- !SYSTEM
- アスラが入室しました
- アスラ
- スッ
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- メーティスが入室しました
- メーティス
- サッ
- アスラ
- 登録しに来るんだっけ
- メーティス
- し終わった所でもいいけど標が都合良さそう
- アスラ
- じゃあ終わったところか今からするところかは任せる(つまり最初を任せる構え)
- メーティス
- おkpy コーヒーいれてくる
- アスラ
- いれてら
- メーティス
- もーどりー
- アスラ
- おかえり
- メーティス
- じゃあ描写をしていこう
- よろしくお願いします
- アスラ
- よろしくお願いします。
- ――王都イルスファール、冒険者ギルド支店〈星の標〉。
- 魔剣級をはじめとして、多くの名立たる冒険者達が所属しているその宿には、この日も多くの依頼が舞い込んできていた。
- 早朝に張り出された依頼達もその殆どが冒険者達に確保されて行って、
- 昼を過ぎる頃には、依頼にあぶれた者が駆け込み依頼を待っていたり、昼食を食べに来ている者が席についていたりしている。
- この日、カウンターには肩を出した黒のノースリーブドレスを纏い、足首まで伸びるアイスブルーの髪を持った少女が立っていて、
- カウンターの上にはいくつかの本と、冒険者登録の為の用紙が置かれている。
-
- 〈奈落の剣〉に関する研究を行っていた施設の最奥に拘束されていた所を冒険者らに救助された後、
- メーティスは、各ギルドから調査や検査などを受ける日々が数日続いた。
- それらの最中では酷く衰弱した身体を休める事、また交易共通語を扱える様に学ぶ事を並行して行いつつ、
- 数日が経過して――結論から、彼女の身柄は各ギルドから解放される事となった。当然、暫くの行動にはある程度の監視は付く形であったが。
- 当人の記憶もなく、肝心の施設も重要な情報は既に持ち出された後。
- 状況から推測する事は出来ても、各種検査や調査において怪しい所も無い。であれば、これ以上の拘束をする必要もない、との事だった。
-
- ガルバ
- 「――それで、冒険者登録か。俺が言うのもなんだが、他にもあったんじゃないのか」 登録用紙を書き込んでいくメーティスを見つつ。
- メーティス
- 「――」 ペンを止めて、顔を上げる。じっとガルバを見遣って、 「伝手を頼ってみればいい、とギルドの方に告げられました」
- 口から出てきたのは、流暢な交易共通語だ。とても、数日前まで身についていなかった者の声色とは思えない。
- これに最も驚いたのも、そして最初から理解をしていたのではないか、と疑念を持ったのも当然彼女を担当していたギルド員だったが、
- 他の言語を示した際、同様に彼女は驚異的な速度で知識を取り込んで行った。今では、種族の言語も数種理解しているほどだ。
- 「そして伝手であれば、私が持っているものは全て此方に集まっています。……身体の不調も、完全に無くなりました」 ぐ、ぱ、と手を開いては閉じる。
- 「アスラ、エイストラ、エメリン、キャロル、」 それからもう1人居た、あまり言葉を交わしてくれなかった少女。
- 「彼女らを、一先ずは頼らせて頂こう、と」
- ガルバ
- 「……」 こういう形――遺跡から救助された者が登録をする、というのも、無い話ではない。
- アスラ
- 「――うんうん、それがいい。使えるものは何でも使った方が、生きやすいからね」 突如、ぬっとメーティスの背後に姿を現した、2つの角を持つ長い金髪の娘。
- ガルバ
- 他に伝手もなく、知識もなく、言ってしまえば信用もないのであれば、他に選ぶよりも――
- アスラ
- 後ろから彼女の手元にある登録用紙を覗き見ると、もう一度満足そうに頷いた。
- メーティス
- 「――、」 背後から声がかかれば、短く息を吸って
- 明らかに慣れている様子で、最小限の動きだけでアスラに振り向いた。
- 「アスラ。お久しぶりです」 乾いた声ではなく、穏やかな声色でアスラに告げると、深々とお辞儀をした。
- アスラ
- 「おはよう、メーティス。驚いたよ、もうそんなに流暢に喋れるようになっているなんて」
- ガルバ
- 「よう。何か食ってくか」
- アスラ
- その所作を興味深げに観察しつつ、小さく手をあげて挨拶を返した。
- メーティス
- 「ギルドの方にも驚かれ、また疑われました。知らないふりをしているのではないか、と」
- アスラ
