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少女達の休日

20210825_0

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ニアが入室しました
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アイリスが入室しました
アイリス
よろしくお願いします
ニア
よろしくおねがいしまーす!
 
 
 
 
――王都イルスファール。
冒険者ギルド支店、〈星の標〉――でのことではなく。
そこから南東に進んだ、商業街の一角での出来事。
 
この日、アイリスはある約束の為に商業街を訪れていた。その内容は、彼女が着る私服を選びに行こう、というもので。
冒険者として、また友人として交友のある“銀猫の”ニアから、普段の鎧姿以外にも服を選びに行こう、と誘われた事が発端だった。
前日までの雨に、僅かばかり不安を抱いていたが 穏やかに広がる青が、その不安をすぐに晴らしていった。
待ち合わせの時間よりも早く集合場所に訪れていたアイリスは、賑やかな商業街に佇んでいる。
街行く人々の様子は明るく、眼前に広がる光景は平和そのものだ。
アイリス
銀色の髪を黒い頭巾の中に収めて 赤紫の瞳は、その光景を見つめている 身にまとっている服は、尼僧に与えられるそれで、地味な色合いに地味な作りだった
これが彼女の普段着であり、戦いに際して無い場合の服装だった
南で大きな戦いがあったと聞くが、自分たちはそれに参加していない。人の軍隊や国家を表立って相手にするのは、自分たちの仕事ではないからだ
それでも、こうした日に、屈託のない表情を浮かべて買い物を楽しむ人達が当たり前にそれを享受できることが、自分には嬉しい
少女の頬は、小さく綻んでいた
そんなアイリスの視界の隅で、ひょいと一人の少女が姿を見せる。
ニア
頭には猫耳のポケットが開いたキャスケット帽を被っており、普段と同じジャケットは緩く肩を出して着崩している。白い肌が陽の光に照らされている。
ブラウスとリボンはそのままに、ショートパンツの下にはタイツを穿いていない。手には黒に金のワンポイントの入ったポシェットを持っている。
予定の時刻よりも早く着く様にしていた様子だが、自分よりも先にやってきているアイリスの姿を見れば
穏やかに微笑んでいた表情が一層明るく照らされ、歩いていた脚が小走りで駆けてくる。
「おまたせしましたーっ」 傍までやってくると一礼し、獣の耳と尻尾がひょこひょこと揺れる。
アイリス
「──、」 近づいてくる足音に、顔を向けて 「やぁ、ニア殿」 と声をかける
ニア
「こんにちは、アイリスさん!」 溌溂、と言った様子で笑みを浮かべて応えると、改めてアイリスの恰好を見て。
左手の人差し指を唇に当てながら、じーっと何かを考える様にする。
アイリス
「……ああ、これか」 自分の格好に目を向けて
「鎧以外では寝間着の他にはこうした服しかなくてな」
ニア
「ああ、いえいえ」 両手をぱたぱたさせると、甘いそれがふわりと香る。
アイリス
「鎧も服も与えられたもので、自分で買おうと思ったことはなくてな。いい機会だと思う。ありがとう」 頭を下げて
ニア
「どんなお洋服が似合うかなあ、って思って……」 とはいえ、尼僧服からぴんと来る服もない。んー、と頭の中で服を構成しつつ
「ふふふ、お任せください。私も探し屋、王都のお店はチェック済みなんです」 どやさ……
アイリス
「それは助かる」
頷いて微笑み
ニア
「ではでは、まずは一軒目から参りましょう!」 楽しそうに笑みを浮かべながら、アイリスに手を差し出して。
アイリス
「こうして、街を眺めていても……私くらいの娘たちは、色々と着飾っていて」
「少し眩しく感じていた」
「……、」 きょとんとしてその手を見て 「…ああ、案内を頼むよ」 ゆっくり頷くと手を重ねて
