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買い出し

20220312_2

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カーティスが入室しました
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アストレアが入室しました
アストレア
よし
カーティス
おう
アストレア
始めるとしようか
カーティス
よろしくお願いします
アストレア
よろしくお願いします
 
 
 
 
 
 
 
 
 
リアン地方イルスファール王国
王都イルスファール
王城を中心に円形の街区を形成するこの都は
生活に必要なものが殆ど揃っている
星の標で偶然出会ったカーティスとアストレアは そんな王都を商業街の中央から、商工会議所に向けて歩いている
左側には閑静な住宅街──街の名士達が集う高級住宅街が広がっていて
王都の中でも少し雰囲気が違った
アストレア
「──すまないな、日用品の買い出しに付き合わせてしまって」
アストレアの定宿は、街の東側、ミィルズ神殿とアステリア神殿のちょうど中間位置にある
カーティス
「依頼にあぶれて暇してたんだ、良い気分転換になったよ」 火のついていない煙草を咥えながら微笑みを返すと、くいくいと煙草が揺れた。
アストレア
星の標からはだいぶ距離があるが、近いと近いなりの煩わしさがあるからと、そこを選んだというのは、聞いていても良い
カーティス
これから買い出しかな? 終わった後?
アストレア
終わった後だね
カーティス
じゃあ荷物もまだ持ってる感じの具合かな
アストレア
君たちの手には紙袋があって 様々な日用品が入っている
アストレア
うん
アストレア
「ありがとう。男手があると、やはり助かるよ」
「どうしても私一人だと、持ち運べる量が決まってしまうからね」
カーティス
問うてみれば帰ってきたその返答には、その気持ちは解る、と答えた上で、
現在のカーティスの宿も、王都北部に位置するキルヒア神殿から更に北にあるのだ、と続けられていた。
以前に話をした公園からほど近い位置に彼の宿はあって、アストレアほどではないものの距離があれど、
閑静なその一帯は休むには丁度良いのだ、と。
「聞いてた場所だと、買い出しに行って帰ってするのもそれなりの距離だろ?」
アストレア
「まあね。だから今日みたいな日でもないと、こうはいかない」
カーティス
「何度も往復してんのも大変だろうし、また声かけてくれていいぞ」 な、と紙袋を持ち上げて。
アストレア
「助かるよ」
カーティス
「ああ。……お代はエールを1杯で十分だ」 からからと笑って、歩を進めて行く。
「もう、王都の案内も大丈夫そうだな?」
アストレア
「食事はやはり、星の標が値段と味のバランスがいいな」
「ああ。だいぶ慣れてきた」 頷いて
カーティス
「ガルバのおっさん、あんなナリだが飯は美味いよな」
アストレア
「そうだね。他のコックも腕が良いんだろうな」
カーティス
「いいね。……んじゃ、今度は王都の外の案内でもしようか」
アストレア
「外?」
カーティス
「店員のヴィーネやおっさんの娘のキャロラインも結構いいメシ作るんだぜ」 うん、と頷いて、
アストレア
商工会議所を通り過ぎて、王城前にある広場に入っていく
出店や露店が並んでいて テーブルなども広げて配置されている場所だ
カーティス
「まだユディスとかダイアンやらはあんまり見れてないだろ? 列車でぱっと行って案内を、な」
その風景は見慣れた様子で歩を進めて、
予め聞いていた目的地までの足取りに迷いはない。
アストレア
「ああ…列車というのは本当に便利だな」
「馬車で数日の距離が1日のうちに行けてしまうんだから」
カーティス
「な。……南の戦線なんかは、あれが無きゃ維持は出来てないって話だ」
