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成長痛

20210926_1

!SYSTEM
ヘーレムが入室しました
遂に成し遂げた、遂に帰れる!
沸き立つ心で駆けていく。海を渡って、見慣れた港町に降り立って、会いたい二人を探して駆けていく。
探していた二人の背中を見つけると、大喜びで飛び込んで、歓喜の声を上げた。
ヘーレム
「お父様、お母様……!やっと会えたのだわ!」
振り返る愛しい両親。しかし、二人の顔は困惑に満ちていた。
「どちら様?」
返ってきた言葉に愕然とする。
自分はヘーレムだと、様々な冒険を経てやっと帰ってこれたのだと、そう必死に伝えても
「すまないけれど、私達は貴女のような立派なレディは知りません」
そう返ってくる。
突拍子もなくその場に現れた鏡で自分の姿を見返してみれば、そこには背がスラリと伸び、髪が伸び、立派な旅装に身を包んだ自分が写っていた。
 
 
 
がばりとベッドから身を起こす。そこは星の標で自分に割り当てられた一室だ。
ヘーレム
――……やな夢」
目覚めの悪い朝を迎えて、気分が落ち込む。ゆっくりと寝台から抜け出して、鏡の前に踏み台を置いて、鏡を覗き込む。
視線の高さに両目を見開いた。これなら、踏み台がなくても鏡が覗き込めそうだ。
普段通りに髪を結うと、いつもは指先くらいの髪が余ったものだが、少しだけ髪が伸びている。
靴を履くと小指に圧迫感を感じたが、切羽詰まったように無理やり足をねじ込んだ。やっぱり、小指が擦れてちょっと痛い。
!SYSTEM
カノエが入室しました
!SYSTEM
ツムギが入室しました
何かに突き動かされるように1階に降りて、掲示板を見上げた。遺跡調査、魔動機発掘……そんな美味しい依頼はすでに持っていかれた後のようだった。
小さく呻くと、酒場の隅っこに突っ伏して、部屋中から漂う美味しそうな朝食を意識からシャットアウトした。
 
 
 
ヘーレム
やりたいことおわった
ツムギ
先にいきたかったらどうぞわよ>ヴぃくとーる
カノエ
いえ、あたしはあとからでいいわよ
ツムギ
ひゃい
カノエ
言い出しっぺからどうぞどうぞ
ツムギ
おねえヴィクトール……
ヘーレム
おねえヴィクトール…
アーニャ
からん、とベルの音を鳴らして一人の少女が店内へと入って来る。
金の瞳と、長いアイスブルーの髪を持つ少女は静かにカウンター席を見繕っていく。
髪は膝裏まで伸び、オフショルダーの白のドレスの上に、肩を出す様に着崩した黒いドレスコートを纏った少女の格好はこの酒場では少し浮いて見える。
そのまま、ヒールの音を鳴らしながら歩いて―― 「あら」
小さく零した声の先には、前に見た少女の姿。――なのだが、印象通りの元気は見当たらない。
「……ガルバ、アイスティーを頂戴」 少女が突っ伏しているテーブル席に近付いて行きながら、ガルバに注文をして
ヘーレム
頭頂部から突き出る一房の髪は、力なくテーブルに広がっている。横を通るキャロラインが、案じるような表情でこちらを見てきたが、罪悪感と朝食のいい匂いと共に視線を逸らす。
アーニャ
音を極力立てずに ヘーレムに気付かれないよう椅子に着いた。
ガルバ
「あいよ」
アーニャ
「あ、二つ」 ぴーす。>ガルバ 
ガルバ
苦笑して頷く。紅茶を淹れる準備に入る前に、彼もちらりとテーブルに突っ伏した少女を見やった。子供を持つ親としても、ギルドの一員としても、なんだかんだ気になっているようだ。
アーニャ
頬杖を突きながら、その様子に薄く笑みながら声をかけてみる。 「ヘーレム」
ヘーレム
頭頂部の髪がひょこりと持ちあがって、ぱっと顔を上げる 「…あっ」
「アーニャ!」 打って変わって表情が明るくなると、彼女の名前を呼んだ。
アーニャ
左手を持ち上げて、指をふるふると動かした。
「久しぶりね。聞いたわ、南の方で頑張ったんでしょう?」 
ヘーレム
「お久しぶりなのだわ!」 うん、と頷いて 「大変だったけど、ヴィクトールやウィスタリア、エスメラルダとシュナも……あっ、一緒に依頼を受けた人なんだけど……皆がいてくれたから……」 自分もたくさん頑張れたのだと笑った。
アーニャ
