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幕間:これからのこと

20220621_0

!SYSTEM
カーティスが入室しました
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アストレアが入室しました
カーティス
よし じゃあ描写は書き始めておく
アストレア
よろしく頼むよ
カーティス
よろしくお願いします





 
――深夜、ジョナスに居を構えるタイバー家を、道化面の集団が襲撃。
使用人や家屋への被害は多かったものの、当主、そしてその財は警備に付いていた冒険者達の護衛により被害を受ける事はなく、
襲撃した道化面らをすべて排除する事により、事態は収束を迎えた。
 
その報は、先日起きた道化面の被害が記憶に残るジョナスの街に響き、その脅威が脳裏に刻まれていった。
――同時に、先日の件も、加えて今回の件も解決へと導いた〈星の標〉の冒険者らの名も、彼らに刻まれた。
 



 
――王都イルスファール東部、某宿。
早朝の街を眺めながら、日課の走り込みに出る準備を整えたアストレアには待ち人があった。
普段から早朝の鍛錬を共にする相手は、普段ならばじきにやってくる頃合いだ。
王都に帰還し、報告を挙げ 静養を取った翌日の早朝は、普段よりも肌寒く
どこか、街並みも静かに見えた。
 
それから少しして、足音が一つ。真直ぐに近付いて来る。
アストレア
「──、」 足音の方に視線を向ける
カーティス
視線の先には、普段と同じトレーニングウェアに身を包んだカーティスがやってきていた。普段ならふかしている煙草は、この日は咥えていない。
視線を向けられれば、カーティスからもそれを返して 緩く手を挙げると、おはよう、と口に出した。
アストレア
「おはよう、カーティス」
挨拶を返して
カーティス
首肯を返すと、普段ならばじっと君を見据える視線がどこか弱々しく感じられた。
「あー……」 らしくもなく言い淀みながら、くい、と普段のルートを示して。 「行く、か」
アストレア
「──、」 それを感じ取って 「うん」 でもそれに気がついたことを悟らせないように 簡潔に返事をする
「仕事の次の日だから、流す感じでいいね」
カーティス
アストレアのその気遣いを、青年が理解している事はないだろう。けれど、その返答に、どこかほっとした様に頷いた。
「あ、あぁ、そうだな。こっちはまあまあ食らっちまったから」 
「……治療はちゃんと受けたぜ?」 何が仕込まれているかもわからないし。
アストレア
「傷に障るといけないからね、何かあったら言ってくれよ」
そう口にして軽い足取りでジョギングを開始する
カーティス
「世話にならない様に抑えるさ」 どこか強張っていた表情は、アストレアと会話していればそれも緩んで行って
普段通り、早朝の王都を共に駆けていく。
2人分の足音と呼吸が、早朝の空気に溶けていく。
アストレア
呼吸に意識を集中させて、身体は無意識でも動くように そして右左右左、と思考で更に身体を制御する訓練をしていく
普段よりも少しばかり緩いペースで駆けていきながら、
カーティス
時折、アストレアの様子を見ては 小さく自分に溜息を吐く。
アストレア
「──、」 此処で視線を彼に投げると、彼も勘が鈍い訳じゃないから あえてその視線や溜息は黙殺して 走る
カーティス
アストレアが身体を制御する訓練をする傍ら、カーティスは精神を制御していって
先日の非日常から、今日の日常に引き戻す普段通りの彼女に ゆっくりとその呼吸(こころ)を落ち着かせていく。
――、……ふう、」 ルートを駆け終わり ペースをゆっくりと落として行って
そのまま止まらずに、歩くペースまで落とし込んで行った所で、カーティスが口を開いた。
「……アスト」
アストレア
「──、」 呼吸の乱れはなく、身体を制御できていると自覚する
「なんだい」
カーティス
言って良い言葉だろうか。墓前で誓いを立てたばかりだというのに、情けない言葉を吐いて良いものだろうか。
「……、」 そんな思考が邪魔をして、少しばかり息を止めた後、
アストレア
「……、」 言葉が出るのを待つように ゆっくりと視線をカーティスの目に合わせる
カーティス
視線を受け止めると、結ばれていた唇がくしゃりと歪んで、
「……一人だと、きついわ」 何が、かは言葉にしない。欠けている言葉が多いそれを吐き出して、
困った様な表情で、それでも何とか笑みは崩さずに、左の胸元をぐっと掴む。
アストレア
「………、1人なのかい?」
カーティス
「そうじゃあ、……ないんだけどな」 苦笑すると、頬を伝った汗を拭った。
アストレア
「……、」 視線を外して
「辛くないわけないよ」
「だから……それで良いんだよ」
カーティス
