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泡沫のプロヴィデンス 幕間Ⅵ

20231014_0

!SYSTEM
ジュディッタが入室しました
!SYSTEM
クヴァレが入室しました
クヴァレ
おち!?
!SYSTEM
イルヤンカが入室しました
クヴァレ
PPPPP
イルヤンカ
よろしくおねがいします
クヴァレ
よろしくお願いします!
ジュディッタ
よろしくおねがいします
クヴァレ
流れちっくなのはもう
だいじょうぶそうでしたか
イルヤンカ
他のログは全然見れてないけど
まあイルヤンカ自身知らないはずだから大丈夫だろう
クヴァレ
大丈夫だろう多分
ジュディッタ
多分………
クヴァレ
とりあえずセッション直後に頼まれたお茶のお代わりはもう淹れたよっていう
イメージでおりますわたくし
イルヤンカ
ちょっとした身の上話ができればいいな
クヴァレ
ミノ上話
イルヤンカ
じゃあ描写お願いしていいかしら?
ジュディッタ
ミノ
クヴァレ迎えに行ってそっからわかんないわかんない
クヴァレ
RestaurantにまだStayしてるImageでOkay?
ジュディッタ
そうかも
イルヤンカ
ずっと同じ場所でもあれだからテラス席にでも移るかしら
ジュディッタ
外にまだ出ちゃいない感じすゆ
てらす
クヴァレ
すゆゆゆ
じゃあえーとどうしようかな
とりあえずこっち視点で導入いれればいいか
クヴァレ
ニャンピ!!!
 
イルヤンカ
おねがいします
クヴァレ
 
 
ジュディッタ
ニャンピ!!!!
クヴァレ
レストランでの歓迎会の後、各自明日以降に備えて今日は自由に過ごすことになった。
未知の場所での出来事に疲労を感じ、一足先に休む者、調査に余念がない者、仲間と言葉を交わして交流を深める者、それぞれ様々な時間を送ることになった中、
会食の行われたレストランにはまだ数名の冒険者の姿があった。
レストランにはテラス席が何席か用意されているが、季節柄もあってか人影はまばら。しかし、その席からはレムリアの穏やかで風光明媚な景色が一望できる。
そんな景色を楽しむ事もなく、レストランの廊下を横切るのは一人の少年。黒い眼帯で右目を覆い、首には鉄製の輪を嵌めた特徴的な出で立ちをしていた。
外に情報収集へ向かった冒険者たちに先んじて、彼はレストランに置いていかれたいくつかの荷物を運び出そうとしている最中のようだった。
クヴァレ
ってところでいいっすか!?
ジュディッタ
えらい!
クヴァレ
///
クヴァレ
「……」 さすがに一度では運びきれないか。小さな体に大きな鞄をまとわせ、落さないように歩き出す。小柄といえど、荷物の量に反して表情にはまだ余裕さえ見える。
イルヤンカ
「……それ、みんなの荷物?」 声の主は、レストランに残った冒険者のうちの一人、赤毛の少女イルヤンカであった。
「どこに持っていけばいいのかな」 膝に手をつき、クヴァレが持ち切れずに残した荷物を覗き込むようにして
クヴァレ
「はい、イルヤンカ様」 こくりと頷くと 「…いえ、お手間を取らせるわけには参りません。これは、私奴の仕事でございます」
ジュディッタ
MUNE……
イルヤンカ
その髪の色に似た赤い装束は、たっぷりと布を使っており、身体のシルエットを一見分かりづらくさせている。彼女はこの上にケープを纏い、時に舞うように戦うのだ
クヴァレ
OPPAI……!?
描写でグラマラスボディであることを示唆してくる
イルヤンカ
「ま、またそんなこと言って…… クヴァレ君、ここに着いてからも働きっぱなしじゃない」
ジュディッタ
ちいさなからだにおおきなぱい
いうほどちいさくはない
クヴァレ
「リアレイラ様を始めとして、皆様も働き詰めでございます。情報収集しかり、街の探索しかり……。私奴にはこの程度のことしかできません」
クヴァレ
162cmの身体にどんなぱいがついているんだ
イルヤンカ
「……そ、それはそうだけど……」 そんな事を言ったら、自分が役に立てるのは力のいる仕事くらいだ。クヴァレに他意がないことは分かっていつつも、途端に何だか申し訳なくなってきた
イルヤンカ
カノエ家最大のぱい
ジュディッタ
ほほう
クヴァレ
そんなはずない!!!
