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- ステラリーゼが入室しました
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- カルミアが入室しました
- カルミア
- ミ。
- ちょっとおといれに。
- ステラリーゼ
- イテラミ
- カルミア
- モドリミ
- ステラリーゼ
- ミ
- 場所はほししべでいいかな
- 時間はなんか……人が少ない時間!
- カルミア
- いいよぉ
- ステラリーゼ
- じゃあはじめまうす
- よろしくお願いします。
-
-
- カルミア
- よろしくお願いします。
- 夕食時も過ぎ、客もまばらとなった〈星の標〉。
- 店内に残るのは、遅れて夕食にやってきた者やこの宿に部屋を取っていて、のんびりと晩酌を楽しむ者くらいだ。
- そんな静かな店内のカウンターで、ガルバと話す小柄な影がひとつ。
- ステラリーゼ
- 「……じゃあ、これで」 狼のような尖った耳とふさふさの尻尾を持った少女は、ガルバといくらか言葉を交わした後、確認を終えて頷いた。
- ガルバ
- 「ああ。これでお前も正式にうちの冒険者だ。店の名、己の名に恥じぬ働きを期待する」
- ステラリーゼ
- 「どこまで出来るかは分からないけれど、やるからには、力を尽くすつもり」
- ガルバ
- 「うむ。まあ、あまり根を詰めすぎないようにな。特に新しい環境に慣れない内は」
- ステラリーゼ
- 「平気よ。……自分の事は自分が一番よくわかる」
- カルミア
- からん、とベルを鳴らして入ってきたのは、普段と変わらずに神官服を纏った少女だ。
- ライフォス神殿から〈星の標〉に向けた書筒を両手に、ふー、と小さく息を吐いた。
- ガルバ
- 「ならいいんだがな。宿はもう決まったのか?」
- ステラリーゼ
- 「まだ――」 ガルバに答えかけたところで、ドアベルの音に顔だけを振り向いた。
- カルミア
- 「ガルバさーん、……、と」 その視線の先に移った少女の姿に、翡翠の瞳が嬉しそうに緩んだ。
- 「ステラリーゼさん!」 ぱあっと笑みを浮かべると、書筒を持っていた両手をぱっと広げてカウンターへとやってきた。
- ガルバ
- 「こんな時間にどうし……」 あ、これ聞いてないやつだわ。
- ステラリーゼ
- 「……そんなに大声を出さなくても聞こえてる」
- 嬉しそうな少女とは対照的に、少し眉を顰めて静かに声を返した。
- カルミア
- とと、と走って来ると、やはり嬉しそうな明るい笑顔でステラリーゼに視線を向ける。
- 「今日もお依頼に……?」
- ステラリーゼ
- 「いいえ。今日は、冒険者登録に来たの」
- カルミア
- 「とっ、」 薄い唇がぱっと開くと、
- 「登録ですかっ」 嬉しそうに言って、手にしていた書筒をぎゅっと握り込んだ。
- ステラリーゼ
- 「……どうしてあなたが嬉しそうなの」
- カルミア
- 「嬉しいですよ! だってだって、一緒に色んな所に行けるかもしれませんし……」 言葉が切れるのと書筒を見るのは同時で、皺が出来たそれを見ると悲鳴が上がった。
- 「ああーっ……!」
- ステラリーゼ
- 「…………」 カルミアの視線を追うように手元に目を移す。 「それ……大事な書類ではないの?」
- カルミア
- 「……がっ ガルバさんっ」
- すすす……とカウンターの上にちょっと(ではなく)皺が出来た書筒を置いた。
- ガルバ
- 「……まあ」 置かれたそれを手に取ると伸ばし、内容をざっと流し読みする。 「読めはする、一応な」
- カルミア
- 「よ、よかったぁ……」 ほう、と息を吐いて、そのまま小さく肩が落ちた。
- ガルバ
- 「とはいえ、神殿に使者としての仕事を任された以上は、取り扱いには十分に注意することだ」
- カルミア
- 「はいぃ……」 ごめんなさい、と肩が落ちて表情が沈む。けれどその数秒後には、またステラリーゼに向き直って。
- ステラリーゼ
- 「……何? 紙の皺を戻すには時間がかかるわよ」
- カルミア
- 「スっ、ステラリーゼさんはええと、いつから王都に……? 登録をなさっているなら、もうお宿も?」
- 「えっ」 戻そうとするとひどくなる一方が普通なのでは……?