「ええ、聞いてる。エスメラルダ、っていう人は知らないけど、後は皆仕事で一緒してるのよね」 脚を組んで、ヘーレムの話を楽しそうに聞く。
ヘーレム
がるば「出会っていたら時空が歪んでいたな」
ヘーレム
「…そうなの?」 気の知れた人物が知り合っていた事に驚きつつも、嬉しそうに笑って
アーニャ
「ヴィクトールやシュナはまだしも、ウィスタリアとヘーレムの事を聞いた時は驚いたの。……前に会った時は二人とも、危なっかしく見えたからね」
「そうなの。奇遇よね」 
ヘーレム
「…う。 ……わ、私は兎も角、ウィスタリアはとっても強いんだから!」
アーニャ
「ごめんなさい、違うのよ。腕の心配じゃないの」 ガルバから運ばれてきたアイスティーを自分とヘーレムの前にそれぞれ置いて、
ミルクはすべてヘーレムの方へ寄せた。
ヘーレム
「……」 ちらとアイスティーを見下ろして、アーニャを見つめて
飲み物ならセーフ……と心の中でつぶやくと 「あ、ありがとう!」 とアイスティーにミルクと砂糖を混ぜた。
ヴィクトール
噂をすればなんとやら――というのか、二階から降りてきたのは、ヴィクトールだった。今日は休日のつもりか、虎皮の外套も鎧も身に着けていない、ラフな格好である。
こうしてみると、鍛えられた体つきがよくわかる。それでいて、どこかしなやかさも兼ね備えていて、大型の肉食獣といった風情がある。
アーニャ
その様子に嬉しそうな表情を浮かべつつ、自分も一口飲んで。――気を張っておらずとも、物音には敏感なのだ。ヘーレムと向かい合いながら、視線は上階へ向けられた。
ヘーレム
アイスティーまぜまぜ……
ヴィクトール
―――……」 何とはなしに店内を見回すと、ふと、見知った顔ぶれを見つけた。
アーニャ
――、」 視線を向けるのと同時、甘い笑みを浮かべながらヴィクトールに手を緩く振って見せた。
カノエ
誘惑されてる…
ツムギ
処女にそんなものできるわけがないのだ
ヘーレム
――あっ、それでね、ウィスタリアはもっと大変だったのよ。最初は遺跡調査だったんだけど、そこで……」 ぱっと顔を上げて冒険を語ろうとアーニャを見上げると、彼女はあらぬ方向へ視線を向けていた。
アーニャの視線を追って、こちらも階段を見やれば 「あっ、ヴィクトール!」
アーニャ
「久しぶりね、ヴィクトール。相変わらずで安心したわ」
ヴィクトール
それを見ると、男はアーニャたちのテーブルへ歩いてきて、 「久しいな、アーニャ」 大きな傷跡の残る顔に笑みを浮かべ
ヘーレム
大人(処女)の誘惑…
アーニャ
幼いとも大人びているとも言えない容姿の少女は、金の眼を柔らかく緩めた。 「お寝坊かしら?」
ヴィクトール
「ヘーレムもおはよう」 二人そろっているのを見るのは久しぶりだ。なんだか懐かしい感覚すら覚える
ヘーレム
「うん、おはようなのだわ!」 ぱっと笑顔を見せた
ヴィクトール
「帰り着いたのが、きのうの夜半だったからな。もう、今日は休日とすることにした」
アーニャ
「お疲れ様。珈琲でいい?」 ガルバー、
「おい、あれって……」
「ああ、“炎戟手”ヴィクトールだ!」
「すげえ、俺初めて見た……」
            ざわざわ
ヴィクトール
「ああ。――それと、少し何か腹に入れておくかな」
カノエ
おい、やめやめ!!>モブ
!SYSTEM
リオンが入室しました
ガルバ
「あいよー」 片手を上げてアーニャに答える。
ツムギ
敏捷38!?
ヘーレム
敏捷38!?!?
リオン
からーん。ドアを開いて入店した。掲示板の方へと視線をやって、『あー、やっぱもう依頼ないかぁ』という表情を浮かべて。
アーニャ
――ふふ」 耳に入って来る冒険者達の声に笑みを零して
「すっかり有名人ね、ヴィクトール?」
ヴィクトール
「………」 周りの声が聞こえていないわけではないのだろうが、涼しい顔で――少なくともそう見える顔で席につく。
リオン
そのまま店内をぐるりと見回し、もしもこちらに目を向けた相手がいれば確かに目が合っただろうが。
ツムギ
くそ
そのまま帰るリオン
いそう
リオン
そのまますたすたとガルバのところに行った。 「モーニングセットまだある?」
カノエ
なんだしらないひとか…
ヘーレム
wwwwwww
リオン
話しかけなければ多分
ヘーレム
そうはさせるかよ!