かのえ家最大のぱいはヴィクトールのはずなんだ…
イルヤンカ
それはそうかもしれない
ジュディッタ
雄っぱいか……
クヴァレ
「………」 その僅かな表情の変化に、目敏く何かを察すると
イルヤンカ
「う…… イタタマレナイ……」
クヴァレ
「イルヤンカ様も、レアルタ様や他皆々様のご対応に追われておいででした。どうぞ、少しの間だけでもお休みください」
「私奴は、黄昏の魔物との戦闘においても、何もすることは出来ませんでしたし――
イルヤンカ
「アハハ、ありがとう。でも充分休んだっていうか、元気が有り余ってるっていうか…… いまは、何でもいいから何かしたい気分なんだよね」
クヴァレ
「では、景色をご覧になられては如何でしょうか?このレストランから一望できるレムリアの景色は、高い評価があるとのことでございます」
「イルヤンカ様の御慧眼であれば、何か気付く事もあるかも…」
イルヤンカ
「むむむ……」
クヴァレ
「………」 う、呻いていらっしゃる…
イルヤンカ
クヴァレ君もかたくなだなーと眉を寄せる。が、
クヴァレ
「……」 何か他におすすめできることはないだろうか、と視線を彷徨わせ
イルヤンカ
――まあ、そだよね。お仕事を横取りするのは良くないか」
クヴァレ
「……」 良かった。ご納得されたようだ。ほっと息を吐いて 「お申し付けくだされば、仕事が終わり次第着手致します。何かご用命はございませんか?」
イルヤンカ
ひとりごちるように呟く。自分には、なんとなくその感覚が分かるのだ。
「そういえばこのレストラン、表にテラスがあったね……」
「じ、じゃあ…… その。お仕事が終わったら、そこに来てくれないかな……」
クヴァレ
「はい、レストランの奥、街を眺める方面にあるそうで……」
イルヤンカ
両手の指をあやとりでもするように落ち着かなげに組み合わせながら、 「少し。お話。……しませんか?」
クヴァレ
「……」 紅茶を気に入っていたようだし、またお口にしたいということだろうか。内心そう考えて
「……お話、でございますか」
――…」 しばし悩む素振りを見せたが、それも一瞬だった。それがお望みであるならば、迷う事はない 「…畏まりました」
イルヤンカ
「う、うん。考えてみれば、落ち着いてゆっくり話をする機会も意外となかったし……」
「! よかった」
ぱっと表情を明るくし、ほっと一息
クヴァレ
「………」 相手を間違われていないかな、大丈夫かな…。きっと手持無沙汰なのだろう…。
クヴァレ
(二人組作ってって言われた時に、イルヤンカ様は残されるタイプだろうし……)という台詞は言わないでおこうとおもいました
ジュディッタ
ひでえこと言おうとしてたなww
イルヤンカ
ひどい
イルヤンカ
「そ、それじゃあ後で…… 待ってるから」
クヴァレ
あわあわしてる間にどんどんペアが作られていくタイプ
なお小僧も同タイプ…仲間だね!
クヴァレ
「…は、はい」
イルヤンカ
イルヤンカは胸の前で小さく手を振ってから、その場を離れていく。
クヴァレ
「それでは、失礼致します」 ぺこりと頭を下げると、肩に提げた荷を抱えなおし、宿の方へと向かった。
イルヤンカ
クヴァレが店を離れているその間に―― イルヤンカは、店に残っていた最後の一人である、ジュディッタをつかまえて声を掛ける。
ジュディッタ
ワァ~
イルヤンカ
「はぁはぁ…… よ、よかった。ジュディッタさんまだ居た……」
クヴァレ
ワッ
ジュディッタ
「ん、ん……な、なんだい。何か急用かな……?」 襲撃というわけではなさそうだが、息を切らしているのは一体何事かと思い。
イルヤンカ
「そそそ、そういうわけではないのですが――………… いや! やっぱりそうかも!」
クヴァレ
次からはぁはぁとん、ん、って言う時は語尾に❤をつけなさい。先生と約束して
ジュディッタ
「話が見えないが……」 苦手なものを見たとかそういう話だろうか。
イルヤンカ
「ジュディッタさん、これから少し時間ありますか……?」 イルヤンカの表情には、どこか切羽詰まったような色がある。
イルヤンカ
はぁ❤ はぁ❤
クヴァレ
えらいね🤗
ジュディッタ
人を捕まえてなんだか発情している……ただならぬようすだ……
クヴァレ
これは濃厚な百合が始まる
ジュディッタ
「まあ、一応は」 そうでなければ観光だなんて出来ないわけだし。仲間の一人がこうした様子なら放ってはおけない、少し考える間があったが程なく頷いたのであった。
イルヤンカ
「よかった!」 ジュディッタの手をがしっと握って、 「わ、わたしと! 一緒にいてください!」
クヴァレ
周囲の客がざわつく
ジュディッタ
がしっ! 「え」 これはちからづよい。 「…………」 心当たりがまるで思い浮かばない。
イルヤンカ
勢い込むイルヤンカの起こした風により、ジュディッタの前髪が浮いた
「じ、実はーー……」
クヴァレ
ち、ちからづよい…
ジュディッタ
「君、幽霊とかが苦手なタイプでは……なさそうだったしな」 これまでの旅を見るにそんな様子はなかったし。
「ふむ……」 前髪を手で直しつつ、仮面に触れた。
イルヤンカ
イルヤンカは、ただならぬ様子で、クヴァレと話したこと、彼の仕事が終わり次第、テラス席でゆっくりと話をする約束をしたことを説明する
「実は、かくかくしかじかでして……」
ジュディッタ
「うん」 うん 「うん……」 うん…… 「そうか……」 そっかぁ……
「約束をわざわざ無碍にはしないだろうし、来はするだろうね」
「……助け舟はなるべくしない方向でいきたいものだね」 二人にとってあまり良くなさそうな気もするのだ。
イルヤンカ
「わたし男性と二人きりで話したことなんて、考えてみたらほとんど無くて、我に返ったらだんだん不安になってきて…… じ、ジュディッタさんが一緒にいてくれたら心強いな、と思ったんですけどこんなことをお願いするなんて情けないですよね迷惑ですよねしにたい……」
クヴァレ
しにたいまでがはやい
イルヤンカ
後半になるにつれて徐々に落ちていくテンションとテンポ
ジュディッタ
「なんだかんだで今日まで生きてこれたなら、大丈夫なんじゃないかな……?」 って僕は思ったよ……? 「そんなことを口にしないでくれよ」 なんとなしに背中を擦ってやる。
イルヤンカ
――うっ、うっ……」 ナメクジですみません
クヴァレ
お酒が入ってないのに居酒屋で愚痴をこぼす会社員みたいになってる
ジュディッタ
わかる
ジュディッタ
「一緒にいるのはいいけど、それならそれで、クヴァレも気まずくはないだろうか。なにせ約束したのはイルヤンカとだから……まあそこは、偶然居合わせた風でもいいが」
イルヤンカ
「いいえ、クヴァレ君なら絶対そういうコト気にしたりはしません」
クヴァレ
しません!