- ステラリーゼ
- そっちの話題か、と片手を腰に当ててひとつ息を吐いて。 「着いたのは今日のお昼。神殿に挨拶したり、荷物を整理したりして、さっきココへ来たの」
- カルミア
- こくこく、と頷いて、今度は書筒は持っていない。ぎゅっと拳を胸元で握り込んだ。
- ステラリーゼ
- 「……伸ばす方法はないではない。より酷くなったり、インクが滲んだり落ちたりする危険もあるから、そのままで支障がないならそのままでいいでしょうけど」 疑問を浮かべている様子を見ると、律儀にそれに対しても続きを述べた。
- カルミア
- 続いた言葉もしっかりと聞き取って、ともすれば犬の耳と尻尾でも見えてしまいそうな様子で聞き入っている。
- ガルバ
- 「宿はまだ決めていないそうだ。決まるまでは、神殿に世話になるらしい」
- カルミア
- 「今度教えて頂けますか? その、よくやっちゃうところがあるから……」 紙の扱いについてそう続けつつ、
- ステラリーゼ
- 「なるべく近い内に出るつもりよ。……知らない相手との相部屋とか、考えたくもないし」
- 「そのくらい、始祖神の神殿なら知っている人はいくらでもいるんじゃないかしら……」
- カルミア
- 「おひとりのお部屋がいいですか? それなら、〈星の標〉のお部屋も空いているんじゃ……」
- 「えへへ、折角お話しできるなら、ステラリーゼさんから伺いたいなーっ、なんて……」 サイドテールを抱き込んで、照れ隠しの様に梳いた。
- ガルバ
- 「生憎、今は空いてなくてな。近い内に空きは出来るかもしれんが、確約は出来ない」
- ステラリーゼ
- 「ずっとひとりで暮らして来たから、ひとりじゃないと落ち着かないの。……人と過ごすのは、得意ではないし」
- カルミア
- 「そ、そうだったんですか……」 むん、と困った様に眉をハの字にすると、ステラリーゼの言葉も併せて聞いて。
- ステラリーゼ
- 「……聞きかじりの知識でしかないし、私は物を教えるのが上手いわけじゃないわ。あなたに得なんてないわよ」
- カルミア
- 「神殿の皆さんに、丁度良いお宿の事を伺っておきます!」 どこからそんな元気が出ているのか、小柄な身体から元気な声を出して。
- 「イーヴ様の神殿にお世話になっている間には、きっとお伝えできると思いますので! ……、」 続いたステラリーゼの言葉に首を傾げると、
- 「わたし、損得なんて考えてません。ステラリーゼさんから伺いたい、だけですよ?」
- ステラリーゼ
- 「え、いや……そこまでしてもらわなくてもいいわ。宿の情報くらいは、自分で集められるから……」 この娘なら冗談ではなく本気で殺りかねない。首を横に振って否定を口にしてから
- カルミア
- 殺しません!!
