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亡国のアナスタシス 幕間

20210530_1

!SYSTEM
GMが入室しました
!SYSTEM
ウィスタリアが入室しました
ウィスタリア
お邪魔します
GM
ちょっと前のシュナエスログ見てるからまってね
ウィスタリア
了解です
GM
読みむぅした
どこでお話しよう
ウィスタリア
王都でいい気はします 或いはユディスでしょうか
GM
王都のどこかなー。シオンが借りてる部屋にでもいくか
ウィスタリア
分かりました
GM
あんまり関係なさそうだけど昨日の卓の前か後どっちがいい?
ウィスタリア
んー
前で良いと思います
GM
OK
じゃあよろしくお願いします
ウィスタリア
よろしくお願いします
 
 
GM
イルスファールで開発された新たな《魔動騎士》の緒戦は、無事に勝利に終わった。
その操縦者たちは戦いの後、王都に戻ってしばしの休息を取ることにする。魔動機甲兵の操縦でさえそれなり以上の疲労を伴うというのに、魔動騎士――ましてカグラの力を借り受けて強引に起動しているとあれば、その疲労は冒険者の身体にも決して小さくないものだ。
王都に戻る時、シオンは別れ際ウィスタリアに翌日〈星の標〉に借りている自分の部屋に来るようにと言葉を残した。
それに従い、今君はシオンの部屋の前までやってきていた。
GM
というところから
ウィスタリア
白のブラウスに黄緑色のスカート ──それは少女の普段着姿で 礼儀正しく扉をノックし 「ウィスタリアです」と名乗ると 部屋主の返事を待つ
シオン
「待ってたわ。どうぞ」 中からはすぐに聞き慣れた女性の声が返ってくる。
ウィスタリア
表情は普段どおりのそれで、作戦が始まる前の酷い疲労感や焦燥感からは脱したようにも見える
「──、失礼します」 扉をゆっくり開き お辞儀をしてから入室する
GM
部屋の中には、備え付けられた家具しか置かれていない。借りたばかりで長居するつもりもあまりないのだろうから、当然と言えば当然なのだろうが、人が暮らしているにしては少し殺風景だ。
シオン
「……だいぶ、表情から険が取れたかしら」
ウィスタリア
「お邪魔します……」 少し部屋を見回して 考えてみれば誰かに部屋に招かれるというのは、初めてのことかもしれないと少女は思い至った
シオン
やってきたウィスタリアの表情を見ると、ほっとした様子でそう呟く。
ウィスタリア
「……、」 頬に触れて 「‥疲労感は、消えてきたと思います。肉体的な疲労は残っては居ますが、」
「重たい荷物を背負っているような感覚は、今はありません」
シオン
「そう。それなら良かったわ」 さあ、座ってとテーブルのそばにある椅子をひとつ引いて着席を促して。
「……こんな何もない部屋で、少し申し訳ないけれど」
ウィスタリア
「いえ、星の標の標準的なシングルルームです。仮の滞在であれば、致し方ないことだと思います」 
頷いて席について
シオン
「ガルバさんからは、短期だろうがなんだろうが好きに家具を置いていいとは言って貰ってるんだけど。流石にそんなことを気にしている暇がなくって」 苦笑して、自分も椅子に座る。
「……精神的な疲労はひとまずマシになったみたいだけど、身体的にはどう? 《魔動騎士》に乗った負担は、決して少なくないだろうってヘルミーネやリカルドたちも言っていたけど」
ウィスタリア
「……、全身の感覚が鈍化していて、筋肉痛や各種の消耗の症状が見られます…ただ、」
「不快ではありません。…それどころか、何処か、……」 と言葉を切って
シオン
「……何処か?」
ウィスタリア
「根拠となるべき記憶はありません。ただ、懐かしく感じます」
シオン
「懐かしい――か……」 その言葉にふと考え込んで、気遣うような目を向けて。 「……ロキたちと会ったあの遺跡での話を、してもいいかしら」
ウィスタリア
「……はい」 膝の上で拳を作り、少し緊張した様子を見せる
シオン
「……あなたが何処まで覚えているかは分からないけれど、あの時《魔動騎士》に搭乗したあなたは、随分と慣れた様子だったわ」
「それにロキは、あなたをアレに乗せる直前に『己が何者か知りたいのだろう』なんて言っていた」
ウィスタリア
「……、断片的ではありますが、意識はありました」 淡々と 「状態としては椅子に手足を縛り付けられて、口を封じられ、その光景を見せつけられるという形でしょうか」 