ニア
「ふふ」 重ねられた手の甲を、親指で小さく撫でて
「では、眩しくない様にアイリスさんもお洒落しましょうね」 嬉しそうに尾を揺らしながら、彼女の手を引いて街中を歩いて行く。
先を歩く背は小さいものの、迷いはなく アイリスの手を引いたまま、人混みもすいすいと抜けていく。
アイリス
「頼りになるな」 微笑を浮かべて 手を引かれるままに進んで
ニア
頼りに、と言われれば嬉しそうに振り向いて
「猫の手をお貸ししますよ」 もう片方の手を胸に当てて続けたが、振り向いた際に足をもつれさせてよろめき
アイリス
「あ…」 手を引いて
半ば抱き寄せる形になってしまうが致し方ない、と支えるように
ニア
「と、と――」 手を引けば、軽い身体は軽々と腕の中に納められる。
「ごめんなさい、ちょっとその……はしゃいじゃって」 腕の中で見上げながら、耳をぴこんと揺らした。
アイリス
「気をつけると良い」 離してやると
「転んでしまったらその衣服も台無しだ」 雨の日の次の日にありがちな、小さな水たまりはそこここにある
ニア
「そうですねえ……」 苦笑しつつ、足元に気を付ける様に爪先で地面をとんと叩いて
「……」 その衣服、と言われれば思いついた様に見上げる。 「普段とちょっとだけ変えてみたんです。暑いですからね」 
そう語る瞳は、当人としては伏せているつもりなのだろうが感想を期待する様にそわそわしている。
アイリス
「そうだな」 肌を手元と顔のほかはほぼ覆った衣服は、ニアの軽装よりも余程暑いだろうに、汗1つかいていない 「今日も暑い」
「いつもながら、よく似合ってると思うよ」
ニア
「……」 スン。 「ええ、暑いですねー……えっ」 
続いた言葉に肩を揺らし、僅かに垂れた尾がひょこっと持ち上がる。
「お褒めに預かり光栄です……」 しっかりと照れながらはにかみながらそう言うと、嬉しそうにまた歩き出し 
一つの店舗の前にやってくると、くるりと向き直って店の看板を両手で示した。
「じゃん。こちらが一軒目のお店で、私のお洋服も良くお世話になっている所です」
アイリス
「私には──、」 と言葉を続けようとして
「此処がそうか」 見上げて
ニア
「ん……、アイリスさんには、どうしました?」 小首を傾げて。
アイリス
「いや」
ふふ、と笑って
「ニア殿の格好は、私には出来ない、と思ったから」
「溌剌としたニア殿にぴったりな、活動的な格好だと思っているよ」
ニア
「どうしてそんな――」 その言葉に唇を尖らせながら、アイリスと自分の体形を見比べて
――……」 そっと口を閉じた。豊かな人……
アイリス
「?。どうかしたか」
ニア
「い、いえ……」 私も数年したらきっと……きっと……。
アイリス
身体のラインはそれほど出ない服だが、だからこそだろうか
それでも在る、とわかるのは確かに残酷な差かもしれない
ニア
>>残酷<<
ニア
「こほん」 何とか思考を貧富の差から切り替えて
「アイリスさんには確かに落ち着いた洋服が似合うとは思いますけど、そうですねえ……」 店の扉を開くと、アイリスを促す様に手招きする。
アイリス
「ああ、失礼しよう」
頭を小さく下げると扉をくぐる
店の中に踏み入れてみれば、そこに広がっているのはアイリスの知らない世界だった。
どこか甘い香りがする明るい店内には所狭しと洋服が並べられており、姿見もそこかしこに置かれている。
隅に用意されている試着室のいくつかは履物が置かれており、既に利用されてもいるようだ。
アイリス
「──、」 呆気に取られるようにその光景を目にして
店員は愛想よく君達へと挨拶をして、どうぞご自由にごらんください、と続けた。
ニアが好んで着ている様なカジュアルな洋服から、落ち着いたワンピースまでが並べられており
小物類の売り場も確りと用意されている。
ニア
「……アイリスさん?」 目の前で手をひらひら。