- ステラリーゼ
- こわい
- ステラリーゼ
- 「……だから、私から聞きたい理由がないっていう話よ」
- 続いた返答に胸の下で腕を組み、困ったように眉尻を下げた。
- カルミア
- 「でもでもっ、王都の事ならご自分で調べられるよりも、よく見知っている方のお話を伺った方がより良くなると思います」
- 「だからお手伝い、させてください」
- 「……? ステラリーゼさんと仲良くさせて頂きたいから、では、その理由に足りませんか?」
- ステラリーゼ
- 「……足りる、足りないは、あなたが決めることだけど」
- 「あなたも他人のことを気にしている余裕なんてないでしょうに。……何でわざわざ面倒事やメリットのないことをしようとするの」
- カルミア
- 「……」 もう一度小首を傾げると、ステラリーゼを見上げて。
- 「面倒かどうか、メリットがあるかどうか、は」
- 「わたしがしたい事、には関係ありませんよ。だって、」
- 「そんなの全部気にならないくらい、そうしたい、から……あれ?」 思った言葉をそのまま繋げたが、次第に自信が無くなって来たのか頭を抱え始める。
- ステラリーゼ
- 「……何で急にそんな自信がなさそうになったのよ」
- カルミア
- 「わたし、シリメツレツなことを言っちゃう事があるってよく言われるので……、言葉、おかしくなかったですか?」
- ステラリーゼ
- 「自覚があるのなら直したら……? 言いたいことは分かったけど、理解は出来なかったわ」
- カルミア
- 「うう……」 あたまがいたい……
- ステラリーゼ
- 「始祖神の神官として、他人を気にかけなければいけないのはわかるわ。でも、それを向ける先は私である必要はないでしょう」
- カルミア
- 「……ステラリーゼさんに向けてはいけない理由もありませんし、それに」
- 「折角、仲良くなれた方だと思っていますから、……ついつい、力が入ってしまうんです」
- ステラリーゼ
- 「……まあ、それはそうね」 向けてはいけない理由もない、というのは否定せずに。 「誰に対してもそんな態度を取っているのなら、別に仲良くなれたのが私だけではないでしょう」
- 「……私は、まだ仲が良いとも思っていないけど」
- カルミア
- 「こうして冒険者として活動したのがはじめてで、はじめてお会いしたのがステラリーゼさんだったから、他にはまだ……えっ」
- 「えっ……!?」
- ステラリーゼ
- 「え。……あ」 カルミアの顔が見る見るうちに落ち込んだそれになっていくのを見て、自分の発言を思い返した。 「……別に、嫌いと言っているのではなくて、まだそんなに話したこともないでしょ、という意味よ」
- カルミア
- 「……!!」 しょぼしょぼとしてきた表情が、まだ、という言葉にぱっと明るんだ。
- ステラリーゼ
- 「……何か言いなさいよ」
- カルミア
- 「は、はいっ」 「まだあんまり話したこと、ないです!」
- ぱっと右手を持ち上げると、少し食い気味にステラリーゼに頷いた。
- ステラリーゼ
- 「変な子……」
- カルミア
- 「へんっ」
- 「……変ですか……?」 わたし……。>ガルバ
- ガルバ
- 「ん……?」 ガルバはすでに二人の会話から離れて別の作業に勤しんでいた。 「ノーコメントだ」
- カルミア
- 「……」 そ、そんな……
- ステラリーゼ
- 「大体、あなたに他人を気にしている余裕はあるの? さっきだって、大事な書類を皺々にしていたし……」
- カルミア
- 「……うっ」 「で、でもでもっ」
- 「……」 で……も……?
- ステラリーゼ
- 「…………?」 目を瞑って続きを待っていたが、いつまで経ってもこないので、片目をあけた。
- カルミア
- 「……」 自分の至らなさは、自分が最もわかっている。改めてそんな事を考えていると、もやもやと頭の中が曇ってしまう。
- 「……余裕は、ないと、思います」 しゅんと肩が落ちて、俯きながらステラリーゼを見上げた。
- ステラリーゼ
- 「でしょうね」
- カルミア
- もう一度頷くと、
- ゆっくりと顔を上げて、ステラリーゼを見上げた。
- 「余裕はない、ですけど、……でも、そうしたい、ので、え、っと」
- ステラリーゼ
- 「…………」 腕を組んだまま、じっとカルミアの顔を見る。
- カルミア
- 「……」 見つめるステラリーゼの瞳に、少しだけ揺らいで また定めると
- 「余裕がなくっても、ステラリーゼさんの為にしたいって思う、ので」
