冬国のリテラチュア 幕間 “巫女”と“灰色”、呪いを解く方法
20211027_0
- !SYSTEM
- ティアエレスが入室しました
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- アーネストが入室しました
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- イスカが入室しました
- !SYSTEM
- GMが入室しました
- GM
- おもい
- 部屋が違うから
- NPCがいない
- アーネスト
- いないいないばあ
- GM
- 再起動要求されなかった
- イスカ
- よろしくおねがいします
- GM
- ちょっとまってね
- ティアエレス
- よろしくお願いします
- GM
- ドライバの更新に邪魔されて
- まだNPC入ってない
- アーネスト
- よろしくお願いします
- GM
- どんな感じで
- どこでだれを出せばいい
- ティアエレス
- アーニーと外に出てるので、イスカさん達が話してるところに出ていこうかと思っています
- アーネスト
- アスミンゴとオリヴィアにざっくり案内して貰って
- その後お家戻ってばばさまと話せたらいいかなあってKIMOCHI
- GM
- 意見が割れております
- ティアエレス
- 合わせます
- アーネスト
- 話してる所に合流してお家戻ってばばさまともで
- 良さそうな気配
- GM
- 容易に要求される3NPC
- イスカChangは
- どう
- イスカ
- むむむ
- アーネスト
- あくまで希望なので様子見つつ合わせる感じで(ろくろに沈み込む
- イスカ
- つまりこれはお外シーン/アスミンゴとオリヴィア+ティアエレスとアーネスト → ばばさまとイスカ → 合流か
- GM
- 長丁場じゃん
- アーネスト
- あ、イスカは外には行ってなかったか
- GM
- 案内するとは言っていた気がする
- アーネスト
- そんなイメージで喋ってた>村案内
- イスカ
- イスカも村見物はする予定だった
- ティアエレス
- シルヴァをモフらせる みたいな感じをどこかで伺っていたので 最終的にNPC3人と話せれば問題ないのです
- アーネスト
- イスカ+アスミ+オリヴィアの所にティアエレス+アーネスト合流から入る感じで
- イスカ
- そーするとオリヴィアにもふらせてるところに二人が来る感じかしら…
- GM
- じゃあイスカちゃん最初アスミかオリヴィアのどっちかと村見物してる?
- よかよ
- アーネスト
- 良さそうな気
- GM
- アスミは何処からでも現れる。
- アーネスト
- どっちかならどっちか!
- 偏在するアスミ
- GM
- ではそんな感じで
- イスカ
- アーネスト案でよいかな
- ティアエレス
- それでいきましょう
- GM
- よろしくお願いします。
- アーネスト
- よろしくお願いします。
-
- ティアエレス
- よろしくお願いします
-
- !SYSTEM
- BGMを変更 by GM
- 隠れ里エリン100%
- GM
- ケルディオン大陸北部、アングルシ妃国の西の隅に位置するという“魔女”たちの里。
- 国土のほぼすべてを雪に覆われるアングルシだが、この里は結界によって比較的過ごしやすい気候が保たれている。
- とはいっても、やはり普段過ごしている土地に比べればずっと寒く、外に出れば手足の先から冷えてきて、吐く息は常に白い。
- 隠れ里は、すべてを回ろうとすると一日では利かない程度の広さはあるようだ。長のような者は居らず、何人かの古くから存在する、あるいはそれを継いできた“魔女”が中心になり、相互不干渉とも相互互助とも、どちらとも言えない距離感を保って過ごしている。
- 里での生活に困らない程度の物流はあるようで、村には雑貨店や小規模ながら外部向けの魔道具店なども存在する。
- その日、イスカがアスミとオリヴィアによって案内されたのは、里の中心にあり、里の中のお店が揃う広場だ。
- 食料品やその他雑貨などの日用品が売られている店を案内された後、魔女の里らしいというべきなのかどうかはわからないが、デュランディル時代の魔法の品々などが並んでいる店を一通り周り、今は広場の中心に作られた池の周りで休憩している。
- アスミ
- 「――とまあ、他の魔女たちのテリトリーに行けば、もっと珍しいものを扱っている店なんかもあるんですけど」
- 「不用意にそちらに入り込んでしまうと、後で問題が起きてしまいかねないので今日の所は勘弁してください」
- イスカ
- 「――……」 はぁ、と手を暖める。少女の瞳には美しい里の光景が映っており、口数は少ないが、表情はどこか柔らかだ。
- オリヴィア
- 「……私も、“銀”のアトリエの近くと、この辺りしか詳しくは知らなくて」
- イスカ
- アスミの言葉には軽くうなずき、気にしていない、とかぶりを振る。銀糸の髪がさらりと揺れた。
- 「……似てる」 ぽつり、とイスカは呟いた。
- オリヴィア
- 「……似てる?」 池の周囲を囲むベンチに座り、薄水色の髪の少女が首を傾げた。
- イスカ
- それは、それまでの会話からは少し突然にも思える言葉だった。 「……風の味も、建物のかたちも、暮らしている人も違うのに…… 似てる。どうして?」
- こくり、と頷き、 「わたしの村。わたしの故郷の、隠れ里」
- アスミ
- 「イスカさんもこういう場所の出身でしたか」 ぐるりと、人気のない――誰か居たとしても、顔見知りかその関係者ばかりの集落を見回して。
- 「まあ、こういう閉鎖的というか、田舎の中の田舎みたいな所は似通うものなのかも知れません」
- オリヴィア
- 「……都市から離れた神秘的な雰囲気が、そう思わせるのかも」
- アーネスト
- どんな感じでニュルっと行こうか。丁度良さげなタイミングに行くつもりだけど
- >ティアエレス
- イスカ
- 「……そうか。時間の流れが、違うのかな」
- オリヴィア
- 「時間の、流れ――」
- 「……確かに、都とは、流れている時間や空気は大分違う」
- ティアエレス
- そうですね、タイミングを見計らう感じで
- アスミ
- 「とはいっても、イルスファールや他の国に比べれば、アングルシの都はかなりゆったりしてますけどね」
- ティアエレス
- 私が他の魔女のテリトリーを魔元素の流れで把握するので
- それを避けるように歩いてきたら此処に来そうですしね
- オリヴィア
- アスミの言葉にそうなの?と首を傾げて見せる。
- ティアエレス
- この辺りでいきましょうか
- アーネスト
- じゃあそっちは良くないからって引っ張って貰う感じで。
- (流れを把握できてはいなさそうなので
- イスカ
- 「人やものの流れが多いほど、違う色が混ざる。考え方も、生き方も、違う人間たちが集まると、世の変化は激しくなる」
- ティアエレス
- 「──、」 少年の手を引きながら、息をついて 丁度広場に、イルスファールを知るものがもう2人現れる
- アスミ
- 「アングルシ……特に都には、外から人が流れてくることは滅多にありませんから、その変化に乏しいのでしょう」
- オリヴィア
- 「……そんなに違うものなのね」
- ティアエレス
- 蜘蛛の巣のような状況だとわかると、次第に里を見る目が変わり、──明らかに危ない気配を避けていたら、自然と此処にたどり着いたのだ
- アーネスト
- 「とと……、ごめんね。あんまり、そのテリトリーが解んなくて」 息を吐いた少女に頬を掻いて、黒髪に翡翠の瞳を持つ少年は苦笑した。
- オリヴィア
- 「アスィミの旅の記録、読ませてもらうのがより楽しみになった――あ」
- ティアエレス
- 「いえ、此処までくれば後は辿って──、」 視線が池の方に向くと 丁度そこにイスカ、オリヴィア、アスミが居るのを見かける
- オリヴィア
- 近付いてくる気配に気付き、少し背を伸ばして顔をあげた。
- アーネスト
- 言葉を切ったその視線を追って、 「――あ、先生、イスカさん、オリヴィアさん!」
- アスミ
- 「おや――こんな所でまで仲睦まじくて結構ですね」
- アーネスト