「ハティやらノウェも引っ張って、ゆっくり歩くのもたまには良いんだが。……ちょっと時間がかかり過ぎるな」 苦笑して。
アストレア
「そうだね。ディアナやハティはともかくノウェはこの前もだいぶきつそうだった」
カーティス
「もう少し体力付けといた方が、」
「今後の為にはなると思うんだけどな。……一歩ずつなんとかかんとかだ」
「アストも、正直歩いての移動はそう慣れてる印象はなかったんだが、」 隣の少女に視線を落として
「あれは体力が持ってるのか、それとも顔に出てないだけか、どっちかだったりするのか?」
アストレア
「心外だな」 苦笑して 「基礎的な訓練は毎日しているからね」
「ヒューレ信者に己を高めようとしないものは居ないはずだよ」
カーティス
「毎日」 マジか、と少し驚いた顔をして。 「ヒューレ、……ヒューレな」
「“力を持つ者には、力を持たない者を守る責務がある”……、だっけか」
アストレア
「外を走らなかったのは、マリアベルにとらわれて居た時くらいだ」
「王城の敷地を走って、今は王都の外周を走ってる」
カーティス
「信徒を前に言うのは憚られるんだが、詳しい事は知らないがこれだけは知ってる。……どんな神様なんだ?」
「外周」 マジか……
アストレア
「己を一枚の刃、一本の剣とし、」
「弱きものを守るためにその力を振るう。最も強き者の血が最初に流れるべきだという考え方だよ」
「──、」 王城を見つめて 「リチャード・イルスファールはそういう意味では、それを体現している存在かもしれないな」
カーティス
「……」 アストレアの言葉に、自分も王城を見上げた。
アストレア
「そのためには己を高め、弱きものを庇護できるくらいに、己が強くあらねばならない。そうでなければ守るべきものも守れない」
「そういった教えだ」
カーティス
「なるほど。……その教えを守って、」
アストレア
「死地に飛び込むことを良しとするところもあるし、そうした解釈もあるから、無茶しがちなものが多いだろうが、」
カーティス
「日々の研鑽を積む訳だ。……毎日外周ってなると、相当走ってるよな」
アストレア
「私は少なくとも、貴族や王族はそうあるべきだと思っていたよ」
カーティス
「……いた?」
アストレア
「今はもう、王族ではないからね」
「それにさっきも言ったけれど、イルスファールの王族や貴族たちはそうした行いを良しとしているから」
「そうした方が良いなんて、烏滸がましい事は言えないだけさ」
カーティス
「そっか。……そうだな、今はただのアストレア、だもんな」
アストレア
「……、」 頷いて
「この広場は、レンの王城前を思わせていて、好きだよ」
カーティス
「ん」 「……似た造り、ってよりは、活気とかそういう話か?」
アストレア
「平時──まだ幼い頃は、王城前を開放していてね。大道芸人やそれを眺める人々、出店や露店があって」
「丁度……こんな感じだった」
「王城から出ることは許されなかったけれど、」
「市井の子どもたちが一緒にそれを見て楽しむのが、少し羨ましかった」
カーティス
「そりゃそうさ。歳が近かったんだろ?」
アストレア
「そうだね。同じくらいだった」
「でも──、」
カーティス
「だったら、……?」
アストレア
小さく続けようとして 「いや、これは余計だな」
カーティス
「いいぜ。余計な話でも、したい話なら聞かせてくれ」
アストレア
「──、最後の王城前の状態は、民衆が王城に詰めかける悲壮なものだったから」
「……この光景が続くと良いなと、関係のない身の上だけれど、そう思うんだ」
カーティス
「……」 くい、と噛まれた煙草が唇の上で揺れた。
「それは違うなぁ、アスト。間違ってる」 
アストレア
「間違っている?」
カーティス
「お前だって、この国に住むひとりだろ?」
アストレア
小首をかしげて見上げて
「……そうだな」
カーティス
「関係無くはないだろって思ってな。……だってお前は、」
アストレア
目を伏せて頷いた
カーティス
