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真冬のある日

20220126_0

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ゾーイが入室しました
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イズが入室しました
ゾーイ
さて場所はどうするかな
イズ
さむいとこはやーよ
ゾーイ
じゃあお前の部屋で飲む
イズ
ヨシ!
【✔:一次会】 [×:二次会]
これは宅飲みコースですわ
 
 
ゾーイ
ですね…
イズ
「はぁーい、一名様、一番テーブルまでご案内しまぁーす」
「いつからお前は夜の店に勤め始めたんだ?」
イズ
そう言って、宿の自室のドアを開け、連れの背中を部屋の中へ押し込んだ
ゾーイ
こっち
イズ
「今?」
なお、テーブルは一つしかない。常に一番、オンリーワンなのだ・
ゾーイ
「じゃ、せいぜいもてなしてくれ」 笑いながら押し込まれたのだ
イズ
「当店自慢の美食と美酒と美女をご堪能くださいねぇ~」
「ま、美女(あたし)以外、持ち込み品だけど」
ゾーイ
「この場じゃ調理できないしな。ってかお前料理どうなんだっけ」
イズ
「それなりにー? 一座に居た時に料理版は持ち回りだったしねぇ」買ってきた飲み物と食べ物を手際よくテーブルに並べながら
「いろんなとこ周って来たから、これでも結構、レパートリー広いんだから」
ゾーイ
「そうなんだ。でも一人だとあんまり作ろうって気にならないよなぁ」 配膳を手伝いつつ
イズ
「それね!ほんと、それ。 精々、辛味を自分用に足すくらいになっちゃうのよねー」
「あたし好みに合わせるとダメって人も多いし」 この女、とてつもない激辛好みなのだ。
ゾーイ
「お前の辛さは異常だけどな」
イズ
「えぇー、段々慣れてこない?」
ゾーイ
「なれないなれない」
「あたしも辛いの食べたりしてるけど、イズの好みまでは無理だなぁ…」
イズ
「えー、あの舌が痛痺れる感じがクセになると思うんだけどなぁー」
ゾーイ
「あそこまで行くと完全に痛みだしな…」
イズ
「まぁ、少しずつ慣れていきましょー、というわけで今日のお酒はこれ」 湯気の立ち上る陶製のポットの中身は下の階の酒場で温めて貰ったワインだ
ゾーイ
「ホットワインか。いいね。温まる」
イズ
芳醇な赤ワインの薫りには少し異なる匂いが混ざっているようだ。
ゾーイ
「んー……これひょっとして鷹の爪とか入ってる?」
イズ
「実はちょっとした隠し味を入れてもらいました。さて、なんでしょう」
「ん、んー、惜しい、近いっていえば近いけど、ちょーっと違うかなー」
ゾーイ
「近いって言えば近い、か。なんだろ……まあ飲めば分かる…か?」
イズ
「そーそー、飲めばわかる! じゃ、乾杯~♪」
ゾーイ
「はい。乾杯。なんかお前のとこにずっと入り浸ってんなぁ…」 
イズ
「お店で飲むと高くつくし、外出たら寒くて風邪ひいちゃうからいいじゃない」
ゾーイ
「まあな。眠くなったらベッドがあるし」
ちびちびと隠し味を確かめる様に口をつける
イズ
温めた赤ワインに口をつけると、葡萄の薫りに混じってピリリとした僅かな辛味…‥これはショウガだろう。そして後を引くのはシナモンか、口当たりの甘さは蜂蜜も入っているのだろう。
ゾーイ
「なんだ、これ。いや美味いけど……ジンジャーはすぐ分かるけど、この甘味は…砂糖、じゃないな」
