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亡国のアナスタシス 幕間

20210508_0

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GMが入室しました
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ヴィクトールが入室しました
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ヘーレムが入室しました
GM
はい
ヘーレム
はい
ポルダ到着前の
GM
帰路のキャンプ中とかですかね
ヘーレム
野営とかでいいですかね
GM
はい
ヴィク男もそれでいい?ってへーレムが聞いてます
ヴィクトール
いいですよ
GM
はい
ヘーレム
わあい
今のお時間は
GM
休憩中だから
夜だと思います
休憩っていうか野営
ヘーレム
夜OK
GM
夜なら21時でも0時でも同じだ
では
 
 
GM
《魔動騎士》神化計画に関わっていた2つ目の遺跡の探索を終えた後、君たちはその“核”を手にポルダへの帰路についていた。
幸いにして、距離はそう遠くはない。この野営と、多くてもあと1回の野営を挟めば街まで帰ることが出来るだろう。
森の中には吹き付ける風、それに枝葉が揺れ擦れる音、動物や虫たちの声ばかりが響く。
皆が交代で見張りを立てて休んでいる中、カグラの護衛である赤毛の男――レオンは殆ど休息らしい休息も取らず、見張りに当たっていた。
GM
ということで大体見張りしてる男なんで
いつでもきていいよ
ヘーレム
一度もちゃんと寝て無さそう
GM
プロだからねてないようで寝てる
ヘーレム
眠たそうな目を擦りつつ、一人の幼い少女が近くの水辺に歩いてくる。
ヴィクトール
ヘーレムのトイレがすんでから出たほうがいいかな…
ヘーレム
トイレじゃない!!11
GM
トイレじゃなかった……
レオン
――…………」 その気配に、焚き火の炎を見ていた顔をそちらへと向けた。
ヘーレム
丁度見張りがいる場所のすぐ近くであったため、無防備なままでふらりと近付いて、土やなにやらで汚れた手を洗おうとしゃがみ込んだ。
小さい水音を立てながら手を水に沈めて、その意外なほどの冷たさに目を瞬かせる。
ヴィクトール
あれどうやって出よう…
GM
見張りでちょっとだけ近くを見て回ってたとか……
ヴィクトール
じゃあそんな感じで
ヘーレム
すぐに手を引っ込めてから漸く視線に気付いて、近くに佇む長身の男へ眼を向けた 「……あ」
レオン
「目は覚めたか」 こちらへ向けられた視線に答えるように、静かに通る声を返す。
ヘーレム
「う、うん……。ちょっとだけ」
「……え、えーっと……つかれませんか?」 野営を始めてからずっと見張り番をしているような気がする。
レオン
「適度に休んではいる。平気だ」
「君の方こそ、疲れているんじゃないのか。遺跡で、あんなものを見てきたばかりなんだ」
ヘーレム
「……そっか」 大人は皆そう言って無理をする。少しだけ案じるような視線を投げてから、それを手元に戻した。
レオン
気遣うような視線には気づいていても何も返さない。
ヘーレム
「……」 むぐむぐ、と口だけを動かす。
むぐむぐ動かしていた口を開いて 「……私より、皆の方が心配」
レオン
「皆、というと」
ヘーレム
「カグラさんやウィスタリア、シュナもちょっと変。ヴィクトールにエスメラルダは、ずっと気を張ってそうだし……リコも、大変そう」
レオン
「そうだと思うのなら、君から言ってやるといい。これ以上この件には首を突っ込まないでくれ、と」
ヴィクトール
―― 暗がりから草を踏む音が響いてきた。木々の合間からランタンの灯りが現れ、人型のシルエットを浮かびあがらせる。
ヘーレム
ちらっとレオンを伺うように見やる。内緒にしててくれる?と、そんな子供染みた事を言いそうな視線だ。
レオン
――残念だが」 内緒話はできなそうだと、顎で音の方角を示した。
