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幕間「雪が降るまで」

20211219_0

!SYSTEM
んごが入室しました
!SYSTEM
カノエが入室しました
カノエ
どんなお題でやりましょう
んご
特に何も決めてなかった
昨日と同じでクリスマス前のちょっとふわふわした雰囲気ほししべとか
新キャラ出すならほししべがいいですかね!
カノエ
新キャラはまだ生まれ出てなかった
んご
染色体だった
ふぃおちゃんだす?
カノエ
ふぃおちゃんいいよ
んご
んーーじゃあどうしようかな
カノエ
んごは誰だすの
んご
誰だそう…
ふぃおちゃんなら12出したいと思ったんだけど
カノエ
むずかしい?
んご
どうしてるのか想像してなかった
まあいいか!
カノエ
他に絡みがあるキャラでいうと…… エフィリエルとエウテルペとかジゼルとトウテツとかは面識あるかな
んご
そうですね
カノエ
あとはへーれむ…
んご
ふぃおちゃんと12くんやるならほししべではできなさそう(12君が星しべに行かなそう)
ヘーーーーーーレム!
カノエ
12くんどこなら
出現するの
んご
は今魔域で蟲にいじめられてる…
ライフォス神殿かな…
ほししべ以外ならどこでもPOPしそうです
カノエ
じゃあ先日の一件から顔出さない12を心配してきた感じかな
んご
やさしい
じゃあふぃおちゃん12君でいいかな?
カノエ
いいよ
んご
ああい
時間
4D6 → 20[6,6,3,5] = 20
20時
昨日も20時だった気がする
こんな遅くに遊びにくるか…?
4D6 → 20[5,6,6,3] = 20
お昼くらいええか!
カノエ
何がなんでも夜にたずねろといってくる
お昼くらいでいいよ
んご
じゃあ簡単に描写します
カノエ
はーい
んご
イルスファール王都は比較的に寒暖の差が緩やかな土地だが、真冬にもなればそれなりに肌寒い。
雪が降るにはまだ早く、だからといって薄着で外に出ようと思う者がいれば愚か者と思われるような、そんなある日の事。
外に出るのが億劫になりつつある今日(こんにち)も、敬虔な信徒は足繁く神殿へ参拝にやってくる。
老若男女様々な信徒が神殿の礼拝堂を出入りしているのは、昼という賑やかな時間帯のせいもあるかもしれないが、それを差し引いても王都のライフォス信者の多さは目を見張るものがあった。
カノエ
全員マスクしてそう
んご
入口にはちゃんとアルコール置いてあるよ
んご
人の多い礼拝堂の警備を司るは、神殿に所属する神殿騎士。中には別の部署の人間も混ざっているが、関係者以外が見ても違いは分からないだろう。
その日少年は、警備の仕事を担当するはずだったのだが、気分がどうしても乗らなくて、隠れて神殿の隅――中庭で何をするでもなくぼーっとしていた。所謂、ずる休みである。
んご
おわり!
カノエ
ありがとう
フィオリ
――神殿をおとずれる人々の中に、ひとりの少女が混じっていた。
!SYSTEM
トピックを変更 by んご
ライフォス神殿@お昼
フィオリ
ほっそりとした印象を与える、小柄な銀髪の少女である。禁欲的な印象を与える黒いケープを羽織り、腰には護身用の短剣をぶら下げている。
―――……」
んご
禁欲的…?