- 「ううん、今はいいかな。まだ少し、身体を動かしたりないからね」
- アスラが覗いた用紙には、名前の他には前衛、拳闘士である旨等々が印されていた。
- アスラ
- 「それはそうだよ。私なんて、」 ひぃふぅみぃと指を立てて数を数える。 「うん、忘れたけど、人の言葉をここまで喋れるようになるのに、かなりの時間が掛かったしね」
- ガルバ
- 頷きを返しつつ、2人の様子を見遣る。
- メーティス
- 「理解に費やす時間が、多く取れました。他にも、」
- 「アル・メナスの言語を学び、これからドワーフ、リカント、エルフの言葉をそれぞれ学習するつもりです」
- アスラ
- 「勤勉だなぁ……私はどれだけあってもその数は覚えられそうにないよ」 両手を軽く広げて降参のポーズ。
- 「でも、起きたばっかりなんだしあまり無理はしないようにね」
- メーティス
- 「睡眠に充てる時間を学習に費やしているせいもあると思います。身体についても、既に快復していますので、心配はせずに」
- 「……書類の確認を」 会話をしつつ、いつの間に記し終えたのかはわからないが、しれっと埋め終えた用紙をガルバへ差し出した。
- アスラ
- 返答に腕を組み、うーんと唸る。 「それは良くないね。睡眠は取れる時に、しっかりと取っておくべきだ」
- ガルバ
- 頷くと、書類の確認を始めて行って。
- アスラ
- 「――ということで」 がさごそと肩から下げていた鞄を漁り始めた。
- メーティス
- 「……?」 小首を傾げれば、足首まで伸びるふわふわとした髪も、甘い香りと共に流れていく。
- アスラ
- 1冊、2冊、3冊と次々に取り出したのは、快眠のススメだの、入眠法だのと題されている。
- メーティス
- 「…………私が今日、ここにいる事はご存知ではなかったと思うのですが」 積み重なっていく本を半目で見た。
- アスラ
- 自然と鼻がひくつく。 「うん、いい匂い。推定数千年眠っていたとは思えないくらい」
- 「居なければ、ガルバさんに預けておこうと思ったんだけど、近くまで来たら、君の気配を感じたからね」
- メーティス
- 「状況については、私も非現実的だと思っていますが……」 よくよく見てみれば、露出しているメーティスの肌も綺麗なもので、
- 永い眠りにつく前は、相当以上に良い生活を行っていたのだろうと思える。
- ガルバ
- 「――話の途中で悪いが、」 ちょん、と手を出して。
- アスラ
- 「どんな事情があったかは分からないけど、五体満足で、しかも肌もすべすべ、髪もつやつやなのは喜ばしいね」 うんうん。とても満足したように頷いた。
- 「なに?」
- ガルバ
- 「内容に問題はない。お前をうちの冒険者として歓迎しよう、メーティス。注文通り、部屋の用意もしておいた」
- 「登録の最中でな。これで終わりだが」 気にするなとひらひら。>アスラ
- アスラ
- 「ああ、そういえばそうだった。ごめんね、遮ってしまって」
- メーティス
- ガルバに向き直り、置かれていた鍵を手に取って。 「ありがとうございます、ガルバ。……いえ、アスラもお気になさらず」
- 今度はくるりとアスラに向き直り、
- 「五体満足であるのも、この肌も髪も、あなた方が助けてくださったお陰です。……ありがとうございます、アスラ」
- アスラ
- 「私ひとりの力じゃないよ。あの時は彼らが居たから、君を無事に助けられた」
- 「それはそれとして、お礼は受け取っておくけどね」 にこりと屈託のない笑みを見せて。
- メーティス
- 「お会いする機会があれば、改めてお礼をさせて頂こうと思います」 生真面目な様子で頷いてアスラの笑みを見れば、僅かに目尻が下がる。
- 「お時間があるようでしたら、少しだけ話をさせて頂けますか?」
- アスラ
- 「それに、打算もあったんだ。君という存在に対する興味というね」
- 「構わないよ。面白い話を期待させてもらおうかな」
- メーティス
- 「存在に対する興味……」 言葉を額面通りに受け取り、
- 「解りました。できる事は、全て応えます」 再び頷くと、アスラの横を通る際に自然と手を取ると、テーブル席へ向かって行く。
- アスラ
- 「ん――」 取られた手へと視線を落として、少し首を傾げた。 「見た目に反して積極的というか、行動的というか……。魔法文明時代では、このくらいのコミュニケーションが普通だったの?」
- そう言いつつも、手を引かれるがままにテーブル席へと移動する。
- メーティス