ヴィクトール
――そうはいかないな」 途中から声が聞こえていたのだろう。ヘーレムの内心をよそに、レオンの言葉を横から返す。
レオン
子供の視線や表情だけで言いたいことを察せられるのは、普段からそう言った事に慣れてでもいるからだろうか。
ヘーレム
「……へ?」 レオンの示す方を見て、ヴィクトールの姿に目を丸くした。
レオン
「リコもこれ以上は関わりたくないという意思を見せていた。考慮すべきではあると思うが――」 暗がりから聞こえてきた声に、焚き火に追加の薪を投げ入れながら返す。
ヴィクトール
使い込まれた鎧に、虎皮で仕立てた外套。短く刈った黒髪の下には、引き締まった顔立ちがある。
「異常はない。久々に、静かな夜だ」
レオン
「ああ。彼女が無防備に出歩いても、何も起こらない程度にはな」
ヘーレム
心配させてしまっただろうか、ととりあえず当初の目的通りに手を冷たい水で簡単に濯ぐ。
ヴィクトール
ヴィクトールは焚火の近くに歩いてくると、「ヘーレム」 と声をかけた。
ヘーレム
「?」 手を川に突っ込んだまま、ヴィクトールに振り返る。ぱちぱち、と目を瞬かせた。
ヴィクトール
「おれにも水を頼む」 と、空になった水袋を投げる素振り。
ヘーレム
「あっ、う、うん!」 いつでもこい、と手を構えて見せた。
ヴィクトール
ヘーレムが構えると、すぐに水袋を投げてよこした。
ヘーレム
「っ!」 ぽん、と一度手元ではねたがすぐにキャッチ。嬉しそうに片手で水袋を掲げて見せた。
レオン
「……子供だな」 馬鹿にしているような風ではなく、単なる感想としてそうこぼした。
ヘーレム
「む…」 とレオンの零した言葉に頬を膨らませたが、表情に揶揄っているような雰囲気がない事に気付くと、頬から空気が抜けた。
視線を落として、再び水辺にしゃがみ込むと水袋の口を水に沈めた。
ヴィクトール
「勿論、リコの意思は確認するべきだろうが―― 一方で、あれは、引き受けた仕事を、途中で放り出すような女ではない」
その点については心配はいらないだろう、と言って、腰を落ち着ける。
レオン
「君たちへの依頼は、これで一区切りだ。予定通り、遺跡の調査は終わった」
ヴィクトール
「それも正しい」
否定はしない。そして、それ以上の説明をするつもりはないようだった。
レオン
「……」 こちらとて長々と問答するつもりがあるわけではない。ひとつ息を吐くと、会話を打ち切った。
ヘーレム
こぽこぽ、と空気が抜けて水が満たされていく音が次第に止んでいく。水袋が水でいっぱいになったことを確認すると口を引き上げて蓋をした。
ヴィクトール
CC ~完~ うそです
GM
かなしい
ヘーレム
静かになった二人の会話を、肩越しに見やる。
ヴィクトール
ぱちぱちと、火がはぜる音が辺りに響いている。
ヘーレム
もう一度むぐむぐと口を動かして 「……私、ほんとは」 ぽつりと零す
レオン
「いつまでもそこにいないで、君も焚き火の傍に来るといい。暖かくなってきたとはいえ、夜はまだ肌寒――
言った所でへーレムが何か言いたげにしたのを見て、口を閉じた。
ヴィクトール
――……」 じっと炎を見つめていたヴィクトールもまた、少女のほうを見やった。
ヘーレム
「……ほんとは、依頼続けて欲しくない」 隠し事を打ち明けるように、なんとも言いづらそうに続ける。
レオン
「……だ、そうだ」
ヴィクトール
「………」 少女の顔を見つめる。彼女の後ろで、水辺が月明かりを受けてきらきらと光っていた。
ヘーレム
「ウィスタリア、ずっと苦しそうにしてる。記憶を取り戻して私達に何か返したいって言ってたけど、私ウィスタリアと一緒にいられるだけでいいの。記憶を失う前の、私の知らないウィスタリアなんて……取り戻さないままでいい」
ヴィクトール
「そうか」
ヘーレム
「カグラさんだってそうだわ。今のままでいい……私の知らないアナスタシスの人達なんて、ほんとは……」
ヴィクトール
「このままでは、みな不幸になる気がして、恐ろしいのだな」
レオン
「知らない人間の事などどうでもいい、か。それには、僕も同意しよう」