カノエ
フィオリ
天井高く、立派な礼拝堂に足を踏み入れ―― 何かを探しているのか、失礼にならない程度に目で辺りを見回すそぶりを見せつつも、途中であきらめたのか、吐息を一つ。
目を閉じ、始祖神への祈りをささげる。
あまねく人々がそうするように、調和と平和を願う祈りだ。
それを済ませてしまうと、 「……出直す、かな」
神殿騎士
「参拝者の方ですか?よろしければ、どうぞ中へ」 入口付近にいる少女に、神殿騎士の一人が声を掛ける。此処は寒いだろうからと、手のひらで礼拝堂の奥を示した。
フィオリ
「ひぅ」 タイミングが良すぎて、喉の奥でおかしな声が出てしまった。こほん、と咳払いをし、親切にも話しかけてくれた神殿騎士に向き直る。
んご
かわいい(かわいい
フィオリ
「……いえ、お祈りはもう済ませましたから。それに…… ここには、人を訪ねに来たのです」
いつかの一件以来、この街の神殿はそうでないと重々分かっていても、なんとなく苦手意識ができてしまった。よくない傾向である。
つとめてそれを顔に出さないように、言葉を選び、顔をつくる。優等生じみた振る舞いは得意だ。何も誇れることではないけれど。
神殿騎士
「人を、ですか?神殿の関係者でしょうか。宜しければお呼びいたしましょうか?」 優し気な微笑みを浮かべた女性神殿騎士は、静かな声色で問うた。
フィオリ
「あ…… ありがとうございます。ここで奉仕していて、友人の、トゥエルヴという人なのですが……」
神殿騎士
途端、女性の顔色がさっと変わった。困っている参拝者を慮るような優し気な表情から、困惑したような笑みへ。
「彼でしたら、今日はええーと……」 無断欠勤してるなんて言えない
フィオリ
神殿騎士の表情の変化には、気づかない振りをして、 「お休みでしょうか? それとも、どこかへ仕事に……?」
神殿騎士
「……いえ、神殿内にいらっしゃるとは思うのですが。最近あまりお姿が見えなくて。探して参りましょうか?」
フィオリ
――……」 ここでもか、と。 「――いえ、それであれば、少し探してみます」 ありがとうございますと、丁重に礼を言って
建物の中まで探すわけにはいかないが、それ以外で彼の行きそうな場所というと―― ひとつ思い当るところがある。
神殿騎士
「お役に立てず、申し訳ありません」 ぺこりとお辞儀をして、彼女は自身の持ち場へと戻っていった。
フィオリ
軽く頭を下げ、神殿騎士に別れを告げると、きびすを返す。
少女は礼拝に来る人々の流れから離れ、神殿の中庭の方へと歩いていく。
この気温だ。外で憩いを求める人々もやはり数が少ないのか、記憶にある中庭よりも、どこか閑散としている印象がある。
んご
加えて季節は冬だ。以前はそこら中で咲いていた色とりどりの花は枯れて、次の春を待つ花壇の土が、花弁の代わりに顔を見せている。
フィオリ
―――いた」 だから、人が居れば見つけるのは容易い。特に、何をするでもなくぼーっとしているような人間は。
トゥエルヴ
少年と言えば、中庭のガゼボの椅子に丸まるように座っていた。それ以外に羽織るものがなかったのか、彼の肩には深縹色の外套がかけられている。
カノエ
近づく足音、
フィオリ
少年の視界の端に、落ち葉を踏む黒いブーツの先が現れる。
トゥエルヴ
こんな寒い日に何もない中庭にやってくる人間などいるはずもない。いるとすれば、サボリがバレて探しに来る職場の人間くらいなものだろう。けれど、礼拝が始まってからもこちらを探しに来る気配はないため、そのままガゼボに隠れていた。
「……」 フードで狭くなった視界にふと紛れるのは、黒いブーツの爪先。
体を縮こませ、叱責に備える。
フィオリ
「……ここに居たんだ」 その声には、どこかほっとしたような色があった。
トゥエルヴ
――……」 「……え?」 反応するまでに十と数秒はかかっただろうか
聞き覚えのある声に、フードの下からやってきた人物を見上げた。
少年の両の目に、今は黒い眼帯はない。神殿の敷地内ということで、ポケットにしまったままだ。
フィオリ
目線を少し反らし、 「……寒いのに、こんなところで。引きますよ、風邪」
トゥエルヴ
驚愕で丸くしたままの目で少女を見つめて、掛ける言葉も思い浮かばず、ただただ困惑した様子 「………ん」 と漸くそれだけ答えて、こちらも視線を逸らす。
フィオリ
「………」 ちらり、と少年を見て、ため息をひとつ。
ずんずんとガゼボに入ってくると、有無を言わさず、少年のとなりに腰を下ろす。
トゥエルヴ
「………!」 ばっと顔を上げて、その勢いでフードがまくれる。
「…な、なんで隣。っていうかなんで此処にいるの……」
フィオリ
「なんで、って…… それはこっちの台詞です」
トゥエルヴ
