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幕間

20220702_0

!SYSTEM
エルミニオが入室しました
エルミニオ
俺の方が早い
!SYSTEM
コーデックスが入室しました
エルミニオ
流れで入り込んだけど導入はなんか……たのんだ……
コーデックス
大丈夫です
では書き始めますよろしくお願いします
エルミニオ
よろしくお願いします
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
リアン地方 イルスファール王国 "星の標"
此処は国内でも有数の冒険者ギルド支店としてその名を輝かしいものとしている
数多くの冒険者を取り揃え、高い依頼達成率を誇り、国の内外、個人組織を問わず依頼が舞い込んでくる
とは言え、朝の時間帯を過ぎれば喧騒はなりを潜めて
お茶の時間 駆け込み待ちだろうか テーブル席の一つについて ただ正面を凝視しているのは
藍色の髪に金色の瞳 黒いフリルカチューシャに黒いドレス 黒いブーツの少女だった
エルミニオ
仕事の後の飲み会は全員で行ったんだっけか
コーデックス
はい。同行しました
 
ただの少女ではないのは耳と首元に硬質パーツと呼ばれるルーンフォーク特有の部位が見られるため判断は容易だった
エルミニオ
はいよー
コーデックス
「──、」 注文するでもなく、空いているテーブル席の一つに腰を掛けて 時折店内を確認しながら ただひたすらに駆け込みを待つ
そんな穏やかな時間を斬り裂く様に、ずばんっ、と音を立てて扉が開かれる。
備え付けのドアベルががらんご、といくつかの悲鳴をあげながら揺れれば、夏の暑苦しい風が店内へ入り込んで来た。
コーデックス
「………、」 扉の方を確認
エルミニオ
「ぅあっちい!」 確認した視線の先には、オレンジの髪に紫の瞳を持った少年が入って来る姿が見えた。
手には木剣、首元にはタオル 身体はしっかりと汗をかいていて、その息は少し荒れている。
コーデックス
「──、」 依頼ではなかった しかし暑そうに見える少年が見えると カウンターヘ行き 水差しから水をコップに注ぐと とことこと歩み寄った
エルミニオ
「おっさん、水くれ水!」 つい先ほどまでこの近くの空き地で木剣を振るって回っていた少年からは、滝の様に汗が流れている。
コーデックス
「こんにちは。エルミニオ。暑いと聞こえたため、水分をお持ちしました」
エルミニオ
「っとに、ユーリスの奴、日課の量がおかし――、って」 ぷはあ、と両手を膝に付いて愚痴をこぼしたが、
――あれ。店員にでもなったのか、コー」 声を掛けられれば、顎を伝う汗を拭いながらコーデックスを見上げた。
働かせんなよ、とカウンターの内側に居るだろうガルバにジト目。
コーデックス
「いえ、店員ではありません」
「現在の優先項目を阻害しない限り、支援の要請があれば、実行することが推奨されています」
エルミニオ
ばたばたと服を仰ぎつつ、返答を聞けば頷いた。 「なるほどなあ。助かったよ、サンキュー」 
コップを受け取って、それをぐいと煽り 喉を鳴らす音を何度か響かせるとそれをもう一度差し出した。 
「おかわり!」
コーデックス
「了解致しました」
空いたグラスを受け取ると 水差しを目指してまた歩き出す
エルミニオ
ふー、と息を吐きながら、乾いた身体の中に冷水が流れ込んでいくのを感じ
「……あっちい」 この日何度目かのそんな言葉を吐き出した。
コーデックス
水差しから水を汲み そして銀貨をもう一度置くと 戻ってくる
「どうぞ」
エルミニオ
「……」 「……!?」 お金置いてるね!?