アイリス
「ああ、……」 視点を引き戻されて
「すごい情報量だ」 苦笑を浮かべる
ニア
「大丈夫ですか? 無理はなさらないでくださいね……、じょうほうりょう?」
アイリス
「キラキラとしていて……なんだか自分が酷く場違いな場所に居るような気がしてな」
ニア
むう、と小さく唸ると、両手を自分の腰に当てて頬を膨らませる。
自分には合わない――というのならば受け入れて他の店へと案内するのだが、自分が相応しくない、と語るのならば話は別だ。
アイリス
「?。ニア殿?」
ニア
「もう、そんな事言って……」 問いには答えず、ぐいぐいと手を引いて――か細い力では引ける訳もないのだが――、奥へと連れていく。
アイリス
「と、っと」 引かれるままに再び歩きだして
ニア
むくれたまま、フリルの装飾がふんだんにあしらわれたワンピースをひとつ手に取ると、
「場違いじゃありませんよ。こんなに似合ってますもん」 それをアイリスに差し出して身体に当て、姿見の前へと押し込んで
「さ、ちゃーんと見てくださいね」 それを見る様に手を差し出した。
アイリス
「………」 じ、と見てから 「…‥い、いや、これはちょっと…」
ニア
「んー、お気に召しませんか?」
アイリス
「装飾が過多というか……普段着には向かない気がする」
ニア
「……んー、確かに。デートに行かれる時とかにはいいかもしれませんが」 普段使いには確かにそうですねえ……
アイリス
「デートか」
「ニア殿にはそう言えばそういうお相手は居るのかな?」
ニア
「ええ。〈星の標〉や神殿に気になる方とか、いらっしゃらないんですか?」
「あ、ふふ」 同じ問いを同時にしたことに笑みを零して
アイリス
「あまり」 苦笑して 「私にはまだ早いし、何より私を見るものは少ない」
「それと同じ様に、私も個人を見ることは少ない」
ニア
「私も同じです。……冒険者をはじめてからは、お誘いを頂く事も増えましたけど」
「では、アイリスさんの初デートはこの銀猫が頂きました」 当てていたワンピースを離して、嬉しそうに笑んで。
アイリス
「これもデートだったのか」 目を丸くして 「初めてのことが今日は多いな」
ニア
「えっ」 本で読んだ奴では言ってた気がする……
「そ、そうですよ。これもデートです」 そういう事に……しよう!
アイリス
「なら、初めての相手がニア殿で良かったよ」
ふふ、と笑って 「戻してきてもらえないか‥私では勝手がわからないから」 とワンピースを抱えて
ニア
頷いてハンガーをラックに戻して、他の洋服を探しつつ。 「あら、どうしてですか?」
アイリス
「どうせなら親しいと思う相手と行ったほうが嬉しいだろう」
ニア
露出は多くなく、華美でなく、普段使いするもの。もんもんと考えながら、ラックを探していく。
探していた手がぴたりと止まって 
「そう言っていただけると、私も嬉しいです」 振り向いた表情は酷く嬉しそうに緩み切っており、緩んだ口からはえへへ、と声が漏れた。
「個人を見る事は少ないーって、先程仰られていましたし」 またラックへと視線を戻しつつ、上機嫌そうに品定めを続ける。
アイリス
「誘ってくれてありがとう」 と添えると ニアの見立てを見守るように佇んで
ニア
「此方こそ、来て頂いてありがとうございます……と、こちらはいかがです?」 ひょいとまた手に取り、いくつかアイリスに見せて行って
アイリス
「これは似合わない……と思う」 「こっちは露出が高いな……」 「これは……どうだろう、足を踏んづけてしまいそうだ」
ニア
「似合うのに」 ぶー
アイリス
とそれぞれにコメントを入れつつ 姿見の前で確認する
ニア
コメントを受けつつ、それに対して自分の言葉も返しつつ けれどアイリスが気に入る事が最も大事であるので、更に他をと探して行って――
アイリス
「過大評価だ、猫殿」 困ったように苦笑して
ニア