「……だ、だって此処は僕の――」 少し迷って 「……仕事場、だし……」
フィオリ
「しばらく〈星の標(おみせ)〉にも顔を出さないし、ガルバさんに聞いても来ていない、って言うし。……様子を見に来るくらい、当然でしょ」
トゥエルヴ
「………当然、なの?」
放っておいてくれてもよかったのに。そうすれば、いつか吹っ切れてから会えたのに。と、そんな事を考えては、視線を少女から逃がす。
フィオリ
「当然です」 それが義務で役目だとばかりの口調で断言する。
トゥエルヴ
「……ちょっと、忙しかっただけ。また、そのうち行くよ」
フィオリ
下手な言い訳だ。忙しい人間がこんなところで油を売ってはいない。
自分の爪先を見つめながら、 「――元気……。無さそうですね」
トゥエルヴ
「………」 口を開いて、否定する言葉を紡ごうとしても、喉から漏れるのは無音だった。
とにかく、隣にいるこの少女にだけは、弱味を見せる事が嫌だった。どうしてそう思うのかは今だ判然としないが 「……寒いから」
「……こんなに寒いのに、雪が降らないからだよ――」 両膝を抱えたまま、ぼんやりと零す
"雪"という単語と視界に映る灰色の空に、ふとこの前の光景がフラッシュバックして、息を詰めると両膝に顔を埋めた。
フィオリ
「……雪を、待っているんですか?」 少年の、奇妙とも思える言葉に、向こうに見える空を見上げる。
トゥエルヴ
数秒ほどの空白の時間の後、こくり、と頷いた。
フィオリ
「………」
――どうかな。降ってもおかしくなさそうな(いろ)だけど……」
実際に降るのは、もうすこし日が経ってからだろう。今日ここで待っていても、たぶんいつまで経っても雪はふらない。
ちらり、と少年を見やる。
トゥエルヴ
「………」 両膝に顔を埋めたまま、じっとしている。平時なら気付いたであろう視線にも気づかない様子だった。
フィオリ
はあ、と息の音がして。
とん、と少年の肩に少女の肩が触れる。
寄り添うように、距離を詰めたのだ。
トゥエルヴ
「……っ」 再びばっと顔を上げて、恐る恐る隣を見やった。
フィオリ
「……寒いのがいけないんですよ」
口を尖らせるようにして、言い訳じみた言葉を言う。
トゥエルヴ
ずっと外にいたせいか、僅かな面積でも触れた体温が暖かい。熱を奪って冷たさを分けるような感覚に、どうしようもない気持ちになってもう一度顔を埋めた。
フィオリ
――それに、無断でたき火をするわけにもいかないので」 怒られちゃう、と。
何事か囁くと、手のひらで包むようにした中に、ぽっ、とごくごく小さな灯火を宿す。
トゥエルヴ
「……」 突然現れた温もりに、どこかほっとしたように肩を落とした。
フィオリ
「本当はこれも良くないけど…… ライフォスさまも、凍える人を暖める火くらいは許してくれるでしょう」
トゥエルヴ
「……許して、くれるかな」
フィオリ
完全に確信犯の表情と口調で言った後、少年の言葉に、 「ええ、きっと」 と、少し力を込めて言った。
手の中で燃え続ける小さな灯火を、二人で分け合うようにしながら、
じんわりと伝わる熱に、血の巡りを感じながら、
――トゥエルヴ。何か、悩みでもあるんですか?」
そっと、優しい口調で問いかけて
トゥエルヴ
以前も言われた言葉だ。あの時は、困ってないと答えた。今はどうだろうか。
言ってしまったら…その前に言う権利があるのだろうか。今まで散々、拒絶しておいて。ぐるぐると頭の中で言葉が渦巻く。
「困ってないよ」 結局、前と同じ言葉を紡ぐ事しか出来なかった。どうにかできる事でも、ない気がした。
フィオリ
――まあ、素直に言えることばかりじゃないですよね」
トゥエルヴ
「………困ってないってば」
素直に聞き入れられなかった事に、若干むきになったような声色。
フィオリ
ちらり、と少年の目を見て。「……そうですか」
トゥエルヴ
「…うん……」
フィオリ
燃える灯火を見つめながら、 「――わたしには……」
「……わたしには、そうは見えなかった」
「寒々しい場所で、ひとりぼっちで……」
まるで、救けて欲しいって言っているみたいに。
トゥエルヴ
「………」 困惑した表情で、今日初めて、真っ直ぐと少女の顔を見た。
フィオリ
視線を感じて顔を上げ、じっと、眼帯の無い少年の瞳を見返す。
トゥエルヴ
こちらを気遣うような表情が、中身を見透かそうとする視線が、灰色の空が、また以前の光景を呼び起こした。
フィオリ
「困ってない、なら、それでいい。でも」
「わたしにはもう、トゥエルヴに救われた。――だから、今度はわたしの番。トゥエルヴが救けを求めているなら、わたしはどこへでも飛んでいく」
――そういう人間が、ここに一人は居るんだっていうことを、憶えておいて……ください」
んご
敬語が外れなかった…
カノエ
うるさい!
