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幕間

20220811_1

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フェリシアが入室しました
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GMが入室しました
GM
よいしょ
フェリシア
よろしくお願いします
GM
よろしくお願いします。
とりあえず軍の報告ついでにオケアノスにいってみましたでいいかな
フェリシア
はい。それで問題ないです
GM
OK
 
 
GM
蛇頭海に浮かぶ都市遺跡にある巨大な門の奥に広がっていた魔域。
その中にはオケアノスという名の太古の都市が広がっており、驚くことにそれらは魔域が作り出した幻ではなく、実物として数千年に渡り存在しているのだという。
それが事実かはともかく、フェリシアはその都市を統治している女性――ティーヴァという知己を得る。
彼女に尋ねたいことがある君は、イルスファール軍の定期報告に便乗してオケアノスを訪れることにした。
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知恵の水瓶  ~オールド・シャーレアン昼~100%
GM
大きな外壁に囲まれ、内部には清らかな水が流れる水路が整備された都市は、とても奈落の魔域内にあるとは思えない程の美しさを有していた。
壁の内側では人々は外の世界と同じように暮らしているが、建物の様相や道行く人々の格好などは現代とは大きく違っていて、フェリシアが異邦人であることを嫌でも自覚させるだろう。
そんな中、オケアノスの兵のひとりによって、都市の入り口からそう遠くない建物――カフェへと案内される。
中に入れば、個室へと案内され、しばらくそこで待つように指示を受けた。
フェリシア
「………」 周囲を驚きとと共に眺めて 道をゆく人の会釈には一つずつ丁寧に返していった
GM
しばらく待っていれば、こんこんと個室の扉がノックされる。
フェリシア
「ど、どうぞ」
GM
『ティーヴァ様がいらっしゃいました。よろしいでしょうか』 聞こえてくる言葉は魔法文明語――のはずなのだが、
フェリシア
出された飲み物などにも手をつけられずに色々と考えていたら時間が過ぎていた
GM
何故かフェリシアにも理解出来るように、自然と伝わってくる。
フェリシア
「は、はい。問題ありません。……どうぞ」
GM
返事をすれば扉が開かれ、ブロンドの髪の神秘的な雰囲気の女性――ティーヴァがやってくる。
ティーヴァ
「お待たせ致しました、フェリシア様」 以前出会った時に比べれば幾分かラフな格好ではあるのだろうが、それでも彼女が高貴な身分であることは十分に伝わってくる。
フェリシア
「いえ、急なお話であるのに、ご対応いただきありがとうございます、ティーヴァ殿下」 立ち上がり、軍帽を外し、最敬礼をティーヴァにする
ティーヴァ
楚々とした仕草で頭を下げれば、着席を促し、自分も断りを入れてから席に着く。
「問題ありません。補佐官たちからは、是非にと背中を押されたくらいです」
フェリシア
改めて着席し直して 改めてティーヴァを見る
「そ、そうなのですか?」
ティーヴァ
「日頃からもう少し休息を取れ、と再三言われているのです……」 困ったように片手を頬に当て、息を吐く。
フェリシア
なにか理由があるのだろうか…と少し思考を空回りさせつつ 問いを返してしまう
「……、なるほど」 少し呆気に取られた後に 笑みを返して
「慕われておいでなのですね」
ティーヴァ
「……」 首を横に振って苦笑する。 「数千年も治めていれば、多少は学べもするということです」
フェリシア
「数千年……」
ティーヴァ
「当時――私がまだ若かった頃は、人の心が分からない女だと、よく批判されたものです」
「……さあ、どうぞ。あまり硬くならずに、楽になさってください」
