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ユスの森へいこう

20210505G_0

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ラムダが入室しました
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レイフが入室しました
レイフ
うむ
ラムダ
うん
レイフ
夕方の星の標辺りからとりあえず状況開始でよさそうかな。
ガルバにお話を持っていくところ辺りから。
ラムダ
構わない。お任せする
レイフ
ではそんな感じから。
 
ここイルスファールの王都には、いくつもの冒険者の宿がある。そのうちのひとつ、〈星の標〉はその中でも指折りの店のひとつだ。様々な依頼が舞い込み、またその遂行率の高さからも一目置かれる存在である。
そして、様々な依頼の中には、わざわざ冒険者のパーティを組むまでもないようなものも存在している。その依頼人が、同じ冒険者だったりするものも、また。
ガルバ 
――つまり。里帰りのときの人手を募集したい、と」 宿の店主は、目の前の少年の持ち込んできた話を、噛み砕いて尋ね直した。
時刻は夕刻、日がまだ沈むのを堪えている時間。もう少し経てば、夕食などの仕込みに入らなければならない時間帯だ。
レイフ
「ええ、まあ。人手っていっても力仕事をしてくれというわけじゃあなくて、一人じゃあ手が回りきらない部分を手伝って貰えれば、くらいなんですけれど」 驢馬とかに荷物を積み込んで帰る予定なので、どうしても離れなければいけないときなどに、そういった荷物の見張りとかがいてくれた方が安心なのだ。
ガルバ 
「なるほどな」 まぁ、里帰り先が森の奥となれば、一般人から募るよりはまだ冒険者の依頼として出す方が間違いはないか、と頷いて。
「まあ、そういうことなら依頼として受け取ってやってもいいが、それくらいなら誰か知り合いにでも頼んだらどうだ」 ごそごそと、カウンター裏から依頼の要件を書き込ませる為の書類などを取り出しつつ。
ラムダ
「────ふむ。話は聞かせて貰った」 二人が会話しているところに、ひょいと現れたのはオッドアイが特徴の魔女ルックの少女であった
どこで聞いていたのだ?と思えば、カウンター席の端っこに鎮座していた黒猫を回収したことが答えである。
レイフ
「そうは思ったんですが、最近はグエンさんなんかも姿を見なくて――うわ」 ガルバとやり取りをシていたら横からひょこっと生えてきた少女に少し驚いて。いや、生えてきたわけではなく元からいたんだろうけれども。
ラムダ
少なくとも先程まではいなかった
ガルバ 
「人の入りが多い時間にはやるんじゃあないぞ」 食事処になるからな。朝はともかく昼夜は気を使ってくれ。
レイフ
「使い魔で聞いてたってことだね」 聞かせてもらったっていうのはつまり。
ラムダ
「承知している」 「そう。飛び込み依頼に備えて置いていたりする」
「前衛が必要無いのであれば、私でも構わないだろうか」
レイフ
「あぁ、なるほど」 ラムダの言葉に納得した。確かにそれは少し便利かもしれない。 「ん、」 続いた言葉に少し逡巡して。
ガルバ 
「……」 推移を見て、一旦用紙をカウンター内に置くと、カップ磨きなどを始めた。
レイフ
「話を聞いていたならわかると思うけれど、別に荒事に突っ込むわけじゃあないし、絶対に必要ってわけじゃあないけれど……」 ううん、と。悩む様子。
ラムダ
「簡単な労役ならば私でも問題は無いと思われるが、不足だろうか」
レイフ
「内容についての心配はしてないんだけれど。僕も一応男なわけだし、女の子にふたり旅をお願いするのはいいのかなぁ、と」 そっちがね、どうだろうなぁと。
ラムダ
「成程。そういう心配。私はレイフならば大丈夫と思っている」
レイフ
「ううん、そう言ってくれるのは嬉しいけど……」 そしてその心配を裏切るつもりもないんだけども。むむむ、と少し考えた後。
ラムダ
「着替えだとか、そういうものは頓着しない。まあ、レイフが懸念があるなら、却下でも構わないが」
レイフ
「僕も知らない人にお願いするよりは、とは思うし、良いならお願いしようと思うけど」
「あまり簡単に、男相手に無防備なことを言わないほうが良いとは思うよ」 少し心配になってしまう。いやお願いしようとしておいて、こんなことを言うのもなんだけれども。
ラムダ
「人を見て言っているつもり」
レイフ
「それならいいけれど。気を付けてね、ラムダも可愛い女の子なんだし」 うん、と。
ガルバ 
――話はまとまったか、で。どうする、依頼としてこっちで預かるか?」 まあ個人間の話でよさそうな具合だが。
ラムダ
「───」 帽子のつばをつまんでちょっと顔を隠した 「配慮には感謝する。ありがとう」
ガルバ 
「一応そうしておけば、なにかあった時に問題にしてやれるわけだが」 しれっと。
レイフ
「ガルバさん?」 ちょっと。
ラムダ
「不要。万が一があれば責任を取ってもらうまで」
ガルバ 
「妖魔や幻獣に遭遇した場合のことだが」 何のことだと思ったんだとばかり。
ラムダ
「────」 私もやられた
レイフ
「そうそう。――えっ」 不要、に頷いたら続いた言葉に驚いた。
ガルバ 
――」 くっく、と若い連中の様子に笑ってみせた。 「それじゃあ依頼としては不要だな、俺は夕食の仕込みに行くとしよう」
ラムダ
「分かった」 「いつ出たい?」
レイフ
――まったくもう」ガルバの様子に少し膨れて見せた後。 「ええと、いつ戻るって連絡してるわけでもないし。ラムダが都合のいいときで――あ、そもそも向かう先も伝えてなかったね」
ラムダ
「私はいつでも出られるが、それもそうだった」 こくり
レイフ
「じゃあその辺りの話から。ガルバさん、厨房に戻るならついでにコーヒーを2つ――コーヒーで大丈夫? ほかがいいなら好きなのを」 飲み物を頼んでおこう。
ラムダ
「珈琲は飲めるが、紅茶の方が好み」
レイフ
「それじゃあ、紅茶を2つで」
ガルバ 
頷いて厨房に引っ込んでいった。都合のいいタイミングで飲み物を持ってきてくれることだろう。
ラムダ
「有り難い」 「それで、里帰りという話だったと思うが」
ガルバ 
「うん。まぁ、正確には里帰りとは少し違うんだけれども」
レイフ
帰れガルバ
ラムダ
「?」 小首をかしげる
黙れガルバ
レイフ
「元々僕が済んでた里そのものは、もうなくなっててね。小さな集落だったから、開発の関係で立ち退きみたいな感じでなくなってるんだ」
ラムダ
「ふむ、なるほど。では、その移転先だろうか」
レイフ
「その時に、他のところに合流したり、僕みたいに街に出てきたりした人がいるんだけれど。やっぱり、慣れた暮らしが良いってことで、もっと森の深く(ディープウッド)に潜って、新しく集落を作った人たちもいて――うん」
ラムダ
「なるほど。では森の奥」
レイフ
「生活基盤とかは作るのにみんなで協力したから場所はわかってるし、僕自身もこっちの生活も落ち着いたから、色々と差し入れを持っていってあげようかなって、そういう感じだったんだ」
