このログにはBGMが含まれています。
音量設定をONにしますか?
(後からでもメニューから設定変更できます)

ゾーイとイズ

20211008_0

!SYSTEM
ゾーイが入室しました
!SYSTEM
イズが入室しました
イズ
ハァイ、元気ー?
ゾーイ
おーう
夜の酒場で閑散としてればいいか
イズ
そうよ
 
 
 
イルスファール 星の標
!SYSTEM
BGMを変更 by イズ
ジャズピアノ60%
日中は冒険者の宿として、夕から夜にかけては食事処、酒屋として冒険者で賑わうこの店も、深夜ともなれば客はまばらとなる。
夜に緊急で入る(かもしれない)依頼に備えて店員が1人程番をしており、酒場としては最低限の対応だ。
 
ゾーイ
「───はぁ」 そんな店内で、ソファーに背を預け、組んだ足をテーブルに投げ出す行儀の悪い少女が一人。
紙巻きの煙草をくゆらせ、時折グラスを煽っている。
テーブルに置かれたボトルは既に半分程になっている。中途半端に酒の入ったグラスが数個置かれているあたり、誰かと酒を飲んでいたのかも知れない。
イズ
「たっだいまー」 薄暗く静かな店内に場違いな明るい声が響いた。入り口の方を見れば黒髪に灰褐色の肌を惜しげもなく晒した踊り子の衣装を身に纏った娘が両手を広げた入店したところだった。 さほど大声ではないものの、閑散とした店内にはよく響く
ゾーイ
「門限はすぎてっぞー」 天井に向かって煙を吐き出しながら、顔も向けずに来店者の声に返事を返す。ただの軽口なのかも知れない。
イズ
「うわ、やっぱお客さんほとんどいないし。これは今日の営業はここまでね、はい、やめやめー」陽気な笑みを浮かべて店内をぐるっと見回して
ゾーイ
私以外の客は殆ど酔いつぶれていて、居ないも同然である。
イズ
「夜はあたしたち(シャドウ)の時間だから門限はないんですぅー」返ってきた言葉にこちらも誰とも確認せずに軽口で返す。仮に知り合いで無かったとしても同じように応えていた事だろう
ゾーイ
「“夜の女”イズってか。本当にそれっぽいからやめといたほうがいいな」 煙草の灰を灰皿に落として、残ったグラスを一気に煽ると、足をテーブルから降ろし
イズ
「で、そっちの門限破りさんはナニしてんのかなぁー?」猫のようにしなやかな動きでスイスイとソファー席に近付くと背もたれの側から両手を伸ばして少女の耳をツンツン
「うーん、どうせなら"夜渡り上手"とかもっと気の利いた感じが良いかなぁ~」
ゾーイ
「酒精が体に与える効能について身を持って実験してたとこだよ。あとその二つ名も悪い意味にしか聞こえねえからやめとけ。」
耳をつんつんしている手は好きにさせている。
イズ
「あはは、まだ裸踊りとか始めてないから実験は継続ねー、あ、あたしにも一杯くださーい」
ゾーイ
「んー……ああ、あたしのグラスでいい?」 といいながら自分のグラスに酒を注いでいく
「それとあたしは裸踊りをした覚えは無いぜ。最低限は着てただろ」
イズ
「えぇー」適当に考えた二つ名を却下されてケラケラ笑いつつ 「いいけど、グラス一つだと乾杯できなくない? ま、とりあえず駆け付け一杯いただきまーす」 注いで貰った酒をぐいぐいぷはー
ゾーイ
「残りのグラスは野郎の使ってたヤツだぜ。新しいのは取りに行くのがめんどい」
イズ
「それはこのあたしが水際で食い止めてあげてたからよ、あたしと同じくらいのラインまで」
「それイケメン?」>野郎
ゾーイ
「星の標の冒険者が選ぶ盗賊っぽい顔ベスト10に入りそうなヤツばっかりだな」
「てかあたしマジでそんな脱いでた?」 マジで?