- 「?」 小首を傾げながら振り向いて。アスラの様子を見るに、この時代においてはそう取られるものなのかと1人納得したような表情に。
- 「恐らくは。私は、触れる事に対して強い積極性を必要としません。……」 言葉にすれば、ぼんやりと脳裏に人影が浮かんで来る。
- 「……」 歳はそう離れているようには思い出せない。家族、というよりも、
- 「友人とは、この程度の接触はしていましたから」 納得できる表現を口にして、うん、と頷いてみせた。
- アスラ
- 「ふぅん……。まあ、人族の女の子同士は軽いボディタッチくらいなら当たり前と聞いたこともあるし、どちらかというと私の感覚が違うだけなのかもしれないね。普通、蛮族に触ろうとしてくる子なんていないし」
- メーティス
- 「蛮族である前に、アスラは私の命の恩人です。忌避感など、とても」 ふるりと頭を振って、どうぞ、と席に着く様に促した。
- アスラ
- 「友人、ね。うん、そういう存在が居たことを思い出せるのは良いね。その調子で、当時の武術についても思い出してくれると嬉しいな」 にこにこと、期待する顔を向けた。
- メーティス
- 「……恐らくは友人、というだけなのですが」 続いた言葉はあまり自信がないようで、他の言葉と比べて少し声が小さかった。
- アスラ
- 「私、正直に言うとメーティスが眠っていた遺跡の仕組みをあまり理解出来ていないんだけど、あのまま放っておいたら、君は死んでしまっていたの?」
- 促され、席に着きつつ、テーブルの上に手をついた。
- メーティス
- 自分もちょこん、と席に浅く腰掛けた。
- アスラ
- 「そういう触れ合いがあったのなら、友人なんじゃないかな、きっと」
- メーティス
- 「すみません、遺跡について、詳細は解っていません。ただ、ギルドの方々の見解では、」
- 「私を縛っていた魔法陣や拘束は、理由は不明ですが、あらゆる変化を起こさせない為のものであったのではないか、と」
- アスラ
- 「ふぅん……」 目を細めて、じーっとメーティスの顔と身体の見えている範囲を観察する。
- メーティス
- 「身体を、魂そのものを、固着させるようなもの。……好転も悪化も防ぐ、為の」
- 「……?」 アスラの視線を受ければ、彼女の目線を追う様に自分の身体を見つめる。
- アスラ
- 「じゃあ、君の身体や魂は数千年前と変わらない状態にあるわけだ」
- メーティス
- その身体は、術式の緩みもあってか救助後は確かに衰弱していたが、
- 数日が経過した今は、数千年前はおろか、現代を生きているものの様にしか捉えられない。
- 「記憶の欠落などはありますが、恐らくは」 >変わらない
- アスラ
- 「確かに、その辺を歩いている人たちとは異なる気は感じるかな。それが古代の人間故のものかは分からないけど」
- メーティス
- 「気――、ですか」
- アスラ
- 「うん、人――いや、生き物にはそれぞれ纏う気がある」
- 「本人の性質や魂から漏れ出る目に見えない色、とでも言えばいいかな」
- メーティス
- 「……」 ぴたり。じっとアスラの瞳を見つめて、興味津々と言った様子で聞き入っていく。
- アスラ
- 「そういうものが、感覚的に感じ取れるんだ」 そこまで言ってから、あははと笑って。 「私の勘違い、思い込みなだけな可能性も捨て切れないんだけどね」
- メーティス
- 「では、貴女の眼には私はどう映っているのでしょうか」 じい、っと真剣な瞳のままアスラを見つめた。
- アスラ
- 「うーん……。神秘的で儚げなのは、見た目通りだけど――」
- 「自分の力に対して、自信を持っているような、そういう節は少し感じるかな」
- メーティス
- 「……」 すぐに言葉を返す事はせず、僅かばかり思案する様に目を伏せて、開く。
- 「はい。自己を正しく理解し、それを正しく信じている、という点は間違いありません」
- 指摘が正しい事を受けて、見つめている瞳に映る興味が一段と深くなった。
- アスラ
- 「さっき私が気配を消して後ろから近付いた時も、焦った様子がなかったしね。外見から見て取れるよりもずっと、危険に晒されることに慣れているんだろう」
- 「だから、ね」 テーブルの上で組んだ腕に顎を乗せて、悪戯っ子のような笑みを見せて首を傾げ、メーティスを見上げる。 「とても君に興味があるの」
- メーティス
- 「過去の事は解りませんが……」 見上げる視線を受け止めて、胸元に手を当てる。
- 「この身体は、心が知らない事を知っています。アスラが興味を持ったものへの答えを、知っています」
- 「それを取り戻すまで、どれだけかかるかはわかりませんが、」