イズ
「お、ジンジャー大正解!今日は寒いから多めに入れて貰ったの。あったまるでしょー?  で、残りの正解は……蜂蜜とシナモンと月桂樹の葉っぱでした!」
ゾーイ
「あー、蜂蜜か。あとシナモン……は言われれば確かに、って感じだな。でも月桂樹の葉ってなんだそれ」
イズ
「隠し味?匂い?的な? ふつーはお肉料理なんかに入れるんだけどね、脂のくさーいのがちょっとマシになるやつ」
ゾーイ
「へぇ。酒に入れるってのは初めてだな。うん。でも悪くない」 ちびちび
イズ
「ホットワインに混ぜるのは、あたしもそう教わったってだけでよくわかんないんだけどね、なんかビミョーに違いが出るのよねコレが」
「寒いとこでは定番だったわぁ」
ゾーイ
「うん。キライじゃないぜこれ」 おつまみにチーズなど頬張りつつ
「そういやお前寒いの苦手そうだけど大丈夫なん?」
イズ
「暑いとこだと逆に、白に色んな果物とミントの葉っぱを漬け込んで……あれも良いのよねぇー、でも今はこれが一番」
イズ
ずんずん。。。
イズ
「大丈夫くなーい、着膨れると動き難いけど素肌だと凍っちゃいそう。薄くて温かい魔法の肌着とかないかしら」
ゾーイ
「それもいいけど、うん、今やると冷えるな
ゾーイ
ずんずん復帰したか
イズ
ずんずんはいつも共に在る
ゾーイ
「普通に厚着しろよ」笑い
「あたしも冬よりか夏の方がいいな。寒いと弓の扱いがどうしても悪くなるし」
イズ
「しょーがないでしょー、そういう商売なんだからー」 ジンジャーホットワインをちびちびやりながら
「それ、同じ事を一座にいたセロ弾きが言ってた」 弓違いだけどと笑い
「手がかじかむと音が狂うから~なんて言って、冬になるといっつもホットワイン(コレ)をガブガブやってさ」
ゾーイ
「あっちも“弓”だわな」 釣られて笑い 「それ酒で手元が狂うんじゃないの?」
「あとまあ楽器も弓も木だからな。あんまり乾燥してると、気をつけないと痛むんだよなぁ」
イズ
「なのに下戸なもんだから、そうそう! 突然、春先の猫みたいなすんごい音出したりしてね」
ゾーイ
「春先の猫って発情期かよ。赤ん坊の声みたいなのだろ」
イズ
「赤ん坊なんて可愛いもんじゃないから、やっぱ猫よ猫、に゛ゅぁああああ゛ぉ みたいな」
ゾーイ
「やめろやめろ。キャラ崩れ……はしないか」
イズ
「観てる方も大体酒入ってるから、逆にそれがウケちゃったりすんのがハラ立つのよねぇ、こっちは真面目に芸してんのに」
ゾーイ
「まあ、酒場でやるんだろうしな。芸が食われるってのはご愁傷さまだ」 グラスを掲げて笑う
イズ
「納得いかなーい」 当時の事を思い出してか、やや子供っぽく頬を膨らませて
ゾーイ
「お前のことだ。見てるやつは見てるよ」 つんとほっぺをつつく
イズ
「ゾーイはそういうのなんかない? ちょっと笑える失敗談とか、恋バナとか!」
ゾーイ
「失敗談と恋バナねぇ……大して面白くもない話しかないなぁ」
イズ
「腹立ったから、あの演奏に合わせて滅茶苦茶激しく踊って視線、取り返してやったしぃ」 ほっぺつつかれ
ゾーイ
「失敗談は軍とか冒険者のアレばっかになるし……恋バナなんてなぁ…」
「人生が盛大にミスってるぜ…」軽く頭を抱えた
イズ
「えぇー、生きてたら何かしら面白いのあるでしょー、なーんかあるでしょー、何処に隠してんのぉ? ここか?ここかぁ?」 温めたワインの回りが早いのか赤褐色に染まった顔で、ゾーイの耳たぶや頬をつんつんむにむに
