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冬国のリテラチュア 幕間 アーネスト、イスカ、クシール、ティアエレス、アスミ、オリヴィア

20220325_0

!SYSTEM
GMが入室しました
!SYSTEM
イスカが入室しました
!SYSTEM
アーネストが入室しました
GM
はやいっピねイスカちゃん
アーネスト
ちょっと申し訳ない仕事の連絡が来たので冒頭5~10分離席します
GM
いてらちゅあ
イスカ
よいしょ
!SYSTEM
クシールが入室しました
イスカ
改めて、リスケありがとう
なにとぞよろしくお願いします
GM
お仕事お疲れっピよ
!SYSTEM
ティアエレスが入室しました
ティアエレス
お仕事お疲れ様
それからいってらっしゃい
クシール
ltu
っピ……
GM
っがひらがなでピがカタカナだから一括で入力しづらいっピね……
イスカ
おはなしが大事ということをぼくたちはまなんだ
クシール
そうなんだっピ
ティアエレス
リアフレからも勧められ
TLは汚染され
もう逃げ場がない…
GM
まあ
今のうちならまだ殆ど無料だったし
1時間くらいでさらっと読む分には面白かったっピよ
そんなに遅くならないことを祈ってちょっとあねおを末
よもまつ
アーネスト
申し訳ない戻りました
GM
おかえりーに伯爵
!SYSTEM
レディチェックを開始 by GM
GM
レディチェック男爵
アーネスト
ちょっと夕方から仕事でバタついてて……申し訳ない
チェック:✔
クシール
チェック:✔
ティアエレス
チェック:✔
イスカ
チェック:✔
GM
yatta-
では天才アスミが宿に戻ってきた辺りから
やりましょう。
よろしくお願いします。
アーネスト
よろしくお願いします
クシール
よろしくおねがいしまー
ティアエレス
よろしくお願いします
 
 
イスカ
よろしくお願いしますー
GM
得た情報を持ち寄った冒険者たちは、《水晶宮》および王都の防備を固め、国土を利用した魔法陣の完成を防ぐための準備を開始する。
前回の冒険の疲れを取るために少しでも身体を休める者、武器や道具類を新調、手入れ、補充するために街へ繰り出す者……
敵の規模も読めないこの状況で、各々が最善を尽くすために動いており――
アスミ
「ふぁふぁふぃふぁふぉふぉふぃふぁふぃふぁー」
GM
気の抜ける声を出しながら宿の部屋の扉を開いたのは、大きなとんがり帽子を被った白銀の髪の魔女だ。
両手には紙袋を持ち、口にはほくほくの焼き芋を咥えている。
クシール
「おかえり~   なんて?」 蒸留酒を呷りながら開いた扉の方を向いた。
アーネスト
「……」 えっ。身体を動かす為に外へ出て、暫くしてから戻ってきた少年は、あんまりなくらい気の抜けた師匠の声に視線を向けて、
オリヴィア
「……おかえり、アスィミ」
クシール
「あ、美味そうなもん食ってるじゃ~ん」
イスカ
「………」 目を丸くして、ぱちくり。
オリヴィア
友人の気の抜けた姿に思わず口元に手を当てて小さく笑って。
アーネスト
「……ええ?」 あんまりなくらい気の抜けた風貌の師匠に、心中だけではなく口からも声を漏らした。
ティアエレス
「……、」 小さく息をついて
アスミ
紙袋をテーブルに置いて、両手で自分の食べていた焼き芋を持つ。 「いやー、なんかクレハさんが奢ってくれるっていうんで」
アーネスト
「食べながら喋ると行儀悪いですよ、先生」 やめましょ?
イスカ
「……もしかして、それの中ぜんぶ、焼き芋(それ)?」
アスミ
「買い物にいった人たちの分だけだったんですけど、それだと流石に皆さんがかわいそうかなあと思って買ってきたんです」
「そうですけど」
クシール
「さっすがアスミ大先生話がわかる」
アスミ
「しょうがないじゃないですか。腹ごしらえは大事です」
ティアエレス
「……お茶請けにしては大きいですね」 問題はそこではないんだけど、
オリヴィア
「戻ってくるまで……我慢出来なかったのね」
クシール
「腹が減っては戦はできぬって言うしね~」 勝手に紙袋がさがさ。
イスカ
「………」 さすがのイスカもちょっと呆れたような顔をしていたが、ふわりと漂ってくる芳香に鼻をくすぐられる。くんくん。
アスミ
「そりゃ焼き芋はほくほくじゃないと。というわけで、どうぞどうぞ」
イスカ
「ありがとう……それじゃ、いただきます」
クシール
「いっただっきま~す ハフッ ハフッ」
ティアエレス
「私は結構です」
イスカ
この芋あぶないものでできてます?
>私は結構です
アーネスト
「……」 我慢できなかったんだ……
GM
人肉芋
アーネスト
「じゃあ、僕も頂きます」 
オリヴィア
「……」 がさごそと紙袋からひとつ取り出して。 「いただきます」
アーネスト
【センス・マジック】をしろ……ってコト?
