- !SYSTEM
- アンフィスが入室しました
- !SYSTEM
- ヘーレムが入室しました
- ヘーレム
- もぎゃーー
- すみませんでした!!!
- 自分から誘っておいて遅刻してしまった……
- アンフィス
- こんばんは。お気になさらず。
- よろしくお願いいたします。
- ヘーレム
- 宜しくお願いします!
- 前回の直後みたいな感じで
- アンフィス
- 描写軽くしますね。
- ヘーレム
- いいかなっておもいました
- わあい
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- 魔域攻略の要である北の街、ボルテクスにおいて大量の魔神を退け、甲虫型の強力な魔神も撃破に成功した一行。
- しかし、突如として新たな敵が襲来。魔域にいた人々は蟲に操られ…最期は少女、ミシェルの自らをも巻き込んだ爆発により、蟲も退けることができた、が、その代償は小さくはなかった。
- 加えて、力を貸してくれていたデモニカが魔神召喚プログラムの要であるマザーシステムとつながっていることも判明。
- 彼は魔域の核となってしまったクラールが魔神の寄生を受ける前に自らを切り離したと語り、この繰り返しの魔域の解決の糸口を伝える。
- ただその糸口は…冒険者に一行にとって、各々、すぐに答えがさせる糸口ではなく…しばし考えを整理するため、また、しばし身体を休めるため各々休息をとるのであった。
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- アンフィス
- お待たせしました
- ヘーレム
- ありしゃす!
- 確か瓦礫だけど廃墟にいるんでしたよね
- アンフィス
- ですね
- ヘーレム
- 皆から離れて一人駆け出していた少女は、やがて徐々に歩を進める速度を落として、見つけた廃墟の一室に足を踏み入れた。
- 先程まで聞こえていた人の声が、此処には全く届かない。座るのに丁度良さそうな瓦礫の上をぱたぱたと叩いて埃を落とし、そこにすとんと座った。
- 「はぁぁ……」 大きなため息を吐く。
- アンフィス
- 適当なところでホットミルク持っていきますね
- ヘーレム
- ああい
- ヘーレム
- またエリカを怒らせてしまった。いつもはこちらの意見を汲んでくれるダニエルも、ことデュナに関しては砲身を曲げてくれ無さそうだ。
- 方針!?
- クリスティナやアーニャ、それにアンフィスもきっと迷惑をかけてしまった事だろう。困ったように笑うクリスティナの表情が、頭の中から離れてくれない。
- 皆の手伝いがしたい、役に立ちたいからと勇んで同行したのに、結局はこんな結果だ。だからといって、今まで助けてくれたデュナを、皆が言うように切り捨てる決断も出来ず。少女は二度目のため息をついた 「はぁぁ~……」
- アンフィス
- そろそろいきますね
- ヘーレム
- どうしたら皆を説得できるだろうか。考えども考えども、エリカの確実な解決策も、ダニエルの固い意志も、曲げられるほどの妙案は浮かんでこなかった。
- ヘーレム
- どうぞどうぞ
- アンフィス
- 皆から離れる影は実はもう一人いた。今はダニエルとエリカ、そしてベスティア達が見張りについてくれている。
- ヘーレム
- 迷惑はかけたくない、足でまといにもなりたくない。だが、それでも……この思考の繰り返しである。目の前で誰かを失うのは、もう懲り懲りだった。
- アンフィス
- 本当ならば自分ではない者が行った方がよいのではあろうが、あの時、室外に出た少女を放っておけるはずもなく。
- ミシェル達が残してくれた物資から、せめて、とあたたかい飲み物を作り
- 小さな少女の気配がするその部屋の近くへと。
- がれきの上に座る小さな姿を確認して、そして、相変わらず、穏やかに声をかける。
- 「…ヘーレムさん」
- ヘーレム
- ぐるぐると纏まらない思考に溺れていたところに声をかけられ、びくりと体を震わせてからぱっと顔を上げた。
- アンフィス
- 少女は冒険者である、子ども扱いをするつもりはもちろんない、が。
- せめて少女の思考の整理の手助けになればと思い、声をかけた。
- ヘーレム
- 「あっ、アンフィス……」 声色が、自身で思うよりもずっと頼りなく響いてしまった事を自覚して、両手でごしごし顔を洗うように擦ってから、笑顔を作った。
