冬国のリテラチュア 幕間 アーネスト、オリヴィア
20211117_1
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- アーネスト
- ドン
- GM
- どこでだれとはなす?
- アーネスト
- フィルくんとはもう少しほんへで話す方が良い気もしてる
- GM
- ほんほんほんへ
- アーネスト
- おりゔいあさまと話せるところでって思ったけど
- どうでっしゃろん
- GM
- いいよ
- 場所はどうしようかな~~~
- アーネスト
- ちょっと悩ましサイン感あるよね
- GM
- フィルパイセンに用意してもらった拠点用の宿かな
- アーネスト
- ここがあの男のハウスね
- GM
- じゃあ準備も終わり際な感じで
- そこに終わり次第集まる流れのあれで
- アーネスト
- おっけーでございます
- GM
- いきましょう
- 描写します。
- よろしくお願いします。
- アーネスト
- よろしくお願いします!
-
-
- GM
- アングルシ妃国の都にて、巫女オリヴィアと旧知の中である侯爵家嫡男フィルと出会った冒険者たちは、
- その話し合いの最中、急遽齎された情報の調査に向かうための準備を行っていた。
- フィルの紹介で拠点として使える宿を紹介してもらい、荷を置くと案内役を伴って街に出、一通りの準備を済ませる。
- 準備が終わり次第、君たちはその宿に集合することになっている。宿の部屋の中には、すでに準備を終えたオリヴィアが待機していて、部屋の外でフィルの部下たちが見張りに当たっている形だ。
- GM
- そんな感じで帰ってきたりしてどうぞ
- アーネスト
- はあい
- アーネスト
- 扉を開いて入ってきたのは、中性的な顔立ちと体躯を持つ少年だ。
- 低い位置に一つ結びにした黒髪を揺らしながら、冷えた手を合わせながらゆっくり入って来る。
- 荷物を一先ずその場に置いて、部屋の中を見回せば
- オリヴィア
- 「――……」 オリヴィアは窓の傍の椅子に腰掛け、じっと窓の外で降る雪を見ていた。
- アーネスト
- 「よいしょっと……あ、オリヴィアさん」 視界に入った少女の姿に、控えめに声をかける。
- 窓の外を眺める視線に吸い込まれる様に自分の視線も向けている内、無意識に声も小さくなってしまっていた。
- オリヴィア
- 声を掛けられ、ゆっくりと顔をアーネストへ向けた。そろそろ、銀から預かったアイテムの効果が切れてもおかしくない時間だが――
- 「……おかえりなさい、早かったのね」
- オリヴィアは思いの外自然な様子で声を返した。
- アーネスト
- 「準備はもともと、済ませていましたから」 その様子に表情を緩ませ、微笑みながらもう一度荷物を持ってやってくる。
- オリヴィア
- 「……そう。皆が戻ってくるまでは、……もう少し掛かりそうかしら」
- アーネスト
- 邪魔にならない端のスペースに荷物を纏めて、適当な椅子に腰かける。
- 「んん、どうでしょう。そうかからないとは思うんですが……、そろそろ、時間ですか?」 意図を察すれば、心配そうにまた椅子を立った。
- オリヴィア
- 「……」 問われて、改めて経過した時間を数えてみる。 「そろそろというか……もう、効果が切れていてもおかしくない時間なんだけど」
- アーネスト
- こくこくと頷くと、オリヴィアの近くまでやってくる。何が出来る訳ではないというのに、どこかそわそわした様子だ。
- オリヴィア
- 「“銀”とアスィミのお陰かしら……、まだ、それなりには喋れるみたい」
- アーネスト
- 「良かったです。……なるべく早く、都からは距離を取らないと」
- オリヴィア
- 「……この状態で出歩くと、……逆に都の人たちを、混乱させてしまいそうなのが、玉に瑕ね」 冗談らしくくすりと笑って。
- アーネスト
- 「部屋にいた時も、兵士の人はちょっと驚いてましたもんね」 うんうんと頷きつつ、人懐こい笑みを浮かべた。
- オリヴィア
- 「……ええ。兵士たちに、あんな風に問うのは、初めてだったから」
- アーネスト
- 巫女としてだけでなく、本来のオリヴィアさんの事も皆が知ればいいのに。――そうは思っても、今は口に出せなかった。
- 「……あの。幾つか、質問してもいいですか?」
- 「オリヴィアさんの事とか、先生の事とか」
