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降魔は清都に潜む 後編 幕間~宿の一室にて

20210730_0

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ソフィアが入室しました
ソフィア
いるかいないかわからない
シュレディンガーの私
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フィオリが入室しました
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トゥエルヴが入室しました
フィオリ
本編チャット使ってもよかった気がするけどまあヨシ
ソフィア
フィオリならなんでもヨシ
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アニトラが入室しました
アニトラ
ヨシ!
トゥエルヴ
うなじと首筋!?
アニトラ
うなじと首筋!?
椅子の腕おくとこで肘の血管通ってるところダイレクトアタックしてかなしい(あざ案件
!SYSTEM
レイヴェンが入室しました
レイヴェン
もう始まってる!
アニトラ
おじさん!!!
レイヴェン
ふぃおりのおへそ
アニトラ
おへそ
フィオリ
かわいそう
あんまり外で出来る話でもなさそうだし、少し時間を置いたあの部屋でいいかしらね…
トゥエルヴ
へそ
フィオリ
何か希望あります?
ソフィア
私は情報収集を終えて帰ってきた後しかできないけど
トゥエルヴ
特にないです何処でも大丈夫です
ソフィア
情報収集した情報をPLが知らないから伝えられない無能……
アニトラ
道中の護衛デートからかえってきた感じですかねぇ
レイヴェン
じゃあおっとり刀でいこう
フィオリ
まあそれはグレイスさんも帰ってきたあとに共有するということで
ソフィア
;w;
フィオリ
トゥエルヴさんの進路相談が主ですね(たぶん
#
 
 
 
トゥエルヴ
大学にはいかないで、就職しようと思います
ソフィア
お姉ちゃんは大学は行っておいた方がいいと思う
フィオリ
Youtuberって書いてありましたか本気ですか?
トゥエルヴ
本気です
レイヴェン
ゆっくり実況で食べていくと書いていますがこれは
ソフィア
大学いきながらでもYouTuberにはなれるよ
トゥエルヴ
コーラにメントスぶちまける動画でミリオン達成が夢です
アニトラ
いきたい大学なかったんですか?
ソフィア
(低評価ボタン
レイヴェン
(低評価ボタン
トゥエルヴ
行きたい大学もないし、ゆっくり実況もやりたいと思ってます
アニトラ
がんばってね
トゥエルヴ
動画編集に時間を使いたいので、大学行きながらという選択は考えてません
レイヴェン
実は一番残酷なやつ>がんばってね
GM
――マルフォードへ帰還した冒険者たちを待っていたものは、ライフォス神殿のメイスン司祭による、〈慈悲の家〉の検挙の報せだった。
事態が急変する中、ひとまず宿に部屋を取り、これからの行動方針を相談する一行。
しかし、意見の相違から、話はまとまり切らず、思想の相違は衝突へと発展してしまう。
時間も限られる中、このままでは拙いと、冒険者たちは一旦分かれ、ある者は情報収集に、ある者は必要なものの調達に、と行動を開始した。
――それから、いくらかの時が過ぎ……。
#
 
 
フィオリ
なんかちょっと重みをかんじますが
どうぞ!
トゥエルヴ
大地の重み!