クシール
「ちゃんと食っとかないと力出ないぞ~?」
オリヴィア
「丁度人数分あるみたいだけれど…………」 胸の前で焼き芋を持ちつつ、ティアエレスを見た。
クシール
 モッモッ
アーネスト
「……折角なんだから、頂いたら?」 もぐ。
ティアエレス
「……では一番小さいものを」
アーネスト
「ん、美味し……」 mog。
イスカ
「………」 焼き芋を両手で捧げ持つようにしつつ、ティアエレスの様子をうかがうように目線が動く。アスミはともかく、確かにティアエレスが焼き芋を食らっているさまはあんまり想像ができない
アスミ
「いやー、残念ながら」
ティアエレス
本当に食べてしまったのか? みたいな そういう。。。
アスミ
「私が可愛すぎて、店のおじさんが大きいものばっかり入れてくれたんですよね」
ティアエレス
「………、」
イスカ
「かわいいと得だね」
アスミ
「焼き芋は美容にもいいよって」
「でしょう」
クシール
「はっはっは、役得だね~」
ティアエレス
「……」 一つ受け取ると 端の方を折って 1/4カットすると
残りをアーネストに渡した
オリヴィア
「それだけじゃなくて、……食べ物を見てる時のアスィミって、目が輝いてるもの」
アーネスト
「食べきれなかったら、残った分は皆で食べるよ。先生も、まだまだ食べられるだろう……し……」 えっ。
アスミ
「まるで人が食い意地張ってるみたいに言わないでください」
ティアエレス
「それで、」 小さく、なるべく食べているところを見せないように齧ると
アーネスト
「だ、だって待ちきれずに食べてたじゃないですか……」 1と3/4の焼き芋を両手に持ちつつ、先ずは自分の分から食べ始める。
アスミ
「よいしょっと」 椅子に座ると、はむはむと焼き芋の残りを食べ始めた。
ティアエレス
「……」 飲み込んでから 「アリス、についてでしたね」
イスカ
「戻ってきてすぐでごめん。でも、自由にできる時間もきっとあまりないから…… 話を、聴かせてもらえる?」
アスミ
「それは店のおじさんの厚意を無駄にしないためですよ。焼き立てで食べた方が、おじさんも喜ぶじゃないですか」
クシール
「ティアエっちゃんのが保護者だと思ってたけどこの場に置いては逆だわね」 まるで残飯処理にいっぱい食わされるパパさんのよう。
アーネスト
「……シルヴァは……食べないか」 流石に……
オリヴィア
「…………」 焼き芋を一口齧って、もぐもぐと小さく口を動かし、飲み込むとひとつ頷いた。
アスミ
「ティアエレスさんも意外とそういうとこありますからね」
アーネスト
「短くしてるのに伸びちゃってません……?」 >ティアエっちゃん
アスミ
「で――
クシール
子供が残したものを食うことになる親父……
ティアエレス
「………、」 特にコメントはしない もそもそ
アーネスト
ゲップ
アスミ
「彼女の生い立ちについて、ですけど」
クシール
「じゃあティーちゃんとかにするか。あ、そっちの話が先なんね」
アスミ
「魔法陣云々については、後でクシールさんとオリヴィアに話しますよ」
「こっちの話は、そう時間もかからないでしょうし」
「私たちが先日訪れた灯台でも、妨害のために〈奈落の剣〉が使われているようでした」
イスカ
やっぱり、という顔をする。
ティアエレス
「………」 食べきった 口元をハンカチで拭うと 相槌を打つように小さく頷く
アスミ
「通常の灯台ではなく、灯台の中には異世界ともいうべき世界が広がっていて」
アーネスト
イスカと同様、大きく驚く様子も無く頷いた。
アスミ
「そこで私たちは、彼女の記憶の中にある光景と思しきものを見せられました」
イスカ
「異世界―― もともとあったものじゃ、ないよね。魔域のようなもの?」
アスミ
「ええ。奈落の剣を使っている以上は、一種の魔域と考えておくのが良いでしょう」
アーネスト
「……見せる為にそうしてた、のかな」
ティアエレス
「見せる為…ではないでしょうね」
クシール
「黒い壁みたいなのは通らなかったけどね」
イスカ
「……だから、ね。最初に聞いたとき、すこし不思議だったんだ。あのアリスが、仮にも敵に、自分のことを、よく話す気になったなって」
ティアエレス
「持ち手から剣に記憶が流れて"繋がった"結果、と考える方が良いでしょう」
クシール
「こう、踏み込んだらシームレスに別世界だったわ」
アスミ
「いえ……」 首を横に振って。 「本人も、あまり見せたいとは思っていない様子でした」
イスカ
「……ん」
クシール
「なんてーか、なに。〈奈落の剣〉の副作用?みたいなモンなのかな?」
アーネスト
「そうなんだ。……なら、アリスの中でそれが大き過ぎて、なのかな」
オリヴィア
「……勝手に、〈剣〉が彼女の記憶を読み取ってしまった、みたいな?」
クシール
「“魔剣の迷宮”とかも前の持ち主の執念が影響したりするって言うし」
ティアエレス
「アビスコアは魔域の主に作用します。〈奈落の剣〉もまた、魔域の核となる以上は、そうした効果はありそうなものですから」
イスカ
「都合よく力だけを使えるものじゃない、か」 
アスミ
「ま、見られたくないなら妨害のためだろうとそんなものを使うな、って言いたいですけどね」
アーネスト
「……どうなんだろう。アリスの場合は、それが見せたくないものだったけど」
「見せたいものとか、戻りたい場所を創れるんだったら、都合よく振るえるかも」 >イスカ
イスカ
アビスから産出したかけらを利用する法もあるというが、それも何らかのデメリットやリスクを孕むゆえに禁じられたと聞く。
――それで。アリスの世界で、何を見たの?」
クシール
肩を竦めた。>何を見た?
