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幕間「本人不在の家族会議」

20211220_0

!SYSTEM
イーサンが入室しました
!SYSTEM
んごが入室しました
イーサン
よろしくお願いいたします。
んご
よろしゃす!
答え用意しとこって言ったのに
忙しさにかまけてなんも考えてこなかったわ…
まあ、なんとかなるじゃろ…
イーサン
心の流れのままにお答えするのもまたよきものでございますよ
んご
どんな感じにします?
イーサン
ライフォス神殿の一室で報告と面談でよいとは思います
んご
おけい
じゃあ軽く導入やりますか
イーサン
ありがとうございます。
んご
時間
4D6 → 10[6,2,1,1] = 10
10時
んご
 灰色の空と、肌を突き刺すような冷たい風。神殿の執務室から見える中庭には、目を楽しませる花々はなく、春を待つ花壇の土と、寒々しい純白のガゼボが見えた。
真語魔法と魔道技術により稼働するストーブだけが、この空間内に暖かさを齎している。
ストーブの熱で、外と比較すれば温かな室内でも、やはりまだ何処か肌寒い。
その部屋の主である司祭・ルツィガーニャはけれども、ストーブの火を強める事もなければ、暖かなブランケットをかけるでもなく、平素通りの恰好と表情で、じっと中庭を見つめていた。
ルツィガーニャ
ふと視線を外して、執務室から休憩室に繋がる扉を見やった。
―――」 灰色の空と冷たい空気は、その場に発せられるであろう音を全て飲み込んでいく。 
何かを呟くように口を開いた少女からも、冷たい空気は音を奪って行った。
んご
おわり
よ!
!SYSTEM
トピックを変更 by んご
ライフォス神殿・執務室@昼前
しばらくすると、いつまでも続くと錯覚させるような静謐なその執務室の扉をノックする音が響く。大きな音ではない。
時計を見やれば、そのノックの主であろう生真面目な来訪者は相変わらず時間通りの行動をする、と思うかもしれない。
ルツィガーニャ
休憩室に続く扉から視線を外して、出入口へ移す 「どうぞ」 穏やかな声で答えると、椅子に腰かけた。
イーサン
「失礼いたします」という声とともに扉を開けたのは1人の青年である。
白い髪、銀色の瞳。ライフォス神殿に所属する神官戦士であり、少女から見たら特殊な立ち位置ではあるが部下の一人であった。
ルツィガーニャ
少女は勤勉な人間だった。多忙な人間といえばワークデスクの上に、減らない書類の山が形成されるのがお約束だが、少女の立派なワークデスクの上には、数枚の書類があるだけ。
最後の数枚にも軽く目を通そうと書類の一枚を手繰り寄せながら、入室してきた青年へと視線を向ける。
イーサン
「多忙な中、お時間をいただきありがとうございます」部屋に入り、ドアを閉め。まずはこの時間をとってもらったことへの礼を述べる
見目の若さと実力は比例しないものである。書類の少なさには、驚いた様子も見せず。
ルツィガーニャ
「貴方との時間を作るくらい、苦ではないわ」
愛しい子を見つめる慈愛溢れる母親のような表情で、イーサンへと笑いかけた。
イーサン
並みの人では、頭に浮かぶ同僚含むこの部署の長などは到底務まらないだろう。
「先日の依頼についてのご報告が1点、派生して質問がいくつか…あとは」
「………お願いがあってこのお時間をいただきました」おねがい、という言葉は目の前の青年が、特に彼女に対して発したのは初めてのことかもしれない。
ルツィガーニャ