ソフィア
大地の重み
アニトラ
ズゥン……
フィオリ
―――」 扉を開け、盆にポットとカップを乗せて入ってきたのは、フィオリだ。
ソフィア
私はまだ帰ってきていないかもしれない女
フィオリ
じゃあ私はかえってきている女
レイヴェン
私もまだ帰ってきていないかもしれないおいたん
トゥエルヴ
お外に出ようとすると引き止められそうなので引き籠ってる高校生
フィオリ
トゥエルヴはいそうね
アニトラ
机の上に、帰り道で買った菓子類を皿に乗せ、それぞれの位置に配膳している。
フィオリ
「ありがとうございます」 自然と音を立てぬよう歩き、お盆を丸テーブルに置く。カップを人数分並べて……
アニトラ
「いえ、こちらこそ」 お茶も自分が用意しようと思ったのだが、何もさせないというのも何だった。
フィオリ
トゥエルヴの前に置いたカップに、静かに紅茶を注ぐ。琥珀の液体が揺れ、湯気と共に芳香がふわりと香り立つ。
「これでも飲んでください。ついでに甘いものも。ちょっとは頭が回るようになります」
いつもの澄ました口調でそう言って、アニトラと自分のカップにも紅茶を注いだ。
トゥエルヴ
少年は窓際で体を丸めている。窓はライフォス神殿が遠目からでも見える方向に開いているようで、立てた両ひざに乗せた頭は、じっとまっすぐそちらを眺めている。
フィオリの声にも特段反応は示さず、ふわりと窓から吹き込む穏やかな風に毛先がなびいた。
フィオリ
「………」 そんな様子に、小さく吐息。 「―――トゥエルヴ、」 彼の分を、ソーサーごとカップを持ち、歩み寄る。 「聞こえてますかー」 彼が身を寄せる出窓に置いた
トゥエルヴ
「……」 じっと視線を神殿に向けたまま、口を開いて――やはり押し黙る。
アニトラ
トゥエルヴが向けている視線は、ライフォス神殿がある方向だ。それを確認しながら、自分は紅茶を口にした。
フィオリ
「………」 何かを言おうとして、しかし唇を閉じ。
彼の視線の先へと目を向けて―― それから、何も言わずに席へと戻った。
アニトラに視線を向け、ちょっと肩をすくめて…… 「……いただきます」 それから、お茶菓子をとって齧りながら、少しずつ紅茶を飲み始める。
アニトラ
困り眉で笑みを浮かべて、 「頂いています」
レイヴェン
「たっだいまー! いやあ疲れた疲れた!」ばこーんと扉を開けて入ってきたのはご機嫌風な草臥れた中年男である。手にはお土産の包みを持ち、顔が紅い。
アニトラ
「あ、おかえりなさいレイヴェンさ……ん」 あっ、のんでる……
フィオリ
―――」 羽ペンをさらさらと滑らせる音すら響いてしまうほど、静かだった室内が急ににぎやかになる。
レイヴェン
「はーいこれお土産、向こうの通りでね、こーんな!こーんな分厚いベーコンがブロックで売っててねぇ、そう言えば塩気が欲しいなあと思ったおいたんはついつい買ってその場で焼いてもらって包んでもらってきちゃったのでした☆」
フィオリ
「おかえりなさい。……へえ、ベーコンですか。どうりで、何だかいい匂いがします」
昼間からお酒を飲んでいる事に関してはもはやコメントもない。
アニトラ
「それ、全部ベーコンなんですか。確かにすごい厚さですね……」
レイヴェン
「紅茶も甘い物もいいけどこう、ガツーンとしたものも食べたい時ってあるよね!」適当にお皿を開けると包みを開き、良い具合に焦げ目のついたベーコンブロックを取り出して
フィオリ
「美味しいものに関しては本当に目敏いですね」 呆れ半分笑い半分といった感じで
アニトラ
部屋中に香ばしい匂いが広がる。トゥエルヴをちらりと見やる。
レイヴェン
「大いに食べ、大いに飲む! 食は全ての土台だよ。動くにせよ悩むにせよ、腹が減ってはまともに動けないからね」冒険者セットからナイフを取り出してカットしつつ
フィオリ
「………」 アニトラの動作につられて、トゥエルヴを見やって
――さっきから、ずっとあのままで」
そんなレイヴェンに、小声でささやく。
レイヴェン
「それはまあ、そうだろうねぇ」何せ彼の前に立ちはだかるのは、今までのやり方を根幹から揺さぶられているるような話な訳で
「トゥエルヴ君、君の分置いておくからねぇ」一番美味しい冷めても美味しい部分を大きめに切った奴をトゥエルヴの席の前において
フィオリ
こくり、と頷く。その表情には、どうしたらいいか分からないといった色がある。この地では自分の身が危ういことも忘れて、少年を案じていた。
トゥエルヴ
やさしみ
アニトラ
おさしみ
レイヴェン
ささみ
トゥエルヴ
にくしみ
アニトラ
じゅわぁ
ソフィア
「……ただいま」 きぃ、と控え目に扉を開いて、フードを目深に被った黒髪の少女も部屋に戻ってきた。
トゥエルヴ
なんか既視感あると思ったら新劇のシンジ君だこれ
アニトラ
最後まで心開かないぱてぃーん
フィオリ
なるほど
レイヴェン
「まあでも、こればっかりはね」助言は出来るかもしれないが、答えを与えてしまう訳にはいかない
ソフィア
部屋の中に充満する香りにすんと鼻を動かして、小さく首を傾げた。ベーコンに紅茶とは不思議な取り合わせだ。
フィオリ
――おかえり、ソフィア」
アニトラ
「……」 出来ることがなく、少々もどかしい。そんな矢先にソフィアが返ってきたのを見て、
帰!