オリヴィア
「実際……“雪融け”現象も、その一種みたいなものよね」 アーネストに頷いて。
アーネスト
促されれば脱線に気が付いて、頷くと視線をアスミに戻した。
アスミ
「……むかーしのアリスですよ」
アーネスト
オリヴィアの言には、ゆっくりと頷いて。
アスミ
「アングルシではなさそうでしたが、何処かの雪国のお屋敷でした」
オリヴィア
「……」 ただそこで普通に暮らしていただけならば、見られたくない光景とは言えないだろう。続きを促すように、じっとアスィミの口元に目を向けた。
アスミ
「その屋敷を進んでいくと、私たちはまだ幼い女の子の部屋らしき場所に辿り着いたんです」
イスカ
「お屋敷……」 歪んでいるとはいえ、確かに人の上に立ち、人を使うのを当然といった振る舞いからすると、あまり違和感はない。
アスミ
「部屋のベッドの上で、部屋の主の女の子――まだ子供の頃のアリスと思しき子が、シーツに包まって隠れていました」
アーネスト
「……」 今の彼女も、幼いと思える。ただ、手にしている力が大き過ぎるだけで。 「隠れて、って……怯えて?」
アスミ
「屋敷の主の娘、だったんでしょうね。その部屋に入る前に見た幻影の使用人たちは、彼女のことを指してお嬢様と言っていたようですから」
「ええ。外に出たくない、誰とも会いたくない……誰にも見られたくない、と」
イスカ
――……。そんな子が、どうして」
ティアエレス
「……」 静かに聞きに回る
オリヴィア
「……彼女は、どうしてそんなことに?」
アスミ
「何があったのか、までは分かりませんでしたが」
クシール
「怪我か病気か、まあ衆目に晒されたくない風体になってたってトコかな」
アスミ
「病気か、事故にでも遭ったのでしょう。クシールさんの言う通り、ベッドで塞ぎ込んでいた少女の顔は、酷い状態でした」
「彼女のことを溺愛していた両親も、アリスがそうなってしまって以降は彼女を腫れ物のように扱い、殆ど見向きもしていなかったそうです」
アーネスト
「……」 する、と肩が落ちる。
オリヴィア
「…………そう」 
アスミ
「そんな状態の彼女を救ったのが、“華”という人物」
クシール
「見放されたから引き篭もったのか、引き篭もったから見放されたのかは、まーあたしらにはわかんないけどね」
アスミ
「“華”はアリスの傷をすべてなかったことにして、今の顔を与えてくれたとアリスは語っていました」
アーネスト
「なかったこと、って……癒した、とは違うんですか?」
アスミ
「……今の彼女の顔には、少しもその傷跡らしい痕はありませんでした」
イスカ
「……“華”。そこで、繋がるのね。あの子が、唯一慕っているように見えた存在(ひと)
オリヴィア
「……私たちが見た時も、過去にそんな大怪我を負っているようには見えなかったわ」
ティアエレス
「……、」 ふむ、と
アーネスト
こくりと頷いて。 「じゃあ……本当に、
“なかったこと”に出来た……?」
クシール
「いかにもお金はありそうなお宅だったから、まっとうな手段での治療をしてなかったとは思えないし」
アスミ
「誇張されているのかもしれませんが、あれだけの怪我です。単純に癒やしただけなら、傷のひとつやふたつくらい、残っていないとおかしい」
クシール
「となると、まあ何か尋常ならぬ手段を用いたってコトはありそうよね」
ティアエレス
「今の顔、と」
「そういったのですね?」
アスミ
「ええ。“華”は自分に今をくれた。傷すべてをなかったことにしてくれて、新しく、“華”以外の誰よりも美しく、可愛い顔をくれた、と」
イスカ
――でも、本当に治しただけなら、お屋敷で幸せに暮らしていてもいいはず」
ティアエレス
「…………、」 指を頬に当てて 少し考え込むとゆっくりと横に振った
クシール
「改めて言葉を聞くと、まったく別人の顔になったみたいにも聞こえるなーこれ」
アーネスト
「……、ティア?」
ティアエレス
「絞り込めませんね」
「方法がないとは言いません。可能か不可能かで言えば可能という答えになりますね」
オリヴィア
「けれど、アリスは“華”のもとに身を寄せた」
ティアエレス
「そうした、作り変えるようなやり方は」
アーネスト
「……、」 彼女の様子を見れば、少しだけ目を伏せて 「……顔だけ、だったのかな。身体ごと入れ替わった、とかは」
クシール
「ぱっと思いつくのはなんらかの幻影魔法、変身魔法とか」
ティアエレス
「身体ごとというのも可能性はあります」
クシール
「いやーぞっとしますなー」
ティアエレス
「魂の移し替え……肉体を入れ替えての不老不死も研究テーマの一つにありましたから」
アスミ
「……そうですね。単なる魔法生物のものとは別の人造人間なんて存在もあるらしいですから」
イスカ
「“華”に恩があったとしても。ただそれだけで、横暴に、我儘に、命をもてあそぶ――  あんな振る舞いができるとは思えない」
「ベッドでふさぎ込んでいた女の子が、希望を得て、自由を手に入れた先が、あのアリスなの?」
ティアエレス
「ただ、」
アスミ
「……アリスは、怪我を負ってしまった自分を疎んでいた両親や、彼女を哀れんだ使用人たち、周りの人間に強い恨みや憎悪を抱いているようでした」
ティアエレス
「"庭"という組織は、聞き及んでいる限りでは薬物による洗脳・売買などがメインの犯罪組織のはずですね」
アーネスト
「……、じゃあ」
アスミ
「新しい顔を手に入れた時に、“華”とやらに何か仕込まれたのでしょう。彼女はその後、自分の手で両親、使用人たちを皆殺しにしたと語りました」
アーネスト
「元から持っていた恨みを、薬で強めたのかな。あの依存も、振る舞いも、普通じゃなかったと思う」
オリヴィア
――……」
イスカ
―――………」
ティアエレス
「"華"と呼ばれる人物がどの程度の人物かはわかりませんが、だとするならどちらかと言えば《教団》寄りなきがするのです」
アスミ
「今回の一件で“庭”と《教団》が手を組んでいることから考えても、その可能性は高いでしょう」
クシール
「ま、拗らせた思春期のガキが身内に殺意抱くなんてよくあるっちゃよくある話だけど」
ティアエレス
「──、やり口はそのまま偏執的な手法ですね」
クシール
「そんな時分に本気で他人を殺せる力を手に入れたらどうなることか」
ティアエレス
「自らの手で殺めさせることで、退路を断たせて好きに扱うというのは」
アーネスト
「……」 不快感を隠さずに、ぐ、と拳を握る。