ジュディッタ
「おお」 言い切るね。 「なら別にいいか。そしたら……うん。その場で好きにしてようか」
イルヤンカ
「それに、こんなに重く思ってるのはわたしだけで、クヴァレ君は頼まれたから当然応えるくらいに思ってるでしょうし……」
自信が毛ほども無かったそれまでと違い、そのことに関しては確信と実感が込められているようだ
ジュディッタ
「それはそうだろうな。……中途の用事もないなら、行こうか」 今更気にしはしないとは思うが、予め仮面は外しておこう。食事の時と同様に紫色の瞳が再び見える。
イルヤンカ
「た、助かります! それだけでも充分です」 「……欲を言えば、会話が続かなかった時に助け船を出してもらったとりとか…… わたしがポカした時に…… いや……」
「そ、それじゃあ、向こうの席で待ちましょうか」 ジュディッタの気が変わらないうちに――と言いかけたところで、紫色の瞳が目に入って
ジュディッタ
「……その時判断させてもらうよ」 再び見せた自信のなさに苦笑してみせた。
クヴァレ
そなたの瞳は美しい
そういえば会食の時も意外と仮面を外していたのよね
イルヤンカ
「……そういえば、ジュディッタさんはどうしていつも仮面それをつけているんですか?」 「何かの魔法のアイテムだったり……?」
ジュディッタ
「いや。大した理由じゃないんだ……これは今話した方がいいかな?」
「まあ、同じ内容をもう一度振ってもらってもいいがね」 クヴァレと話してて困った時に。
イルヤンカ
「な、なるほど、話の種に……」
「じゃあーー 気になるけど、後に取っておきます。うん」 話の種ひとつゲット、ヨシ!
ジュディッタ
「よし、それなら行こうか」 頷いて、さあ共にテラスへと行こう。
クヴァレ
▶イルヤンカ は ハナシノタネ を ゲット した!
イルヤンカ
「はいっ」
ジュディッタ
そうそう<外した
イルヤンカ
それじゃ場面転換しちゃうわよ
ジュディッタ
おねがいよ
クヴァレ
あ、じゃあちょっとはさんでもいい?
イルヤンカ
おけ
クヴァレ
わあい
文章は用意しておきました(えらすぎる
イルヤンカ
えらすぎる
クヴァレ

レストランと宿を二、三往復して、少年は荷物を運び出す。暫く滞在する事になりそうだからと、荷解きもしようとしたが、リアレイラならまだしも、他の冒険者は勝手に荷を漁られる事を良しとはしないだろう。
各々の部屋に荷物を置き、部屋の備品を隅々までチェック。足りないものがあれば補充をし、汚れがあれば掃除をしたが、ほとんどその必要はなかった。どこか冒険者を贔屓目で見ているレアルタの配慮だろう。一級の宿、一級の部屋には、少年が手を付けられることなどないに等しかった。
荷物を丁寧に配置しながら、少年は物思いにふける。
話とはなんだろうか。船上で問われた質問への回答を求められている?
いや、あれは話題に困窮したから出た質問であって、真剣に知りたいというわけでもないはず。
ジュディッタ
えらすぎる
クヴァレ
では何だろうか……。例えば庭についての考察、あるいは世界樹や認識阻害の術について。
船上でのザツダンに失敗してしまった以上、二度目の失敗は許されない。今度こそ、話題に困らせる事がないよう、用意をしていく必要がある。自分のような人間に対しても優しく接してくれるイルヤンカ様の事だ。話が続かないという事態になれば、ご自身を責めてしまわれる。
ジュディッタ
このたんご、えらすぎる
クヴァレ
それとなく、自然に、こちらからも話題を提供できるように……。考えねばならないことなど、今は山とあるのだ。きっと大丈夫。うん。
考えがある程度まとまりを見せてくると、少年はリアレイラの荷解きに区切りをつけて、レストランに再度向かうのだった――
 
クヴァレ
ヨシ!