レイヴェン
「やあやあおかえりソフィア君、お腹すいてないかい?」
アニトラ
「すみません、不思議でしょうが……レイヴェンさん、おいしそうなベーコンを買ってきたんです」
レイヴェン
「携帯食ばっかりだったからつい買ってきちゃいました」てへぺろ☆
ソフィア
「……え、っと……」 そんなに空いているわけではないが、断るのも空気が読めないと思われてしまいそうだ。 「……じゃ、じゃあ、いただこう、かな」
フィオリ
「もう少ししたらグレイスさんも戻ってくると思うから、そうしたら情報交換しましょう。それまでは休憩、ということで」
レイヴェン
「どうぞどうぞ! パセリは大丈夫? これがまたベーコンと合うんだ!」
フィオリ
「……パンが欲しくなりますね」
フィオリ
つまりベーコンを口に突っ込んで
アニトラ
「あの……わたし、買ってきてもいいですよ?」
ソフィア
「……う、うん」 フィオリの言葉に頷いて、空いている席につく。
フィオリ
喰えッってやらないといけないのか
トゥエルヴ
あんたはまだリリンもどきなんだから!
ソフィア
「……あ、好き嫌いは、ないから、大丈夫……」
レイヴェン
「ククク……そういうと思ってバゲットを買ってきてるんだなこれが!」にょきにょき
アニトラ
「よ、用意がいい……ですね」
フィオリ
あつあつのベーコンを突っ込む
トゥエルヴ
フィオリ
目を丸くする。ちょっと肩をすくめ、 「まるでデュライ・モーンの鞄ですね」
そういって、くすりと笑った。
レイヴェン
「あれいいよねぇ、余裕が出来たらぜひとも買わないと」おさけがいっぱいはいる!
ソフィア
「……わ、私も、ケーキを買ってきた方が良かった、かな……」 これからの行動を考えると、どこかの店に立ち寄って顔を覚えられたりするのは都合が悪いと思って、何も買わずに帰ってきたのだ。
アニトラ
「資金に余裕が出来たら、わたしも買うつもりです」
「ふふ、大丈夫ですよ。これだけあれば、ひとまずは」
レイヴェン
「気にしない気にしない、おいたんはみんなの美味しそうに食べる顔が見たいだけだから」
フィオリ
「〈空間拡張の鞄〉ですね。ちょっと値は張りますけど、便利ですよ。愛用品です」
トゥエルヴ
おかん…
レイヴェン
「勿論グレイス君やトゥエルヴ君もね」
フィオリ
「ケーキ……]
トゥエルヴ
「……」 背後から聞こえてくる暖かい言葉に、口辺を引き締めて両膝に顔を埋めた。両手を、祈りの形に組む。
フィオリ
「それはもう、ちょっとしたパーティ…… ううん、この場合、壮行会か決起会か」
ソフィア
「……美味しそうな、ケーキのお店、見つけたから……無事に解決できたら、また、買ってくる、ね」
フィオリ
「……そうだね。無事に解決できたら、きっと」
アニトラ
「そうですね。その時は是非、味わいたいですね」
ソフィア
「……」 手を合わせてから、紅茶を一口。ちらりと隅でうずくまったままのトゥエルヴを見て。
レイヴェン
「ケーキ、いいね……是非ワインと一緒に頂きたい」
フィオリ
「……」 やはり、そんなトゥエルヴをちらりと見てから
「ケーキと、ワインですか? あまり、一緒に合わせるようなイメージがないですね。合うものですか」
そう言いながら、紅茶を一口。いつもの茶葉の、いつもの味だ。イルスファールから持ち込んだものは、これが最後になってしまった。
レイヴェン
「おいたんは合う!と思う!人によるとは思うけどねぇ」
アニトラ
菓子類に手をつけ、紅茶を間に挟み、しばらくしてから切られたバゲットにベーコンを乗せ、頬張った。
口の中が少々不思議になるが、許容範囲だ。
「合うものもありますね」 一応は、と。
ソフィア
「……お酒は、飲んだことがない、な」 そもそもどういう味なのかもよく知らない。あまり飲むつもりもないんだけど。
フィオリ
「そうなんですね。食には関心の低い環境にいたもので……」
レイヴェン
「不思議なものだよねぇ、合う合わない飲める飲めない食べる食べれない食べたくない、食べ物一つとっても人によって反応は千差万別なんだから」小さくカットしたベーコンをちまちま頂きながら
ソフィア
「……」 小分けにしてもらったベーコンをフォークで一枚口に運ぶ。
フィオリ
「私もあんまりかな。少しは飲めるけど…… そのあとのことをよく覚えていない事が多くて」
アニトラ
レイヴェンには緩く頷きながら、 「えっと……ツァンナをよく撫でたことは……」 覚えています?