リオン
そのままかえるよ
ツムギ
だって目があってもお前
リオン
だって
ツムギ
(誰だ……?)になって発展しないじゃん!
リオン
ヴィクトールいないもん……
虎皮の外套も鎧も身に着けていない、ラフな格好である。
ヘーレム
ツムギ
ヴィクトールサイズの誰かはいる
リオン
虎皮の外套(ヴィクトール)
ヘーレム
彼を導きしは周囲のモブ
ヴィクトール
と、苦々しいような、少し困ったような顔をして、 「……少し妙な気分だな。素直に喜べばいいのだろうが……」
アーニャ
「……あら」 今日はどうやら知っている面子ばかりが見える日だ。もう随分前の事だが、(リオン)とはいくらか仕事に出た覚えがある。
リオン
「あ、魚が食べたい」 フィッシュフライの付いたやつお願い。
アーニャ
視線をヴィクトールに戻して、 「なあに、恥ずかしい?」 意地悪い笑みを浮かべながらヴィクトールを覗き込む。
「やっぱかっけえなあ……」
「っていうかでっけぇ。やっぱ前衛で活躍するには、あんくらい鍛えないとだめかあ」
「はは、いくら鍛えたってお前じゃ“炎戟手”には及ばねえよ」
「ああー、俺も“炎戟手”ヴィクトールに声かけられてぇ~」
         ざわざわ
ツムギ
導くってより
ヴィクトール
「当然、おれ一人で成した事ではない―― それどころか、本当の功労者は、他にいるから、な……」
カノエ
モブさんやめてくれます????
ツムギ
ヴィクトールいないじゃん……なにいってんの……って
なりそうじゃない??
リオン
「ん?」 きょろきょろ。ヴィクトール……? いないみたいだけど。
リオン
よくわかってるじゃん。
ヘーレム
くそ…
カノエ
これ僕だったら
いたたまれなくなって逃げてるぞ
ヘーレム
カノエ
ひどいことするなよ!
リオン
まあいいか。モーニングを待つためにカウンターに座ろう。
ヘーレム
ちょっと楽しくなっちゃって……
アーニャ
「……私は、何があったのかは詳しく知らないけれどね」
「その本当の功労者っていうのも、きっと独りじゃなかったんじゃないかしら?」
ヘーレム
アイスティーをちまちまと飲んでいると 「あれ?」 見覚えのある背中がカウンターに座ってる
アーニャ
「人がひとりで出来る事なんて、こんなものだもの。……だから、一人で成した事じゃなくても、そんな風に言う事はないの」 人差し指と親指の腹をくっつけてみせて、ちんまりと示す。
ガルバ
「フィッシュフライだな。少し待ってろ。……キャロライン、こっちの珈琲をアーニャ達の席に運んどいてくれ」
ヴィクトール
――だといいが」
キャロライン
「は~い」 珈琲の乗ったトレイを持ち上げて、とことこアーニャ達のテーブルへ
ツムギ
ちょっと髪が伸びてるからわかんないかもしれねえ……
どうだ……!?
