- !SYSTEM
- イーサンが入室しました
- イーサン
- イーサン
種族:ナイトメア(人間) 性別:男 年齢:18
ランク:- 信仰:“始祖神”ライフォス 穢れ:1
技能:グラップラー10/プリースト8/エンハンサー3/アルケミスト3
能力値:器用29+1[5]/敏捷24+1[4]/筋力21[3]/生命24[4]/知力22[3]/精神21[3]
HP:56/56 MP:47/47 防護:2
- !SYSTEM
- トゥエルヴが入室しました
- トゥエルヴ
- ワッ!?
- イーサン
- こんばんは
- トゥエルヴ
- NovelAI兄じゃん…
- イーサン
- お誕生日プレゼントでお友達からいただきました
- トゥエルヴ
- ええやん!!
- いいポニテだ
- イーサン
- ポニテ
- では少し早いですが
- よろしくお願いいたします
- トゥエルヴ
- 宜しくお願いします!いつもとPCが違うからすごくやりづらい
- イーサン
- あらま。ゆっくりいきましょう
-
-
-
- イルスファール王国。星の標。数多くの冒険者を有するこの宿には、日夜様々な依頼が舞い込んでくる。
- 星の標に所属する冒険者の一人、イーサンと名乗っている青年は現在とある場所にいた。
- トゥエルヴ
- そういえば舞台描写とか
- 用意してたんだった
- イーサン
- (バトンタッチ
- (歴史修正
- トゥエルヴ
- ちょっとまってね!!(スマホで自宅PCにRDP接続中
- イーサン
- 落ち着いてからで大丈夫です!
-
- ライフォス神殿、その翼廊を超えた先は中庭を囲む回廊につながっている。回廊周辺には主に、神殿での事務作業をこなすための部屋が用意されており、特に高位の神官には、専用の執務室が設えてあった。
- 神殿の一司祭として従事するルツィガーニャにも、もちろん彼女の執務室が割り当てられている。彼女の管轄にある審問隊は神殿内でも特殊な立場であるため、執務室はその中でも奥まった場所にあり、伴って審問隊に関する記録が保管される資料室も、他とは画されていた。
- ライフォス神殿"第三資料室"、それが審問隊、ひいては検邪聖省に関する資料が保管されている部屋である。
- 検邪聖省の名を公にできないために題されたその部屋名は、あまりにも平凡だった。
- 決して大きくはないこじんまりとした質素な資料室。書架は部屋の四辺に並べられており、採光窓は必要最低限のサイズ。室内は薄暗く、備え付けられているランプの光量も心もとない。
- しかし仮にも司祭が出入りする資料室、室内は整然としており埃臭いということはなかった。
- 過去の資料を保管している部屋としては小規模。多くの、または重要な資料ほど、本部のあるマルフォード大公国に収められているのだろう。
- 部屋名と同じくして、室内は平凡そのもので、違和感というものは一つも見つからなかった。それはある種のうすら寒さを感じさせるほどに。
-
- 各書棚には、外部への参考資料として検邪聖省・審問隊の基本的な情報が記載された本、審問隊の任務におけるマニュアルや信義、宗教裁判の手続きに伴って作成された記録、審問官の作成した報告書など、様々なものが保管されていた。
-
-
-
- トゥエルヴ
- とりあえずこんなもんで!
- イーサン
- ありがとうございます!
- トゥエルヴ
- 一応ほかにも用意してるのでなんでもこいやぁ!
-
- 静謐さを保っている資料室にて、ぺらり、ぺらり…と丁寧に紙をめくる音が響く。
- 昼間は出入りもあろうが、夜ともなれば、近寄る者は皆無であるその場所に青年はいた。
- 穢れを浄化する審問官の中でも異端の役割…穢れを負うことを使命としている常ならば秘匿された十三番、現在イーサンと名乗っている青年である。
- イーサン
- 持ち込んだランタンの灯りは少し遠くにおいて、資料に万が一のことがないように配慮する。
- 読んでいるのは歴代の審問官の記録である。
- 探したい記録は、簡潔に言うと…審問官を辞した事例があるかどうかである。
- 無論辞する可能性があるのは自分の事ではない。いらぬお節介とは思うものの…あの少年が違う生き方を望んだ時、選択肢として、用意はしておくにこしたことはない。
- 今のところ司祭様はトゥエルヴに対して戻るようにも言っていないようではある、が、それをいつまで続くかはわからない。
- それに…手塩にかけてあそこまで育てあげた少年でもある。そう簡単に手放すとも思えない。
- 第十五階梯の魔法でも解呪できなかったライフォスの奇跡を施しているならばなおさらである。
- だから前例の記録があるかを確認したい。それがあれば…おそらく、彼が別の生き方を選んだ時、同じ対処となるだろう。
- イーサン
- (ボール投げ
- トゥエルヴ
- ボールス投げ1・
- !?
