このログにはBGMが含まれています。
音量設定をONにしますか?
(後からでもメニューから設定変更できます)

にわにはにわにわっこがいる

20211017_1

!SYSTEM
ロゼットが入室しました
!SYSTEM
アデルフィアが入室しました
アデルフィア
終末何処で過ごしますか
ロゼット
何処でしょう
【✔:ほししべにいる】 [×:花街に宿がある,実はキルヒア神殿]
ほししべにいました。
アデルフィア
きょうはおしごとはありません
ロゼット
ありません
アデルフィア
【✔:昼】 [×:夜,夕方]
出遅れましたか
ロゼット
そのようです。
 
 
ロゼット
最初を飾るのは
【✔:あでにゃん】 [×:わたし]
あでにゃんにスタートは任せました
アデルフィア
今書いてます
ロゼット
えらい
イルスファール王国、星の標。その日も依頼を求める冒険者の争奪戦は熾烈を極めた。
普段であれば依頼書を手にしたものの折り合いがつかずに不成立、などといった非効率な事態が発生することもある中、
今日は驚くほどスムーズにパーティが成立して行き、昼前にはあらかたの仕事が捌けてしまっていた。
つまり、仕事はないがあぶれた人間には事欠かなかった。
王都のライフォス神殿に籍を置く灰色の修道服姿の少女もまたその一人だった。
アデルフィア
 
神殿での務めを一通りこなした後でここを訪れるのが最近は日課のようになっていたが、今日はやや仕事が嵩み、遅れてしまった。
危険度の高い仕事程、癒し手は半ば必須とされるため
普段ならば黙っていても顔を出せば仕事の方からやってくるという事が多いのだが、今日はそうでもないようだ。
「………」依頼板にはいつも貼ってある『ねこをさがしてくだちい』という紙切れ一枚が残っている。符丁だろうか?
ロゼット
そんな昼時の朝とは違う賑やかさに包まれた店を、一人の少女が訪れる。
アデルフィア
「……」内容らしい内容が書いてない、そもそも依頼人の名前もない。報酬すら書かれていない。
ロゼット
少女は灰白の少し癖のある長い髪を持ち、衣服――というにはあまりに簡素なさらしを肢体に巻き、側面に大きくスリットの入った上衣を着ている。
掲示板へと生気の薄い瞳を向けると、そこに見覚えのある姿があることに気付いた。
アデルフィア
灰色の少女はジッとその依頼書(?)を見つめ、周囲を見渡した。誰もこの依頼(?)を取ろうという者はいないようだ。
ロゼット
――何かありましたか、アデルフィア」
アデルフィア
銀灰と紫の瞳が交錯する。互いに表情が変わることは無い。
「いいえ。これは依頼としての要件を満たしていません」
ロゼット
「そうですか。この時間に余っているものは、そういったものが多いと聞きましたが」 例外ではなかったようだ。
アデルフィア
「皆様、緊急の持ち込み案件を待っているようです」けれど、それも時間の問題だろう
「あなたは、どうしますか」
ロゼット
「どう、とは。命令があれば動きます」
アデルフィア
「命令」
ロゼット
「あなたもそれは同じなのでは?」
アデルフィア
「いいえ」
ロゼット
「では、あなたはどうするのです」
アデルフィア
「私に命令する者はいません。私は要請に従っています」
ロゼット
「要請も命令も、我々にとっては大差ないものかと思いますが」 そう言って、掲示板の周りで話している自分たちに、微妙に視線が集まっていることに気付いた。
アデルフィア
「助力を必要とする者に手を差し伸べる。それはライフォスの教えに適う姿勢です」
「しかし、今日はその必要もないかもしれません」
ロゼット
「随分と、始祖神の教えに染まっているのですね」
「ええ――助力を乞うたり、命令、要請のために我々を見ている相手は居ないようです」
アデルフィア
「私には行動の規範となるものが他にありませんでしたから」
ロゼット
「それは、我々には皆同じだと思いますが」 行動の規範などというものは自分たちには存在しない。
「話を続けるつもりならば、席に着きませんか。少々、人の目を集めすぎているようです」
アデルフィア
「……」周囲を見回してようやく耳目が集まっている事に気付いて 「はい」と顔色を変えるでなく頷いた