フェリシア
「……」その100分の1も生きてない自分には、たどり着けない感覚だけに、言葉が詰まる
ティーヴァ
フェリシアに飲み物を勧めると、自身も一緒に持ってきたものへと口をつけた。
フェリシア
「は、はい。…頂きます」 頷くと 自分もアイスコーヒーに口をつける
ティーヴァ
「イファロス――アトランティスの他の都市のものほどではありませんが、ここのコーヒーゼリーもとても美味なのですよ。よろしければ、後でご馳走しましょう」
フェリシア
「……」 アイスコーヒーも技量が凄まじく 絶句する様に飲むことに集中する
「……、そ、そうなのですね。よろしければ、是非…頂きます」
「……美味しいです。びっくりしました」
ティーヴァ
「それはよかった」 頷きを返してから、膝の上に手を置いて。 「……さて、お話があって来られたのでしょう」
フェリシア
「故郷のコーヒーも、自慢の一つだったのですが‥…故郷以上に美味しいと感じたのは、此処のものが初めてです」
フェリシア
と、おてあらいです
GM
いてあらい
ティーヴァ
「光栄です。植物園の者たちも、この店の者たちも喜ぶでしょう」
フェリシア
もどりです
GM
おかえり
フェリシア
「…はい。お話は、…2つあります」 悩む間を開けて
「1つは、今挙げた故郷の話。もう1つは、………先日もお名前を挙げた、ディスノミアという人物のお話です」
後ろの方は歯切れ悪く、述べて
ティーヴァ
コーヒーを一口啜り。 「どちらでも、お好きな方からお話しください」
フェリシア
「では、故郷の話から」
「現在、私の故郷、ユージェニア地方……、ケルディオン大陸東端の地域、その外洋に接した場所で、遺跡が浮上しています」
「それは魔法文明時代のもので……、探索に至った者たちが"アトランティス"と呼ばれるフレーズを読み取ったのが、私がこの地に赴いた最大の理由です」
「主要な航路を封鎖し、近づけば魔法生物による迎撃や反撃が沿岸の都市を襲う、塔のような場所。……、私たちはそれを"タルタロス"と呼んでいます」
ティーヴァ
――……ふむ」
フェリシア
「……貴方がたアトランティスの敵性国家のそれかもしれませんし、同盟国故に名前が挙がったのかもしれません。ただ、それ以外の手掛かりが、今のところないのです」
「各地にある、そうした伝承から手がかりが掴めないか、と、私達ユージェニア軍首脳部直下の人員が、各地に赴き、連絡を取りつつ手がかりを探っている状況です」
テミス軍 でした
ティーヴァ
「他の国家ではなく、アトランティスに直接所縁のある建造物という可能性も否定はデキませんね」
フェリシア
「辛うじて、現在は先制攻撃に対する反撃に対処を実行し、戦闘状態は脱してはいるそうなのですが、」
「私の祖国、ユージェニア地方のテミス連邦は、蛮族とも戦闘状態にあり、」
ティーヴァ
「私の時代は他国への侵略を積極的に行ってはいませんでしたが、周辺諸国からの侵攻は絶えず行われていました。各地にそういった防衛施設が建造されていたのは事実です」
フェリシア
「海路が使えず徐々に前線の状況が悪くなっていると……先日便りを受け取っています」
「……なるほど」
ティーヴァ
「アトランティスの都市は、混沌の氾濫に対し、その殆どが“奈落の魔域”へと沈められました」
対し→際し
フェリシア
「……魔域に」
ティーヴァ
「ええ。我々が魔剣の力を用い、人為的に都市ごと奈落の魔域へと封じ、魔域と現世の繋がる道を塞いだのです」
「ですが、それも完全なものではありません。永い時を経てその力に摩耗が生じ、また、用いられた魔剣に起こりつつある変化によって、綻びが生じているのでしょう」
フェリシア
「避難のためにですか?それとも……、」
「自分たちを犠牲にしてでも、異変を食い止めるためにですか…?」
ティーヴァ
「後者です。当時の我々には、手を尽くしても根本からの解決は出来なかった」
「……。故に、世界を守り、未来へと道を繋ぐために、私は決断を下しました」
