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幕間

20220506_0

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アストレアが入室しました
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カーティスが入室しました
カーティス
よし
じゃあ普段通りジョギングに行く所からでいいか
アストレア
ああ、それでいいよ
カーティス
じゃあざっくりと。
よろしくお願いします
アストレア
よろしくお願いします
 




 
――早朝、王都を一人の青年が歩いていた。
目的地は普段と同じく、向かう理由も普段と同じく 
けれど、何やら落ち着かない様子で歩いている。
 
やがて辿り着いたのは、王都東部にある二階建ての宿だ。
特徴らしい特徴もない、一般的なその宿が目的地で そこで集合した後、鍛錬として王都内を走る事が、
そこに住まう少女との約束であり 既に青年の習慣となっていた。
 
カーティス
普段着とは異なる、汗をかく事を前提とした身軽な格好をして いつも咥えている煙草は咥えていない。
ざ、と靴を鳴らしてやってくると、普段通りに宿の入口へと向かっていく。
表情は普段のすっきりしたものではなく、どこか困った様な それでいて、何に困っているのかを自覚している様な様子で歩いていく。
カーティス
宿の入口にいてもいいし部屋にいてもお任せだ。
アストレア
じゃあ入り口にいよう
アストレア
普段のものと同じ型で赤のラインが入ったブーツ スパッツに通気性のいい素材のオーバーを羽織った姿で 少女は待っている
カーティス
よっ。――普段ならば、そう気軽に声をかけていたが、
――よ、う」 この日は、どこかぎくしゃくと声をかけた後、かあ、と息を吐いて右手で頭を掻いた。
アストレア
「──、?、おはよう、カーティス」 普段通りの挨拶にしては歯切れの悪い彼に応じて 片手を緩くあげた
「どうかしたかい?」
カーティス
「疲れかねえ……」 肩を竦めつつ、履き慣れた靴の爪先で地面を叩き、腕をぐいっと伸ばして。
アストレア
「なら今日は、」青年を見上げられる距離まで来て 「半周で終わりにしようか」
カーティス
「アレクシオスとアリステラの奴、余計な事ばっか言いやがるから……」 別にそういう認識をしていなかった――と言えば嘘になるんだが、いざ言葉にされると意識してしまうだろうが。
「いや」 頭を振ると、普段通りの軽い笑みを浮かべて。 「いつもと同じで平気だ。行こうぜ」
アストレア
「……、分かったよ」
頷いて 金色の髪を後ろで纏めると
「準備運動から行こうか」
ぐ、ぐ、としなやかな身体を丁寧に解して 運動する準備を始めていく
カーティス
頷きを返して、自分もそれに合わせて身体を解していく。
「……」 自覚が済んだ後、冷静になればなるだけ悶々と思考が巡っていったが、
アストレア
少女らしい細身の身体を伸ばしていって 時折息が漏れるのだが、普段通りのそれも少し悩ましく聞こえてくるかもしれない 
カーティス
「馬鹿か」 どうせ答えが出ないなら当たってみろ、と小さく自嘲すると、準備運動を終えて 
――……」 
アストレア
「──、よし」
カーティス
はっ。 「馬鹿か!」
アストレア
「えっ」
「……少し変だよ?大丈夫かい?」
カーティス
「こっちの話だ、悪い。……いいからほら、行くぞ」 普段通り1週から、と。
アストレア
「…‥分かった。体調に不調があるならいつでも言ってくれ」
カーティス
体調にはねえんだよなあ。 「ああ」
アストレア
先を走るように外壁に向かって
カーティス
普段と同じペースでアストレアに続き、併走していく。
アストレア
普段はタイツに覆われている、白い健脚が朝日を照り返して眩しく 金色の髪が絹糸のように昇りつつある陽の色を照り返して
ただし表情は真剣そのものに どこまでも先へ走っていこうとでも言うような目で 先を見つめる
カーティス