- 口にすると手を振って、ぱっと表情が明るんだ。
- イスカ
- 「細い川が集まって、流れの速い大きな川になる。……それは良いことでもあるし、怖いことでもあるって、わたしは教わった」
- 「――ん」 「ティアエレス。アーネスト」
- オリヴィア
- 「……ええ。侯爵たちも、よくそう言っている」
- ティアエレス
- 「ちょうど良かったです…」 肩の力を抜いて 「此処は、蜘蛛の巣かなにかですか、よくこんな近距離でお互い結界を張れますね…」
- オリヴィア
- アーネストとティアエレスには、表情は変えないが友好的な様子で小さく手を振った。
- イスカ
- 「………」 ティアエレスには何かが見えるのだろうか、と宙を見回した。
- アーネスト
- それぞれの反応を見て犬の様に嬉しそうに笑みを深めると、取ったままのティアエレスの手を引いて三人へと歩いて行く。
- アスミ
- 「縄張りの表示であると同時に、里を歩くだけでも修行になるようにという意図がありますから」 小さな結界が張り巡らされているのは。
- イスカ
- 犬の様に
- アーネスト
- 犬の様に
- GM
- わんわん
- ティアエレス
- 「……これも文化ですね」 少年に手を引かれて、そちらに近づく
- イスカ
- 「それは…… たとえば、目に見えない迷路のようなもの?」
- アーネスト
- 「修行……かあ。上手く掴めなかったんですよね」 >テリトリー
- ティアエレス
- 「──、辺りに結界が張り巡らされているのです。勿論、"銀"のものではない魔力で」
- アスミ
- 「そうですね。踏み込んだからといって即座に魔法の矢が飛んできたり爆発したりはしませんが、」
- ティアエレス
- イスカの行動に解説するように言葉を添えると、雪のような白い髪を耳元を開けるようにかきあげた
- アスミ
- 「間違った道に入ってしまうと、場合によっては死よりも恐ろしい目に遭います」
- アーネスト
- 「……」 ごくり。 「例えば……?」 >アスミ
- イスカ
- 「死よりも……」 なぜか食いつき、 「例えば?」
- アーネスト
- 聞いてから、ふと浮かんだのは“銀の魔女”の顔だ。
- 修行にもなるものそれを感知できずに踏み込んだとなれば――
- イスカ
- 犬だとかわいいけど
- 豚の様に嬉しそうに笑むっていいなあ。いつか(いやなキャラで)使おう……
- ティアエレス
- 「……少なくとも見た限りでは、意識を保ったまま、身体の自由を奪われて薪割りなどの労働をさせられるようなものだったり、」
- アーネスト
- 普段何を食ってたら思いつくんだ(褒めてる
- アスミ
- 「次の食事が苦手な食材ばかりになり、完食しないと森の中で魔物を100体狩るまで帰れませんをやらされるとか」
- ティアエレス
- 「後は、その場で服を脱ぎだして終われば、外に向かって駆け出すものだったり、」
- GM
- ブタ「誠に遺憾」
- ティアエレス
- 「個性的な呪いや魔法がかけられていましたね」
- アーネスト
- 「……やっぱり“銀の魔女”さん絡みでしたか」 アスミに苦笑しつつ、
- アスミ
- 「それらがそのまま課される事は、余程ありませんけどね」 ティアエレスに頷き。
- イスカ
- 「この土地だとそれは命にかかわるね……」 そんなことを言いながら、イスカの目は少し輝いているようにも見える。案外、そんな悪戯は好きなのかもしれない
- アーネスト
- 「かけてたの?」 そういうの、と視線を向けずに問うた。
- ティアエレス
- 「好き嫌いしていると良い魔女になれませんよ」
- アスミ
- 「今はしてません」
- オリヴィア
- 「……昔は、アスィミは野菜全般が嫌いだったから」
- ティアエレス
- 「結構です」 頷いて
- オリヴィア
- 「きちんと食べられるようになってよかったわ」
- ティアエレス
- 「私ならもっと手を──、」 と答えそうになって口をつぐんだ
- >アーネスト
- 「野菜全般……、」 なるほど、干物が好きなのはそういうところからも
- アーネスト
- 「……」 やっぱりね、と苦笑して。
- アスミ
- 「大抵の場合は、結界に踏み込んだお馬鹿な魔女見習いの師匠が責任を取って罰を与えますから」
- アーネスト
- 「先生、好き嫌いっていうよりもあんまり食事を確りしていないイメージがあるんです」 >オリヴィア
- イスカ
- 「―――……」 すんすん、と鼻を動かすようにして 「……残念。やっぱり、わたしの感覚じゃ分からない。シルヴァなら分かるのかな」
- アスミ
- 「結界に掛けられた呪いなどがそのまま課されることはありません」
- オリヴィア
- 「……そうなの? アスィミは、美味しいものは大好きなのに」
- ティアエレス
- 「なるほど」 とアスミに頷いて
- アスミ
- 「動物の感覚は人よりも遥かに鋭いと言いますから、騎獣ならばあるいは」
- ティアエレス
- 「動物の感覚なら、わかるかもしれませんね」 イスカに頷いて
- アーネスト
- 「はい。魔術の研究の方が大事だからー、って」
- アスミ
- 「美味しいものはそれはもちろん好きですけど、言ってるでしょう、普段から。魔術の研究にはお金も時間もかかるんです」
- イスカ
- 「――ここに、呼んでみてもいい?」
- ティアエレス
- 「"軍団"を扱うもの達の中にも、動物や幻獣を従える人はいました。……イスカさんのそれは、また違った力かもしれませんが」
- オリヴィア
- 「……研究が目的なら、外に旅をする必要はないと思うけど」 外でそれにお金を掛ける理由とはいったい。
- ティアエレス
- 「……、」 息をついて 「それと不養生は別です」
- オリヴィア
- 「……あ、見てみたいわ」 控えめに手をあげた。>イスカ
- アーネスト
- これまでの道程で多分呼んでる……かな?>シルヴァ>イスカ
- イスカ
- 「それじゃ、美味しいものを生み出せるような魔術を開発したら、一石二鳥だね」
- ティアエレス
- 「……」 そ、と場所を開けた シルヴァの大きさは境の街までの間で把握している
- 「そういった神聖魔法はあるようですよ」>イスカ
- ティアエレス
- 境の街の前まで
- アスミ
- 「――……」 それぞれからの言葉に、なんとも微妙な顔をする。
- ティアエレス
- 出てたよね確か
- <シルヴァ
- アーネスト
- 「先生がご飯を食べる様に言ってあげてください……」 苦笑しつつ、オリヴィアに言って。
- GM
- 一週間
- 外を旅してるから
- 出してると思う
- 出してたはず
- アーネスト
- おっと、出してたか
- 失礼しました
- アーネスト
- シルヴァを喚び出す様子を見れば、数歩下がって。
- オリヴィア
- 「どうしてちゃんとご飯を食べないの?」
- イスカ
- 「ん」 と頷き、2,3歩離れると
- アスミ
- 「いえ、それは、まあ――あ、それよりもほら、シルヴァが出ますよ」
- ティアエレス
- 「……、」 まったく、と
- イスカ
- 地面にことりと狼の彫像を置き、そのまじないを解く。
- アーネスト
- 「あっ、もう、はぐらかしましたね!」
- シルヴァ
- 一瞬、霧が彫像の周りを覆い、それが晴れた時には、そこには美しい一頭の銀狼がいた。通常の狼を遥かに凌ぐ体格を持ち、古い原初の狼の血を色濃く継ぐと伝えられる、ダイアウルフだ。
- イスカ
- 旅の間の、問題ないところでは常時出してるかな
- オリヴィア
- 「…………」 伏し目がちの瞳が、少しの間大きく開かれた。
- イスカ
- 「シルヴァ」 名を呼び、しごく自然なしぐさで歩み寄ると、その首の辺りを撫でてやる。
- オリヴィア
- 「……綺麗ね。大きさではアングルシには敵わないけれど、美しさと気高さでは、決して負けていないわ」
- アーネスト
- OKどす。あとこれも出ていたらごめんなんだけど、シルヴァは雄雌どちらでしたっけ…
- ティアエレス
- 「………、」 銀狼を見つめて 「アングルシも、銀の毛並みを?」
- シルヴァ
- 狼は気持ちよさそうに目を細める。しかし、よくよく見ればその利発そうな光をたたえた瞳は辺りを油断なく注視してもいる。
- GM
- 公式情報(せっさい)を見た僕 色の指定、ナシ!
