このログにはBGMが含まれています。
音量設定をONにしますか?
(後からでもメニューから設定変更できます)

冬国のリテラチュア 幕間 ノーラ、オリヴィア

20211031_0

!SYSTEM
GMが入室しました
!SYSTEM
ノーラが入室しました
GM
むむむ判定
誰と話す?
ノーラ
おばあちゃんかオリヴィアかなぁ
そういえばオリヴィアも一緒にお泊りしてるのよね
GM
じゃあOさんでヒロイン力を高めておくか……
そうよ
ノーラ
おつきのひともおらんで・・・
GM
おらんで
本当に夜中にスプーン磨く?
スプーンかはともかく
夜中に起きる?
ノーラ
人をコロコロした日の夜なので起きちゃいそう
GM
おけぽよ
じゃあ適当に開幕を。
 
 
ノーラ
ありがたや
GM
――〈星の標〉の冒険者アスミの頼みを聞き入れ、遥か北方アングルシ妃国へとやってきた冒険者一行は、巫女と大狼の力によって雪に覆われたこの国の異常の一端に遭遇する。
雪融けが発生した場所で待っていたのは、生きながらにして死んでいるとしか表現しようのない奇妙な武装した人間たち。
彼らを退け、魔女の隠れ里へと帰還したものの、完全なアンデッドではなく、まだ生きている人間を殺めたという事実は、一部の者の心には重くのしかかっていた。
ノーラもその一人であり、“銀の魔女”のアトリエに戻った後、その日は休息を取ることになったのだが……深夜に目が覚めてしまい、どうしてもそのまま寝付けなくなってしまった。
GM
というところで寝室以外の好きな部屋で好きなことを……してろ!
ノーラ
するであります!
ノーラ
「……」昼間の戦闘の余韻が原因で寝つけず、こっそりと寝室を抜け出した少女。
その手には彼女の代名詞とも言える特徴的な筒型の形状をした兜が抱えられていた。寝間着姿に肩掛けを羽織った小柄な少女とは酷くアンバランスな姿だ。
寝静まった暗い館の中、どこに身を置いていいか分からず、ただ、なんとなく人目を避けるようにして歩いて辿り着いたのは台所だった。
ランプの灯りも竈の火も落とされ、窓から差し込む雪明りが室内を青白く染めている。
その一方で、ここ数日、自分達が出入りしたことで煮炊きが増えた結果であろう生活臭といえるものがそこにはあった。
「……」その気配に少しだけ心休まった気がして、(バケツ)をテーブルの上に置いて、うす暗い中、手さぐりに台所を物色し始めた。
と言っても、物盗りをしようなどという発想はなく、かき集めたものはナイフやフォーク、スプーンと、あまり使われた様子の無い台布巾だった。
椅子に腰かけ、自分の兜と向かい合いながら、スプーンから磨き始めた。
こうして掃除などの単純作業を無心に行っていると、昔から落ち着いたものだ。
GM
ひとりで食器を磨き始めたノーラの背後から、微かに床が軋む音が聞こえた。
台所の入り口を見遣ってみれば、ぼんやりとした灯りがゆっくりと近付いてきている。
ノーラ
「……!」いつのまにか作業に集中していて、物音や灯りに気付くのが遅れてしまった。
GM
やがて台所へとやってきたランタンの灯りが、ノーラの姿を照らし出した。
オリヴィア
「……あ……ノーラ……?」 手にしたランタンを少し高くあげたのは、薄水色の髪の黒い角を生やした少女だった。 
ノーラ
どうしよう、灯りもつけずにこんな時間にこんな場所にいるのを見つかったら不審に思われるかもしれない、それがもし、しろがね様だったら、なんて慌てた思考がぐるぐると巡り、結局、馬車の前に飛び出した猫のように固まってしまうほかなかった。
「……ぁ……の、わ、たし」 弁明の為か何なのか自分でもよく分からないまま口を突いて出たのは掠れるような小さな声と
「…っしゅん」 それより少し大きなくしゃみだった。
オリヴィア
白いワンピースの寝間着に、暗色のガウンを羽織った少女は、ほっとした様子を浮かべて台所の中へ入ってきた。 「……良かった。泥棒だったら、どうしようかと思った」
「……大丈夫? ……寒い?」
ノーラ
テーブルの上の食器はピカピカに磨き終えていた。思ったより長く過ごしていたようだ。
「ど、泥…‥ち、ちち違い、ます。わ、私、眠れ、なくて、だからその、お、お掃除、を」
オリヴィア
テーブルにランタンを置くと、磨き上げられた食器を見て。 「……そう。……あなたたちが居る国よりずっと寒いから、眠り辛いのかもしれないわね」
ノーラ
「……それも、あります、けど」 向ける視線の先は食器ではなく自分の兜だ。あの戦いの最中もずっと被っていたもの。