-
- ふとイーサンが視線を向ければ、走査する資料の項目に、"審問官名簿"という項目が印字されていた。
- イーサン
- 「名簿…」職務上、おそらくはほとんどがナンバーを名乗っているであろうが…もしや歴代の記録だろうか。
-
- 記録に残っているのは、凡そ300年前から審問官として在籍する者たちのリストであった。名簿と題されていたものの、多くは座名で記録されており、本名は秘匿されている。ほかに記録されているものといえば、入隊・脱退した年月日くらいな簡素なものだった。
- 外れ値はあるものの凡そ三十~四十年に一度のペースで審問隊は代替わりを果たしている。
審問隊に入隊する多くは人間であり、その頻度は過酷な任務に仕官できる年齢、そして審問官に相応しい人間を見出すまでの年数に起因していた。代替わりの要因としては脱退を1とすれば、殉教はその10倍にもなった。強い信念と強靭な精神を必要とする審問官に従事する者は、殉教を望む者が圧倒的多数を占めていたのだ。
そんな中で稀に辞職する審問官もいたようだが、例は少なく、最後に辞職を望んだ審問官は200年も前になる。
- イーサン
- 古くから存在している組織であることは基礎知識として持っていた。多くの人員の代替わりがあったことも予想できる範疇である。
- 「200年前…」当時の資料がないだろうか。
- 年数から、当時を知る人物はいない。辞した理由については残っているだろうか…。
- あるいは、辞するときの、こちら側の対応についての資料はあるだろうか。
-
- 当時の詳しい事情を記録したものは、手元にはないようだった。今まで目にした資料の作成日を見れば、イーサンにはその理由がわかっただろう。この資料室に残っているのは、最古でも100年前のものからになる。
- イーサン
- 「本国からの取り寄せになる、か」苦虫を噛んだような表情である。あの国に自分が申請をして通ることはありえないのは十分わかっている、それ以前にこの件についてルツィガーニャに事情を話すのははばかられる。
- トゥエルヴ
- おとりよせえええええ
- イーサン
- ルツィガーニャ経由になるのはわかりきっているのでやれまてん…。
- トゥエルヴ
- 中間管理職のつらさ
- イーサン
- そもそもトゥエルヴに内緒でやっているのでその時点で彼が知ったらむきー!ってなるのもわかっています
- イーサン
- 詳細はわからなかったが、前例があったというのは一つの収穫である。
- トゥエルヴ
- 何勝手に調べテンダーえっちがー!
- 調べテンダー!?
- イーサン
- これ、審問隊のページにあります第一資料は
- 知っていていい情報でしょうか、それともこの資料室にあるでしょうか。
- トゥエルヴ
- そういやそんなもんもつくったね!
- 大丈夫だけど、資料として残っているっていうよりは、各人に対する印象は口頭で伝えられてる感はありますね
- (資料に性格とかって記載するかな??
- イーサン
- ありがとうございます!
- イーサン
- そういえば…100年前からの資料があるのならば、今代の審問官の記録もあるだろうか。
- 現在の自分の立場から、七番目以外とも遭遇する可能性は十分にある。
-
- イーサンがちらりと目をやった書架、そこには審問官の作成した報告書が収められていた。奥に最も古いものが収められ、手前にくるほど最近の日付が記されている。そしてそれらは機密情報として扱われる為、書棚は格子状の扉で蓋がされ、鍵がかけられていた。
- イーサン
- 「………さすがにか」予想はできていた。コレについてはルツィガーニャに相談する方が早そうだ。以前口頭で各々の特徴は口頭で伝えられたが…以前のセブンのように意図せず関わることもある。開示できる情報の範囲であるならば、否やとは彼女も言わないだろう。
- あるいは…作成した審問官本人ならば当然閲覧できるだろうが…その方が現実的ではない。
- トゥエルヴ
- 絵日記見る?
- イーサン
- 絵日記見ましょうか
- トゥエルヴ
- (らくがき
- イーサン
- 審問官自体が多忙であるのと…自分の立場では審問官とは関わらないのが普通である。
- 彼らが忌むべき穢れをその身に宿しているのだから。
- トゥエルヴ
- 職場いじめが横行する
- イーサン
- 俺は穢れた男だ
- トゥエルヴ
- やーい!
- 調べたいものがなくなったら登場しますね!
- そういや今回出番ないはずなのになんでトゥエルヴって名前できちゃったんだ
- イーサン
- 顔にこそ出さないだろうが…思えば、ソレが普通であって、あのトゥエルヴの初対面のあからさまな反応が幼子のソレだっただけである
- イーサン
- どうぞ!