うるしゃいうるしゃい
フィオリ
一語一語に、力を込めて。思いが伝われと念じて。
トゥエルヴ
「救って、なんて……助けてなんてないっ」 離れがたい温もりから、必死になって逃げた。立ち上がって、距離を取る。
真っ直ぐすぎる視線と言葉が、じくじくと心に突き刺さる。まるで、暖を取ろうと火に近づきすぎて、火傷するようだった 「僕は、ただあの場にいただけで……」
「それに本当は…、本当は――」 自身の両手を見下ろした 「……」
フィオリ
だけじゃない事は、わたしが一番よく知ってる。……」
トゥエルヴ
温もりを求める心と、理性が相反する 「……会いたく、なかった」
フィオリ
「………」 その言葉は、少なからず少女を傷つけたようだった。ぐっ、と言葉を飲み込み、困ったように笑って、
「……ごめんなさい」
トゥエルヴ
「……っ」 ぱっと顔を上げた。少女の顔に、傷つけてしまった事を痛感して
んご
顔に>表情に
トゥエルヴ
「…フィオリ、」
フィオリ
燃え続けていた灯火を消す。 「――でも、わたしは会いたかった。だから、顔が見られて良かったです」
「………」
トゥエルヴ
「………」 伝えるべき言葉を一度は飲み込もうとして、必死になってまた吐き出す
フィオリ
名を呼ばれれば、様子をうかがうように少年を見返して
トゥエルヴ
「……フィオリ、もう、諦めて」
フィオリ
「何を。ですか」
トゥエルヴ
「……僕は、フィオリの事を傷つける事しか出来ない。フィオリと一緒にいると、僕も変わって行っちゃう。……きっと、この関係は良くないんだ」
「……友達になんて、なれないよ」
フィオリ
「……変わったら、いけないんですか?」
トゥエルヴ
綱渡り状態だった関係性を、手放すのなら今しかない。お互いの為に。そう自分に言い聞かせる 「……うん」
フィオリ
――どうして?」
トゥエルヴ
「…だ、だって――
「だ、駄目なんだ……これ以上変な事考える様になったら、嫌だ……」
ふるふる、と首を横に振る。
カノエ
そんなに毎晩えっちなこと考えてたなんて
さすがに知らなかったです
んご
???
毎晩フィオリのお世話になってるかもしれないよ
カノエ
若いししかたないね
んご
しかたないよ
フィオリ
「……人間って、変わるものですよ。変われるものだし、どうしたって変わってしまうものです」
「わたしだって、イルスファール(ここ)へ来た時とはもう、別の人間です」 思えば、ものの考え方も、視方もずいぶんと変わった。変えられた。いくつもの旅と、いくつもの出会いによって。
トゥエルヴ
「……僕は嫌だ、嫌だよ! 僕の居場所は、此処しかないのに……僕、僕は――……」 自身の首元に提げられた聖印を、強く握る 「これ以上、ライフォスを裏切るような事、したくない……」
息を荒げる。肩が上下する。ぱちぱちと視界が明滅して、自身が興奮状態にあることを自覚する。フィオリと、名もしらない少女が重なる。
フィオリ
――ライフォス様の御心は、それこそ確かめようがないけど……」 いつの間にか、フィオリも立ち上がっていて
「トゥエルヴの居場所は、もう此処だけじゃない。――〈星の標〉で、みんな待ってるんだから。トゥエルヴが気づかないだけで、あなたのもう一つの居場所は、もうそこにあるの」
トゥエルヴ
「……」 ひゅ、と鋭く息を吸い込む。
フィオリ
「だからといって、いまいる場所を失うわけじゃない―― 人は、いくつも居場所を持っていいの」
トゥエルヴ
――……」 息を整えるだけの時間、ずっと黙って
平時の息遣いまで整い終えると、ゆっくりとフィオリに一歩、二歩と近付いた。手の平を上にして、そっと自身の両腕を差し出す 「………」
カノエ
手錠を……?