「王族でも貴族でも、何か大義を背負ってるでもなくて」
「ただのアストレアだって、自分で言ったばっかりだぜ」 へへ、と穏やかに笑って。
「いいんだよ、自分も入れて。自分は違うなんて、そんなの忘れちまえよ」
「折角生きてんだ、楽しく行こうぜ」
アストレア
「……ありがとう、カーティス」
カーティス
おう、と微笑んで応えると、満足そうにアストレアを見遣った。
アストレア
小さく微笑むと 「少し休憩していかないか。ご馳走するよ」 と空いてるテーブルを示して
カーティス
「お、いいのか? んじゃ有難く……」 頷いて、アストに続いて行く。
アストレア
紙袋を置くと 「何が良い?」 と注文を伺う
カーティス
メニューを見ずに、これとこれ、と注文をして 
アストにお勧めなのはそれだな、と 指した
アストレア
「おや、」 少し驚いて 「どうして分かったんだろう」
カーティス
「これでもよく人を見ててな。……何度か食べに行った時の注文からしてこれじゃないか、って思ったんだ」
「外れてたら笑ってくれ」 明るくからからと笑うと、どうだ、と首を傾げた。
アストレア
「いい目をしているね……当たっているよ」
「買ってくる。少し待っていてくれ」
カーティス
「ああ。口に合うと思うぜ」 頷きを返して、荷物番をしながら
擦れ違った数人と軽く挨拶をしたり拳を合わせ合ったり。
「そろそろ金返せよー」 「あっと、そうだ。アンドレが探してたぞ、何かしたのか?」 「あー……悪いな、後で顔出すよ」 それぞれへと返答を返しつつ、アストレアが戻るのを待つ。
アストレア
暫くすると 木製のトレイに 赤いスープ2つと紅茶の紙カップ それから一人分にしては多いが二人分だと少ない量のつまみが持ってこられる
「レンは内陸で、生魚は中々なくてね」
「こうして揚げた魚に揚げた芋を添えて食べたりするんだ……私のところでは燻製だったけれど、こっちでは鮮度が良いみたいだ」
カーティス
「はあん……」 興味深そうにアストレアの話を聞いて、
「いいな、レンドリフト(そっち)の飯も食ってみたいし、街も歩いてみたかったな」
アストレア
「川魚はこうしてたけどね。海の魚はどうしてもね」
カーティス
「内陸じゃあどうしたってなあ……」 うん、と頷いて。
アストレア
「塩と酢をたっぷりかけて食べるのが良いらしいんだけれど」
「私はだめだったな。塩辛すぎて…」 苦笑して
カーティス
「味の好みはな。……甘いの、好きか?」
アストレア
「何事も過ぎるのはあまり好きじゃないかな」
「甘すぎなければ好きだよ」
カーティス
「ああ、わかるよ。甘いのも酸っぱいのも辛いのも、どばどばになってるのは俺もあんまり得意じゃない」
「なら、好みは案外俺とあんまり変わらないかもしれないな。……ん、美味い」 運んで貰ったメニューを口にして。
アストレア
「カーティスは、塩気よりは、甘みが強いほうが好きかなと思っているから」
「この野菜スープは、野菜の甘味が強く出るものなんだ」
違っていたらすまないな、と添えて カーティスを見やる
カーティス
「ん。好きだぜ、アスト」 口を付けたスープに視線を落としながら、上機嫌そうに答える。
アストレア
「それは良かった……」 小さく微笑んで 「紫煙が、」
「甘い煙な気がしてね」
カーティス
「ああ、……そうだな。やっぱりこいつも過ぎる、って程じゃないが」
内ポケットから煙草を取り出して見せて、
「甘め、……それもまあ、女物ではあるかな」
アストレア
「そうなのか」 と箱を見つめて 「見せてもらっても?」
カーティス
頷いて、つい、とアストレアの前に滑らせる。
薄桃の箱にベリーが描かれているもので、
言葉通り、女性向けの銘柄ではあるようだ。
アストレア
箱を持ち上げて眺めて 「銘柄は詳しくないけれど、確かに…」
「イラストは女性向けに見えるね」
カーティス
「……前に、」 「死んだ仲間のもんを貰ってるって言ったろ?」
アストレア
「ああ」
カーティス