イズ
「なぁにそれー、ま、今いないんじゃイケてても無くても関係ないわよねぇー」さして気にした様子もなく使い回しのグラスで酒を飲み
「マジマジ、ヤバかったって。もう、あの子とかガン見で、しばかれて退場」
ゾーイ
「ま、それもそうか」イズの言葉に、適当なグラスを取って酒を注ぐ 「そりゃ悪いことしたな。この店は割りと品行方正だし」
イズ
「場所と相手は選んでるんだろーから平気だと思うけどねぇ」ゾーイの背後から移動して誰かが座ってたであろう席にぽすんと座って
ゾーイ
「冒険者やってて今更裸見た見られたで騒ぐことでもねえんだけどな」 移動したイズにグラスを掲げ
イズ
「たまにはそういうのも良いんじゃない? ほら、人生ってカンとキューが大事っていうじゃない? 勘なのか燗なのか知らないけど」
「はい、カーン」身を乗り出してグラスを掲げ、カチン
ゾーイ
「お疲れさん」 かちん
「今日は外で営業か?」
イズ
「うん、何件かハシゴ、一つの店でずっといるとやたら飲まされるし」
「今んとこは物珍しさもあるのか割といい稼ぎ。飽きられないうちが花よねー」
ゾーイ
「お前程の美人だ。なかなか客は離れねえだろ。まあ、一箇所にずっといないってのは正しいと思うぜ。ちょっと物足りないくらいでお預けさせとくのが飽きられないコツだ」
イズ
「ふふふーん、そうでもあるけどぉ」美人と言われて否定もせず胸を張って
ゾーイ
ぐい、とグラスを煽り、懐から新たな煙草を取り出したところで「──あ、お前大丈夫なヤツだっけ?」 一応確認する
イズ
「そういうゾーイはどうなのかなぁ? お預けさせちゃった感じ?」
「あ、平気平気、酒場なんてどこもモクモクでしょ」
「お酒と料理と、煙草と、ヒトの匂い? それが混ぜこぜの空気、嫌いじゃないから」
ゾーイ
「あいよ」 返事を待って火を付ける 「まあな、上手くやってた方だとは思うぜ」 返答はどこか嫌そうな雰囲気であった
イズ
「あ、こっちのがメインになるのは勘弁だけど」 首に手を当てて舌を出しうぇーという顔を作って  嘔吐の臭いはノーサンキュー
「なーに?もしかして口説かれちゃった?」
ゾーイ
「流石にそういう場所に入り浸りたくはねえな」 嘔吐臭がする場所は場末すぎる
「今は口説くヤツなんか即殺してるよ。昔の話だ」 だるそうに紫煙を吐き出す
「今日は馴染みのバカとポーカーやってただけ」
イズ
「一々そんなことしてたら"人斬り"イズとか"皆殺しの"ゾーイになっちゃうわよぉ」
「その顔はスッたわね」
ゾーイ
「失せろボケ、で片付くよ」 「ハッ、ところがどっこい一人勝ちだ。今ならその胸の谷間に溢れるほど突っ込んでも余裕があるぜ」
イズ
「ちょっと何枚入るか試してみない? おひねり受付中でーす」両腕で挟んで上体を揺らす扇情的なポーズ、顔も口調も冗談そのものだが
「……これ、ウケるかしら? 絶対べたべた触られるわね。うん、なしなし」
ゾーイ
「危なかったな。そのセリフがあと少し遅れてたらマジでやってやったのに」 皮肉げに口元吊り上げ
イズ
「やだ、取りっぱぐれちゃった」
「どっこい、こっちも実はこないだ荒稼ぎしてきたばっかりなのよ、これが」
ゾーイ
「まあ、オススメはしないぜ。それやると“お触り以上”を求めるヤツが出てくるだろうから、その気がないならやめときな」
「なに、荒稼ぎって。脱いだの?」
イズ
「ノンノン、確かに脱いだけどそれは一仕事の後よ後」
ゾーイ
「アフターで脱ぐとかサービス精神旺盛だな」 「冗談はともかくとして、なに、いい依頼でもあった?」
イズ
「なんか元探し屋だか冒険者のお客さんから宝の地図を貰っちゃってさー」
