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- ノーラが入室しました
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- イルスファール王国から遥か北西、シンダリア地方アングルシ妃国を舞台とした壮大な冒険が終わった。
- 神にも匹敵する力を持つ大妖精アングルシとその妃たる巫女が治めるとされる閉ざされた神秘の国。
- 深く積もった雪のように重く冷たい歴史を持つその国の“雪解け”を担ったのは、冬国生まれの魔女と、彼女の呼びかけに応じた〈星の標〉の勇士たち。
- 吹雪の中を進むような手探りの旅路の中で、冒険者達は冬国に横たわる問題を知り、暗躍する者達と邂逅し、過去からの現在へと続く因縁、それらの真実を知った。
- 事態は国を揺るがす争乱へと発展し、シンダリア地方そのものを灰塵としかねない劫火が解き放たれようとした。
- 手痛い敗北と喪失を経験した冒険者達だったが、事態を切り拓くための力を求めて、頂に住まう古龍“蒼き観測者”の下を訪ねる。
- 試練を乗り越えた冒険者達に観測者は問いかける。人にとって他者とは何か、君達は何を選択するのか、と。
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- 兜の中に弱い心を抱えたまま生きてきた少女は、この旅路の中で殻を取り払われ、怯え、迷いながら剣を取り、戦ってきた。
- 真実を知り、そこにあった想いを知った少女は、己の選択に迷いながら、それでも答えを出した。
- 過去を切り捨てず、現在へと繋いだ未来を得たい、と。
- それは立ち向かうべき相手さえも救いたいという最も険しい道。
- 仲間達、それに一度は敵対した者達の協力まで得て、少女は倒れず、諦めず、進み続け――遂に成し遂げた。
- 自分一人の力などほんの僅かであったとしても、その成果は少女にとって誓いを果したという誇りを与えてくれた。
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- そして、少女は冬国を後にし、懐かしの王都へと帰還した。
- 道中の旅路の間に十五の誕生日を迎えて居たことに気が付いたのは到着してからの事だったが。
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- ■王都イルスファール:工房街
- 槌音響く工房街、グレンダール神殿を臨む一角にその店はある。
- 『鍛冶屋ハルコネン工房』と銘打たれた看板の脇に、なにやら小汚い字で『ばんのう』と書き殴られている、そんな店だ。
- 多種多様な悪評のつきまとう王都きっての迷店だが、その技術だけは誰もが認める。
- 観測者の試練に臨む直前に用立てたミスリル製の鎧も、この工房の作品だった。
- 受注ミスで売れずに埃を被っていたその鎧を、背格好の異なる少女用に手直しをした手腕は確かなもの。
- その堅牢さは少女を、そして少女が護らんとした仲間達の命をも護り切った。
- だが、激戦によって限界を迎えつつあり、王都へ帰還するや少女は修理を求めて工房を訪ねることにした。
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- 紆余曲折を経て修理ではなく新たな鎧を買い直すことになったのは、当初の想定からは外れていたが
- 資金難に喘ぐ店主の夫、強くて重たいものを作りたいだけの店主、そして、鎧兜に目が無い少女の利害が一致した結果と言えよう。
- 冬国で得た莫大な報酬が一気に消し飛んでしまったのだが、少女の気分と足取りは軽い。
- むしろ、持ち慣れない大金が手元から離れた事に安堵しているほどだ。
- ノーラ
- 1D6 → 5
- 1D3 → 2
- 傷ついた鎧を引き取ってもらい、新たな鎧のための採寸を行ったところ、はっきりとした成長の証が数値で見えたことも嬉しい誤算だった。
- 鎧の完成が待ち遠しい気持ちを抑え切れなくなったので、少女は自己鍛錬を行う事にした。
- なにはなくとも鍛錬の基礎といえば走り込み。少女は王都の壁外を駆けまわるのだった。
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- Nora: Age:14→15 Height:151cm→153cm Weight:43kg→45kg Flatchest→Small