煙草(それ)もその一つなんだ。……他は吸えねえ」 苦笑しつつ、
アストレア
「いつも咥えているけれど、……」 ふむ、と 「味は…というより、気分はどういう感じなんだ?」
カーティス
アストも吸ってみるか、なんて笑いかけて またスープに手を付ける。……どうやら、気に入っている様だ。
「気分……、なんだろうな、それを吸ってた奴が落ち着いた奴でさ」
アストレア
「……、」少し悩んで 「吸ったことはないから、興味がないとは言わないけれど…」 と迷う素振りを見せた
カーティス
「そいつの匂いがするから、思い出して同じ様に考えられる、っていうか……俺は落ち着くんだよな」
「いいぜ。火種はあるから、帰り道にふかしてみるか」
アストレア
「──、叔父達がすっているのを見たことはあるけれど、大人のものだから、と言われた事があって」
「なんだか、悪いことをしている気分にもなるな」 苦笑して
カーティス
「悪い大人に唆された、って事にしていいんだぜ?」 くすくす笑って、 「任せるよ。……今じゃなきゃいけないって訳でもないしな」
アストレア
気に入ってくれたようで何よりだ、と スープを啜っている様子にコメントして
「……、試しだ。だめだったなら、勿体ないけれど1本無駄にしてしまうな」
カーティス
「そん時はそん時だ。……気にしなくていい」
コメントには頷きを返しつつ、またごくりと。
アストレア
「いただくよ」 箱から取り出して見せて 口に咥えて見る 
カーティス
「っと、待て待て」
アストレア
「む、すまない。何か作法が?」
カーティス
「店ん中だからな。……帰り道、どっかで休憩しながらにしよう」
「気にしない奴も気にする奴もいるからさ。……な:
アストレア
広場の露店っていう感じのオープンテラス的な あれをイメージしていたけれど
たった今屋内になった
カーティス
ああ、いや
カーティスはそれでも言うよ
アストレア
「──、分かった。気をつけるよ」
カーティス
基本的に他の誰にも迷惑の無いようにするからね
カーティス
「ああ。……俺なんて、元々嫌煙家だったしな」 苦笑して
アストレア
その咥えた一本を大事そうにジャケットのポケットに仕舞って
カーティス
「……な、アスト」
アストレア
「なんだい?」
カーティス
「朝走ってるっていうの、俺も付き合わせてくれよ」
アストレア
「…‥ああ、いいとも」
「ついでに手合わせも出来たらいい」
カーティス
「お? ……理由は、とか気にならなかったか?」
アストレア
「己を高めよう、以上の理由があるのかな?」 す、と目が細まった
カーティス
「怖ぇよ」 苦笑して、落ち着けと手を動かして。
アストレア
「……」 くすくす笑って
カーティス
「理由はそれだが、なんで、とか……、何だよアスト、揶揄ったのかよ?」 
ひでえなあ、と楽しそうに笑って。
アストレア
「カーティスを信頼しているから、別に何の理由があっても構わないよ」
カーティス
「さっきの眼、本気だったろっ」 
アストレア
「そんなことはないよ」
カーティス
「……、」 ふう、と息を吐いて、また微笑んで。 「負けてられねえな、って思ったんだよ。……手合わせもってなら、」
「怪我した時はまあ、薬草なり奇跡なりで、だな」
アストレア
「技量の向上の為に本気で相手をしてもらうというよりは、」
「基礎的な動きを反復して型を仕上げる方だから」
「木剣などでもいいしね」
カーティス
「だな、んじゃ帰りに買って行こうぜ」
アストレア
「──そろそろ出ようか」 紅茶のカップを空にすると潰して
提案には頷いて
カーティス
こくりと頷いて、此方も荷物を手にして立ち上がる。
アストレア
「グレンダール神殿、工房街の方に行けば置いてあると思う」
カーティス
「ああ。案内は……いらないか?」
アストレア
「大丈夫」 頷いて 片付ける
カーティス
「ああ。……行くか」
アストレア
テーブルを片付けると歩き出して
アストレア
たばこ吸うシーン入れる?
