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追憶のリテラチュア 幕間:ノーラ、ロニ

20220527_0

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ノーラが入室しました
“紅き魔女”ルーベルリアの助言により“蒼き観測者”のことを知る青年らと出会った一行は、観測者の分体とも呼ぶべき存在に会うため、ニデア山の奥地を目指すことになった。
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ロニが入室しました
ノーラ
ろにどの!?
ロニ
工房街ならかちあってもおかしくないでしょうと言う事で
ノーラ
やったぜ
 王都へと帰還し、各々準備を整え、出発の時が刻一刻と迫る中、ノーラ・ハルトマンは工房街のとある迷店へそれと知らずに新しい鎧を注文していた。
当然、全身鎧など一朝一夕で完成するような代物ではない。
せめて、既製品(レディメイド)のディスプレイ品から体型に合うものを見つけられたら、という余りにも僅かな希望を持ってあちこちの店を回ったが当然の如く空振り
どこか他に扱っていそうな店は無いか、と訊ねたところ   あそこだけはやめておけ   と言われたのが件の店
 
 
"ばんのう"鍛冶屋 ハルコネン工房
職人街の真っただ中、グレンダールの神殿がどんと鎮座するそのお膝元の一角に、その店はあった。
『鍛冶屋ハルコネン工房』と銘打たれた看板の脇に、なにやら小汚い字で『ばんのう』と書き殴られている。
店構えはまっとうな鍛冶屋に見える。並べられた武具は一級品と言っていい出来だ。
しかし、客はおろか近付く者さえ滅多に見かけない。
その理由の一つが――
 
少女?
「なんだぁてめぇはよぉ!きゃくのはずがねぇ!またしゃっきんとりか!そうだろ!!」
何やらどピンクの頭をした少女(?)が店の前で仁王立ちして、訪れた(ノーラ)を威嚇?していることだろうか
ノーラ
「えっ、あ、あの、お、お客、なんです、けど……よ、鎧を頼んだ……」突然の剣幕?にたじろいだものの、後には引けないのだ。もうお金も払ってしまったし
少女?
「あぁ?よろいだぁ? ワハハハ!うそつくんじゃねぇ!あたしはよろいなんかつくってねぇぞ!」
ノーラ
「あ、あの、だ、だか、か、飾ってあった、鎧の直しを……っ」
そう、幸運にも、不幸にも、ノーラはこの店で当たりを引いてしまった。
ディスプレイされたミスリル製の鎧は見事なもので、何故か小ぶりなサイズをしていた。
調整すればあるいは、と、交渉を持ちかけたところ、全額前金を条件に"やります""やれます""やってみせます"という力強い返事が返ってきたのだ
ロニ
この少女がハルコネンたゃんでおk?
ヘルガ
「うるせぇー!しらねぇー!かえれ!しゃっきんとり!!」
ノーラ
https://sw.tale.blue/p/?user/wannya#v326e541
そう、こいつだ
ダナン
店先でそんな騒ぎを起こしていると、店の中からドタバタと音がして、転げ落ちるような勢いで男が滑り出てきて、そのまま土下座を決めた。スライディング土下座だ。
「すすす、すみません!すみません!利息を払う当ては出来たんです!今度は本当です!すみません!!」
ノーラ
「あ、あああの、あの、わ、私、しゃ、借金取りじゃ」
ヘルガ
「じゃあなんのとりだこのやろー、うちにはかねなんかねぇんだからな!」
ロニ
「うむ! 今日も息災そうで何よりだハルコネン夫妻殿! だが相手の話も聞くべき時はあると!俺は思うぞ!」ぬっ
と現れたのは長身の男である。防火用の分厚い服を着てバンダナとゴーグルを頭にかけ、背には布で覆った長方形の物体を背負っている。
ダナン
「……」無言で妻の首根っこを引っ掴んで地面に押し付けて土下座させた。頭がごりごり地面にこすりつけられると いてーと声がする
ノーラ
「ひゅっ」 少女が息を呑んだのは突然の大声にか、店主夫妻の奇行、いずれかだったか
ダナン
「……おぉ、あなたは? それに……おお、おおお!ノーラさん、ノーラ・ハルトマンさん!!」とりあえず、妻を踏んづけて黙らせつつ、二人に増えた客へと向き直る
ノーラ
「は、はい……の、ノーラ・ハルトマン、です。えっと、ロニさんは、私の仲間の方で」