オリヴィア
いい?と断りを入れてから椅子に座る。 「……あの人たちのことね」
ノーラ
手に残る感触、戦いが終わった後や埋葬の時、祈りを捧げた時にこみ上げて来たもの、それらの忘れがたい記憶が、この兜と共に在る。
「……」ずしりとした兜を両手に抱えて膝上に乗せて、コクリと頷いた。
オリヴィア
「……ごめんなさい。……あなたたちだけに任せるのではなく、せめて私がトドメを刺すべきだったわ」
ノーラ
「……ち、違います。あ、あれは、私の、私達の役目で、あ、あなたがすべきことじゃ、あ、ありませんっ」 俯きがちだった視線を顔ごと上げて、
その声が(自分の考える中では)かなりの大声になってしまっていたことに自分で驚きつつ
オリヴィア
「……いいえ」 目を閉じ、首を横に振って。 「……あれだけの人数の外国の人間が入り込めるとは思えない。彼らはほぼ間違いなく、この国の人間。……責任を果たすのは、あなたたちよりも、私であるべきだったわ」
「それに――
「……手を下しても、私はきっと、あなたのように傷付いたりはしないから」
ノーラ
「……でも、同じ国の人同士が……」
オリヴィア
「……同じ国の人間だから、ではないかしら。本当なら、あなたたちに頼らずに、私たちだけでどうにかすべき問題だったもの」
ノーラ
「……しろがね様は、あなたとこの国の為に、アスミさんに私達を連れて来させたんだって思います」
「そんな、大役を私なんかが居て、あ、足を引っ張らないかって、考えて、考えて」
オリヴィア
――そうね。……私もそう思う。……銀に相談を持ちかけた時、彼女は真っ先に、外の人間の力を借りることを考えついたみたいだから」
ノーラ
「……精一杯、出来る事を、やろうって決めて……なのに、私、う、うまく、飲み込めなくて
盾役として器用に立ち回れない事に悩んで、攻勢に出る事で注意を引く、その為に大鎚よりも攻撃的な剣という武器を手にするようになった。
それが初陣で人の形と命を保った人相手に振るうことになるとは想定外だったが。
人を切った感触を、あの痛みや苦みを忘れてはならない、そう考えてもいた。
オリヴィア
「……最初から、全部上手く出来る人なんていないでしょう。……これを言ったら怒られそうだけれど、アスィミだって、思い通りに魔術が上達しない時期だってあったのよ」
「……半ば死んでいた存在だったとしても、人を殺めたこと、それをいきなり全て納得して呑み込んでしまう必要は、ないと思う」
ノーラ
「あ、アスミさんが……」
ノーラ
あの自信と才能の塊のように振舞っている人が!
GM
才能もあるであります!
才能は!
ノーラ
知力成長(さいのう)
オリヴィア
「……同世代の子たちに比べて、大きな才能を持っていたのは、間違いないでしょうけど」
「……それでもやっぱり、悩むこと、どうにも出来ないことはあったみたい。……私にさえ、そういうところを見せることは殆どなかったけどね」 懐かしむように、薄っすらと微笑む。
ノーラ
「……それでも、アスミさんやあなたは、ご自分で選んで、今の道を歩まれているん、ですよね……?」
オリヴィア
――……」 数秒の間を挟み、そっと一冊の本を取り出し、その表紙を指で撫でた。 「……ええ、アスィミは、そうね」
「……私も、そう。……巫女になるのは、小さな頃からの目標だった」
ノーラ
「……」その沈黙に何かを感じつつ、視線は彼女が取り出した本へと向かう
オリヴィア
やや手作り感の強い装丁の本の表紙には、「ルセルメス紀行録」とある。
ノーラ
「……それ、は………あ、もしかして、アスミさんの……?」
オリヴィア
「……ええ、彼女の旅の記録であり……私のために、書いてくれているもの」
ノーラ
彼女の旅の記録を読むのが楽しみだと言っていた事を思い出して
オリヴィア
「巫女になれば…………、少なくとも、15年近くは、外に出ることは叶わないから」
ノーラ
「……」15年、自分はまだそこにすら至っていない。そして、かつてはその齢まで生きられないのだと言われてた。
オリヴィア
「……巫女を目指していた私の代わりに、アスィミが魔女として旅をして、見たものを記し、私に伝えてくれる。そう約束したことがあるの」
ノーラ
「……とても、大切にされているんですね、お互いに」うらやましいです、と小さく笑みを浮かべ
オリヴィア
「……ええ、大事な友人。……ノーラにも、そういう相手は――」 言いかけて、言葉を止める。 「……そうか。故郷は、遠い所だと言っていたかしら」