ゾーイ
「へえ?」 視線をイズに向けてグラスをちびっと啜る
イズ
「えーと、ドン・カラムーチョだかハラペーニョの遺産?的な?」
ゾーイ
「なんだその胡散臭いの」
イズ
「わかるわかる、めっちゃ胡散臭いよねぇ? ほとんど本気にしてなかったんだけどさぁ」
ゾーイ
「それが実は大当たりってワケ?」
イズ
「近くに温泉があるっていうから、一緒に行ってくれる人を探してついでに宝探しもしてきたってわけ」
「そしたら、なんと大当たり……っていうには、ちょっと微妙な感じだったんだけど」
ゾーイ
「温泉か。それでね」 アフターに脱いだワケね 「微妙な感じだったけど儲かったのか?」
イズ
「自分の子孫に財宝を残すーみたいな事を書き残してあってねぇ、実際あったお宝が大昔は価値があったらしい珍しい鉱石」
「妖魔に掘り起こされてその辺にゴロッゴッロ。集めるのも持ち帰るのも苦労したわぁ」
ゾーイ
「ふうん?昔はレアだったけど今はそうでもない、みたいなやつか。それで儲かったの?」
イズ
「ビッグボックスと魔術師さん達にそこそこの値段でさばけたけど、山分けして色々経費差っ引いたら普通の仕事一回分くらいかなぁ」
「あ、でも、温泉はすっごい良かった。お肌トゥルットゥルだし、景色がすんごいの」
ゾーイ
「──まあ、雑多にかき集めて報酬得たなら“荒く稼いだ”ワケね」
イズ
「でっかい山! 遠くにやたらでかい木! あとなんか飛んでるやたらデカい推定鳥!」
ゾーイ
「なるほどなるほど良い眺めだなそりゃ」 くぴくぴすぱぁ
イズ
「知る人ぞ知る秘湯って感じで。あれ、もっと道とか整えたら絶対お客呼べるって」
「暇だったら今度行かない?案内したげるわよー。もうお宝は残ってないと思うけど」
ゾーイ
「客を呼ぶまでの投資で破産しそうだな」
「風呂に入りに行くのにそんな苦労したかないんだが」
イズ
「苦労したからこそ有難味があるってものよぅ」
ゾーイ
「そんなものかねぇ」 ちら、とイズ見て 「───まあ、暇だったらな」
イズ
「それに一人だと道中退屈だし、あと、蛮族とか動物とかナゾノクサとかに出くわしたらヤバいし」
ゾーイ
「やっぱ客呼べそうにないなそれは」
イズ
「最寄りの村から普通に森と山を半日歩かされたしねぇ」
ゾーイ
「秘境すぎんだろ──そうでもねえと手つかずの遺跡なんて無いか」
イズ
「けど、この土地って他所から流れついてくんのよね? 遺跡とか」
「あーあ、近場に温泉とビーチと綺麗な湖とか流れてこないかしらねぇ。王都から1時間くらいのとこに」
ゾーイ
「この土地ってかこの大陸がそうらしいが、イルスファール周辺は確かにそういうのも多い気はするな」
「ビーチならジョナスにいきゃあるが、全部一緒ってのはまあ無いわな
「まあお前は常にビーチだとか湖にいるような格好だけど」
イズ
「あ、でも朝起きたら王都が湖になってたとかだとヤバいわ」
ゾーイ
「流石にそりゃないんじゃないのか…あったらやばい」
イズ
「泳ぐならちゃんとした格好しますぅ」
ゾーイ
「ちゃんとしたって、さらに露出増えるの?それとも逆に布の面積が増えるの?」
イズ
「ちゃんと濡れて透けにくいやつに」
ゾーイ
「面積は変わらないわけね」
「ていうか水着なんて持ってるんだ──あたしはそういうのねえなぁ」
イズ
「だって、日焼けの跡とか見られるの恥ずかしいじゃない……?」
ゾーイ
「悪気は無いんだけどシャドウも日焼けとかするわけ?」
イズ
「……んもー、ちょっとだけよぅ?」 いつもつけてるアームレットをずらすと・・・気持ち? 目の錯覚レベルで色合いが違う?ような?