「ユスの森の奥になるから、ドラスで買い物をしてから北西に向かう感じだね。途中までは道がそれなりに出来てるはずだし、集落も別に排他的ってわけじゃあないから、無目的に森を歩くよりは楽にいけるはずだよ」 交流が全くないわけでもないのだ。
ラムダ
「把握した。良い行いと思う」
「私も森には親しい。望ましい旅行」
レイフ
「ドルイドだもんね。うん、そういう意味だと気に入って貰えると思う。何にもないけれど、何でもあるところだったから」
ラムダ
「うん。楽しみ。それじゃあ宜しく」
「あ」
レイフ
「?」
ラムダ
「そういうことなら、報酬は最低限の経費のみで良い」
レイフ
「あ、そうだったね」 報酬の話をしていなかったと思いだして、続いた言葉に。 「ん――、でも」 と、言い掛けて、いや、と。
「うん、それじゃあ、そうするよ。ありがとう」 友達だものねと頷き。 「代わりに。何かあったら、僕で良ければ何でも手伝うから言ってね」 そうやって借りを返そう。
ラムダ
「うん。それが良い。でも、魔術師相手に何でもという言うべきではない」
レイフ
「人を見て言ってるつもりだよ」 にこにこ。
ラムダ
「──上手い返し。一本取られた」
レイフ
「ふふ。……ええと、それじゃあ。明日の午前に列車でドラスに、買い物を済ませてからまた翌朝にドラスを発つ、くらいの予定で大丈夫かな」
ラムダ
「問題ない。ラムダは大抵暇をしている」
レイフ
「飛び入りの依頼があったら、受けようと待ち構えていたくらいだものね」 くす。
ラムダ
「本を読むのも良いが、いつでも出来る。実践に勝る修行は無い」 少し微笑んだ
レイフ
「急ぐわけじゃあないし、それじゃあ。明日の朝、起きたらここで待ち合わせようか」
ラムダ
「うん。分かった。それじゃあ良い夢を」
「あ、ごちそうさま」紅茶のお礼を付け加えると、とことこと歩いていくのであった
レイフ
「どういたしまして。ラムダも、良い夢を」
 
翌朝は、流石に邪魔になりかねないと思ったので依頼争奪戦が終わった辺りを見計らって顔を見せました。
ラムダ
同じ頃合いでぽんと現れる
いつもと同じ格好なのだが微妙に差異があるので同じものを何着も持っているのかもしれない
レイフ
待たせたかな、ごめんね、と言いつつ。朝ごはんは食べたか尋ねて、まだなら朝食からご馳走させてもらいますが。
ラムダ
実は朝食は軽く済ませている。足りなければ列車で軽食を頼もうと思っていた。
レイフ
全く同じ事を考えて、同じ様にしていたのでちょっと笑ったりして。それなら、と駅に向かいましょうか。
ラムダ
はい
列車では窓開けるなら帽子を取ったりする。
レイフ
窓を開けて益体もないお話なんかしてましょう。
ラムダ
使い魔をもふもふしたりしていました
レイフ
高位の使い魔になると自意識も持たせられたりするんだってね、とそんな様子に話題を振ったり
ラムダ
がんばる
レイフ
自分が話すときは話すけれども、ラムダが話しやすいように話題を選んで返したりしていました
ラムダ
好感度高め
レイフ
さて、そんな風に楽しみながら会話したり、窓の外の景色を堪能したりしていれば、ドラスへと到着するのは体感ではそう長い時間にはかからなかったかもしれない。
ラムダ
列車は速い
レイフ
ドラスという街は、東、オルトラント地方へと続く道の一番端の街になる。
特徴らしい特徴をあげるのは難しいが、役割上、旅に必要となるだろうものも大抵は手に入るのだ。わざわざ王都で買い物をしてから、でなくここでの買い物を選んだのはそれが理由になる。
到着すればまず宿を確保して(しっかり個室2部屋を借りました)、荷物を置いたらまずは荷物を運ぶための足として驢馬を買いに行きました。
少し待っていて欲しい、とラムダに言うと。中で店主と少し交渉をして、話を詰めてから出てきました。
ラムダ
「─────」 待ってる間は街を往く人なんかを眺めて時間を潰していました
レイフ
「ごめんね、お待たせ」 ロバ自体はまだ引き連れてはないです。
「もしも戻ってきたらまた買い取ってくれるかって確認したりしてて」 その時の価格なんかで、少し時間をかけてしまった。
ラムダ
「おかえり。大して待っていない」
「結果は?」
レイフ
「一週間以内で状態がよければ売値の9割で、って」 レンタル料金のようなものだ。」
「村で必要そうならそのまま置いてくれば良いんだけれどね」
ラムダ
「ふむ。好条件。確かに、必要なら置いてくれば身軽にもなる」
「レイフは慣れている。こういうのは初めてではない?」
レイフ
「集落にいたころ、買い出しに着いてきてたりしたこともあるから」 その時とかにね。うん、と頷いて。買い物をする為の店を見繕いに歩き出そうか。歩調はゆっくりめです。
「その時は、僕が見張り役なんかをしたりもしてたんだけれどね」
ラムダ
「なるほど。今回はそれが私」
レイフ
「うん、期待してるね」
「とりあえず買い込んで行くものだけれど……大雑把に予定としては、古着をそれなりに幅広くと、食糧、嗜好品辺りのつもりかな。かさばるのは後に回して、先に軽いものから見繕っていこうか」
ラムダ
「うん。了解した。どの様なものを選ぶかは任せる」
レイフ
「うぅん。とりあえず煙草とかかな、僕自身が吸うわけじゃあないから種別が適当になるのは許して貰うとして」 あ、ちょうどあそこで煙管とか売ってるしあそこのを買ってみよう。
「後はやっぱり、調味料とか香辛料とか。そういうのは、こういう街に来ないと中々手に入らないからね」 そういうの買って帰るときっと喜ばれるんだ。
ラムダ
「煙草───書物で特産などは把握している。少しは参考になると思う」
レイフ
「あ、じゃあ頼らせて貰うね」
ラムダ
「うん。私も嗜まないので、実際に美味いかどうかは分からないが」 あとは店員のオススメとかそういう話も聞けばいい
レイフ
「紙巻きのと煙管とどう違うのかから、実はわからなくて」 軽く照れる様に笑いつつ、出店の商品を覗いていって。
お店の説明を聞いていくと、中にはそれ合法?ギリギリ……うーん、まあセーフ……かな、みたいなのもあったりしそうなのが煙草界隈ですね。
ラムダ
「うん。そもそも美味しいと思わない」 試したことくらいはあるんです
まあハッパくらいだと規制されてなさそう…
レイフ
はい。 >ハッパくらいならセーフ
「まぁ、煙草を好んで吸うラムダっていうのも、想像しづらいかもね」 想像の中で咥えさせてみたけれど、ちょっと似合わない。くすっと笑いが漏れた。
ラムダ
「魔女は嗜むものも多いが、別段必要性はない。肺にもよくないと聞く」
レイフ
「うん、まぁ健康にはよくないよね」 でも好きな人は好きなんだ。まあ普通に煙草もハッパも買い込んでいきましょう。
「あ、香辛料とか扱ってるおすすめのお店ありませんか?」 ねえ店員さん
ラムダ
「────ふむ」 慣れているな
レイフ
「はい、ありがとうございます。あ、こっちも包んでもらえますか?」 元々買う予定ではあったんだけれど。
「ん……どうかした?」 なんだか見られてる気がした。
ラムダ
「レイフは、容姿で損をする?得をする?」 女顔な自覚はあるのだろうか
レイフ