イルヤンカ
決闘か何かにいくつもりだろうかこのひとら
ジュディッタ
ぼくはそれをみまもる役……
クヴァレ
ザッザッザ…(死地に赴く者の顔付き
イルヤンカ
テラス席からは、レアルタの街と、象徴たる世界樹を一望できた。
ここは蛇頭海の只中に位置する島だ。陽光は強いが、海が運ぶ風が心地よく、暑さをさほど感じない
――気持ちいいですね、風」
ジュディッタ
「ああ、強すぎず、寒すぎず。程々でいいね」
イルヤンカ
「ここから見ている限りは、良い景色なんですけど。……ここからじゃ、あの樹が黄昏の魔物を抱いているなんて想像もできないな」
そうしてふたり、クヴァレが戻るのを待っている
ジュディッタ
「依頼を忘れて平和に過ごしてしまいそうだね」 なんて軽口を叩いて小さく笑ってみせた。
イルヤンカ
「……あはは」 本当にそうできたら、どんなにいいだろうか
クヴァレ
さすがに二、三往復ともなれば多少の時間はかかったものの、陽が傾く前には姿を現した。手にはトレイとティーカップのセット。今度は三組ある。行きがけにジュディッタの姿を見つけた故の組数だった。
ジュディッタ
二人きりに再びなるのを防止する小僧
クヴァレ
こすい小僧
クヴァレ
二人の傍にやってくると、まずは恭しく頭を下げて 「お待たせしてしまい、申し訳ございません」
ジュディッタ
「黄昏の魔物がなければ、それだけ整った閉じた島だね、ここは――
「来たか、クヴァレ。お疲れ様、ありがとう」
イルヤンカ
「あ…… お、お帰りなさい」
クヴァレ
「とんでもございません。ジュディッタさんもお疲れ様でございます」 ふわりと笑んで、紅茶の用意を始める。
イルヤンカ
「リアレイラさん達は、まだ戻ってなかった?」 
彼は宿に何度か戻っている。紅茶の用意を手際よく進めていくクヴァレを見守りながら、そう聞いた
クヴァレ
冒険者になってから学んだ紅茶の淹れ方だったが、今となっては様になっている。慣れた所作で紅茶を3人分淹れて 「はい。リアレイラ様はレムリアに残された蔵書にご興味がおありでしたし、まだ当分は戻ってこられないかと。後程、お飲み物をお持ちしようと思います」
ジュディッタ
「図書館へ籠もりに行ったと」 目当てのものがあればいいが。
イルヤンカ
「そっか。リアレイラさん、何だか楽しそうだったしね……」
クヴァレ
「セイラ様はリアレイラ様と随伴されておりますので、彼女も同様にまだ……。もしかすると、図書館でロゼット様とアコナイト様とお会いになっているかもしれませんね」
「他にも、街の様々な場所を観光されているのだとか。レアルタ様がご一緒ですから、楽しまれておいでだと思います」 レアルタさまさわがしいですからね>ジュディッタ
ジュディッタ
さわがしいw
イルヤンカ
「ああ……」 いつも冷静な彼のことを思い出し、何だか納得する。 「アコナイトさんも何だかすごいもんね。わたしは学がないからなぁ……」
ジュディッタ
「この際だから、難しいことのほとんどは任せたいね」 あんまりいうと軽薄……かな!?
クヴァレ
「はい、ご聡明な御方です。リアレイラ様も、アコナイト様との会話を楽しまれている様子で……」
ジュディッタ
「賑やかな観光………うん、比較的賑やかに観光をしてそうだね」 賑やか系はレアルタとカスラーンぐらいだったなと思い返すのだった。
イルヤンカ
「……ありがと」 「クヴァレ君がいると、いつでもどこでもお店の味が味わえるよね……」
クヴァレ
「恐縮です、イルヤンカ様」
イルヤンカ
カップの中で湯気を立てる琥珀色をひと口。あーしみるー
クヴァレ
ジュディッタにも紅茶を差し出しながら、彼女の言葉に小さく苦笑して 「……そうですね。ですが、その――」 少し言いづらそうに視線を彷徨わせ
イルヤンカ
「さ、さ、座って」 >クヴァレ
クヴァレ
「え、あ……は、はい……し、失礼致します」 遠慮がちに椅子に座って
イルヤンカ
テーブルを囲む三人。
ジュディッタ
「ありがとう」 手元に寄せて、口元に笑み。組んでいた足を組み替えて、 「その……?」
イルヤンカ
しばし無言で紅茶をひと口、二口。
クヴァレ
「……」 続きを促されて、また苦笑した 「……博識であるが故に、一つの物事に関連した様々な分野に、話が逸れてしまうことも――と……」 ある程度話の手綱を握らないと……
イルヤンカ
「………」 ふっ、と思わず笑う。蘊蓄を次から次から繰り出す光景が、容易に想像できた
ジュディッタ
「はは。気になっているが故に……知的好奇心ってやつか。それを抑えられないのかもな」
イルヤンカ
「でも、あんなに熱中できるのは、ちょっとうらやましい気も……します」
クヴァレ
「セイラ様に、ご心労をおかけしてしまうかもしれませんね」 あの二人を止めて正しい路線に戻せるのは彼女くらいだろうし…
「羨ましい、ですか……」
――……」 そう、話題だ。雑談には、相手の事を聞くという話題が適切だと、ジュディッタから聞いたのだ 「――イルヤンカ様には、そういったもの……熱中できるものなどはございませんか?」
イルヤンカ
「あんなに知に一生懸命になれるのは、きっと良い先生がいたんだろうなぁ…… とか、沢山のものを知っている目から見る世界は、きっとわたしとは違って見えているんだろうなぁ…… とか」
ジュディッタ
気になるなら……相手のこともきくのもありとは……言ったね!!
クヴァレ
いった!!!!!!
ジュディッタ
うんうん、と頷いては紅茶を一口二口飲んで、一息。
イルヤンカ
「ん、えっ……と…… それは、好きなこととか、趣味だとかの話――だよね」
クヴァレ
「……」 少し考えてからこくり、と頷く。
イルヤンカ
――……」 クヴァレの問いにきちんと答えようと、自分のこれまでを振り返っていく
クヴァレ
「……」 あまり見つめてしまっても無礼だろう。目を伏せ、お茶請けを用意する。
イルヤンカ
「……」
「……そう言われると、これと言えるものはない…… かも……」
クヴァレ
「……そう、ですか……」 話題――おわった……
イルヤンカ
おわった……
イルヤンカ
「…………」
クヴァレ
「…………」
ジュディッタ
「ん……? でも君、好きな本はあったろう」
クヴァレ
「……本?」
クヴァレ
なんてさりげないフォローなんだ!!!!!!!!
ジュディッタ
「レアルタと何か……何だったか。蒼天……なんだったっけ?」
イルヤンカ
クヴァレの反応を見て、必死に言葉を探っていると、ジュディッタからの助け舟が入った。
「あ――
ジュディッタ
紅蓮秘話だっけ(違)
クヴァレ
「……蒼天…?」
クヴァレ
バージョンが一つ違いますね??
