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幕間

20230104_0

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アイネが入室しました
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シオンが入室しました
シオン
またお前か
アイネ
いいでしょ
先に居てもいいし後から入っていくでもいい 人生は自由だ
シオン
いいだろう
 
 
王都イルスファール〈星の標〉:夕刻
新年を迎え、なにかと風変わりな依頼が舞い込む日々が続く中、
さすがに日が傾き始めた頃合いともなると〈星の標〉といえども、人の出入りは極端に少ない。
夜のとばりが近づくにつれて、冷え込みは増し、往来する人々は足早にわが家へと向かう
そんな流れに逆らって、一人の少年が〈星の標〉へと姿を現した。
 
 
シオン
「ふぅ……」華奢で長身とは言い難く、中性的な顔立ちの少年は店内へとやってくる。
アイネ
カウンター席の一つについている長い金髪に蒼の瞳を持つエルフの少女は、運ばれてきた料理を見ると笑顔で両手を合わせた。
彼女の前には夕食のメニューが並んでいて、どれも運ばれて来たばかりの暖かなものばかりだ。
シオン
自主鍛錬の後、ここまで駆けてきたのだろう。ざんばらの前髪が汗で額に幾本か張り付いている。
アイネ
「いただきまー、……あっ」 ベルの音が鳴れば、そちらに視線を向けて。その先に知った顔があれば、ぱっと表情が明るくなった。
「おかえりー、シオン!」 ひらひらと手を振って、少年に向き直った。
シオン
防寒のコートは羽織っているものの、その下は運動性を重視した軽装ゆえに寒さが身に染みる。暖炉の方へと向かおうとしたところ
「……なんだ、お前か」かかってきた声の方を向いて、誰かと判明すると、そのまま暖炉の方へ向かった
アイネ
「お前じゃないよー」 軽い調子で応えると、自分の食事に手を付けるでもなく手荷物から身体を拭える布を取り出して。席に鞄を置いたまま、暖炉へとついて行ってそれを差し出した。 
「風邪ひかないようにね」 はい、と微笑んで。
シオン
「飯の途中だろ、こっちに来る必要ないだろうが」
「冷めるぞ」
アイネ
「シオンもね」 受け取らないなら拭くぞとばかりに布を拡げた。 「暖まったら一緒に食べない?」
シオン
「……はぁ」 拡げられた布を見て溜息を吐いて、さっとその布をひったくって汗を拭きとることにした。顔、首、腕、胴衣を捲ってシャツの隙間から腹
アイネ
「おっとと……」 ぱっと奪われれば声を漏らしつつ、その様子を見守る……ついでに、自分も暖炉の前で暖まる。長い髪を揺らしながら暖炉の前へ。
シオン
わずかに覗く肌は色白だが、皮膚の下の筋肉は引き締まり、鍛えられたそれだ。
「……」視線に気付くと、なに見てんだよ、とでも言いたげな胡乱そうな顔をして、それから自分の汗を吸った布を見て、渋面を浮かべた。
アイネ
表情の変化もにこにこしたまま対応して、暖炉を背にしたままゆっくりと拭き終えるのを待つ。
シオン
「……ありがとな」僅かに逡巡した後、布を返そうとして、それが湿りと汚れを帯びている事を思い出して引っ込めた。
「そのうち洗って返す」
アイネ
「え、いいよ?」 ちょいちょい、と手を差し出して。
シオン
「俺がいやだ」
アイネ
んー、と小さく唸った後、それなら仕方ないね、と微笑んだ。 「じゃ、食べよ? シオンの分は頼み直すから」
人が少なくなっている事もあって、自分が陣取っていた席の隣が空いているのでそれを指した。
シオン
「いや、なんで一緒に食う流れになってんだよ」
アイネ
