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- アストレアが入室しました
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- カーティスが入室しました
- カーティス
- よし
- じゃあ普段通りジョギングに行く所からでいいか
- アストレア
- ああ、それでいいよ
- カーティス
- じゃあざっくりと。
- よろしくお願いします
- アストレア
- よろしくお願いします
-
- ――早朝、王都を一人の青年が歩いていた。
- 目的地は普段と同じく、向かう理由も普段と同じく
- けれど、何やら落ち着かない様子で歩いている。
-
- やがて辿り着いたのは、王都東部にある二階建ての宿だ。
- 特徴らしい特徴もない、一般的なその宿が目的地で そこで集合した後、鍛錬として王都内を走る事が、
- そこに住まう少女との約束であり 既に青年の習慣となっていた。
-
- カーティス
- 普段着とは異なる、汗をかく事を前提とした身軽な格好をして いつも咥えている煙草は咥えていない。
- ざ、と靴を鳴らしてやってくると、普段通りに宿の入口へと向かっていく。
- 表情は普段のすっきりしたものではなく、どこか困った様な それでいて、何に困っているのかを自覚している様な様子で歩いていく。
- カーティス
- 宿の入口にいてもいいし部屋にいてもお任せだ。
- アストレア
- じゃあ入り口にいよう
- アストレア
- 普段のものと同じ型で赤のラインが入ったブーツ スパッツに通気性のいい素材のオーバーを羽織った姿で 少女は待っている
- カーティス
- よっ。――普段ならば、そう気軽に声をかけていたが、
- 「――よ、う」 この日は、どこかぎくしゃくと声をかけた後、かあ、と息を吐いて右手で頭を掻いた。
- アストレア
- 「──、?、おはよう、カーティス」 普段通りの挨拶にしては歯切れの悪い彼に応じて 片手を緩くあげた
- 「どうかしたかい?」
- カーティス
- 「疲れかねえ……」 肩を竦めつつ、履き慣れた靴の爪先で地面を叩き、腕をぐいっと伸ばして。
- アストレア
- 「なら今日は、」青年を見上げられる距離まで来て 「半周で終わりにしようか」
- カーティス
- 「アレクシオスとアリステラの奴、余計な事ばっか言いやがるから……」 別にそういう認識をしていなかった――と言えば嘘になるんだが、いざ言葉にされると意識してしまうだろうが。
- 「いや」 頭を振ると、普段通りの軽い笑みを浮かべて。 「いつもと同じで平気だ。行こうぜ」
- アストレア
- 「……、分かったよ」
- 頷いて 金色の髪を後ろで纏めると
- 「準備運動から行こうか」
- ぐ、ぐ、としなやかな身体を丁寧に解して 運動する準備を始めていく
- カーティス
- 頷きを返して、自分もそれに合わせて身体を解していく。
- 「……」 自覚が済んだ後、冷静になればなるだけ悶々と思考が巡っていったが、
- アストレア
- 少女らしい細身の身体を伸ばしていって 時折息が漏れるのだが、普段通りのそれも少し悩ましく聞こえてくるかもしれない
- カーティス
- 「馬鹿か」 どうせ答えが出ないなら当たってみろ、と小さく自嘲すると、準備運動を終えて
- 「――……」
- アストレア
- 「──、よし」
- カーティス
- はっ。 「馬鹿か!」
- アストレア
- 「えっ」
- 「……少し変だよ?大丈夫かい?」
- カーティス
- 「こっちの話だ、悪い。……いいからほら、行くぞ」 普段通り1週から、と。
- アストレア
- 「…‥分かった。体調に不調があるならいつでも言ってくれ」
- カーティス
- 体調にはねえんだよなあ。 「ああ」
- アストレア
- 先を走るように外壁に向かって
- カーティス
- 普段と同じペースでアストレアに続き、併走していく。
- アストレア
- 普段はタイツに覆われている、白い健脚が朝日を照り返して眩しく 金色の髪が絹糸のように昇りつつある陽の色を照り返して
- ただし表情は真剣そのものに どこまでも先へ走っていこうとでも言うような目で 先を見つめる
- カーティス
- 走り出す前こそ悶々と考え込んでいたが、走り出してしまえばその心は落ち着いていって、
