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出発前に

20210912_1

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フランシアが入室しました
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シリカが入室しました
シリカ
うむ。
フランシア
はい
では場所に希望などがなければさっくりと描写させて頂きます
シリカ
どこでも良いぞ
フランシア
ではでは
 
 
 
 
 
 
 
 
 
リアン地方、イルスファール王国 王都イルスファールの西より、公園にも程近い場所にある2階建ての1軒屋
此処には、やや小ぶりの家に見合わない二人が暮らしている
1人は、王都に屋敷を持つ騎士の家の娘で 今1人は常に異貌をしている、ダークナイトとも呼ばれる娘
外から見れば、誑かされた側と誑かした側。ものにされた側とした側に見える二人
実情としては、とても上手くいっている。と白い方の娘は思っている
お茶の時間帯、外に次の仕事で使うものを準備するために出かけて一休みした後、恋人をお茶に誘いながら、フランシアは口を開いた
フランシア
「私達が扱う分は、これで一通り手配が終わりましたね」 カップに紅いお茶を注ぎながらシリカの方に差し出して
シリカ
「うむ」 袖のない上衣に、薄手のカーディガンを羽織り、ホットパンツから覗く足を組み、対面に座る娘は頷きを返した。
「まあ、私たちが外から来た人間だとはすぐに知れるだろうから、衣服に関しては準備に何処まで意味があるかは疑問だがな」
フランシア
「後は受け取りと、配送が滞りなく行われるのを待つのみです」 白を基調とした衣服 ブラウスとスカート、ニーソックスの少女は頷いて
「それは、そうですね‥‥文化の違いは如何ともし難いところがあります」
シリカ
「私にとっては、ある意味ではこちらより過ごしやすい部分もありそうではあるが」 角を出しっぱなしでも、イルスファール以上に気にされなさそうだ。
カップに手を伸ばし、それを口へと運ぶ。
フランシア
彼女の言葉に苦笑しつつ 「そうですね。本当に良いところなら、長期滞在を考えたくなります」
「平和な時勢のときに、赴きたかったものですが」
シリカ
「それならば、あんな依頼に巻き込まれる前に行っておくべきだったかもしれんな。ラクセイとやらで、無関係を決め込んで観光を楽しむことも出来ただろう」
フランシア
自分のカップにも紅茶を注いで クッキーを載せた皿──彼女に合わせて平積みにしてあるほどの量のあるものを──勧めるように押しやって
「渡航許可が流石に降りませんから。ただ、」
「国交が正式に結ばれるということであれば、終わった後、赴く機会は作れそうですね」
シリカ
「友好国だというのならば、拒絶されるようなことはなさそうだがな」
フランシア
「アナスタシスだけではありませんが、」 「人が平和に暮らせる様になる場所が増えるのは良いことです」
シリカ
「まあ、ミカヅチとやらについては状況が変わらん限りは観光はできんな」
フランシア
「ええ……、気になる点があります」
「シリカには、もしかしたら一笑に伏されてしまうかもしれませんが」
シリカ
「腐っても魔域だ。平和といえるかは分からんな」
「何だ?」
フランシア
「"(みたま)狩り"、という行い」
「そして鎖国」
「ミカヅチで行われているのは、"異能者"の囲い込み、その魂…かどうかは実際には分かりませんが」
「鎖国は外…シュラに対するというより、内側への牽制なような気がしてならないのです」
シリカ
「国内への牽制? 何のためにそんなことを」
フランシア
「魂を刈り取るものを、国外へ逃さないための方便、となると、踏み切った理由に納得感があるな、と」
シリカ
「確かに時期としては、鎖国の方が先という話だったな」
フランシア
「はい。もし、──、魂を狩る、という行為をするのなら、それは一体何のためにか、と」
「私達はつい最近、そういった事例に触れたばかりです」