アーニャ
「そうなの」 
ヘーレム
顔は分からないのに髪の長さは覚えてる謎
リオン
「あれ、アーニャいたんだ」 ガルバの言葉で存在を知った。推定キャロラインの背中を視線で追って、運んでいったテーブルの方を見た。目が合ったかも知れない。 >ヘーレム
ヘーレム
「あ、やっぱりリオン!」 名前を呼んでぱたぱたと手を振った。
ヴィクトール
「リオンか。きょうは久しい顔によく会う日だな」
リオン
髪の長さくらいわかるでしょ。何言ってるの
リオン
「えっ」 なんか知らない人たちから名前呼ばれた……。
ヘーレム
こわ…
ガルバ
「知ってるだろ。アーニャとヴィクトールとヘーレムだよ」 ほれ、とフィッシュフライモーニングをリオンの前に置きながらフォロー
アーニャ
「ええ、さっき来てたみたいね。……、」 す、と席を立って。 
ヴィクトール
「………?」 なんとなく反応が薄い様子に、少し怪訝に思いつつ>リオン
リオン
「え、あれヴィクトールとヘーレムだったんだ」
アーニャ
「久しぶりね。食事?」 そのままヒールを鳴らしながらリオンの前までやって来ると、視界に入った上で声をかけた。
ガルバ
「ああ」 >リオン
リオン
とんちんかんなことをガルバに言ってる所に近付いてきた気がする…… >あにゃ
ヴィクトール
――そういえば、二人はもう朝は食ったのか?」 アーニャ、ヘーレムに。
アーニャ
「私はこれからよ、来たばっかりなの」 振り向いてヴィクトールへ。
リオン
「アーニャだよね」 確認した。 「うん、仕事がもうなかったし」 ご飯だけ食べようかなって。
アーニャ
「声で覚えたって言ってなかったかしら。そ、一緒に食べる?」
ヘーレム
「……へっ。ううん、ま――」 まだだと言おうとして口を噤んだ。朝食食べないと立派な戦士にはなれないとヴィクトールなら食わせてくるかもしれない…
ヴィクトール
「………腹でも痛いのか?」>ヘーレム
ヘーレム
「……う、ううん」
嘘は吐けない。黙秘権を行使する事にした。
リオン
「なんか髪伸びてたし一応」 >声!
アーニャ
「伸びない髪がどこにあるのよ」 今日日人形だって伸びるわよ。
リオン
「へーレムも大きくなってるしヴィクトールはなんかいつもの毛皮付けてないから全然わからなかったよ」
アーニャ
「……」 「まあ、ヴィクトールはあんたには解んないでしょうね」 服が違うものね。
リオン
「えーと久しぶり?」 さっき名前呼ばれたのを思い出して挨拶した。 >ヘレムトール
アーニャ
「じゃ、私達は向こうで食べているから。話し相手が欲しければ来ていいわ」 誘いはしたが反応が得られなければそのくらいにして戻っていくのだ。
ヴィクトール
――――」今までにない反応に、ヴィクトールは少し考えた。顔色は悪くないが、やはり体調が悪いのだろうか。それとも、悩みでもあるのか。そういえば、ヘーレムは幾つになる? 大人になる日が訪れたのだろうか。
ヘーレム
「う、うん。久しぶりね!元気にしてた?」
ヴィクトール
とりあえず、ヴィクトールは、深く触れないこととした。
「そうか」
ヘーレム
>大人になる日<
ヴィクトール
沈黙……。
ツムギ
赤飯を焚くヴィクトールbot
ヴィクトール
「ああ。久しいな、リオン」
リオン
「あ、うん。じゃあせっかくだし持っていくよこれ」 ご飯持って付いてきた。 >アーニャ
ヴィクトール
「なんだ、あれで区別をつけているのか?」 と少し苦笑して、 「きょうは休日だ。そういう日もある」
>リオン
リオン
「え、そうだけど」 普通に認めた。 >あれで区別を!?
ヘーレム
リオンと共に近付いてくる美味しそうなご飯の香りに、そそっとお腹を抱えた。お腹の虫、我慢してね……
リオン
「多分元気だと思うけどヘーレムは?」 なんかヴィクトールと微妙な雰囲気になってるけど。目の前に、ほかほかのフィッシュフライのタルタルソースをたっぷりと掛けてサンドにしたモーニングセットを持ってきた奴が近付いてきたぞ! >ヘーレム
アーニャ
ではリオンを伴って戻ってきて、テーブルについて。
ヴィクトール
「……なるほど」 鼻から息を抜き、 「では、次はこれで覚えておけ」 動じず、顔の一点をとんとんと指で叩く。左目の上を通るような、大きな古傷がある。
ヘーレム
「う、うう……」 恨めしそうにリオンを見つめた。
ヴィクトール
「………」 その様子をみて 「――やはり、腹が減っているのでは?」>ヘーレム