んご
逮捕!!!!
フィオリ
――……」
トゥエルヴ
「この腕、僕のじゃないんだ」 熱のない、平坦な声色。感情を全て削ぎ落したかのような、そんな声で呟く
フィオリ
息をととのえながら、トゥエルヴの行為をじっと見て
「…………」 少年の腕から、彼の顔に視線を上げて
トゥエルヴ
じっと昏い瞳で、自身の両腕を見下ろしている。
「今の――仕事場で働くって約束して、貰った……」
フィオリ
「…………」 おそるおそる、少年の手に触れる。そこにあることを確かめるように、手のひらを重ねて包むように握る。
トゥエルヴ
手の平は、なるほど言われてみれば少年の頭部の皮膚と、若干色が違うようだ。腕の方が、少しばかり暗い色をしている。
血は通っているようで、人より冷たいながらもしっかりと熱を持っている。
フィオリ
(操霊魔法による義肢の生成――じゃない。誰かの腕を移植している……?) 年少の時分にあたえられ、共に成長してきたとでもいうのだろうか
トゥエルヴ
「……此処で働けなくなるなら、返さなきゃいけない。大切な、ものだから」
「今のままだと、そのうち戦えなくなっちゃう。腕がなくなったら、冒険者としても生きていけない」 静かに両腕を降ろして
「………どう、しよう」 途端に声に熱が戻る。泣きそうな表情で、フィオリを見た
フィオリ
――大丈夫!」 気づけば、自分より背の高いトゥエルヴの身体を抱きしめていた。 「……大丈夫です!」
恥ずかしいとか、そういう気持ちはなかった。ただ、そうしなければいけない気がしたのだ。
んご
(ふくらみが、ない……?)
トゥエルヴ
突然の事で身構えていなかった。よろりと後ろに尻餅をついた。
フィオリ
膝を打ちながらも、そんなことお構いなしに腕に力を籠め、トゥエルヴの耳元で宣言する、 「もし万が一そんなことになっても―― わたしが方法を見つけるから。高度な魔法の中には、失った四肢を作り出す方法が、いくつか伝わっているし――それが駄目でも、別の方法を探し出すから。だから――大丈夫!」
カノエ
ちょっとはありますし!!?
フィオリ
そのためには、トゥエルヴに腕を与えた技術を知っておきたい所だが―― いつぞやの依頼の時に出会った、トゥエルヴの同僚たちの顔が脳裏をよぎる
トゥエルヴ
「………」 必死に励まそうとする少女に、先程よりも与えられる温もりの多さに、小さく息を吐いた。
フィオリ
「いまさら、探求(クエスト)の一つや二つ増えたところで――望む所です。だって――それが、冒険者でしょう!」
トゥエルヴ
両腕を持ち上げて、もう一度それらを見つめた。目を瞑って思い出すのは、初めて、祈りを捧げられた時の感動だった。瞼を上げて、すぐそこにある後頭部を見下ろした。
不安と安堵の気持ちを、息と一緒に吐き出していく。ガゼボの天井、灰色の空を見上げて 「……フィオリ、床、冷たいよ」
フィオリ
「え。……あ、ああ―― ごめ……んなさい!?」 ふと自分たちの状況を自覚したのか、羞恥を取り戻して、ばっ、と離れた
スカートを直しながら、こほん、と咳払い
「……まあ、悩みの解決にはなっていないけど……」
――でも、さっきのは本心だから」
トゥエルヴ
「………うん」 ゆっくりと体を起こして
「……フィオリ」 ゆるりと少女を見やった
フィオリ
「………」 誰にも見られていないよね。中庭には人は少ないし、ガゼボの屋根の下だし、そう目を引いてはいまいそうにちがいない
「はっ、はいっ」
トゥエルヴ
「…ありがとう――」 ゆったりと目を細める。もう少し表情に変化があったならば、笑って見えただろうに。
けれど少年の表情がそれ以上動く事もなく。
フィオリ
―――………」
いまの自分には、これが精いっぱいなのだろう。少女は寂しそうに笑った。
トゥエルヴ