- 視界の隅に映る、或いは耳に聞こえてくる呼吸音も、普段通りに受け入れられる。――当人としては、無自覚にだが。
- アストレアの鍛錬に対する真摯な思いを既に見ているからか、そんな雑念が入り込む余地はなく
- 鍛錬、その一幕に関しては 普段通りに進んで行った。
- アストレア
- 「…‥はっ、はっ……」 一周を終えて 水袋の水を被ると 残りを口に含んで
- 「……、だいぶ、一息に走る距離が伸びてきた気がするな」
- 「持久力がついてきた、そんな気がする」
- カーティス
- 「気がする、じゃなくて実際についてるだろ」
- アストレア
- 「……そうだと良いな」 頷いて 「気分はどうだい?」
- カーティス
- 「単純な速度じゃ追い付けないが、持久力ばっかりは追い付かれねえと思ってたんだが――」 この距離を一息は流石にこちらも疲労が嵩む。
- 「気分が悪かった訳じゃなくてな。……変に意識し過ぎてただけだ」
- アストレア
- 「……、そうか」
- カーティス
- 「小休止挟んでもう一発、行くか?」
- アストレア
- 「……、迷惑しているかい?」
- カーティス
- 「迷惑? ……どうした、急に」
- アストレア
- 「いや、気の所為なら良いんだ」
- カーティス
- 「言ってみな」 適当な壁に背を預けて
- アストレア
- 「流石にもう一周はちょっと厳しな、戻るとしよう」
- 「そうだな……、」立ち止まって 「…私達は、相棒、なんだろう?」
- 「私はそれでいいと思ってるし、嬉しい」
- 「けれど……男女ということもあるし、」カーティスを見上げて 「変に意識させてるなら、カーティスに迷惑かな、と思うんだ」
- カーティス
- 「脈はなし、だったかな」 見上げる視線にこちらからも返しながら、小さく苦笑して。
- 「気付いたのはこの所だけど、意識が無い、とは確かに言えないな」
- アストレア
- 「……、」 小さく視線を下げて 「私に、資格があるのかな、って思うんだ……まだ、自分が自分を納得させられないというか」
- カーティス
- 「ただ、それが迷惑だとは思わねえし、」
- 続いたアストレアの言葉に、やっぱりな、と小さく零して。
- 「……なあ。その資格、って何だ?」
- アストレア
- 「……まだマリアの墓も立ててないんだ」
- 「……納得、出来ないよ。出来ない……」
- カーティス
- 「そっか。……その納得が出来ないのは、何でだ?」 整理する様に、普段通りの声色で。
- アストレア
- 「……1つずつ、1つずつ熟していかないとダメだと思うんだ」
- 「じゃないと、‥…もし忘れてしまったら、もし何もしないままで終わってしまったら……それが、怖いよ」
- カーティス
- 「忘れてしまったら、……か。なら、そうだな」
- 「一つずつ、熟して行こうぜ。マリアベルの墓も、他のものも全部な」
- 「アストが納得出来ないなら、納得出来るまで付き合わせてくれよ。その資格ってのを、自分で手にするまでさ」
- アストレア
- 「……、」 頷いて
- 「うん……、ありがとう」
- カーティス
- 「他の、ってのは、訊いてもいいのか?」
- アストレア
- 他のっていうのは
- カーティスが言っただけで
- 此方は言ってないけれど
- どこかで言ってた?
- カーティス
- ああ、一つずつっていうのは
- マリアベルの墓のことを指して言ってた感じかな
- アストレア
- そうだよ
- カーティス
- じゃあちょっとないないしてもらって。
- カーティス
- 「……とりあえず」
- 「何をするにしても、まずは汗を流してから、だな」
- アストレア
- 「そうしよう。それじゃあ、また星の標で、いいかな」
- カーティス
- 「ああ。後でな」
- アストレア
- もう一度軽く身体を解すと 部屋に向かって走っていく
- カーティス
- 言って、緩く手を振ると 自分の宿の方へと歩いて行って
- 星の標へ向かうには回り道になるが、流さずに行くわけにもいくまいと キルヒア神殿の方からぐるりと回っていった。
- アストレア
- こんなところかな
- カーティス
- はーい
- お疲れ様でした。
- アストレア
- うん。ありがとう
- 20220506_0 ログはこれかな
- では撤退するよ。また遊ぼう
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- アストレアが退室しました