「ん、うぅん」 改めて問われて、あまり考えたことはなかったなぁと思考を巡らせ。
「まぁ、得の方が多いんじゃあないかな、多分」
ラムダ
「うん。そんな気はした」 可愛い子は得をする
レイフ
「妖精の子なんかでも可愛いって言って気に入られたりすることもあるし。男らしい、って思ってる訳でもないしね」
「思っていたら、あんな格好は選ばないでしょう?」 ぱっと見魔女っ子と誤認識しそうな普段の姿だ。
ラムダ
「確かに、親しみやすいのかも知れない。スカディの好みからは、ずれそうだが」
「──スカディには気に入られない方が良かった」
レイフ
「あはは。まぁ、気に入られすぎなければいいとは思うけどね」
「でも、彼女に気に入られすぎると死んだ後が困るよね」 連れ去られるらしいし。
煙草の入った袋を軽く抱えて、教えて貰った食糧店に向かい始めましょう。
ラムダ
「うん。妖精とは程々の距離感でいたほうが良い。レイフは意図せず連れ去られそうな気もする」
レイフ
「まぁ、彼らは。人間とは違って、離れていたから友情が薄まるってこともないものね」
ラムダ
「時間もあまり関係ないから」
レイフ
「そういう意味では、とても付き合いやすくて、人によっては付き合いづらいお友達になるんだろうね」
ラムダ
「一般的な感覚で付き合おうとすると、難しい」
レイフ
「誠意を持って付き合えば、人とそこまで違うわけじゃあないんだけれどね。もちろん、常識なんかは違うわけだけれど」付き合い方、そのもののお話。
ラムダ
「レイフといれば学べそう」
レイフ
「精霊との交信が出来てるんだし、素質そのものは全然ありそうだけれど。でも、あまり色々学ぼうとすると、人間は時間が足りないよね」
「あ、人間、だよね。違っても、別にどうって思うことはないけれど」 偏見はないよ。
ラムダ
「長命種が少し羨ましくなる」 「うん。私は人間」
レイフ
「知識の探求って意味だと、そうかもね」
ラムダ
「まあ、次代に繋げば良い話でもある。人一人が為せることは限られている」
レイフ
「自分で全部を、とは思わないんだ」 知れることをみんな知りたいってタイプなのかと思っていた。魔術師だし。
ラムダ
「出来ればそうありたい、が、現実的ではない。それに私は探求者という訳ではないから」
「得た力で少し世の役に立てれば良い」
レイフ
「そうなんだね。……うん、ラムダに着いてきて貰ってよかったかな」
「こうやって、知らなかった一面を知れたわけだし」 少し仲良くなれた気がして嬉しい、と笑ってみせた。
ラムダ
「そう思って貰えれば嬉しい。同じ理由で、私も来てよかったと思う」
レイフ
「うん、僕もそう言って貰えると嬉しいよ」 と、にこやかに返して。
ドラスでの買い物は、そんな具合に和やかな会話を挟みながら無事に終了しました。
 
翌朝、早めの時間に活動を開始して。予め宿への配達を頼んでおいた衣料や食料などの、持ち運ぶにはややかさばった類を確認して。それらの見張りをラムダに任せてロバをレイフが受け取りに向かい、積み込みを終えればユスの森へと向けてドラスを発つことになる。
ひとまずの目的地は、元々レイフが住み慣れていた集落の跡地、と呼ぶべきだろうか。周辺林業の開発の手が伸びた影響で立ち退いたその土地は、今はその事業者たちが訪れた際に利用する仮宿として使われているらしい。
いずれにしても一晩を挟む距離である以上、野営よりはそこを経由する方が楽だろうという判断から、そこで一泊を挟むことにしました。
覚えのない建築物が増えていたり、家のそれぞれもある程度の周期で利用されているらしく、人が離れて久しい集落にしては空気の動きを感じる様子に懐かしみを覚えたりしながら一晩を明かし、翌朝に改めて森の更に奥への進行を再開する。
深まる緑の影響もあって平地ほどに太陽からの時間の感覚は掴みづらいが、昼の休憩も挟んでから更に数時間ほど経った頃だろうか。道と呼ぶにはややお粗末で、獣道と呼ぶには明らかに人の手の入ったその道を進みながら。
 
 
レイフ
「そろそろ見えて来る頃だと思うけれど……疲れていない?」 集落が近いことを伝えながら、気遣うように尋ねて。
ラムダ
[
「問題無い。森を歩くのは慣れている。レイフがペースを控えめにしていてくれる分、いつもの依頼よりずっと楽」 ゆっくり歩いているのは気付いていました
レイフ
「慣れてない道だと、大変だろうしね、森には慣れてても」
「僕もこの道には慣れてる訳じゃあないから、気を付けてるのもあるよ。一人じゃあないしね、今は」 ペースがやや控えめなのは君がいるからだけじゃない、と。
ラムダ
「分かった。いずれにせよ、休息は必要ない」
レイフ
「うん、それならもうちょっとだと思うから。多分夕方になる前には着けるはずだよ」 君も頑張ってね、とロバの横顔を強めに撫でてやる。
ラムダ
「───」 ロバくんの手綱を引きつつ、とことこと歩いていこう。
使い魔の猫は荷台の上に置いて、後方視界を確保しているのであった
レイフ
「元々住んでいた場所からは離れてるけれど、やっぱりなんだかこうして歩いてると、帰ってきたんだなって気分になるんだよね」 森の中の空気感が、なんだかんだで故郷の匂いがするのだ。
「この間の、ルスルリアンの森を歩いたせいで余計に少し恋しくなっちゃって」 だから今回、こうして里帰り?を選んだのだと。
ラムダ
「なるほど。私も森の中は懐かしさを感じる。気持ちは分かる」
「今でも、都会よりも森の中の方が好きではあるし、将来的には森に暮らしたい」
レイフ
「そうなんだ、ラムダも森の側の村の出身だったりするのかな?」
「うん、僕もそうかな。やっぱり都会より森の方が慣れてるし、その内には帰ってくるつもり」 まぁそれがいつになるかは決めてないわけだけれど。
ラムダ
「私は、森の近くの農村の出身。だが、10になる前から森の中に住む魔女に弟子入りしていた」
「自然のある環境の方が落ち着く」
レイフ
「魔女に弟子入り」 目を瞬かせながら、鸚鵡返しに口にした。
「それは……」 なんていうか、こう。 「すごく、イメージ通りだね」
ラムダ
「この話をすると、皆、そう言う」
レイフ
「うん、そうだよね。雰囲気がぴったりだもん」
ラムダ
「そうだろうか。師には似ていないと思うのだが」 ふむ
レイフ
「おばあちゃんっぽいって意味じゃあなくて。街とかで研究しているタイプっていうよりは、それこそ……魔女(ウィッチ)ってイメージが似合うなって」
ラムダ
「ああ、成程。そうかも知れない。でも、私の師の方がもっと魔女」
レイフ
「腰が曲がって鷲鼻だったり?」 くすくす笑いながら、冗談っぽく。
ラムダ
「その通り」 こくりと頷く
レイフ
「えっ」 冗談で言ったのに……。
もしかしたら想像している通りの姿なんだろうか、気になってくる……。
ラムダ
「絵本の挿絵に乗っているイメージそのままの魔女。大鎌で怪しげな薬を作ったりする」
絵本だから挿絵ではなかった
レイフ
「……」 想像している、どうしよう。聞いてる限り、本当にこれそのままなんじゃあないだろうか。 「……ちょっと、会ってみたいかも」 見てみたい、という表現は避けた。
ラムダ
「極めつけは、父曰く、父が子供の頃から婆」
レイフ
「?」 うん?