「おねぇーさんに語って御覧なさい、とりあえず笑い飛ばして楽しい思い出ってことにしてあげるからぁー」
ゾーイ
「スラムからなんやかんやあって宮仕えになったのに立ち位置間違えて国に居られなくなったりとか?」
「最近でいやぁ同居人に追い出されたりとか……」
「追い出されてばっかだなあたし」 ぐびぐび
イズ
「わぁーお、ハラハラバンジョー」
ゾーイ
「波乱万丈な」
イズ
「あれ? 一緒に住んでる子と上手くいかなかったの?なんで?」
「あ、最近仕事もあんまりしないで、あたしと遊んでばっかだからだったり~?」
ゾーイ
「んー……」 ちらとイズの方を見て 「……まあ、そんな感じかもな」
イズ
「え? ホントに?」あちゃーって顔をして
ゾーイ
「ああいや、お前が気にすることじゃないし。単に……いやまあそれでいいんだ」
イズ
「まぁまぁまぁ!過ぎちゃったことはしょうがないない!こうして、楽しくお酒が飲めるんだから、ゾーイは恵まれてるってば、うんうん!」
ゾーイ
「ん……そうだな。外で寝なくて済んでるワケだし……」
イズ
「そーねー、下の階の隅っこの方で一人でチビチビやってたおじさんの7倍くらい幸せだって」
ゾーイ
「いやオッサンもそれはそれで幸せなのかも知れないだろ可哀想に見てやるなよ」 口元に笑みを作る
イズ
「残念、あたしが一緒にいない分、ゾーイの勝ちー」 とにかくすごい自信だ。根拠はない
ゾーイ
「ま……それはそうかもな……お前がいる分だけあたしが幸せか」 酔ってる
イズ
「そーよー、一人より二人の方が絶ー対、幸せなんだからー、そういう決まりなんだってば」 ケラケラ
ゾーイ
「それはそれとしてお前はどうなの。好きなやつとかいねーの。いつもイケメンイケメン騒いでるけど」
イズ
「えっ  あー、うん、まぁ、その? たくさんいて、目移りしちゃって、的な……?」
「観て楽しむ的なほらあれよね、うん……踏み込むとピキンじゃなくてズシュってきそうなトコもありそうな無さそうな」
ゾーイ
「いやわかんねー」
イズ
「えぇー?」
ゾーイ
「お前なら本気でいけば相手もすぐ落ちそうなもんだけど……あ、処女だっけ
イズ
「てっちゃんとかさ、結構ツルむじゃない? 額に入れて飾っちゃいたくなるくらいすっごい好みなんだけどさぁ」
ゾーイ
「あー、トーテツね」
イズ
「あたしの本気とてっちゃんの本気って多分、なんか違うんじゃないかなー…みたいな?」
ゾーイ
「まあそうだろうな。あいつはやめとけ」
イズ
「……勝手におっかながってるだけかもしんないけどさ」
「え?」
ゾーイ
「いやただの勘だけど」
イズ
「あ、うん、あたしのもそんな感じ、だけど」
「うーん、そっか、ゾーイがそう云うんなら、あながち…でも無いのかなぁ」
ゾーイ
「普通の恋心程度であいつに近づくと、たぶん泣くハメになるよ」
「セフレでもいい、くらいなら別だと思うけどな」
イズ
「やだぁ、もーう、そ、そんな安売りはしないんですからねェ」
ゾーイ
「是非そうしてくれ。最初は大事にしたほうがいいぞ」
イズ
「……なんていうのかな、いつもつまんなそうなんだよね、あの子」
ゾーイ
「ありゃ命のやり取りとかに意味を見出すタイプだと思うね」
イズ
「なの、かな……そういうの以外にも楽しみを見つけられたら良いのにね……」
ゾーイ
「あたしはあんまり興味は無いけど、深入りしないほうがいいなって印象」
イズ
「深入り、深入りかぁ」
