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追憶のリテラチュア 幕間:アーネスト、ティアエレス

20220423_1

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アーネストが入室しました
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ティアエレスが入室しました
ティアエレス
ナレーションはどうしましょうね
アーネスト
おっとごめんね、BGMを探してた
アーネストが先に起きている所に、ティアエレスが起きて来る具合になると思う。ナレーションはえーと
ティアエレス
ということであれば、私がやりましょうか
アーネスト
ティアエレスが目覚めるタイミングでお願いさせて貰ってもいいかな
うん。お願いします
ティアエレス
分かりました
よろしくお願いします
アーネスト
よろしくお願いします
 
 
 
 
 
 
 
 
"紅き魔女"の異称を持つ魔法使い、ルーベルリアのアトリエに、"銀の魔女"によって飛ばされた一行
そこで知らされたのは、アルギュロスやリアーヌが持つ魔剣〈ヘミ・イグニス〉に対抗するための手段と、銀の魔女の死
それから、スタンフォード侯爵と氷狼アングルシの生存だった
重症を負っていた一行はそれぞれ休息をとり、そしてイルスファール王都を目指す準備を行う流れになっていた
少し眠るといった白髪の少女は、目を瞑りシーツを被ると数分の内に眠りについた
それから1時間程の時間が経って
少女の口から小さなうめき声が聞こえて
ティアエレス
「──……」 表情は僅かに険しく 息が荒れてくる
 