珍しいと思えど口には出さず。ただ 「ええ」 とだけ答えて穏やかな微笑みで続きを促す。
イーサン
「では…先日の依頼についてのご報告は、書類でも提出した通りです。こちら側は大きな問題はなく、仕事の達成は叶いました」
「ただ」そこで一度言葉を区切り、少し眉を寄せ、厳しい表情を浮かべた
ルツィガーニャ
報告書は既に目を通してある。生真面目な青年は、事細かに詳細を綴ってくれたおかげで、質問内容の大方の予想もついている。表情を変えた青年に向けた微笑みに、変かはない。
んご
変化っかっか
イーサン
「ご報告をした通り、ここイルスファール王国の信仰の方向性、国柄はマルフォードとは異なります。今後もし彼らに、このイルスファールで助力を乞うならば、誠意をもって彼らに対処できる人物が彼らの対応にあたるべきかと」
ルツィガーニャ
「あら、助祭オリンは誠意なく冒険者の方々に接していた?」 楽しそうに、目を伏せて
イーサン
「…全くないとは言いませんが、いらぬ不信感を抱かれるのは、ライフォス神殿の名誉にも関わるかと」
「少なくとも穏健派の人物を今後は派遣すべきとは」
店主にまで誤解されていた始末でした、と息をついて
ルツィガーニャ
口元に笑みを刻んで 「そう、貴方は彼が不適任だ、とそう思っているのね」
イーサン
「御報告書に書いた通りです」悪人ではないが腹の内を見られているようでは、ということである。
ルツィガーニャ
くすくすと笑うと 「いいわ、貴方がそこまで言うのなら、検討しましょう。でもね、イーサン、覚えていて頂戴」
「これはあくまでもビジネスです。良好な関係を気付くのに、時として気遣いや譲歩も武器になるでしょう。……ただ、こと我々においては、相手を気遣い慮る事でこちらの行動方針が変わってはいけないの」
「その点、オリン助祭は最後までご自身の理念と誠意を貫いたと、そう思っているわ」
「信頼厚く、まるで友人のような関係性を築くのは良い事だわ。相手が私達のように、秘密を抱えて、決して揺るがない強い強い信念のもと、時として人に恨まれるような組織に与していなければ……」
んご
何故か強いが二回繰り返されましたね
大事な事なのかもしれない
イーサン
「…わかりました。ご一考をお願いいたします」そもそもその目的もあってトゥエルヴと自分を派遣したのだろうか、と考えつつ
「その依頼に関して、質問がいくつか」
ルツィガーニャ
「ええ、どうぞ」 まるで耳障りのいい音楽でも聴いているかのような、楽し気な表情で頷いた。
イーサン
「貴女もご報告を当然受けているでしょう、貴女の12番目の御子について」
「あの仕事について、審問官が2名もいながら一般人の少女を取り逃がすことなど、俺はありえないと…あってはならないと、そう、思っております」
ルツィガーニャ
「そうね」 ほう、と息を吐きながら真っ白な手で、同じく真っ白な頬を包んだ
「その失態については、後日セブンが後始末をしてくれたようだけれど」
「大きな問題にならなくて、本当に良かったわ」 ね?とにこりと笑い掛けた
イーサン
「……彼と何度か接触し、色々と思うところはありますが」報告書のこととか
「俺がもっとも疑問に思ったのは、彼の腕についてです、ルツィガーニャ」
ルツィガーニャ
「ふふ、あらあら」
イーサン
「肌の色が異なること、そして妙に両腕をかばっていること…あの腕は貴女が与えたものですね」
かの少年が執着ともいえる感情のゆらぎを見せるのは十中八九この司祭関連のものでしかありえないのはイーサンでもわかる
んご
いーさんさんは審問隊のこと何処まで分かってるって考えていい!?
