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- GMが入室しました
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- エスメラルダが入室しました
- GM
- スッ
- エスメラルダ
- ヌッ
- GM
- 魔動騎士見て格納庫から離れた後のどこかのタイミングだろうけど
- どこがいい?
- エスメラルダ
- 戻った先は星の標の自室なので
- そこに着くまでのどこかならどこでも ビックボックス周辺の街中がいいんじゃないかなあ
- GM
- りょうかい
- エスメラルダ
- 先に歩き出してはいるけど急いでいる訳じゃないから追い付けると思う。
- GM
- じゃあ出ていって解散した後に追いつくか。
- エスメラルダ
- お願いします。
-
-
- GM
- アナスタシスの侵攻が始まり、国内に緊張が走る中、対《魔動騎士》の対策としてイルスファールの《魔動騎士》を目にした皆は、それらと“繋がった”後、残る調整を“ビッグボックス”の面々に託してその場を後にする。
- これからしばらくどう動くべきかを考えるにも、少々の時間は必要だ。各々、やるべきことをやるために一度解散となり、エスメラルダはその後、自室へと向けて街を歩いていた。
- あえて仲間の元から去るようにひと足早く抜け出した君を足早に追ってくる足音がひとつ。
- シオン
- 「はあ……――やっと追いついた。ちょっと、待ちなさいよ」 足跡の主は、ある程度距離を詰めると君の背中へと声を投げる。
- エスメラルダ
- 「……」 道を歩いていた青年は、背後からかけられた声に目を伏せ、小さく息を吐いた。
- 「何だ、シオン。連絡でも?」 振り向いて答えた青年の言葉は普段通りに繕われているものの、淀んだ瞳はまるで隠せていない。
- シオン
- ため息のように吐かれた息にむ、と表情を変えて。 「……何だ、じゃないわよ。ずっとそんな顔して。……ちゃんと休んでるの?」
- つかつかと石畳に靴音を響かせながら歩み寄ると、その顔色を覗き込む。
- エスメラルダ
- 「問題ない。支障は見せていないだろう」 頭を振りながら、歩み寄ってきたシオンを軽く手で制す。
- 「……何にもないさ
- 」
- シオン
- 「今の所は、ね。けど、これからはもっと厳しい戦いが続くのよ。……どうせ、まともに休めてないんでしょう」 制されてそこで止まるものの、ため息をつき、片手に腰を当てて。
- エスメラルダ
- 「戦闘の事なら、本当に気にするな」 制していた手を下ろして、言葉と共に下げられた手を軽く握る。
- 「ロキは必ず殺す。……殺して、カグラを奪り返す。そうだろう」
- シオン
- 「……それは否定しないわ。この戦いは彼を倒さなければ終わらない。カグラ様を復讐のためなんかに使わせるつもりはない。けど」
- 「……私が言ってる“厳しい”っていうのは、何も単純な戦闘のことだけじゃないわ」
- エスメラルダ
- 「……? その後の事か?」 既にアナスタシスという国は一つの流れに動き出している。
- それは永く続いてきた歴史に拠るものなのだから、ロキを制し、カグラを取り戻した所で、決して収まる訳ではないのだろう。
- シオン
- 「それもあるけど、今言ってるのは……戦いの途中の精神的なことよ。アナスタシスと戦うということは、人間と戦うということ」
- 「シュナやヴィクトールはまだ割り切ることが出来るでしょう。けど、へーレムはそうではないでしょうし、……ウィスタリアだって、ずっと過去に苛まれ続けながら戦うことになるのよ」
- エスメラルダ
- ロキ達を追い、突き進んだ道で切り倒してきたアナスタシスの民達を思い返し、僅かに目が細められる。
- シオン
- 「…………」 自分だって、故郷の人間たちとの戦いについて思う所はいくらでもある。が、それは口にはしない。