「……だから、皆さんをこの手で殺した記憶は、あります」
シオン
「…………そう」 目を伏せて、深く息を吐く。 「ごめんなさい、思い出させてしまって」
ウィスタリア
「いいえ……」 「必要なことだと思います」
シオン
「そう、ね。……ロキともう一度対峙するなら、彼が同じ手段を用いようとしてきてもおかしくない」
ウィスタリア
「……はい、ロキさんが言っていたことは、カグラさんが仰っていた私に関する情報なのでしょう」
「……今を生きている中で、もっとも私に関して詳しい方なのかもしれません」
シオン
「同じ轍を踏まないためにも、私たちはあなたの抱える事情をしっかり理解する必要があると思う」
頷きを返して。 「ロキも言っていた通り、あなたは《魔動騎士》……いいえ、《デモン・ギア》の操縦手だったのでしょう」
ウィスタリア
「……、」 小さく頷いて
「状況的にも、経験的にも…そうだと思います」
シオン
「……ええ。あなたの動きは、生身も、搭乗した後もよく訓練されたそれだった」
「ガンズランという国について調べれば、もっと有力な情報が得られるのかもしれないけれど……」
ウィスタリア
「……ドクター・ヘルミーネから伺いました」
シオン
「……彼女は何て?」
ウィスタリア
「リカルドさんであれば、アル・メナス末期までの世界を見てきているだろうから、なにかご存知ではないか、と」
「ただ、ガンズランと言う国について、何処までご存知かは、分かりません」
シオン
「そう……。次に戦場に立つまでに、一度彼からも話を聞いておいた方がいいかもしれないわね」
「いずれにしても、」
「カグラ様を取り戻して、ロキを止めるためには、あなたはあなたの過去から目を背けることは出来ないわ」
「……何もしなければ、きっともう一度同じことが起きるだけだから」
ウィスタリア
「……、」 小さく頷いて
シオン
「あなたの過去がどんなものであったとしても、私はあなたへの接し方を変えるつもりはないわ」
「私よりずっと付き合いが長い他の人たちなら、尚更でしょう」
ウィスタリア
「……、ありがとうございます」
シオン
「今のあなたがどういう人間であるかは、よく知っているもの。……前は、少しひどい事も言われたけれど」 ふふ、と冗談めかして小さく笑う。
ウィスタリア
「……、」 少女は困ったような表情を薄く作って 沈黙して視線を下げる
シオン
「……ごめんごめん、責めるつもりじゃないの」
ウィスタリア
「……これから話すことは予測、になります」
「いえ推測、が正しいですね」
シオン
「……聞かせて貰える?」
ウィスタリア
「恐らくなのですが、」
「ロキさんが私に使われたのは、ゴーレム、魔動制御球の制御、様々な魔法体系でも扱われる、指示語(コマンド・ワード)であると思います」
「そして私は……それを扱われると、ああなるように暗示がかけられているのだと思います」
「……あの時、自分が塗り替えられていく感覚がありました」
シオン
口元に指を当てて。 「暗示、か。確かにあの時、あなたは一種の催眠状態に陥ったように見えたわ」
ウィスタリア
「……それと」
シオン
「それを回避する方法っていうと……どうすればいいのかしら。魔動機文明語でもなかったし、別の魔法体系を元にしたものだとすると……上手い対処は思いつかないわね」
ウィスタリア
「……」 あれは最近のことから数えて2回目、という言葉は飲み込んで 「ええ…、なので」 話を戻して
「私の聴覚を、なんとかする方が早いとは思うのです」
シオン
「なんとかするって、具体的には?」
ウィスタリア
「聞こえなくするとか…‥或いは、ドクターに相談して、一時的にカット出来る耳栓等を作って頂くか、でしょうか」
シオン
「それで他の行動に支障が出てしまうのが心配ね」
「後は魔術師ギルドやそういうのに詳しそうな人に相談してみるとか……、それ以外だと、その暗示をさらに塗り替えられるように自分を強く持つ、とか……?」
「……最後のはダメね。全然具体性がないわ。我ながら情けない……」
ウィスタリア
「………、」 行動の支障については頷いて 「……自分を強く」
シオン
「お、思いつきだからそんなに真面目に考えないで頂戴」
「でも――
「あの時、“魔装機神”になりかけたカグラ様が私たちを助けてくれたのは、カグラ様が私たちのことを本当に強く想ってくれていたからだと思うわ」