「あれ、嫌だった?」 
シオン
「……そういうわけじゃない」
アイネ
「じゃ、行こ?」
シオン
「分かった」観念した、という顔で席へと向かうのだった
アイネ
えへへ、と嬉しそうに笑うとぱたたっと歩いて行って、自分の席につき 
「おつかれさま。……汗だくだったけど、走り込みでもしてたの?」 ひらひらと手招きをした。
シオン
既に注文済みの料理を眺めてから席につく。
アイネ
つつつ、とメニューを差し出して。
シオン
「仕事を逃した。だったらやることは一つだろ」
アイネ
「花街!」
シオン
「行くかよ」
アイネ
「冗談だってば」 明るく笑いつつ、メニューを眺め出したら邪魔をしない様に静かにするのだ。
シオン
「お前、本っ当に見た目と合わない性格してるよな」
「いつも大体なんか食ってるし」
アイネ
「ど、」 唇を尖らせるとむっとして。 「どういう意味ぃ……」
「……」 腹を摘まんでみる。そりゃあ王都に来てからはちょっと……かもしれないけども。
シオン
「口を聞かなきゃ、どこぞの金持ちのお嬢様みたいなツラしてんのにな」
「なんだって冒険者なんかやってんだ?」
アイネ
「名前からそういう風に言われる事はあったけど、」 アイネリアン、と空中に人差し指で記して。
「シオンもそう思ってくれたんだ?」 悪戯っぽく笑うと、下から覗き込んだ。――が、続いた言葉に、表情がすっと陰る。
シオン
割と踏み込んだ質問なのだが、あまり深く考えての発言ではないのだろう。メニューを指と視線で追いかけながらの発言である
アイネ
陰ったそれもすぐに元の明るい表情に戻っていく。
「んー、話すと長いから、また今度、ね」 
シオン
「ん?」 わずかな雰囲気の変化に気付いて顔を上げた
その時にはもう元通りの表情で、陰りには気付かなかったのだった。
「ああ、そういやお前、エルフだから100だか200歳くらいだったりするのか」
アイネ
「いくつに見える?」 にっこり。
シオン
「……見た目じゃ分かんないって言ったろ」
アイネ
「じゃあ、いくつだと思う?」 
シオン
「……17、8……? いや、15、6……?」
「うん、100はないな……無い」
アイネ
「ふふ、範囲が広いよ」 くすくす笑って。 
シオン
「お前らにとって4、5年なんかあっという間だろ」
アイネ
「そうだけど。こういうのって、何歳! って決めるものじゃない?」 くすくす笑うと、左手を差し出して。
シオン
「知るかよ、そんなもん」 どこの決まりだ、と
「あ?」 差し出された左手を見て、なにやってんだ?という表情
アイネ
「成人はしてるよ」 人差し指を立てて
「シオンが今言ったのよりは年上」 中指を立てて
「でも30年もいきてなーい」 薬指を立てて。 「まだまだ若輩エルフです!」
シオン
「けど、俺とかレグナムより上なのは間違いないな」アイツの方がよっぽど落ち着いて見えるよな?と顔に描いてある
「……まぁ、アイツはアイツで変だからな」
アイネ
「レグナムくんはいくつなんだろうねえ……シオンよりずっと落ち着いてるもんね」
「変って?」 
シオン
「うるせえよ」
アイネ
「えへへ」 にこにこ笑って誤魔化すのだ。
シオン
「俺と大して変わらんないくらいだろうけど、場数を踏んできたんだろうな、度胸もある、頭も良い」
「擦れてるようで、妙に丁寧だ。その割に戦い方はだいぶ前のめりだろ……訳のわからない奴だよ」
アイネ
「うんうん。いつも先んじて動いてるし、頭もいいし。頼りになる子だよね」
シオン
此処に本人がいないからか、普段より饒舌で、割と持ち上げている。少年なりに相手を評価しているのだろう。
アイネ
「レグナムくんもレグナムくんなりに、色々あるだろうからね。……でも、そういうなら本人のいる所でも言ってあげたらいいのに」