- トゥエルヴ
- 調べたいこともうない!?だいじょうぶ!?
- いーさん「どうせ開示してくれんし・・・」
- イーサン
- フィオリエナやアニトラ、ジャックやカレン、ソフィアや…彼を慕っているジェイク、タビット族の少女とのかかわりで、多少軟化してはいるだろうが…。
- イーサン
- 情報は種をまいて
- 美味しく育ってから収穫しましょう(・x・b
- トゥエルヴ
- (´~`)モグモグ
- イーサン
- 「……好敵手、か」
- イーサン
- いつでもどうぞ
- ??
- 思案に耽るイーサンの視界の端。ランタンの光に照らされて、床に映っていた影が、刹那の間ゆらりと動いた。
- イーサン
- 「………!?」
- 扉は鍵こそかけていなかったが閉めたはずだ。出入りするドアの音も聞こえなかった。
- ??
- 風のないはずの資料室で揺らぐランタンの光。その反対側に位置する書棚の間から、三つの目が浮かび上がる 「誰かと思えば」 鼓膜を揺らしたのは男の声だ。
- イーサン
- 男の気配から、彼が事務方とは思えなかった。この場所を知っている、第三の目を持つ実力者は…現在、ひとりしか該当しない。
- 「貴方が、シックスか」
- シックス
- 「……司祭の小間使いだな。 こんな時間にこんな場所で調べものか?」
- イーサン
- 以前は柔らかな雰囲気を纏う青年だったが…近頃の評判は寡黙で冷静と評されている、とは聞いている。
- 「…ああ。過去の記録を閲覧していた」穢れ持ちであることはばれているのか、いないのかは読み取れない。
- そして痛くもない腹を探られる前に、正直に答えた。
- シックス
- 最初こそ音もなく現れたが、声をかけた後は存外無造作ともいえる所作で影から現れ、その姿をランタンの光に晒した。
- その男を視界に入れた途端に覚える違和。
存在感もさることながら、"熱"がないのだ。どんなに卓越した斥候や密偵でも、生物として存在する以上消せないものがある。その一つを熱と表現するのであれば、彼にはそういった類のものが一切感じられなかった。
- 声は、熱のない屍が起き上がって喋り出したかのような……生きている人間にしては、その声にも熱という熱は感じられない。
平坦で、暗い。聞いていると気分が沈んでしまうような、そんな不気味な色――。
- イーサン
- (セブンと対峙した時と似ているな…トゥエルヴも気配を消すことはできるだろうが、これは…消すというよりも、最初から存在していないレベルだ)
- シックス
- 「司祭からの申し付けか?そんな話は耳にしてなかったがな」 第三の目を開いたまま、両の目を閉じた。
- 指先を耳殻に滑らせる。耳の部分だけ、シャドウらしさのない肌の色をしていた。
- イーサン
- 「司祭様からの申しつけではない。ここに来てから、しばらく別の任務にあたっていた。資料室に来る機会がなく…少しでも、審問隊について、知っておいた方がいいと思った個人的な事情だ」
- コレは全てが偽りではない。事実、自分はここに足を踏み入れることはなかった。踏み入れる資格がないと思っていたと言った方が正しい。
- (アレが聖遺物か…)
- シックス
- 「そんな資格、お前にはないだろうに」 イーサンの僅かな視線の揺らぎ、声量や音調、所作、細やかな情報から、彼の心の声を聴こうとする。
- イーサン
- ひゅっ…と喉が鳴るのを寸前でこらえた。
- 「………知っている、だからこの時間だ」
- シックス
- 「審問隊について調べてどうなる。お前にくれてやる座などあるものか。……いや、違うか」 表情は変わらない。声にも変化はない。言葉だけで、納得したと伝えてくる。
- イーサン
- そして今の言葉で確信した。彼は十三番について知っている。
- シックス
- まっすぐイーサンを捉えて離さない両の瞳。第三の瞳はその間も、不気味に動いていた。
- イーサン
- 審問官として熟達した末に到達するのが今目の前にいる男ならば…トゥエルヴは本当に、まだ成長途上であると改めて感じる。
- シックス
- 「捨てられたくないのなら、身の程を弁えろ。過去の審問官について調べたところで、益などないぞ。誰にとってもな」
- トゥエルヴ
- オギャ…
- イーサン
- 少し息を吸い、そして
- サーティーン
- 堕とした。
- トゥエルヴ
- かっこいいことしやがって
- サーティーン
- 「知っている。司祭様から言われた言いつけには背いていない。何かを調べることも、尋ねることも、禁止されていない」
- 淡々と事実だけを述べている。
- シックス
- 「禁止されていないという事は免罪符にはならん。私は身の程を弁えろと言っている」
- サーティーン