「どっからが深入りで、どこまでが浅いのか、時々わかんなくなりそうだわぁ」
ゾーイ
「もっと知りたいが深入り。今のままでいい、が浅いかねぇ」
イズ
「深く知りたいかもって思う頃には大体次の場所に移ってばっかでさ、」
「それがいつもの感じ。これも今のままでいい、なのかしらねぇ」
ゾーイ
「……そっか。見た目に反して結構真面目そうだもんな」
※結構なペースで飲んでいます
イズ
「見た目に反しては一言多い~」 そんな悪い口にはチーズを詰めてやる。あ、そこは鼻だわ ※かなり酔っています
ゾーイ
「んぐぁ、おま、そこ口じゃねー!」
イズ
「なによぉー、あたしの酌がうけられないってえーのー」
ゾーイ
「まあ、でもお前の人生だから後悔ないようにしとけよ」 「受けてやるからちゃんと口に入れろ!」
イズ
「ゾーイもなんだかんだ真面目じゃない、あと可愛いの好きなとこ可愛いー」 「じゃあ、あーん」
と言って自分が口を開けているのは何かの冗談だろうか ※酔っていまry
ゾーイ
「自分が口開けてるじゃん」 チーズ放り込んでやる
「別に真面目じゃないけどな。あと可愛いのが好きってこともないし」 ないし
イズ
「モニュモニュ  うまし」 「うーそだぁー、孤児院の子の面倒すごい見てたし、見てたし」
ゾーイ
「あー、ガキね……まあ、ガキは守るってのは神さんの方針だし」
イズ
「そーそー、子供はちゃーんと守んないとよねぇー。うちのおばあちゃん(ニールダ)もそういうホーシンだわぁ」
「でも、そーゆの守るのは真面目じゃないのー? ほらー、ほれー」 うりうり
ゾーイ
「あたしの場合はミリッツァだけどな」 「なんだよ…」 うりうりされる
イズ
「べーつにぃー」 へにゃらと笑み崩れ
「そーういうとこが合うのかなーって、あたしたち」
ゾーイ
「まあ嫌いじゃねーけど」
「ああ、なんかもうやばいな。飲みすぎた……」
イズ
「へへへぇ」 額の第三の目がしばしば
「よーし。じゃ、今日はおひらき! 寝よ寝よー」えーい、ベッドにどーん
ゾーイ
「なにその反応」
「ん……泊まってっていいワケ?」
イズ
そして自分の隣をバシバシ叩き出した
「一人より二人の方が暖かいでしょー、ほらはやくぅ」
ゾーイ
「じゃあ遠慮なく」 ぽすん
「───なー、イズ」
イズ
「ふぁ…なーにぃ?」
ゾーイ
「すげー酔っ払ってるから聞くんだけど、寒いから手回していい?」
イズ
「いーわよぉ、あ、でも脇はやーよ、笑っちゃうから」
ゾーイ
「そりゃイイこと聞いた」 と言いながらも脇に悪戯はせず背中に手を回した
イズ
「ひゃん」 冷たさとくすぐったさに身をよじってクスクスしながらお返しにこちらも背中に手を回して
ゾーイ
「………んー……イズ」
イズ
「あー、あったっまるぅー」
ゾーイ
「──んー……」
イズ
「ぉやす……――
イズ
( ˘ω˘)スヤァ
ゾーイ
「………」 額にキスを落とした 「…おやすみ」
ゾーイ
( ˘ω˘)スヤァ
イズ
お付き合い感謝なのよ
ゾーイ
こちらこそありがとう
イズ
おやしゅみぃ
ゾーイ
明日は毛玉が昼卓を建てるかもしれません
おやすみなさい
イズ
やったぁ
!SYSTEM
イズが退室しました
───そんなこんなで、朝起きたら恥ずかしいこと請け合い。
お互い抱きついたまま眠るのでした
ゾーイ
ログは20220126_0となります
ではありがとうございましたー
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