「過小評価だ、アイリス殿」 拗ねた様にしながら、アイリスの口調を真似してみせて
振り向いた手に持っているのは、パフスリーブの白のブラウスに、背にリボンのついた黒のキャミソールドレスを合わせたものだ。
アイリス
「……、」 ふふ、と笑って 「…それは、」
ニア
手元以外の露出はなく、白と黒の落ち着いた色合いをしており 華美でもなく、普段使いするにもそう手間のかからないものだ。
「お話を聞いていると、これくらい落ち着いている方がお好みなのかなあ、って……」 ささ、と姿見の前へ促し。
アイリス
「……、」 何処か、憧れの色に近い熱を帯びた瞳が 姿見の自分を映して
「……これは良いな。素敵だ」
ニア
「……」 その様子をじっと見つつ、瞳の色を見ると笑みを浮かべて
「お気に召しましたか、アイリスさん」 横からアイリスを見上げ、覗き込む。
アイリス
「……うん」 頷いて
「少し、着てみても良いだろうか」
ニア
「勿論です!」 空いている試着室の前へと歩いて行くと、カーテンを引いて
「さ、どうぞ。……着方が分からない所があったら教えてくださいね、傍にいますので」
アイリス
「分かった。やってみよう」
頷くと服を受け取ってカーテンを閉める
少し時間がかかったのは、苦戦していたからかもしれない。でも自分で着るものだから、と 努力を重ねた結果
「──、開けるぞ」
ニア
――と、」 アイリスを待つ間、上機嫌そうに鼻歌を歌いながら、試着室の傍らにあった小物が乗ったラックへと視線を向けており
アイリスが声をかけ、カーテンを開くときにはそこに在った猫の顔を象ったポーチを手にしている所だった。
アイリス
「……ど、どうだろうか」
少し恥じらうように声を震わせて 自分の格好を再確認するように見て
ニア
「うん、……」 ポーチを手にしたまま、アイリスへと近付いて行って
苦戦の痕跡をひとつひとつ、丁寧に直していって
全て直すと、改めて引いて見て 
「とってもかわいいです、アイリスさん」 ぎゅっと拳を握りながら、うんうん、と頷いてみせた。
アイリス
「そうか……よかった」 ふふ、と頬を染めながら笑って
「それは?」 とポーチを見て
ニア
その照れ笑いを見ると、誘って良かったと心中で安堵の息を漏らしつつ
「あっ」 そんな息も、ポーチについて問われるとはっとした様に抜けていく。
「え、っと……そのう。アイリスさんに、って」 服を探している彼女に小物もセットで促す事自体は悪くはないと思うのだが、
如何せん猫だ。……如何せん猫、という思考に自分で大丈夫かとつっこみを入れながら、ニアは気まずそうにポーチを後ろ手に回した。
アイリス
「隠されてしまったら見えないぞ」
「猫は好きだ。それも一緒に購入しよう」
ニア
「あう」 苦笑して 「まだ、他にも選んでるんですが……小物入れです」 観念した様に、胸元にひょいと持ち上げて
アイリス
「うん」 頷いて
ニア
「えっ」 猫は好きだ、という言葉に目に見えて嬉しそうにして 銀猫(じぶん)ではなく(ねこ)だとぶんぶんと頭を振った。
アイリス
「昔、飼っていたと思うんだ。記憶の中にある内では、私の最初の友達だったと思う」
「流されてくる前の記憶は、よくは思い出せないんだが……、ずっと一緒だった気がするから、猫は好きなんだ」
ニア
「そう、ですか……どんな子だったんです?」 ポーチの色はいくつかあったので、それぞれを差し出して見せて。
アイリス
「モノクロというかセピアというか、昔の記憶すぎて色まではな。ただ、甘えん坊だった気がするよ」
ニア
「……流される前、だと」
アイリス
「よく懐いていて……首輪の代わりに確か…、リボンを結んでやった気がする」
ニア
「アイリスさんもその子も、やっぱり寂しいですね。もう会えないのでしょうし……、リボン、ですか」 
アイリス
「ああ、もう会えない」 頷いて
ニア
胸元の紫のリボンに触れつつ、続いた言葉には自分の方がアイリスよりも寂しがる様に肩を落した。