かちゃり、と音を立て、寝台が並んでいる部屋の扉が開く。
その扉の先からやってきたのは、翡翠の瞳と黒髪を持つ少年と、
その肩にちょんと座る、白い長毛と蒼の瞳を持つ猫だ。
アーネスト
少年の足取りは軽く、少し嬉しそうに口角を上げていたが、
――、ティア」 眠る少女の表情を見遣ると、足音を殺しながらその傍へと駆け寄り、シーツの中の手を取った。
ティアエレス
「………、」 つ、と一筋涙が伝って 声にならない声、聞いたこともない言語が幾つか混ざった単語が入り混じった呟きが口に出て
手を握り返すと ゆっくりと目を開ける
「………、」 少しぼんやりとした様子を見せた後 「……アーニー…?」
アーネスト
「ティア、……」 伝った涙、発された言語(おと)を聞けば、他の休んでいる面々を起こさないように気を遣い、小さく、けれど不安そうにもう一度名前を呼んで。
「うん。アーニーだよ、ここにいるよ。……大丈夫?」 もう、こうなれば見せに来た成果のことは頭から抜け落ちて、左手でそっと涙を拭う。
ティアエレス
「………、ごめんなさい。大丈夫です」 目元を拭われると身体を起こして
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BGMを変更 by アーネスト
oblivion -Never Let it Go-100%
アーネスト
「夢でも、見ていた?」 手を回し、身体を起こす手伝いをしながら、そっと瞳を覗き込む。
見慣れた翡翠の瞳と並んで、見慣れない蒼――ティアエレスのそれとよくよく似た色が、心配そうにティアエレスを見つめている。
ティアエレス
「──、そんな所でしょうね。あまり、覚えていませんが」
「………、」 自然と視線は猫の方にいって 「……使い魔ですか」
アーネスト
「そっか。……起きた後も辛くないなら、よかった」 握っていた手はそのままに、きゅっと力が込められた。
ティアエレス
「いつの間に作れるようになったんですね」 手を自分の手に重ねると腰の前において
アーネスト
「あぁ、」 指摘されると、嬉しそうに頷いた。張り詰めた印象とはかけ離れた、普段通りの歳相応に明るい笑顔だ。
ティアエレス
「……、貴方なら、蛇の方が良かったのではないですか?」
アーネスト
「カスパールにティアが狙われた時、あったでしょ。あの時に障壁を展開してから、巧く扱えるようになった、……感じ」 自分でもはっきりとした理解が出来ていないのか、曖昧に返事をして。
ティアエレス
「……なるほど」
「真語魔法と操霊魔法の技術体系はよく似ていますから、魔元素の扱い方などは確かに参考になったのかもしれませんね」
蒼い瞳の猫
置かれた手を見ると、ふるるっ、と耳が震えて。
アーネストの腕を伝ってしなやかな動きで降りていくと、そのままティアエレスの腕にぴとりと腹を触れさせた。
アーネスト
「釦がかかったみたいな、そんな感じだよ。……こっちに来てから、色んな術式を見る機会も多かったしね」
「蛇は……うん。考えたんだけれどね、はじめては猫がいいなあって思ったんだ」 
ティアエレス
「……、」 耳と耳の間をなでてやって
「暗視はたしかに便利ですから」
蒼い瞳の猫
くいくい、と強請る様に身体を寄せて。
アーネスト
「ちょっとまだ、動きっていうか……視界が二つあるのには、慣れないんだけどね」 微笑みながら、隣に腰かけて。
ティアエレス
「いい刺激になっているのなら、幸いです……アーニー」
「貴方が動かしているのはわかるのですから、わざとらしい動きはさせなくてもいいんですよ」
アーネスト
(このこ)なら触れてくれる、でしょ」 少し照れた様子で、小さく言った。
ティアエレス
「…‥猫に触れるのも随分久しぶりです」
視線を僅かに外して毛長の猫に触れて
アーネスト
「飼ってたの?」 目を伏せて言えば、手の内の猫もころころと甘えた。
ティアエレス
「ええ、私がこうなる前に。それ以降も何度か」
「ただ、いつも同じ名前を付けていましたね」
「飼っていた、というと彼女は怒りそうですが」
アーネスト
「好きなんだ……、どんな名前?」 嬉しそうに言うと、覗き込んで首を傾げた。
ティアエレス
「……それは秘密です」
アーネスト
「残念」 彼女がそう言う時は、本当に秘している。そんなときは、決まってアーネストもこう答えるのだ。
「彼女、なんだ?」 自分が飼っている動物に対して、そう言った表現はあまり使わない。気になったのか、腕の中の猫も動きを止めた。
ティアエレス
「正確に言うと、ただの猫ではないんです」
「尻尾があの子は9本ありましたからね」
アーネスト
「あ、ミアキ――」 は、と手を上げて。
――ス、でもなかったね」 へたり。
ティアエレス
「流石に人族を飼っているというのはだいぶ倒錯していますね」
「まあ珍しくはなかったですが」
アーネスト
「昔の人って、……、だよね」 そんなイメージがあるのは否定できなかった。
ティアエレス
「好みの人族を作るために交配している人もいましたからね」
「ええ」
アーネスト
「あ、あー……尻尾が9本……っていうのは、どんな種族だったの?」
ティアエレス
「現代にもいますが、グレイマルキンという幻獣です」
アーネスト
交配、とまで聞けば表情が動かない自信がなかった。使い魔ともども手をわたわたと振るって、
「グレイマルキン……」
ティアエレス
「見た目はただの猫なんですが、よく見ると尻尾が複数に分かれているんです」
アーネスト
グレイマルキンって
2.0登場かな?>MLには見えなかった
ティアエレス
ええ、CG収録の魔物ですね
アーネスト
「……」 じ、っとファミリアを見て この尻尾が 9本に……
ティアエレス
「未来視が出来て、高位の魔法も扱うことが出来ます」
「また、魂の絆も結ぶことが出来て、生命力を融通することもできるんです」
「決めた相手に、ね」
アーネスト
あ、いたいた。