ヘーレム
そこまで言ってから、悪い事をした後、親に怒られるのが怖いというような表情をして、両ひざに顔を埋めた。
ヴィクトール
ヴィクトールは、怒りも、気分を害しもしなかった。「……そうだな」 と、一言。ぽつりと言って何かを考え込む。
レオン
「もう君たちの協力がなくとも、僕たちは僕たちの手で事を進めることが出来る。仲間に関わらせたくないのなら、手を引いてもいいだろう」
ヴィクトール
――カグラに関しては、難しいな。自身も、周囲も。彼女が背負うものが、これまで彼女をつくったものが、それを許さないからだ」
ヘーレム
ぶんぶん、と両膝に顔を擦りつけるように首を振った。
レオン
「彼女はアナスタシスの民たちを救うために生きてきた。彼女にはそれを捨てるのは難しいだろう」
ヘーレム
「……どうして、止めてあげないの?」
ヴィクトール
「名も捨て、立場も捨て―― カグラとしての個人が、死なない限りは」
レオン
「僕もまた、皆を救うことを望んでいるからだ。シビュラと同じように」
ヴィクトール
「アナスタシスの民たちを――か」
――もし、彼女が地上を知らず、役目を果たすときだけをじっと待っていれば、そうであったろうな」
ヘーレム
「……」 もう一度、肩越しに二人を振り返る。
ヴィクトール
「お前との違いは、そこだ。――彼女は、その救うべき『皆』の中に、アナスタシス以外の人間のことをも入れている」
レオン
「……シビュラと、そんな話をしたのか」
ヴィクトール
「…………」
沈黙が流れる。一陣の風が吹き抜けていった後、
――でなければ、お前の……いや、元々のやり方に意を唱える事もなかっただろう」
レオン
「…………」 肯定も否定も返さない。遺跡で彼女が語った“皆”がそうであったことは、自分の立場から見れば当然分かっていたことだ。
ヴィクトール
「そんな、冴えたやり方があるかは分からん。だが、カグラはそれを探すつもりだ。諦めずに」
レオン
「彼女の、残りたった20年もない時間の間に、そんなものが見つかるはずもない」
「その間にも、彼女の大切な人間は留まること無く数を減らしていく」
ヘーレム
「……! な、なんでそんなこと!」 立ち上がって、振り返る。
ヴィクトール
「確かに、お前の言うことが正しいのかもしれん」
レオン
――アナスタシスの人間(僕たち)が、何もせずに数百年もの間手をこまねいていたと思うのか」
アナスタシスの人間とは、当代のものだけではなく、既に死んだ過去の人間たち全てを指す言葉だ。
ヴィクトール
「勿論、そうは思わん」
ヘーレム
「……ヴィクトール…」 名前を呼んで、続いたレオンの言葉に再び視線を落とした。
「…でも、だからって……」
ヴィクトール
――だからって、何だ?」
促すように、少女に問う。
ヘーレム
「ヴィクトールやレオンさんまで諦めちゃったら……カグラさん、独りぼっちになっちゃう……」 両手で水袋を握る。
ヴィクトール
手を伸ばし、水袋の口をつまむようにして取り上げる。「おれは、諦めたとは言っていない」
ヘーレム
すぽん、と手の中から水袋がすり抜けていった。水袋を追うように視線を上げて、ヴィクトールを見上げる。
ヴィクトール
「今や、戦うことしか取り柄のない男だ。出来ることなどたかが知れているが――
「……それでも、彼女を変えてしまったのは、関わってしまった、おれたちにも一因があるからな」
レオン
「変えてしまった、か」
ヴィクトール
「手を引く者は止めない。……ウィスタリアなどは確かに、これ以上関わらないほうが、穏やかに暮らしていけるのかもしれん」
「だが、俺は。この両手に出来ることはするつもりだ。それをカグラが望む限りは」
レオン
「……彼女を変えたのは、君たちじゃない」
ヘーレム
水袋がすり抜けていったままの手を、少しだけ動かしてから降ろす。ヴィクトールを見上げていた目が幾度か瞬きをしたのちに、レオンを見た 「……え」
ヴィクトール
「………」 水袋の口を開け、ひとくち喉に流し込んだ。
目の前の男を、じっと見つめる。
レオン
――彼女を変えたのは、僕たちだ」