- エスメラルダ
- 割り切る事が出来ると評された彼らも、そうでないと評された彼女らも、どちらも人間だ。それを口にするか、表に出すかはともかく――負担にならない訳がない。
- 「休めという話なら、意識して休息は取る。先の事に響かせる事は無いから心配はするな。……それに」
- 「割り切る事が出来ない者がいるのなら、ヘーレムやウィスタリアに着いていてやればいいだろう、シオン」
- シオン
- 「……」 これ見よがしにため息をつく。 「……鈍いのね。それとも、あえて気付いていない振りをしているだけかしら」
- エスメラルダ
- 視線は、一貫してシオンの瞳には合わせていない。彼女の瞳を見ている様で、その実彼女の背に広がる街を、或いは空を見つめている。
- シオン
- 「今のあなたもへーレムやウィスタリアと同じ――いえ、それ以上に心配させるような顔をしているから、追いかけて来たのよ」
- エスメラルダ
- 「……参ったな」 普段通り、とは口が裂けても言えない。だが彼女に、誰かに零してしまう事は避けたい。
- 言って、逃げ道を探す様に視線を周囲に一度流した。
- シオン
- 「……あんな事があったのだもの。平静ではいられないのも、ロキを憎む気持ちも分かるわ。……私だって、彼に対する憎しみはどうやっても拭えない」
- 「けど、あなたがどうして……何のためにそれ程憎しみを覚えたのか、それは忘れないようにして」
- エスメラルダ
- 続いた言葉に、ぴくりと肩を震わせる。ゆっくりと、視線がシオンに向けられる。
- シオン
- 「…………」 ようやくこちらを見た目を見つめ返して。 「……あなたは、ロキと同じ所まで堕ちては駄目よ」
- エスメラルダ
- 「……、」 口から息を漏らしながら、喉元で閊える言葉を飲み込もうとぐっと歯噛みする。
- 「……シオン」 それでも堪え切れずに溢れ出たそれに眉を顰めながら、ゆっくりと続け出す。
- シオン
- 「……ええ」 漏れて出たような名を呼ぶ声に、小さく頷きを返し、続きを待つ。
- エスメラルダ
- 「俺は、ロキが憎い。憎くて、憎くて溜らない。……身体の中に火がついているみたいなんだよ」 一つ一つ吐き出される言葉は、呪詛の様に続けられる。
- 「どんな理由があれ、それが避けられないものだったとしても、あいつはシオンを騙し、カグラを遣い――」
- 「ウィスタリアにその手で人を、皆を殺させた――!」 普段発していた声とも、ロキとの遭遇から発していた声とも違う昏い声を吐き出して、視線をシオンから外す。
- 「……解らない。お前達の祖先が受けた恨みに比べれば、たった数人の事かもしれない。……それは、ちっぽけなものなのかもしれない」
- 「それでも俺は、ロキをこの手で殺してやりたい。……カグラが悲しむとしても、望まないとしても」
- シオン
- 「……憎しみの大小は、他人が語ることが出来るものじゃないわ。そこにある事実に対して、それを受けた人間がどう思うかだけ」 目を伏せて、過去の自分を思い出すように言葉を紡ぎ、続けて。
- 「……ロキの行いは、私だって許せない。彼を殺さなければ止まらないのなら、……私だって、カグラ様の意に反するとしてもそうするつもりよ」
- 「だけど、」
- 「それだけに囚われてはいけないの。……アナスタシスの祖先たちの恨みや憎しみに触れ続け、それに支配されてロキはああなってしまった」
- 「……あなたまでそうなってしまったら、その切欠を作ってしまった私は、あなたたちやカグラ様に合わせる顔がなくなってしまうわ」
- 「……今すぐじゃなくていい。一度火の着いた憎しみは、そう簡単に消えるものじゃない」
- 「私だってそうだった。……私も昔は、地上の人間を酷く憎んでいたのよ」
- エスメラルダ
- 「……、そう、教え込まれてきたんだろう」