イスカ
「恨みも、憎しみも、だれの中にだってあるもの、だけれど――
オリヴィア
「……自分が追い込まれている時に、どんな形であっても救いの手が差し伸べられたら……それに依存してしまうことは、おかしなことではないと思うわ」
イスカ
「《教団》は―― "華"は、そうやって部下を増やすのね」
クシール
「やり口が性格悪いなー、ホント」
オリヴィア
「でも……だからって、手を差し伸べた子に、そんなことをさせるなんて」
アーネスト
「……うん」
アスミ
――正直、アリスの境遇に同情する所はあります」
ティアエレス
「もう滅んでしまった神の聖典にもありましたが、」
「己を騙すものはいつだって聖者の顔をしているものですよ」
イスカ
「〈剣〉を育てるのにも、強い負の感情が必要なんでしょう? ――人の心を操る、そういったすべを心得ているのね。なんて―― 忌まわしい」
アスミ
「はい。彼女の持っていた〈奈落の剣〉も、相当な力を持っていたことでしょう。それ由来のものかは分かりませんが、異質な力を感じました」
クシール
「ま、ベッドに引き篭もってるよりは他人をブッ飛ばしてでも生きるってのは逞しいと言えなくもないけど」
アーネスト
「……それだけならいいけど、やってる事はもっとひどい事ばっかりだから」 >クシール
ティアエレス
「バイタリティがあるのは否定しませんね」
アスミ
「ブッ飛ばして、なんて生温いレベルじゃないですから」
オリヴィア
「……そうね。彼女は、無関係の人々を巻き込み、命を奪っている」
クシール
「お“華”ちゃんとやらに依存しきってるのは、正直毛布が他人になった程度であんま変わってないわね、ありゃ」
オリヴィア
「アングルシでの出来事が、初めてというわけでもないでしょう……」
ティアエレス
「異質な力、ですか」
「断定は出来ませんが、」
「より、根本に近い〈剣〉なのかもしれませんね……もしそうなら、」
「………、」 いや、これは飛躍しすぎだろうか
イスカ
――……?」
アーネスト
「そうなら、なに?」
ティアエレス
「……、《教団》よりも、先の製造元に近い存在なのだろうか、と思ったのですが、今回はあまり関係ありませんね」
クシール
「はいはーい、しつもん」
アスミ
「はい、クシールさん」
クシール
「〈奈落の剣〉って魔域を作る以外にどういう能力があるんですかー」
アスミ
「私も直接〈奈落の剣〉が関わる事件に関わった事は殆どないので、魔域の創出とそれに付随する影響を齎す以外には詳しくないんですよね……」
クシール
「オリジナルの〈つなぐもの〉……だっけ?が、そもそも異界につなげたりする能力みたいなのはさっきの話でわかったけど」
ティアエレス
「製造している場所にも依りますから、これ、というのは大まかには」
クシール
「ふーん、謎多き魔剣ってことか」
アーネスト
「〈剣〉同士で繋がっているのと、魔域を創るっていうのと……くらい……?」
アスミ
「アーネストさんが言ったように、〈奈落の剣〉同士はそれぞれ記憶、経験を共有するかのように繋がっていて」
クシール
「共有、かー。あー、これ思いつきなんだけど」
アスミ
「ある〈剣〉の経験は、たとえその剣が砕けたとしても別の〈剣〉に引き継がれたりするそうです」
ティアエレス
「はい」
クシール
「たとえば別の〈奈落の剣〉の所有者の魔力を引っ張ってくるとかできるのかなー」
オリヴィア
「……別の所有者の魔力を引っ張る?」
アスミ
「Aが所持する剣に、Bが所持する剣の力を発現させる、といったような?」
ティアエレス
「……、特定の〈剣〉同士で強く繋がっているのであれば、可能性はないとは言いませんが…」
クシール
「ほら、あのコ、明らかに当人以上のスペックの魔法使おうとしたじゃん」
アスミ
「ええ、そうでしたね」
イスカ
「……ん」 こくり、と頷いて。
ティアエレス
「フィアールカさんが仰っていたアリスが15階位の魔法を使おうとした話ですね」
「現場を見てないのでなんとも言い難いのですが、」
クシール
「〈奈落の剣〉だけじゃなくて所有者の何かそういうのも共有できたりすんのかなー、とか」
イスカ
「あれはアリス自身じゃなくて、剣を使って借りてきた力じゃないか、ってこと」
クシール
「そーそー。まあ思いつきだけどね」
ティアエレス
「似た性質の魔法は、現代でも残っているのですよね」
アーネスト
どうなんだろう、とティアエレスとアスミをそれぞれ見遣り。
ティアエレス
「みなさんも、目にしたはずですよ」
「銀が、使い魔を通して魔法を使って転移させたところを」
クシール
「あーはいはいはい」
アスミ
「つながる、というのが何処までを指しているかにもよりますが、原理としては十分に可能であるかと」
ティアエレス
「依存度合いも考えると、そうした"処置"をとっている方がしっくり来ますね」
イスカ
「………」
クシール
「……あー」
ティアエレス
私には、と
クシール
「あのコが“華”とやらの使い魔ってコト?」
オリヴィア
「……アリスを、自分の使い魔のように扱っている、ということ?」
アーネスト
「……、……」
ティアエレス
「彼女の目であり耳であり、手先である、となるのであれば」
クシール
「まあでもたしかに納得かも。明らかにその場に居ないヤツと会話してる素振りがあるし」
ティアエレス
「アリスという子は、進んで身体を捧げるのではないか、とも思うのです」
イスカ
――なんだか、わたしたちが使ったリンク(ちから)に似ているね」
ティアエレス
「はい。それもありますね」 イスカに頷いて
アスミ
「“華”のためなら何でもするという狂信じみた感情を抱いているのは確かなようでしたから」
「アリスが進んで身体を捧げているというのは十分に考えられる話です」
クシール
「リンクはお互い対等だけど、あっちはそうじゃないだろうな~」
オリヴィア
「……もしリンクと同じような力だとしたら、その“華”という人も、“銀”と同じくらいの術の使い手なのかしら」
ティアエレス
「あまり考えたくないですが、」
「そのレベルであるというのは確かでしょうね」
アーネスト
「……繋がる、っていうより、縛る、みたいだ」
クシール
「うへー」
アスミ
「正直、今回出張ってくるのは勘弁願いたいですね」
ティアエレス
「私の予想というよりは、想像が当たっていたら、少し年下か、同年代ですね」
アーネスト
「色んな手を使って操って、自分の思う通りに動かして。……」 息を吐いて、頭を振る。