ヴィクトール
――……」
レオン
「カグラから、シビュラへと。君たちは、僕たちが着せた役割(衣装)を剥いだに過ぎない」
GM
ルビが逆だったけどまあいい。
ヘーレム
オシャレな事言う
レオン
「……」 長い溜息をついて立ち上がる。 「くだらない事を話した。忘れてくれ」
ヴィクトール
――――後悔、しているのか?」
それは問いただすような口調ではなかった。独りごちるように、炎に向けてつぶやく。
レオン
「後悔するかどうかは、全て終わった後にしか分からないことだ」
ヴィクトール
「………」
「……そうだな」
レオン
「……僕は辺りの様子を見てくる。しばらく、ここの見張りは頼む」
「それと――」 最後にへーレムを見下ろすようにして。 「君は先程、知らない人間のことはどうでもいいと言いかけたが」
ヘーレム
「……」 恐る恐る、といった表情でレオンを見上げる。
ヴィクトール
わかった、ひと回りしてきたら、お前も少し休め――と、そう返して。
レオン
「それは、君以外の人間にしても同じことだ」 それは咎めるような口調ではなく、忠告するような口ぶりで。
「……それは、覚えておくといい」
言ってからヴィクトールに頷くと、夜闇の中へと姿を消した。
GM
後は二人でしっぽり話しな
ヴィクトール
しっぽり
ヘーレム
「………ごめんなさい」 去っていくレオンの背中に、聞こえるか聞こえないかの声量で告げる。
ヴィクトール
「………」 レオンが闇の中へ消えていくのを見送って
新たな薪を焚火へ投げ込み、
「別段、おかしなことじゃない」
ヘーレム
「……でも、言って良い事じゃないのだわ」 両膝を抱え込む両腕に力を込める
ヴィクトール
ちらり、とヘーレムを見やり、「確かに、彼に言うべきことではないかもな」
ヘーレム
親しい彼に言われてしまえば、罪悪感がどしんと重く圧しかかる。
ヴィクトール
「大切な者がいるということは、それ以外を切り捨てるという面もある。友、恋人、家族、一族、国――
「分け隔てなく与えられるのは、死人か、あまねく自然くらいのものだろう」
「神々ですら、万能ではないのだからな」
ヘーレム
クヌートになりそう
ヴィクトール
天の父(GM)よ!私はあなたを許さぬ!
ヘーレム
このセッションに楽土(ハッピーエンド)を築くぞ!
ヘーレム
「……じゃあ、どうしたら優しくなれるの?」
「続けたくないっていう気持ちもほんと。……でも、皆旅が終わって幸せになって欲しいって思うのもほんとなの」
ヴィクトール
「それは、俺も同じだよ」
ヘーレム
「……」 意外そうな目でヴィクトールを見上げる。もっと、大人らしいドライな感情で動いていると思っていただけに。
ヴィクトール
「……何だ、その顔は」 傷の残る顔を歪めて、ほんの少し困ったように苦笑する。
ヘーレム
「…ううん。ヴィクトールは優しい事思い出しただけ。……私も、ヴィクトールみたいになれたらいいのに……」
「そうすれば、レオンさんに嫌な事言わずに済んだし、カグラさんの事も助けてあげられるし……」
ヴィクトール
「俺が、優しい?」
ヘーレム
「うん。だってカグラさんの事も、レオンさんの事も……皆の事心配して、幸せになって欲しいって思ってる」
ヴィクトール
―――」 ふ、と軽く笑った。 「随分と高く買われたものだな」
ヘーレム
「ヴィクトールの"皆"は、私やレオンさんみたいな"皆"じゃなくて……カグラさんみたいに本当に"皆"の事言ってるんだと思う。ヴィクトールやカグラさんには、どうでもいい人なんていないのね」
ヘーレム
ミンナミンナ
ヴィクトール
いきているんだ
ヘーレム
ともだちなんだ
ヴィクトール
「……そう、だといいが」
ヘーレム
此処でカグラが登場するってまじ
ヴィクトール
「否定は、しないがな。関わった者の幸福を願うのは、自然なことだろう」
GM
僕はこの後色々しなきゃいけないんだ
ヘーレム
スン…
ヴィクトール
「おれは結局、自分の為に動いているだけだ。……約束を、果たすために」
ヴィクトール
すん
GM
スン
いつかまた話せる機会があると信じて!