- 「可能な限り早急に、アスラの興味を満たす事が出来ればと思います。それが、どの様な方法であれ」
- アスラ
- 「うん、是非その答えを教えてもらいたいな」 よ、と顔を起こして。 「君の身体や心に眠るものを知れば、きっと私は次の高みに到れると思うから」
- 「でも、急ぎ過ぎなくていいよ。まあ、私が死ぬまでには教えてもらわないと困るけど、無理をしたり焦ったりしても、良い成果は得られないからね」
- 「勿論、君が記憶なんかを取り戻す手伝いはさせてもらうよ」
- メーティス
- 「ありがとうございます。まずは、〈奈落の剣〉について追ってみようと考えているのですが、……その前に」
- 「アスラは何故、高みに到る事を望むのですか?」 再び、先程の“気”の話をしていた時と同じようにアスラをじっと見る。
- アスラ
- 「都市を滅ぼしたという魔剣か……うん、それは私も興味がある」 どちらかといえば、それを斬ることに、だけど。
- 「うーん……」 問われて、胸の下で腕を組む。
- 「蛮族の性、なのかな。自分が強く在ることを感じられた時、少し満たされた気分になるんだ」
- 「自分が強いんだと思えた時、何者にも縛られずに生きていられるんだと感じた時、何も無かった自分の心に何かが満ちていく」
- 「まあ、時間が経つとその感覚もまた薄れてしまうんだけど、」
- 「いつか武を極めて、誰も辿り着いたことのない境地に到れば、本当の意味で満たされるんじゃないか、と思ってね」
- メーティス
- 「……」 アスラの言葉の一つ一つを真剣に聴き取って、それらを胸に受け止める。
- 「……成程」 じっと席についたまま瞳はただ真直ぐにアスラを見上げ、頷いた。
- アスラ
- 「分かり難かったらごめんね。感覚的に生きているから、あまりそういうことを言語化するのは得意じゃないの」
- メーティス
- 緩く頭を振ると、テーブル越しにアスラの手を取り、それを両手で包む。
- アスラ
- 「っとと……どうしたの?」
- メーティス
- 「では、アスラ。貴女が私を手伝ってくれるよう、私も貴女を手伝いましょう」
- 「私を知る事で貴女が更なる高みへ導かれ、それが貴女を満たすのならば、」
- 「私のすべてを貴女にお見せします。……すぐに、とはいかず、申し訳ありませんが」
- アスラ
- 「へぇ……」 驚いたというよりは、試すような声色で返し。 「いいの? 君の記憶を取り戻すというものと違って、私のこれは何処が頂で――ううん、頂があるのかどうかすら分からない道だ」
- メーティス
- 手を握る力が強まり、細い指先がアスラの手の項を撫でる。じっと見つめる瞳は、やはり真剣そのものだ。
- アスラ
- 「…………」 自身の手を撫でる指の感触に目を細める。 「勿論、メーティスがそうしたいと思うのなら、止めるつもりはないけどね」
- メーティス
- 「――、」 す、と薄い唇から吐息が抜ける。それはどこか笑ったにも思えるが、表情はさっぱり変わって見えない。
- 「大丈夫。あるかもわからないのは、私も同じです」
- 「その頂に辿り着くまで、手助けを致します。私を知る事も、その他のものを知る事も」
- 「任せてください。知る事については、ええ。自信があります」
- アスラ
- 「ふふ、それもそうだ」 出自がまだ謎に包まれている以上、本当に過去の記憶というものが存在するのかどうかも確定してはいない。
- その先に続いた言葉には、思わずといった様子で笑い声をあげた。 「――うん、いいね。君のそういう大胆な所、とても惹かれるよ」
- 「それじゃあ、決まりだね。私は君を助けるし、君は私にすべてを見せる」
- 「契約成立だ」
- メーティス
- アスラの笑顔を見れば、また少しだけ目尻が下がって。契約を、と聞けば頷きを返した。
- 「はい。……契約成立です、アスラ」
- そっと両手を放すと、ゆっくりと自分の膝に戻して。
- アスラ
- 「そうと決まれば、腕を磨かなくちゃね。そのためには、良質な睡眠は不可欠だよ」 先程の本を3冊、テーブルの上に積んでメーティスの方へと寄せた。
- メーティス
- 「――、……」 差し出された本を見れば、表情は努めて変わらない様にしているものの、少しだけ瞳が陰る。
- アスラ
- 「快眠の奇蹟でも掛けてもらえれば解決するかもしれないけど、いつもそうしてもらうのは難しいだろうからね――……やっぱり、悪夢が気になる?」
- メーティス
- 開こうとした唇を閉じ、再び開くと、