- ティアエレス
- ナシでした
- アーネスト
- ナシ!
- オリヴィア
- 「……ええ、銀と、少し青が混ざったような輝く色」
- アーネスト
- 「久しぶり」 というほど久しぶりでもないが、シルヴァの視界に驚かさない様に入り込むと、笑みを浮かべて手を振った。
- アスミ
- 「シンダリアに着いてからの旅でも、シルヴァには随分助けられましたからね」
- 「私程の賢さではありませんが、狼としては図抜けていると思います」
- ティアエレス
- 「なるほど……本当にフェンリルを思わせる色をしているのでしょうね」
- アーネスト
- 「そうですね。何度も助けて貰いましたし……頼りになります、本当に」
- ティアエレス
- 「狼と張り合ってどうするのですか……」
- イスカ
- ん、おすだよ
- アーネスト
- オス! ヨシ!
- アスミ
- 「それだけシルヴァを評価しているということです」
- ティアエレス
- 「賢いのはそうですが‥」 比較対象が動物なのはどうなんだろう、と
- 「本当にそういうところは変わっていますね」
- イスカ
- 「わたしの里では、原初の狼の血を引く、聖霊に近い存在として大事にされていた」
- 「でも、わたしとシルヴァは、物心つく頃から一緒に育ってきた。殆ど、きょうだいみたいなもの」
- シルヴァ
- べろん、とイスカの頬を舐める。
- オリヴィア
- 「……少し、アングルシと似ているわね」
- ティアエレス
- 「イスカさんと同年齢なのですか?」 そうなると、狼としては老齢だ でもダイアウルフを通常の狼と比較していいのだろうか・・・と少し悩んだ
- イスカ
- 「そうかもしれない」 と、その口元には控えめな笑みがある。 「だから、わたしは…… 勝手だけれど、他人のような気がしなかった」>オリヴィア
- アーネスト
- シルヴァを伺い、彼の動きを興味津々と言った様子で見つめている。
- アスミ
- 「…………」 じーっと、イスカとオリヴィアを交互に見た。 「確かに、ちょっと雰囲気も似てますね」
- 「昔のオリヴィアとは似ても似つきませんけど」
- シルヴァ
- シルヴァは目を細めながらアーネストを見返すが、イスカのそばを離れない。この旅でずいぶん慣れてきたはずだが、基本的に人慣れはしない獣なのだろう。>アーネスト
- ティアエレス
- 「昔の、というと」
- アーネスト
- 「……」 その様子に、更に笑みを深めて息を吐いた。
- ティアエレス
- 「お二人も、幼馴染、になるのでしょうか」 アスミとオリヴィアに
- アーネスト
- 「大事なんだね、イスカさんの事が」 きょうだい、と言っていたのはシルヴァからも同じで――或いは、それ以上なのだろう。
- アスミ
- 「私が旅に出る前の話です」
- オリヴィア
- 「…………」 しばらくじっと、優しげな表情でシルヴァを眺めていたが、自分の話題になってティアエレスとアスミへと顔を向けた。
- 「……そうよ。アスィミとは、小さな頃からの付き合いなの」
- イスカ
- 「ううん」 シルヴァをあやしながらかぶりを振り、 「わたしが十と少しの頃に、生まれてきた子を預かったの。だから、年はわたしのほうが上」 ちょっとだけ自慢げである。お姉さんぶっているのかもしれない>ティアエレス
- アーネスト
- 触れてみたい念を漏らしつつ、その様子に今少し躊躇って。屈んでいた腰を上げて、アスミとオリヴィアに視線を向けた。
- イスカ
- 「そうかも。……アーネストがティアエレスを大事に思うくらいには?」>アーネスト
- アーネスト
- 「じゃあ、シルヴァとイスカもずっと一緒だね」 イスカには照れ笑いを浮かべながら、人懐こい笑みで答えた。
- イスカ
- 似ている、と言われて、イスカは少しだけ首をかしげた。視線を移し、オリヴィアをまじまじと見つめて……。
- ティアエレス
- 「……なるほど」 でも人の年齢に合わせると、おそらく逆転はしてそうだな、と知性を感じる獣の印象を感じるのだ
- 「………、」 咳払いをして
- 「お互いにお互いが、変わったと感じるところはありますか?」 そう言えばアスミが驚いた顔をしていた、と思い直して
- アスミ
- 「お熱いですねえ……。里の雪を溶かしたりしないでくださいよ」
- 融かしたり
- オリヴィア
- じーっと、眠たげな瞳がイスカを正面から見つめ返す。
- ティアエレス
- 「………、」 目を逸らした>アスミ
- イスカ
- 「うん。わたしとシルヴァじゃ、子供はできないけど」 特に恥ずかしげもなく淡々と>アーネスト
- アーネスト
- おっと。呼び捨てになっている……さん付けです。
- アスミ
- 「オリヴィアは180度変わってますよ。昔は私と似たような感じだったんですから」
- ティアエレス
- 「………」 けほけほけほ
- アーネスト
- 「えっ」 子供と申したか。表情が固まった。>イスカ
- アスミ
- 「……ぶっこみましたね」
- オリヴィア
- 「そうね。私も、アングルシとは子を成せない」
- アーネスト
- 「イスカさんとシルヴァもいるから……どうかなあ……」 二人もお熱いから融けちゃうかもしれない。>アスミ
- イスカ
- 「……? 番いになるのは、子供を作るためでしょ?」
- ティアエレス
- 「いや‥・‥・」 そういうことでは‥・なく……
- 「…つが……」
- 「………、」 いつの時代にもこういう子はいる。親はどういう教育をしているのか。或いはこれはやはり天然というものなのか……(ぐーるぐーる
- アスミ
- 「まあ……それは間違ってはいませんが……」
- アーネスト
- 「それは……うん、欲しいけど。その為だけ、じゃないかなあ」
- イスカ
- 「アスミみたいな感じって……」 数秒の間があった。どんな風なオリヴィアを想像しているのかは推して知れないが、 「……そうだったの?」 と、オリヴィア本人に聞いた。
- アーネスト
- 「イスカさんも、シルヴァと一緒に居るのは一緒に居たいから、じゃない?」
- ティアエレス
- 「………」 頭を振ってフリーズ状態から復帰する
- アーネスト
- 「……」 イスカの言葉にそろっと視線がオリヴィアに向いて、続いてアスミに向く。
- 「……先生、幾らなんでも」 それは……どう……?
- オリヴィア
- 「…………」 イスカとシルヴァ、アングルシと自分にもし子供が出来たらどういう感じになるのだろう――伸ばした黒い角に触れながら少し考え込んでいた。
- 「……ん、そう、ね。巫女になってから、色々あって、変わったとは思う」
- イスカ
- 「………」 アーネストの言葉に、目を伏せて少し考え、 「……少し違う。わたしとシルヴァは、共に在るべきものだから、共に生きている」
- ティアエレス
- 「………、その角は」 触れているのを見て 「飾り、ではなさそうですね」
- アスミ
- 「生物的には間違っていませんから」 >アーネスト
- オリヴィア
- 「そうよ。私は生まれつきこう。ナイトメアなの」
- アーネスト
- 「そうですけども……」 >生物的には……
- ティアエレス
- 「……いつまで続けるつもりですか」 と2人に半目で 釘を刺すように言う
- >アーネスト、アスミ
- アーネスト
- 「在るべきであっても、一緒が良いから……じゃないんですか?」 >イスカ
- アスミ
- 「アングルシではナイトメアもそこまで忌避されてはいませんからね。穢れと妖精魔法の相性上、ナイトメアが“巫女”になった例は殆どないと言いますが」
- 「私は別に続けるつもりは。アーネストさんが拘るので」
- アーネスト
- 「僕が引き延ばしちゃったから」 先生は悪くないんです。>ティアエレス
- イスカ
- イスカ自身も、本来なら既に子を成しているべき年齢なのだ。ティアエレスやアーネストたちの逡巡が理解できないのか、ほんの少し首をかしげた。
- ティアエレス
- 「なるほど。確かに相性という点では確かに」
- アスミ
- 「そう素直に認められると逆に悪い気がしてきますね……」
- イスカ
- 「……その答えは、言葉で表現するのは難しい」>アーネスト
- アーネスト
- 「ええっ」 どうしたらよいのだ……!