「ナイトメア……じゃあ、ないよね」 あれは若いまま固定だものね……。
ラムダ
「本人は人間だというが、そういう妖精とでも言われた方が納得がいく」
レイフ
「ああ……ドモヴォーイみたいな」
ラムダ
「うん。まあ、気にしないことにした」
レイフ
「案外、ラムダが子供ができた時に、同じことを言うことになるかもね」 昔からあのばあさまはいたんだと。
ラムダ
「かも知れない。私はあの師に子供を預けることはしないと思うが」
「レイフが想像したのが典型的な魔女というなら、性格も概ね想像通りであると言える」
レイフ
「そうなんだ。どうして、って聞いても――」 「あぁ……あまり良い思い出じゃあなかったりするのかな」
ラムダ
「私は平気だったが、上手く付き合うのは難しい部類」
レイフ
「ラムダにとっては、ちゃんとお師匠さまだったんだね」 それなら、よかった。
ラムダ
「うん。たまに喧嘩して杖で殴り合いをしたりもしたが」
レイフ
「へえ」 少し眦を釣り上げて杖で喧嘩するラムダと魔女の姿を想像してみた。 「ん、ふふ……っ」 だめだ、ちょっと面白い。
ラムダ
「割と私が勝つ」 無表情のどや
婆のみぞおちに乾坤一擲の杖の突き
レイフ
「く、ふふふっ、ちょっと待って」 想像上で倒れた魔女の上で杖を突き上げて勝利のポーズしちゃってて若干ツボ
ラムダ
「そんなに面白いものを想像したのだろうか」
レイフ
「はー、落ち着いた」 ふう……。
「うん、まあちょっと」 面白かった。 「でも、そうやって喧嘩をしてるってことは、やっぱり仲は良かったんだね」
ラムダ
「悪くはない。伴侶でも出来て一線を退く時が来たら、顔は見せようと思う」
レイフ
「ご両親への挨拶のついでに?」
ラムダ
「ん──。まあ、それはそれとして?」
レイフ
「ん。そっちはそっちで、ちゃんとしたいんだね」 つまりまあ。ラムダもその師匠のことは、好ましく思っているのだなという思いがその言葉から見えて、微笑ましい気持ちになった。
ラムダ
「レイフの方は、そういえば村には誰がいるのだろう」
レイフ
「誰が……ああ」 質問の意図を一瞬図りそこねて、言わんとすることに気付いて。
「たぶん、今はまだ育ての祖父母がいるだけだとは思うよ」
「両親は僕がもっと小さい頃に、森を出たから」 そのうち、もしかしたら戻ってくるのかもしれないけれども。
ラムダ
「レイフは祖父母に育てられたということだろうか」
レイフ
「うん、そうなるね。捨てられたのか、っていうと少し違うと思うけれど」
「両親は森を出たくて、僕は森が良かったんだと思う」 はっきりと覚えている訳じゃあないけれど、一緒に行くのを嫌がった覚えはあるんだ。
ラムダ
「────」 ふむ、と考え 「なるほど。そうなのだろう。妖精に好かれるのも頷ける」
少し考えただけで納得したらしい
レイフ
「来る前にも言ったけれど、なにもないところでもあるから。……やっぱり、退屈って感じる人にとっては、退屈なんだろうね、(ここ)は」
――……」 納得した様子のラムダに、一つ頷いて。 「都会はやっぱり、興味深くて面白い場所ではあるけれど。帰る場所っていう感じじゃあ、あまりないんだよね」
ラムダ
「私も同意見」こくり 「レイフは森の子なのだろう」
レイフ
「うん。自分でもそう思うよ」 森の子、という表現に同意して。 「だから、今はこうやって、外を見に来たんだけどね」 好きに動く自由があるうちに、自分の目で世界を確かめておきたくて。
ラムダ
「私も似たようなもの。修行を兼ねて、外を見て回ってこいと送り出されたが、納得するところまで見たら後は好きにしろと言われている」
レイフ
「それじゃあ修行っていうよりは、卒業試験みたいなものなんだね」
ラムダ
「どうだろう」うーん
「納得というのが何を意味するか、それも私の裁量で良いらしい」
レイフ
「だから。ラムダが、これでいいと思えればそれでいいっていう事なんだろうね。実質もう、卒業で。ゴールは自分で決めて構わないっていう。お師匠さまも、ラムダのことを信頼してるんだと思うよ」
「ラムダなら、そう言えば後悔しない生き方をするだろうって、そう思ってくれてるんだよ」 杖でどつきあいしていても、きっと。
ラムダ
「うん、まあ、そうなのだと思う」  「魔術を極めて都会に生きるのでも、ドルイドとして森に生きるのでも、伴侶を得て子供を作るのでも、私が納得すればそれで良いのだろう」
レイフ
「うん」 その言葉に、一つ頷いて。
「他の人にとってはどうでも、やっぱりラムダにとっては良いお師匠だったんだね」 ちゃんと相手のそういう思惑を慮れるということは、普段からそういう関係でいられたんだろう。
ラムダ
「1秒でも寝坊をするとタライを叩きつけられたが」
「同じ方法で反撃に成功するのには4年かかった」 まあそういう事が出来る関係であった
レイフ
「……あの寝付きの良さと寝起きの良さは、そうやって鍛えられたんだね」 成程……。
ラムダ
「起きる方は、そう。寝る方は、元々」
レイフ
「便利そうでは、あるよね。冒険者やるのにはもってこいの特殊能力だと思う」 ちょっとうらやましいくらい。
ラムダ
「手足の末端の方から、力が抜けていって、人形の様になるイメージを作る。と、寝ている」
レイフ
「……あれ、思ったよりも実践的な話だったりする?」 寝付きがいい、って。体質じゃなくって技術寄り……?