ソフィア
「…………」 そうなんだ。つまりフィオリを酔っ払わせれば……。
トゥエルヴ
ソフィア!?
フィオリ
「記憶が曖昧になるのってすごくこわいじゃないですか。その間の責任を取れない怖さというか……」
ソフィア
アニトラ
レイヴェン
フィオリ
「……ええっと…… そんな事をしたような…… してないような……」
アニトラ
「し……してました。やっぱり、覚えていないんですね……」
ソフィア
「……の、飲む時は、気をつけて、ね」
レイヴェン
(だいぶ弱かったからなぁ、次からは舐める程度で止めておこっと)
フィオリ
「…………気を付けます」 澄ました顔でカップに口をつけるが、少し顔が赤らんでしまうのは隠せなかった。
――にしても、そうですか。ツァンナを。……覚えていないの、ちょっと損をした気分ですね」
アニトラ
「あの……言ってくだされば、いつでも触っても大丈夫ですよ」
フィオリ
「い、今のは独り言で……」 こほん、 「……そうですか、それじゃ今度改めて……」
アニトラ
「あ、す、すみません……。はい、酔っていてもあのぐらいでしたから、大丈夫です」 うん
「あの、トゥエルヴさん……少し、休憩しませんか?」
フィオリ
「………」 アニトラはそう言ってくれるが、失態だ、とちょっとため息をついて
ソフィア
「…………」 私の耳や尻尾も触っていいよと口に出すのはさすがに憚られた。
アニトラ
「何か口にして、別のことをして、一度離れた方が良いかもしれません」
フィオリ
横のソフィアの内心をよそに、アニトラの言葉に誘われるように彼を見やった。
トゥエルヴ
脚と体に挟まれた、祈りに組まれた両手に、ぴくりと力が込められる。
ゆっくりと顔を上げて、アニトラを見た 「……離れるって?何から……」
アニトラ
「考え事からですよ」
トゥエルヴ
困ったように表情を歪めて 「……」
アニトラ
「ずっと何かをし続けているというのは、身体を動かしていなくたって、消耗することなんです」
トゥエルヴ
「……僕、」 消耗する、の言葉に目の前に置かれたティーカップを漸く見つけて、視線の先にあるテーブル上の料理を見つけて、小腹が空いている事に気付く。
フィオリ
「とりあえず、何かお腹に入れてください、トゥエルヴ。――今日、まだあまり食べていないでしょう?」 何事もなければ、オールテアに到着してから、ゆっくりと休息するつもりだったのだ
トゥエルヴ
「……ん」 素直に頷いて、目の前のティーカップに手を伸ばした。
レイヴェン
「うんうん、このクッキーはコーヒーが入ってるのかな?ほんのり苦みがあっていいねぇ」ぽりぽり
アニトラ
HQ!?
ソフィア
コーヒークッキーHQ!?
トゥエルヴ
3000ギル!?