ヘーレム
「……約束って?」 目を瞬かせて
ヘーレム
ある!!!!!!!!!!!!!!!1
カグラは死なない!!!!!!!!!
また一緒にお歌うたうっていってた!!!!!!!!
GM
そうよ
ヘーレム
^o^
ヴィクトール
「………」 ヘーレムをちらりと見てから、少し沈黙し
――おれは、遠き地の国の出身でな」
ヘーレム
うん、と頷く。彼が王都出身でないのは、出で立ちからして明らかだ。
ヘーレム
王都で虎皮ファッションが流行っていたのならまだしも
ヴィクトール
「そこにひとり、友人がいる。……年が離れてはいるが、おれが最も信を置いていた男だ」
ヴィクトール
次に虎皮ファッションっていったらぶつよ
ヘーレム
ゴメンナタイ…
GM
ロボのカラーリングも虎柄って本当ですか?
ヘーレム
本当だよ
ヴィクトール
コロス
ヘーレム
「……」 彼が自分の事を話すなんて珍しい。話を遮らないように口を閉ざす。
ヴィクトール
「幼いころから、一点の曇りなく、すべてを見通すような眼をしたやつだった」
――あるとき先王が死んで、次代の王を決めることになった。候補になったのは、その男か、俺かだ」
ヘーレム
「…ヴィクトールが?」 王様。声に出してしまってから、その言葉はすとんと心に落ち着いたようだった。
ヴィクトールが王様は、存外おかしい事ではないのだと思ってしまった。
ヴィクトール
「よくある話だ。次代の王を担ぎ、後の世で、いかに自分が利権を得るか。当人の意思など関係なく、周囲の者は二つに割れ、おれたちを担ぎ上げた」 暗い思い出なのだろうが、時間という距離のせいか、男は少し苦笑しただけ。
――そんなくだらない争いに巻き込まれるなど、真っ平御免だろう?」
ヘーレム
うん、と頷く。仲がいい人と、立場を巡って喧嘩をけしかけられるなど、そんなのは良くないことだ。
ヴィクトール
「内心はどうあれ、それでもきのうまで轡を並べていた者たちが、骨肉の争いをするのだ」
GM
GMちゃんはしばらくいないからしっぽりしててね
終わったら後で掃除はしておきます
ヘーレム
かぐら。。。
ヴィクトール
ヘーレムに手を伸ばし、頭をぽんと叩いた。
GM
テントの中ですやってるよ
ヴィクトール
「だから、おれは国を出た」
――そして、国を出るときに、友とひとつの約束をした」
ヴィクトール
あとで落書きしておくね
ヘーレム
じゃあ終わったら隣ですやるね…
??