- 「常ならば今の状態は異例なのも知っている。ただ、司祭様から命じられた職務上、別の番号と関わる機会が多いのも事実だ。それで調べていただけの話だ」
- シックス
- 第三の目が、イーサンの背中を通り越して、机に広げられた資料を遠目から視認する。視線は口よりも雄弁だ。しかしそれは、意図的なものである。
- サーティーン
- 「知らぬことで、職務上、万が一司祭様に不利益が生じるのと天秤にかけたとき俺達の判断がどちらに傾くかは貴方もよくご存じだろう」
- シックス
- 何を調べているのか確認済みだ。誤魔化しは利かない。それを言外に伝える為だけの演出。
- サーティーン
- 調べている内容については問題はないと判断できる。
- なぜなら、それを禁止していないのは他でもないルツィガーニャだからである。
- 仮に、自分に知られてまずい情報を置いているならば…そもそも、先ほどの資料のように、閲覧できないようにするか、あるいは、本国に資料を置くだろう。
- 結論…今目の前の彼が言った通り、知ったとして何の益にもならない情報…のはずである。
- シックス
- 「――弁える身の程自体を、知らなかったようだな」 イーサンを捉えて離さなかった瞳が、ゆっくりと閉じられる。
- サーティーン
- 自分が十三番だから警戒されているのか、あるいは…知られてはまずい情報が混ざっていたか。
- シックス
- 「確かに十二番と法務を共にする機会は増えただろうが、一時の事だ。所詮お前は、小間使い……道具だよ」
- 「俺達の判断が司祭の先行きを左右するといったな。そもそもただの道具に判断させる必要はない」
- 「道具に学は必要ない。有用な知識はつけても、無用な知恵をつけるな」
- 「命じられた事を成せ。我々がお前に望んでいるのはそれだけだ」
- 「司祭がわざわざお前の行動を禁じなかったのは、そうする必要がなかっただけに過ぎない」
- 「無用なことをしないという信頼感を、彼女はお前に寄せている」
- サーティーン
- (信頼…?いや、あれはどちらかというと………)
- シックス
- 「私も、お前はこうした無駄なことをするような人間だとは思っていなかったんだがな。少なくとも、自身の身の振り方を知っている人間であると評価していた」
- イーサン
- 瞳が少し揺れた。
- シックス
- 「……蓋を開けてみれば、事実はこれか。我々と行動し、司祭の利になる判断を下せるように調べもの」
- 「私の言葉を理解しろ、サーティーン。身の程を弁えろ。四度目はない」
- トゥエルヴ
- イーサンいじめるの楽しすぎるんごね\(^o^)/
- イーサン
- (ちょっとセリフ探し中
- トゥエルヴ
- ゆっくりさがせ…
- ある少年
- 『13番、13番って……ルツィから頼まれたからって僕を心配するのを自分に義務付けるな! 僕は、イーサンと話してんだ!』
- トゥエルヴ
- ぼくじゃん!!
- サーティーン
- 「…わかった、そうしよう」平坦な声である。
- シックス
- 「………」 静かな瞳が青年を見下ろす。
- 「何故私が、お前にこうも忠告を重ねるか、分かるか?」
- サーティーン
- 「忌憚のない言葉で言わせてもらえば、異端の番号である穢れ持ちが独自の判断で動くのは組織として好ましくないから、と認識している」
- シックス
- 「悪くない着眼点だ。それもある、が――」
- サーティーン
- シックスとしても司祭から話を聞いている以上、サーティーンである自分が司祭にとって不利益な行動をとるとは本気で思っていないだろう。
- ただ…異分子であることには違いない。
- シックス
- 「これでもお前を評価していた。簡単に壊れてもらっても困る」 一歩、足を後ろに運ぶ。下半身から徐々に影の中に存在が溶けていく中で、最後に呟いた 「一度自身を見直すことだ。――生きた人間の目をしているぞ」
- サーティーン
- それを言えばお前たちの所の十二番は余計な元気が有り余っていて基礎教育もままなっていないようだがどうなってるんだとは心の中にしまっておいた。
- トゥエルヴ
- キャッキャ
- サーティーン
- あれも道具であると称するならば医者に行くことを勧めるレベルである。
- 息を吐いて
- トゥエルヴ
- あいつもすぐにこうなるさ…
- イーサン
- ルツィガーニャに泣いて縋る兄!?
- が見れるかもしれないし見られないかもしれない
- トゥエルヴ
- おら!泣け!
- イーサン
- 「………片付けるか」イレギュラーはあれど収穫はあった。どうやら司祭様も噛んでいるかはわからない、が
- 「つついてほしくない藪、か」
- 『無用なことをしないという信頼感を、彼女はお前に寄せている』
- トゥエルヴ
- 泣きに来る…?