レイヴェン
我々が納品したものを我々が消費する
トゥエルヴ
ゆっくりと冷めた紅茶を口にして、味を探すように舌の上で転がす。
ソフィア
「…………」 紅茶を啜り、テーブルに近づいてきたトゥエルヴには何も言わない。言わなければいけない最低限のことはすでに伝えてある。
フィオリ
「………」 それを見て、あからさまにほっとした表情をした。
アニトラ
「食感も大変良いですね。しっとりしたクッキーもあるのですが、わたしはこうしてサクサクしたものの方が好きです」
レイヴェン
「とってもサクサクだねぇ」さくさく
トゥエルヴ
ずるずる、ずずず……
フィオリ
へたくそな食べ方、飲み方だが、あえて何も言わない。
トゥエルヴ
もぐもぐ、ぽろぽろ、さくさく、ぼろぼろ
フィオリ
「これで、ここへ持ち込んだ分の紅茶は終わりです。この街でも探してみたんですけど、案外近いものはなくて」
「これがあると落ち着くんですけどね。私にとっては、日常の味なので」
アニトラ
ちらかるクッキーのカスが気になって、ちょっとそわそわしている……。
フィオリ
「お味はどうですか、トゥエルヴ」
トゥエルヴ
クッキーをもう一口運ぶ寸前で振られた声に、ぴたりと動きを止める。
「………なんで、そんな事聞くの」
フィオリ
「どうしてって。おかしいですか?」
トゥエルヴ
「…僕が美味しいと、君に何かあるの?なんでそんなに、僕の事気に掛けるの……あんなに――」 視線が少女から逃げていく。
ソフィア
「…………」
アニトラ
「知人として、友人として、人を気にかけることは、おかしいことでしょうか?」
トゥエルヴ
「……おかしいよ。……どうして、自分を嫌ってる相手を……そんなに心配できるの」
フィオリ
「………」
アニトラ
こればかりはフィオリだけが持っているものだけど、と自然とフィオリに目が行く。
フィオリ
ことり、とカップを置いて、
「難しい質問ですね」
トゥエルヴ
「………」 すっかり食欲が失せて、食べかけのクッキーを皿に置いた。
フィオリ
細い肩を、軽くすくめる。
「……そうですね。最初は――対抗意識、みたいなものも少しあったかもしれません。私は、いい子ではないし、性格も悪いので」
「いつか、神殿の庭で喧嘩したこと、憶えてますか?」
トゥエルヴ
黙して応えず。じっと視線をクッキーに注いだ。
フィオリ
「……私はしっかり覚えてます。何せ、トゥエルヴは、はじめて出来た同年代の友人でしたから」
トゥエルヴ
「………っ」 友人、の言葉に困惑の視線がフィオリへと向けられる。
フィオリ
「いえ、出来た、と思ったかな」 その視線に、再び肩をちょっとすくめる。 「でも、私に穢れがあることを知られて……」
「覚えてますよ。あのときは悔しくて、悔しくて、夜も眠れなかったですから」 言葉とは裏腹に、口調は穏やかだ。塞がった傷のかさぶたを撫でるような。
「それで―― いつか認めさせてやるって、思っちゃったんですよね」
「ナイトメアじゃなくて、私個人を見てほしい、って」
トゥエルヴ
――……」 下唇を噛んで、俯く。
フィオリ
「いつかちゃんと、友人として認めてほしいって」
「だから、性格悪いんです」
「でも、そんな風にトゥエルヴを見てたら…… 今度はなんだか、放っておけなくなってしまって」
自分でも変だと思う。あんなに危なっかしいし、食べるのは下手くそだし、そもそも自分のことを嫌いと公言する人間なのだ。
トゥエルヴ
「……わかんないよ、わかんない。僕、どうすればいいの……」
誰かに向けた言葉というよりは、自身に問いかけるように呟いて、両手で祈りの形を作る。
――……ライフォス…」
フィオリ
「……私にも、どうしてか分からないんですけどね」
「質問の答えは、一つです。トゥエルヴの事を気に掛けるのは――そうしたいから。私が、そうしたいからです」
――でも、それは、皆そうなんじゃないですか?」
トゥエルヴ
自分で聞いておいて、受け止めきれない返答に困惑する。必死で祈りの形に作った両手を握り込む。
レイヴェン
「どうすれば良いのか、どうすれば正しいのか。容易に答えは見出せず、行く道は五里霧中が如し。しばしば人は立ち止まり、この道は正しいのかと問いかける」
ソフィア