「あの時はカグラ様も自分の存在や意識を塗り替えられそうになっていたんだと思うの。それに一時でも抗えたのは、自分はそう在りたいのだと強く思っていた事が関係しているはず」
「……だと、私は信じてるわ」
ウィスタリア
「………、不確かな根拠です、ただ」
「カグラさんの力もあれば……、それで、自分を強く保てるのであれば……」 胸に手を当てて 「もしかしたら」
「……、」
「私も、……私も信じたいです」
シオン
「……ええ。それに、カグラ様を信じるように、私はあなたの事も信じるわ」
「私たちは今、カグラ様の力で繋がった運命共同体のようなものだと思ってる。全員がお互いのことを強く想えるのなら、何かを変えられる、そんな気がするの」
「それで――ええと……、その、ね」
ウィスタリア
「……?」 小首を傾げて
シオン
「これが今日あなたを呼び出した一番の理由というか、確認しておきたかったことなんだけど……」
こほん、と咳払いをひとつ挟む。 「……あなたとエスメラルダは、どういう関係――ううん、あなたから見た彼は、どういった存在なのかしら」
ウィスタリア
「………、」 視線を下げて
「………、難しい質問です」
シオン
「……彼はロキを強く憎んでいるけれど、その根幹には仲間を――特に、あなたを思う気持ちがあったわ」
「本人は気付いていないのか、気付いていて見ないようにしているのかまでは、私には分からなかったけれど」
「だから、あなたからはどう感じているのか、どう思っているのかも聞いておきたいと思って」
ウィスタリア
「……エスメラルダさんは、」
「沢山気遣って下さって、」 「言葉を教えてくださって、」
「お手紙を下さった方です……、自由に生きて、生き続けて欲しいと願って下さった人です」
「……見ず知らずの私に」
シオン
「……そう」 優しく微笑んで。 「あなたは、そんな彼にどう在って欲しい、何をしてあげたいと思う?」
ウィスタリア
「……、ああなる方ではないのです。決して、人を殺すことを願う方ではないのです」
「私だったら殺していたかもしれない相手を、武器を捨てて無手で殴りつけて止める方なのです」
シオン
彼と交わした言葉を思い出しながら、しっかりと頷き返す。
「……少し頼りない所もあるけれど、優しい人よ、彼は。素性の知れない私たちのことも、受け入れてくれたのだもの」
ウィスタリア
「……今のエスメラルダさんは、違うと思うのです」
「……だから、戻ってきて欲しいと思います。出来ることなら、何でもしたいと思います」
シオン
――うん」
ウィスタリア
「私に……何が出来るでしょうか」
シオン
「だったら、あなたの素直な言葉を、あなたの口から彼に伝えてあげて。戻ってきて欲しい、居なくならないで欲しいと」
ウィスタリア
助言を求めるようにシオンを見つめて
シオン
「あなたの気持ちを、素直に伝えてあげればそれでいいわ。もしそれでも分からないようだったら、私があいつを叩いてあげる」
ウィスタリア
「………、分かりました」
シオン
「そんな顔しないの。あなたのその気持ちは、とてもいいものなんだから」
ウィスタリア
「……いいもの」
シオン
「もっと胸を張って、自分はこう思っているんだって思っていていいのよ」
ウィスタリア
「………、」 難しそうな顔を薄く作ったまま 「…善処します」 小さく頷いた
シオン
「……まあ、あなたの場合はそういう所が可愛らしいのだろうとも思うけど」 苦笑を返して立ち上がる。 「折角だし、このまま昼食に付き合ってくれない? 慣れない街で一人というのも、少し寂しくて」
ウィスタリア
「はい。お付き合いします」 頷いて 同じく立ち上がって
シオン
「ありがとう。それじゃあ、行きましょうか」
笑みを返すと、扉を開いてウィスタリアを先に出させて、自分もそれに続いていった。
GM
こんな漢字でこっちはだいじょび
ウィスタリア
はい。私も大丈夫です
GM
うむ
お疲れ様でした。
ウィスタリア
お付き合いありがとうございました
がんばります
GM
2021/05/30_1 ログは多分こうなります
頑張ってください
へたれたらシオンからビンタが飛ぶだけです
ウィスタリア
エスメラルダさんの頬を守ります
では、失礼します
!SYSTEM
ウィスタリアが退室しました
GM
はい
!SYSTEM
GMが退室しました
背景
BGM