「フィオリは、僕に恩義を感じてくれてるみたいだけど、そう言ってくれただけで、僕も……救われた気がする――だから」
その先を伝えようとして、視界の端にちらりと映った人影に視線を移した。
フィオリ
膝を払って立ち上がり、 「………」
ふと、その視線の先を追うように見やって
神殿騎士
誰かを探すように神殿内を歩き回るは、先程フィオリに話しかけた女性神殿騎士だ。あれからあの子は無事に見つけられただろうかと、心配になってフィオリを探しているようだった。
カノエ
もうちょっと早く来れば面白いものがみれたのに
フィオリ
「あ………」
んご
実はばっちり見てたけど空気を読んだのかもしれない
カノエ
できる女
神殿騎士
「…あっ」 まさかと思って中庭へと視線を向けたら、本当にいた。びっくりした表情。
「良かった、見つけられたんですね。昼の礼拝も終わりましたので、その後どうなったかと思って……」
フィオリ
―――」 ぺこり、と遠くの騎士に向けて、軽く頭を下げる。
カノエ
意外と接近されていた
神殿騎士
フィオリにぺこりと頭を下げて、次いで横の少年には敬礼をして見せた。
んご
距離なし女
フィオリ
「……お蔭様で、無事に会えました。心配してくださって、ありがとうございます」
神殿騎士
「いえ、何よりです」
フィオリ
潮時だろうか。あまりトゥエルヴを拘束してしまってもいけない気がする。
トゥエルヴ
「……見つかっちゃった。もうサボれないね。僕、仕事に戻るから――」 フィオリの背中を、神殿騎士の方へとそっと押し出す
フィオリ
少年に目を移し、 「――それじゃあ、トゥエルヴ。落ち着いたら、お店の方にも顔を出して……くださいね」
トゥエルヴ
「ん」
んご
敬語が……
フィオリ
他人がそこにいるからだろうか、半分いつもの口調に戻って、そう言って。
カノエ
外面を気にする女
トゥエルヴ
――……フィオリ、雪が降ったら、会いに行ってもいい?」
フィオリ
―――……」
「……うん。待ってる」
トゥエルヴ
こくりと頷いて、口を閉ざした。視線だけで、フィオリの背中を追う。
神殿騎士
もしかして邪魔してしまったかな、とすごく申し訳なさそうな表情をしている 「………」 しゅん
フィオリ
トゥエルヴを一度だけ振り返り、歩き出しながら
カノエ
良い人だった
んご
ただし空気が読めるようで読めない
フィオリ
「…………」 重く雲のかかった空を見上げ――想った。雪はいつ振るだろうか、と。まるで先ほどのトゥエルヴのように。
カノエ
わたしはこんなところかな
んご
うぃっす!じゃあ最後にちょっとだけいれて終わろう
カノエ
で大丈夫そう
うむ
トゥエルヴ

歩き去っていく二人の背中を、消えるまで見つめた。
救いたいと言ってくれた。代わりの両腕を探すと言ってくれた。思い出すだけで、胸のあたりがぽかぽかした。
「……」 もう一度、両腕を見下ろす。
少女に縋れたらどれだけ楽だろうかと思っても、どうしても、この腕を失うのは恐ろしかった。初めて祈った時の感動、初めて何かに触れた時の驚きを、全てこの腕が与えてくれたのだ。
この状況を抜け出す道を自分にも探し出せるだろうか。そう思えたのは誰でもなくフィオリのおかげだった。だから――
「……だから、もう、いいよ」
十分救って貰えた。心の中の決意を固めて、少年は一歩歩き出した。
んご
おわおわり!
カノエ
ありがと~~~
んご
長時間ありがとうございましたーーーー
カノエ
セッション並みになってしまった
ありがとうございました!!
んご
ゆっくりRPできてとてもよかった
おつかれさまありがとう!!!!
カノエ
12くんの新展開に期待しつつ
おつおつおつ!
んご
ログはラウンジにはっておきます!
カノエ
はあい
ではでは!
んご
では!
!SYSTEM
カノエが退室しました
背景
BGM