「……私は、違うよ」
「……私が心配なのは、フィオリや、ルチアちゃん。……トゥエルヴさん自身のことなんて、気にして、ないから」
フィオリ
――でも、ここまで来てくれたのは、ソフィア自身で決めたことでしょう?」
ソフィア
「……そういう意味なら、そう。……私がフィオリが心配で、力になりたいと思ったから、来たの」
「……でも、そもそも、彼は何も考えてない。何も考えようともしてない」
フィオリ
「ソフィアは、自分で選んで、自分で決められる」 ――今のソフィアは。それは、フィオリにとっても、とても誇らしいことだ。 「――そして、そう思ってくれたのは、すごく嬉しいし、何度お礼を言っても足りないくらい」
ソフィア
「……今だって、声を掛けてもくれない、助けてもくれない神様になんて縋って、……逃げてるだけ」
「……そんな人が、フィオリの、何を否定できるの?」
フィオリ
「……別に、否定(それ)でもいいんです。やっぱり認められない、でも構わない」
「その結果、ルチアたちを助けるのに手は貸せないって事になっても、それはそれでいい」
トゥエルヴ
「………」 ぎゅっと両目を瞑って必死に祈る。
ソフィア
「……祈って、ライフォスの声は聞こえた?」
トゥエルヴ
「………きっと、声を聴かせてくれる。今はまだ、祈りが足りてない、だけで……」
フィオリ
――それは、本当に祈り?」
トゥエルヴ
「……え」 顔を上げ、目を開く。
フィオリ
――自分で考えるのが怖いから」
フィオリの表情には逡巡があったが、振り切るように、
「自分の行動に、責任を持たなくてはいけないから。――自分のしてきたことが、間違っているかもしれない、と疑うのが怖いから」
トゥエルヴ
――……」 徐々に金色の瞳が見開かれていく。
フィオリ
――そんなに苦しそうなのは、」
「……トゥエルヴの中に、どこか、そんな葛藤があるからなんじゃ、ないですか」
トゥエルヴ
見開かれたままの瞳が、徐々に下へ降りていく。聖印を握ろうと伸ばした指先が、聖印――ではなく自分の胸元を握った。
思い出されるのは、王都で出会った時に少女に零しそうになった言葉だ 「……僕、本当は――」 それを再度繰り返してから
穏やかに瞳が瞬いて、ゆっくり立ち上がる 「……ごめんなさい。もう少し、考えてみる」 その言葉は、考える事から離れるべきとアドバイスしてくれたアニトラへと向けられた。
レイヴェン
そして自分の発言が闇の中に消えていたことに今更気づいてしまった
フィオリ
なんてことだ
アニトラ
おじさん!?
トゥエルヴ
おじ!?
レイヴェン
;;
ソフィア
「……そもそも、今の今まで、何も考えて、なかったでしょ」
フィオリ
―――」 それ以上は踏み込まず、少年に頷いて
「……ちょっと、グレイスさんの事を思い出していました」
トゥエルヴ
「………」 ソフィアの言には、言葉が詰まる。言い返せないと体全身で言っているような
アニトラ
「……はい。休み休みで、考えましょう」 頷く。
トゥエルヴ
「…考えて、なかったかな」 曖昧な問いがソフィアへと向けられる。せめて体裁を整えたい。
ソフィア
「これだけフィオリに、思われてて……これだけアニトラさんや、レイヴェンさんから、優しくしてもらってるのに」
「……私が出掛けて、帰ってくるまでの間、……あなたは、何か、考えてた? ……さっきしてたみたいに、ライフォスに祈る、振りをしてただけじゃないの」
フィオリ
どうしても、正しいとは思えない――そう、苦しそうに叫ぶグレイスの顔が、不意に少年の顔に重なったのだ。
トゥエルヴ
「……」 どうだったかな、と思案する瞳がソフィアを見つめて、虚空を泳ぐ。
泳いだ視線の先にいたアニトラに、こちらからも頷いて遅い返答を送る。
フィオリ
――……」 細い息を吐いて、くったりと背もたれに身を預ける。
トゥエルヴ
「……これ、美味しそうだったんだね」 今まで視界に入っていても意識に入ってこなかった美味しそうなベーコンを見やって
ソフィア
「……グレイスさんが戻ってくるまでに、何も変わってないなら、本当に、追い出すから」
レイヴェン
「眼中になかった奴だコレ!!」がびーん
アニトラ