普段はそういう事は言わないよね、と視線を向けて。
シオン
「聞かせてどうすんだよ、そんなもん」
アイネ
「褒められたら、嬉しくならない? 今のシオンの言葉、変だー……から入ってるけど、とっても褒めていたよ?」
シオン
「……単なる事実だろ。俺と比べただけの」
アイネ
「あー」 む、っと頬を膨らませた。 「そういうつもりで言ってたのー?」
シオン
「は? 他になにがあるってんだ」
アイネ
「人を褒める時に、誰かを貶めちゃ駄目だよ。自分の事でもね」 覗き込むと、良い? と続けて。
シオン
「……別に、あいつに負けてるとは思ってねぇよ」
「戦ったら俺が勝つ」
アイネ
覗き込んだ瞳が、じー、とシオンを見遣る。
シオン
「……まぁ、そうはなんないんだろうけどな。あのバカヴァジムと違って」
アイネ
「どういう話?」 こてん、と首を傾げて。
シオン
「俺やあのバカヴァジムあいつレグナムにどっちが上か勝負を持ちかけたとしても」
「あいつは乗ってこないか、口先とかで巧いこと躱す気がする」
「そういう芸当は俺には出来ない」
アイネ
「必要な理由が無ければそうだねえ、受けてはくれないかも」 うんうん、と頷いた。
「んー……でも、出来る事も出来ない事も、人それぞれじゃない?」
シオン
「当たり前だろ」
アイネ
「気にしてそうに見えたんだもんっ」 
シオン
「してねぇよ」
アイネ
「ほんとかなー」 
シオン
「しつこい」
アイネ
「ごめん……」 
苦笑しつつ、ゆっくりと姿勢を戻して行った。
シオン
「……謝んなら聞くなよ。気にしてねーし」
アイネ
「…………」 ふぅむ。 「シオンは素直じゃないよね」
シオン
【✔:魚,パン,肉,芋】 [×:根菜,豆,葉物]
「は?」 メニューから適当に選び出した物はなんというかバランスが悪い
アイネ
「キャロちゃんこっちも」 野菜もたべなさい。
「素直じゃないよね」 目を合わせてもうワントライ。
シオン
フィッシュアンドチップス、肉を挟んだパン、以上って感じだ
「はっ」 鼻で笑って
アイネ
じー。
シオン
「……だったらなんだよ」スッと目を逸らして
アイネ
逸らした分だけ、すっと身体を寄せて追って行って。
「損しちゃうんじゃないかなって」
シオン
「関係ないだろ」
アイネ
「……」 ちょっとぐさっと来た。
「か、関係ありますぅ……」 少し間を置いてから、しょぼしょぼと喋り出した。
シオン
「? 無いだろ、損するのは俺って話じゃないのか」
アイネ
「友達が損してたら、気にならない?」
シオン
「……なったことは無い」
アイネ
「気にしてない、じゃなくって?」 ずい。
シオン
「居たことないから知らないって言ってんだよ、バカ」
アイネ
「えっ」
「いるじゃない、レグナムくんもヴァジムくんも私も」 
シオン
「は?」
アイネ
「えっ??」 衝撃を受けた様に表情がころころ変わって、
シオン
「冒険者仲間だろ」
アイネ
「友達じゃないの?」
「…………」 へたり、と耳が垂れた。
シオン
「知らねえよ……」
アイネ
「…………」 むむむ。 「レグナムくんやヴァジムくん、マリちゃんが損したりしてたら助けてあげない?」
シオン
「仕事してる時ならする。そうじゃない時は………しないかもな」
アイネ
する、と聞けば耳が持ち上がり、しないかも、と聞けば耳がしゅーん、と垂れた。
シオン
「あいつがそんなヘマしそうな気はしないし」
アイネ
「そ、それはそう」
シオン
「後二人はむしろやらかす方だろ」
アイネ
「や、やらかしはしないよ……」 手前までは行くかもだけど仕事には真面目だし……。
シオン
「お前くらいじゃないの、必要になんの」
アイネ
「じゃあ、私が損してたら気にしてくれる?」 
シオン
「……」
アイネ
きたいの まなざし !
