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幕間

20211102_0

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が入室しました
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アルミが入室しました
出たわね。
ではさっくりと星の標な感じで
描写を……置きます
 






 
詳細は不明のままであったが、何らかの研究が行われていた施設の安全確保を終えた後、数日後。
陽も暮れた頃、王都へと一台の馬車がやってくる。
やがてマギテックギルドまでやって来ると、建物の前に待機していたギルド員と、
馬車の中から降りて来た者達がいくつか会話をする。
話の確認が出来たのか、それぞれが頷き合った後、
馬車の中から出てきた一人の青年が、ギルド員にビッグボックスへと連れられて行った。
 
それから、更に数日後。
昼下がりの〈星の標〉に、アルミはやってきていた。
争奪戦に勝つことが出来なかったのか、
或いは他に予定があり、仕事は請けずに昼食を摂りにきていたか。
昼下がりの静かな店内にアルミはいた。
そんな感じからとりあえず
居て貰う感じの
アレ
アルミ
はーい
アルミ
「いい陽気ですねぇ。もう少しすると寒くなっちゃうんでしょうけど」 昼食を終え、まったりした空気の中、私は紅茶を飲みつつ猫を撫でているのです
ガルバ
「もう冬だからな。陽射しくらい良くあってくれないと寒くてかなわん」 聞こえて来たアルミに返事をしつつ、
手元では食器をがらがら洗っている。
アルミ
「そうですねぇ。こっちは割りと冬でも温かい方ですけど、慣れてくるとやっぱり寒いものは寒いというか」
ガルバ
「慣れというのは恐ろしいもんだ、良い方向にも悪い方向にも」 
ガルバはそんな事を言いながらするすると食器を洗っており、
アルミ
「冒険者の店の店主が言うと重みがありますねぇ」
ガルバ
人も少ない店内はやはり静かなものだったのだが――
からん、とドアベルが鳴って、扉が開く。
開いた扉の先には、黒い髪に紫の瞳の青年が立っている。纏っているのはどれも真新しい服装で、
手には地図の様なものを持っている。
青年
何となく、その青年の顔にアルミは見覚えがある気がする。
アルミ
「───」 からんこの音に何気なく振り向き 「おや、見慣れない方ですね──ん?」
青年
「失礼スル」 どこか不安定な発音で口にすると、きびきびとした様子でカウンターへと歩み寄って来る。
背丈は2mにも近く、その体躯は大柄なものだ。
筋肉質な体つきに、確りと背筋も伸び切っているものだからその存在感は実際の大きさよりも感じられる。
アルミ
「────でっ」 でっかい
青年
「?」 声をあげたアルミに視線を向ける。――と、
先日向かった施設、そのカプセルの中に漂っていた青年に似ている事に気が付ける。
アルミ
「あ」
青年
「何か、あった、ろうか」 たどたどしく問うと、続けて何かに気付いた様子に訝しんだ。
アルミ
「あ、いえその──変な質問でおかしな事だというのは承知なのですが、ええと……最近、遺跡……いや、最近随分時を超えて目覚めたりとかしていませんでしょうか……?」 下からおずおずと覗き込む様に。
青年
「……」 じっとアルミを見下ろして、
「……」 「……」 沈黙が帰って来る。
「言語、慣れない。理解、遅い」 暫くしてからそう答えると、
アルミ
「────」 「…………」
「えーと……いや、はは、違いますよね……変なコト聞いてすみません…」 たじたじ
青年
ぴ、と手をアルミに示すと、
手にしていた書類をいくらか捲って、その内の一つをアルミに見せた。
そこには、言語が不自由である旨と、魔動機文明語であれば円滑な会話が行える旨
それから、迷惑をかけて申し訳ない という旨が記されている。
アルミ
「……ええと?」 なんでしょう。よみよみ
「なるほど」 魔動機文明語なら……いや拙僧覚えておりませんでした…
青年
「時間、過ぎて、目が覚めた」 こくり。
アルミ
「あれ、じゃあ、やっぱり…?」
青年
言葉のインプットとアウトプットに時間がかかるのか、送れて返答が帰って来る。