- 泣かせに行く…?
- イーサン
- 今から…?
- トゥエルヴ
- 真夜中のトイレに起きてくる司祭
- 今じゃなくても大丈夫!
- イーサン
- イイヨコイデスヨ
- トゥエルヴ
- 私は元気がありあまっている
- イーサン
- 事実そうであろう。ルツィガーニャからすれば、結論、イーサンがここで何を知ろうが揺らぐことはないからそうさせているだけの話である。
- トゥエルヴ
- ヨサコイ!
- イーサン
- 薄暗い廊下で話しましょうか
- トゥエルヴ
- じゃあ執務室でサビ残してるね
- イーサン
- サビ残から帰るところで遭遇!
- トゥエルヴ
- おけぽよ!
- サビ残はサビ残なんだな…せちがれぇ
- イーサン
- 資料を手早く片付け、ランタンの火を消し…資料室を後にする。もう二度と来ることはない。
- トゥエルヴ
- トラウマになっちゃったじゃん
- イーサン
- 出る杭はうたれちゃうのかなしい
- トゥエルヴ
- 所詮お前は道具ぅ!!
- イーサン
- 1人廊下を歩く。さすがにこの時間は誰もいない………はずだった。
- ルツィガーニャ
- 暗闇の支配する冷たい回廊の向こう側。ぼんやりと浮かび上がる、白い人影。見る人が見れば幽霊と騒ぐものだが、その人影はあまりに静かで、あまりに美しく、そしてあまりに清らかだった。
- イーサン
- 一瞬声をかけるかと思ったが、先ほどの出来事が頭をよぎり一瞬躊躇い
- ルツィガーニャ
- 月明かりでも照らされれば、視界はもっと明瞭だっただろうが、運悪く月は今雲に覆われ、明かりは僅かしか地上に届かない。それでいてなお、その人影は白く仄かに輝くようだった。
- そんな人影がふと視線を上げた。
- 白い髪、白い肌、白い祭服を身にまとった少女・ルツィガーニャは、向かいにイーサンの姿を見つけると、ふわりと微笑んだ。
- イーサン
- 「…司祭様。このようなお時間に、あまり、夜歩きをされるものではありません。いくら職務があるとはいえど、御身は大事にしていただかなければ」
- ルツィガーニャ
- 「普段からこうではないのですよ? 今日はなんだか、声が聞こえたものだから」
- イーサン
- 目の前の少女が見た目通りでないことも、自分に対して信頼がないことも承知しているが、かといって、傷つけたいわけでもなく、彼女は恩人であった。
- 「…声?」ルツィガーニャは自分よりも高位の奇跡が行使できる神官である。もしや何か神託を受けたのだろうか。
- ルツィガーニャ
- 「そう、夜虫の声、星の声、月の声に風の声。それと、人の声も」 自身の目線よりも高いイーサンの頬に手を伸ばし 「……何かありましたか?」
- サーティーン
- 「………すみません、ルツィガーニャ。今しがた、俺は…資料室にて、調べものをしていました」
- ルツィガーニャ
- 「そう」 微笑を崩さないまま、頷いた
- サーティーン
- 「今思えば…貴方にも、お声をかけるべきであったと…今の職務上、トゥエルヴや…先日、他の審問官と関わる機会も多く、その…彼らの事を、知っておいた方がいいのではないか、と…勝手な判断を…」
- ルツィガーニャ
- 青年の頬に添えた細い手。指の腹で肌をやさしくなでて、続きを促す。
- サーティーン
- 「俺がここにあまり足を踏み入れるべきではないのは承知しています」
- 「以前おっしゃっていたように…知ることをお止めにならない貴方に甘えていました」申し訳ございません、と詫びた
- ルツィガーニャ
- 「謝る事はありません」 静かに述べて、再度頬を撫でる。
- 「貴方の事だから、必要と思っての行動だったのでしょう?」
- サーティーン
- 「先日、セブンと遭遇もいたしましたので…その、彼らに万が一今後遭遇した時に、失礼がないようにとも…」最もシックス相手は裏目に出た。
- ルツィガーニャ
- 普段ならば真面目すぎる姿勢に小さく笑いをこぼすところだったが、今は静かに頬を撫で続けた
- 「いいのですよ。貴方が彼らに礼を失する行いをしたところで、彼らはそれを許容するでしょう」
- サーティーン
- まるで迷子になった子どものような表情であった。
- 「己の未熟ゆえです、ルツィガーニャ。彼らも職務を遂行するもの…甘えは禁物でしょう」
- ルツィガーニャ
- 「彼らは怒りません。最も近しい感情として持ち得るのは義憤ですが、愛する隣人を許容するのが、主の教えです。
彼らは呆れません。愛する隣人を導くのが、主の教えであり私達の使命です」
- サーティーン
- 相変わらず堅い言葉である。己を律する姿勢という意味では、ある意味…ライフォスらしいともいえる。
- イーサン
- <彼らは怒りません 12番?