アーニャ
「特徴があれば覚えやすいかもしれないものね」 ヴィクトールに頷きつつ、ヘーレムに首を傾げた。
「どうしたの? ご飯、食べる?」
ヘーレム
「へ、減ってない!ご飯も食べない!」 むきーっと大声を出そうと腹に力を込めた――その時である。

ぎゅるるるる、っと少女の腹からそんな音が鳴った。
リオン
「なるほど」 確かに毛皮もだけどそっちも覚えやすいパーツかもしれない。頷いて納得した。 >ヴィクトール
ヴィクトール
「………」
リオン
「今凄いお腹の虫の音がしたけど」
ヘーレム
「…………」 顔を赤くして、口をH型に引き締めた。
アーニャ
「……」 苦笑しつつ、ヘーレムに身を寄せてメニューを差し出し。
「ダイエットに丁度いいご飯なら、見繕ってあげるわよ」 ひそひそ。
ヴィクトール
「……ヘーレムは…… どうしたんだ?」 女性同士なら何か通じるところがあるかと思ったのか、アーニャに問いかける
ヘーレム
「リ、リオンのせいなんだからね!」 責任転嫁。アーニャには悩んだ末に首を横に振って見せた。
リオン
「先に食べる?」 はい、ハンバーガー。皿をへーレムの前に置いた。
アーニャ
「調査中よ。ひみつ、ね」 しーっ。>ヴィクトール
ヘーレム
「い、いらないったらー!」 ハンバーガーの皿を押し返す
リオン
「そう?」 じゃあ自分で食べよう。ぱくぱくもぐもぐ
ヘーレム
「ああぁぁ……」
「ダ、ダイエット……でもなくて、えっと……と、とにかく食べない!」 とアーニャへと返した。
ヴィクトール
「……暴食はもってのほかだが、ろくに食べないでは、育つものも育たんぞ?」
アーニャ
「……」 困った様にヘーレムに笑みながら、その様子を眺めやって。
リオン
「やっぱ食べたいんじゃないの」 なんか凄い恨めしい声が聞こえてきた……
リオン
ちょっとだけキャラシをアップデートしておいたよ
ヘーレム
――……」 むぐ、と息を詰めた 「……そ、育たなくていいもの」
ヴィクトール
喰える時に食わない、というのは、少し想像しづらいことである
―――?」
ヘーレム
「た、食べたくない」 リオンにはそう言いつつも、やっぱり羨ましそうな眼差しでハンバーガーを見つめた。
リオン
「なんで?」
ヴィクトール
「……どうした、急に。以前は逆だったろう」 それで、旅の最中の粗末な食事であっても、好き嫌いなく食べるようになっていたはずだ。 「どういう風の吹き回しだ?」
アーニャ
「……」 それぞれ聞き返す男性陣への返答を見つつ、小首を傾げながらアイスティーを一口。
ヘーレム
「……だ、だって……」 勢いと一緒に身体も小さくなっていくように背中を丸めた。
「…こ、これ以上大きくなったら、帰った時にお父様とお母様に、私だって分かってもらえなくなっちゃう……」 零した言葉は、窓の外を吹く風の音より小さかった。
リオン
「なら食べて平気だと思うけど」
ヘーレム
「た、食べたら大きくなっちゃうじゃない」
リオン
「もう大きくなってるんだから、食べても食べなくても同じだよ」
アーニャ
「……ヘーレムは、それが怖いのね。これ以上大きくなっちゃって、大人になっちゃう事が」 
ヘーレム
「………」 ショックを受けたような表情ののち、俯いた。
アーニャ
ふんふん、と頷きながら、俯いたヘーレムの両頬をむにっと揉んだ。
ヴィクトール
「……成程な」
ヘーレム
「もが」
アーニャ
「ふふ」 かわいい顔。 
リオン
「後少しくらい大きくなってても家族ならわかるものなんじゃないの? 俺はわからなかったけど」
アーニャ
「ねえヘーレム、例えば……そうね。ヴィクトールの事をどうやってヴィクトールだ、って思うの?」
ヘーレム
俺は分からなかったけどがなかなかに攻撃力高い
ヴィクトール
「大人になって、再会した時――か」 それがどんなに困難なことかは、いまは野暮というものだろう。それに、不可能と思えることが現実になることもある――それはこの身で体験したことだ。
ヘーレム
「ふぇ…」
ヴィクトール
「……リオンは、おれの事も分からなかったろう」
参考にならん、と腕組みをして
ヘーレム
「らっへ、ふぃふとーるは……」 ぷるるっと顔を横に振ってアーニャの手から逃れて 「だって、ヴィクトールは……」
リオン
「いや。家族のことの方。普通はそういうのわかるものだって聞いたけど違うのかな」 >ヴィクトール