- アンフィス
- 顔を上げれば…その女性はいつも通りであっただろう。
- 「隣、よいかしら?」
- ヘーレム
- 「えっ、う、うんっ。どうぞ!」
- アンフィス
- よければこれも、と物資の中にあったミルクを温めたカップをヘーレムに渡し
- ヘーレム
- 隣のスペースを確保しようと、ぱっぱっと埃をはたいて
- 「あっ、ホットミルク……?ありがとうなのだわ!」
- 両手で受け取ろうとして、埃だらけの自身の手を見下ろした。
- ポケットから急いでハンカチを引っ張り出して、ごしごしと汚れを落とす。
- 「……お風呂、入りたいのだわ」 えへへ、と困ったように笑って、今度こそカップを受け取った。
- アンフィス
- 「ありがとう」と礼を述べて、少女の準備ができるのを待ってからカップを渡した
- カップからはじんわりとあたたかさが伝わってくるだろう。
- ヘーレム
- ふーふーとホットミルクに息を吹きかけて、一口啜る 「……あったかい」 ほうっと安堵の息を吐く。
- 二口、三口と続けてミルクを飲んで 「アンフィスは休まなくて平気なの?」
- アンフィス
- 「そうね…今はもう少し、考えを整理したかったから」それを言ってしまったらヘーレムさんもよ、と
- ヘーレム
- 「……うん」 下手に取り繕った笑顔はすぐに消え失せ、また考えに耽る表情に戻る。
- アンフィス
- あの様子から、少女がすぐにダニエルやエリカの考えや意図を呑み込めない事には気づいていた。
- ヘーレム
- 「……エリカ、怒ってなかった?」 一番に飛び出してきてしまったから、仲間たちの様子が分からない。不安そうにアンフィスを見上げた。
- アンフィス
- 「怒っている様子はなかったわ」エリカの言葉は厳しく聞こえる時もあるだろうが、彼女の考えは彼女自身が言っている通り一貫している
- エリカはエリカで、ヘーレムがヘーレム自身の考えを持っていることも理解しているだろう。
- ヘーレム
- 「………ダニエル、呆れてなかった?」 質問を重ねるごと、視線が下がっていく。
- アンフィス
- 「ダニエルさんも、呆れてなんていないわ」
- ヘーレム
- 返答に、眉をハの字にしながら 「…………クリスティナやアーニャは、困ってなかった?アンフィスも……」
- アンフィス
- 「ヘーレムさんには困っていないわ、ただ…今のこの状況は、これが正しい、と簡単に言える状況じゃないのはあるわ」
- ヘーレム
- 「……そっか」 少しばかりほっとした面持ちで、ホットミルクに口をつけた。
- アンフィス
- 実際クリスティナも言っていた通り、言葉にすることがとても難しい状況であるのだ。
- それはヘーレムに責があるという話ではない。
- ヘーレム
- 人といることで、多少は心の余裕が生まれたのか、地面につかない足をぷらぷらと揺らした。時折、瓦礫に踵がコツコツと当たる音がその一室に響く。
- 彼女も自身の問いに答えられないだろう、と理解しつつも、つい口が不安を零してしまう 「……ミシェルさん、死んで無い、よね」
- アンフィス
- 「…それは、私にもわからないわ」遺体も残らないほど吹き飛んだ、という考えもあるだろうが。
- ダニエルが言うように、彼女達は…魔域が作り出した…あるいはクラールが、戦力を分散させるために再現した人々であるという可能性もある。
- ヘーレム
- 「そう、よね……」 ホットミルクをもう一口、口に含む
- アンフィス
- 「…でも」言葉を少し続けた
- 「あの時も言ったけれども、私は、ミシェルさんや、パズルさん達が…幻だとは、思えないの」
- ヘーレム
- ホットミルクから視線を外して、ちらっと横に座る少女を見上げた。
- アンフィス
- 「…彼女が語った理想は、願いを私たちは聞いていて…それは、まだ、残っているとも言えるんじゃないかしら」
- アンフィス
- たとえすがたかたちがなくても
- のこるものがあるのはたぶんへーれむは
- わかるはず
- ヘーレム
- 「でも……一緒に外に出たかったのだわ……」
- アンフィス
- 「…外に出ていたら、きっと、色々異なる物がたくさんあって、驚いていたでしょうね」
- ヘーレム
- 「ミシェルさん達が知ってる時代と、全然違う世界になってるけど……一緒にランドラーズのケーキを食べたり、ガルバさんのお料理食べたり、したかった……」