- 「そんな歴史に、たった一人で一体何が出来るんだ。仕方のない事、……」 そこまで言葉を続けて、言葉を切る。
- シオン
- 「……ええ。幸運にも、私は早くに地上を知ることが出来て、そこに居る人間たちと触れ合って、あなたたちのような人たちと出会った」
- 「……アナスタシスの歴史や人々を救え、なんて言ってるんじゃないわ」
- 「そんな大それたことをしろってわけじゃない。……ただ単純に、あなたを心配している人が居ることを忘れないで、と……ただそれだけ」
- エスメラルダ
- そんな歴史相手に、たった一人で何が出来るのか。何もできなくとも、仕方のない事。――それはきっと、ロキもそうだろう。
- カグラから確かに灯された左胸の熱が、瞬いた様な気がして。左胸を無意識に触れ、不快そうに歯噛みする。
- 「……シオン、俺は人を殺す事を望んでいるんだぞ」
- シオン
- 「でもそれは、あなた自身のためじゃないでしょう」
- エスメラルダ
- 「それが誰かに想われる事を望むなんて、道理が通っていない。……誰の為で、あってもだよ」
- 「奪おうと言うんだ。自分を捨てる事くらい、してみせるさ」
- シオン
- 「……そう。少しだけ、安心したわ」
- エスメラルダ
- 「……?」 逃がしていた視線を、遠慮がちにシオンを見遣る。
- シオン
- 「あなたの優しさが失われたわけじゃなかったのだもの」 自分をそうやって追い込まなければ、人を殺すことも望めないのは、その証左だと思う。
- エスメラルダ
- その言葉に、心底苦しそうに表情を歪めると、〈星の標〉への道へ向き直る。
- シオン
- 「……きっと、へーレムやウィスタリアはあなたにあなたを捨てさせはしないでしょう」
- 「――勿論、私もね」
- エスメラルダ
- 「……優しい人間が、人を殺す事を望むものかよ」 声は変わらず沈んだまま、けれど確かに揺らぎながらシオンへ届けられる。
- シオン
- その背中に声を掛けると、それ以上追いかける素振りは見せずに。 「……酷薄な人間が、人を殺すのにそんなに悩むはずないでしょ?」
- 「後で、あなたの部屋に食事を持っていくわ。ちゃんと身体を休めておくこと。いいわね」
- エスメラルダ
- 「あいつを殺す邪魔だけは、しないで欲しい」 ふらりと歩を進め始めると、右手がそっと奥にあるものを掻き出そうとするように左胸を掻いた。
- シオン
- 「あなたが自分を見失いそうにならない限りは、止めるつもりはないわ」
- エスメラルダ
- その言葉には応えずに、シオンから逃れる様に雑踏へと紛れてから、重く息を吐く。
- GM
- このままこっちは見送った形でいいから、最後に何か一言とかやるならそれやって〆でOK
- エスメラルダ
- 「……殺す。必ず、この手で殺す」 確かめる様に、心中でずっと吐き続けてきた言葉を口にして
- 「殺して、……」 この手が汚れた後は、誰に振れる事もなく消えればいい。
- 殺す事を何より望む者は、彼女の傍に残す訳にはいかないのだから。
- その為に、あの日約束された彼女からの手紙が届かなくなるとしても。
- 雑踏の中を一歩踏み出す度に殺意を確かなものにして、〈星の標〉へと帰還していった。
- エスメラルダ
- お待たせしました。これでOKです
- GM
- おけぽよ
- お疲れ様でした。次はヴィクトール戦が君を待つ!(きっと
- エスメラルダ
- お疲れ様でした。待ってろよヴィクトール!(?)
- では撤収!
- GM
- ログは多分 2021/05/20_0 です
- エスメラルダ
- はあい
- GM
- 撤収!
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- エスメラルダが退室しました
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- GMが退室しました