「待て待て待て」 「待て待て」
コーデックス
「はい」
止まった
エルミニオ
「そこの銀貨はコーの?」 それ。
コーデックス
「肯定」
エルミニオ
「……こ、ここの水の価格は?」
コーデックス
「2杯で1ガメル程度です」
エルミニオ
「……」 息を吐くと、ポケットからいくつか取り出して。
そのままカウンター前まで歩いて行くと、取り出した銀貨とそれを交換し 
コーデックスに振り向き、彼女が置いた銀貨と、それと同じだけ自分の手持ちから取り出し、差し出す。
「運搬サンキューな」
コーデックス
「──」 素直に頷いて
「脱水症状を引き起こす可能性がありましたので、可及的速やかな水分、塩分、その他ミネラルの補充が必要です」
「次は塩分の摂取を推奨します」 カウンターにある塩のケースを差し出した
エルミニオ
グラスと銀貨を交換し、それをまた一口。 「とりあえず日陰で水でも飲んどけば大丈夫……」
「……いや、あれは調味料って奴だろ」 
コーデックス
「塩です」
エルミニオ
「塩……だがな??」
「調味料!」
コーデックス
「塩分です」
エルミニオ
「舐める様に置いてあるもんじゃなくってだな……」
「料理に使う為のものなんだ。だから、あそこから取っちゃダメだ」
コーデックス
「了解致しました。ですが、塩分の摂取を推奨します」
エルミニオ
「推すなあ」 「……とりあえず、何か注文するよ。コーは、何か用事でもあったか?」
コーデックス
「了解致しました」
「否定。駆け込みの依頼のために待機姿勢を、争奪戦終了からエルミニオの支援開始までとっていました」
エルミニオ
「なるほどね。結構あるって聞くからなあ。……どっか座ってたか?」 立ちっぱなしでも違和感ないから確認しておこう……
コーデックス
「肯定。あちらのテーブル席が空いていたのでそこで待機をしていました」
「店内の活況次第では立ち姿勢での待機に移行する予定です」
エルミニオ
「いや、客なんだから座ってていいんだよ……」 苦笑しつつ、テーブルを見る。
コーデックス
特に何も置いてない
エルミニオ
「……」 あっこれは追い出される奴だ。
コーデックス
「なにか」
エルミニオ
「本当にカプセルだけで済ませてんだなあ、ってだけだよ。……何か食おうぜ、奢るよ。水の用意もして貰ったしな」 ガルバより早く。
コーデックス
「なにか、とは」
「星の標のメニューは豊富であり、当機は選択するための情報が不足しています」
エルミニオ
「あー……、じゃあ、名前で興味があるもの」 
コーデックス
「名前……」
エルミニオ
「不足してるなら入手しに行かなきゃな。ほら、行こうぜ」 さっさと先へGO.
コーデックス
後ろに続いて
エルミニオ
コーデックスが座っていただろう席の対面に腰掛けると、メニューをパっと広げ それを差し出す
コーデックス
「………、」 じー・・・と精査するように見つめて
エルミニオ
頬杖を突きながら、ひらひらと手で自分の身体を仰ぎつつその様子を見守る。 「どうだー」
コーデックス
「では此方の」
エルミニオ
「ん?」 どれどれ。
コーデックス
「"火を吹く辛さ!!激辛ペペロンチーノ"をお願いします」 指差し
エルミニオ
「……」 心配そうな顔。
「……ま、いっか」 「どこが気になったんだ?」
コーデックス
「当機は炎のエンチャントを行うことが可能です」
「ですが火を吹くことは出来ません」
「ブレスを放出する機構が備わってないためです」
エルミニオ
「……」 やっぱそこだよなあ。
教えてやるべきかなあ、でも実践する方がいいよなあ、なんて少し考えた後、
キャロラインを呼び、注文する。
コーデックス
「当機が炎を吹くためには練体士としての習熟を行い、ファイアブレスを習得することが最速の方法であると考えます」
「ですがこの場合、辛味を近くすることで火を吹くことが出来るという情報はなかったものです」
知覚
エルミニオ
「…………」 まあ、なんだ。
コーデックス
「魔法的、或いは料理による効能によって火を吹くことが出来る場合、あらゆる意味で革新的なものとなります」
エルミニオ
「食えそうになかったら、こっちに回せよな……」 とりあえず水と甘めのスイーツでも頼んでおきます
コーデックス
「エルミニオ」
「食べられないものなのですか?」
エルミニオ
「ん?」 
「まあ、そこは食べてみてのお楽しみだ。知識の蒐集ってのが出来るぞ」 きっと。
暫く待っていれば、もうもうと湯気を湛えたペペロンチーノが運ばれて来る。
通常のそれよりも赤い、或いは赤黒いそれは異様な熱気を放っていて
コーデックス
「──。」 小首を傾げて
「であればその懸念を口にする理由がありません」