ノーラ
「……」首をふるふると横に振る。シルバーアッシュの髪が揺れ
「故郷にも、そんなに親しい友人って言える人は、居なくて……」
「小さな頃は、体が弱くてベッドで本を読んでばかりで……たまに外に出てもすぐに怪我をしちゃって」
オリヴィア
「……そう」 彼女が極度の奥手であることはこれまでの付き合いで十分に分かる。都での現在の自分のことを考えれば、そんな状態で親しい友人を作るのは難しいということも。
ノーラ
「おとうさん、おかあさんには心配ばっかり……騎士神様の奇蹟を授かって、軍に入っても、私はやっぱり私のままで、皆さんにいつも迷惑を」
オリヴィア
「……でも、いつまでも変わっていないわけではないでしょう?」
ノーラ
(これ)を被ってる間は強い兵士なんだって、教えられて」
オリヴィア
彼女の手元にある兜へと伏し目がちな瞳を向ける。
ノーラ
「少しだけ、それで変われたんだと思います……」この兜は自分を変えるスイッチで、心の防壁だった
オリヴィア
「……」 否定するように首をゆっくりと横に振る。 「……兜のおかげだけでは、ないと思うわ」
「……今のあなたは、ベッドに臥せっているのではなく、精一杯出来ることをやろうと自分で考えて、行動をしている。あなた自身も、そう言っていたわ」
「……きっと、ちゃんと変わって、成長出来ているのよ」
ノーラ
「……そう、なんでしょうか」兜に添えていた小さく頼りない己の両手を見つめる。そこには無心に武器を振り続けた時に出来たマメの跡が残っている。
オリヴィア
「それに、……アスィミは、良くも悪くも素直で、思ったことをすぐ口に出す方だから。……ノーラが頼りないと思っていれば、ここまで連れて来たりはしないと思うわ」
ノーラ
「……」アスミと初めて仕事を共にした時は、兜を被っていた状態だったから、詐欺のようなものではと思いつつ
確かに彼女の言う通り、役立たずだと判断すればこれだけの人数と質がそれっているのだから、切り捨てられても……と考え
「なら、なおのこと……私、もっと(これ)の中身を鍛えなくちゃ、駄目です」
オリヴィア
「……ええ。……でも、焦ってはダメよ」
ノーラ
「焦って、ますか……?」
オリヴィア
「……少し。……何も、すぐに変わる必要はないわ。あなたには、まだ沢山時間がある」
「……そうね」 頤に手を当て、うーんと考える。 「……手始めに、アスィミの精神性を参考にしてみるとか、どうかしら」
ノーラ
「アスミさん、を……」考え込んで、フィアールカと掃除をした時に教わったこと思い出し、 「……アスミさんも、自分で自分のことを、ほ、褒めたり、しているんでしょうか……?」
考えてみれば褒めていた気がする。とても
オリヴィア
「……」 そっと本をテーブルの上に置いて、頁を広げてみる。
「……ここには、ルセルメスで起きたちょっとした事件を、アスィミが解決した時のことが書かれているんだけど」
くすくすと小さく笑って、最後の方の一段落を示して見せる。そこには多少脚色もあるのだろうが、自分の活躍をまとめ、それを自ら褒め称える文章が載っている。
ノーラ
「……」大切な思い出の品だろうに、自分なんかに見せても良いのだろうかと気が咎めつつも、本好きの性が目を離すことを許さない。
「……なんだか、物語の主人公、みたいです」
ひょっとして、彼女はオリヴィアに見せる外の世界の物語を彩るために、ああなのだろうか。
オリヴィア
「……そうね。あの子は個性的だし、華もあるから……こういう本の主役には、ぴったり」
ノーラ
「……昔から、そうだったんですか……?」
オリヴィア
頷いて。 「……自信家なのは、昔から変わらないわ。それに見合う才能もあったせいで、周囲には彼女をよく思わない人も多かったけれど……」
ノーラ
「……私は、格好いいって、思います」
オリヴィア
「……ええ、私もそう思う」
ノーラ
「……でも、真似が出来そうもない、とも」
オリヴィア
「……真似まではいかなくていいのよ。……偶に、彼女だったらどうするだろう、って考えるくらいで」
ノーラ
「……お話を読んでいる時、みたいに……?」
本を読みながら空想の中で自分が登場人物の一人だったら、とか、自分という存在が加わった物語のことを思い浮かべるのと似ている、と思って。
オリヴィア
「……ああ、とても近いと思うわ」 近く親しい存在であると同時に、旅に出た彼女は自分にとって物語の中に出てくる人物と似たような存在でもある。