ラムダ
「物心ついた頃には、そういう寝方をしていたから、どうだろう」 小さな頃から大分変わった子だったんですね…
レイフ
「聞いてると、なんだかそんな気がしたけれど」 普通の寝方じゃあないですよね、普通は羊を数えますし……。
 「――、あ」 そんな話をしながら歩いてる内に、やがて見晴らしのよくない道の先に、家屋らしき影がおぼろげに見え始めてきました。
ラムダ
「ん」 帽子のつばを上げた
レイフ
「多分、あそこだね。思ったより近くまで来てたみたい」 「楽しくお話できたから、その御蔭もあるけれど」
ラムダ
「予定より早い。良かった」 ろばくんも休憩できるね
レイフ
「もう少しだから、ふたりとも頑張ってね」 ラムダもロバくんも。
ラムダ
「不調無し。疲労も十分許容範囲。大丈夫」
レイフ
「うん、着いたらゆっくり休んでていいから」
目的地が見えて来れば自然と足取りも軽く、人の領域に近いということはそこまで警戒に気を払う必要も薄く、それまでよりも軽快な歩みで里へと向かっていけるだろう。
ラムダ
「ちゃんと手伝いはする」
てこてこ
金色の髪を揺らしつつレイフに合わせて歩調を早めたのであった
レイフ
程なく、と言うにはやや距離はあったが、問題なく森を抜ければ、こぢんまりとした村と呼ぶにも規模の小さい集落に辿り着ける。獣避けの柵で覆われた敷地の中には、十と少しの家屋と、それらに囲まれて守られるように作られた菜園と呼ぶべき規模の畑を持ち、足りないものは森から貰い受ける生活様式の、小さな世界だ。
村人
――うん、おや。おおい」 農作業をしていた男性が、君たちに気付くと。作業の手を止めて、声を掛けて手を振って近付いてきた。そちらを見てまずは、近くに立て掛けてあった槍に近寄る仕草を見せていた辺り、全くの無警戒というわけでもなかったのだろうが。
「レイフ、レイフじゃあないか。元気にしていたのか」 よく見れば知った顔だったということで、喜色をにじませて話しかけてくる。
レイフ
「はい、ご無沙汰しています。おかげさまで、元気にやらせてもらっています」 こちらも嬉しげに笑って返して。
「向こうでの生活もだいぶ落ち着いたので、一度顔を見せに。お土産も買ってきてありますよ」 と、ラムダが引いているロバの方を示して。
ラムダ
「─────こんにちは」 レイフの少し後ろに立って、声をかけてきた村人にぺこりと一礼。頭を上げて顔を見せる
村人
「おお、そうか!」 レイフがちゃんと生きていけてるらしいということと、土産という言葉と。双方に嬉しそうに頷いて。改めて、背後を見れば――
――そうか」 うん。なるほどな……。
ラムダ
「?」 紫と青色の瞳が村人と合う。なにか納得した様子に小首を傾げた
レイフ
「……あ、違いますよ。彼女は、冒険者仲間で。里帰りの手伝いをしてくれているだけですからね」 勘違いしてますよと言うけれど。
ラムダ
「ラムダと言う。宜しくお願いする」 もう一度頭を下げた
村人
「わかってる、わかっている。そんなことより、今帰って来たばかりなんだろう。長の方には俺から伝えておいてやる、少し広場の方で休んでいると良い。荷物もあるんだろう」
ラムダ
「ん」 レイフに目を向けた
村人
「ああ、ラムダか。俺はドアンだ」 よろしくな。 挨拶を交わして、言葉通り一軒の家へと向かっていきました。
レイフ
「……」 あまりわかってなさそうな反応を返されたなぁ。 「とりあえず、言われた通りにしようか。貯蔵室に入れるにしても広場の方だから」
ラムダ
「分かった」 レイフの反応を見つつ、ろばくんと一緒に広場に移動しよう
道行く人から興味を向けられそうだ
レイフ
作業をしていたおばちゃんなんかからも、よく帰って来たねえなんて声がかかったりしながら、広場につく頃にはフルパーティーが出来上がっているかもしれない。
ラムダ
「レイフは──とても大事にされている」
レイフ
「うん。……まあ、見ての通りだからっていうのもあるんだろうけれど」 ラムダの言葉に頷き、少し苦笑して。
見ての通り、という言葉が何を指しているのかは、察しの良いラムダであればすぐに気が付くだろう。
集まる人々もやや年齢の嵩む物が多く、こういった村であればあって然るべき子供の声なども聞こえては来ない。
ラムダ
「皆の孫」
「若いものは、レイフ以外は殆ど外に出てしまったのだと推測している」
レイフ
「外に行って、帰ってくる人の方が珍しいくらいだから」 時々、物資を送ってくれる人もいるけれど自分から来るってことはまず珍しい。みんな、外に生活の場を持って、そこが“帰る場所”になっていることのほうが多いのだろう。
ラムダ
「いずれは人も随分と減ってしまうだろう」
レイフ
「だから僕も、帰ってくると思ってなかった人が多いんじゃないかな」 それもあって喜ばれてるんだ、きっと。
ラムダ
「うん。ゆっくりしていくといい」
レイフ
「それでも、街の生活よりここを選ぶ人もいたし。それに、街で過ごしていてもこの森の奥に帰ってくる人も、やっぱりいるんだ」 ある程度、年をとって連れ合いを亡くして。ふと、森に帰りたいと思って集落に戻ってくる人というのも。
「だから、ここは僕たちにとっては故郷だし必要な場所なんだよ」 不便なのは不便なんだけれど。あ、ロバの荷物をこっちに降ろしてって声がかかった。シートが広げられて、その上に並べて欲しいらしい。
ラムダ
「必要な場所というのは否定しない」 荷降ろしを開始する 「人が人という生き物である以上、何処に根付き生きるか。その結果の繁栄も衰退も、また自然の摂理と言える」
「街に生きるのも、森に生きるのも、その者にとっては必要なこと」
レイフ
「場所は移ったし、家も新しくなってるけれど――それでも、空気はそのままだから、少し安心した」 集落の中の雰囲気は、人の住む場所と森の気配との混じった独特のもので。それが、レイフにとっての故郷の匂いなのだろう。
ラムダ
「うん。ここの空気は、私も落ち着く」
「人は少なくなっていくだろうし、住人もそれは分かっていると思うが、ここの空気は温かい」
レイフ
「人が少ないからこそ、皆家族みたいなものだからね」 ラムダの言葉に、嬉しそうにうなずいて。 「荷降ろしと説明と、してくるけれど……」 手伝いもみんなしてくれそうだし、休んでてもいいよと。
ラムダ
「大丈夫。まだ体力はある」
レイフ
「なら、一気に片付けちゃおうか」 その方が気兼ねなくゆっくりしてくれそうだ、と。
ラムダ
「うん。老人方に働かせて休憩は、気が引ける」