フラッシュバックするのは、あの日の事。道化面と、エルシィとが入り乱れて、
とても、冷静で居られない。手を下した当人がその場にいなくとも、その仲間というだけで抑えが効かなくなる。
「……あいつらが、まだ居るってのは聞いてた。そもそも、俺達も潰した訳じゃあ、なかったしな」
――それどころか、潰された側なのだ。討たれていたとは、それこそ思ってもいなかった。
アストレア
「──、」
カーティス
「……仇を討ちたいって、思ってる」
アストレア
「……構わないよ」
カーティス
「でも、な。……俺は、今が好きだ」
「困ってる奴を助けて、泣いてる奴を助けて、……そいつらが、解決したって笑うようになるのが、好きだ」
「ハティやノウェを揶揄ってるのも、アダマスやフルールとかと馬鹿言ってんのも好きだ。……アストと傍にいるのも、勿論な」
「けど、あいつらを追えば、もっと近付く事になる。……今あるものが、変わっちまうかもしれねえ」 
「……(なっさ)けない話だけどな。つまり、選ぶのをビビってんだ」
アストレア
「──、」 視線をカーティスに戻して
「選ばなくても良い、とは思う」
「ただね、カーティス…‥」
「選ばないで招いた結果と、選んだ結果訪れた結果、どちらの方が、より耐え難いんだろうね」
カーティス
「……選ばないで招いた方、だろうな」
「言い訳が、効いちまう」 
アストレア
「どちらを選んでも、……傍にいるよ。だから、カーティスが思うように、進めたら良いと思ってる」
カーティス
「……」 小さく息を吐くと、腰に付けたポーチから煙草をひとつ取り出すと、
火種を付けて、それに火を灯す。
「……」 紫煙が吐き出されて、嗅ぎ慣れた女物の煙草の香りが漂った。
「何、弱気になってんだ、ってな」 自嘲する様に言うと、アストレアと視線を交わした。
アストレア
「いけないのかい?」
「怖がらない、弱気にならない、……きっとそうならない人は、失うべきものを何も持ってない人だよ」
「怖いんだ。誰だって、それをどう制御するかってだけで………だから、いいんだ」
「私の前で、無理をする必要はないよ」
カーティス
ぱちりと瞳が瞬いて、唇がくしゃりと揺れると、
「改めてあいつらのやり方を見せつけられてさ。……やっぱ、イカれてやがった」 
「……また、なんて思ってさ」 
アストレア
「……、」 出来れば、もう関わるべきじゃない相手なんだ そう思う
カーティス
「……」 くしゃりと頭を掻いて、
ぶん、と頭を払う。――迷うな。選べ、言い訳をする余地を残すな。
アストレア
「……カーティス」
少し背伸びして頬に手を当てる
「勢いで決めて良いことは、なにもないよ」
カーティス
「ん、……」 振れた指先に、アストレアへと視線を落とす 
アストレア
「悩むのは良い、落ち込んでしまうのも仕方ない。ただ決断は、」
「自分が万全なときに下したほうが良い」
カーティス
「……わかった」 小さく答えると、頷いて
「もう少しだけ、待ってくれるか」 どちらを選んでも、独りでないのなら。 
アストレア
「勿論」
カーティス
アストレアと共に歩む道ならば、定めるのは勢いだけであってはならない。
悩み、考え、その先で選ぼう。――言い訳の効かない、自分の選択を示そう。
「世話になってばっかりだな」 触れた指先に自分の手を重ねて。
アストレア
「……」 ゆるく首を振って 「お互い様なんだよ、カーティス」
小さく笑って
カーティス
「そうかぁ? ……、あー……、って、今アストも思ったんだな」
アストレア
「……」 手をおろして
カーティス
「……今日は、」
「居ていいか。……一緒に」
アストレア
「それじゃあ付き合ってもらおうかな」
カーティス
質問にするべき所じゃなかったな、と小さく心中で零す。――言葉選びの一つにしても、普段の調子じゃない。
アストレア
「一旦戻ったらペルティカで集合しよう」
カーティス
「……喜んで」 それでも普段通りに、望めば普段よりも和らげてくれるアストレアに、確かな暖かさを覚えて
「……」 今は、答えを出し切らずに 心を休める事を選択する。
「わかった。……また、向こうで」 
「……」 救われている。その自覚を強めながら、青年は帰路へと着いて行った。
カーティス
こちらはこんな具合かな
アストレア
「うん。また後で」
少しは気分転換できるように、連れてまわろう、と そう決めた
彼に曇り顔は、似合わないから
アストレア
こんな感じで
カーティス
OK。ログは20220621_0
アストレア
うん。ありがとう
お疲れ様。撤退するね
カーティス
ではお疲れ様でした。また遊びましょうー
アストレア
またね
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アストレアが退室しました
背景
BGM