- オリヴィア
- 「……いいわよ。私に、答えられることなら……」
- アーネスト
- 「ありがとうございます」 椅子を一つ持って来ると、オリヴィアの傍に置いて腰かける
- 「オリヴィアさんと先生って、まだ二人とも一緒にいた頃ってどんな風だったんですか?」
- オリヴィア
- 「……どんな風……。……そうね」 んー……と小さく考える声を漏らしながら、記憶を手繰っていく。
- アーネスト
- こくこくと頷いて、翡翠の瞳がじっとオリヴィアを見つめた。
- オリヴィア
- 「……アスィミは、……お父さんが、国立図書館に勤めていて……物心ついた頃から色々な本に、触れていたみたいで」
- 「……その中でも、魔女――特に“救国の魔女”の物語が、好きだったそうなの」
- 「……それで魔女に憧れて、ひたすらに魔法に関する本を、読み漁ったんですって」
- アーネスト
- 「……“救国の魔女”」
- オリヴィア
- 「あの子は才能があったから……割と早くに魔法を扱えるようになって、」
- 「……同年代の子の中じゃ、群を抜いていたみたい」
- 「……私と遊ぶようになったのは、その頃。当時から自信家で、……下手な大人くらいは言い負かしちゃうし、魔法もその辺の魔法使いよりはずっと上手く扱えて、周りからは、あまり良く思われないこともあったみたい」
- アーネスト
- 「……」 “救国の魔女”がプロヴィデニヤ、という姓だった事は記憶に新しい。オリヴィアの話をそれぞれ頷きを返しながら聞いて、
- 「本当に、天才! って感じだったんですね。……凄いなぁ」
- オリヴィア
- 「でも、……あの子はとても優しくて、面倒見がいい子で、角付きの私とも、自然体で接してくれたわ」
- 「……この国では、別にナイトメアはそこまで嫌われているわけではないけれど、印象が良いというわけでもないから――私も、あまり友達がいなくて」
- アーネスト
- 「角付き、……」
- オリヴィア
- 「……だから、友達が少ない同士、仲良くなれたのかもしれないわね」
- アーネスト
- 「……僕の弟もそうだったんです。こっち……イルスファールに来てからは、感覚がおかしくなっちゃってますけど」 苦笑しつつ、
- 「少ない同士、か……先生は、気にする事はないでしょうしね」
- オリヴィア
- 「そう――……アーネストの故郷では、どうだったの?」 ナイトメアは忌避されていたのかどうか。
- アーネスト
- 幼い頃から、先生は先生のままだったみたいだ。それが何だか嬉しくて、気が緩む。
- 「普通、って言いますか……極度に排斥されていた訳じゃないですけど、やっぱり嫌われてましたよ」
- オリヴィア
- 「……そうね、アスィミはそんなこと、気にしていないように見えた。本当は、寂しさはあったのでしょうけど……」
- アーネスト
- 「それがどんな気分だったか、僕にはわからないけど……」 「ああ、いえ」
- 「オリヴィアさんがナイトメアであっても、ですよ。……そういうもので、人を判断する人じゃないって思ってます」
- オリヴィア
- 「……外でも、やっぱりそうなのね。……この国で育てられたのは、幸運だったのかも、知れないわね」
- 「あ……そっち、ね。……ええ、アスィミは、私の穢れなんて、全然気にしていないと思うわ」
- アーネスト
- 「ごめんなさい、ちょっと伝え方が良くなかったです」 頭を掻いて、小さく頭を下げて。
- オリヴィア
- 「……いいえ、私も、人とゆっくり話す機会が……巫女になってからは多くなかったから。勘違いしてしまったみたい」
- アーネスト
- 「――、」 「先生がまだアングルシに居た頃は、自分と同じくらい活発だった、って仰ってましたけど」
- 「お話するのは、オリヴィアさんもお好きなんですか?」
- オリヴィア
- 「……私は、捨て子だったそうなんだけれど。……育ての親には、恵まれてね」
- 「……2人のお陰で、元気に育つことが出来たわ。人と話すのも、何かを知るのも、好きだった」
- アーネスト
- 捨て子と聞き、表情に影が落ちてしまうのを堪えつつ、オリヴィアの言葉に耳を傾ける。
- 「育ての……どんな方だったんですか?」
- オリヴィア
- 「……ごく普通の人たちよ。貴族ではないけれど……それなりに裕福な家だった」
- 「ふたりとも、私が巫女になるくらいに……病気で亡くなってしまって、今は、もう家も引き払ってしまったけれど」