「……それなら、出来そう?」
ノーラ
「……」ぐるぐると考えを巡らせる。こんな時、彼女ならどう考えるだろう。彼らはどう考えるだろう。
オリヴィア
「……それも、すぐにじゃなくてもいいわ。……意識して、少しずつ、変えられれば」
ノーラ
「……」アスミや彼ら、仲間達の考え方、スタンスは旅の中で見て、聞いて、感じてきた。
「……今、お会いしたら、きっと言われるだろうなって言葉は、想像できました」
オリヴィア
「……何て言われるだろうと思ったの?」
ノーラ
「『こんな時間に何やってるんですか、明日からも働いて貰うんですからさっさと休んでください。あと、そこのあなた、あなたもですよ、何、他人事みたいな顔してるんですか』……って」
オリヴィア
口元に手をやってくすくすと笑う。 「……確かにそうね。そろそろ、休んでおいた方がいいかも」
ノーラ
口調を真似たわけではなく、物語の登場人物の台詞を諳んじるような語りでそんなことを言った
オリヴィア
「……本当に言われてしまう前に、少しでも休んでおきましょうか」
ノーラ
「……あっ、ご、ごめんなさい、し、失礼な、ことを」
口にした後で、自分がかなり恥ずかしいことと、巫女に対して失礼な言葉を言っていた事に気付いて
オリヴィア
「……いいえ、失礼なんかじゃないわ」 立ち上がると、思いついたようにテーブル上に置いた本へと手を伸ばして、それをノーラへと差し出した。 「……せっかくだから、読んでみる? 私は、他の国の分も預かっているから……それは、あなたが先に読んでくれて構わないわ」
ノーラ
「……い、良いんですか? でも、その、勝手に……」 それは彼女の為の物語だろうに。だが、アスミがそれを咎めるだろうかと考えるに、オリヴィアが良しとするなら止めないではとも思う。
オリヴィア
「……怒られはしないでしょうけど、恥ずかしがるかも知れないから、アスィミには、内緒よ」 表情の薄い顔の口の前に、人差し指を立てて。 「こっそり読んで、終わったら、返してくれればいいから」
ノーラ
「……」自分のような者に気遣って親しく接してくれる、そんな彼女の好意に甘えそうになったけれど、一つ気付いた事があった。
こんな時間にこんな場所へやって来たのは彼女も同じ。
此処で独り、アスミから貰った本を読み、慰みとする必要があったのではなかろうか?
オリヴィア
――……どうかしたの?」 小さく首を傾げた。
ノーラ
「……いえ、その本には、一番最初に読んで欲しい方がいます、から」
オリヴィア
「……そう」
ノーラ
「……今のお仕事がひと段落ついた時に、読ませてください……」 それを楽しみに頑張れますから、と
オリヴィア
「…………」 逆に気を遣わせてしまったかもしれないが、口にすれば余計に彼女は気を揉んでしまうかもしれない。 「……ええ。じゃあ、読み終わったら、渡すわ」 
「……あまり待たせないように、部屋で少し読んでから眠ることにするわ。ノーラはどうする?」
ノーラ
「はい、ありがとうございま、ふぁ…」 笑顔で答えようとして、最後に欠伸が漏れた
「ぁあ……」 なんて恥ずかしい
オリヴィア
「……部屋まで送るわ」 見た所灯りも持たずに来ていたみたいだし、とランタンを手にして。
ノーラ
「……す、すみません……」
オリヴィア
「……気にしないで。話に付き合ってくれたお礼」
立ち上がるように促すと、少し先を歩き、照らしていって。
GM
こっちはそのまま部屋まで送り届けて終わりで大丈夫><
ノーラ
「い、いえ、こちらこそ……」
磨き上げた食器を元あった場所へと仕舞うと、兜を抱え直してその後を追った。
GM
大丈夫になったら教えて><
ノーラ
部屋にこっそりと戻ってベッドにもぐりこむと、あれだけ寝つけなかったのが噓のように、夢を見ることもなく翌朝を迎えるのだった。
GM
きちんと眠れて偉い!
ノーラ
うっかり、いつもの早起きをしくじることになり、朝の掃除が遅れてしまったのは、また、別の話……
ノーラ
ねぼうしたであります。。。
GM
えらくないであります……
ノーラ
寝坊(8時起き)
GM
休みの日の僕らよりははやい
2021/10/31_0
ログはこうなるわ
お付き合いありむうだよ><
ノーラ
ありがとうございました!
GM
うむ、では撤退だ!
!SYSTEM
GMが退室しました
ノーラ
撤収であります!
!SYSTEM
ノーラが退室しました
背景
BGM