イーサン
イーサンさんはたぶん聖遺物を受け継いでいるくらいは知っているかもしれないというスタンスです
んご
おけい
ルツィガーニャ
「今更どうしたの?今までもそうしてきたでしょうに。あれはとても大切な聖遺物よ、審問隊の座を象徴するもの」
イーサン
両腕というのは異例では?という感じです。
ルツィガーニャ
「あの子が12番目の座を継いだのだから、与えて然るべきものではないかしら?」
イーサン
「聖遺物はひとつの座につきひとつまで、そう聞き及んでおります」
んご
「本来なら、そうね」
ルツィガーニャ
わたしよ
「でも、たまにはいいでしょう?ナインもテンも、快く了承してくれたわ」 あっけからんと微笑んで見せる。何も、後ろめたいことなどないとでも言うように
イーサン
「…失礼しました、俺の考えすぎであったようです」
聖遺物について知っていることは座を象徴する物であり、本来ひとつの座につきひとつの聖遺物が受け継がれている。
ルツィガーニャ
「いいのよ。思慮深い子は、好きだもの」
イーサン
そして聖遺物については詳細は不明であるが…それなりの力を持つものであるとは聞いていた。ゆえに、複数の聖遺物を受け継いだトゥエルヴに何らかの影響が出ているのではないか、そう考えたのである。
ルツィガーニャ
「それにしても、貴方がこんなに色んな事に興味を示すだなんて。本当に今日は良い日だわ」
鈴の鳴る音のように、ころころ笑って頬杖をついた。
イーサン
「…審問官である彼の不調は、他の審問官にも…神殿にも示しがつかないとそうとらえているだけです」
「……だから」
目を伏せて、そして再度瞼を開いたその青年の纏う空気は
少女にとっては久方ぶりに見る、まるで彼と出会った当初のようなソレであった。
サーティーン
「俺にトゥエルヴのお役目をいただきたい、ルツィガーニャ」
硬質の水晶のような、ゆらがぬ声であった。
ルツィガーニャ
ぱちぱちと目を瞬かせた。鳩が豆鉄砲を喰らったかのようなその表情は、しかしすぐにまた微笑みを形成した。
サーティーン
「…貴方もとうにお気づきでしょう、神殿の中で過ごしていたトゥエルヴは外の世界を知った」
「特にこのイルスファールは…こことはまるで違う世界に映ったでしょう」
ルツィガーニャ
「それは、貴方も同じなのではなくって?」
「あの子と同じものを見て、知って……そんな貴方に、あの子の代わりが務まるかしら」
声色は、決して咎めるようなものではない。母親が子を諭すような柔らかさがある。
サーティーン
「そして今彼は外の影響を…経験を積み、多くの友人を持って変化しようとしている。その変化を止めるべきではないと」
「…俺と彼は違います、ルツィガーニャ」首を横に振り
んご
は、名前が変わってる…
いい演出だぁ……
ルツィガーニャ
「私にはそうは見えないけれど……それに、貴方にも貴方自身のお役目があるでしょう?それに加えてナンバーズの仕事まで与えてしまったら、貴方が潰れてしまうわ」
サーティーン
「穢れ持ちの13番目…俺の本来のお役目は穢れを負うこと」
「…12番が答えを出すまでは、俺が彼の穢れを負いましょう」
ルツィガーニャ
その言葉に、口元に笑みを湛えたまま、ふう、と息を吐いた。
サーティーン
「現状彼がお役目の穢れを負いきれずに、先の依頼のようなことがまた起こるのは…貴方としても好ましくないことでしょう、ルツィガーニャ」
ルツィガーニャ
サーティーン、まず、貴方と彼らは根本から違うの。貴方の役目は、確かに穢れを負ってくれる事だけれど、彼らは穢れを負うのではなく、浄化するものよ」
サーティーン
「そして12番には静養も兼ねて、冒険者の業務に専念させるのが…」痛いところを突かれた
ルツィガーニャ
「審問隊の座は、責任ある立場です。かの聖人の代わりとして、始祖神の代わりとして、この世の穢れを払う者たち」
「一度その使命を帯びたのなら、誰であってもその替えにはなれないの」
「貴方があの子の事を考えてくれるのは嬉しいけれど……審問隊の使命を肩代わりさせることはできません」
――ただ、そうね…。あの子はいずれ、戻ってくれると信じてはいるけれど、今は休養が必要なのかもしれないわ」
サーティーン
息をついて、そして再び顔を上げた
ルツィガーニャ
「暫く、様子を見て上げましょう。この時期に人手がなくなるのも困るのだけど……あの子が潰れてしまうよりは、ずっとずっとましだものね」
イーサン
「冒険者として、多くの友人も得た様子が見られました」
ルツィガーニャ
「そう、良い事だわ」
イーサン
「…彼らの存在は、トゥエルヴにとって、よきものとなると、俺はそう思います」