ジュディッタ
「悪いね、蒼しか覚えてないよ」
イルヤンカ
「……冒険小説。英雄譚っていうやつです。……子供向けの……」
そういえば、レアルタ様には子供向けという事を言っていなかった気がしてきた。
クヴァレ
「えいゆうたん…物語……のような?」
ジュディッタ
「いいじゃないか。それも趣味だろ」
クヴァレ
「素晴らしいご趣味と存じます。リアレイラ様も読書がお好きですから、話が合う事もあるかもしれません」
イルヤンカ
「うん。勇者たちが冒険をして、悪いやつをやっつけて、世の中に平和をもたらすっていう……」
「そ、そっか。そうですね……」 リアレイラたちの知の探究とはレベルが違いすぎて、クヴァレの言う熱中に入れていいか分からなかったのだ
「……それはどうかなぁ……」>話が合う
ジュディッタ
「恋愛模様にも夢中のようだったね?」 白熱しそうだったじゃないかレアルタと。と、その時の姿を思い出しながら。
イルヤンカ
「あはは。その手の物語は、たいてい、めでたしめでたしで終わりますから……」
クヴァレ
「幸せな終わりのある物語がお好きなんですね」
イルヤンカ
「………」 クヴァレの言葉には直接応えようとせず、
クヴァレ
「……?」 帰ってくるのは沈黙ばかり。不思議そうに視線をイルヤンカに移して
イルヤンカ
――わたし、勉強が嫌いだったんですよ」
クヴァレ
「……そのようには、お見受け致しませんが――
ジュディッタ
「ふむ」 過去形だ。
イルヤンカ
「子供の頃、ライフォス神殿の孤児院に保護されて…… その頃は、なんていうか、すごく荒れてて」
クヴァレ
「………」 荒れている?イルヤンカ様が?とジュディッタと顔を合わせるように視線をやって
ジュディッタ
静かに聞いている傍ら視線を感じて、クヴァレに一瞥を返した。
イルヤンカ
「座学の時間をさぼるなんて当たり前だったし、ものを壊したり、食べ物を盗んだり、……ちょっと意地悪してきた子にやり返しすぎて、大怪我をさせちゃったり」
クヴァレ
今の彼女からは想像できない過去の一端に、目を丸くした
ジュディッタ
「昔から腕っぷしが強かったのだね」
イルヤンカ
「あはは…… 血は争えないっていうやつです。――使い方あってますか?」
ジュディッタ
「あんまりいい使い方ではないね……言わんとしていることはわからないでもないけど」
クヴァレ
「……お、お言葉ですが、今のイルヤンカ様からは想像もできません…。何か、変わる切欠、が――」 問いは、徐々に声量を欠いていった。半端者の辿る道など、大体碌でもないものと相場は決まっている。彼女の傷に無遠慮に触れてしまうことを恐れて、口を噤んだ。
ジュディッタ
「ん、語弊があるか……間違いではないけど、か」 まあそれはさておき、続けてと促して。
イルヤンカ
「まあ…… 保護されるまでは、その、ちょっとひどい所にいたのでーー そういうのが当たり前だと思ってたんですよね」 指を複雑に組んだり、解いたりを繰り返しながら、ぽつぽつと語る。
ジュディッタ
「環境が違ったのなら、それはしょうがないね」
イルヤンカ
「人族の生活にも馴染めなかったし、周りにひとを寄せ付けないで……」 久しぶりに院長に会うと、決まってそのころの思い出話をされる。やめてほしい。
クヴァレ
「………」 案じるような表情で、イルヤンカを見つめる。
イルヤンカ
「変わる切欠、……うん」 「院長さんがね。いつまで経っても読み書きを覚えないのを見かねて…… 読み聞かせてくれるようになったのが、そういう英雄物語だったの」
ジュディッタ
「なるほどね。淡々と何かを教えられるよりは、興味持ってもらえそうなものを持ってきたわけだ」
クヴァレ
「院長様が……。きっと、お優しい方なのでしょうね」
イルヤンカ
「はい。いま思うと、完全に術中にはまってたと思います」 そう言いながらも、イルヤンカの顔はよい思い出を思い返すときのそれだ。 「いつもいつもいいところで止めるんですよ。今日はここまで、続きはまた今度―― って」
クヴァレ
紅茶のお代わりを――と立ち上がりかけたが、ふとよく知った人物の言葉を思い出す。言葉とは、飲み物と一緒に飲み込んでしまうことがあるのだと。自分勝手なことだと自覚しながらも、イルヤンカの話が聞きたい。少年は、ポットから手を離した。
ジュディッタ
「持続させるために考えたねぇ」
イルヤンカ
優しいーー クヴァレの言葉に同意しつつも、 「いつまで経っても、かなわない人かな」 と少し苦笑する
クヴァレ
そして次の日話の続きをするときは、10分ほど時間をかけて前回のあらすじを語るんですね
イルヤンカ
https://www.youtube.com/watch?v=O9Sm1a4lJbw
クヴァレ
BGM:院長 効果音:院長
イルヤンカ
「はい。そんなだから、いつの間にか、それが毎日の習慣になりました。院長の言いつけを守らないと、続きが聞けないでしょう?」
クヴァレ
イルヤンカの苦笑に、少年は嬉しそうにほほ笑んだ
ジュディッタ
っぽい音楽
イルヤンカ
「まあ、遠巻きに意地悪をしてくる子は相変わらずでしたけど…… さすがに直接いじめには来なかったというか、避けられてたというか」
こほん、とイルヤンカは咳払い