- トゥエルヴ
- 彼はその…
- まだほら…
- ね…?
- お勉強中だから……
- 少なくとも私の前では怒らない、し……もごもご
- イーサン
- お母さん!!
- サーティーン
- 「…ええ、セブンとは少しだけ言葉を交わした程度ですが、とても…冷静な、女性でした」
- ルツィガーニャ
- 「そうでしょう」
- サーティーン
- 「以前口頭で伺ったお話でも…職務に当たる者は皆、当初は………」そこで少し言葉が途切れた
- ルツィガーニャ
- 微笑みを湛えたまま、イーサンの頬を指先で撫でる。
- 「……そう、知りたかったのは、その事なのね」
- サーティーン
- 『元来明るい性格だったが、寡黙な性格へと変遷した』
『元来粗雑な性格だったが、静かで大人しい性格へと変遷した』
『元来極度の潔癖症だったが、軟化して寛容な性格へと変遷した。』
『元来天然で何処か抜けたところのある青年だったが、現在はそれも落ち着き寡黙で冷静と評されるようになった』
- どうして気づかなかった?
- 「何か、特別な訓練を経ているのでしょうね」
- ルツィガーニャ
- 「任務が任務ですから、そうして己を律することでしか、成しえないこともあります」
- 「でも、そうね――」 イーサンを撫で続けていた手を、するりと離す
- サーティーン
- 確かに年月を経れば、人格の多少の変化はありうる話である。だが…どちらかといえば、まるで、別人のように…いや、考えすぎだ
- ルツィガーニャ
- 「貴方には、いつか話してあげなくてはいけませんね」
- サーティーン
- 心臓が嫌な音を立てる。かろうじて、表情と態度に出さないことくらいだ。
- ルツィガーニャ
- 「堪えることはないのですよ。私の前では」
- サーティーン
- 「…ルツィガーニャ、彼らの人格について簡易的に話してくださったときのことを、覚えておいでですか」
- トゥエルヴ
- はは「なんつったっけ」
- イーサン
- CCではなく、先ほどいってた第一資料のことです!
- トゥエルヴ
- はい!!
- 司祭様からの情報だった
- ということね!
- イーサン
- 他の審問官はイーサンばっちぃって思ってるから情報くれなさそうで…
- トゥエルヴ
- そうね…
- ばっちい!
- イーサン
- トゥエルヴに聞いてたら
- 男 陰気 とか
- そんなことしかいわなさそうで…
- ルツィガーニャ
- 口辺に笑みを浮かべたまま、静かにイーサンを見つめて先を促す。
- トゥエルヴ
- そう、ね……(遠い目
- サーティーン
- 「確かに、年月を経れば、人格や思想に変化はあるでしょう…が」
- トゥエルヴ
- 昔お菓子くれたけど今くれない人
- サーティーン
- 「………ほとんど全員がそうなることなど、ありうるのでしょうか」
- 「ゆえに、何か特別な訓練を行っているのかと…そう、思いました」
- あるいは…ルツィガーニャが見ているのはあくまで職務上の姿であると、あるいは、ただの自分の考えすぎなのだと
- トゥエルヴ
- イーサンって拾われる前ってどんな環境だったんだっけ
- サーティーン
- そう、言ってほしい。
- イーサン
- ライフォス過激派教団に拉致された孤児ナイトメアですね
- トゥエルヴ
- すごい困窮してたりしたんですかね
- イーサン
- 少なくとも人間扱いされていない奴隷みたいなイメージでっす!
- トゥエルヴ
- ほい!