レイフ
レイフを含む村人たちに混じって作業を手伝うラムダの様子に、やはり時折あらあらと言わんばかりの目が行くけれど、それを違うよとやんわり否定するレイフの姿が時折見られたと思われます。
ラムダ
「─────」 成程、などとその様を見て納得していた
村人たち
運び込んだ荷物のうち、食料などで日持ちしないものについては近日中に頂くと。日持ちするものや酒類については貯蔵庫に運び込まれて。衣料や嗜好品、香辛料などは希望者に分配の準備がなされていき、受け取った人は代わる代わる二人に礼の言葉を掛けていきました。
本の類やボードゲームなどの遊具については寄り合い所にまとめて置いて誰でも使えるように……。
レイフ
それらの作業が終えて人心地ついた頃。先の男性が途中から連れてきて、軽くこちらに挨拶のように頷いた後、それらの分配の指示を出していた初老の男性が、ようやくこちらに近付いて来た。
ラムダ
「─────ふむ。テレキネシスがあれば便利だったが」
村長
「おかえり、レイフ。元気そうで何よりだった」 年の割にしっかりした足取りと、声の張りで。 「そちらのお嬢さんも、こんななにもない場所によく来てくれた」
ラムダ
「ラムダという。宜しくお願いする」 ぺこり、と頭を下げ 「何も無い、ということはない。気付け無い人が多いだけ」
レイフ
「はい、ただいま帰りました。おじいちゃんも元気そうでなによりです」 掛かった声に、こちらも嬉しそうに返した。口ぶりと様子から、彼が育ての親なのだろう。
村長
レイフの挨拶に頷き、ラムダの言葉には少し驚いたように目を開き。 「そうか」 言葉短く、それでも少し嬉しそうに頷いた。自分の場所が褒められるのは、悪い気はしないのだ。
「お前も帰ってこないんじゃあないか、と言うものもいたがな。儂は、そんなことはないと思っていたよ」 だから皆ほど喜びを見せてもないし、当然という態度を取っているんだ。
レイフ
「はい」 わかっていますよ、と頷く孫に。
村長
「……」 少し照れたように顔を背ける爺だった。
ラムダ
「レイフも帰るのを楽しそうにしていた。村を見た時、足が早まるくらいに」
レイフ
「……帰ってくるのは、初めての故郷だったから。実際に見て、安心もできたけれど、ね」 少しの不安もあって、気がはやったのだ。ラムダの言葉に、少し言い訳めいた発言を。
ラムダ
「───」 その様子に優しげな表情をしたのであった
村長
――ふん」そんな二人の様子に、鼻を鳴らした。不機嫌というよりは、機嫌の良さをごまかすようなそれだったけれども。
「ばあさんが、夕飯の支度をしている。連絡もなかったから、いつもどおりのものだが。明日には、お前の土産もあるから、少しはマシなものを用意させよう」
ラムダ
「お世話になる」 もう一回頭を下げた
村長
「当然のことだ、気にすることはない」 帰ってきた家族を歓迎するのはな。 >ラムダ
レイフ
「とりあえず、何日かはゆっくりさせてもらおうと思います。その後は、また街の方に」 今回はおそらく聞いている通り里帰りみたいなもので、と。改めて自分の口から説明しつつ。おじいさんに付いて、お家の方へ向かいましょう。
ラムダ
「ん……」 レイフの後ろをついていこう
村長
「ああ」 わかっている、とレイフに返しつつ。案内する足取りはゆっくりとした物である辺りに、彼の育て親なんだなというものが伺えるかもしれない。
レイフ
「おばあちゃんも元気にしていますか?」
ラムダ
「────」 成程。村長への態度を通している訳か
村長
「ああ、変わりない。先日も、食い意地を張りすぎて木苺を食べすぎて腹を下したくらいだ」
レイフ
「おばあちゃん……」 だからいい年なんだからジャムにしてから食べてと言っていたのに……。
村長
程なく辿り着いた先も、村長の家と呼ぶには他の家と大して変わらない家でした。確かにこれは案内してもらわないとわからなかっただろう。
ラムダ
「───」 逆に言えば健在だ。
村長
まぁ訪れるものもほぼいない上に、村長という肩書にしてもただまとめ役という程度の役割でしかない以上、特別な造りを拵える必要も感じていなかったのだろうが。
「帰ったぞ」 ごん、とノックした後に声を掛けて扉を開けば、素朴なスープの香りが中から漂ってくる。
祖母
「はい、おかえりなさい。レイフもおかえり。そして――あなたがラムダちゃんね、ドアンさんに聞いた通り可愛い子だわ、お人形さんみたいね」 スープの香りに遅れて奥から姿を見せたのは、小柄なこちらも初老の女性だった。玄関口まですーっと出てくると、嬉しそうに捲し立てていく。
ラムダ
「────」 家の中に入るので帽子を脱いで 「ラムダという。宜しくお願いする」 何度目かのやりとり
村長
「ばあさん。入り口だ、ここは」 まずは中にだな。
レイフ
「ただいま帰りました。お元気そうでなによりです」 こちらもまた何度目かの。
祖母
「あら、ごめんなさいね。疲れたでしょう、街からも随分離れてしまったし。そうだわ、新しい薬草茶(ハーブティー)の配合を試してみたの、良い香りで疲れも取れるのよ。あ、そういうのは若い子は苦手かしら?」
村長
「ばあさん」
祖母
「はいはい、もう」 せっかちなんだからという感じで奥へと案内してくれました。
ラムダ
「薬茶は好むところ。後で是非頂きたい」
レイフ
「……」 そんな祖父母のやり取りに、変わってないなとニコニコしてました。
ラムダ
普通に対応している様に見えて、ちょっと押され気味である
レイフ
押され気味の様子も、ふふっと見ていたかもしれない。いやよほど困っていたら助け舟を出すつもりだけれど。
ラムダ
そんな様子で流れる様な会話に律儀に答えつつ、案内されましょう
村長
家の中の様子も外見にそぐわず質素で、生活に必要な最低限が取り揃えられている感じだ。と言っても、質素ではあっても貧相というわけではなく、みすぼらしい印象は受けないだろう。蔦を編んだソファを2人に勧めると、自分は樹の椅子を取り出してきて座る。
ラムダ
勧められたら腰掛けて、行儀よくちょこんとしておこう
レイフ
「やっぱり新しいだけあって、前の家よりも広々してますね」
村長
「広すぎて落ち着かないくらいだ」 広ければいいってもんじゃあない。まぁ、そのおかげで泊まらせるスペースもあるんだけれども。
祖母
「……」 ちらっちらっと、料理しながらこちらが気になってしょうがなさそうなおばあさんの気配がする……。
村長
「……ばあさん」 火事は勘弁して欲しいぞ?