「だから、その手の話が好きなのは、あの頃からですね。……うん、これは趣味、って言っていいのかな」
クヴァレ
「……なんとなく、合点がいきました」
イルヤンカ
「そ、そう?」 何に? >合点
ジュディッタ
大怪我にあったんだか見たんだかじゃ手は出ないよな……などと思いつつ。 「比べるものじゃないからね。好きなものは好きで趣味、でいいと思うよ」
クヴァレ
「イルヤンカ様は――その……言葉を選ばずに言うならば、ご自身にあまり自信がない方という印象がございましたので」
イルヤンカ
「うっ……」 ヒテイデキナイ……
クヴァレ
「だから、冒険者などよりも他に、お嬢様に合うご職業があったのではと思っておりました」
「ですが実際にお嬢様の戦いぶりを見ていると――
ジュディッタ
君もそういうとこ……と脳裏に過るのは仕方ないよね。僕は紅茶を飲んだ。
クヴァレ
仕方ないよね
ジュディッタ
仕方ないね
イルヤンカ
「………」 クヴァレの評価を聞くのが、少し怖い
――は、はい」 ジュディッタにそう告げられ、少し自信が持てたように頷いた 「ありがとうございます……」
クヴァレ
「誰か他人の為ならば、いくら自分が信じられずとも勇気を振り絞れる。そんな方なのだと、最近は思います。それは、冒険譚に出てくる勇気ある者の振る舞いと、似ていたんじゃないかと……」
イルヤンカ
「そっ……」 照れくさそうにもじもじしながら、指を複雑に組み合わせる。 「そそそっ、そんな、全然だよ……。いつもびびってばかりだし、男の人と目を合わせるのも苦手だし……」
「で、でも―― う、うん。ほんのひとかけ分でも、あんなふうになれたらとは―― 思っている、かも」
クヴァレ
「……」 男性と目を合わせる事は果たして関連が……?あるの……?確認するようにジュディッタを見やった。
ジュディッタ
「孤児院前の環境から引きずっていることもある、ということかな……」
クヴァレの視線には知ってか知らずか自分の顎を触るぐらいで
イルヤンカ
ふたりの間に流れる微妙な空気には全く気付かない様子で
――……だっ、だからねっ!」
ジュディッタ
「そういう目標があってもいいんじゃないか。君がそうなりたいって思ったことなんだし」
クヴァレ
「…いつかイルヤンカ様ご自身だけの物語を、院長様に語れるようになると良いですね。そしていつか、その物語でもって、院長様も他の子どもたちに語らう事ができる。僭越ながら、とても夢のある、素晴らしいことだと思います」
イルヤンカ
顔は上げず、自分の膝を見るようにしたままで
クヴァレ
紅茶を淹れるタイミングとしては適しているだろう。こぽぽ…と穏やかに音を立てながら紅茶のお代わりを淹れていく 「……?」 ちら、とイルヤンカを見やって
イルヤンカ
「……だ、だから……」
「……クヴァレ君を、あそこから連れ出せたことは、わたしが冒険者になって成し遂げた中で……」
「ううん」
「わ、わたしが今まで生きてきた中で出来た、いちばん良いことなの」
クヴァレ
――……」
ジュディッタ
「おや……」 そんな経緯が。
イルヤンカ
――ああ、生きてきて良かったなぁって…… そう思えたから」
「だ、だから―― クヴァレ君には、感謝してるんだ」
クヴァレ
「……そんな…。感謝を申し上げるべきは、私奴の方でございます」
イルヤンカ
言えたーー 反応が怖くて顔を上げられないままで、しかし心の奥底に留めていた思いを打ち明けられて、不思議と気分が晴れやかで
クヴァレ
「感謝を……すべきは私奴の方なのに――」 ポットを握る手に力を籠める。
イルヤンカ
「………?」 おずおずと顔を上げると、クヴァレの表情はどこか複雑そうで
「あ、あああ……」 わざわざ打ち明けるべきでなかっただろうか。重かっただろうか。
助け船を求めてジュディッタの方へふらつく視線
クヴァレ
殺される
イルヤンカ
ひどい誤字
ジュディッタ
くびしめられる
ジュディッタ
まあまあ待ちなよ、となだめるように紅茶を含みつつ手元でジェスチャー。
クヴァレ
「……お咎めには、なられないんですね。幾度も失礼を働いたというのに……」
イルヤンカ
「ァ……?」 ジュディッタの仕草に少しだけ我に返り
クヴァレ
そこで首絞めをチョイスするあたりとても良い趣味をなさっている
イルヤンカ
そこにクヴァレの声がやってきて、少年のほうを見やった
「……え?」
ジュディッタ
揺さぶられながら首元にきゅっと……
イルヤンカ
がっくんがっくん
クヴァレ
ジュディッターーーッ!
ジュディッタ
Nice realta...
クヴァレ
「此度の依頼を受ける時、私奴は幾度も、お嬢様に無礼を働いておりました。あまり関わらないように……避けていたんです」
イルヤンカ
「そそ、それは…… えっと……」 何となく、避けられているのは気づいていた。そういうのは敏感なのだ。
クヴァレ
陰キャ特有のセンサー
クヴァレ
――八つ当たりを、していたんです」 罪を告白するように、沈痛な面持ちで俯く。
イルヤンカ
しかし、リアレイラから聞いた言葉が引っ掛かり、それ以上なにも言えず、自然とクヴァレの言葉を待つ形になる
「………」
「……うぇ?」 予想外の単語に、本気で疑問符を浮かべた。
イルヤンカ
席に座ったタイミングで隣の人が席を立つと自分のせいだと感じる
クヴァレ
やめろやめろ!!!!