アイリス
「きっと置いていってしまっただろうし、猫の寿命を考えると、長命でももう死んでしまっているだろうから」
ニア
「……」 こくりと頷いた。ミアキス(わたしたち)でもない限り、彼らの寿命は本当に短い。
アイリス
「幸せに暮らしていて欲しい。両親共々、と、そう思うよ」
ニア
「寂しく、……ないんですか?」 
アイリス
「そうだな」 ニアが最初に持ってきたポーチを撫でて 「少し寂しい時はある」
「ただ、それ以上に」
「私にはやるべきことがあるだけだ」
ニア
「……」 それ以上、という言葉に、何故か自分の事の様にその()の事が気にかかってしまう。
「ちょっと、しんみりしちゃいましたね」 陰りかけた所を引き戻す様に、アイリスへと微笑みかけて
「お洋服とポーチ、一緒に買っていかれますか?」 
アイリス
「なに、良いんだ」
首を小さく振って
「ああ、買っていく。これにするよ」と ニアが最初に持ってきた色のポーチを手にして
ニア
「はいっ」 アイリスが手にしたのは、銀というにはくすんだ、灰色のそれで
奥の方に置かれていたものをニアが取り出したからか 人の手に触れられていた様子はない
アイリス
「ニア殿にもお礼がしたいな」
「アクセサリーがおいてある場所は何処だろう」
ニア
「ん、ええと……」 こっちです、と促して
洋服がメインである都合、そこまで多くはないものの 
質の良いアクセサリーが陳列されたラックまで、アイリスを案内する。
アイリス
「銀色の髪に、青と金の目だから…‥、」 と向かったのはヘアピンが並ぶ場所で
ニア
「でも、お礼なんてそんな……」 
「アイリスさんのお洋服を選べたんですし、大丈夫ですよ?」
アイリス
「……ああ、」 ふと、思い出して
「これが良いかな」 青みの強い菖蒲の花を象った装飾のついたヘアピンを手にして
「私の名前と同じ名前の花には」
「友情、の意味もあったはずなんだ」
「今日のお礼に、これを贈らせてくれないか」
ニア
「……友情、ですか」 アイリスが手にしているそれをじっと見て
「嬉しいです。それに、アイリスさんと同じ名前のお花なら、いつでも寂しくないですね」 緩んだ笑みを浮かべながら、胸元で手を重ねる。
アイリス
「喜んでもらえたら、私も嬉しい」 頷いて
「では早速会計を済ませてこよう…袋も貰わなければな」 元から着ていた服を思い出して苦笑する
ニア
「ありがとうございます、アイリスさん。大事にします」 頷きを返し 
「……あ、そういえば試着室に置いたままですね」 拾ってこないと。
「この後も、お時間があったらお店を見てみませんか? 買うかどうかは別として……」
アイリス
「ああ、良いとも」
「後学のためになる」
ニア
「ふふ、では……」
「これからも、猫の手をお貸ししますよ」 
アイリス
「ああ、今日1日、借り受けよう」 生真面目に頷いて
ニア
私はこれくらいかなーと
アイリス
うん。〆て貰えると助かる
ニア
はーい、ではでは
 
――この後、二人はニアの好む店舗や入った事もなかった店舗などを回り
当初は洋服をという話ではあったが、アクセサリー類に始まり雑貨なども見て過ごしていった。
ウインドウショッピングが主となり、二人の手に多くの荷物が持たれる事こそなかったものの、
神官や冒険者、探し屋や騎士団員としてではなく、ただの少女として一日を共に過ごした彼女達には確りと思い出が残る事になる。
 
そうして、二人の休日と約束は過ぎていき やがてまた、〈星の標〉にて再会することになる。
ニア
こんな所でしょうか
アイリス
うん
お付き合いありがとう
ニア
こちらこそありがとうございました。
ログ番号は「 20210825_0 」予定です
おつかれさまでしたー、またお会いしましょう
アイリス
ああ、またな
では撤退だ
!SYSTEM
アイリスが退室しました
!SYSTEM
ニアが退室しました
背景
BGM