- アーネスト
- 「……、……」 亡くなった、と聞けば。先程の様に堪える事は出来ず、自分の事のように小さく肩が落ちる。
- オリヴィア
- 「……そんな顔をしないで。私も、……もう乗り越えたことだから」
- アーネスト
- 巫女になろうと志したのは、両親の為にという側面もあったのだろうか――何だかやりきれない気持ちになってしまって、いけないとはわかっていても肩は落ちたままだ。
- 「ごめんなさい。……僕がこんなになっていても、何にもならないのに」 先程下げた頭を、もう一度下げる。
- オリヴィア
- 「……私のために、心を砕いてくれるのは、素直に嬉しいわ」
- 「――今、そうしてくれるのは……アスィミやフィルに、あなたたちくらいだから」
- 「……後は、ソーテリアも、かしら。……私は、彼女のことはよく知らないのだけれど、」
- 「とてもよくしてくれるし……なんだか、懐かしい感じがするわ。……アスィミと同じ、魔女だからかしら」
- アーネスト
- 「懐かしい、ですか。……」
- 「ソーテリアさんは、オリヴィアさんの事をとても大事にしている様に見えました。……付き合いは、長くはないんですか?」
- オリヴィア
- 「……ええ、私が巫女になって、……彼女がスタンフォード侯の顧問になったのも、そのくらいの時期だったはずだから。……それから、偶にお話をするくらい」 とはいっても、いつもは都では自分があんな様子だから、彼女の話を聞くくらいでしかないんだけど。
- アーネスト
- 「お話……は、でも」 「ソーテリアさんからのものを聞いている感じ、ですよね。喋れなくなっちゃうし……」
- オリヴィア
- こくりと頷いて。 「……今くらい、彼女にも、言葉を返してあげられればいいんだけど」
- アーネスト
- 「んー……」 “銀の魔女”さんの魔道具を見せるのも、だから。
- 「機会を見て、都の外について着て貰う……とか」
- オリヴィア
- 「……誘うことが出来れば……そうね」
- アーネスト
- 「ちょっと難しいですけど……、この事件が、ひと段落したら」
- オリヴィア
- 誘うためにも、今くらい喋れるか意識がはっきりしていないと駄目なのが難点だ。
- アーネスト
- 「こっそりと、って」
- オリヴィア
- 「……私は、周りがあまり気にしないから……どうにかなるかもしれないけれど、彼女は、忙しくて大変そう」
- アーネスト
- 「お忙しいのは確かに……」 難しいか。むん、と眉がハの字になった。
- オリヴィア
- 「……フィルにお願いしておくのも、いいかもしれないわね」
- アーネスト
- ぱっ、と眉が元に戻って。 「フィルさんに……言付けて貰う感じですか?」
- オリヴィア
- 「……ええ。この調査が終わった後に、……どこかで、話をする機会が欲しいと、ソーテリアに、フィルから伝えてもらおうかな、って」
- アーネスト
- 「いいですね。まだ皆も一緒に……は、ちょっと人数が多過ぎて落ち着かないかな」 苦笑して。
- オリヴィア
- 「……大人数だと、彼女もびっくりしてしまいそう」 怒られたりはしないだろうけど、と苦笑を返す。
- アーネスト
- 「オリヴィアさんと二人で、が良さそうですね」 うん、と頷いて。
- 「……ねえ、オリヴィアさん」
- オリヴィア
- 「……まずはそこから、ね」
- 「……うん?」
- アーネスト
- 「この国の事、好きですか?」
- オリヴィア
- 「……巫女としての役割の先で、自分が死ぬということを、完全に割り切れてはいないけれど、」
- 「私を育ててくれた人がいて……フィルや、アスィミに銀がいて、……あなたたちと出逢う切欠をくれたこの国のことは、好きよ」
- アーネスト
- 「……」 じっと、彼女の瞳を覗き込む。
- オリヴィア
- 穏やかな色の瞳を向け、小首を傾げた。
- アーネスト
- オリヴィアの瞳に、強張っていた表情が緩む。
- 「ひとの為に自分を燃やせる人を、知ってるんです。きっと、オリヴィアさんも、そうだと思います」
- オリヴィア
- 「……そういう、高尚なものなのかは、分からないわ」
- アーネスト
- 「誰かの為に、……誰かの為だから、自分を燃やして。誰かが暖まれる様にって」
- 「巫女は、近いものに感じるんです。……最後には、燃え尽きてしまう事も」