イルヤンカ
「や、八つ当た……り?」
クヴァレ
「……」 こくりと頷く。
ジュディッタ
「……」 なんだか意外だ。黙って話を聞く構え。
イルヤンカ
「……」 聞く構え。
クヴァレ
「私奴は……今、罰を受けている身です」
イルヤンカ
――……」
クヴァレ
「大事な方のお傍にいられない、そんな罰です。鞭打ちに比べれば、軽いものでしょう。それでも……まさか。自分で想像する以上に、こんなにも心苛むものだとは……」
「自身の犯した過ちのせいであると分かっております。それでも、それなのに――その切欠となった方を尊敬していても、大切に想っていても、どうしても……」
ジュディッタ
「………」 多分、事前に調べた彼周りのアレコレに因んだやつだな……と思いつつ、自分の分の紅茶を注いでいる。
クヴァレ
――だから、あの方と同じような角を持ったイルヤンカ様に対して、その想いをぶつけてしまっておりました…」
「貴方には、何の罪もないというのに……」
イルヤンカ
イルヤンカの漢度が高かったらここで自分の角を折る
クヴァレ
つ、角ーーー!!!!
イルヤンカ
「……それで、八つ当たり……?」
クヴァレ
「………」 重々しく頷く
ジュディッタ
ボキィ!
イルヤンカ
「つまり、わたしの姿に、どうにもその誰かを重ねちゃうから、思い出しちゃうから、避けてた、と……」 何となく自分の角を触りながら
クヴァレ
「……はい」
イルヤンカ
……それって八つ当たりと言うのだろうか?
クヴァレ
「旦那様とお嬢様方のご厚意により、王都に留め置いていただけているだけで……本来なら、皆様とこのように食事や歓談を楽しめる身分ではございません」
「ましてや、感謝をされるなど……」
イルヤンカ
――はぁあ……」
ジュディッタ
旦那様ってどれのことだ……ガルバか? と思いながら紅茶を飲む。
クヴァレ
ガルバルバ!
イルヤンカ
肩の力をすべて抜くようなため息。
ジュディッタ
ガルバ!
イルヤンカ
旦那様? ぷっ…… って周りの人らは笑ってそう
クヴァレ
笑ってそう…
イルヤンカ
「良かった…… ううん、ごめん。クヴァレ君にとっては良くない。良くないんだけど……」
クヴァレ
ねふぃー「ぷーくす」
イルヤンカ
「……嫌われたりしたわけじゃなかったんだ」
クヴァレ
「…! ま、まさか!」 ぱっと顔を上げる
ジュディッタ
えーだれ~じゃあ奥様は!? とかって首をつっこむかんじ(笑いの意味が理解できなかった
クヴァレ
そういえば奥様は…!?
クヴァレ
「感謝こそすれ、嫌うなどと……あり得ません」
イルヤンカ
ほししべ七不思議のひとつである
イルヤンカ
「……あはは。実はこの旅のはじめから、ずっと、ずーっと気になってて……」
クヴァレ
「……」 う。
イルヤンカ
「でも良かった。ほっとしたぁ……」 一粒だけ溢れた安堵の涙を指先で拭う
クヴァレ
「………!?」 なんてことだ。泣かせてしまうなどと……さーっと血の気が引いていく。
イルヤンカ
たすけてジュディッタ
ジュディッタ
えっ
もういい感じにこのまま透明化いつの間にかしてて
二人で居てもらおうっておもってたところだよ
イルヤンカ
透明化の使い方よ
クヴァレ
にがさない
ジュディッタ
フフフいつでももういつの間にかいないと打てるよ
クヴァレ
やらせるか!
クヴァレ
「も、申し訳ございません。もう二度と、このような無礼は……」
がたりと立ち上がって、地面に両手を付ける。奴隷時代の癖は、今でもなお抜けきらない。
イルヤンカ
「ちょ、ちょちょちょ、ま! 待って! そういうの求めてない、求めてないから!」
「ジュディッタさぁん!」 神頼みジュディッタ頼みはよくないぞ
クヴァレ
「!」 はっと我に返る。そういえば、ジュディッタは先ほど、ご自身で紅茶を淹れていなかったか……?自分の役目も十分にこなせていない……
ジュディッタ
ジュディッタさぁん! ッタさぁん さぁん……
クヴァレ
じゅ、じゅでぃったーーーー
ジュディッタ
席に彼女の姿は無かった。空になったカップが、ポットの側に整えられている。
イルヤンカ
――って、居ないっ!?」
クヴァレ
い、いねぇ!
クヴァレ
「……え、」 顔を上げる。
イルヤンカ
「……はっ」 そうだ、彼女はレプラカーン―― その種族は、魔法のように姿をくらます力を持つという
クヴァレ
「……」 あまりの不出来さに、呆れられてしまった……?