- ヘーレム
- 食べる事しか頭にないみたいになった
- ヘーレム
- 「――デュナだって……」
- 口をもごもごさせて、言葉を選びつつ 「……私も、最初はデュナの事、怖かったのだわ」
- 「いっぱい酷い事をしたって分かってるし、もとはと言えば、デュナ達が神様を憎んでなかったらこんな事になってなかったのだし……」
- アンフィス
- ヘーレムの言葉を否定せず、穏やかに言葉の続きを待った。
- ヘーレム
- 「でも、たくさん助けてくれたのも事実で……お話すれば、ちゃんとお返事もしてくれて、私達の為に傷だらけになっても戦ってくれて……」
- 「もしかしたら、そのうちちゃんとお友達になれるかもって、そう思ってた……。皆だって、最初は嫌ってたけど、今はもう仲良しなんだってそう思ってたのに……」
- 「……どうしても殺さないとダメなの?皆、デュナの事、やっぱり嫌いなの……?」
- アンフィス
- 「まず、彼女を外に連れ出すことは難しいわ。そもそも連れ出せるかどうかという部分もあるけれども、彼女の力は、外に出すには大きすぎる。たとえ彼女自身が望まなくても、ね」
- 「もうひとつは、ダニエルさんも含めて…彼女の事を、嫌っているから殺す、という話では皆ないわ」
- ヘーレム
- 「……違うの?」
- アンフィス
- 「ヘーレムさんが言う通り、デュナさんは最初は敵同士であったけれども…私達の目的に協力をしてくれた、それは、私も感謝しているわ」
- 「もし本当にそうなら………魔神街での最後の決戦の前、彼女の許に向かうかどうか、迷わなかったと思うわ」
- 真意は無論ダニエルにしかわからないし、戦力低下という意味でも彼女の助力に行くという判断もあるとは思うが
- …それだけ、とは思えなかった。
- ヘーレム
- 「……じゃあ、どうして?嫌いじゃないなら、どうして殺すの?危険なのは分かってる。でも、デュナはもうダニエルの言う事を聞いてくれるわ。力を使わないでってお願いすれば、きっともう使わないわ」
- アンフィス
- 「あの時にその話が出たのは、彼女が望む望まないにかかわらず…魔神に利用される可能性が高いから、ね」
- 「デモニカ君も言っていたけれども、魔神はこの魔域が生まれた際に取り込んだ存在の中から最も強い存在を選定し、その人を核として、次の魔域を作り出す」
- 「そして、現状…それにデュナさんは該当してしまっている」
- ヘーレム
- 「マギスフィアに入ってれば、大丈夫よ! デモちゃんだってそう言ってたし……。皆なら、もっと……もっと良い考え思い付くはず、よね……? きっと、今考えてくれてるのよね?」
- 両膝の上に、カップを握った両手を置く。まだホットミルクは暖かいはずなのに、それを握る手はぷるぷると震えた。
- アンフィス
- 「デュナさんが次の核にされてしまえば、また、クラールの時と同じ繰り返しになってしまう、だから…そうさせるくらいなら、と考えているのもあるでしょうね」エリカが危惧しているのはコレだろう。
- 「ええ、でも…それは絶対ではない」
- 「ダニエルさん自身もあの時言っていたけれども、彼が死亡した場合、デュナさんはマギスフィアから出てきて、彼の蘇生を行うわ」
- 「…マギスフィアに入っているから、絶対に安全、というわけではないの」
- 「そして絶対ではないのならば、その手はとれない、ということね」
- ヘーレム
- ぱくぱくと口を開閉させて、結局唇を引き結ぶとうう…と小さく唸った。
- 「………本当は、皆も嫌なのよね……?デュナを、犠牲にするの……」 思い出すのは、"どうして簡単にそんな事が言えてしまうのか"という自分の問いをぶつけた時の、各々の表情だった。
- アンフィス
- 「………そうね、クリスティナさんも言っていたけれども、簡単な話、ではないわ」
- ヘーレム
- アンフィスの答えに、間違った考えではないと確信を得て 「……エリカも、ダニエルも……皆が大事だから、提案したのよね……?」
- アンフィス
- 「ない話ではあるけれども、もし、皆がデュナさんを、もっと簡単に考えることができていたら、ダニエルさんも、わざわざあんな風に言わないとは思うわ」
- 真意はダニエルさんにしか、わからないことだけれども、ね
- 「…ええ。エリカさんは、目的を達成するために…私達を守るために、最善の行動を考えていると思うわ」