ゾーイ
「悪い。たぶん同族じゃないと分からないと思うぞ…」 目を細めたけどよく分からなかった…
イズ
「えぇー、こんなに違うのにぃ?」
ゾーイ
「暗視があるないで色の見方が違うのかねぇ…」 真剣に分からない
「──いや、まあ、女らしい理由といえばそうだな」
イズ
「その発想は無かったけどあるかも?」
ゾーイ
「まあ、それはそれで扇情的でいいんじゃない?」 日焼け跡
イズ
「この顔も体もあたしの商売道具で看板だけど、そこはプレイべートゾーンなんですー」
「プライベートだわ」
ゾーイ
「言い直さなくてもいいよ。分かるから。──まあ、なんか拘りなワケね」
イズ
「そういうの、ゾーイにもあるでしょ?」
ゾーイ
「──あるかねぇ」 顔を上に向け、煙草の煙を吐き出しつつ
イズ
「無かったら、こんな商売続けてらんないんじゃない? ま、知らないけどさ」
ゾーイ
「───そうだな。人に諂って生きるなんざもうゴメンだってのはあるかもな」
イズ
「いいね、そういうのカッコいいじゃない」
ゾーイ
「自分にできることで他に適したのが無いだけさ」
イズ
「分かんないわよぅ? 案外、ウェイトレスとか向いて――」想像した 『ご注文のクソの素だ、食ったらさっさと金置いて出てけよ』
「ぷふぅ」
ゾーイ
「何いきなり笑ってんだよ」 ウェイトレスはまあ無いけど
イズ
「想像してみたらウケちゃったわ、エプロンドレスとか着てみない?フリッフリの」
ゾーイ
「めちゃくちゃ際どい衣装くれてやるからそれ着て踊り子やったらあたしもその何とかドレス着てやるよ」
イズ
「えぇー、あたしもお揃で付き合うからぁー」
ゾーイ
「そんなのお前は恥ずかしくないからだろうが」
イズ
「ここだけの話」
ゾーイ
「うん?」
イズ
「実は結構恥ずい」
ゾーイ
「そうなの……」
イズ
「うん……」
ゾーイ
「それはエプロンドレスを着るのが?それとも今の格好が?」
イズ
「今のに決まってるじゃない」
ゾーイ
「────」 息を吸い込み、長く紫煙を吐き出す
「イズってさ」
イズ
「なぁに?」
ゾーイ
「前から思ってたけど、処女だろ」
イズ
「あー……わかる?」
ゾーイ
「まあな。変なところでスレてないし」
「まあ違ったとしても金で売ったことは無いんだろうな、とは」
イズ
「そっちを売りにしないかって、言われないように頑張ってたんだけどねぇ」
「まさかこーんなとこに流れ着くとは思わなかったわぁ」
ゾーイ
「──いや、だから何だって訳じゃないんだが、踊り子ってのはソッチ方面も手だしてるヤツ実際多いだろ?気をつけなよって話」
「お前ほどの腕がありゃ簡単に押し倒されるとは思わないけど、酒の席じゃタガ外れるヤツも多いからな」
「流れ着いたのはご愁傷さま」
イズ
「だから冒険者稼業も始めたってわけ。顔と名前を売りつつ、身を護る剣にもなるでしょ?」
「素敵なイケメン騎士様だったら押し倒されちゃうかも☆って言いたいとこだけど、その時点でイケてないもんねぇ」
ゾーイ
「まあな。ただそうなると荒くれ者の中に放り込まれるワケなんだが──この店にしたのは正解かもな」 女が多いし、品もいい
「イケメンねぇ……男の顔なんざどうでもいいけど…」
イズ
「ある程度、顔も名前も売れたし、いざって時に頼りになるコネも出来たことだしぃ?」 にんまりとした笑みを少女に向け
「フリフリのドレスはさておき? 普段着でも見繕っておきたいなーっていうのはありまして」
ゾーイ
「あたしを使うと高くつくぜ」 口元を少し歪めて
「普段着ねぇ。あたしに聞いてもダメだぞ。この通りだ」 ザ・地味。なんなら実用性重視なのが現れてる
イズ
「えぇー、友達割引とか効かないのー?」
ゾーイ
「───」 友達、ねぇ 「まあ、その都度、内容によるな。事後でふっかけたりはしないから安心しとけ。先に提示してやる」
イズ
「そこはそれ、組み合わせの妙的な? ジャケット変えるだけでも大分違って見えるだろうし」
ゾーイ