クシール
「ンー」
オリヴィア
「……ティアエレスと、同じくらい……」
クシール
「一応元々とっ捕まえるつもりはあったけど」
アーネスト
「……、魔法文明時代の、か」
アスミ
「要は、お師匠様と同じ世代ってことですね」
イスカ
「否定できるような材料は、なにもない」 憂鬱なことである
クシール
「そこまでの繋がりがあるとしたら、あんま意味ないかもだなぁ」
ティアエレス
「まだ確たる根拠はありませんから、話半分で結構です」
「現代でも、私の年代以上の技量の魔法の使い手が居ることは目の前の子が証明してくれるでしょうから」 とアスミを見て
イスカ
「……気になっていることなら、もう一つある」
クシール
「まあそれ言ったらここまでの話だいたい予想推測だしね」
アスミ
「さすがの私も、お師匠様レベルに追いつくにはまだもうちょっと時間が掛かりますけどね」
オリヴィア
「……どうしたの、イスカ」
イスカ
「そもそも、だけど…… 〈奈落の剣〉はどうして、ひとの感情を――それも、負の感情だけを糧にする…… いえ、できる、のかな」
ティアエレス
「……」 小さく笑って イスカの方を見る
イスカ
それは、至極シンプルな、素朴な疑問だった。自分でいっておいて、答えは期待していない顔である。
クシール
「ふーん、言われてみるとなんか恣意的よね」
オリヴィア
言われてみればどうしてだろう……と首を傾げて、アスミとティアエレスを見た。
ティアエレス
「それはこれも私が創り手ではないので」
アーネスト
「……“外”の力を使っているのが関わってそう、だけど」
クシール
「餌にするんだったら別に正の感情!とかでもいい気がするけど」
ティアエレス
「多分に憶測が入るんですが」
アーネスト
「……」 それにしても、どうして負の感情ばかりに。クシールの言葉に頷いた。
ティアエレス
「〈奈落の剣〉はもとは〈つなぐもの〉という魔剣だった」
イスカ
「……希望より、絶望のほうが、いつも大きいものなのかな」
ティアエレス
「これは大丈夫ですね」
イスカ
「うん」
クシール
「はーいおっけーでーす」
アスミ
「ええ。それはティアエレスさんの説明でも何度かありましたし」
アーネスト
「うん」
イスカ
教師に教えを乞うように、素直にうなずく。
ティアエレス
「〈繋ぐもの〉はある種の願い、願望を糧に動作する魔剣。想いを汲み取り、効果をもたらす願望器とも言えるものだった、と思うのです」
「それが、"外"の世界とつながり、反転してしまった」
クシール
「反転、反転ねえ」
ティアエレス
「故に、負の性質を吸収する魔剣となってしまった、というのが私の仮説です」
オリヴィア
「……本来は、正の感情を蓄え、それを糧とするものだったのに――……」
ティアエレス
「希望よりも絶望のほうが大きいというよりは、」
アスミ
「実際、その説を後押しする例の話を聞いたことはあります」
ティアエレス
「その時蓄えられていた希望が、絶望に転じてしまった」
アーネスト
「……例?」
ティアエレス
「その相対性が、より力を深くしているのかもしれません」
アスミ
「しばらく前にあったディニスにおける動乱の話は聞いたことはありますか?」
ティアエレス
「聞きかじった程度には」 アスミに頷いて
オリヴィア
「…………」 小さく首を横に振る。この国にはあまり情報は入ってこない。
クシール
「まあゴタゴタの話はそら多少は聞いたけど」
アーネスト
「大きなことがあった、っていう事だけ」
イスカ
「……最初の一振りが変わってしまったから、それに続く〈剣〉もみんな、絶望を食べる剣にかわってしまったということ?」
アスミ
「長くなるので内容についてはまた時間のある時にしますが、あの件にも〈奈落の件〉が深く関わっていたそうです」
イスカ
ぜんぜんしらない>でぃにすの動乱
GM
かしこい
クシール
ほんとぉ?
イスカ
・3・
ティアエレス
「すべての剣が繋がっているゆえに、一部が汚染されていけば、それに続くものも同じ様に穢れていく。」
「それは止めようのないものだと思います。魔剣の性質的に」
アスミ
「〈奈落の剣〉によって、鋼都全体が呑み込まれ、魔域と化してしまい、」
「黄昏色の空の下に現れた魔物と戦う際、一振りの〈奈落の剣〉がその魔物を討ち滅ぼすための魔剣に変異した、と」
イスカ
―――……」 山間から、滾々と湧き出す源流が、多くの支流を持つ大きな川となる様を幻視する。その源流が穢れれば――
「……そんなことが……?」
ティアエレス
「──、まさか」
「汚染を解いて〈奈落の剣〉が〈繋ぐもの〉に変わった…?そんな事が…?」
アスミ
「……数多ある〈奈落の剣〉の事件の内、ほんのひとつではありますが、もしそれが〈つなぐもの〉であったのならば、」
クシール
「へーえ。ひっくり返っりなおしたってコト?」
アスミ
「〈つなぐもの〉からの変異は、不可逆なものではない、ということになります」
クシール
返り。
ティアエレス
「…………、」 深く考え込んで
クシール
「ンー、となると」
ティアエレス
「──確かに理屈的には出来ない、とは言いませんが、」
アスミ
クシールに頷いて。 「ま、事実だとしても簡単に期待出来ることではなさそうです」
アーネスト
「……でも、可能性があるなら」
クシール
「この国で魔改造されたっていう〈つなぐもの〉もワンチャンあるか。まああると確定したわけじゃないけど」
ティアエレス
「どうやってそれだけの願いが想いを…?……いや、何を代償にしたのでしょうか…?」
アーネスト
「万が一があるなら、よかった」
アスミ
「それはわかりません。〈星の標〉にも関わった人たちがいるみたいですから、直接話が聞ければ……」
オリヴィア
「……もし、それが可能なら」
「……アングルシを、元の世界に還すための手段は……手に入るかも、知れないのね」
そのためには、まず彼の負った傷を癒やす手段を見つけなければいけないのだけど。
ティアエレス
「………、」 目を伏せて
イスカ
――“華”たちにとっては、それはとても都合の悪いこと」
「ディニスでの出来事がほんとうなら、その万が一が起こったこと知らないわけ、ないもの」
イスカ
起こったことを
アスミ
「そうですね。かの動乱には“庭”も絡んでいたようですし、知っているのが当然だと思っておいた方がいいです」
ティアエレス
「──、」 都合が悪い……本当に?