- 「無理のない範囲で、……私が大変にならない範囲で、」
- 「ステラリーゼさんのお手伝いを、させていただけませんか?」
- ステラリーゼ
- 「変わってるわね。私は必要ないと言っているし、特別仲が良いわけでもないというのにも同意したのに、まだそれに拘るなんて」
- 「……はあ」 腕を解くとため息をひとつ。 「好きにしたら。ただし、人に迷惑を掛けないようにね」
- カルミア
- 「……むぅ」 そんなに変わってるかなあ、と少し頬をむくれさせて。
- 「はいっ、……迷惑をかけないように、がんばります」 こくりと頷くと、
- 両手でステラリーゼの手を取ると、ぎゅっと握り込んだ。
- ステラリーゼ
- 「っ……!?」 突然の行動に上半身を仰け反らせ、目を瞬かせて。 「な、何……?」
- カルミア
- 「握手です!」 にこにこ微笑むと、もう一度ぎゅっと力を込めた。
- 腕力はそう強くなく、気軽に払える程度の力で 大事そうに握られている。
- ステラリーゼ
- 「握手をするようなタイミングだったかしら……」 少し赤らんだ顔で数秒握られた手を見つめた後、空いた手をそっと重ねて優しく引き剥がす。 「……とにかく、分かったから」
- カルミア
- 手がゆっくりと離れていくと、少しだけ名残惜しそうにしつつ見送って
- 「……ステラリーゼさんは、まだ御用はありますか?」
- ステラリーゼ
- 「……いえ? この後はもう神殿に戻るつもりだけれど」
- カルミア
- 「!」 店に来た頃の様に、またぱっと明るくなって。
- 「お送りしますっ、王都の道は慣れていますから!」
- ステラリーゼ
- 「…………」 少しの間考える。まあ、こんな子を夜ひとりで送り出すというのも気が引けると思っていたところではある。
- カルミア
- 胸元でぎゅっと両拳を握り締めて、きらきらと瞳を輝かせてステラリーゼを見上げている。
- ステラリーゼ
- 「……わかったわ。それじゃあ、ライフォス神殿までの道案内を頼める? まだ何処にあるのかを知らなくて」
- カルミア
- 「はいっ、普段暮らしている場所ですから、なんなりとー……」 「……あれ?」
- ステラリーゼ
- 知らない、というのは嘘だ。主要な神殿の場所は把握している。イーヴの神殿が、こことライフォス神殿の道すがらにあることも。
- カルミア
- 「待ってください、それじゃあお送りしてませんよ!」
- ステラリーゼ
- 「いいから。手伝ってくれるというなら、先にライフォス神殿までの道を教えて」
- カルミア
- 「うぅー……、はぁい」 渋々、と言った様子で、頬を膨らませつつ、
- それでもステラリーゼといるのが余程嬉しいのか、また表情がころころ変わって。
- ステラリーゼ
- 「それじゃあ、早くいきましょう。あなたみたいな子が、あまり夜に外を出歩くべきではないわ」
- カルミア
- 「ステラリーゼさんも、夜にお一人は危ないですよう」 応えつつ、ガルバにぺこりと一礼をして。
- 「失礼します、ガルバさんっ」
- ステラリーゼ
- こつ、と靴音を響かせ、尻尾と、もうひとつの尻尾のように伸びたポニーテールを揺らしながら歩き始める。
- 「私はもう護身くらい出来るもの」
- カルミア
- さささ、と扉へ走って行って、両手でそれを握って開くと、
- 「行きましょう、ステラリーゼさん!」 手を差し出して、満面の笑みを彼女を迎える。
- ステラリーゼ
- 「……そこまで子供じゃないわよ」 差し出された手をやんわりと手で制すると、先に外に出て、少し歩いてから立ち止まり、扉を閉めて追いつくのを待った。
- カルミア
- 「あっ」 行っちゃった、と背中を見て、 ガルバにもう一度一礼してから、ゆっくりと扉を締めて。
- ぱたぱたと幼い足音を立てながらステラリーゼの隣まで走って行く。
- ステラリーゼ
- 隣までやってくるのを確認すれば、再び歩き出し……普段より小さな歩幅で時折横を気にしながら、神殿への道を歩いていった。
- ステラリーゼ
- 私はこんなところでだいじょうぶ
- カルミア
- ステラリーゼの気遣いは知ってか知らずか、その傍らを穏やかな歩調で歩みながら、
- 夜の街の昼の姿を解説しながら、ライフォス神殿までの道のりを辿って行った。
- カルミア
- こちらもこれでOKDOS
- ステラリーゼ
- お疲れ様DOS
- ログは2022/04/07_0 DOS
- カルミア
- お疲れ様DOS DOS
- 撤退DOS!
- !SYSTEM
- カルミアが退室しました
- ステラリーゼ
- DOSDOS