フェリシア
「………、そうですか」 ぎゅ、と軍帽を握りしめて
GM
ちょっといれ
ついでにかきごおりをえた
フェリシア
やったぜ
ティーヴァ
「ですが、それでも後世に大きな問題を残してしまったのですから……やりきれませんね」
フェリシア
「お陰様で、こうして我々は生き長らえています。1つの文明を更に超えた先でも」
「そのご決断で多くのいのちが救われていると、私は思いました」
ティーヴァ
「……本当にそうだと良いのですが」
フェリシア
「…すみません、お話を戻させていただきますね」
「綻びによって、出現したそれが……恐らくタルタロス内部に近づくには、何らかの特別な方法が必要になると考えられています」
「大規模な侵攻という形を取れば、防御システムを刺激し、また沿岸部の都市に被害が出るでしょうから、少人数の特別なチームを編成しての挑戦になると思います」
「……その際にまた、お力添えをお願いできませんでしょうか。恐らく直接確認しなければ、また、私も専門家でもないため」
「憶測ばかり申し上げることになってしまうでしょうから……」
ティーヴァ
「少数であっても、タルタロスの防衛機構に感知されれば、貴女方の時代の技術力では近付くことも困難でしょう」
フェリシア
「……はい。それはそうです」
ティーヴァ
「それが事実アトランティスに由来するものであれば、皇族やそれに類する者に同行させるか、外部の管理施設からアクセスし、遠隔操作で防衛機構を一部でも停止させるか、そのいずれかがひとつの対応になるでしょう」
フェリシア
「……、皇族…ですが、殿下は此処を離れられない身の上いらっしゃいますし、」
「それに類するものと言われても…該当者が」
ティーヴァ
「ええ、私は此処から長く離れることは出来ません」
「……貴女が同行を依頼出来るとすれば」
「貴女方の世界に居る私の写身か、ディスノミアか、そのいずれかが候補となるでしょう」
フェリシア
「………、ディスノミアが?」
「写身……殿下はそんな方もご用意されているのですね…」
ティーヴァ
「二人共肉体は本物ではないとはいえ、私の一部の魂を分け与えた者に……、ディスノミアの方も、魂は本当の彼女のものでしょうから」
フェリシア
「……、ですが、彼女は、……」
ティーヴァ
「ええ。センティアン――神の使徒として、皆様にお力添えをさせていただいているはずです」
フェリシア
「ディスノミアは異常です……様々な意味で、……」
「…お会いできればその時ご挨拶できればと思います」 <写身の方
ティーヴァ
「…………」 目を伏せて。 「そうですね。彼女は、私たちにもどうすることも出来なかった」
フェリシア
「……、何があったのですか、……私見を述べさせていただければ、」
「彼女は、仕草や、所作、…他にも教養もあれば、知性を感じられる言葉遣いをしています、」
「本来であれば………そんな人ではないと、私は思っていました……でも、」
「歯止めが効かない。私では止められない……だから、もう、どうしたら良いかわからないんです…‥あの人は…」
「どうしてああなって……しまったのですか」
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ティーヴァ
やや間を置いて、伏せたままだった目をゆっくりと開いた。
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冥き水底 ~テンペスト:深部~100%
ティーヴァ
「ディスノミアは、先も述べた通り、私の親類に当たり、皇位継承権を持つ皇女のひとりでした」
フェリシア
「え……」
「こ、皇族…なのですか」
余計に混乱した顔で 少女は少し呆然とした
ティーヴァ
「ええ。私と違って明るく、人当たりもよく、……困った趣味はありましたが、アテナやエリスアーテという共通の知人たちとの関係も良好でした」
フェリシア
「………、」 目を伏せて
ティーヴァ