- ティアエレス
- 確かにがかぶった
- オリヴィア
- 「共に在るべきものだから、共に生きている……」
- ティアエレス
- 「ただ、だとすると」
- アーネスト
- 「んん……」 イスカの返答に、困った様に首を傾げる。ふと、彼女と似ているオリヴィアに視線が向く。
- ティアエレス
- 「オリヴィア様は、この場合、かなり珍しい例になるのでしょうね」
- アーネスト
- 彼女なら、自分よりもわかることもあるのかもしれないな、と。
- オリヴィア
- 「アングルシと“巫女”も、似たようなものかもしれないわ」
- アスミ
- 「ええ、“巫女”やアングルシに憧れを持っていたとはいえ、本当に巫女になっているのは驚きました」
- イスカ
- 「……そう。雲が空にあることと、風が種を運ぶことと、毎日太陽が昇り、星が巡ることと一緒。少なくともわたしは、そういうものだと教わった」
- ティアエレス
- 「候補、というからには」
- 「他にも居たのでしょう?、その方たちは補佐をする立場に落ち着くのですか?」
- イスカ
- 「……確かに、巫女になる準備をしている人間はほかにもいたって聞いた。試練を耐え抜いて、オリヴィアは“巫女”に選ばれたの?」
- 自分の額のあたりを何気なく触れながら。
- オリヴィア
- 「……巫女は、先代の巫女が役目を終えた時、枢機院によって選ばれるの」
- 「私の場合は、特に試練のようなものはなかったわ。……アングルシと話をしたりはしたけれど」
- イスカ
- 「アングルシ自身に選んでもらうんじゃなくて、枢機院の人たちが選ぶんだ」
- オリヴィア
- 「巫女を志している子たちは他にも居たけれど、彼女たちは私が選ばれた後は、市井での生活に戻ったわ」
- 「……アングルシは、強く主張したりはしないから」
- アーネスト
- 「……枢機院の人、なんだ。ナイトメアの人が巫女になった例は多くないって事だったけど」
- ティアエレス
- 「……、」 適性、と考えるならアングルシが選んで然るべき。枢機院にそうした使い手が居るのだろうか…?
- アスミ
- 「巫女は世襲制でもなく、貴族の子女から選ばれるわけでもありませんからね」
- アーネスト
- 「それもその人達が考えて決めてる、のかな……?」
- ティアエレス
- 「枢機院の方の中に、妖精使いがいるのですか?」
- アーネスト
- 「じゃあ、何が基準になって選ばれるんです?」
- アスミ
- 「妖精魔法の才能があることだけは、前提ではあります」
- オリヴィア
- 「……一応、居るとは思うけれど。今の三侯爵家の中には、いないかな」 <妖精使い
- イスカ
- 「………」 ゆったりと身を横たえたシルヴァの背に腰かけて、表情の読みにくい顔でオリヴィアの話を聞く。
- アスミ
- 「詳しい基準は私も知りませんが――」 オリヴィアを見た。
- アーネスト
- イスカに少しだけ羨ましそうな視線を向けつつ、
- アスミの視線を追ってオリヴィアに首を傾げて見せた。
- オリヴィア
- 「……やっぱり、アングルシとの相性?」
- ティアエレス
- 「アングルシとの相性、というのはあるでしょうね」
- 「ただ適性を判断するのであれば、専門家の意見が必要だと思ったものですから」
- イスカ
- 「相性……」
- ティアエレス
- 「失礼しました」 小さく頭を下げて>オリヴィア
- アーネスト
- 「相性……気が合うかとかもあるのかな……」
- オリヴィア
- 「……どうして選ばれたのかはあまり気にしたことがなくて」
- ティアエレス
- 適性の判断もなければ、それこそ"誰でも"巫女になれてしまう。枢機院の一存で。そしてそうした例は、経験上少なくない
- オリヴィア
- 「アングルシと話をした時、彼がとても私に友好的に接してくれたのは分かったけれど」
- アスミ
- 「……そこは気にしましょうよ」
- 「尋ねるのに丁度いい相手もいるじゃないですか」
- アーネスト
- 「丁度良い……」
- オリヴィア
- 「…………」 アスミの言葉に、わずかに俯いた。 「フィルとは、巫女になってからは、あまり話していなくて」
- ティアエレス
- 「フィル?」
- アーネスト
- 「その、フィルさんって……?」
- アスミ
- 「私たちの幼馴染――といったら、貴族の人たちに怒られるかも知れませんけど」
- 「アングルシの最高貴族である三侯爵家のひとつ、ヘイウッド家の嫡男です」
- イスカ
- 「……確か……」 家ごとにそれぞれ、アングルシの体制への姿勢があると聞いた気がする
- ティアエレス
- 「侯爵嫡男と幼馴染、ですか」
- イスカ
- 「訪ねるのがちょうどいい、って。そのフィルという人は、枢機院の一人なの?」
- アスミ
- 「アングルシの貴族階級は、侯伯子男となっていて、その上に最高指導者たる巫女が位置します」 巫女は貴族とはまた違うのだけど。
- オリヴィア
- 「ええ。枢機院は侯爵家が中心となって構成されているから、彼も今はそのひとりよ」
- アーネスト
- 「ああ、……」 そうか。選ぶ側の人間であれば、何を基準にしているかは知っているのだろう。
- 「話をしなくなっちゃったのは、どうして……?」
- オリヴィア
- 「……ただ、フィルの家――ヘイウッド家は、此処2年で急速に解放寄りの立場に傾いて来ているの」
- ティアエレス
- 「王族が居ないから公爵はいないわけですね」 なるほど、と それにしても、村出身の巫女を最上に据え置くことを貴族たちが納得するというのも文化の力だなと思う
- 「三侯爵でしたか。原則派、中立派、解放派という話でしたが、」
- アーネスト
- 小さく肩が落ちる。そんな中で幼馴染が巫女になったとなれば、彼としても、オリヴィアとしても距離は開いてしまうだろう。
- オリヴィア
- 「それが丁度、私の巫女着任と重なる時期だから……、少し、個人的に話はしづらくて」
- アーネスト
- 「フィルさんからは、連絡は……?」
- ティアエレス
- 「ヘイウッド家は中立派だったのですね」 解放派が立場を先鋭化させたということでなければ
- アーネスト
- 「あ、その。家としてじゃなくて、個人として」
- アスミ
- 「いえ、元々、考え方としては解放寄りではありました」
- オリヴィア
- 「…………」 アーネストには首を横に振る。
- ティアエレス
- 「であれば先鋭化させてきた、ということですね」 分かりました、とアスミに
- アスミ
- 「とはいっても、あくまでこの国の基準で見れば、の話で、外の人間から見れば中立、保守寄りに見える程度でしたけどね」
- イスカ
- 「……考え方の違いはあっても、この国を守る立場には違いがないんでしょう?」
- オリヴィア
- 「……ええ」
- アーネスト
- 「……」 オリヴィアの返答に、自分の事の様に肩が落ちた。
- 「立場がそうでも、仲の良かった人と喋れなくなっちゃうのは……僕なら、辛いって思うかな」
- アスミ
- 「昔はアーネストさんとティアエレスさんも顔負けなくらい仲が良かったんですけどね」
- ティアエレス
- 解放派ってことでいいのかな(結局位置づけとしては
- GM
- いいよ
- ティアエレス
- 「引き合いに出すのはやめなさい」
- アーネスト
- 「な、何で引き合いに出すんですっ……、それに」 アスミに例えられて悪い想像でもしたのか、表情が暗くなっていく。
- ティアエレス