クシール
「教団ぶっ飛ばす、〈つなぐもの〉ぶんどる、アングルシの怪我治す、〈つなぐもの〉綺麗にする、アングルシを帰す。よし、パーフェクトね」
オリヴィア
「……大変な道のりだと思うけど、頑張ってみるわ」
クシール
「そんでもってオリヴィアも好きに生きられるわけよ」
アスミ
「ええ。そうなったら、オリヴィアもこの国に縛られることはなくなります」
アーネスト
「どんなに大変でも、皆がいるから。きっと大丈夫ですよ」
アスミ
「時々帰って来るくらいで、自由に旅も出来るようになりますよ」
イスカ
「………」 クシールの並べ立てる一つ一つの遠大さにくらり
オリヴィア
「……そうね。この国の人たちが、アングルシの力がなくても、立てるようになったら」
ティアエレス
「……、」ひっくり返った希望がもう一度ひっくり返しなおすと、何が起こるか……そのためにはひっくり返させる必要がある
オリヴィア
「その時は、私も……皆と一緒に、旅に出てみたいわ」
クシール
「目眩起こしてる場合じゃないぜー、イスカちゃん」
ティアエレス
「……いけませんね」 あまり考えても仕方ない部分だ 何しろ何が起こるのか自分でも分からない
アスミ
「ふふん、任せてください」 どーんと自分の胸を叩いて誇らしげに。 「未来の“銀の魔女”がいるんです。そのくらい余裕ですよ」
アーネスト
「じゃあ、頑張って切り抜けなきゃ。……皆で、やりきりましょうね」
クシール
「だいたい、ここまでのそれこそ吹雪の中を歩いてるような状態に比べたら」
オリヴィア
「……ええ、力を合わせて頑張りましょう」
ティアエレス
「……大きく出ましたが、そこは師匠を明確に超える辺りを狙って欲しいですね」 とコメントを挟んだ
「折角ですから、灰銀、或いは真銀辺りを是非」
クシール
「よく見える灯台がいくつも灯ってるようなモンなんだから、全然気楽ってもんよ」
イスカ
――……」 簡単に言って――と、クシールをちょっぴり呆れたような恨みがましいような、半目で見つめるが――
「……ふ、ふふ」 軽く吹き出すように笑って、 「そう、だね」
アスミ
「お師匠様を越える自信がついてきたら考えておきます」
イスカ
「灯りが見えているなら、歩き続ければ、いつかはたどり着ける」
オリヴィア
「……目指す場所は、はっきり分かっているもの、ね」
クシール
「アスミんって自信過剰なんだか謙虚なんだかたまにわかんなくなる」
ティアエレス
「現実主義者なんですが、自分を鼓舞するためにも言わずにはいられないところがありますから」
アーネスト
「時と場合によるのはまあ、良い事じゃないかな……」
イスカ
「……それだけ、しろがねの事を尊敬してるんじゃないかな?」 銀のことは別格的な
クシール
「なるほどなー」 どこに同意したのかは黙っておく
アスミ
「私が天才なのは紛れもない事実ですが、先人を敬う気持ちは大事ですからね、人として」
――どこで聞いてるかわからないですし」
クシール
「それらしくまとめたな」
イスカ
「……なにか言った?」
アーネスト
「……それも聞こえてるんじゃ?」
オリヴィア
「…………」 くすくすと笑って。
アスミ
「聞こえてたら私にだけメテオ飛んできてますから多分大丈夫です」
ティアエレス
「たぶんなのですが、」
イスカ
「すごく器用」
ティアエレス
「終わった後、何回言われたか、何を言われたか」
「覚えておいていっぺんに返す」
アスミ
「私だって(メテオが使えるという前提なら)そのくらいできますよ」
ティアエレス
「くらいはしますよ。私なら」
クシール
「コワ~……」
ティアエレス
「しましたから」
アスミ
「だから魔女の評判が下がるんですよ! 私たちは頑張ってあげてるのに!」
アーネスト
「い、陰湿……」
イスカ
「……したの?」 誰に?
オリヴィア
「……ティアエレスにも、弟子がいたの?」
ティアエレス
「内緒です」 指を口元の前に立てた
「何人か。もう全員、過去の人です」
「身体によって魔力の総量、身体能力に差が出ますが、上手く過去の自分と合致する時は、」
「まあまあ、派手なことはしましたから」
アスミ
「くっ、私はそんな圧力には屈しませんからね」
クシール
「おお頑張れアスミん、あたしは応援しているゾ」
アーネスト
「……、先生が先生でよかった」 
ティアエレス
「大丈夫です。そのうちどうしてこうするかは分かります」
「そういうものです」
アーネスト
「えっ」 「わ、わかんないでくださいね……?」 そういうのは……>アスミ
アスミ
「まあ、スパルタ指導のおかげで私の天賦の才がさらに磨かれたのは否定しませんが――
ティアエレス
「魔法陣の話に移りましょうか」
アスミ
「私はあんな皮肉と嫌がらせが似合うしわくちゃの老婆にはなりたくありませんからね!」
アーネスト
「聞こえますよ!?」
オリヴィア
「……本当の銀はとても綺麗なのに」
アスミ
「後でまとめて来るなら今は何言ったって良いってことです」 しゅっしゅ。シャドーボクシング
クシール
「その意気やヨシ」
アーネスト
「……」 骨は拾います。
アスミ
――で、魔法陣の話ですが」
クシール
「あ、はい」
ティアエレス
「……」 小さく笑って
イスカ
「………」 くすくす、と笑いをこらえきれず、そんなやり取りを眺めていて
アスミ
「どんな細工を施すのが一番マシか、決めあぐねているんですよね……」 腕を組み、うーんと唸る。
クシール
「やっぱ単純に壊すだけじゃダメな感じ?」
アスミ
「その場合、儀式そのものを失敗させたとしても、その後どうなるのかの保証がし辛いのが難点ですね」
「灯台ではもしもの時に魔力を逆流する細工を施しましたが、あれとはちょっと状況が異なるんですよね」
ティアエレス
「……一つ、質問なのですが」
アスミ