キャロラインはエルミニオの前に置いたが、それを彼がコーデックスの前に回せば、正気を疑う様な視線を一度エルミニオに向けた。
エルミニオ
「食い物には好き嫌いってのがあるんだよ。食えない訳じゃないが、好むか好まないか……ってな」 ずい、とペペロンチーノをコーデックスの前に。
「食器の使い方は?」 カプセルだけだとわからないか、と小首を傾げて。
コーデックス
「嗜好については、登録されていませんのでありません」
「一通り扱えます」
エルミニオ
「よし、んじゃ行ってみ」 頬杖を突きつつ、一緒に運ばれてきたスイーツと冷水とを差し出せる様にしつつ。
コーデックス
「──、」 くるくるくる す
もぐ
エルミニオ
行った――
コーデックス
「………」 ごくん ほとんど噛んでない
エルミニオ
「……んっ?」
コーデックス
「喉に痛みを感じました」
エルミニオ
「いや、そりゃそうだ!」
「カプセルじゃないんだ、ちゃんと噛んで咀嚼してから飲み込まなきゃつっかえるぞ」 
コーデックス
「今までもそうしてきました」
そういえば飲みにしろ食事にしろ と言うか食事ではなく ほとんど水分しか取ってる所しか見てない
「エドにも同様のことを言われましたが」
エルミニオ
「今までとは、ちょっと違うだろ?」 苦笑しつつ
「えど? ……ここの冒険者か?」
コーデックス
「エドワード。拳闘士の技能を持つ冒険者です」
エルミニオ
「なるほどな。……そいつはなんて?」
コーデックス
「やはり噛んだほうがよいと」
エルミニオ
「んじゃ、2人にそう言われてるんだから、1回やってみようぜ」
「10回噛んでからなら、痛みもな……くはないか」 辛いしなこれ。
コーデックス
「分かりました、10回ですね」
エルミニオ
「うん。……あ、舌とかは痛くないか?」
コーデックス
「刺激は感じましたが痛みは感じていません」
エルミニオ
「じゃあ、その刺激が“辛い”だ」
「激辛! って言ってたろ?」 メニューを出して。
コーデックス
「激しい辛さ、言葉通りというわけですね」
エルミニオ
「そういう事。……味は、何か感じたか?」
コーデックス
「今から検証します」
くるくる す
もぐ
1,2,3,4,5,6,7,8,9,10
ごっくん
エルミニオ
「……」 きっちり10回だ
「どうだ?」
コーデックス
「口中に広がる、唐辛子等の香辛料の刺激、それらが鼻を抜けていき、」 目元に触れて
エルミニオ
食レポだこれ!
コーデックス
「涙腺を刺激、涙が出ました」
「食事をするに当たり、必要な刺激なのでしょうか?」
エルミニオ
「あーあー……」 苦笑しつつ、涙を指の腹で掬って。 
「それが好き、って奴もいるんだ。辛い物を食ってると、痛みやら涙やら汗やら色々あるんだけど、だからいい! っていう層がな」
コーデックス
「なるほど」
エルミニオ
「味はどうだった? 好きか?」
コーデックス
「嗜好は登録されていませんのでありません」
「味覚と言うよりは痛覚に刺激がありました」
エルミニオ
「……」 頭を掻いて。 「しちゃえないのか、自分で」
「ま、激辛! なんて言ってるのはそうだよ。……ほら、こっちも」 あらかじめ頼んでおいたショートケーキを進め。
コーデックス
「権限がありません」
「そちらは、菓子類に分類されている、ケーキと呼ばれるものですね」
エルミニオ
「権限、なあ……」 難しい事を。
「ああ。ショートケーキ、って奴」
コーデックス
「エド達と食べた中にありました、ログは読み込み済みです」
エルミニオ
「お、そっか。辛いもんが辛かったら食うかって思ったんだが、平気だったかな」 ちらりと表情を見る。
コーデックス
「肯定」 目元を拭いながら 「行動に支障はありません」
エルミニオ
「ん。……食うか?」 要らんなら食うが
コーデックス
「いえ、結構です」 水に手を伸ばして喉を潤す
「‥‥…、一度、摂取したものですから」 「ありがとうございます、エルミニオ」
エルミニオ
「ん」 じゃあ自分で、と食べ始め――る前に。 「そっちは?」 ペペロンチーノ。
コーデックス
「此方も結構です」
エルミニオ
「別に、一度食ったからってもう食っちゃいけないって訳でもないだろ」 苦笑しつつ 「任された」
エルミニオ
辛いものはこれくらい得意だ。
1D100 → 36
うーんこの。
コーデックス
辛そう
エルミニオ
ペペロンチーノに手を付けつつ、一口食べるごとにだらだらと汗をかき
けれど食べきる姿勢は崩さずに もぐもぐと進めていく。 「辛ぇっ」
コーデックス
「………」 じー、と観察して
エルミニオ
「……」 だら……っ だら……っ
苦痛……! 圧倒的苦痛……!