シリカ
「アナスタシスの連中も、そういったことをしていたのだったな」
フランシア
頷きを返して
シリカ
「連中というより、首謀者が、か」
フランシア
「魂の一部、をとる、というのはあながち、間違った表現でも、比喩でもなく」
「本当に切り取ってしまっているのではないか、と考えています」
シリカ
「セツナたちから聞いた被害者たちの症状も、魂の欠落によって引き起こされるものとして、納得が行くものではあった」
フランシア
「それをする方法があるのは……サヤや導師カヤの事例を見れば、魔神が絡んでいると思うのです」
シリカ
「とはいえ、同じく魂を奪い、集めていたアナスタシスに関しては、魔神の介入があったという話は聞いていないぞ」
フランシア
「もう一つ根拠があります、まあ‥・確証はないのですが」
「双子の如き似通った点のある、将軍達。双子だと断じられた訳ではないのなら、最初から片方は……サヤのようなケースだったのでは、と」
シリカ
「現段階で確証のある話など、ひとつとしてあるまい」
フランシア
「そうですね」 シリカに頷いて 苦笑する
シリカ
「魔神が化けている、」
とが抜けた。
「サヤの事例に照らし合わせるのならば、あのセツナの方が魔神になってしまうがな」 肩を竦めて。
フランシア
「セツナさんは記憶が欠落していらっしゃいました、もし、です」
「何らかの方法で、預かっていた魂の一部が、戻ったのだとしたら…、と」
シリカ
「どういうことだ。言っている意味が分からん」
フランシア
「記憶とは魂の情報です。それだけではありませんが、サヤが受け取った……元のサヤの記憶はそういった一面を見せるものでした」
「同じケースなら、サヤは戻す方法は分からない。或いはないと仰っていましたが、二人同時に前線に出ていたとして」
「セツナさんのほうが、何らかの方法で欠けた魂を相手に返して、今の将軍を生かそうととしたのなら、と……まあ、」
「すみません。自分でもちょっと、分からなくなってきました」 困ったように笑って
シリカ
「そもそも、今の段階で考えようとしても無意味だ。今回の件について推察するための情報は何も揃っていないどころか、私たちはミカヅチという国をこの目で見てすらいないのだ」
フランシア
「はい」 頷いて 「失礼しました」
シリカ
「将軍とセツナが同じ顔をしているというのならば、奴の言っていた通り無関係ということはないのだろうがな」
フランシア
「ええ、その辺りも気になるところです…‥出来れば、」
「今度は、送るとしても笑顔で送れる相手であってほしいですね」
「サヤには、不意を打たれてしまったので」
シリカ
「ふん。今から別れのことを考えられているとは、あの女も不憫だな」
フランシア
「……お別れする時は、泣いてばかりですからね」 静かに目を閉じて 「楽しい旅でした。戻ってくるとは思っています、ただその時には」
「文句の1つも言いたいな、と思っているだけですよ」
シリカ
「サヤの話ではない。セツナの方だ」
フランシア
「ああ、いえ」 慌てて
「送るとしたら、ですよ。シリカ」 むぅ、と 「そうではない方が絶対にいいに決まっています」
シリカ
「そんな言葉が出てくる時点で、考えているということではないか」
「まあ、私は最終的にあの女がどうなろうとどうでもいいがな」
フランシア
「……それは、考えます」 肩を落として
「……、考えておかないと、迷ってしまいます。今回は大所帯ですから、守る範囲も大きいです」
シリカ
「お前ひとりですべて守らねばならんわけでもあるまい」
フランシア
「一度関わったのです。だから、出来る限りのことはしたい、と思いますよ」
「それはその通りです…守り手は大勢いますし、シリカのように守護を率先して行わなくて良い相手も大勢居ます」
シリカ
「慎重なのは悪いことではないが、それで後ろ向きになりがちなのはお前の悪い癖だな」
フランシア
「……」 む
「……その通りです」 息をついて頷いて
シリカ
「お前やフローラは、サヤの時もそうだったからな」
フランシア
「ローラは確かに、似た者同士だと思います」 頷いて
