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思い出を連れて

20220220_0

!SYSTEM
カーティスが入室しました
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アストレアが入室しました
アストレア
よし
カーティス
ヨシ
アストレア
なにか導入案はあるかな
カーティス
そうだな、じゃあこっちからやろう
アストレア
ではお任せするよ
カーティス
と、ちょっと待ってくれ 呼ばれた
アストレア
いいとも
カーティス
すまん、待たせた
アストレア
おかえり
カーティス
前回の依頼の前、王都を歩かないかーって言ってくれてたが
こっちから誘っても来てくれる感じかな
アストレア
それでいいと思う
勿論だ
カーティス
了解だ。じゃあはじめよう、BGMは何か……頼んだ!(?)




 
アストレア
また無茶を言う
――“夕暮れの翼”と呼ばれる犯罪集団による脅迫、及びそれに纏わる事件。
その対処をと公社からの依頼を請けた〈星の標〉の面々が王都に帰還した、その翌日。
疲れも取れないながら、〈星の標〉を訪れて 落ち着いた時間を過ごしていた頃、
片目を髪で覆った、仄かに甘い煙草の香りを纏った青年が、席に着いているアストレアへ声をかけた。
 
アストレア
よし、大丈夫だ
先日提案のあった王都の散歩を、予定がないならこれから行かないか、と語る青年に頷き、宿を出て ふらりと王都内を散策した後、
2人は、キルヒア神殿のほど近くにある公園へとやってきていた。
規模こそ大きくはないものの、ゆっくりと時間を過ごすだけのベンチや、子供が自由に遊べる程度の遊具が設置されていて
野外ではあるものの、学ぼうとする者の為だろうか ベンチの傍らにはテーブルなども併設されていた。
人気もそう多くなく、けれど全くいない訳でもない。街中の喧騒とは、確かに離れている場所だった。
 