- 「ダニエルさんも、同じだと、そう、私は思うわ」
- ヘーレム
- 「………うん」 漸く、こくりと静かに頷いた。
- 「でも、やっぱり……」 しかし続く言葉は否定だった。
- 「私、もう誰かが消えちゃうところなんて見たくない……。ミシェルさんやパズルさん達が居なくなって、その上デュナまでなんて……。それ以上に、仲間が誰かを殺すところなんて、もう見たくないのに……」 カップを握ったまま、両足を瓦礫に乗せて、背中を丸めた。
- アンフィス
- ぽんぽん、とその背中を
- ヘーレム
- 「……冒険者って、我慢しなくちゃいけないことが、いっぱいなのね――……」 いつか、冒険者になるには"覚悟"が必要なのだと教わった。まだ"覚悟"とはどういったものなのか、自分にはハッキリと分からない。しかし、こういうことなのだろうか、とぼんやりと思う。
- アンフィス
- 「…そうね、楽な仕事ではないわ。たくさんの困難に対して、考えて、戦って、立ち向かって、向き合わないといけないわ」
- 「…私もデモニカ君からまたお話を聞かないといけないわ」
- ヘーレム
- 「……デモちゃんから?」
- アンフィス
- 「…納得がいかないの」
- ヘーレム
- アンフィスを見上げて、首を傾げて見せた 「……?」
- アンフィス
- 「エリカさんの案が最適なのも、必要があれば、デュナさんに魔神を寄生させて、私達がうつことも必要なのも、理解はできているわ、でも」
- 「…私は、彼女にどちらの終わり方もしてほしくはないの」
- 「私のわがままよ」
- ヘーレム
- 「………」 じっとアンフィスを見つめる。内心、同じ考えを持たれている事に安堵していた。
- 「他に、もっといい解決策がないか、デモちゃんに聞くの…?」
- アンフィス
- 「…結果的には、彼女を外には連れ出せないし、最終的に、彼女はこの魔域と運命を共にする…とも思うわ」魔域に取り込まれた内部の生き物がどうなるかは、知識がある目の前の少女ならば知っているだろう。
- ヘーレムの問いには頷いて
- ヘーレム
- 「そっか……」 ほう、っと安堵の息を漏らす
- アンフィス
- 「少なくとも…デュナさんを、今、この場でどうこうする、というのは…まだ、納得がいっていない」
- 「だから、せめて…最期まで、一緒にいる方法がないか、他の方法で魔神に対抗できないか、デモニカ君に確認をして…」
- 「それでもだめなら、私も、選ばないといけないわ」
- ヘーレム
- 「……うん。駄目だった時、なんて考えたくないけど……――」 はた、と視線を逸らして考え込む
- アンフィス
- ヘーレムは、いつぞや、アンフィスが…敵であった魔導天使が自害しようとしたのを、咄嗟に留めてかばおうとしたことを思い出すだろう。
- ヘーレム
- 「……そういえば、デモちゃんってどうして私達に味方してくれるのかしら……」
- アンフィス
- 「…クラールの意思、かもしれないわね。彼に切り離されたと言っていたから」
- ある意味…魔神に寄生され、核とされた青年の最後の抵抗の意思ともいえるだろう。
- ヘーレム
- 「じゃあほんとは、クラールさんも私達を助けてくれようとしてるってこと……?」
- アンフィス
- 「少なくとも望んで、魔神の核になった、とは思えないわ…騙されている、という可能性もあるけれども…」
- ヘーレム
- 「でもでも、クラールさんがミシェルさん達を――……ううーー」 考えて考えて、またぐるぐる思考の海に溺れかける。
- アンフィス
- 「彼の事を、ミシェルさんから聞いたことがあるわ。ヴァイスとシュヴァルツの間に立って、彼らの仲をとりもっていた、と」
- 「ミシェルさんの事も、かわいがってくれたそうよ」
- 「真実は見えないけれども、少なくとも、今はまだ、彼自身の意思で…とは、思えないわ」
- ヘーレム
- 「……うん、覚えてる」 こくん、と頷き
- 「……それなら、やっぱり――クラールさんの一部だったデモちゃんに聞けば、助けてくれるかも……」
- 光明が見えてきたとばかりに、表情に明るさを取り戻す
- アンフィス
- 「すべてをうのみにすることはできないけれども、少なくとも…もう少し、確認と情報は欲しいところね」
- 「…その前に、可能なら…他の人達とも、話をした方がいいわ、ヘーレムさん」
- ヘーレム
- 「……へ?」