「んー、じゃあその上にジャケット羽織って下を長ズボンにするとかで大分変わるんじゃない?それくらいの露出のヤツはまあそこそこいるし」
「普段着っても完全に露出無くすのはお前っぽくないしな」
イズ
「そうそう、そんな感じの意見が欲しかったのよ」
「長袖のカッチリしたお仕着せとか?」
ゾーイ
「そこでなんでお仕着せが出るんだ」
イズ
「前にお客からリクエストされたから……?」
ゾーイ
「それは大分趣味だな──ずっとそれはヤだろ…」
イズ
「うん、ちょっと流石にね……どんなだか袖だけ通してみたくはあるけど」苦笑して
ゾーイ
「イズならやっぱり露出は少しは欲しいところかな。お前の肌は綺麗だし、そこは欲しいところ」
イズ
「着ろ着ろっていう割には押してくれるじゃない」
「まぁ、悪い気はしないけど……」珍しくはにかんで
ゾーイ
「肌面積減らすのはいいけど、全部隠すのは勿体ない、って、まあ、そう思ったんだよ」 少し恥ずかしげに
「まあ何でも試してみりゃいいや。試着くらいタダだろ」
イズ
「じゃあ、今度、付き合ってくんない? お礼はまぁ、成り行き次第って感じで」
ゾーイ
「んー……まあそれくらいならいいか。あたしも服買おうと思ってたとこだし」
イズ
「やったぁ、じゃあ明日の昼頃とかでどう? そっちの服も見繕ってあげちゃうから」
ゾーイ
「いいよ。それで。ああ、変なのは着ないからな」
イズ
「良いわよねぇ、白い肌……レザーとか際立つし」
ゾーイ
「あたしはお前の方がいいと思うけどね。大変なんだぜ、あたしは日焼けすると真っ赤になるんだ」
イズ
「でも、あんまり肌は見せたく……ああ、そうなんだ……」
ゾーイ
「外で特徴出したくないってのもある。特に背中とか、スミがびっしりだからさ」
背中には神を称える文言や、宗教的な意匠が全面に入っている。以前酒で馬鹿騒ぎした時に上は下着姿にまでなったからイズは覚えているかもしれない。
イズ
「あれ、自分で(選んで)入れた奴でしょ? いいじゃない、綺麗だったし」  
ゾーイ
「斥候の性ってやつかね。まあ自分で入れたワケだけど」
イズ
「明日選ぶのは普段着だから斥候は関係ありませんー」
ゾーイ
「……いや白状するけど、この前はちょっとはっちゃけ過ぎただけで」
「背中はあんまり人に見せたいものじゃなくてだな」
イズ
「そっかぁ」 女神ミリッツァの信仰にはなじみがなかったが、何となく察して深くは追及せず
「なら、前ならオッケーね……ヨシ」
ゾーイ
「……」 そういうワケじゃないんだけど… 「……まお手柔らかに」
イズ
「うーん、楽しみになってきちゃった」
ゾーイ
「明日出かけるなら今日はもう寝るか。これ以上飲むと起きられるかどうか」
イズ
「二日酔い&寝坊とかしないように今日は酒盛り中止中止」
ゾーイ
「あいよ……帰るのも面倒臭いな」
イズ
「宿どこだっけ? あたしの部屋泊ってく?」
「まぁ借りてる部屋だから、あたしんじゃないけど……この場合、宿賃どうなんのかしらね??」
ゾーイ
「花街方面に部屋があるんだよ。流石に不便なんだよな」
「イズはここなワケ?」
イズ
「ここに借りれば良かったじゃない? ランクがあるとその辺も優遇されるんじゃないの?」
ゾーイ
「いや同居人がいて安いもんで」ルームシェアを…
イズ
「着たばかっりでアテもなかったしね? 花街(そっち)方面の方が仕事は見つけやすかったかもだけど、カモられちゃってたでしょ」
ゾーイ
「まあ、あんまりオススメできないな」 あっちは
イズ
「へー、どんな子? っていうか、それだと帰らなきゃ不味くない?」
ゾーイ
「まあ夜の方面で働いてるヤツ。お互い仕事のサイクル滅茶苦茶だから特に気にしないでいい感じ」
「っていうか、ああ……酒入ったしな」 ちょっと自分の臭いをすんすん嗅いじゃう
イズ
「ほんとに宿代折半の為って感じなのねぇ……そっか、こっちでもその手はありなのかしら……」
ゾーイ