アーニャ
わきわき、と手を動かしながら続きを待つ。
ヘーレム
「大きいし、髪は黒くて、目は金色で……」 先ほどのリオンへのアドバイスを思い出して 「…目に傷があって、優しいし、強いし……」
アーニャ
「そうねえ……なら、そうじゃなくなったら?」
ヘーレム
「そうじゃなくなったら?」 ふわっと頭の中で、小さくて髪が白くて、目が違う色になったり傷がなくなったり……ともあれ別人になった彼を想像する
アーニャ
「そう。……おじいちゃんになって、白髪ばっかりになっちゃって」
「いつもみたいに大きな斧を振れなくなっちゃったら、もうヴィクトールはヴィクトールではないのかしら」
ヴィクトール
――そうだな。長い年月の中での変わりように、驚きはするだろうが、面影は強く残っているものだ。肉親なら、きっとわかるだろう」>リオン
ヘーレム
「そ、そんな事ないのだわ。ヴィクトールはヴィクトールよ!」
リオン
「ほら」 ヴィクトールもこう言っているぞ。 >ヘーレム
リオン
まあ親の顔もわからないガキだったからなガハハ
アーニャ
「それが答えよ、ヘーレム。見た目が変わっても、その人じゃなくなる訳じゃないの」
ヘーレム
――……で、でも…」
アーニャ
「それに。ヴィクトールが言っている様に、家族が大きくなっても、わかるものよ?」 
ツムギ
まあ私家族いないけど。
ヴィクトール
「お前は、両親に愛されていたのだろう?」>ヘーレム
カノエ
故郷に血族がいます
ヘーレム
ヴィクトールに、こくんと頷いて答えた。
アーニャ
「リオン、一口頂戴」 それ。
ヴィクトール
「ならば、子が立派に育ったことを喜ばないわけがない。……おれはおれだと言ってくれたように、お前の両親にとっては、お前は、たとえどんな姿になったとしても、愛する我が子であることは変わるまいよ」
――しかし、急にどうした。誰かに、なにか言われでもしたのか?」
カノエ
〆てやろうか
あっPLがいけないのか
しめるね>たんご
ヘーレム
あっと
どうぞどうぞ
リオン
「これ?」 あと一口分になったハンバーガー?
ヘーレム
そうかツムギもかのぴーも卓があったな
カノエ
ちがうちがう
ヘーレム
「変な夢……見ちゃって……」 途端になんだか子供っぽく感じて、居た堪れなそうに俯いた。
カノエ
ヘーレムにそんなことを思わせたやつをシメてやろうかって意味です!
アーニャ
「それよ」 口を開いてよこせのポーズ。
ヘーレム
ああwwwww
ツムギ
グッバイたんご
ヘーレム
グワーーッ!
どうぞどうぞじゃねえわ!
リオン
「はい」 お食べ。口にそのまま寄せてあげました。
ヴィクトール
「……成程な」 笑ったり、馬鹿にしたりはしなかった。>ヘーレム
ヘーレム
あと最近二つなでロスチャイって言われたりしてて…
アーニャ
あむ、とハンバーガーをもぐり。
ヴィクトール
アーニャとリオンの様子を眺めながら
アーニャ
「……」 あらおいし。
ヘーレム
「………」 美味しそう…
リオン
「ちゃんと顔覚えてた?」 >ヘーレム
アーニャ
つやつや……>たんご
ヘーレム
たんご!?
リオン
たんご!?
ツムギ
たんご!?
もうだめかもしれん
ヴィクトール
「お前はきっと、自身の成長を感じているのだろう。意識的にも、無意識的にもな。その自分の変化に、戸惑う気持ちが、どこかにあったのかもしれん」
ヘーレム
「……私みたいな立派なレディは知らないって…」 >リオン
ヴィクトール
「良くも悪くも、成長せざるを得ない状況だったからな」
リオン
「いや、へーレムが。親の顔」
「待って、立派なレディってなに?」
アーニャ
「ご馳走様、リオン」 どうも。
ヘーレム
「………戸惑って、たのかな…」
アーニャ
「……成長したくないって言ってたんだから」
ヘーレム
「…む、私はちゃんと覚えてたし、立派なレディなら此処にいるのだわ!」
アーニャ
「成長した姿だった、んじゃない?」
リオン
「まあ覚えてたなら大丈夫じゃない。むしろ、変わってないほうが怖いと思うよ」
ヘーレム
「…そ、うかもしれないけど……」
ちらとヴィクトールを見上げて、アーニャを見て、リオンを見やった
リオン
「生きてるなら勝手に成長するんだし。何年も経ってて子供のままの方が化け物扱いされると思うよ」
アーニャ
「リオン」 言葉を選びなさいな
リオン
「?」 なにか……間違った……?