「争い事は好まず、『異性と結ばれる気がないから』と、早々に自ら皇位継承権を破棄してしまった時は一族を大いに混乱させたものです」
フェリシア
「所作や、言葉遣いからは、遠慮のない所があるとは思って居たんです、本来はやはり…そういう方なのですね」
「え……」 それにもちょっと驚いて 「異性と結ばれる気がない…?」 それで大丈夫なんだろうか皇族…
「大丈夫じゃないから混乱させたのですね…」 そうですよね・・・
ティーヴァ
「……彼女以外にも、皇位を継ぐ者は多くいましたから」 どうにか収拾はついた、と。
「それに感化されたのか、第一位の継承権者である私の兄まで破棄したいと秘密裏に私に相談しに来た時には、流石に呆れ果てましたが……」
フェリシア
「え…、ええっ」
ティーヴァ
懐かしむように困った笑みを見せると、ひとつ首を横に振って。 「すみません、話が逸れてしまいますね」
フェリシア
「い、いえ…」
「私の故郷は…名家はあっても、所謂貴族というものが居ないので……、そうした自体は少し…その、物語めいてます」
「はい。すみません…続きをお願いします」
ティーヴァ
「問題は少なかったとはいえませんが、平和な時が続き――やがて、後に我々が混沌の氾濫と呼んだ災厄が、この地に襲いかかりました」
「今でいう“奈落の魔域”への道が各地で開き、空から、地と、海の底から、次々に異形の魔物……魔神や、それとも違う性質を持った魔物たちが次々に現れ、我々はその対処に追われ始めます」
「仔細はあまりに長くなってしまうために今は省いておきましょう。その災厄の最中、人間が魔に侵され、魔物化してしまうという現象が発生し始め、」
フェリシア
「……、それは、まさか」
ティーヴァ
「私たちは彼らを元に戻す術を追い求めましたが、その手段が見つかることはありませんでした」
フェリシア
「《魔物病》……?」
ティーヴァ
「私たちの時代にはそのようには呼んでいませんでしたが……そうですね、その名称は適切かと」
フェリシア
「……、いえ、失礼しました」
「……、以前、仕事で……そうした魔域に入り込んだことがあって」
「そこは今から300年後のこの世界の時代のようで、海は干上がり、世界は灰に包まれ、その灰を吸ったものや触れたものが魔物化するという…そうした世界でした」
ティーヴァ
「我々の世界も、もしかしたらそうなっていたのかも知れません」
フェリシア
「関連が‥‥あっては欲しくないのですが」
ティーヴァ
「いずれにせよ、魔に呑まれた人々は討ち滅ぼす他なく、」
「魔物化の前兆を見せた者もまた、治す術はありませんでした」
「理性を保ったまま、いつか来る魔物化に怯える者たちを処断することは、我々にとって耐え難い苦痛でした」
フェリシア
「……」 俯いて
ティーヴァ
――そんな折、秘密裏に陛下の勅命を受け、その任に当たっていたのが、彼女です」
フェリシア
「……勅命?」
「…魔物病の罹患者を、…その」
「殺すことを…?」
ティーヴァ
「僅かな前兆しか見せていない者を討つことは、当時多くの者が反対していました」
「ですが陛下……私の父は、罹患者を救う事は不可能だと断じ、彼らの処分を裏で推し進めていたのです」
フェリシア
「……」
ティーヴァ
「その判断が間違っていたとは言いません。事実として、私たちは彼らを救う手立てを見つけることは出来なかったのですから。ですが……臣民たちの納得を得られるはずなどありません」
「故に、陛下と宰相たちは初期症状や前兆を見せた者たちを秘密裏に処分するために工作を行い、その実行役にと、彼女を選んだのです」
フェリシア
「……、そう、なのですか。なぜです…?」
「争い事を好まない彼女を、何故……」
ティーヴァ
「表向きは奈落の探索中に命を落とした、魔物の攻撃を受けてその姿を魔物に変じた――そんな理由が用意され、彼女は次々に、仲間たちをその手に掛けていっていたそうです」
フェリシア
「まだ…動ける者を、活動している者を…、動けない者じゃなくて……戦力を削ぐような真似をされたのですか…」