ヘーレム
「!」 頭を撫でられ、視界が軽く上下する。
ヴィクトール
さらさらとした髪の毛の感触が伝わる。
ヘーレム
「……どんな?」 どんな約束をしたのだろうか。
ヴィクトール
「友は王として、この地を。俺は、自由な一振りの剣として、王の目の届かぬ戦場を」
「お互いの立場で出来ないことで、民を守っていこう、と」
ヘーレム
「………」 口を小さく開いて、詰めていた息を感嘆と共に吐きだす。
ヴィクトール
「おれも彼も、若かったのだろうな。理想に燃えていた」
「出来ることと出来なかったこと。後者の方が、ずっと多い」
ヘーレム
「……でも、今でも約束を守ろうって、そう思ってるんでしょう?」
ヴィクトール
――……」
「……ああ。……ああ、そうだな」
ヘーレム
「出来ない事の方がきっとたくさんあるっていうけど……でも」
ヘーレム
出来ない事の方がたくさんあるっていうけど。です、きっとはいらない
きっとカットです
ヴィクトール
ぱくぱく
ヘーレム
「守りたいって、そう思ってくれてる。頑張ってくれてる人がいるって、そう分かるだけでとても勇気になる、と思う……」
「勇気をくれるって、すごい事だわ……だ、だからヴィクトールも凄いのだわ!」
励ましたい、約束を諦めて欲しくない――こちらがそう願わなくても、彼は諦めないのだろうが――、その一心で身振り手振りで言葉を紡いでみる。
ヴィクトール
「……そうだな。たとえ、隣に居なくとも、それが遥か遠い地にあっても、同じ願いを持つ友の存在は、確かに支えになる」
ヘーレム
「い、いつか……また――きっと会えるのだわ」
「だって、王様ってずっとやるものじゃないでしょ?ヴィクトールのお友達が王様をインタイしたらまた会ってくれるわ!」
ヴィクトール
「………」 少し目を丸くして
「……くっ……」 思わず、噴き出した。
ヘーレム
「そうしたら、ヴィクトールも冒険者として色んな人を守ってきたことを自慢して――ヴィクトール?」
ヴィクトール
「それには、ずいぶんと長生きしないといけないな」
ヘーレム
「大丈夫よ!ヴィクトールは好き嫌いしないでなんでも食べてるもの。お父様が、好き嫌いしない人は長生きするって言ってたわ!」
ヴィクトール
――ほう。なら、ヘーレム。お前も選り好みせずに何でも食べないとな」
ヘーレム
「………うっ」
「お、大人になったら、好き嫌いは減るとも言ってたから……い、今はいいのよ」
ヴィクトール
「妙な話だな」
「お前は、もう大人になったのではないか?」
ヘーレム
「……!」
「あっ、えっと……そ、それは……」
ヴィクトール
ヴィクトールにしては珍しく、悪戯を働くような、意地悪い笑みを見せた。
ヘーレム
再び身振り手振りでなんとか言葉を探して見せる 「お、大人だけど……でも、まだ完璧な大人っていうか…」
ヴィクトール
「完璧な大人」 くっくっくっ
ヘーレム
「……レ、レディが大人になるには、こ、心に決めた人が出来てからってお母様が……!ま、まだダンスパーティーにも行ったことないし、い、行ったら完璧な大人になれるのだわ……!」
ヴィクトール
「それは楽しみだな。そんな男ができたら、ぜひとも紹介してくれ」
ヘーレム
「……うぐ、」
ヴィクトール
少しからかいすぎたか、とヘーレムを一瞥して
ヘーレム
「…ヴィ、ヴィクトールの意地悪!」 その表情に意地悪をされたのだと悟り、両手でぶんぶん袖を振り回す。
ヴィクトール
「すまん」
「お前の表情がころころ変わるのが面白くてな。つい」
ヘーレム
「……」 頬を膨らませて 「…謝るなら、許してあげるのだわ」
ヴィクトール
「すまん、悪かった」 と、素直に謝って
「……だが、お前を子供扱いしていられないのは事実だ」 好き嫌いはともかく
ヘーレム
「……私だって、足手まといにはなりたくない」
ヴィクトール
「神官としての振る舞いはもう、お前を足手まといなどと思う者はいないだろう」
ヘーレム
「…ううん、わかるの。きっと、私じゃ力不足なのだわ」
ヴィクトール
「……どうして、そう思う?」
ヘーレム
