ノーラ
- だいぶ美化されているぞ!
- レナ
- れな「もっとお姉さんっぽかった。こんながきじゃない」
- ノーラ
- 付き合いでいえば、実のところレナよりもテイルの方が深かったはずだけど
- レナ
- 実のところね
- ノーラ
- ちゃんれなはとてつもなくコミュ障だったから・・・
- 子供のころの近所のおねえさんおにいさんが凄く大きくて大人っぽく見えてしまう現象と名付けよう
- レナ
- おおよそそれ
- ノーラ
- 似ているところと似ていない所があって、似ているところのせいで美化された像との違いが許せない案件
- レナ
- でもつい重ねちゃったりするんだ
- よし撤収しよう
- ノーラ
- お付き合いかんしゃ!
- レナ
- さらば……はたして卓で巡り合うことはあるのか……
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- レナが退室しました
- ノーラ
- また……会おう…
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- ノーラが退室しました