カーティス
――、座るか。結構歩いたしな」 公園に入る前に火も付けていなかった、咥えているだけの煙草を口から外して仕舞いつつ
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BGMを変更 by アストレア
Tomo ni Sugoshita Jikan100%
カーティス
この日、どこか口数の多かったカーティスは、アストレアに座る様にベンチを促した。
カーティス
落ち着いたのが来たな。いいぞ
アストレア
「ああ、いい気分転換になった。ありがとう」
お礼を述べてからベンチの隅に小さく腰掛ける
カーティス
「そりゃ良かった。……よ、っと」 アストレアが座ったのを見てから、自分も座って。
「もう、こっちにもいくらか慣れて来たか?」
アストレア
「ああ、仕事も何度かこなすことが出来たし、小さな仕事もちらほら受けている」
「最初は、」 苦笑して 「やっていけるか、不安もあったんだが……存外、やれてしまっているよ」
カーティス
「しまって、か」 笑って、テーブルに頬杖を突く。 
「驚いてるのか? それは」
アストレア
「」
「早々に、音を上げるかなと」
「自分でも思ったからね」
カーティス
「……」 じ、と瞳を見つめつつ、ううん、と首を傾げた。
アストレア
「驚いているよ」 静かに笑みを深めて
カーティス
「そうかな。我慢強い奴に見えてたけど。……まあ、」
「危なげもなく上手くやれてるなら、それが一番だな」
「……列車ん時は、流石に焦ったけどさ」
アストレア
「焦らせてしまうことはしてない……気がするが」
「どちらかと言えば、無理をしていたのはカーティスの方ではないかな?」 と、指摘してみせる
カーティス
「あぁ悪い悪い、アストがじゃなくてな」 自由な右手をふらふらと振って、
「列車ごと吹っ飛ぶかと思ったんだよ。……誰がどう、じゃなくて」
無理をしていたのは、という指摘はするりと抜けて じっと見やる
アストレア
「……、」 強くは追求せずに 小さく息をついて
「そうだな。そういう状況だった」
「最小限の被害で済んで、良かったよ」
カーティス
息を吐いたのを見れば、かく、と肩が落ちて。
「悪かったよ、ちょっと――じゃなく、動き過ぎたのは間違いないよな」 
アストレア
「私はそこまで言っていないよ」
「カーティスが出来ると思ったからやったのだろうし」
カーティス
普段ならば、同意を返す所で 口を噤みながら、視線が逸れた。
「正直な所、」
アストレア
「………」 目をわずかに細めて 
カーティス
「出来る、よりは……やるしかねえな、だったかな」
アストレア
「──、お疲れ様」 思うところは飲み込んで、それだけ呟くように労った
カーティス
「……そりゃお互い様だ。屋根の制圧もして貰ったしな」
「……、……」 何か、言葉を飲み込んだ様子を見れば、じ、とアストレアを見遣った。
アストレア
「……なにか顔についているかな?」
自分の頬に触れて
カーティス
緩く頭を振って、 「があった、と思ってさ」
「何か、言えてない事でもないか?」
アストレア
「……、そうだな」
「普段のカーティスらしくない、物言いだと思った」
「けれど人は、見られている以外の面を見せることもある、だから、特段何も言わなかっただけだよ」
カーティス
「らしくない、か」 「まあ、なあ。……アストん時とか、ライガん時とは、状況が違ったろ」
アストレア
「それから、」
カーティス
「そりゃ、いつも危険はあるけどさ。……今回は、周りの客もいたし、」 「……と。それから?」
アストレア
「私は吸っていても気にしないよ」
カーティス
「……、」 間の抜けた表情を浮かべて、ん、と小さく喉が鳴る。
緩慢な動作で懐から煙草をひとつ取り出して、 「……っ、へへ」 抜けた様な笑い声を漏らして、それを咥えた。
「助かる。……思ったよりも煙たかったら言ってくれ」
アストレア
「分かった」
カーティス
火種を付けて、煙を吐いて。 「……情けねえ話だけど、まあ。ビビっちまってたのはあったよ」
「らしくなかったのは、そのせいだろうな」 もう一度吸った煙を、アストレアに掛からない様に気を留めながら他所にふう、と吐き出した。
アストレア
「……」 カーティスを見上げるように眺めやって
「そうか」 静かに頷いた
「でも成果はでた。結果も悪いものではなかった」
「それで十分だと思う」
カーティス
返答を受けつつ、視線をこちらからも返して。
「そうだな。……皆で上手くやれたよな」
「生きて降りられて、良かったよ」 本当に、と重ねて 目を伏せた
アストレア
「……怖かったんだな」
「私は今にして思うと、あまり恐怖を感じて居なかった。あの面々であれば、何とか出来ると思っていたんだろうな」
「少し、楽観視し過ぎていたかもしれないな」
カーティス
「そう、だな。死なれるのは、いつだって怖ぇと思う」
「信頼と楽観は、また別だと思うぞ。……アストのそれは、きっと信頼だろ」
アストレア
「そうだといい」
静かに頷いて
「……」 口数が戻ってきたかな、と思いながら いつも以上に饒舌だった街中とは少し落ち着いた様子を見せているカーティスを見やる
カーティス
「……、どした?」 視線を交わしながら、普段よりも僅かに弱った瞳がアストレアを見た。 「今度は俺に、何かついてたか」
アストレア
「いや、」
「紫煙の効果は、思ったより高いんだなと思ったのさ」
「少し、落ち着いてきたかな、と思ってな」
カーティス
「……」 ふう、と もう一度煙を吐き出して
「そうだな。依存しちまってる気もするよ」
「……元々は、俺の趣味じゃなかったんだけどな」 苦笑しつつ、ふらふらと煙草を揺らした。
アストレア
「誰かの受け売り、というか」
「習慣だったのか?」
カーティス
「ああ。もう、10年くらい前になるかな」 
「俺、元々は4人で組んでたんだよ。その1人が、まあ大層吸ってて」
アストレア
「それにつられて、というところか」
カーティス
「……死んだんだよ、そいつ。拳闘士だったんだけど、」
アストレア
「…そうか」 自分の髪に触れて 目を伏せた
カーティス
「ボルグから良いの、貰っちまってな。……即死だった」 トーンが少しずつ落ちて、視線が冷えて行ったところで、
アストレアから逸らして、言葉を続ける。
「けど、……死んじまったらそれで終わり、なんてのは嫌でさ」 「そいつの趣味を、俺が貰ってったんだ」
アストレア
「……聞きたいな」
「後二人の話も」
カーティス
きょとんとアストレアを見遣って、瞬きをひとつ。