- 「………、ともかく、」 こほん、と
- オリヴィア
- 「……アスィミ、二人と比べるのは失礼だわ」
- アーネスト
- 「もしそうなら、本当に辛い事ですよ、それは」 そのまま視線も落ちて、積もった雪をじっと見た。
- ティアエレス
- 「お話はした方が良いと思います」
- アスミ
- 「別に二人もそうなるとは言いませんってば」
- イスカ
- 「それなら、話してみればいい。――時間をおけばおくほど、言葉はかわしづらくなる。時間がたてば、今よりもずっと」
- アーネスト
- 「そうなるんじゃなくて、お二人が辛かったろうなって思って」
- ティアエレス
- 「ええ、イスカさんの言う通りです」 と視線はオリヴィアではなく アスミに送って
- オリヴィア
- 「……彼も、とても忙しいみたいだから」
- 「落ち着いた時に……話が出来れば、とは思うけれど」
- アスミ
- 「何なら都にいった時に私が屋敷に殴り込みでもかけますよ」
- ティアエレス
- 「"巫女"の願いです、そこでご遠慮されると、他のものも困るでしょう」
- 「案外、言葉をかけてくるのを待っていてくれているかもしれません」
- アーネスト
- 「……オリヴィアさんは、話したいんですよね」
- ぱっと顔を上げて、オリヴィアを見つめる。
- オリヴィア
- 「……“巫女”の願い…………」 口を小さく動かして繰り返すと、微かに諦観の篭もった息が漏れた。
- 「……分からないわ。それが良いことなのかどうか」
- アスミ
- 片手を腰に当てて。 「良い悪いじゃないでしょう。したいかしたくないかです」
- アーネスト
- 「良いか悪いかじゃないんです」 ぶん、と頭を振れば、長い後ろ髪がふらふらと揺れ動く。
- 「したいか、したくないか。それだけです」 アスミと同じ言葉を口にして、アスミにもぶんぶんと頷いた。
- ティアエレス
- 「……」2人の声が重なったのを聞いて 小さく吹き出し そして笑った
- 「……、似てくるようになりましたね流石師弟です」
- イスカ
- 「“巫女”として考えると、きっとオリヴィアはためらうと思う。立場が、役目が自分を縛るから」
- 「幼馴染のオリヴィアとして、話にいったら。どうかな」
- オリヴィア
- 「…………」 二人の重なった返答には小さく笑みを浮かべながらも、首を横に振って。 「ごめんなさい。この話は、今は止めましょう」
- アーネスト
- 「……」 ティアエレスに照れ笑いを浮かべつつ、そっとオリヴィアに視線を向けた。
- オリヴィア
- 「……“巫女”ではないオリヴィアは、都には居ないから」
- イスカ
- 「オリヴィアのお願いといえば……」
- オリヴィア
- 「それは、誰との間でも同じ」
- イスカ
- 「……そう」
- アスミ
- 「オリヴィア……」
- ティアエレス
- 「………、1つ、」
- アーネスト
- 「……、そんな……」
- ティアエレス
- 「忠告を。似たような考え方をしているものからよろしいですか」
- オリヴィア
- 「……?」 少し俯き、角から、髪を流すように手で撫でてからティアエレスを見た。
- ティアエレス
- 「役目、役割……私も"ティアエレス"という名前に縛られ続けるものです」
- 「それに徹するというのは、個として、個人としての役割を放棄するということ」
- 「それによって……失われるものは、耐え難いものが多いです。あなたは巫女のオリヴィアという役割のために、2人の幼馴染を失うかもしれない」
- 「関係を、失いたくないのなら、……若い内は、我儘を言ったほうが良いですよ」
- オリヴィア
- 「――……少なくとも、」
- 「……魔女の里では、失われていなかったわ」 ふ、とアスミの方を見てから、ティアエレスに小さな笑みを返した。
- ティアエレス
- 「……」 小さく頷いて 「それはなにより」 と少しの笑みと一緒に返した
- アスミ
- 「きゅ、急に恥ずかしいことを言わないでください」
- イスカ
- 「あ、アスミ、照れてる」
- アーネスト
- 「うん、照れてますね」
- アスミ
- 「いきなりそんなことを言われたら普通は照れますが!?」
- オリヴィア
- 「…………」 自分の言葉を口にしたのは、久し振りという言葉は呑み込んで。 「――シルヴァに、触れてみてもいい?」
- イスカ
- 「アスィミ・なんとか・プロヴィデニヤの貴重な照れシーン」
- アスミ
- 「アスィミ・レア・レナータ・プロヴィデニヤです!」
- イスカ
- ぷろヴぃでにやは覚えてたんだけど真ん中が思い出せなかった…
- ティアエレス
- 「銀があなたを可愛がる理由がよくわかります」
- GM
- かしこい
- アスミ
- 「それは可愛がるの意味合いが違うのでは……?」 不良的な基準の可愛がりですよあれは……
- アーネスト
- 「アスィミ・レア・レナータ・プロヴィデニヤ先生の貴重な照れシーン!」 どん!
- イスカ
- 「ん……」 シルヴァからそっと離れ、 「いいよ。優しくしてあげて。シルヴァは人見知りだから」>オリヴィア
- アスミ
- 「繰り返さないでいいですから、そんなこと!」
- シルヴァ
- ゆっくりと身を起こし、様子をうかがうようにオリヴィアへ頭を巡らせる。
- ティアエレス
- 「……」 師の心弟子知らず という言葉は飲み込んだ 代わりに出たのはため息だった
- オリヴィア
- 4人のやりとりを微笑ましく思いながらも、立ち上がり、そっとシルヴァに近寄り、微笑を向けた。
- アーネスト
- へへへ、と笑みを浮かべる表情は、普段と違いフードもないのでよく見える。
- シルヴァ
- あるがままの、透明な狼の視線がオリヴィアを見つめている。
- オリヴィア
- 言葉は発さず、ゆっくりとシルヴァの鼻先の少し下に手を持っていく。
- シルヴァ
- 「―――」 すんすん、とオリヴィアの手の匂いを嗅ぐ。ひとしきりそうしていたが――
- 銀狼は、身を寄せ、少女のそばに座り込んだ。オリヴィアに触れることを許したかのようだ。
- イスカ
- 「………」 イスカは少しだけ――彼女にしては随分と――驚いた顔をしている。
- アーネスト
- 「……、イスカさんも、驚いてる?」
- イスカ
- 「……シルヴァが、こんなに短い時間で気を許すのは珍しい。……アングルシの匂いがするのかな」
- オリヴィア
- 「…………」 シルヴァにひとつ頷くと、その首の辺りを氷のように冷えた手でゆっくりと撫で始めた。
- アスミ
- 「別の獣の匂いが付いてたら逆に嫌がったりするものなんじゃないですか?」
- 「知りませんけど」
- ティアエレス
- 「………、その辺りも、巫女の力や素養なのかもしれませんね」
- アーネスト
- 「じゃあ……案外近いもの、とか?」 >アスミ
- シルヴァ
- 豊かな銀の毛皮の感触が、生きた狼の体温が、オリヴィアの冷えた手に伝わる。
- イスカ
- 「……アーネスト、先を越されちゃったね」 少しだけ、悪戯っぽい表情を浮かべて。
- オリヴィア
- 「……いい毛並み。イスカに、きちんと手入れをしてもらっているのね。……それに、とても温かい。熱が……手を伝って、心まで響いて来るよう」
- アーネスト
- 「そうは、思ってないよ」 頭を振って
- アスミ
- 「……まあ、シルヴァも聖霊として扱われていたということですし、通じるものはあるのかも知れませんね」 >アーネスト
- アーネスト