ヘーレム
「……私も、皆みたいに大人になってから流されれば良かったのに……」 そうすれば、きっとこんな悩みも抱えずに済んだはずだ。
ヴィクトール
「……いや、表現はどうあれ、間違ってはいないな」 少し苦笑し
アーニャ
「そうだけど、ねえ」 むー、とヴィクトールを見上げた。
ヴィクトール
「たった数年の違いだ…… といっても――そうだな。お前の年頃の時分は、確かにたったの数年が大きな違いだった」 どこか懐かしむような眼でヘーレムを見て、大きな手でその頭をぽんぽんと撫でた。
リオン
「そもそも流されない方が良いと思う」
ヘーレム
ヴィクトールの手の重みに応じて、頭部がぽすんと上下した。
アーニャ
「……こら」 流されなかったら、を考えさせない。
ヘーレム
「……ヴィクトールも、そうだったの?」 首を傾げ、リオンには 「…でも私、こっちに来れて良かったって。そうも思うの」
「変な話だけど……でも、色んな人と出会えて、ヴィクトールとも、アーニャともリオンともお友達になれて、たくさん冒険して」
ヴィクトール
「………」 いずれお前にも分かるのだろうが――と。
ヘーレム
落ち込んでいた表情が、徐々に明るくなっていく。これまでの事を思うと、成長する事への恐怖が薄らいでいくようだった。
リオン
「ふうん」
「なら今で良かったんじゃない? 大きくなってからだと俺たちもいなかったり死んでたりするだろうし」
ヴィクトール
ふ、と笑い、 「そういう考え方もできるな」
アーニャ
「……」 もう。 「少しは気が晴れた?」>ヘーレム
ヘーレム
「………」 悩んで、考えて、小さく笑った 「……そうかも。あっ、でも死んでるなんて言わないで!エンギが悪いのだわ!」
リオン
「俺、よく気付いたらそのへんで死んでそうって言われるよ」
ヘーレム
「……本当は、今すぐにでも帰りたい。だけど、皆とも離れたくない」 「……もっと大きくなって、大人になったら、どうすればいいか分かるかしら」 アーニャを見上げる。表情に先ほどのような陰りはない。
「……あっ、も、もう大人なんだけど!も、もっともっと大人になったらの話ね!」
アーニャ
「大人になったらわかるとか、迷わないとか。そんなことはね、案外少ないものなの」
「きっと、ヘーレムが見て来た大人達だって、わからなかったり、迷ったりしながら生きていた筈よ?」 どうかしら、と微笑んで。
ヘーレム
ちらとヴィクトールやリオンを見た。
ヴィクトール
「大人と子供の境があるわけではないからな。多くの人間は、気づいたら、いつのまにか大人になっていた――そんなところだろう」
リオン
「俺は前からこんな感じだったよ」
ヘーレム
「………」 ヴィクトールには不思議そうに、リオンには呆れた顔をして
「……結局悩んじゃうなら、迷っちゃうなら、今でも未来でも変わらないのね」
「……なら、今の悩みは、お父様とお母様に会った時に悩む事にするのだわ!」
リオン
「なんか三つ子の魂百までとかよく言うらしいし、あまり変わらないんじゃない」
アーニャ
「良い子ね。
ヘーレム
「夢の中の私は、すごい立派なレディだったんだから!リオンだって驚くくらいの!」
アーニャ
考え過ぎないで進むのも、大事な事なのよ」 頬をむにっと
ヘーレム
「もが」
リオン
てれる >いい子
リオン
「じゃあ多分見てもわからないや」 >夢ーレム
ヘーレム
頬をむにっとされると同時に、腹の虫がまた悲痛に叫んだ。
「もーっ、りおんはちいさくてもおおきくてもわかんなかったでひょ!」
リオン
「結局ご飯食べるの?」
ヴィクトール
――ヘーレム。本気で帰る方法を探すのなら、力を貸すぞ」
ヘーレム
「……たべる」
ヴィクトール
「先日の一件からして、この大陸には、まだまだおれたちの知らない驚異で溢れているのがよくわかった。その中には、ひとつくらい、お前の望みをかなえるものがあるかもしれん」
ヘーレム
「……へ」 ぱっとヴィクトールへ向いて
「……ほんと!?」
ヴィクトール
「ああ。だから、元気を出せ」
アーニャ
「……そうね、私も手を貸すわ」
ヘーレム
花が綻ぶような笑顔を見せると 「…うん!」 朗らかに、明るく声を上げて頷いた。
ヴィクトール
――――」 その笑顔を見て、ひとつ、頷いた。
ツムギ
飯やらがあるから
この辺りでそっと……
リオン
「……」 あ、俺もなんか言わないといけない流れだ。 「なんかそれっぽい話聞いたら教えるくらいでいい?」
リオン
ヘーレムに2人前のメシを食わせながら終わればよかろう
ヘーレム
「じゃあ遺跡探検と、魔動機発掘の依頼があったら頑張って手に入れて…そうしたらヴィクトールやアーニャ、リオンに…ウィスタリアもエスメラルダとシュナもきっと協力してくれるわ!」 勝手にカウントしてた
ヴィクトール
「そうそうたる面子だな」 本当に
リオン
「ちゃんと報酬とか貰えるならいいけど」
アーニャ
「ヘーレムの笑顔がそれよ」
ヘーレム
えへへ、と笑って 「お腹空いた!リオン、ハンバーグ頂戴!」
リオン
「そんなよくわからないものが報酬だと困る」
「俺じゃなくてガルバに言って」 がるばー! へーレムにハンバーグ!