「灯台に集中するのは、あくまでその周辺の力の流れのみですが、魔法陣の中央であるこの地点には、すべての灯台……地脈の結節点に蓄えられた力が流れ込んでくるわけですから」
ティアエレス
「《水晶宮》に、防御的な魔法装置はあったりしますか?」
アスミ
「儀式に使うことが出来なかった力が外に一気に溢れ出してしまった場合、予想外の災害が起こってしまうことも考えられます」
イスカ
「……それは、困る、ね」 とても。
アーネスト
「……うん。何が起きるか解らないんだし」
オリヴィア
「……今はもう、他国に攻め込まれたり、蛮族の脅威に晒されたりすることが、殆どないから……使われることは、ないけれど」
クシール
「まあ、水路をブッ壊したらえらいことになるのは当然か……」
オリヴィア
「昔……使われていた魔法の機構は、残っているはず」
ティアエレス
「氷の魔元素は停滞を象徴するものですし、氷で覆われている《水晶宮》にも、それなりの結界が施せる気はするのですが」
「それである程度時間は稼げるかも知れませんね」
クシール
「いや、この場合壊すのは貯水池か。まあどっちにしろね」
「なるほど、魔力の流入自体をせき止める、ないし緩やかにするってこと」
オリヴィア
「……そうね。都の魔女たちにも協力してもらえれば、強力な結界を張ることは出来ると思う」
アーネスト
「んー……都の中にいるかもしれない敵に、動きが筒抜けになっちゃう、くらいかな……?」
ティアエレス
「中心点を押さえるのは必須になりますので、クシールさんやオリヴィア様達の動きに期待というところですね」
アスミ
「となると――王都に流れ込んでくる前に各地に分散するように逆流させるか、流出口を思い切り狭めるか……」
クシール
「いっそ集まってくる力をこっちの目的とかに使えればなー」
アスミ
「どうせ、私たちが動き始めた時点で、敵には知られますよ」
ティアエレス
「逆流は均衡が取れていればいいですが、勝った時、押し負けた時、双方にリスクがありますから」
アスミ
「都の防衛なんて、10人やそこらでこなせるものではありません。貴族の私兵や他の魔女たちの力も借りなければなりませんから」
イスカ
「こっちの目的、って?」
クシール
「それこそアングルシの傷を治すとか」
ティアエレス
「流出口である、東西南北の門に何らかの処理をして、地脈の力を緩やかにする、くらいでしょうね」
アーネスト
「……どっちにしても、か」 確かに。
ティアエレス
「此処まで大掛かりの仕掛けを、力技でなんとかするのは無理筋ですから」
アスミ
「後は同じくらいの強い力をぶつけて相殺するという手もありますが……これもリスク覚悟ですね」
イスカ
「確かに、それができたら良いことだけど……」
オリヴィア
「……流れ込んでくる力を、そういう目的のために使うことは、不可能なのかしら」
イスカとクシールの話を聞いて、魔術に長けた二人に問いかける。
ティアエレス
「無理、ではありませんね。むしろ活用できれば大きなアドバンテージです」
クシール
「連中が使う前にこっちがいっそ消費しちゃえば……と思ったんだけど」
「やれなくもない、と」 ほう。
ティアエレス
「ただ、それを行うためには焦点具と収束器、そして作用させるためにアングルシが必要になるはずです」
「その場合の焦点具と収束器は、」
「〈つなぐもの〉になるでしょうね」
イスカ
――その場合は、オリヴィアが鍵になる……? 集めた力を、アングルシに注ぎ込まなくちゃいけないんだよね」
ティアエレス
「………、」
アーネスト
「どちらにしても、〈つなぐもの〉、か……」
ティアエレス
「そうですね、オリヴィア様が……耐えきれれば」
クシール
「やっぱ連中が持ち込んだのをブンどるか……」
イスカ
それはそれで大丈夫だろうか、と、若干不安げな目をオリヴィアへと向ける
アスミ
「〈奈落の剣〉を奪い返して〈つなぐもの〉にしなきゃ難しそうですね」
ティアエレス
「‥…、ただそれだけ大きな力を人に集めるということは」
「魂が消失しかねません」
イスカ
―――
「……じゃあ。それは、なし」
オリヴィア
「……想像もつかないことだから、大丈夫かどうかは……」
アーネスト
「……うん。駄目だね」
ティアエレス
「〈つなぐもの〉の代わりに、というのはかなりリスキーです。」
「ただ、出来なくはない…とだけ」
アスミ
「入念に理論を構築し、検証した上でなければとても取れる選択肢ではありませんね」
イスカ
「オリヴィアが危険なのは、だめ。敵から〈剣〉を奪い返せたら、そのとき考えよう」
ティアエレス
「はい。それがいいでしょう」
アーネスト
「うん。今は選択肢のひとつ、で」
クシール
「あー、それで根本的な問題なんだけど」
「ぶっちゃけその魔法陣、どのへんにあるかアタリは?」
アスミ
「そうなると、《水晶宮》の中より外での仕掛けに集中した方が――
イスカ
ティアエレスたちに頷き返してから、クシールの発言に目をやって
アスミ
「魔法陣の中心は、まあ、十中八九《水晶宮》の中心部になるでしょう」
クシール
「あたしも思いつくところは無くもないけど」 専門家的にはどうです。
「ま、そーなるか」
ティアエレス
「ええ」
クシール
「多分元々普段儀式やってるようなとこよね?」
アスミ
「そこに陣が描かれているわけではなく、描かれた陣の中心がそこになってるイメージです」
イスカ
ぜんぜん関係ないんだけど名古屋のコメダ結界ってあったなあ
アーネスト
「国土を使った巨大な魔法陣の、中央部……でしたよね」
ティアエレス
コメダ結界。。w
オリヴィア
「……ええ。アングルシの居処……雪を一部の地域で降らせないようにする儀式なんかも、そこで行うの」
GM
コメダによって他の喫茶店が排除される世界
イスカ
「そこが文字通り、力の中心――
ティアエレス
モスバーガーかな・・?