「そのうち出るつもりだけどな」 不便であるのは間違いないし、色々とずるずるしてて良くない
イズ
「そうねぇ、いつまでもここにってわけにもいかないわよねー」
宿云々ではなく街や国的な意味でも
ゾーイ
「そのうち他所に行くつもりなのか?」
イズ
「うん。だってせっかく知らない土地に来たんですもの。色々な景色を見ておかないと損じゃない」
ゾーイ
「まあ、イズっぽいって感じはするな」
「さて、結局長話になっちまったな──」 とはいえ帰るのもダルい
「────」 まあ、イズと何があるわけでもないし 「さっきの話、泊まっていいなら行くけど。床でも貸して貰えれば」
イズ
「あたしはもうちょい長話してもいい気分、お酒は抜きでもね」
「てわけで、ご招待するわよ」
ゾーイ
「…ちょっと汗臭いかもだけど」
イズ
「どれどれ」 顔を近づけてスンスン
「うん、あたしの方がむしろ汗臭いわこれ」
ゾーイ
「ちょっ」
「何すんだバカ野郎」
イズ
そう言いつつ、灰褐色の花だからほのかに香油の匂いがするのだが
「良いではないか良いではないか減るものでも無しに」
ゾーイ
「じゃああたしがやり返しても文句は言わないわけだな?」
イズ
「やーん、お待ちくださいお許しになってぇ」キャッキャと笑いながらテーブルの上のグラスの類いを集めてカウンターに返し、チップを置いて
ゾーイ
ずい、と顔を近付ける
「……まったく」
「いいよ。払いはあたしだ」 自分の懐から取り出したコインをイズに弾く
イズ
「じゃあ、明日は飲み代はこっち持ちね」
ゾーイ
「なんだ。飲みまでの予定なのかよ」
イズ
「そりゃあ、服だけ選んでさよならって言ったら片手落ちでしょー?」
ゾーイ
「ま、予定も無いし、酒奢りってんなら断る理由はゼロだけどさ」
イズ
「やったぁ」
「そうと決まったら、お湯でも貰って今日はサクっと寝ましょ寝ましょ」
ゾーイ
「そうするか。ああ、毛布くらいは貸してくれよ」
イズ
「明日、朝から浴場に行くのもアリね……昼前のエールはきっと罪の味だわ」
「香油の匂いが移ってそうだけど、ソレで良かったらね」
ゾーイ
「別に構わねえよ。慣れてる」
イズ
そうして、体を拭く用に盥に湯をはってもらって部屋へ持ち込んで、お背中お拭きしましょうかーみたいな事があったかもしれないが
ゾーイ
謎のすごく微妙な後ろめたさを感じるのである。
イズ
ほら見て見てー背中にすっごい手が届くのよー
ゾーイ
あたしだって届くし
イズ
謎の対抗心よ
翌日は朝風呂を浴びに行ったり服を選んだり店を冷かしたり食事をして酒を飲んで
ゾーイ
結局また泊まることになりそうであった
イズ
あれ、これ、ほぼデートじゃない?っていう一日を過ごしました
お泊り用の可愛いパジャマを着せて辱めてあげるわ
ゾーイ
やめるぉー!
イズ
ほーらお似合いのベビードールよー
ゾーイ
男も知らないヤツが何がデートだって言ってやるよ
やめろー!>ベビードール
イズ
予行演習ですぅー
なお、あたしが着ると濃い肌がほとんど丸透けでこれはいけない、となりました
ゾーイ
どっちにしろ透けてんじゃねーかアウトだこんなもん
イズ
部屋着だもの、いいじゃない
それに恥ずかしいのも慣れてくると段々……
ゾーイ
ちらちらと見てしまうことに自己嫌悪になるゾーイであった。
イズ
一体何を負い目に感じているんだろうなぁ
分かってそうで分かってないのであった
ゾーイ
そういう距離感、中の人はいいと思います。
イズ
いいね
イズ
こんなところかしらんね
ゾーイ
こんなところで。
イズ
長々とお付き合いありがとうなのよ!
ゾーイ
20211008_0 で
こちらこそ有り難うございました
イズ
これでお仕事頑張れるゾイ('ω')ノ
ゾーイ
頑張って─!
おやすみなさいゾイ
イズ
やー!
ゾーイ
またよろしくおねがいします
イズ
おやすみ、またあそんでねぇ!
!SYSTEM
イズが退室しました
ゾーイ
またな。じゃあ掃除するか。

BGMリスト

背景
BGM