「……」少し考えて、『ねこをさがしてくだちい』の依頼書をはがした。どこを見ても冒険者ギルドの正式なフォーマットに則していない。
ロゼット
近くの空いている席について。 「何故剥がしたのです」
アデルフィア
「これと似たものをよく見かけます」
ロゼット
「悪戯にせよ何らかの符丁であるにせよ、店主たちが放っておく理由は分かりませんね」
アデルフィア
「あるいは、本当に探しているのかもしれません。ずっと」
ロゼット
「実際にそうであったとして、そのような依頼として成り立っていないものを、店主が貼り続けている理由はないと思いますが」
アデルフィア
「はい。あの依頼受注の方式ともども、不合理で理解できません」
「ですので、触れてみようと思いました」
ロゼット
「競争心を煽るのは、互いの能力やモチベーションを高める手段として有効だと聞いたことがあります」
葉や草(われわれ)も、薬物を得るために時折互いに競うよう求められたものです」
「触れて、何かわかりましたか」
アデルフィア
「いいえ、まだ、何も。実際に猫を探してみようと思います。」
ロゼット
「誰が探しているのかも、どのような猫かも不明なのでは」
アデルフィア
「はい」
ロゼット
「そのような状態で、何を探すつもりなのですか」
アデルフィア
「わかりません。おそらく無駄足になると思っています」
「……体力維持の為の運動にはなるかもしれません」
ロゼット
「ラルカの考えることは、分かりませんね。無駄と分かりきっていることをするなど」
「訓練であれば、もっと効率的な方法がいくらでもあるでしょう」
アデルフィア
「それはあなたも同じなのではありませんか?」
ロゼット
「どういうことですか」
アデルフィア
「あなたの求める"痛み(こたえ)"の事です」
「ここでの活動の中で得た肉体(からだ)の痛みはあなたに響きましたか?」
ロゼット
「私の痛覚は、薬の影響で鈍っています。回復するまでには、まだしばしの時が必要でしょう」
「それに、私が痛みを知ろうとするのは、命令によるものです」
「理由や意味のない命令を下すことはない人でした。痛みの理解は、何かしらの意味を為すでしょう」
アデルフィア
「私には、この猫探しと同様に意味を見出す事が出来ません」
「ですが、それがあなたにとって必要な事であれば、今後も助力いたしましょう」
ロゼット
「どのような意味があるのかは、まだ私にも分かりません」
「我々は、ラルカの助力を必要とはしません」
アデルフィア
「私はもうラルカではありません。ライフォスの神官、そして冒険者のアデルフィアです」
ロゼット
「私にとっては、同じことです。あなたがそうであったという事実は変わりません」
アデルフィア
「それに、この店にはその名(ラルカ)を自身の名としている方がいるそうです」
ロゼット
「イルスファールにも何人か、ラルカなどが保護されているという話は聞きましたが……」
アデルフィア
「あなたは答え(いたみ)を理解したら、また、戻るのですか」
ロゼット
「分かりません。その命令を下した管理人は、恐らくもう生きてはいませんから」
アデルフィア
「では、命令を遂行することにも意味がないのでは」
ロゼット
「管理人は、自分の死を予見した上でその命令を下していたようですから、それは問題ないかと」
アデルフィア
「しかし、何を以て完遂と見做すのかも分からず、適切な支援もありません」
ロゼット
「だから、その猫探しと同じだ、と?」
アデルフィア
「はい」
ロゼット
「言いたいことは分かりました。ですが、こちらは管理人から下された命令です。何者からの要請であるかも分からないそれとは、やはり異なるかと」
アデルフィア
「そうかもしれません」
ロゼット
「……尤も、その先に意味があろうとなかろうと、私にとっては大きな違いはないでしょう」
アデルフィア
「命令の意義を判断するのは枝葉ではないからですか」
ロゼット
「はい。恐らくは他の管理人や、“根”たちに利することです」
アデルフィア
「あなたはキルヒアの声を聞いたと言いました。意味を識りたいとは思いませんか?」
ロゼット
「痛みを学べと命令され、それを遂行せんとした時に、確かに賢神の声を聞きました。ですが、そこにどのような意味があるのかも、私に関係があるのかは不明です」