- 「そういうのを感じるよりも、……何だか、いいなって思っちゃって」 イスカに応えて、オリヴィアとシルヴァが並ぶ姿を見る。
- イスカ
- 「……この国は寒いから。いのちの温度の、ありがたさが分かる」
- シルヴァ
- シルヴァは心地よさそうに耳を立てながら、身を伏せさせた。
- オリヴィア
- 「そうね――」 シルヴァを撫で続けたまま、東方に広がるアングルシの空を見上げる。 「此処は、とても、とても寒い国」
- 「私は、この国しか知らないし、知ることは出来ないけれど」
- 「この温かさの大事さは、よく分かるわ」
- アスミ
- 「15年くらいの辛抱でしょう。巫女としての役目を終えれば、私と同じように旅に出たっていいんですから」
- ティアエレス
- 「……、」 少し、肩身が狭いなと思う 命を弄んだものとして 白い息が、ふわりと広がった
- アスミ
- 「それに、それを埋めるために、私も時間とお金を使っているというか……なんというか」
- シルヴァ
- 「……役目を終えた巫女は、自由になるんだったね」
- アーネスト
- 「もし外に出る事があったら、リアンに来てくださいね。そうしたら、また皆で」
- ティアエレス
- 「………、まったく」
- アーネスト
- 15年後に、と続けようとした言葉は途中で途切れた。
- ティアエレス
- 「それを待つ間に貴女が倒れても仕方ないでしょう」 苦笑して 彼の視線に気がつく
- オリヴィア
- 「……アスィミのおかげで、15年くらいなら耐えられそうね」 シルヴァを撫でていた手を止めて、アスミの言葉に頷いた。
- 「ええ――都で静かに過ごしてもいいし、外の国を旅してもいい」
- ティアエレス
- 「まあ‥‥、そうですね。その頃にはたぶん私は居ないでしょうから」
- アスミ
- 「……あ、そういえば、ハイマンは……そうでしたね」
- イスカ
- 「じゃあ、その時は、ティアエレスとアーネストの子供と、シルヴァの子供たちと一緒に迎えてあげればいい」
- ティアエレス
- 「自由な身の上になった頃にはお会いできないかもしれませんが、」
- 「……だ、から」 こういう子はもう…… と額を抑えた
- アーネスト
- 「……切ったんだから、言わないでよ」 弱った笑みを浮かべて、イスカの言葉に視線を向けた。
- 視線には、照れや失意というより、気付かされたような色が灯っている。
- 「うん。……そうだね。それがいいな」
- オリヴィア
- 「…………」 制限された自由へ何か思う所があったのか、温度の低い瞳でティアエレスを見て
- ティアエレス
- 「……、アーニーとアスミさん、イスカさん達が貴女を迎えてくれるでしょうから。……役目を終えたら、自由に生きて下さい」
- イスカ
- なんか
- こう
- このままエンディングを迎えそうな会話
- オリヴィア
- 「……そうするわ。アスィミのように、世界を旅してみたい」
- GM
- まだはやい
- アーネスト
- オープニングよりも早くエンディングを迎える
- ティアエレス
- 前日譚で始まるエンディング
- アスミ
- 「なんかものすごいしんみりした空気になってますけど、仕事はこれからですからね、分かってます?」
- アーネスト
- 「わ、わかってますよっ」
- イスカ
- 「忘れてない。雪解けの原因を探りにいくんでしょう」
- アスミ
- 「あと、オリヴィアもそんな顔をしないでください。ちゃんと後で、渡しますから」
- ティアエレス
- 「………、」 小さく頷いて 「分かっています。銀とも話すことがあるので、そろそろ戻りましょうか」
- オリヴィア
- 「……そうね、すっかり話し込んでしまった」
- アーネスト
- 「そうやってお迎えできるように、頑張らなきゃ」
- イスカ
- 「アングルシがいまも雪を降らせているのは、巫女たちの願いって言っていたけど――」
- オリヴィア
- しゃがみこんで最後にシルヴァの頭を撫でてから立ち上がる。
- イスカ
- 「……それは、どうしてなのかな。古のイグニスの炎は、もうとっくに消えてしまった筈なのに」
- ぽつり、と呟き
- シルヴァ
- シルヴァは、もういいのか? といった風にこうべを巡らせると、立ち上がった。
- ぶるる、と身体を揺すって、イスカのそばにつく。
- オリヴィア
- 「この国が、他の炎に呑み込まれてしまわないように」
- 「枢機院の人たちは、そう云う言葉をよく言うわ」
- イスカ
- 「しろがねなら、わたしたちがどんな話をしたのかも分かっていそう」 そこの木に目が、そこの草むらに耳があってもおかしくないと、おかしそうに笑う
- 「他の炎――か」
- アーネスト
- 「他の国から手だしされない様に……かな?」
- ティアエレス
- 「そういう意味もあるでしょう」
- アスミ
- 「……それが冗談になってないからこわいんですよね」
- アーネスト
- 「じゃあ、普段通りには――」 はっ。
- 口を押さえた。
- アスミ
- 「ええ。この国に降る雪は、外国や蛮族などの脅威から国民を守ってくれているのは確かですから」
- ティアエレス
- 私はこのへんで大丈夫(銀と話すまでは
- オリヴィア
- 「……それじゃあ、戻りましょう。あまり遅くなると、心配されてしまうかも」
- GM
- あとはみんなしだい
- アーネスト
- 「はい。……外にいるとやっぱりまだ寒いですし、行きましょう」
- アーネスト
- OKDOS
- アスミ
- 「あんまり遅いとお小言+αが飛んできますからね……」
- イスカ
- 「……ん」 こくり、と少女は頷く。 「それじゃ、行こう。……シルヴァ、おいで」
- 銀狼を伴い、仲間たちと共に歩き出す。
- イスカ
- おーけーです
- !SYSTEM
- BGMを削除 by GM
- GM
- おばあちゃんとも続けてお話する?
- 時間とご相談ください
- ティアエレス
- 私はしたいと思っています
- アーネスト
- 大丈夫でごわす
- GM
- イスカChang次第
- イスカ
- んー、私は結構満足感があるし、ちょっと明日の準備もあるからここで離脱しておこうかな
- イスカちゃんはたぶんシルヴァの世話とか薪割りとかしてます
- GM
- アスミとオリヴィアは現時点では十分話したしね
- ティアエレス
- お付き合いありがとうございました。一緒にする提案してくれてありがとう
- イスカ
- うん
- GM
- NPCもおばあちゃんソロになりそう
- イスカ
- いえいえ
- アーネスト
- 薪割りイスカ.gif
- イスカ
- イスカの目的は果たせた!
- アーネスト
- お付き合いありがとうございました!
- GM
- ありがとうございました
- イスカ
- じゃあ引き続きがんばって!
- GM
- じゃあ軽くおばあちゃんとお話して終わろう。
- アーネスト
- おねがいしまーす!
- イスカ
- 退出はしないでおきます
- GM
- ひゃい
-
-
- ティアエレス
- お願いします
- GM
- 5人と1匹が“銀の魔女”のアトリエへと戻れば、彼女からアスミには雑用が申し付けられる。
- 彼女はそれに従わざるを得ず、ついでに体力がありそうなイスカには薪割りの手伝いが命ぜられた。
- 普通に薪割りをする必要などあるのだろうかという疑問はさておき、オリヴィアもアスミの手伝いに回り、建物の中に残ったのはアーネストとティアエレスだけとなった。
- アーネスト
- それはそう>する必要は……?