ありがとうー
13Lv(13Lv) #13Lv
はーん。シナリオフックの塊みたいな幻獣だ……
アーネスト
「……そんな事も出来るの」
「それじゃあ、何だか。……あんまり、数は多く無さそう、だね」
ティアエレス
「私もその絆を結んでいた相手ですから……まあ、こうなる前の事です」
「寿命はとても長いですからね。彼女がどうなったかはわかりません」
アーネスト
「そっか。……まだ、生きてるかもしれないの?」
ティアエレス
「それこそわかりません」
「私が居た大陸は、既に海の底ですからね」
アーネスト
「や、ほら。寿命からしたら、って――
――海の、底?」
ティアエレス
「はい。私の生まれ故郷は現代では大陸ごと存在が消えています」
アーネスト
少年が動きを止めるのと、猫が手に自分から頭を摺り寄せるのとは同時だった。
ティアエレス
「学術資料を辿ると、」 頭を撫でて
アーネスト
「た、大陸ごとって……」 ぱくぱくと口を開閉して。
ティアエレス
「魔法文明末期には蛮族との最終戦争の果てに、大陸ごと水没したそうですよ」
「なので、恐らく彼女もその時に」
アーネスト
「…………」 感想らしい感想が出て来ない。驚きが猫にも伝わったのか、ぴーんと尻尾が伸びたきりだ。
「……、……ごめんね」 ゆっくりとそう吐き出すと、肩が落ちて。
「思い出したくない事だった、よね」
ティアエレス
「貴方にとっては大昔の、知っている誰かが何処にも居ない、名前も知らない場所のことです」
「気にする必要はありませんよ」
「それに彼女は黒い毛並みでしたから」
「そこまで気にすることでもありません」
アーネスト
「……でも、ティアがいた場所なんだ」
「覚えておく。名前を知らなくても、その時にティアがいなくても、その事は、ちゃんと覚えておく」
ティアエレス
「……、それは好きにして下さい」 それでも少し優しく微笑んで
アーネスト
「うん」 頷くと肩を寄せて、猫も同じように身体をぎゅっと寄せた。
「……その子、巧く出来てるかな」
ティアエレス
「そうですね。初めて作ったにしては、いい出来だと思います」
「……ただ、白い毛並みに青い瞳というのは、」
「狙ってやっていますか?」
アーネスト
その指摘には、嬉しそうに笑って。ごめんね、と一言付けておいて、
「可愛くしようと思って、可愛いものを浮かべながら組んだらそうなっちゃったんだ」 
蒼い瞳の猫
じ、っと見上げて 欠伸をする
ティアエレス
「………まったく」 顔を背けて
アーネスト
「お、怒んないでよ」 ごめんね、と苦笑しつつ、ふい、と背けられた顔を追った。
ティアエレス
「こっちを見ないように」
アーネスト
「どうして?」 静止を聞かず、ふい、と更に覗き込む。
ティアエレス
少し赤くなった白い少女が そこにはいて 「……アーニー」
睨みつけると 肩を押しやった
アーネスト
少女の表情を見ると、ぱっ、と少年の表情も明るんで、
「ティ、」 あっ。名前を呼び切る前に、小さく声を漏らしながら押されて 表情こそ見えなくなったものの、
少年が未だににこにことしているのは、手の内の猫が上機嫌そうにしている事から明らかだし、
ティアエレス
「次やったら魔法の実験に使いますからね」
アーネスト
まだ付け続けているリングを介しても、一切のオブラートのない喜びや愛情が雪崩れ込むように伝わって来る。
「えっ、まだ先生にも見せてないのに」
ティアエレス
「知っていますかアーニー」
「使い魔は主と感覚共有しているのです」
「つまり、痛みなどは勿論様々な感覚が共有されているんです」
アーネスト
「それは、勿論。今もそうだし……」
ティアエレス
「後はおわかりですね?」 底冷えする声でそういった
アーネスト
ぶる、と身体が揺れて、猫もぴたりと固まって。
「わ、わかったよー……」
ティアエレス
「……まったく」
「見せに行ってきなさい」
アーネスト
「うん。第四階梯の真語魔法は一通り見て貰って来る」
「少しでも、力を付けなきゃいけないから。……頑張らなきゃ」 
ティアエレス
意気込む様子を見守って 「私も少し外の空気を吸ってきます。また後で」
アーネスト
「うん。……身体はもう、大丈夫?」
ティアエレス
寝台から降りて 体の様子を確認する
「ええ、痛みはある程度慣れていますから」
アーネスト
「……、」 少しだけ眉を顰めると、リングから濁ったものが滲んだ。
「慣れていても、」
ティアエレス
「……言い方が悪かったですね。今は動くには十分です」
「長期療養を取るわけにもいきませんから」
アーネスト
「痛い時や苦しい時は、言ってね。……二人になった時にでも、いいから」
ティアエレス
「……ありがとうございます」
アーネスト
こくりと頷くと、猫に手を差し出して それを伝って肩に昇らせて、
そのまま、ティアエレスに軽く触れさせるだけのハグをして
「じゃあ、行ってきます」 微笑むと、ぱたぱたと駆け出して アスミのもとへと向かっていった。
ティアエレス
「…いってらっしゃい」
アーネスト
こちらはこんな具合で
ティアエレス
そのままアトリエの外に出る
庭先にあるベンチで時間をつぶすために
「……、」 指輪を眺めて 小さく目を瞑った
ティアエレス
私もこんな具合で
アーネスト
はーい。お付き合いありがとうございました!
ではあとでGMにおねがいしておきます
ティアエレス
分かりました。お付きいありがとうございました
お付き合い
では撤退します
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ティアエレスが退室しました
アーネスト
撤退!
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アーネストが退室しました

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