そろそろ時間的に
終わらせないとご飯とかに引っかかるけれど
カーティス
んー、後日とかに改めてにするでもいいし
いや、やりたくはあるからそれがいいな
アストレア
じゃあ現状保存しておこうか
カーティス
OKDOS!
ではここは撤退ー
お疲れ様でした!
アストレア
明日の朝にでも続きをやろう
お疲れ様でした
よし
やろう
カーティス
おう
アストレア
場面を切り替えていいかな
カーティス
それに続いて、準備を整えて
「それじゃ、行こうか」 エスコートする様に先を歩いて、
アストレア
「ああ」
カーティス
緩く首を傾けて、左目を閉じてウインクをした。
カーティス
おっけー
アストレア
続くように歩き出して
 
春先の空は、上手いこと青いままで そこに雲が彩って 白を添える
町並みは歩き去るごとに色合いを変えて言って 日常を描く
アストレア
「──そろそろ、良いだろうか」 道半ば、人気が少なくなってきた頃を見計らって アストレアはポケットからタバコを取り出した
カーティス
「ああ、いいんじゃねえかな」 歩いている内、腰掛けられそうな場所を見つけてそこを示して
「火ぃつけなきゃな。ちょっと待ってろ」 言って、マッチを取り出して 慣れた手付きで火をつける
アストレア
「──、」 咥えたまま火を付けられるのを待って
カーティス
「付け方、わかるか?」 その様子を見ると、自分の分を取り出して咥え
アストレア
「先に灯すんじゃないのか?」 一度指で挟んで確認するように呟く
カーティス
「ただ燃やすんじゃなくて、ちゃんと吸っとかなきゃいけない。……ちょっと見てろよ」 隣にやって来ると、火をつけながら加えている唇が見える様にして
アストレア
じ、と唇をみやって
カーティス
煙草の先にマッチを近付けて、そのまますう、と煙草を吸って じわりと火が燃え広がり、
アストレアが何度か嗅いだ、甘い香りが普段よりも強く香って来る。
つう、と吸った息が紫煙を伴って、ふう、と抜けて行った。 
アストレア
「‥‥なるほど。貸してもらえるか」
マッチの箱を要求する
カーティス
「ざっくりこんな感じだ。火を近付けながら、ちゃんと吸っとく」 頷いて、箱を手渡して
アストレア
「──、」 すう、と化粧のされてない、タバコを咥えた薄い唇が空気を吸う動きをして
マッチをつけると 先に火を灯して──、
むせるような強い香りに 慌ててタバコを外して咳き込んだ
「けほこほけほ……」
カーティス
「おお、っとぉ」 その動きに、傍らから手を伸ばして
右手を背に、左手をアストレアの右肩に触れさせると、半ば抱き寄せる形になりながらもとんとんと背中を叩いていく。
「大丈夫か? ……はじめての時はそうなるよな、俺も同じだった」 明るく笑いながら、アストレアを覗き込む。
アストレア
「──ぃゃ、これは、………すごいな…」 半ば涙目の潤んだ瞳が持ち上がって
「……慣れたら美味しいと感じるんだろうか……」 外した際に落としてしまったタバコの先を爪先で踏んだ
カーティス
「くく、」 その様子に、また笑みを零して
アストレア
「ありがとうカーティス……そしてすまない、やはり1本だめにしてしまったな」
カーティス
「わかるよ。……美味い美味いって言ってる奴が、ちょっと信じられないよな」
ぽんぽん、と背中をもう一度押して、寄せていた身体を離す。
アストレア
離されたら吸い殻をつまむと灰皿を探す
カーティス
「なぁに、一本捨てたら死ぬ分じゃなし。……お、えらいな」 摘まんだそれを見るとそう言って、
ポケットから小さな袋を取り出すと、それを開いて差し出した。