クシール
「オーケー、じゃあまあ乗り込むところは確定なわけだ」
オリヴィア
「案内は、私が出来るわ」
イスカ
「……ん」 オリヴィアの力強い言葉に、こくりと頷き返して。
クシール
名古屋城を中心としたコメダ陣
なんであんなにあるの???
ティアエレス
「そこに至るまではイスカさん達任せですから、私達はそれを上手く援護出来るようにしたいところですね」
GM
そりゃ
名古屋城に巣食う魔を封じ込めるためよ
クシール
なるほどね……
ティアエレス
「ソーテリアさんのご協力も得られれば良いんですが、時間が厳しいですね」
アスミ
「オリヴィアたちは、《水晶宮》の中心への到達、アングルシの護衛に集中してもらいましょう」
イスカ
まさに灯台の灯りがともるように―― 目指すべき場所が見えてきたことで、少女の瞳にも自然、力がこもる。
アスミ
「その道中、宮殿や付近に控えている魔女やソーテリアさんの助力を得られれば、結界を展開するようにお願いしておいてください」
「魔法陣への対処は、私たち外の組が行いましょう」
「といっても、時間稼ぎ程度ですけどね」
クシール
「まー、なんとか上手いことやっといて」
アーネスト
「はい。……オリヴィアさん達も、気を付けて」
ティアエレス
「簡単にいいますね」 苦笑して
クシール
「最悪、連中に使えないとこに放出とかでもいいんだけどなぁ……」 魔力。
アスミ
「さっきティアエレスさんが言った案を、ちょっと変えてやってみます。流出ではなく、都に流入してくる力を、それぞれの方向から制限します」
ティアエレス
「ええ、殺しきっては結局、問題が出ますから」
「いざという時に利用できるようにするべきです」
アスミ
「その間に、水晶宮を防衛、魔法陣を崩さないように敵への対処を行い……落ち着いた後、魔法陣の作用を転換させ、災害などを起こすことなく力を分散させるか、可能ならば私たちの利になるように使いましょう」
イスカ
――……」 専門的な術式のこととなると、彼女らの独壇場だ。しかしそのときには、まず間違いなく、敵の妨害があるはず――
クシール
「流れるモノは、無理に押し止めるもんじゃないしね」
イスカ
彼女らが役目を果たすまで、何としてでも、守り、戦い抜く。そのための決意に、膝の上で、そっと拳が握られる。
オリヴィア
「……分かったわ。アスィミたちが辿り着くまでに必ずアングルシと魔法陣の中心を守り抜いてみせるから」
アスミ
「ええ、お願いしますね」
「よし。完璧とは言えませんが、方針は見えました。後はやるだけです」
クシール
「あとはなるようになれ!」
ティアエレス
「ええ」
アーネスト
「はい!」
イスカ
「……ん」 きゅっ、と唇を引き結び 「みんなで、頑張ろう」
オリヴィア
ぐ、と片手で拳を握って見せた。
イスカ
私は話したいことはだいたいはなせたかな
アスミ
「そうと決まれば、門に仕掛ける細工を急いで考えないとですね。ティアエレスさん、この後付き合ってください」
GM
だいじょうぶい
ティアエレス
「ええ、構いませんよ」
アーネスト
おkpy
クシール
おけぴよ
ティアエレス
大丈夫です
オリヴィア
「……それじゃあ、私は二人がしっかり考えられるように、お茶を淹れてもらってくるわね」
アーネスト
「……僕も、聞いていてもいいですか?」
オリヴィア
ゆっくりと席を立つと、皆に小さく手を振って部屋を出ていく。
アスミ
「お願いします、オリヴィア」
「もちろんです。アーネストさんも思ったことがあったらどんどん言ってください」
イスカ
「オリヴィア、わたしも手伝うよ」 席を立って、とたた、とオリヴィアを追って部屋を出ていくのだ
アーネスト
「はい! あ、っと……オリヴィアさん、僕も手伝います」 嬉しそうに微笑むと、慌てて立ち上がって、その背を追った。
オリヴィア
部屋の外で「ありがとう」と二人を迎える声が聞こえて
アスミ
「よし、じゃあ早速ですが――」 テーブルの上に都の地図を広げて、ペンを手に相談を始める。
ティアエレス
「……、ええ」 
GM
あとはクシールさんが死体ごっこをはじめたら終わろう
クシール
「あたしはもーちょい腹ごしらえしよっかな。オリヴィアー、調理場借りていいー」
イスカ
GM
クシール
???
イスカ
やーらーれーたー
アーネスト
MBはじまっちゃう
クシール
そのへんの街の子ども相手にやりそう
オリヴィア
「えっ……私じゃなくて、宿の人に聞かないと――」 とかなんとか
GM
これはクシールさんも部屋の外に出ていったことになった
アーネスト
部屋の外で死体ごっこは寒そう
GM
大丈夫そうなのでこれで完!か
クシール
ごっこじゃなく死体になってしまう
イスカ
寒いところだから油断するとごっこじゃなくなりそう
アーネスト
お疲れ様でした
イスカ
いいわよ
クシール
完!
GM
もしかしたら都組は明日、宮組は明後日かも(明日も仕事だから準備が間に合うかはしらなぁい
とりあえずお疲れ様でした。
クシール
お疲れさまでした!
GM
ログはね~
2022/03/25_0
イスカ
ツイッターを見とけばよかろうもんか
GM
です!!
うん
また連絡します
アーネスト
はぁい
イスカ
了解です
ティアエレス
お疲れ様ー
GM
解散!
イスカ
ログも記載したし
退散しておこう。お疲れさまでしたー
ティアエレス
では本編も頑張りましょう
GM
かしこい
!SYSTEM
イスカが退室しました
GM
ではまた本編で
アーネスト
ではたいさーん
クシール
シュッ
!SYSTEM
アーネストが退室しました
!SYSTEM
クシールが退室しました
ティアエレス
撤退
!SYSTEM
ティアエレスが退室しました
!SYSTEM
GMが退室しました
背景
BGM