「ええ。このままでも美味しいですが、バゲットと一緒に食べても……」
「ソフィアさん……」 といっても、強く止めるように言うことは出来ないのだけど……
トゥエルヴ
ソフィアに頷く。レイヴェンにごめん、とつぶやく。アニトラに視線を向けて
ゆったりと瞬きをしてからフィオリを見た。
フィオリ
「……ソフィアは頼もしいな……」 恐らく彼女は本当に実行するだろう。少しだけ困ったような笑みを浮かべる。
レイヴェン
「なあに、悩む事は大変なことだけど大事なことさ。どこに進むのか、戻るのか、結局最後に決めるのは自分自身なんだから」
アニトラ
「人生は選択の連続、ですね」 レイヴェンに頷いて
トゥエルヴ
「………」
フィオリ
「……頼もしくなった、かな」
ソフィア
「……それが選べるのが、どれだけ幸運なことなのか」
フィオリ
自分に言いづらいことも、ソフィアははっきりと言ってくれる。――以前の彼女は、もっと控えめで、自分の意思を強く発言することを避けていたように思う。
ソフィア
「……ちゃんと、考えて、ね」
フィオリ
「人生の先輩の言葉は重いですね?」>レイヴェン
レイヴェン
「おいたんの言葉なんて吹けば飛ぶような軽いモノさ」肩を竦めた
ソフィア
――……」 フィオリの言葉と、視線から感じる彼女の考えに、小さく首を横に振った。 「……フィオリのおかげ、だよ」
トゥエルヴ
「…考えて、自分で選択する。……それをずっと、皆やってるんだね」
フィオリ
「………」 ふと視線を感じて、トゥエルヴを見る。大丈夫? と言うように、軽く首をかしげて
トゥエルヴ
「……」 フィオリと目が合って
フィオリ
「私に出来たのは、きっかけを作っただけ。後はなにもしてないよ、ソフィア」
トゥエルヴ
まだ金色の瞳は迷いに揺れたままだが、ふと4人をそれぞれ見やってから 「……ありがとう」 4人に向けてそう呟いて、踵を返した。
ソフィア
「……そのきっかけが、なければ、私は、今ここにいることさえ、なかったから」
トゥエルヴ
「……レイヴェン、あとでベーコン、また温めてくれる?」 扉を閉める寸前でちらっと
レイヴェン
「はーい、お任せあれ」
アニトラ
「いえ」 緩く首を横に振って、トゥエルヴを見送った。
トゥエルヴ
返答に満足して、扉を静かに閉めた。
ソフィア
「…………」 それに、彼に強く当たっている理由には、単なる個人的な嫉妬もある。
フィオリ
「……そう。でも、それは私も一緒」 ソフィアたちが居なければきっと、少年に対して、いつまでも踏み込めなかった。関係が変わってしまうのが、怖かったから。
―――」 トゥエルヴを見送ってから、ごん、とテーブルに突っ伏した。
レイヴェン
「さて、と。それじゃあベーコンだけじゃ物足りないし何かもう2,3品、と情報も調達なりしてきましょうかね。」
トゥエルヴ
食べかけクッキーとぼろぼろの食べかすはそのままです
ソフィア
「……ふぃ、フィオリ?」
アニトラ
わかる
アニトラ
「あっ」
「く、クッキーが……」 髪についた……慌てて指で軽く摘んで避ける。
トゥエルヴ
く、くっきーー
アニトラ
トゥエルヴさんの食べかすのクッキーが……
レイヴェン
「フィオリ君もソフィア君も、アニトラ君もお疲れだね。とりあえず動けるようになるまで休んでるといいよ。いざと言う時に動けないとコトだしね」
フィオリ
――……」 周りの声にも、アニトラの指にも反応しなかったが
トゥエルヴ
大小さまざまなサイズを取り揃えてございます
フィオリ
突っ伏したまま、小さく肩で頷きを返して>レイヴェン
レイヴェン
「はーい、それじゃあおいたんはもう一回でかけてきまーす。何かリクエストはあるかな?」
アニトラ
とりあえず大丈夫なぐらいはよけてから、 「レイヴェンさんも、ですよ。無尽蔵じゃないんですから……」
ソフィア
「リクエスト……ええ、っと……」
「お酒は、程々に……ね」
レイヴェン
「この年になると、上手い気の抜き方も覚えるからもうちょっとは大丈夫さ」ウインク
アニトラ
「……ふふ」
レイヴェン
「……大丈夫さっ」ウインク>お酒はほどほどに
フィオリ
「………」
――あぁ………怖かった」 その言葉は、つい漏れてしまった、という感じで。
アニトラ