レイフ
「代わってきますよ」 匂いからして完成間近だろうし、と。苦笑して立ち上がった。 「おばあちゃん、後は僕がやるから」
ラムダ
「───ん。私が手伝う」 会話は任せておいておばあさんを手伝いに
レイフ
「ん、お客さんにそれは悪いよ」 と思っていると
祖母
「あら! 可愛いだけでなくて良い子なのね、それじゃあ食器の用意をお願いできるかしら。普段は2人だから、一度洗った方が良いと思うのよ」 レイフの静止よりも、おばあさんの引き込みの方が早くて強かった。
レイフ
「……じゃあ、ごめんね。ありがとう、ラムダ」 これは僕が止めてもダメだなと諦めた。申し訳無さそうに謝罪と、お礼とを口にした。
ラムダ
「うん。了解した」 頷いておばあちゃんの指示通りに働くのであった 「いい。私が手伝いたい」
レイフ
「ありがとう」 その言葉にもう一度改めてお礼を言って、厚意に甘えようと祖父との親交を温めますね。
祖母
「よろしくね、そこの棚に食器が入っているのよ」 木製の食器だから、しばらく使わずにこの時期だとちょっと不安があるのだと。
ラムダ
「ん──これだろうか」 手伝いなども要領が良い
祖母
作っている料理を覗き込めば、野菜やキノコがたっぷりに刻まれたベーコンが入ったポトフ風の料理だった。オーブンにも火が入ってパンが焼かれている辺り、村長が先程からの様子に心配そうにしていたのもうなずけるだろう。
「若い子なのにしっかりしてるわね、あたしが若い頃はもっとお転婆だったのよ」 森の事どころか家事とかさっぱりだったわなんて笑う。笑顔が可愛いおばあちゃんだ。
ラムダ
「一人で管理するのは大変だと思われる。パンの方の火の番は私が」
「しっかりしているかは分からないが、冒険者の方が、お転婆だと思う」
祖母
「あの子は街ではどう? もちろん、しっかりしているのは誰より知っているのよ。でも、街とここじゃあ勝手が違うでしょう?」 ちゃんとご飯とかも食べているのかしら心配なのよ。
「冒険者。そう、あの子と同じなのね」 火の番を受け持ってくれると言う言葉には、両手をぱちんと合わせて喜び、感謝して任せつつ話の花を。
ラムダ
「そう。同じ店で知り合った」 しゃがんで真剣に火を見る 「順応していると思う。レイフはあの通り優しいし、皆に好かれている」
「でも、やはり森の方が良いみたい。ここに来るのを楽しみにしていた。私が見た中では、一番」
祖母
「それじゃあ、出会いとしてもやっぱりそのお仕事が縁なのかしら」 うん?
「そう、ちゃんとあっちでもやっていけてるのね。心配していたわけじゃあないけれど、それを聞けて安心できたわ」 さっき心配していたって言っていたのに。
「そう。……あの子も、若いのにねぇ」 森のほうが、という言葉には。きゃいきゃいとした雰囲気が収まって、しんみりと呟くように。
「見ての通り、この場所は若い子には面白くない場所でしょう。だから、やっぱりどんどんみんなは街の方に行ってしまいがちなのよ。この間のこともあって、なおさら」 この間の、というのは。開発の手が入ったときのことだろう、この機会に街に移り住もうという若い層はやはりいたのだ。
ラムダ
「それでいいと思う。お婆さんは思うところもある様だが、森を好む人もいる。私もその一人。私は自然に生きる者、ドルイドでもあるから」
祖母
「それなのにあの子は、この場所が良いと言ってくれるし。街に出た後も、こうやってちゃんと顔を見せてくれたわ。お土産ももちろん、この辺りじゃあ手に入らないものだし嬉しいけれども。何より、そうやって帰ってきてくれたのが一番だったのよ」 おじいさんもね、顔に出さないようにしてるけどきっとそうなのよ。(断定)
ラムダ
「何も無いというのは、あるものを見えていないだけの話。お婆さんも、お爺さんも、本当は何も無いと思っていない筈。本当に何もないならば、そこには住まわない」
祖母
「そう言ってくれると安心だわ。まぁ、じゃああの子も良い子を見つけたのね」 ラムダの言葉に、嬉しそうに顔を綻ばせて。 「ええ、それはもちろんよ。この場所や生活が好ましいから、こうしているんだもの」
ラムダ
「───うん? うん。私も、ひと目でここは気に入った」
祖母
「あの子もね。本当に良い子だから、よろしく頼むわね、ラムダちゃん」 気に入ってくれて嬉しいわ、あの子のことも、この場所のことも。にっこにこやで。
ラムダ
「それは勿論。こちらこそ良くして貰っている」
レイフ
そんな会話がなされているとは知らないレイフはおじいさんに最近のことを粛々と報告して、おじいさんもそれを言葉少なに頷きながら聞いていたりしている。
ラムダ
「レイフはすごくしっかりしている。あの歳であれほど気配りが出来る者はそういない」
祖母
「ええ、ええ。自慢の子なのよ、本当に。本当はもうちょっと、年齢相応にはしゃいだりしてくれても良いくらいよ」
ラムダ
「大丈夫。今日、道中笑い転げていた」
祖母
「あら」 目を丸くした。 「そう、それは良いことを聞いたわ。しっかりしすぎてて心配だったけれど、ラムダちゃんみたいな子が側に居てくれるなら心配ないわね」 ジューッ。吹きこぼれた。
「あっ」
ラムダ
「ん。丁度よい頃合いかも知れない」
祖母
「パンも焼けた頃よね、そうだと思うわ」 お話に夢中で吹きこぼしたのは内緒にしてちょうだいね。しー、よ。しー。
ラムダ
「うん。熱いものは私が持つ」 お鍋、いつもの倍以上作っているだろうし
祖母
そんな風に言いながら、バスケットに清潔にした布を被せて、オーブンを開けたパンを取り出して載せていき。
「それじゃあ、先にこれを持っていってあげて。大丈夫よ、よそってからお盆に乗せて持っていくもの」 パン入のバスケットをおまかせしました。
ラムダ
「……ん。分かった」 こくりと頷いて食卓にパンを持っていこう
レイフ
「あ、おかえり」 ラムダの姿が見えれば、立ち上がって。全部任せるのも申し訳ない、と抱えたバスケットを受け取るために手を伸ばし。
ラムダ
「ん。ありがとう」 素直に渡すのであった
レイフ