「カグラさんが力を貸してくれて漸く、皆の力になれてるって、傷がきちんと塞がってる思ったから……。だから、ほんとはちゃんとした神官様がいた方がいいって分かってる」
「でも……――さっきはああ言っちゃったけど、ウィスタリアもカグラさんも、きっと止めてくれない。止めてくれないなら……私はついていくのだわ」
ヘーレム
きっとこの旅を止めてくれない、です
ヴィクトール
それは裏返せば、カグラもまた、ヘーレムの助けを借りてどうにか皆を守れている、という事になるのだが――
「伝えたいことは、伝えておくべきだ。――いつ、それができなくなるか、分かったものではないからな」
「だが…… それが、お前の選択なんだな?」
>ついていく
ヘーレム
「……うん。……我儘だけど……私がなりたいの、皆の力に」
「助けて欲しいって、言われちゃったし……」
ヴィクトール
「…………」
「我儘を貫き通すにも、力がいる。そうと決めたのなら、納得のいくまでやってみるといい」
「お前が皆の力となるように、おれも、お前の力になろう」
ヘーレム
「……うん」 少し考えてから、力強く、はっきりと頷いた。
ヴィクトール
少女の目を見つめて、「……よし」 と、頷き返した。
「…………随分、話し込んでしまったな。おれは、次の番まで見張りを続ける。お前は、もう少し寝ておくといい」
ヘーレム
「えっ、じゃ、じゃあ私も……」 と言ったところで、くしゃみが漏れる。焚火の近くにいたとはいえ、すっかり夜風に身体が冷えていた。
体を擦っていると、今度は欠伸が漏れる。身体が眠気を思い出したようだ。
ヴィクトール
「奇跡を願うには、力を蓄えておかねば」
そんなヘーレムを見て少し笑い、焚火に薪を投げ込こんだ。
ヘーレム
多分此処にいたら邪魔になる。悔しそうに唸ってから 「……ヴィ、ヴィクトールもちゃんと休むのよ!」 そう言って立ち上がった。
ヴィクトール
「ああ。勿論だ、交代だからな」
ヘーレム
返答に満足すると 「おやすみなさいっ」 と言ってから駆け足でテントへ戻っていった。
ヴィクトール
「おやすみ、ヘーレム」
少女が天幕へ戻ったのを確認すると、今度こそ一人になって
ぱちぱちと燃え上がる炎を眺めて。レオンと、ヘーレムと交わした言葉を―― これまでの旅で起こった事を、反芻していた。
この先に何があるのかは分からない。道行きは、いまだ、この夜の闇のように閉ざされたままだ。
ヴィクトール
こんなかんじかな
ヘーレム
おわり!
良い締めです
ヴィクトール
おつかれさまでした
ヘーレム
ニコニコしながらやってましたお疲れ様です!
ヴィクトール
いろいろはなせましたね
ヘーレム
ですねえ
ずっと言えなかった本心も言えたし
ヴィクトールの事も話せたし
ヴィクトール
ヘーレムからしたらそうよね
ヘーレム
うむ
ヴィクトール
こっちの身の上はなせたし
ヘーレム
全てゲロった
ヘーレムの抱くわだかまりはあんな感じでした
ヴィクトール
それぞれの立場がはっきりしてよかったと思います
ヘーレム
未來や過去を顧みずに今を大事にしたいは子供らしい思考だと思います
ヴィクトールはド安定ですね…
ヴィクトール
帰ったら暴君になってたりしたらそれもそれで連作になりそう
ヘーレム
それはとても面白い話になりそう
チンギスハーンみたいになってそう
ヴィクトール
目がぐるぐる
確かにそんなのもおいしい
ヘーレム
背中に奴隷ってかかれてる
ヴィクトール
クールじゃん
画数が多くてかっこいいぜ!
ヘーレム
そんな勘違い外国人の刺青みたいなこと言って!!
ヴィクトール
はい
もうごじか
今後ともヴィクトールをよろしくおねがいします……
ヘーレム
はやい
こちらこそよろしくおねがいします……
ヴィクトール
夜もあるし休憩じゃ
ヘーレム
うむ
ヴィクトール
おつかれさまでした!
ヘーレム
おつかれさま!
!SYSTEM
ヴィクトールが退室しました
ヘーレム
GMありがとうございました、かぐらああああああああ
!SYSTEM
ヘーレムが退室しました
!SYSTEM
GMが退室しました
背景
BGM