「聞きたいって言われたのは、はじめてだな。……今言った、煙草を吸ってた奴はまだあってな」
アストレア
「……」 静かに頷いて カーティスを見つめて話を聞く
カーティス
「絵を描くのが好きな奴だった。普段はぶっきら棒な奴でさ、煙草ばっか吸ってるし口数は少ねえし」
「仕事の最中だってのに、気に入ったもん見つけたら暫くは梃子でも動かなかったっけ。……森でも平原でも山でも川でもお構いなしだ」
「あとは、裁縫が趣味だったドワーフ。……ドワーフったら斧だろうよ、って言ったら、俺はこれでいいんだって息巻いてた」
アストレア
「……、」 時折、同意を示すような頷きや小さな笑みを返して
カーティス
「ドワーフらしくない奴でさ、……ドワーフならこうだろっての、大体外してきてた」 「なよなよもしてたしな」
「闘う時も、斧じゃなくて剣と盾。……頼りになる前衛だったよ」
「今の俺の闘い方は、あいつを真似てる。……元々、盾なんて持ってなかったんだぜ、俺」
「裁縫の趣味も貰ってるしな。そうしてれば、死んだあいつらの事を忘れずに済むし」 「一緒にいる、様な気がするから」
「最後の一人はエルフの婆さん。……っても、見た目は俺達と変わんなかったけど。今は、王都で働いてる」
アストレア
「一緒煮るような気がする、か」
カーティス
「ほら、前に連れてった喫茶店。あそこにいるんだ」 あの日は会えなかったけどな、と続けて。
「……良く笑われるよ。引き摺ってんじゃねえかって」
アストレア
「そうだったのか」 「いつか、お目にかかれたらいいな」
「‥いいや」
「いい考え方だと思うよ」
「私も、全部は無理でも、見習おうかな」
カーティス
「……なあ」 少し間を置いて、普段と同じ笑みを浮かべた。
「マリアベルは、どんな趣味だったんだ?」
アストレア
「香を炊くこと、それから私の髪を触ることが、と言っていたかな」
「もともとは短かったんだが、姉とマリアがそう言うから、伸ばしているんだ」
「だから香を炊くというのを、預かろうと思う」
カーティス
「髪、か。……確かに綺麗だもんな、アストのは」 
「……髪の手入れも、いいんじゃないか。マリアベルと姉ちゃんと、二人分」
アストレア
「それはいつもしていることだからな」
苦笑して
カーティス
「なら、もう連れてる……ってくらいでさ」 
理解を得られたことも、そうしようとアストレアが頷いている事も嬉しいのか、
普段よりも柔らかく笑いながら、煙草を揺らした。
アストレア
「そうだな」 穏やかに頷くと 小さく笑みを返す
カーティス
笑ったアストレアの表情を眺めながら、穏やかな時間を過ごす
「良ければ、もう少し聞かせてくれないか。アストの事も、マリアベルの事も」
アストレア
「ああ」
「私には兄が二人、姉が二人居た。私は末の子供で、母親は長兄と次姉が、長姉と次兄が一緒で、私は更に別だった」
「でもみんな出来た人で、良くしてくれた」
カーティス
「5人兄妹、か。多いな」
アストレア
「認知されていない兄弟姉妹はもしかしたらもっといるかも知れない」
「ただ、その4人が私の家族らしい家族で、母はあまり接してくれなかった分、長姉、次姉とマリアが優しかった」
カーティス
「……王家、だもんな。そういうとこもあるか」 頷いて。
「姉さん二人か。どんな人たちだったんだ?」
アストレア
「長姉は銀色の髪が美しい人で、次姉は燃えるような赤毛の人だった、私の金髪を、陽だまりみたいだと言ってくれてな、」
「特に3つ違いだった次姉とは仲が良かった。この一房も、」
一房の赤みがかった桃色の髪を示して 「次姉の赤毛にあやかったものだ」
カーティス
桃色の髪に触れられたのを見ると頷いた。 「それは……染めた、のか?」
アストレア
「ああ」
「複雑な顔をされたよ」
カーティス
「そっか。……大好きだったんだな、姉さん達の事」
アストレア
「嬉しいけれど、せっかくの金髪が、とね」
カーティス
「嬉しい半分、……あぁ、だよな」 うんうん、と頷いて、嬉しそうに笑った。
アストレア
「長姉には呆れられてしまった‥…、もうふたりとも、思い出の中にしか居ないけれど」
「大好きだったよ」
カーティス
「……ああ」 「こうやって、趣味を貰ってんのはさ」
「思い出の中にしかいない人と、一緒にいる為なんだ。……だから、同じ様に考えてくれんのは、嬉しいよ」
アストレア
「また……」
「会うことが出来た気がするよ」 少し悲しい笑顔だったが 「ありがとう、カーティス」
カーティス
「ああ。……お互い、連れる相手が増えない様に」
「上手い事やりくりしながら生きて行こうぜ」 煙草を指で持つと、くすくすと笑った。
アストレア
「やっと……」静かな笑みを返して  「いつも通りだな」
カーティス
「……かあ」 左手に煙草を持ったままテーブルに肘をついて、曲げた手の甲の上に頭を載せて。
「まったく、よく見てるお嬢さんだ」
アストレア
「ふふ」
カーティス
「この後、」 顔を上げて 「まだ時間あるか?」
アストレア
「あるとも」
カーティス
「よし来た」 頷いて
「王都の案内が終わったからな、今度は俺の知ってる穴場の案内をしよう」
アストレア
「それは嬉しい提案だ」
「ぜひ、案内して欲しいな」
カーティス
「ああ」 頷くと、先に席を立って
先日したのと同様に、座っているアストレアへと恭しく手を差し出した。
アストレア
極慣れた様子で、カーティスの手を取る
カーティス
「さ、行くか」 宿の時とは異なって、そのまま手を引いて歩いて行く
アストレア
「……ああ」
カーティス
こんな具合かな。どうだろ
アストレア
彼に手を引かれるまま、少し戸惑いを含んだ感情が湧いたが、それを拒むことはせず
続いて歩いていく
アストレア
大丈夫だ
その後カーティスに案内された場所は、いずれも王都の中、或いは少し外れた場所にあるもので
彼や、彼の仲間が好んだ場所達だった。夜には星が良く見える空き地、川を望める小道など、
何てことの無い、けれど思い出に残るような そんな、宝物の様な穴場達だった。
カーティス
以上ーだ
アストレア
お付き合いありがとう
ログ番号は20220220_0 だ
カーティス
こちらこそありがとうございました。またお願いします
はあい では撤退!
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カーティスが退室しました

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