- 「隠し事は無いように、と思い直しましたが……最初から、出来ていませんでしたね」
- 「はい。……眠る事が、恐ろしいのです。また、悪夢から醒める事がないのではないかと思ってしまって」 目を伏せながら、僅かに俯いた。
- アスラ
- 「眠るのを嫌がっている様子は見て取れるし、眠っている時も魘されているみたいだったから、それはね」
- 「それも君の記憶と関連しているのかな……。詳しくは分からないけど魔法文明時代なら、魔術的な呪いという線もあるか……」
- 「そういう時は――」 積んだ本をひとつ手に取ると、ぱらぱらとめくり始めた。 「あったあった、ここだ」
- メーティス
- 「……?」 アスラが開いたページを見ようと、テーブルから身を乗り出してアスラに寄せる。
- アスラ
- ページを開いてメーティスへと向ける。 「触り心地の良いものを抱いて寝る、もしくは誰かと一緒に眠ること」
- メーティス
- 開かれたページに記されている文言へと視線が向くと、
- すらすらと視線が紙上を舐めて行って、少しすればすべてを読み込んだのか頷いた。
- 「――であれば、アスラ。契約の履行を求めます」
- アスラ
- 「何でも、人の間には抱き枕というものもある――うん?」
- メーティス
- 「記憶と夢との関連性は定かではありませんが、不可欠である良質な睡眠を取る為、支援を願います」
- ぴ、と誰かと一緒に眠る事 と記された部分を指で示して。
- アスラ
- 「勿論、そういう約束だからね」
- 「抱き枕が売っているお店でも探しに――……」 背表紙側から覗き込み、メーティスの指先を見た。
- メーティス
- 「では、今晩に実施させてください。部屋番号は、」 つらつら。
- アスラ
- 「――うん? ……うん」 一瞬理解するのに時間を要したが、頷いて。 「君は本当に行動的だね」
- メーティス
- 「……? 契約を履行する為に必要なものなのでしょう?」
- アスラ
- 「うん、それはそうなんだけど」
- 「ともあれ、問題ないよ。君が望むのなら、否やはない」
- メーティス
- 「協力に感謝します、アスラ。部屋番号の確認は平気ですか?」
- アスラ
- 「教えてもらおう。訪ねる前に、手土産のひとつやふたつは用意しておいた方がいいな……」 人というのはそういう礼を大事にするものと聞いている。
- メーティス
- 「既に、こちらの本を頂いています」 気にせずとも
- 改めて部屋番号を 言葉にするのではなく、メモにしてそれをアスラに渡して。
- アスラ
- 「それとこれとは話が別だ。この後、どうせ外に出るつもりだったし、ついでに良いものを見繕って来るよ」
- メーティス
- 「……」 ふむ。 「では、お待ちしております」
- アスラ
- メモを受け取ると、折り畳んで鞄にしまう。 「確かに。それじゃあ陽が落ちるまでにはここを訪ねるよ」
- そこまで言うと立ち上がり、ぐるぐると軽く肩を解すように回す。
- メーティス
- こくりと頷きを返して、本に手を伸ばす。
- 「拝見します。ありがとうございます、アスラ」
- アスラ
- 「どういたしまして。夕方までは、その本でも読んで待っててね」
- メーティス
- アスラが立ち上がれば、自分も立ち上がる。一度部屋を確認しておかねばならない。
- 「はい、アスラ。……それでは、また夜に」
- アスラ
- 「うん、また後で」 笑みを向けてひらひらと手を振ると、考える仕草をしながら外へと歩いていく。 「とりあえずあの塩おじさんのところにでもいって、良さそうなものを教えてもらおうかな……」
- アスラ
- 私はこれでフェードアウトして大丈夫
- メーティス
- 「いってらっしゃい」 玄関口まで続いて歩いて行って送り出すと、借り受けた部屋に戻って三冊の本を読み進める。
- 個人用の部屋で、寝台に腰かけながらそれらを読み終えるまではそう時間もかからなかったのだが、
- 合流するまで、何度かそれを繰り返し読み 睡眠への不安と、それを打ち消す為の方法を読み進めて過ごすのだった。
- メーティス
- おまたせしました。これでOKです
- アスラ
- おつかれさままま
- メーティス
- おつかれさまでしたー
- アスラ
- ログは 2022/11/22_0 だね
- OKになったら撤退どうぞ
- メーティス
- ありがとうございます。ではお先に撤退をー
- また遊びましょう。それでは
- アスラ
- お付き合いありがとー
- !SYSTEM
- メーティスが退室しました
- !SYSTEM
- アスラが退室しました