- ヘーレム
- へーれむ「でも卓は月曜だから時間がとれないのよ」
- アンフィス
- 明日頑張って(無茶ぶり
- アンフィス
- 「わからないままでいるよりは、ダニエルさん達の真意も、確認した方がいいわ」理解、とは言わなかった。
- ヘーレム
- 「……え、で、でも……」 きっと酷い事を自分は言ってしまった。顔が合わせづらい、と俯く
- アンフィス
- 「…大丈夫。ダニエルさん達は、貴女の言葉が届かないほど、遠くにいるのかしら?」
- 皆、貴女の言葉に耳を傾けないような、狭量な人達じゃないわ?という意味である
- ヘーレム
- 「……――」 むぐむぐ、と口を動かす
- 「……こんな時、ウィスタリアがいてくれたらいいのに……」 ぽつりと零れたのは、そんな言葉。自身では伝えにくい言葉を、彼女はそっと汲み上げて手紙に認めてくれるのだ。
- だからといって、この場に居ない者に頼る事はできないと首を横に振って。
- 「……頑張って聞いてみるけど……答えてくれないかも。答えてくれたとしても、私じゃ理解できないかも……だけど――」
- 「会えたら、聞いてみるのだわ……」
- アンフィス
- 「…そうね、なら、私のお願いを聞いてくれるかしら?」
- ヘーレム
- 「アンフィスの、お願い……?」
- アンフィス
- 「…皆にも、コレを持って行ってもらえるかしら?」コレ、とヘーレムの手にあるカップを示して
- ヘーレム
- 「ホットミルク…?まだいっぱいあるの?」
- アンフィス
- そのままでは尋ねづらいのならば、アンフィスに頼まれて差し入れ、という体でという意図である
- アンフィスがそういうことをするのは不思議ではない
- 「ええ。物資がまだあったのもあるし、それに、あたたかい飲み物があれば、みんな少しは落ち着けると思って」
- ヘーレム
- 「……そっか、そうよね。 うん、分かったのだわ」 会いに行く理由が出来た事に、内心ほっとして頷いた。
- アンフィス
- どうやってわかしたんだとか細かいところはおいておいてください(土下座
- ヘーレム
- 湯沸し魔動機が…あったんだよ…
- アンフィス
- 「ありがとう、ヘーレムさん」
- アンフィス
- なお幼馴染がココア好きなのもあってホットミルク作ったのは余談です
- ヘーレム
- 「ううん、こっちこそ。ありがとう、アンフィス……」 様子を見に来てくれた事も。こうして、会いに行く理由を与えてくれた事も。
- ヘーレム
- いい嫁じゃん…
- そろそろ〆ますかね、締め方任せてもろてもいい!?
- アンフィス
- 穏やかに微笑んで
- アンフィス
- はーい
- ヘーレム
- やったぜ
- ヘーレム
- 「……」 何かを思いついたように、ぱっと腰の鞄を見下ろして
- 「……アンフィス、私からもお願い、してもいい?」
- アンフィス
- 「いいわ。どんなことかしら?」
- ヘーレム
- 「うん、これなんだけど……」 鞄から裁縫セットを取り出して、刺繍糸を取り出した 「一緒に、作って欲しいものがあるの」
- ヘーレム
- このままフェードアウトしても、OKです!
- アンフィス
- それに対して、穏やかに、了承の意を伝えたのは、言うまでもないことであった。
- アンフィス
- はーい
- いったい何を作りたいんだろう(どきどき
- ヘーレム
- 了承してくれたアンフィスに、ヘーレムは色とりどりの刺繍糸を束ねて、端を固定してもらうと……いつかのように、糸をゆっくりと思いを込めて編んでいった。
からりと乾き、汚れた空気。周囲は閑散とした廃墟であったが――その一時だけは、何処か穏やかであった。
- ヘーレム
- おわ!
- り!
- アンフィス
- おわ!
- お付き合い感謝です
- ヘーレム
- こちらこそ~!
- 遅れちゃってごめんね、ありがとございました!
- アンフィス
- いえいえー!
- また卓おわったらコイ(ではない大切な幼馴染の)バナして宇宙猫ヘーレムちゃんにするね…。
- ヘーレム
- では、お疲れ様です!また遊びましょう……
- コイバナ!?
- しようしよう、待ってます!
- アンフィス
- お疲れ様でしたー、こちら退室しますー
- ヘーレム
- あーい。また、月曜日に――
- !SYSTEM
- アンフィスが退室しました
- !SYSTEM
- ヘーレムが退室しました