ガルバ
「……と、」
「ビッグボックスから話は聞いている。よく来たな」 ガルバが視線を向けると、カウンターから出て二人の傍に。
アルミ
「ええと───拙僧、私は、イーヴ神官で、名前は、アルミです」 「たぶん、貴方を見つけたのは、拙僧たちです」 ゆっくりスピークマドウキブンメイゴイッシュ
青年
「セッ、ソー」 
アルミの言葉を理解しようとしながらも、ガルバがやってくれば彼に視線を向ける。
ガルバ
「察しがいいな、アルミ。お前が確認したという、収容されていた奴だ」
「無事に魔動機の中から出すことは出来たものの、」
「そもそも共通語が思う様に喋れんし、記憶についても曖昧な様だ。放っておくわけにもいかんし、ギルドで手を回している」
アルミ
「なるほど……まあ単純に最短でも200年ですもんね……」
ガルバ
「現状はギルド預かりなんだが、数日前に検査や調査やらが終わってな。現在は言語学習に時間を回しているらしい」
アルミ
「なるほどなるほど。彼の姿は、入っていた魔動機の小窓から見ていたので、顔見た時にあれっと思……」
アルミ
カプセルに入っていた時って
HADAKAですか
そりゃあもう
HADAKAですよ
ガルバ
「流れてきていた上、眠っていた事もあって体感時間はそうないんだろうが……、どうした?」
アルミ
「…………」 そこまで言いかけてだんだんと顔が赤くなってきました。
青年
「……? セッソー?」
アルミ
「いえ!その! ………あの、すみません、魔動機の中に居た時は、裸だったものですから……致し方ないとはいえ勝手に見てしまった形でございまして……」
青年
「……」 理解しようと頭の中で文を組み立てていく。集中するあまり、眉間には皺が深く刻まれた。
ガルバ
「……難儀だな」 それは。慣れた連中ならまだよかった……よかったか?
「まあ、上手く折り合いをつけて忘れるといい」 裸ってなると難しい気もするが。
アルミ
「あ、いえ、上半身までで御座いますけどね!」 
青年
「……」 こくり。 「気にして、いない。問題ない」 ぐ、と親指を立てた。>アルミ
アルミ
「あ、はい───であればありがたく」 指をつんつんと合わせてもじもじ
ガルバ
「まあ、そんな所でな。言語学習が済んだ後についてはまだ決めてはいない様だが、」 有難いのか?
「今は現代の事を知る為に街を回っているんだと」
アルミ
「なるほど。それだけの体格があれば、仕事はいくらでもありそうですね」
ガルバ
「……名前はフロッピー、もしくはフラジール、だそうだ。管理されていた名前ではな」
アルミ
「フロッピーにフラジール」
ガルバ
「詳細には、失敗作(フロッピー)というカテゴリの内でフラジール、と呼ばれていたみたいでな」
「再利用の為に収容されていた、というのが書類から見つけられた情報だ」
アルミ
「……それはどうなのでしょう。あまり良くない名前な気がします」
「フロッピーは知りませんが、フラジールというのは、“壊れやすい”とかそういう意味ではありませんでしたか?」
ガルバ
「当人がそれで頷いているとはいえ、確かにな。……ああ、フロッピーは“失敗作”、フラジールは“壊れやすい”だとか“脆い”だとか、そういったものを指す言葉だ」
青年
時折聞こえて来る耳馴染みのある単語には僅かに反応を示しつつ、
アルミとガルバの会話を自分の中でゆっくりと文章として整理している。
アルミ
「ええと……あなたは名前はそれでいいのですか?」
青年
「問題、ない。自分だと、わかる」 的を射っていない返答を返しながら、小さく声を発する。
「問題は、どれ、……どの? どれ」 どれ。
アルミ
「いえ、悪い意味の名前よりも──自分で新たに名前をつけていいのではないでしょうか、という提案?でしょうか?」
青年
「新しい、名前……難しい」 
ガルバ
「……その名前を自分で考えつくには、」
「まだ、共通語の理解が出来ていないかも知らんな」 浮かぶ語彙がなさそうだと。
アルミ
「名前は流行り廃りはあっても昔からそう変わるものではないような気はしますが……」
ガルバ
「それはそうだな、……しかし」 アルミの言葉を受けて、青年を見遣れば
アルミ
「まあ、通り名の様なものと思えばいいのかも知れませんけど」 変な名前の人もいますしね。ルインとか
青年