走り出す前こそ悶々と考え込んでいたが、走り出してしまえばその心は落ち着いていって、
視界の隅に映る、或いは耳に聞こえてくる呼吸音も、普段通りに受け入れられる。――当人としては、無自覚にだが。
アストレアの鍛錬に対する真摯な思いを既に見ているからか、そんな雑念が入り込む余地はなく
鍛錬、その一幕に関しては 普段通りに進んで行った。
アストレア
「…‥はっ、はっ……」 一周を終えて 水袋の水を被ると 残りを口に含んで
「……、だいぶ、一息に走る距離が伸びてきた気がするな」
「持久力がついてきた、そんな気がする」
カーティス
「気がする、じゃなくて実際についてるだろ」
アストレア
「……そうだと良いな」 頷いて 「気分はどうだい?」
カーティス
「単純な速度じゃ追い付けないが、持久力ばっかりは追い付かれねえと思ってたんだが――」 この距離を一息は流石にこちらも疲労が嵩む。
「気分が悪かった訳じゃなくてな。……変に意識し過ぎてただけだ」
アストレア
「……、そうか」
カーティス
「小休止挟んでもう一発、行くか?」
アストレア
「……、迷惑しているかい?」
カーティス
「迷惑? ……どうした、急に」
アストレア
「いや、気の所為なら良いんだ」
カーティス
「言ってみな」 適当な壁に背を預けて
アストレア
「流石にもう一周はちょっと厳しな、戻るとしよう」
「そうだな……、」立ち止まって 「…私達は、相棒、なんだろう?」
「私はそれでいいと思ってるし、嬉しい」
「けれど……男女ということもあるし、」カーティスを見上げて 「変に意識させてるなら、カーティスに迷惑かな、と思うんだ」
カーティス
「脈はなし、だったかな」 見上げる視線にこちらからも返しながら、小さく苦笑して。
「気付いたのはこの所だけど、意識が無い、とは確かに言えないな」
アストレア
「……、」 小さく視線を下げて 「私に、資格があるのかな、って思うんだ……まだ、自分が自分を納得させられないというか」
カーティス
「ただ、それが迷惑だとは思わねえし、」
続いたアストレアの言葉に、やっぱりな、と小さく零して。 
「……なあ。その資格、って何だ?」
アストレア
「……まだマリアの墓も立ててないんだ」
「……納得、出来ないよ。出来ない……」
カーティス
「そっか。……その納得が出来ないのは、何でだ?」 整理する様に、普段通りの声色で。
アストレア
「……1つずつ、1つずつ熟していかないとダメだと思うんだ」
「じゃないと、‥…もし忘れてしまったら、もし何もしないままで終わってしまったら……それが、怖いよ」
カーティス
「忘れてしまったら、……か。なら、そうだな」
「一つずつ、熟して行こうぜ。マリアベルの墓も、他のものも全部な」
「アストが納得出来ないなら、納得出来るまで付き合わせてくれよ。その資格ってのを、自分で手にするまでさ」
アストレア
「……、」 頷いて
「うん……、ありがとう」
カーティス
「他の、ってのは、訊いてもいいのか?」
アストレア
他のっていうのは
カーティスが言っただけで
此方は言ってないけれど
どこかで言ってた?
カーティス
ああ、一つずつっていうのは
マリアベルの墓のことを指して言ってた感じかな
アストレア
そうだよ
カーティス
じゃあちょっとないないしてもらって。
カーティス
「……とりあえず」
「何をするにしても、まずは汗を流してから、だな」 
アストレア
「そうしよう。それじゃあ、また星の標で、いいかな」
カーティス
「ああ。後でな」 
アストレア
もう一度軽く身体を解すと 部屋に向かって走っていく
カーティス
言って、緩く手を振ると 自分の宿の方へと歩いて行って
星の標へ向かうには回り道になるが、流さずに行くわけにもいくまいと キルヒア神殿の方からぐるりと回っていった。
アストレア
こんなところかな
カーティス
はーい
お疲れ様でした。
アストレア
うん。ありがとう
20220506_0 ログはこれかな
では撤退するよ。また遊ぼう
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アストレアが退室しました
背景
BGM