ロニ
「ははは! 確かにここならそれなりの無茶振りにもこたえられるのは間違いないな! 良い目利きだノーラ殿!!」
ノーラ
「あ、あはは……あの、だ、大丈夫なんですか、奥さん……」
ロニ
「うむ! 向こうの工房の端を借りているロニだ! ご夫婦の話はよく聞いているぞ!!」
ダナン
「はははは!あの鎧を買い取ってくださるお客様がいるなんて、グレンダール様のご加護かもしれません、ええ、ええ、直しの方はきっちりと仕上げておきましたとも!」
「……うっ」どんな話かは聞かずとも分かる
ヘルガ
「……っ」じたばた、じたばた、と、しばし旦那の足の下で藻掻いていたが、やがて動くことを諦めたのかいびきが聞こえて来た
ロニ
「うむ! 静かになった所で!!!」なってない
ノーラ
「ほ、本当に、仕上がったんですか……?!」
ダナン
「ええ、ええ、お確かめになられると思って準備をしてありますよ。ところで、その……あなたは、あちらの工房からと聞きましたが……コレがまた何かご迷惑を……?」 客のノーラにはにこやかに、ロニには伺うような卑屈な視線を向け
ロニ
「いいや! 戻ろうと思っていた所見知った姿があったのでな!」
ノーラ
「す、すみません、なんだか、お、お騒がせしてしまって……ロニさんは、その、盾の修理に来られていたん、ですよね……?」
ロニ
「うむ! あいや今のはその通りのと言う意味でのうむではないがうむ! その件については一先ずおいておいて!」おいておいてのポーズ
「今はノーラ殿の話を進めるべきと!俺は思うぞ!」何せ期限はすぐそこである
ダナン
「ああ、新しいお弟子さんかと思いましたが、なるほど……おぉ、そうですね。ええと、完成した品は前に寸法を測った部屋に用意してありますので、どうぞ、お試しください」
「鎧下もいくつか用意しておきました。サイズに合わせて選んでくださいね」
ノーラ
「あ、ありがとうございます! 行ってきます! し、失礼します!」店主に礼を、ロニに断りを入れて店内へと消えた
ロニ
「うむ! 行ってらっしゃい!!!」腕組み仁王立ちでお見送りをする
ダナン
「……ううん。お見かけしたところ……盾を武器としても使っていらっしゃる?」 寝落ちした妻に手慣れた手つきで背負いあげつつ、大柄な青年を改めて観察し
ロニ
「うむ! ご慧眼をお持ちのようだ! 諸々の事情が重なって何時ものが暫く使えそうになくなったものでな!」
ダナン
「剣の手では無し、足腰を鍛えていらっしゃるようだが斧の足運びというにはなお大胆だ」
「ハルトマンさんもそうですが、随分と事情がおありのようで。しかし、盾が使い物にならないとは……」
ロニ
「ははは! 基礎部分がやられてしまってな! なんとかならないかと聞いたらなんとかなると思うかと聞かれたのでならん!と言ってしまった!」
「うむ、直すこと自体は出来ようが、一朝一夕では無理なので、替えを急遽調整してきたと言う話だ!」
ダナン
「なるほど、なるほど……それは確かにお困りでしょう」
は、〈グレートパリー〉ですか? それとも〈ブレードキラー〉を?」
ロニ
「うむ! ブレードキラーが素体だ!」
ダナン
「しかし、恵まれた体格をお持ちだ。既成では些か物足りないのでは?」
ロニ
「故に!」くわわっ!「日々調整をしていると言う訳だ!」
ダナン
「ああ、それで工房を……作品を拝見していないので何とも言えませんが」
「いっそ、体格に見合うグレートパリーからブレードキラーへ近付けて行くのも良いのでは?」
ロニ
ぐれーとぱりー 必筋30
ノーラ
そう
ロニ
ろに 筋力 24+2
ロニ
「まあ! なににしろ今は目下叩き直し中と言った所だ!」わはは わはは
ノーラ
そいつを素材にしたブレードキラーをでっちあげるってこった!(つまり絵のやつ
ロニ
背中に背負った布を被った長方形の何かがあるじゃろ
ダナン
「ほう、では、そちらが……?」青年が背負う何かを目を向け
ノーラ
なるほどなー
ロニ
「まあ、そういうことになる! とは言え試作中の試作のようなもの故!」おいそれとはお見せできないよ!
ダナン
「しかし、その大きさとなると……あの工房の炉と窯では苦労されているのでは」
「……なにせ、うちと違って繁盛されていますからね……」
ロニ
「」
ノーラ
工房の場所の取り合いでお困りでしたら、いつでもガラガラのうちを!
そして現金を!!