「……」 下がり眉でフィオリを見て、僅かに笑む。こんな時に声をかけ、支えるのはソフィアだ。
フィオリ
でも、これで――これがきっかけになれば。彼がこの先、どんな答えを出したとしても、その結果は受け入れられる。そんな気がした。
ソフィア
「……」 フィオリから漏れた言葉に、眉根を下げて。 「……ごめん、ね。……フィオリに、そういう思いをさせるつもりは、なかったんだけど……」
フィオリ
「……う、ううん」 しまった、と顔を上げて、 「違うの。大丈夫――
ぱらぱらと、髪から落ちるクッキーの細かな破片に――
「は…… は…… っくしゅんっ」
アニトラ
取り切れなかったのは悪かったけど、くすりと小さく笑った。
フィオリ
「………」 恥ずかしそうにしながら、ぱたぱたと前髪をはたいた。
フィオリ
わたくしはこんなところでいいかな
レイヴェン
こっちもオッケーですよー
アニトラ
「……少し、部屋で休んできますね。それでは」
フィオリ
「……はい、また後で」
ソフィア
「……うん」 アニトラに頷いて。 「フィオリも……ちゃんと、休んで、ね。……結局、あんまり休めて、ないでしょ」
アニトラ
自分の食べたあとを纏めて、下げながら、この場を後にした。
フィオリ
「ん。気分の方はだいぶすっきりしたけど。――お言葉に甘えて、今度はちゃんと休ませてもらうね」
自分のことを案じる少女に、ありがとう、と心から微笑んだ。
ソフィア
「……」 頷きを返すと、まだ少し残っている紅茶の前の椅子に座って、背もたれに緩く体重を預けた。
アニトラ
ぃぃょ
フィオリ
本編窓でもよかったな……まあヨシ!
トゥエルヴ
CCでやる内容じゃないなって途中ふと思いましたが血の迷いということにしました!
フィオリ
一時になっちゃったしここまでとしましょうか
ソフィア
ぃぃょ
トゥエルヴ
ヨシ!
レイヴェン
はあい
フィオリ
お疲れさまでしたあ
ソフィア
おつかれさまでした
レイヴェン
お疲れ様でしたー。
トゥエルヴ
お疲れ様でしたあありがとうございますうう
フィオリ
また日曜日よろしくおねがいします
アニトラ
どきどき文芸部でした
おつかれさまでした;;;
トゥエルヴ
よろしくおねねね
アニトラ
ありがとうございました
レイヴェン
ではまた日曜日に!
フィオリ
ログは20210730_0のよてい
トゥエルヴ
これってその
アニトラ
ほい
トゥエルヴ
調査してるCCとかも可能なんですか、余裕あればおじかソフィアについて僕も調査協力を……
フィオリ
ん?
ああ、どうぞどうぞ
トゥエルヴ
したい!!(現状何もしてない
アニトラ
いってこい
フィオリ
ぜひやってください
トゥエルヴ
わあい
レイヴェン
やるとよい
フィオリ
といっても明日と明後日昼しかないから予定早めに調整したほうがいいかもzzz
トゥエルヴ
おじかそふぃあは土日のどちらか昼空いてますか空いてなかったら大丈夫です脳内補完します
アニトラ
わかるまん
またよろしくおねがいします
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アニトラが退室しました
レイヴェン
土日のどちらもお昼はあいてなくてですね(小声
トゥエルヴ
しゅん…
レイヴェン
ごめんな!
トゥエルヴ
いいよ!
フィオリ
夕方とか
トゥエルヴ
夕方とか(ちら
レイヴェン
日曜日の7時くらいしか……
トゥエルヴ
ぎりぎりになっちゃうとあれですねやめとこう!
ありがとう!
レイヴェン
ごめんね!
トゥエルヴ
いいよいいよ仕方ない!
では撤退じゃい!シュシュシュ
おつかれさまでしたーーーありがとーーーー
レイヴェン
同じく撤退!おつかれさまでした!
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トゥエルヴが退室しました
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レイヴェンが退室しました
フィオリ
てったいたい
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フィオリが退室しました
背景
BGM