イルヤンカ
「じ、じゃあ今も近くに――」 野伏として訓練された自身の感覚を総動員してジュディッタの気配を探るが、 「うわ本当に分からない!」
ジュディッタ
よく見ると、ありがとうおいしかったよ、と羊皮紙の切れ端のようなもので書き添えられたものがあった。
イルヤンカ
おしゃれなことしやがって
クヴァレ
アフターケアも欠かさない女
イルヤンカ
イルヤンカがばたばたとした拍子に、はらはらと羊皮紙がクヴァレの元に落ちた
クヴァレ
半端者風情が、他者に八つ当たりなどするから…… 着々と悪い方向へ突き進んでいく思考。そんな時に目の前にメモが落ちてきて 「……」
紅茶はご満足いただけたようだが、話題が……致命的だったッ。スンッ……
イルヤンカ
「……かなわないなぁ」 あはは、と頬を掻く。
クヴァレ
「……つ、次は、もっと楽しい話題をご用意いたします……」
イルヤンカ
「……善処します……」
クヴァレ
「……い、いえ、イルヤンカ様には何の落ち度も…」
イルヤンカ
はあっと息をついて―― ふと、クヴァレがまだ膝をついていることに気づいて、手を差し伸べた
――ねえ、クヴァレ君」
クヴァレ
「……は、はい」 差し伸べられた手を見て
イルヤンカ
「さっきの……きっと辛い、すごく辛いことなんだろうし、ふ、深くは聞かないけど……」 半分は嘘だ。自分には怖くて、聞けない、が正しい。
「あ、過ちや、罰は、消えなくても……」
「これから出来ることは、善いことは、きっとあるって――そう思うの」
「それは、別の誰かに対してかもしれない」
クヴァレ
「………」 視線を上げて、イルヤンカを真っすぐ見つめる
イルヤンカ
「どうしようもなかったわたしが、キミを助けることで救われたみたいに」
「わたしたちが、こんなことに巻き込まれてるのも……」
「い、いまここで、何かを成せって―― 神様はきっと、そう言いたいんじゃないかな、って……」
――なんて、そうでも思わないと、やってけないのもあるけどね。と、赤毛の少女は苦笑した。
クヴァレ
――…」 彼女は自分に救われたというが――自分は、何度、彼女たちに救われるのだろう。その度に、返しきれない恩義と感謝と尊敬の念が積みあがって、それはまさに、天にまします自身の神にも比肩する。
眩しそうに目を細めて、イルヤンカの手を取る 「……私奴にできることなど、露ほどもありませんが……」
「皆様の、お役に立てるのなら……」
イルヤンカ
「立つ立つ。わたしなんかメじゃないよ」
笑って、クヴァレの手を引き、横に立たせた
クヴァレ
「ご、ご謙遜を…」
イルヤンカ
「そ、そっちこそ」
クヴァレ
「………」
イルヤンカ
「………」
クヴァレ
「………」 たすけてジュディッタさん
イルヤンカ
「……そろそろ――帰ろっか」
クヴァレ
「…は、はい……」
イルヤンカ
「ジュディッタさんも先に戻ってるかもだし……」
クヴァレ
「そう、ですね……ジュディッタさんには、申し訳ない事を致しました…」
イルヤンカ
「ソダネ…… あとで一緒に謝ろう……」
クヴァレ
「……はい」
イルヤンカ
「一緒に」
「……がんばろうね」
クヴァレ
「………」 返答の代わりにふわりと笑んで
クヴァレ
あたしゃOKだよ!
イルヤンカ
そうして、少年少女はその場を後にした。暮れゆく陽が、聳え立つ世界樹を黄金色に染め上げていた。
イルヤンカ
ok
ジュディッタ
やったぜ
クヴァレ
おわおわり!
イルヤンカ
ふたりともありがとー
ジュディッタ
こちらこそ~
クヴァレ
こちらこそありがとね!
ジュディッタ
よかったな!!!!
クヴァレ
じゅでぃーーーーー
イルヤンカ
よがった!
クヴァレ
首絞めがっくんがっくん
ジュディッタ
グエーーー
クヴァレ
依頼中に誰かが生死判定入ったら小僧おわおわりになってしまうからみんな生きてくれ
イルヤンカ
ジュディの立ち振る舞いいい味だしてた
生死判定はさすがにナシとはいえない
ジュディッタ
どうなるかな!! 前衛にはアタックチャンスが
クヴァレ
レプラカーンの種族特性を!
しぬなあああああ
ジュディッタ
やったぜ~二人にちゃんと話してもらいたいっておもてたしね
イルヤンカ
間にいてくれなかったらこんなに話せなかったね…
クヴァレ
気狂いRPできるようにしておきます
イルヤンカ
こわ
クヴァレ
そうだね…
三点リーダー祭りになるところだった
ジュディッタ
ちゃんと腹を割ってくれてよかったよ……
イルヤンカ
いるやんかもちょっと身の上話せてよかった
クヴァレ
ジュディッタとイルヤンカのお腹は何分割?
ジュディッタ
きぐるいくゔぁれ……ごくり
イルヤンカ
こいつも元奴隷だしね
クヴァレ
本当はジュディッタの仮面のお話もしたかったけど
次の機会やな!
チラッ
ジュディッタ
筋力ある組は普通にシックスパックありそう
イイヨ
クヴァレ
やったぜ!
小僧の筋力が無駄に9も成長してるんだけど
小僧もわんちゃんシックスある?
あるか…重労働大好きだもんね…
イルヤンカ
細そうだし無駄のない身体はしてそう
クヴァレ
はあはあ
ジュディッタ
あ^~いいぞ
妄想はいくらでもしていい はっきりわかんだね
クヴァレ
細身の少年の薄い筋肉GREAT HAPPY THANK YOU!!!!
イルヤンカ
ヨシ… あとは本編で。遅くなっちゃってごめんね
クヴァレ
いやいやゆっくりRPできて楽しかったです!
ジュディッタ
楽しかったよ~~~~~
イルヤンカ
お疲れ様ー
クヴァレ
おちゅ!
ジュディッタ
おつかれさままたよろしく~~
!SYSTEM
イルヤンカが退室しました
!SYSTEM
クヴァレが退室しました
!SYSTEM
ジュディッタが退室しました
背景
BGM