- イーサン
- だから救い出してくれたルツィガーニャにはおんぎをかんじているみたいなかんじです。
- ルツィガーニャ
- 「長期間に渡って過酷な戦場に身を置き続けた戦士は、みな一様に倫理観に欠落が生まれると言います」
- 「あるいは困窮した孤児たち。彼らもまた、長期間同じ環境にその身を置き続けた結果、他人に疑念を抱き、飢餓に対し強い忌避感をもつようになる。例外なく」
- サーティーン
- 「…ええ、存じ上げています」
- 今でこそこの環境にいるが…厳しい環境には違いないものの、比較すればここの方がずっとまともである、そういう場所があることを、知っている。
- ルツィガーニャ
- 「あるいは奴隷。常に強者から抑圧され続ければ、自己を肯定する能力を半永久的に失い、その欠落を埋めるかの如く他者を抑圧しようとする傾向にあります」
- 「ならば幸せしか知らぬものも同様でしょう。環境とは、その者の全てを決める力を持ちます。愛しか知らぬ者は愛を説き、憎しみしか知らぬ者もまた、すべてを憎しみに当てはめて判断する」
- サーティーン
- 俺は運がよかった。それも、重々わかっている。
- ルツィガーニャ
- 「ライフォスの不屈の鉄槌として、自らを犠牲にしてくれる彼らとて同様です」
- 「彼らを取り巻くのは、必ず穢れにまつわる悲劇」
- サーティーン
- ぴくり、と少し反応を示した。
- ルツィガーニャ
- 「であるとするならば、その悲劇に抗おうとして築き上げられた魂が近しいものとなるのも、必定でしょう」
- サーティーン
- 「…………十二番目に対して異例の育て方を行っているのも、十三番を接触させ交友を持たせているのも、そのため、と?」
- ルツィガーニャ
- イーサンの瞳を見つめる 「……納得、できていない表情ですね?」
- 「それは――」 ふう、と悩まし気にため息をついた。
- 「貴方に理解して欲しかったのです」
- サーティーン
- 「………少なくとも十二番に関しては、その…お言葉ですが、今の状況から鑑みるに…彼らのようになるのとは真逆の方向にお育てになっているとしか………俺に?」
- ルツィガーニャ
- 「そう、私の事を理解して欲しかったから」
- イーサン
- 意訳:感情が減って冷静になるどころか感情豊かにころころとしてますおy
- ルツィガーニャ
- 「それと、あの子がああなってしまったのは、私も予想していなくて」
- ふふ、と今度こそ困ったように笑った。
- 「内に激情を抱えがちな子だとは思っていましたが……まさかあんなに――」
- サーティーン
- 「…ご期待に沿えるように、努めます」理解してほしかったについて
- 「…ただ、ルツィガーニャ。彼のライフォスへの信仰は本物です」
- ルツィガーニャ
- 「ええ、存じています」
- サーティーン
- 「他の審問官とは異なる道を歩むでしょうが…他者から学び、己で考え、行動することができると、そう、俺は思います」
- ルツィガーニャ
- 「……貴方はもう、十分私の期待に応えてくれていますね」
- 「どうかそのまま、あの子の事を大切に想ってあげてください」
- 「そうすればいずれ、私の想いも、理解してくれるでしょうから」
- イーサン
- 「………俺は、好敵手だそうです。お恥ずかしながら、今でも、書類の書き方について教えようとすると、逃げられてしまいますが…引き続き、ご期待に沿えるよう、お役目を果たします」
- ルツィガーニャ
- 「ふふ、まるで本当の兄弟のようですね」
- イーサン
- 「兄弟というには、真逆です」
- ルツィガーニャ
- 「真逆……?」 まさか12の方が兄……
- イーサン
- 性格が真逆
- トゥエルヴ
- なるほどね…
- イーサン
- 「性格と申しますか、性質が…」
- あそこまで甘ったれに育てたのは目の前の司祭様にも要因はあることであるので、あまり言えない
- ルツィガーニャ
- 「そうかしら……?どちらも私にしてみれば、とても聞き分けのいい子で、優しくて、真面目ですよ」
- イーサン
- ふと、先ほど起こった疑問について、この聞き方ならば…?と思い、口にしてみた
- トゥエルヴ
- 息子面して質問たぁいい度胸じゃねえの…
- イーサン
- 「…ルツィガーニャ、その、あとひとつ、ご存知でしたら、お尋ねしたいことが」
- ルツィガーニャ
- 「ええ」 微笑んで、頷く
- イーサン
- 「………俺はナイトメアです。命あれば、この神殿に身を置く期間も長くなると思われます、ゆえに」
- 「例外については、知っておきたいのです」
- ルツィガーニャ
- 「例外、というと?」
- イーサン
- 「…200年前、審問官を辞した者がいると、資料室で読みました」
- 「今代はそのような問題は起こらないと俺も思ってはいますが…対処として、事前に知っておくべき事柄であるとも、そう、判断しました」
- ルツィガーニャ
- 「その者が、どのような経緯で審問官を辞職したか、ですか?」
- イーサン
- 「…ええ。まれな事態であるのも承知しておりますが…以前、ほとんどの者はこの職務に身を捧げているとも伺っていましたので…辞した者がいたことには、少し、驚いたのもあります」
- ルツィガーニャ
- 「そうでしょうね……けれど、200年も前の事ですから。資料は本部へ送ってしまったでしょうし、詳しいことは私も……」 思い出すような素振りを見せた。
- イーサン
- 「ええ。司祭様がお生まれになるより前のことでしょうから…存じ上げていたら、というそれだけの話です。ただ、司祭様の次の世代やその次の世代に起こらないとは限らないと…であるならば、すぐの話ではありませんが、対処について確認をしておいた方が……」
- 「………すみません、出過ぎたことを申し上げました」
- ルツィガーニャ
- 「……外傷や老いで身体的な障害が出てしまった為に、上層から辞退を申し付けたとか、そんなところではないでしょうか。審問官の多くは、このお役目に強い信念をもっていますから、そういった"どうにもできない"理由があったんだと思います」
- イーサン
- ※何十年もの間同役職をこなしてきた。 ここはスルーしてるか聞いてないと判断しました
- トゥエルヴ
- まあ知ってたら察しちゃうしね!!!