「……」 特段浮かぶものがないのか、じっと考え込んでいる。
ガルバ
「そうだな。何か名前を思いつくまでは、フラジールで通してしまうのもいいだろうとは思う」
「……おい、いつまでも考えていなくていいぞ」 もどってこい。
青年
ガルバに背を軽く叩かれれば、はっとした様に頷いた。
アルミ
「あ、すみません。混乱させてしまいましたか…」
青年
少しのラグを置いてから頭を振ってみせて、
「……セッソー、アルミ。自分、見つけた?」 先程の言葉の解釈がやっと済んだのか、アルミに視線を向けた。
アルミ
「───?」 はい?と首を傾げ 「ああ──はい、そうです」 随分前の会話だと気づくのに少し時間がかかった
青年
こくりと頷くと、アルミよりも随分と大柄な青年が深々と一礼する。
「ありがとう。感謝、します」 
アルミ
「いえ、いえ、そんな」 手をわたわた 「偶然の様なものですし、結局、救出はマギテック協会頼りになってしまいました。拙僧は何もしていません」
青年
「ンー、……アルミと冒険、者が、安全を確保した、から。ビッグボックス、来れた」
「ありがとう」 改めて、笑みを浮かべながら一礼を。
アルミ
「えーと……」 そわ 「はい。どういたしまして」 ぺこ
ガルバ
「言語の理解が出来てからにはなるが、」
「実験場にいたらしい魔動機は、正しく収容していた連中との実験に扱われていたもののようでな」
「こいつ自身も、それなりに動けるようではある。……望むようなら、後輩になるやもしらんな」
アルミ
「……確かに、戦わせるための施設、の様でしたね」
ガルバ
「収容して何を処置していたのかは、どうにも判別が出来ないようではあるがな。……近いうち、施設自体も取り壊しになる予定だ」
「何処にいたかを気に掛けるよりは、これからどうするかを気に掛ける方が良いだろう、ということでな」
「後ろ暗い背景もあったが、調査の結果としても身柄の拘束は終了する予定だ」
アルミ
「そうですね、良くない施設だろうということは間違いないと思いますが、はい──今お元気ならばそれが何よりです」
ガルバ
「また縁があれば、気にかけてやってくれ。……冒険者になるかは、まだわからんがな」
「とにもかくにも、まずは言語を覚えんことには始まらん」
アルミ
「はい。とはいえ、この短時間でここまで話せるのですから、そう長い時間はかからないと思いますけれど」
「魔動機文明語と現代の共通語は良く似ているといいますし」
フラジール
「……努力する」 こくりともう一度頷いた。
ガルバ
「さて。見学に来ているんだ、後は自由にしてくれ」 フラジールへと頷くと、自分はカウンターへと戻って行って。
アルミ
「はい。がんばってください」
「拙僧が魔動機文明語を使えれば、通訳しながら勉強も出来たんですけどね…」
フラジール
「……」 読み込みに少し時間をかけて、
「アルミ、わからない。自分、教えられる」
「自分、わからない。アルミ、教えてくれる」
「正しい? ……」
アルミ
「えーと──」 「たぶん、そうです」 はい
フラジール
「……助かる。ありがとう」
アルミ
「いえ、いえ。こちらこそ。魔動機文明語くらいは、学びたいと思っていましたし」 魔神語は喋れますが
フラジール
「……」 しかし、提案したはいいもののどう教えたものか。
やることは考えていても、どうするかは考えていなかった様子で
どこかぎこちない様子で、口を開く。
「今度、準備、してくる。あー、後日、頼む、たい」
アルミ
「では、身の回りのモノから。分からないものがあれば、あれは何?とか聞いてくれれば」
「あ、はい。そうですね」
「一緒に街を回りながら、とかもいいかも知れません。実践に勝る勉強無しです」
フラジール
「……」 控えめに手が差し出された。処理をして、
ぐ、と親指が立てられた。 「実践」
アルミ
「はい」 ぐっとした
こんな感じで、ふらふらと散歩しながら教わった具合にしつつ
にゅるっと〆させていただく形でどうでしょ
アルミ
はーい
おつかれさまでした。お付き合いありがとうございます!
アルミ
こちらこそー
ではではそんな感じで
てっしゅy-
!SYSTEM
アルミが退室しました
はーい 
背景
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