「ここでいいぜ」
アストレア
「ああ、何から何まで済まない…」 そこに吸い殻を入れると 「ごちそうさま、でいいのかな?」 と困ったように小さく笑った
カーティス
「ああ、いいよ。可愛い表情(かお)も見れたしな」 くつくつ笑って、袋をしまい。
「ごちそうさま、はそうだな。ちゃんと美味いと思ったら、でいい」
アストレア
「………、」 少し赤くなって 「からかわないでくれ」
カーティス
「おいおい、俺は嘘は言わないんだぞ」 アストレアから顔を背けると、煙草を吸って紫煙を吐き出し、すぐに戻す
アストレア
「……まったく」 と小さく呆れたように息を漏らす
カーティス
肩を竦めて、煙草をくい、と揺らして。 
「本心をそう扱われるのは残念だぜ、アスト」
アストレア
「──受け取っておくよ」 と小さく言った
カーティス
「良い男捕まえろよ?」 頷いて応えて、 「あ、これも揶揄ってるんじゃないぜ」
「人にはよると思うけどよ、そういう相手を見つけるってのは大事な事だからさ」
アストレア
「それは余計なお世話というものだな」
嗜めるような口調でそう言って
カーティス
「そりゃ失敬……」 苦笑して
アストレア
「見る目はあるつもりだよ」
「マリアも私が選んだんだ」
「……選んだから、」 と続けようとして 少し黙る
こうなってしまったのかもしれないが、という言葉を飲み込んで
カーティス
「ん、」 紫煙を吐き出せば、それが淡く香って
ふわりと空に溶けて行く。
煙草を指で持つと、ゆっくりでいいと促す様に、緩く微笑んで視線を向けた。
アストレア
「……いや、いい」
小さく首を振って
カーティス
その返答には、瞳を伏せて応えると
暫しの間、沈黙と、と息を吐き出す音だけが二人を包んだ。
アストレア
「……カーティスの匂いだな」 ぽつり、と 呟いて
カーティス
「ケアはしてるつもりだったんだが、」 困った様に言うと、すんすんと自分の匂いを嗅いで。
「……臭うか」
アストレア
「いや、そういう訳じゃないよ」
「その煙草の香りが、そう思うなというだけだ」
カーティス
「そうか」 ほう、と安心した表情を浮かべて、
「キツかったら悪いな、遠慮なく言ってくれ」
言って、まだ残っている煙草を消そうと口から放す。
アストレア
「今のところは平気だよ」
カーティス
「ああ。サンキューな」
「苦手な奴は本当に苦手だからな、無理させたかねえし」 
アストレア
「無理だったら、そうだな」
「近づかない、かな」
カーティス
「それが良いな」 苦笑して、ちらりとアストレアを見て。
「俺の匂いなら、嫌われない程度にしなくちゃだ」
アストレア
「善処してくれ」 立ち上がると紙袋を持ち上げて 「いい経験になったよ」
カーティス
「任せてくれ」 くつくつ笑って立ち上がると、荷物を持ちあげて。
「ああ。……じゃあ送っていくよ、アスト」
アストレア
「うん。頼むよ」
「ああ、そうそう」
歩き出して 振り返ると 少しだけいたずらっ子の笑みで
カーティス
「ん。どうした?」
アストレア
「走り込みは毎朝5時にやっているから、これからもよろしく」
カーティス
その笑みに、僅かに頬が熱を持った事を自覚しながら、
「毎朝お伺いしますよ、お嬢様」 これは、今度こそ揶揄って そう微笑んだ。
アストレア
ではこんな感じで
お疲れ様でした
カーティス
ああ、お疲れ様でした。
アストレア
20220312_2 これがログだ
カーティス
いただいた
アストレア
では退室どうぞだ
カーティス
ではこちらは撤退。また宜しくな
!SYSTEM
カーティスが退室しました
背景
BGM