- シークレット
- イーサン
- 司祭様はニンゲン
- 超童顔のニンゲン
- ルツィガーニャ
- 「資料で確認した貴方なら、すでに知っていることでしょうが、ほとんどの方は任期を満了する前に、殉教してしまうので……」
- トゥエルヴ
- ^^
- 任期ってあるんか…?
- まああるか…たぶん
- 名目上はあるに違いねえ
- イーサン
- 名目上…
- 一度入ったらやめられない
- トゥエルヴ
- ブラック企業
- お前の命が尽きるその時が任期満了だあ!
- イーサン
- 「職務を全うされたことは…信仰に殉じたことは、承知しております」
- (聖遺物については尋ねるべきか…?いや、あまり尋ね過ぎてもあらぬ疑念を抱かせるだけだな)
- イーサン
- 今日はこのあたりでしょうか
- なんか種が色々まかれたきがします
- トゥエルヴ
- いいぞ!
- やったぁ
- イーサン
- 性格真逆になるのこわ…
- トゥエルヴ
- こわくないこわくないみんなそうだから
- 赤信号みんなで渡れば怖くないから
- イーサン
- もしかしてそれって洗の…
- トゥエルヴ
- このウコンを20万で売れば不労所得が得られるんだけど君もこのビジネスに一枚かんでかない?
- イーサン
- 「……お時間をいただきました。夜風にあたりすぎるとお身体を冷やします」
- 「せめてお部屋の前までは送らせてください」
- イーサン
- こわい
- ルツィガーニャ
- 「ふふ、無理しないで。貴方も夜更けまでお勉強していたのでしょう?」
- 「少しでも早く、休んでください」
- イーサン
- 「ありがとうございます」
- 見目が幼いとはいえ、女性…それも上司を送らないのは気が引けるものではある、が…
- 無理を言える立場でもないのはわかっている。
- 「…神のご加護があらんことを。お時間をいただき、ありがとうございました」
- ルツィガーニャ
- 「ええ、ご苦労様でした」
- イーサン
- きっちりと一礼をして、その場から立ち去る。
- ルツィガーニャ
- 立ち去るイーサンの背中にふと、少女の静かな、それでいて夜の空気には恐ろしいほど通る声で呼び止めた
- 「イーサン」
- イーサン
- ぴたりと止まり、振り返る。
- ルツィガーニャ
- 「この先、あの子がどうなろうとも、どうかあの子を支えて上げてくださいね。好敵手として、友として、家族として。私以上に」
- イーサン
- 「…はい」お役目という言葉は言わなかった。
- それはサーティーンとしてではなく、青年が青年として、彼の意志でそうするということである。
- ルツィガーニャ
- 「………」 その返答ににこりと笑って 「呼び止めてしまってごめんなさい。おやすみなさい」
- イーサン
- 「ええ、おやすみなさい、ルツィガーニャ」
- トゥエルヴ
- ざっざっざっ
- イーサン
- あのこどうなるんだろう
- トゥエルヴ
- どうにかはなるんじゃない!?
- 実はまだイーサン周りをどう組み込もうか悩んでたりしたんですが、今回のCCで構想が進みそう!!!
- イーサン
- ご配慮ありがとうございます!
- トゥエルヴ
- しゃかしゃかっと審問隊の設定固めて、最終稿を提出せねばなるめぇ…
- イーサン
- とりあえずトゥエルヴ君に何かあったら鬼ーちゃん泣いちゃうかもしれませんとは!
- トゥエルヴ
- おいしかったですありがとうね!
- 泣けよ!
- イーサン
- その前に鬼ーちゃんのも連行ですから頑張りましょう
- トゥエルヴ
- はあはあ
- はよはよ……
- イーサン
- ではお付き合い感謝ですー
- トゥエルヴ
- 兄の過去を知ってまた固められる設定もあるはずなのでさあさあさあ
- こちらこそ私のわがままで長時間ありがとうございました!
- イーサン
- ありがとうございました。
- いえいえ!こちらこそ、種ありがとうございました!
- トゥエルヴ
- また遊んでください種~~~
- イーサン
- 爆発させまーす
- トゥエルヴ
- はい!
- イーサン
- 20230105_1