ルツィガーニャ
「勿論、私も始祖神も、そうなってくれる事を願っているわ。心から」
イーサン
ゆえに心のどこかで、彼にこちら側に来てほしくないという気持ちがあるのは否定できない
ルツィガーニャ
「この前なんか、お友達の女の子に抱き着かれていたくらいだから。ふふ、あの子ったら」
「隅に置けない子、本当に」 にこにこ
イーサン
「…………審問官としての自覚が足りないのでは」他の神官戦士に示しがつきません、という生真面目な答えであった
ルツィガーニャがそれを知っているということは神殿内部であろう。そしてその女の子に数名心当たりがあった
ルツィガーニャ
「疑問に思う事かしら?普段から同じ事繰り返し言っているのに」 >審問官としての自覚が足りない
イーサン
「事実を指摘しているだけです」
ルツィガーニャ
「ふふふ、厳しいお兄さんだこと」
尚この青年もどこかあの少年に甘いところがあるのは自覚がないところである。
イーサン
ケガをしたら消毒液をあげます(ただしすごい沁みる)
ルツィガーニャ
――ともあれ、貴方からの報告は心に留めておきましょう」
イーサン
「ご配慮いただき、ありがとうございます」
ルツィガーニャ
「いいわ。滅多に我儘を言ってくれない貴方の為だもの」
「暫く休暇に……旅行なんて行くのもいいかもしれないわね」
「貴方、いい旅行先を知っているかしら?」
んご
いーさん「まるふぉーど」
ルツィガーニャ
「……そうそう、思い出した。そういえばあの子から、学校に行きたい、なんて言われてもいたんだわ」
イーサン
そこはたぶんナイトメアからしたらだめな旅行先
イーサン
それを聞いた瞬間誰かの入れ知恵であるのは容易に想像がつき、そしてたぶん彼女の言葉であることも
ルツィガーニャ
「丁度いいから、何処か手配しておきましょうか。あまり遠くへは出してやれないけれど……」
「貴方も行きたいなら、そう言ってくれていいのよ?」 にこにこ
イーサン
「長期になるのであれば、可能ならばイルスファール内部にした方がとは。貴女にお会いできない環境を彼が是とするとは今はまだ思えません」
「勉学についてはキルヒア神殿の図書館がひらかれており、そこで十分学べます」
ルツィガーニャ
「ふふ、私もまだまだ子離れはできないわね」
「そうね、キルヒア神殿なら伝手もあるから……」
「おってあの子に伝えるとしましょうか。ありがとう、イーサン」
イーサン
「…必要があれば、俺が進言したことも伝えていただいて問題ありませんし、俺も否定するつもりはありません」
トゥエルヴの自分に対する感情はもとより底辺に近いものである、それが下がったところで、と
そう思う
ルツィガーニャ
「……悪いようにはしないわ」 困ったように笑って
「それに今のあの子なら、伝えたところで貴方を邪険にはしないはずよ」
イーサン
「…今は迷子になっている子どものようなものです。感情のぶつけ場所は必要でしょう」
ルツィガーニャ
「その矛先が向くのは、いつまでも甘えていいお兄さんばかりではない、ということよ」
とんとん、と数枚の書類を立てて、デスクを叩く。整い終えた書類の束をデスクの端に寄せて
「良いお友達も出来たようだし、貴方たちの関係も、もうそろそろ変わってもいい頃合いだと思うのだけれど……」
イーサン
「………善処はしましょう」できるとは言っていない
ルツィガーニャ
「ええ、そうして頂戴」
「喧嘩する貴方達も見ていて飽きないけれど、やっぱり仲良くしてくれた方が、私も安心できますから」 くすくすと笑って
イーサン
苦い物を食べた後のような表情を浮かべた。
ルツィガーニャ
口元に手をあてて、肩を揺らして笑った。
イーサン
おそらくこれを聞いた彼も同じ表情を浮かべるだろう。
イーサン
こんな感じでしょうか
んご
ですかねぇ!
質問突っ込んできてもいいですし、終わっても大丈夫です!
イーサン
いーさん「ルツィガーニャ、貴女おいくつですか?」
んご
女性に年齢を聞くのはマナー違反よ
イーサン
聞くべきところは聞けましたので大丈夫です
お時間をいただいてありがとうございます。
んご
はい!
こちらこそありがとうございましーた!
イーサン
おつかれさまでしたー
んご
ログ番号はラウンジにはっておきまーす
イーサン
では退出しまーす
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イーサンが退室しました
背景
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