シオン
傍らに置いてある借りた布に手が触れた。気にしないのなら汚れたまま返せばいい、それだけのことだ
「……少しは、するかもな」
アイネ
「助けてくれる?」 露骨に表情が明るくなって、身を乗り出した。
シオン
「まずそんな事にならないようにすればいいだろ」 乗り出してきた顔を手で軽く押し退けた。頬がぶに、と潰れる
「大体、なんで困ってる時だけなんだよ」
アイネ
「はう」 触れた頬はシオンのそれとは全く違うすべすべとした手触りで、体温もより暖かい。
もうー、と押し退けられて不満そうにして、恨めしそうにシオンを見遣った。
「……うん?」
シオン
「……」チッと舌打ちして、肉を挟んだパンに追加で持って来られた野菜をぎゅうぎゅう詰め込んで、もぐもぐと平らげる。
脂っこい魚と芋のフライも同様に腹におさめると席を立って
アイネ
「なーにーさー」 むっとむくれるものの、食事の邪魔はしないのだ。自分も冷えた料理をいくつか手に付けて。
シオン
「……友達ってのはそういう貸し借りの時しか役に立たないものなのかよ」
アイネ
「…………」 う、と言葉を詰まらせた。喩えで出しただけではあるが、ならばもっといい喩えもあるのは事実。
シオン
「なら、仕事仲間もそう変わんないだろ」
アイネ
「ううん。……そうじゃないよ?」
シオン
ご、ゴァン
アイネ
「仕事仲間と友達とじゃ、距離が違うよ。……仲良く感じない?」
アイネ
クェ
シオン
クッタ
アイネ
クッタカ
シオン
「……言ったろ、居たこと無いから知らないって」
「けどな」
「命張る仕事だ。背中を預けられる奴らが友達ってのより下とは思えないな」
「全員が全員じゃないぞ」
アイネ
こくこくと頷きを返して。 「そうだね、命を預けられる相手、っていうのは間違いないものね」
シオン
「……お前…らはそっち寄りだ。一応な」そう言って入り口の方を向いた
そのままずんずんと足早に去って行こうとして
アイネ
「上下とか、近いか遠いか、……って言えばいいのかな」 自分の伝えたい事を編む様に言葉にして。
シオン
席に忘れていた借り物の布をむんずと掴み、代わりに代金をテーブルの上にバンと置いた
「じゃあな」
アイネ
その背を追う様に席を立つと、後ろから手を取った。
「ね。お仕事じゃなくても、仲良くしよ? お仕事の間だけじゃなくて、友達としてね」 
言葉にすると、するりと細い指が離されて、腰の後ろで手を組んだ。
「考えておいて」 にこにこと微笑むと、またね、と続けた。
シオン
「なっ、お……お前、話聞いて、」
アイネ
微笑みながら、ぱたぱた、と耳が上下した。
シオン
「……お前が一番変な奴だよ」と素て台詞を残して足早に店を去るのであった
シオン
いやしかおんなばい
アイネ
その背を見送ると、満足そうに微笑んで。扉の外から吹き込んで来た冷たい風に吹かれ、さぶう、と身体を震わせた。
「良い子だねえ、みーんな」 嬉しそうに呟きながら、すっかり冷えた食事を、けれど嬉しそうに食べ始めるのだった。
アイネ
どうして??
シオン
いつかいたいめにあうぞ
アイネ
助けてくれるって聞きました
2023/01/04_0 ログはこう
シオン
理解らせてやるよ
アイネのプライベートイベントⅠをクリアしました
レグナムの好感度が上がった
???
アイネ
耽美ルート!?
シオン
俺かあいつが おまえおんなだつたのか だとしたら???
アイネ
登録に虚偽がありまあす!!
シオン
よし、おつきあいかんしゃなのだ
撤収!
アイネ
こちらこそなのだ。またよろしくなのだ、へけっ
シオン
へけっ
!SYSTEM
シオンが退室しました
背景
BGM