シリカ
「考えるのは結構だが、不安は己の判断を鈍らせる上に、他者にも伝播するものだ」
フランシア
「……だからこうして、」
「シリカだけにお話しているのではありませんか」
シリカ
「蛮族の戦では、指揮官は決して狼狽えてはならんと教えられて――……む」
フランシア
「それは人族でも一緒です。だから、」
「シリカは、貴重な相手なんです」
シリカ
「……まあ、今のうちに解消出来るものならしておけ」
フランシア
「分かっています。出来る限り、外には出さないようにするのが、」
「今回の旅の課題です」
シリカ
「別に、実際にミカヅチに向かった後も2人の時間が取れないわけではないだろう」
「その時にまた話せばいい」
フランシア
「…はい。甘えさせて頂きます」
えへへと笑って頷いて
シリカ
「代わりに、此処に居る間は私も好きにさせてもらうからな」
フランシア
「それはもう、」
「喜んで」
「と言うより、お互い、好きにしているではありませんか」
シリカ
「……まあ、それはそうだが」
「……他の人間が居る間は、存分にとはいかんからな」
フランシア
「好きにさせてない、みたいな言い方には抗議致します」
「…‥それは、」
「我慢していただいているのは、分かっているつもりですよ」
「つもりなので、何処まで把握できているかは、シリカだけがご存知ですが」
シリカ
「安心しろ。好きにさせてもらえていないとは言っていないし、思っていない」
「……まるで人が甘えたがりのように言うんじゃない」
フランシア
「えへへ」
「失礼しました」 悪戯っ子の様に笑って
シリカ
「今回の件も、気を抜くことの出来るタイミングはなさそうだからな。2人で休む時があっても、ゆっくりとは出来そうにない」
フランシア
「そうですね。出来る限り鎧で、ということになると思います」
シリカ
「武装を解いても、のんびりと休むわけにも行くまいな」
フランシア
「ミカヅチに行くまでは、」
「緊急の仕事は除いては、出来る限り二人でいる時間を作りましょう」
シリカ
「……まあ、特に何処かに一人で出掛ける予定もないからな」
フランシア
「では早速、今からですね」
「仕事の話に付き合って頂けましたから、楽しい話題を挟んでいきましょう」
シリカ
「今からというか、既に2人で居るではないか」
「楽しい話題、か。たとえば?」
フランシア
「今晩の夕飯のリクエストについてです」
シリカ
「魚だな。修羅の魔域にも海があるという話を聞いてから、無性に魚料理が食べたい気分だ」
フランシア
「では買い出しに行くとしましょう。ジョナスからの直入荷品が、並んでいるはずですから」
シリカ
「列車がまだあるのなら、今からジョナスに向かって今日はあちらに泊まってもいいがな」
フランシア
「あ、それは素敵ですね」
「ではそうしましょうシリカ」
シリカ
「分かった。軽く着替えなどを準備したら出るか」
フランシア
「はいっ」
シリカ
小さく微笑んで紅茶を飲み干して立ち上がる。
「荷物は私が用意しておこう。お前は食器を片付けておいてくれ」
フランシア
「わかりました。任せて下さい」
シリカ
「うむ。列車の時間に間に合うよう、なるべく早く済ませよう」 カップとソーサーをフランシアの方に寄せると、2人の部屋へと向かった。
フランシア
嬉しそうな様子を隠すでもなく 笑みを浮かべながら
白い服の少女は後片付けを手慣れた様子で終わらせた
フランシア
こんな所ですね
シリカ
うむ
フランシア
お付き合いありがとうございました。また遊んで下さい
そして帰る前にカイさんとも
シリカ
うむ。また次の機会にな
フランシア
話して置かないとですね…
シリカ
修羅に向かう前に話しておかねばな
フランシア
はい。また機会を作らせて頂きます
よろしくお願いします。今日はありがとうございました
シリカ
では撤収しよう。
ご苦労様だ。
フランシア
20210912_1 ログ番号です
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シリカが退室しました
背景
BGM