- GM
- 二人もアスミたちを手伝った方がいいだろうかと思っていたが、魔女はこれ以上は邪魔になるだけだと言い、二人に手伝わせようとはしない。
- ティアエレス
- 「──、」 "銀の魔女"の方を見て 静かに口を開く 「丁度いい機会だと思って、少しお話に付き合っていただけませんか、"銀"」
- アーネスト
- 邪魔になる、と言われたものの、彼女達だけにさせているのはいかがなものか。――そう考えていた矢先、ティアエレスの言葉に彼女へ視線を向けた。
- “銀の魔女”
- 「こんなババアを揺すっても何も出てきやしないがね」 皺だらけの顔で、まさにイメージ通りの悪い魔女といった笑い声を響かせる。
- 「ま、ハイマンなんてものを見るのも久し振りだ。付き合ってやろうじゃないか」 話し合いに使った部屋のテーブルにつけば、ひとりでに浮くティーポットが二人に紅茶を振る舞う。
- ティアエレス
- 「……、貴方の様な魔法使いも、今ではめっきり減りましたね」
- !SYSTEM
- BGMを変更 by GM
- 静けき森の魔女100%
- アーネスト
- 「わ、」 浮いてやってきたそれらに声を漏らしながら、ぺこりと“銀の魔女”へ一礼する。
- “銀の魔女”
- 「アタシのようなのは、今の時代にはそぐわないからね。淘汰されて当然さ」
- ティアエレス
- 席の1つに着くと 紅茶のカップを手にして、一瞬待ってから一口啜る
- アーネスト
- 「……頂きます!」 意識して元気な声を出して、カップに手を伸ばす。
- ティアエレス
- 「……ええ、実感できます」
- 「デュランディルの叡智は、アル・メナスを超え、そして今に至り、残るべきものだけが残っていると」
- 「それは、魔法使いのスタンスも、魔法使いの在り方そのものもそうです」
- アーネスト
- 外から戻ってきた身体を温めてくれる紅茶に一息吐くと、二人の会話に耳を傾ける。
- “銀の魔女”
- 「デュランディルに生まれた魔法という技術に、それに纏わるものの多くはろくなもんじゃなかったからねぇ」
- ティアエレス
- 「外には、魔術師ギルドという形で、魔法が開かれている。………当時からすれば考え難いものです」
- 「だから、この里や貴方には、懐かしさを感じます」
- “銀の魔女”
- 「それについては、形が変わっただけとも取れるがね」
- ティアエレス
- 「かつて、支配者の力だった魔法が、大衆のためのものになり。そして今では肩を並べているのですから」
- アーネスト
- 「……」 確かに、自分とアスミの師弟関係は“銀の魔女”とアスミのそれとはかけ離れている様に思う。
- “銀の魔女”
- 「自分の力や技術を誇示したいという人の汚い根本は、変わっちゃいないさ」
- アーネスト
- 彼女達の語るものと、自分の抱いている印象とはまるで違うのだろうと確信しつつ、紅茶をまた一口啜った。
- ティアエレス
- 「最も、技術としての魔法の価値が見て取れる時代になったと思います」
- 「そうですね……、それは少なからずあると思います。魔法使いであれば、誰でも」
- 苦笑して
- 「時を経たからこそ………技術としての魔法は研鑽され、そして繰り返し使われたものだけが残っていく。そういった意味で、デュランディルの魔法達は、まさしくデュランディルの遺産そのものです。」 視線をカップから銀に向けて
- “銀の魔女”
- 「魔法だけじゃなく、アンタみたいなのもそのひとつだけどね」
- ティアエレス
- 「その遺産の継承者、或いは当事者に、使い手としては私を凌ぐ存在に、お伺いしたいことがあります」
- 「そうですね……、」 胸元の魔法陣に触れて 「まさしく、聞こうとしたのはその事です」
- “銀の魔女”
- 何処からともなくパイプが飛んでくると、銀の魔女はそれを口に咥える。
- アーネスト
- 「……」 い、今どこから……? >パイプ
- ティアエレス
- 「私は、この種族、当時世界各地で研究されていた、"ハイマン"を創造した者の1人です」
- “銀の魔女”
- 「当事者、ねえ。生憎、老いぼれちまって記憶もあやふやでね。期待するような答えを返せるかは知らないよ」
- ティアエレス
- 「より高い魔力、より高い身体能力、不老不死の生命、そして永遠の青春を生きるもの。エルフの貴種、"ノーブルエルフ"と並びうるものを人の手で作ろうとした、その残骸」
- 「それがハイマンです……、私は彼らを作ったものとして、少なくとも私が生み出した個体達には確実に存在しうる、生まれながらにかけられた"呪い"を解く為の手がかりをさがしています」
- 「強力な、"呪い破り"、【リムーブ・カース】を超える魔法をご存知ないでしょうか」
- “銀の魔女”
- 「呪い、ねえ。一口に呪いと言っても、色々あるだろう。その原因となったものが何なのかはわかるのかい」
- 魔女は突拍子もない話を聞いても特に驚いた様子なく、パイプの先から煙をくゆらせた。
- アーネスト
- 「……、呪い?」
- ティアエレス
- 「限られた寿命、それは魔力と引き換えに生じるものであって、肉体的なものはそう人間と大差ないのです‥‥私がハイマンを作るにあたって、使用したのは、」
- 「魔神の力です」
- “銀の魔女”
- 「ま、行き着くのは大半はそこだろう」
- ティアエレス
- 「当時最先端の技術であった、外なるものの強力な魔力を利用した、外から利用できる魔力展開術式‥‥もっとも、常時発現させるには、至りませんでしたが」
- 「ハイマンは術式が中途半端に失敗した場合、それか完璧にこなせた場合、外からの魔力利用によって、自らの魔力を使用せずに魔法が行使出来ます」
- アーネスト
- それがどのようなものだったか、とは考えるものの、会話を止めるよりは後に回そうと口を噤む。
- ティアエレス
- 「結果的に、それは輪廻とは外れた、独自の魂の巡り方に至ってしまっていますが」
- 「その魔神を利用した魔法……魔力を抽出することで魂の残量を消費し、そして魂の器だけが輪廻とは外れて…いえ、輪廻を利用して再びめぐるようにする仕組みそのもの。それが呪いと表現しうる術式の正体です」
- 「一度組み上がった後、私はそれを試すこと無く、実験体として最初に転生を経験したハイマンの一人です」
- 「だから、その後どんな手を加えられたか、詳細は分かっていません。それが呪いであるというところまでは突き止めていますが、」
- “銀の魔女”
- 「神の奇蹟に拠らない輪廻転生か。器だけでも記憶や経験を維持出来るなら、ある種不老不死の完成形だねえ」
- ティアエレス
- 「そこから先が分からない。だから、呪いを消失させる手がかりが欲しい。というのが今の私の目的です」
- 「………不老不死、確かにそう言えるかもしれません」 苦笑、というより冷笑して
- 「ただ、間隔は開き、次に起きたら世界が大きく姿を変えている。……夢の中で生きているような感覚を覚えながら、完全に死ぬことはできない」
- 「…‥私だけなら良い。けどこんな思いを、記憶の継承という形で他のハイマン達も感じ、苦しむようにできています。個人差はあれども」
- 「……それは、完成されたもの、とは言わないはずです」
- 言葉を終えると カップを持ち上げて 喉を湿らせる
- アーネスト
- 「……」 紅茶のカップを持とうとして、それを置き直す。理解したつもりで、触りしか知っていなかった事に小さく息を吐いた。
- “銀の魔女”
- 「まあ、アンタの言うそれが完璧なものでないのは確かだろうけど」
- 「より洗練された不老不死を得たとしても、結局、苦しみから逃れることは出来ないだろうがねえ」
- 「で、アンタとしてはその呪いを解いたら、どうなるのがベストなんだい」
- ティアエレス
- 「きちんと、人としての寿命を全うできるようにして、輪廻に返してやれるようにしたい。私が作ったものの責任を果たしたい……」
- “銀の魔女”
- 「中にはこんな素晴らしい呪いを解いてもらう必要なんてない、と思ってる奴も知れないよ?」
- ティアエレス
- 「私の目的は、ハイマンという種族の、一種の絶滅と解放です。彼らの輪廻の旅を終わらせて──、」
- 「……そうですね、より正確に言えば、」
- 「私は、私の呪いを解くための手段が欲しいんです」
- 「私自身を、終わらせるための」
- アーネスト
- 「――、……」 ぴく、と反応して、ティアエレスへ視線を向ける。
- “銀の魔女”
- 「呪いを解けば、上手く行けば術式のみが解除されて、後は魂の残量に従って人間としての生が送れるかもしれないし」
- 「もしかしたら、それに関わらずその場で死ぬことになるかも知れない」
- 「やり方が悪けりゃ、魂を弄んだ代償に一生輪廻の輪には戻れない最期を迎えることだって考えられる」