ヴィクトール
「……朝からハンバーグ……?」 でいいのか…?
ガルバ
ホッと安堵したような表情を見せたあと 「あいよう!」 と答えた。
!SYSTEM
まっが入室しました
ヘーレム
まっ!?
カノエ
まっ!?
ツムギ
まっ!?
ヘーレム
終わるとこだったぞマッ!!!
カノエ
わたしはちょっとご飯と炊くがあるから
ツムギ
ぼくもそろそろ
カノエ
この辺でタイムリミットだ
ツムギ
落ちねばだった
まっ
なんてこった
じゃあ出ないでおくか……
ヘーレム
すまんな…また今度やろうな……
リオン
一旦終わらせて
すぐにまた始めれば問題ない説
ヘーレム
僕は時間空いてるけど
まっ
まあせっかく落ちてきたから
ヘーレム
小学生二人だけだと喧嘩で終わってしまう!
まっ
顔をあわせない程度に捨て台詞を残してやる
ヘーレム
綺麗に締められてる気がしますこれで
リュード
「ふわぁ…………あふ」 すごい眠そうな面で上から降りてきたリュード。ワイワイ騒がしい集団の中に見覚えのある顔を見て
「……太るぞ」 ボソっと呟いて通り過ぎていったのだが、それが聞こえたかどうかは神のみぞ知る
リオン
「そういえばシュナって言ったけどシュナってあの狼耳のシュナ?」 元気してる?
ヘーレム
「うん、最近は会えてないけど……シュナもカッコいい二つ名が出来たのね」
リオン
なんか雑に聞きながらだらだらご飯を食べさせて終わった感じで。
ヘーレム
いやこれは
二つ名じゃないな!
ツムギ
特徴だぞ
ヘーレム
「うん、最近は会えてないけど……シュナもカッコいい二つ名で呼ばれてるのは聞いたのだわ」
ヘーレム
修正
ヘーレム
「そういえばヴィクトールもカッコいい名前で呼ばれてた……」
ヴィクトール
“導きの子”には負けると思うが、とは言わない配慮がヴィクトールにはできた。
カノエ
ちょっとごめん、ごはん食べれなくなっちゃうから
フェードアウトしまうす天
ヘーレム
そうですね
ここでしめとこう
リオン
みんなでフェードアウト
ヘーレム
ありがあとうございま!
カノエ
ありがとうございます!
リオン
「あ、付け合せのポテトが来た」 ほらお食べ……。 >ヘーレム
ツムギ
ありがとうございました!
リオン
くえくえもっとくえしながら終わろう
おつにゃん。
まっ
没ゼリフ「え、食べないの? じゃあずっとチビのままだな。可哀想に」
ヘーレム
「いいの?」 わーい、とポテトを頬張った。
その後も和気藹々と会話をしながら食事にありつくテーブルが一つ。そのテーブル席を遠目から眺める人影一つ。
そんな穏やかな風景が、星の標にあったとか……。
ヘーレム
という感じで
締めました
リオン
おつにゃん!!
ヘーレム
お疲れ様です、CCありがとうございました!
リオン
エビチリッ!
!SYSTEM
リオンが退室しました
ヘーレム
シュッ
ログはラウンジにはっときます!まっきーさんごめんね、また今度遊んでください!
まっ
またの
ヘーレム
部屋は爆散!
!SYSTEM
まっが退室しました
背景
BGM