コーデックス
「…‥やはり不可解です」
「どうしてこれを好む方が居るのでしょう」
エルミニオ
「……っ、ひー」 かっらい!
「そりゃ、解んないさ。人の事なんて、全部まるっきり解ろうなんて、無理無理」
コーデックス
「確かに。人は文字よりも不可解です」
エルミニオ
「でも、別に間違ってない。解んない事もあるけど、それを含めて人なんだからさ」
「不可解で言うなら、コーにもそういう所はいくつかあるからな。……見えるものなんて、人によって違うもんだって」
コーデックス
「当機にですか?」
エルミニオ
「そうだよ。……権限がないから好きなものも決められない、っていうのは」
「俺からすれば不可解……」 ずぞぞっ。
コーデックス
「……、」 少し思案して
エルミニオ
「でも、解んないけどさ」
「それはじゃあ、間違いか?」
コーデックス
「正誤はありません」
エルミニオ
「だよな」 明るく笑う――のだが、汗のせいで不格好だ。
「だから別に、解んなくて良いんだって思うんだが……、話、ちょっと違ってるか」
コーデックス
「解らないことは究明すべきです」
エルミニオ
「んー……好きか嫌いか、だけだぜ?」
コーデックス
「好悪もまた、正誤のあるものではありませんから」
「ただ、解らなくていい、という言葉を否定しただけです」
エルミニオ
「なるほろ」 からい!
「こー、みず」 くれ。 空になったグラスを置いて。
コーデックス
水差しから水を入れて 「どうぞ」
エルミニオ
「さんきゅ」 ごくり。
「……悪いな、ちょっと、辛すぎて自分でも何言ってるのか分かんなかった」
ペペロンチーノを食べ終えると、背凭れに身体を預けてぐったりと。
コーデックス
「いえ、問題ありません」
エルミニオ
「……来ねえなあ、
」 ちら、と扉を見遣って。
コーデックス
「…‥どうされました?」
エルミニオ
「いや、飛び込みを待ってるって言ってたろ?」
コーデックス
「肯定」
エルミニオ
「だから、来るかなーって思ったんだ。……なしのつぶてだったけどさ」 苦笑して。
「まだ口ん中いてぇ……」
コーデックス
「閉店まで待ちますので、お構いなく」
エルミニオ
「乗ろうと思っただけだよ、俺も」 肩を竦め。 「ま、どっちにしても一度身体を流して来るかな」
コーデックス
「いってらっしゃいませ」
エルミニオ
「ん。じゃな、コー」 ひらひらと手を振り、木剣を取り
支払いを済ませると、もう一度コーデックスに手を振りながら店を後にした。
コーデックス
「──」 お辞儀を一つすると テーブル席に戻って待機姿勢をとる
エルミニオ
(からんころーん
コーデックス
そして本当に閉店まで、席にあるのだった
コーデックス
こんなところですね
店員
「……」 閉店準備に移る前、薄桃の髪の少女が小さく声をかけて 退店を促していた
エルミニオ
はーい
コーデックス
「ではまた、クリスタリア」
お辞儀を一つすると退店していった
店員
「お待ちしています、コーデックスさん」 こちらからもお辞儀を返して その背を見送った
コーデックス
ではしめましょう
エルミニオ
ではでは撤退
!SYSTEM
エルミニオが退室しました
コーデックス
20220702_0 ログ番号です
背景
BGM