「……、」 あの悲しげな顔は‥もしかして
ティーヴァ
「皇族でありながらも、皇位継承権を破棄した変わり者。いざという時に、彼女にすべての責を押し付けることが出来るから」
フェリシア
「そん‥…な」
ティーヴァ
「恐らくは、そんなところでしょう。当時の重鎮たちの嫌がらせの意味もあったのだと思います。彼女の振る舞いには、大いに困っていたようですから」
フェリシア
「酷すぎます……、それを個人の肩に載せるなんて」
「耐えられないですよ、そんな……そんな誰からも恨みを買うような、行動は…」
ティーヴァ
「…………」 膝の上で小さく拳を握って。 「……彼女がああなってしまった理由は、それがすべてではありません」
フェリシア
「まず自分が…自分を殺してしまう…」
「…まだ‥・なにか?」
ティーヴァ
「……ええ、普通は耐えられるはずがないのです。まして、彼女のように友を愛し、人を愛していた者ならば」
「だから、彼らは――
「…………」 そこまで言って、言葉を止める。 「彼女を変えることは、恐らくは不可能です。私たちも彼女を治すことは出来ず、彼女を遺跡へと封じることしか出来なかった」
フェリシア
「……お願いします殿下」
「最後まで…‥教えてください」
ティーヴァ
「……分かりました」
フェリシア
「……じゃないと、私は」 目から知らないうちに雫が溢れて 「…自分を許せません」
ティーヴァ
「ですが――貴女に覚悟があるのならば、これ以上は私の口から語るよりも、その目で直接確かめてみるべきです」
フェリシア
「……確かめる…?」
ティーヴァ
言って、テーブルの上にひとつの小箱を置いて、フェリシアへと差し出した。 「こちらをお持ちください」
フェリシア
「…‥…これは?」
ティーヴァ
「中には、一部のアトランティスの遺跡の扉を開く魔力を持ったブローチが入っています」
フェリシア
「……何処で使えば、よろしいですか」
ティーヴァ
「今、蛇頭海――でしたか。かの海には、オケアノスやその周辺の島々の都市の残骸が遺跡として浮上していると聞きます」
「私の予想が間違っていなければ、その中には……彼女がああなるに至った原因となる遺跡が眠っていると思います」
「禁じられた――いえ……当時は、禁忌ではありませんでしたが、」
「人の道を外れ、魂を冒涜する……皇女である私でさえも知らされていなかった、研究を行っていた施設」
フェリシア
「……、分かりました」
ティーヴァ
「そこを訪れれば、ディスノミアが何故変わってしまったのか、それを知ることが出来るでしょう」
フェリシア
「私は、行きます。全部見て、納得してから……、もう1つの覚悟を決めます」
「そうしないときっと……私は私の道のりを、いつか何処かで呪ってしまうと思うから」
ティーヴァ
「あまり無理はなさらないように。……今の彼女と付き合っていくには、人の身ひとつで足りるものではありません」
「特に貴女は、昔の彼女のように生真面目な所がおありのようですから……」
フェリシア
「……そうしないために、それを誰かのせいにしないためにも、私は、……最大限、努力します」
「そうですね。私の手には余りました」 困ったように笑って
「でも、」
「誰かに分かち合ってもらえる程、今のところ彼女は、受け入れて貰えてないんです」
「橋渡し役にと、何度も何度も挑戦したんですが、全然ダメで、ただそれは」
「私の覚悟が、足りてなかったんだと思います」
「抜き身の彼女を……鞘に納める。少しでも、コントロールが効く方法があるとするならば、」
ティーヴァ
「……その覚悟を、親族でもない貴女に求めるのは酷なことです」
フェリシア
「私自身を差し出して、私に興味を向けてもらって、私にぶつけて貰うことが最善です」
「そうしてる間は、私の言葉は多少は聞いてくださると…思うから」
「そして制止が効くとなれば…きっと彼女との付き合い方を変えてくださる方も増えるでしょう」