ロニ
「ははは! その時は考えさせてもらおうか!」思う所を汲み取り
ノーラ
「き、着てみました! これ、凄いです、ほ、本当に、ぴったりで!!」 そんな話をしていると、少女が店の中から戻ってきた。
ロニ
「おっと! 戻られたか!」
ノーラ
https://sw.tale.blue/tmp/wannya/DOAp04.jpg
ミスリル銀で出来たその鎧の仕上がりは目を瞠るものだ。胴部は一枚のプレートで構成されているのではなく、スケイルアーマーのような合わせ構造になっている。
頭部を守るのは兜ではなく、要所を守るフェイスガードに裏地にミスリル銀のチェインを仕込んだ厚手の頭巾だ。
ロニ
「うむ! 素晴らしい逸品だ!」
ノーラ
間接各所を繋ぐのもミスリルチェインだ。これは体格に合わせる加工のし易さと動きやすさの両立を狙ったものであろう。
やっつけ仕事と言えばそれまでだが、超一流のやっつけ仕事だ。
ロニ
これだけのものをやっつけで作ってしまえるのであれば繁盛しそうなものだが……とは言わないのであった。
「うむ! 板金と鱗鎧と鎖帷子の良い所取りだな! サイズも申し分なしだ!」
ダナン
「ああ、よかった。採寸が一度きりだったので、どうなるものかと思いましたが……ええ、なにせ成長期でしょうし」
ノーラ
「そ、そうなんです!私、身体いっぱいを使って剣を振り上げないといけなくて」
「一枚胴だと動き難いって気付いて……」
ロニ
「良い買い物をされたな!ノーラ殿!」
ダナン
「どうしてもチェインの部分は弱所になりますし、接合部の手入れが欠かせませんけれどね……」
ロニ
「ノーラ殿であれば手入れについては問題なかろう!」なにせバケツはいつもピッカピカなのだから
ノーラ
「はいっ!」とロニに珍しい満面の笑みを向け  「あの、私、鎧のお手入れ、大好きです!」
ダナン
「それは良い心掛けです、ええ、ええ、サービスで手入れ用のなめし皮と布と油、潤滑剤をお付けしましょう」
「なので! 是非、どうか、その鎧に更に手を加えたい時が来られたら!」
「うちをよろしくお願いしますっ! お願いします……っ   しっかり、やらせますので」
ノーラ
「あ、あの、ど、どうか頭をあ、あげてください。無理を言ったのは、私の方ですし」
ロニ
「とのことだノーラ殿!是非使わせてもらうと良い!」
ノーラ
「はいっ! お預かりしているつもりで大切に着させていただきますっ 私の手入れで至らないところはお世話になります!」
ダナン
「魔法加工にマナタイト加工、防弾加工、なんでもやらせていただきます! お世話になります!ならせてください!」
ロニ
「さて! 俺はそろそろ合流するつもりだがノーラ殿は如何する!」
ノーラ
「えっと、この鎧に馴れておかなきゃいけないので走……」
「……わ、私も、戻って一旦休みます」先程アーネスト、アスミを交えて特訓したばかりなのだ。無理はしてはいけない、と療養中に散々言われた事を思い出し
ロニ
「うむ! では戻るとしよう!」
ヘルガ
「むにゃむにゃ  さきっっぽ、ゆびさんぼんぶんみじかくしたほうがいいぜ もうたべらんねぇ」 唐突に、ダナンの背で寝こけていた店主が寝言のようなことをいった
ノーラ
「?」あいかわらず何を言っているのか理解できずに小首を傾げた
ロニ
「指三本、ふむ!」覚えておこう!
ノーラ
試作品改良のヒントをでっちあげた
振った時のバランスが最適化されるかもしれないしそうでもないかもしれない
ダナン
「うちのがお騒がせを……」
ロニ
「迷惑も何もだ!気になされるな!」実際ほとんど寝てらっしゃったしね!
ノーラ
「お世話になりました、必ず、戻ってきます!」
ロニ
「うむ!ではこれにて失礼する! また!」
ダナン
「毎度ありがとうございました!!」 90度腰を折った礼で見送った。ヘルガはその拍子に頭から落ちた
ヘルガ
「くぎゅ」
ノーラ
「……」 大丈夫かなぁあれ
ロニ
「元気なことは良いことだ!」一人納得しながら帰路へと
ノーラ
「そ、そうですね」と時折振り返りつつ帰路へ
ノーラ
クソ卓ならぬクソCCに付き合わせた!ありがとう!ありがとう!
ロニ
こちらこそさんきゅう! 途中眠くて反応が怪しかったがゆるされよ!
ノーラ
20220527_0
おじはわるくねぇ!わるいのはねむくさせたこのおれだ!!
あと、オフトゥンくんのせいだ
ロニ
ログサンキュー! では撤退!お付き合いありがとう!
ノーラ
お前が誘ったんだろぉアァン? オフトゥン君この野郎!
!SYSTEM
ロニが退室しました
背景
BGM