アデルフィア
「奇蹟があなたと共にあるのなら、神もあなたと共に在るのでしょう」
ロゼット
「始祖神の信徒らしい言葉ですね」
アデルフィア
「はい。目を覚まして、神殿に預けられてからそう教わりました」
ロゼット
「神殿の人間たちの受け売りであると」
アデルフィア
「何故私に声をかけたのか、何度問いかけ(いのって)も応えはありませんでしたが」
「そう在るものなのだと思うことにしました」
ロゼット
「“根”や“草”の命令に従うことと、神や神殿の人間の言葉に従うこと。その両者に、一体どのような違いがあるのでしょうか」
アデルフィア
「ライフォスは私に何も命じていません。神殿の方々も同様です。薬を飲むことも、自分や他人を傷つけることも」
「達成出来ずとも腐葉と見做されることもありません」
ロゼット
「それは、あなたが彼らの言葉に忠実に、教えに沿っているからなのでは?」
アデルフィア
「そうだと思います」
ロゼット
「ならば、そこから外れてしまえば、“庭”における腐葉やラルカたちと同様の扱いを受けることになるでしょう」
アデルフィア
「そうかもしれません」
ロゼット
「ですが、あなたにとってはこちらの方が他者の意向に沿うことが容易である分、合っているのかも知れませんね」
「教えに沿っている限りは、不要だと切り捨てられることはないのですから」
アデルフィア
「私の肉体は弱く、他者との競争・対立に耐え得るものではありませんから、道を違え、孤立すれば遠からず命を落とすことになります」
「私はただ、不要なものとして切り捨てられることを避けているだけなのかもしれません」
ロゼット
「我々のような枝葉にとってさえ、切り捨てられ、人形に落ちることは避けたいと思うようなことでしたから」
「自然な事ではあると思います」
アデルフィア
「避けたいと感じるもの、それは一種の"痛み"なのではありませんか?」
「嘆き、畏れ、怒り……精神的な苦もまた、"痛み"の形であれば、あなたはそれらも識る必要があるように思います」
ロゼット
「……」 目を瞑って、記憶を掘り起こしてみる。 「一理あるかもしれません。堕ちた姉妹たちは、皆酷く苦しんでいましたから。何らかの苦痛を与えられていたのでしょう」
「……管理人は、私にそこまで堕ちろとの意味を込めて命令したのでしょうか」
アデルフィア
「私はあなたの命令者を知りませんので意図は不明ですが、様々な痛みを体験することは無意味ではないと思います」
「そこで、あなたに提案があります」
ロゼット
「なんでしょうか」
アデルフィア
「私と共に猫を探してください。無意味な行為に時間を浪費するという苦痛をあなたに与えることになるでしょう」
ロゼット
「時間の浪費で苦痛を感じられることはないと思いますが」
「元とはいえ、人形たちを補うのは、私たち草葉の役割でもあります」
「要請であれば、応じましょう」
アデルフィア
「ありがとうございます」
ロゼット
「どう探すつもりなのですか。手当たり次第に、王都の猫を捕獲でも?」
アデルフィア
「誰かの所有する猫を捕獲すれば窃盗に当たると思いますので、野良猫を探そうと考えています」
ロゼット
「ですが、依頼が出ている以上は、何者かが飼っている猫が対象なのではないでしょうか」
アデルフィア
「飼っていた猫が逃げ出し、あるいは、はぐれて野良猫となっているケースを想定しています」
ロゼット
「ふむ……」 
「猫を探すために、何も最初から猫に拘る必要はないかもしれません」
アデルフィア
「どういうことでしょうか」
ロゼット
「何者かがその依頼を出したのならば、猫に逃げられた人間が居るはずです。王都内で、それに該当する人間を探せば、捜索対象の情報を効率的に得られるのではないでしょうか」
「人間ならば、猫と異なり言葉での情報収集が可能です」
アデルフィア
「しかし、依頼者が名を隠している事を考えると、素性を明かす訳には行かない理由がある可能性があります」
「或いは、その猫は依頼者にとって正当な所有物ではなく、盗品や無認可ということも考えられます」
ロゼット
「その場合、目的の猫を捕縛したとて、引き渡し先がないのでは」
アデルフィア
「はい」
ロゼット