「私も、任務とは別に冒険者として格を上げて、彼女を受け入れて貰いやすくするつもりです……、」
「親族ではない、確かにそうです、でも」
「私が探して拾い上げて、それで投げ出すというのも可哀想ではありませんか」 
「私が彼女を救ってあげられるかはわかりません」
ティーヴァ
「彼女を救うことを投げ出し、殺す覚悟も持てずに居た身には……耳が痛い話です」
「ですが……そうですね。そのような私からは、もう貴女に何を言う権利もないのでしょう」
フェリシア
「でも、それで彼女が孤独になってしまったら、彼女は報いを受けたと言うには…あまりに重すぎるではありませんか」
ティーヴァ
――どうか、少しでも、彼女の心の救いとなってあげてください」
フェリシア
「……、私が甘かったんです。だから、私も支払いをしないと、いけません」
「……はい、殿下」
「テミス軍所属のフェリシア・バーンスタイン特務少尉でもなく、冒険者フェリシアでもなく、」
「私個人の心を……彼女に寄り添わせようと思います」
「それが……私が抱えるには重すぎることであっても、彼女は1人にはなりません」
「たぶんこれは、」
ティーヴァ
頷くと、すっかりと冷めてしまったコーヒーを飲み干して、席を立つ。
フェリシア
「親族だからじゃなくて、私だから出来ること…であるはずですから」
ティーヴァ
「私にお力添え出来ることがあれば、何でも仰ってください」
フェリシア
「はい。殿下。またお話を伺うことがあるかもしれません。また此方のお手伝いをすることで、故郷の助けになることが知れるかもしれません」
「またお声をおかけくだされば幸いです」
ティーヴァ
「ええ。今度は是非、彼女と一緒に」
フェリシア
「……はい」 今日一番の笑顔を向けて頷いて
ティーヴァ
「私は城に戻らねばなりませんが、貴女はどうぞ、心ゆくまでお過ごしください」
フェリシア
「いえ、ご厚意には甘えたいのですが、早速、ギルドの方に顔を出すつもりです」
「戻り次第、情報を集めなければ」
ティーヴァ
「……そうですか。では、門まで護衛を付けましょう」
フェリシア
小箱をしまうと 軍帽を被り直して
「改めて、お時間を頂きありがとうございました」
最敬礼を施して
ティーヴァ
「この街の外に出れば、何処に魔物が現れるか分かりませんから。人を呼んできますので、しばらく店内でお待ちください」
フェリシア
「分かりました」 頷きを返して
ティーヴァ
にこやかに微笑んでお辞儀を返し、ティーヴァはその場を後にする。
GM
それから少しして、彼女が手配したオケアノスの兵たちがやってくると、外へと通じる門までフェリシアを案内し、
フェリシア
「……」 やるべきことは定まった。だから後は頑張るだけだ もう一度着席するとアイスコーヒーの残りを啜って
GM
それを越えれば、君は元の世界へと帰還することが出来る。
GM
あとはおまかせ!!
フェリシア
「……」 淹れ方を教わればこの技術を持ち帰れるだろうか… なんて少し悩んだのだった それほどまでに、美味だった
その後、帰還する頃には、どこか颯爽とした様子で戻ってきて 彼女の顔は覚悟の決まったというよりは、なにか憑き物が落ちた様な表情になっていた
フェリシア
こんな感じで
GM
ふぁい
お疲れ様でした
フェリシア
お付き合いありがとうございました。お疲れ様でした
GM
ログは2022/08/11_1
フェリシア
了解です
GM
遺跡編は……どこかで!
フェリシア
気長に!!
GM
ではどうぞ退室を
フェリシア
では失礼します。ありがとうございました。
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フェリシアが退室しました
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GMが退室しました

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