- 「同じなんじゃないか、って」
- オリヴィア
- 「……アーネストは、それを良いことだと思う?」
- アーネスト
- 「……寂しいです」
- 「凄く、寂しい」 膝の上で、ぐっと拳が握られる。
- オリヴィア
- 「そう……」
- アーネスト
- 「だから、今のままじゃ嫌だって思います」
- 「何が出来るのかは分からないし、見つかる事はないのかもしれないけど。……何か、まだ選べる道があるんじゃないかって、探したいです」
- オリヴィア
- 「――けれど、誰かがそうしなければ……この国は壊れてしまう」
- 「……歴代の巫女たちも、心の内ではそう思い、悩んできたのでしょうね」
- アーネスト
- 「オリヴィアさんを、……“巫女”を、犠牲にしなくていい様に、何か方法を探したい」
- オリヴィア
- 「…………」 立ち上がり、窓にそっと手を添えて外を見た。
- アーネスト
- 「……、オリヴィアさん?」 その視線を追って、窓の外を見る。
- オリヴィア
- 「……あの、巫女の力によらない“雪融け”は、その方法のひとつと言えるかもしれない」
- 「……〈奈落の剣〉に頼るわけには、いかないけれど。……この事件を追っていって、希望が見つかると、いいわね」
- アーネスト
- ふっと、笑みを浮かべて。
- 「オリヴィアさん。クシールさんに、また言われちゃいますよ」
- オリヴィア
- 「……え?」
- アーネスト
- 「ほら、いつか変わるかも、じゃ駄目だって言っていたじゃないですか」
- 「見つけましょうよ。皆で、ずっと一緒に居られる“希望”を」
- オリヴィア
- 「……優しいわね、あなたは」
- 「……その言葉、ちゃんと、ティアエレスにも言ってあげてね」
- アーネスト
- 「そう、かな。……子供だって、よく言われます」 苦笑して、頭を掻いて。
- オリヴィア
- 「……嫉妬で、溶かされてしまっては困るから」 くすくすと笑んで。 「……考え方を変えられるように、頑張ってみるわ」
- アーネスト
- 「――、はい。ちゃんと伝えます」 フードもない表情は、普段よりも一層明るく笑った。
- 「嫉妬、するのかな……、変わるまで、ずっと一緒ですよ」 任せてください。
- オリヴィア
- 「するわよ、きっと。……彼女だって、女の子なんだもの」
- アーネスト
- 「そうかなあ……」 考えてみれば、そういった面について多くは知らない気もする。
- オリヴィア
- 「……ふふ、それが、あなたの課題ね」
- アーネスト
- 少しだけ思考を巡らせて、ふんわりと頭にフィルの顔が浮かんで。
- 「はは……、フィルさんはそういう事にも明るいんだろうなあ」
- オリヴィア
- 「……どうかしら……。フィルは、兄みたいな存在だけれど……彼の異性との交友関係は、……よく知らないわ」
- 事件が落ち着いて、聞ける機会があるといいなと頷いて。
- アーネスト
- 「そっか……今度、ゆっくりお話する機会があったら聞いてみます」 主に教わる為に。
- オリヴィア
- 「……そうしてみて。女性の知り合いも、きっと多いでしょうから」
- 「…………」 そこまで話すと、ふぁ……と小さくあくびが漏れ、慌てて手で口を隠す。
- アーネスト
- 「……、」 その様子に笑みを漏らして
- 「沢山話しちゃいましたもんね。……暖かいミルクでも、淹れてきましょうか」 宿ならきっとあるだろう。
- オリヴィア
- 「……ありがとう。お願いしてもいい?」
- アーネスト
- 「勿論です。ちょっと待っててくださいね、すぐに持ってきますから」 さっと椅子から立ち上がって
- 上機嫌に、ミルクを淹れに歩いて行った。
- オリヴィア
- その様子を見送ると、椅子に座り直して、 「――…………」 アーネストが戻ってくるまでの間、目を閉じて思索に耽っていた。
- GM
- こんなところかしら
- アーネスト
- はーい ありがとうございます
- ゆっくり話せる機会がもらえてよかた……
- GM
- おつむうの民だよぉ
- アーネスト
- おつむぅ
- GM
- まだ機会はあるさ
- アーネスト
- では撤退しましゅ
- まだっていうな!!!!
- これからもあるんだ!!!!!!!!
- GM
- おつおつう
- やったあ
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