- 「隣の鼻垂れは、それでも手を貸すつもりなのかねえ」
- ティアエレス
- 「──、ええ、可能性としては、そこまであるのは分かっています。でもどちらにしろ、もう割り込むこともない」
- アーネスト
- 「……それは、ティアが本当にしたい事なら」
- ティアエレス
- 「……"この子"にも名前があった、」頬に触れて 「私が割り込まなければ、両親のもとで愛されて育って幸せな一生を過ごしたかもしれない子を退かして、私はまた生きているんです」
- アーネスト
- 「手伝います。……何があっても裏切らないって、約束したんです」 視線を“銀の魔女”へ向けて、揺らぐことも迷うこともなく言葉にする。
- ティアエレス
- 「そういう事を繰り返して……そして今まで来てしまったから。貴方のような賢者に出会える機会を得るには、私達の一生は短すぎたから」
- 「……、いっそ、記憶が薄らいでくれたなら。まだ良かったのに」 小さく息をついて 言葉を結んで 「……、」 アーネストに視線を向ける
- “銀の魔女”
- 「それもアンタの想像でしかないと思うがね。その身体に入る予定だった魂は、アンタが割って入った事で別の身体に移って、そっちで幸せな生を送ってる可能性だってあるわけだ」
- ティアエレス
- 「……、そうかも知れません」 魔女に頷いて 「人の手で作った歪な機構より、神々が作り運用を続けている機構のほうが安定しているでしょうから」
- アーネスト
- 向けられた視線には、正面から笑みを返した。
- “銀の魔女”
- 「そんな簡単に輪廻に巡る魂の総量が増減しちゃ、神も商売あがったりだろうからね」 かかか、と大口を開けて笑い。
- 「呪いの解除に繋がるかもしれないことを知らないわけじゃあないが」
- ティアエレス
- 「……、」 それにつられて弱々しく笑って 「そうですね、神々も困るでしょう。ただでさえ、外から略奪者が来るのですから」
- “銀の魔女”
- 「今のアンタたちには、教える気になるかは微妙だねえ」
- アーネスト
- 「それは、」 “銀の魔女”に、半ば食って掛かる勢いで言葉にして、は、と立ち止まり。
- 「それは、どうして……?」
- “銀の魔女”
- 「アタシゃね」 椅子の背もたれに思い切り背を預けて。 「自殺の手伝いは趣味じゃないんだ」
- ティアエレス
- 「……そうですか」 魔女に小さく頷いて
- 何処かホッとした笑みを浮かべた
- アーネスト
- 「魂の残量に従って生きられるかも、って……、ティア?」
- “銀の魔女”
- 「過去の清算は大いに結構さ。だが、今や未来を見据えられていない奴は、大抵陰惨な末路を辿るもんさ」
- 「それはアンタ自身、身に沁みて理解してる事じゃないのかい」
- ティアエレス
- 「ええ、……分かっているつもりです」 此方も背もたれに身体を預けて
- 「それは可能性の問題なんです、アーニー」
- 「未知の呪いを確立してない術式で無理矢理にでも解く、それは」
- 「暴走を招いて、最悪の結果をたどりうるものです。それでも試そうとする様に見えたから、銀は私達に教えない。と、そういったんです」
- 「きっと、銀は……いえ、」
- アーネスト
- 「だけど、その正しい結果が、目的地があるならそれに近付く為に色んなものを探して、学んできたのがティアや“銀の魔女”みたいなじゃないんですか」
- アーネスト
- みたいな人達じゃないんですか。
- ティアエレス
- 「これは、言えませんね」 とアーネストに少し笑みを浮かべて
- アーネスト
- 「……、」 浮かべられた笑みには、普段はそう見せない、納得の出来ていない表情を浮かべて口を閉ざした。
- “銀の魔女”
- 「アタシは別に、アンタたちが結果として暴走を招こうがなんだろうがはどうでもいいがね」
- ティアエレス
- 「そうです。魔法使いは自己の願望を果たすために研鑽します。ただそれが正しい結果かどうかは、判断するのは魔法使いではないんです」
- “銀の魔女”
- 「アンタは自分を終わらせるためと口にした。小僧もそれに手を貸すと言った」
- 「単に、その後ろ向きさが気に食わないだけさ」
- ティアエレス
- 「……」 銀の言葉に小さく肩を竦めて
- アーネスト
- 「……、……」 腹の底にあった言葉を言われた様で、ぐ、と喉が鳴る。
- 終わらせる為ではなく、その魂の残りを一緒に生きてくれるのならと、思わない訳もない。
- “銀の魔女”
- 「人間、終わろうとしなくたっていつかは勝手に終わるんだ」
- 「それなら、自分を終わらせたいなんて宣う奴より、真っ当に生きたいと言う奴に手を貸したいと思うのが人情ってもんだろう?」
- ティアエレス
- 「……そうですね」 苦笑して
- “銀の魔女”
- 「ま、アタシにそんなものが備わってるかは別としてね」
- ティアエレス
- 「お話に付き合ってくださってありがとうございました」
- アーネスト
- 「……ティア。いいの?」
- ティアエレス
- 「良いんです」
- 「アスミさんの師匠がどういう人か、知ることが出来ましたし、」
- 「私は、………、少しずるかったのですから」
- 「改めて、ありがとう、アーニー」
- アーネスト
- 「……」 小さく唸って頭を振ると、もう一度“銀の魔女”に視線を向ける。
- “銀の魔女”
- 「――アタシは基本的に弟子は取らない主義だ」
- 「ここ200年で弟子にしたのは、2人だけでね」
- 「2人とも、こっちが呆れるくらいに諦めの悪い馬鹿だったよ」
- 「あの未熟な馬鹿たれに師事するなら、学べる所はそこくらいだろうね」
- ティアエレス
- 「可愛い子だと思います。あそこまで真摯に魔法に取り組む子は、デュランディルの頃にも余り見かけませんでしたから」
- アーネスト
- 「もし彼女の口から、真っ当に生きる為にって……これまでの為じゃなくて、これからの為に目を向ける事が出来たら、その時は」
- 「知恵を、お貸しして頂けますか、“銀の魔女”さん」 言い切ると、じ、と“銀の魔女”へと視線を向ける。
- “銀の魔女”
- 「ま、その時は思い出話くらいはしてやるさ」
- ティアエレス
- 「………、」
- アーネスト
- 「――、ありがとうございます。その時は、宜しくお願いします」
- “銀の魔女”
- 「魔界や妖精界じゃない、外を目指す者たちの剣の話をね」
- アーネスト
- 「外……」
- “銀の魔女”
- 「ま、精々急ぐんだね。その時までアタシが急にぽっくり逝っちまわないとも限らない」
- ティアエレス
- 「……、そうですね。それはお互い様というものです」
- アーネスト
- こくりと頷きを返して、笑みを浮かべる。
- 「大丈夫です。ちゃんと、言わせてみせます」
- 「紅茶、ご馳走様でした」 美味しかったです、と頷いて。
- “銀の魔女”
- 「カカカ、年寄を翻意させるのは骨が折れるよ」
- アーネスト
- 「はは、……素直なひとです。だから、あんまりそこは心配してなくて」
- “銀の魔女”
- 「どうだかね」
- 「さあ、話が済んだならお行き。そろそろ馬鹿弟子も雑用を終える頃だろう」
- アーネスト
- 「本当です。……っと」
- 「すっかり話し込んじゃった。……ティアも、大丈夫?」
- ティアエレス
- 「……ええ、大丈夫」
- 「お時間、ありがとうございました」
- “銀の魔女”
- しっしっと片手で払うように2人を送る。
- ティアエレス
- 立ち上がると頭を下げる
- ティアエレス
- こんな感じでもう大丈夫です
- GM
- うむ
- アーネスト
- です!
- ティアエレス
- お付き合いありがとうございました
- アーネスト
- 「では、いってきます。お話、ありがとうございました!」
- アーネスト
- ありがとうございました!卓かなってくらいお話してもろた……
- “銀の魔女”
- 「ああ」 2人を見送ると、再びパイプを口にして。
- 「――失敗作仲間は、どうしてるかねえ」 懐かしい事を思い出しちまったとくつくつと笑い、しばらくそこでパイプを燻らせていた。
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- GM
- お疲れ様でした。
- 次は金曜だヤッター
- ティアエレス
- お疲れ様でした
- アーネスト
- お疲れ様でした!
- ティアエレス
- ヤッター
- アーネスト
- ヤッター!
- GM
- 解散だヤッター
- アーネスト
- ヤッター!
- ティアエレス
- ではでは
- アーネスト
- イスカが退室ログを残していないしこのまま……
- ティアエレス
- お付き合いありがとうございました。お疲れ様でした
- 撤退です
- そうですね このまま
- 閉じます。お疲れ様でした