「では、捕縛した後はどうするのですか」
アデルフィア
「野良猫として自活が難しい状況にあるならば、引き取り手を探す事になるかもしれません」
ロゼット
「しかし、それではその依頼書に書かれた依頼の達成にはならず、明日以降もまた掲示板にその依頼が貼り出され続けるのではないでしょうか」
アデルフィア
「貼り直しの機会が増えれば依頼人と直接対面する機会も増えることになります」
ロゼット
「であれば、その用紙を回収した時点で、後は掲示板を監視し続ければ良いのでは」
アデルフィア
パパママに黙って拾った脱法無認可猫がいなくなってしまった
ロゼット
捨ててきなさい!って言われたから捨てたんです
アデルフィア
「この依頼書を持ち出し、実際に行動に移すことで初めて依頼人からの接触があるということも考えられます」
ロゼット
「結局、可能性はいくらでも考えられるということですね」
アデルフィア
「はい」
ロゼット
「ならば、今回の要請者であるあなたの意見に従いましょう」
アデルフィア
「重ねてありがとうございます」
ロゼット
「それでは、行動に移りましょう。王都内の野良猫を、本日中に全て捕獲します」
アデルフィア
「捕獲対象とすべきか否かは近隣の住民に確認する必要があると思います」
ロゼット
「何故です?」
アデルフィア
「野良猫に餌をやる人がいるそうです、そういった方にとっては事実上の飼い猫に近い存在と言えるのでは」
ロゼット
「聞き込みも含めるとなると、本日中の遂行は困難ですね。明日以降の活動も予定しておきましょう」
アデルフィア
「構わないのですか?」
ロゼット
「苦痛も痛みの一種であるのならば、あなたの言った苦痛が学べる可能性も0ではありません」
「それ以上に優先すべき命令などがない限りは、構いません」
アデルフィア
「わかりました。冒険者としての仕事が入りましたらそちらを優先いただいて構いません。私も神殿の雑務があります」
ロゼット
「はい」 頷きを返して立ち上がる。 「それでは、行動に移りましょう。まずは〈星の標〉周辺からです」
アデルフィア
「はい。食餌を得やすい食料品店や料理店などの集まった個所から探すべきと思います」
アデルフィア
【✔:なつかれた,概念上の猫を認識してしまった】 [×:大漁!,怪我猫を見つけて治した,引っかかれた,猫はいます,猫はいません]
いけませんよこれは
ロゼット
なんで2つも選んだんですか
アデルフィア
2人いますから…
ロゼット
「分かりました。王都の地理にはまだ明るくありません。その情報収集も合わせて行いましょう」
ロゼット
概念上の猫を認識したのは
【✔:アデルフィア】 [×:ロゼット]
かわいそうに
アデルフィア
「では、そちらの案内も兼ねて参りましょう」
アデルフィア
神と和解せよ
ネコと和解せよ
ロゼット
こくりと頷きを返すと、店の出入り口まで行き、アデルフィアを振り向いて促すように頷いた。
ロゼット
私はこんなところで大丈夫です
アデルフィア
私はもしかして猫にあなただけがなつかれたのが羨ましいのかもしれません
ロゼット
そうかもしれません
アデルフィア
私にも居ますよ、猫が(概念)
ロゼット
これ以上危ない宗教にはまらないでください
アデルフィア
銀灰の少女たちが連れ立って猫を探して街へと向かう。
(こたえ)が見つかるかは今はまだわからない……。
アデルフィア
大丈夫です、ライフォスもきっと猫を吸えと言っています
ロゼット
愛知県はこれから猫も吸えない時代に突入します
アデルフィア
なんということでしょう
ロゼット
かなしい
20211017_1 ログ番号はこれの予定です
お付き合いありがとうございました。
アデルフィア
お付き合いありがとうございます
ロゼット
苦痛が理解出来たのかは不明です。
アデルフィア
引っかかれればいいんですよ
ロゼット
物理的な痛みでは痛みは殆ど感じられませんので
アデルフィア
猫に拒絶されるという痛みを感じてください
ロゼット
それに何か問題があるのでしょうか
ともあれ、退室したら掃除します
また機会があればいずれ。
アデルフィア
では、退出!
!SYSTEM
アデルフィアが退室しました
!SYSTEM
ロゼットが退室しました
背景
BGM