「こちらこそ。おばあちゃんの相手もしてくれてありがとう」 お手伝いももちろんなんだけれど。受け取ったバスケットをテーブルの真中によいしょと配置する。
「なにか変なこととか言われなかった?」 昔の恥ずかしい話とかされててもそれはそれでちょっと嫌だなぁ……。
ラムダ
「そんな事は無い。大丈夫」
レイフ
「なら良いけれど……」
祖母
そんな会話をしているところに、ご機嫌なおばあちゃんがお盆にスープとパンの取皿などを載せてやってくるのだ。
「お待たせ、口に合うと嬉しいけれど。味が薄すぎたら言って頂戴ね、もうおじいちゃんおばあちゃんの舌だからつい薄味気味に作っちゃうのよ」 座って座って、と。君たちにも着席を促し、配膳していく。
ラムダ
「薄味も好み」 大人しく席につく
祖母
「まあまあ」 ラムダの言葉にニコニコしてる。配膳を終えれば自分も席について。 「それじゃあ、いただきましょう」
ラムダ
「はい。頂きます」
レイフ
「はい、頂きます」
村長
「ああ」 こちらもまた頷いて。
レイフ
スープはキノコや野菜の旨味に、辛めに塩漬けにしたベーコンからの塩分で味付けがされているといった具合の、確かに街の定食屋なんかで提供されるものに比べれば薄味で、良い言い方をすれば優しい味がするものでした。これにパンを浸して食べるのが推奨されています。
「……」 懐かしみを覚える味わいに、少し目を細めて表情を緩めてます。
ラムダ
「───美味しい」 昔はよくこういう料理を食べていたものだと、此方も懐かしい感覚を覚えながら。もぐもぐと食べていくのです
祖母
「そう、気に入ってもらえて嬉しいわ」 ラムダも味付けに不満がない様子に、安心したように笑いながら。 「そうそう、さっき聞いたけれどね、レイフ。ラムダちゃんも、この場所を気に入ってくれたらしいわ! 若い子だから心配していたけれど、よかったわねぇ」 実際に見て嫌だってなる子もいるし、若い子でそんな感想をくれるなんてと。しみじみ感激している。
レイフ
「うん。……うん?」頷いた後、あ、これは、と。 「いや、おばあちゃん。みんなにも言ってるけれど、違いますからね。ラムダは冒険者仲間で、今回は里帰りを手伝ってくれただけですからね」 ぜったいかんちがいしている。
ラムダ
「────」 まあ、途中からは気づいていたのであるが 「───」 黙々と食べるのである
祖母
「えっ」 そんな……。
レイフ
「みんなにも、ドアンさんにもちゃんと最初にそう言ってるのに……」 全くもう。
「ごめんね、やっぱり変なこと言ってたみたいだし」 さっきは大丈夫と言ってたけれどとラムダにも謝罪しよう。
ラムダ
「いや、私は気分を害する事は何も無い」
レイフ
「ならいいんだけれど。……おばあちゃん、相手の話はちゃんと聞いてから話を進めないといけないんですからね」 前からそういうところはあるんだからと。
村長
「……」 特に口を挟むこともない事だと黙々と食事を進める。
ラムダ
「村に来てから考えていたが、レイフに其の気が出来たら、私としては断る要素も無いし」 
祖母
「でも、とっても良い子だし……。ここのことも気に入ってくれたらしいのよ?」 そんな子中々いないと思うのに……。
レイフ
「ほら。ラムダもこう言って」
「……うん?」
祖母
ぱちんと顔の前で手を合わせて目を輝かせる祖母の姿。
ラムダ
「私は現在修行中の身であるが、そのうちには伴侶を得て子供が欲しいという希望があった。さらに、暮らすならば街よりも森の方が好みである」 「レイフもそのうちにはここで暮らしたいと思っている様子。加えて、系統は違うが魔法の才もあり、優しく気配りが出来、年齢が近い」
レイフ
「……。うん、そうだね」 並べ立てられた条件に一つ一つ確認して、総合して頷いた。
ラムダ
「婚姻対象としては、これ以上はない条件であると思考していた」
レイフ
「……」 冷静に言われて、困惑を覚える。納得は出来るんだけれども。 「ええと、まあ」
ラムダ
「付き合っていないのに期待を大きくさせてしまったのは私が謝るところ」
レイフ
「そういう意味だと。僕としても、こういう場所に、将来的に一緒に来てくれるつもりがあるってことだと、そういう相手としては望ましいのも間違いない、と思うよ」 混乱を抑えて、よくよく考えてみれば。こちらとしても、その条件の時点で、婚姻関係を結び相手としては無二と言える。
「あまりそういう部分については考えてなかったし、いきなり言われて混乱もしたけれど」 ひとりで帰ってくるつもりの方が大きかったから、配偶者という存在を考えていなかった。
村長
「……」 食事の手を止めて成り行きを見守り始めた。
ラムダ
「私は意思決定が早すぎると言われる」 混乱させるのもまあ分かっていますが
レイフ
「ただ、その」
ラムダ
「うん?」
レイフ
「ラムダのことは今の時点ではまだ、可愛いとは思っているのは間違いないけれど。恋愛対象として好きだって、胸を張って言える訳じゃあないから」 これを先に言わないのは不義理だろうと。
ラムダ
「ああ、それは私も同じと言える。レイフは好ましく感じているが、恋愛というものは自覚が無い」
レイフ
「それでも問題なくて、ラムダがそうなってもいいって思ってくれてるんだったら。将来のことを視野に入れつつ、付き合い始めてみるのは。僕としては、嫌じゃあないし。そうなるなら、好きになる努力……というのもおかしいけれど、そういうのはしてもいいと思う、かな」
「……ラムダも言ったけれど、その。すき、きらいの前に条件の方が整ってて、それの気が少し引けるけど」
ラムダ
「なるほど。理解した」
「では、よろしくお願いします」 レイフに頭を下げた
レイフ
――……」
「ええと、こちらこそ。改めてよろしくね、ラムダ」 こちらもぺこりと頭を下げ返した。
ラムダ
「解釈に間違いが無かった様で安心した」 こくり
祖母
――明日はごちそうにしましょうね、みんなにも伝えなくちゃ!」 お祝いよお祝い。きゃっきゃし始めた。
ラムダ
「ということで、付き合う事になった」>お婆さんお爺さん
村長
「ああ」 同意しました。
レイフ
「僕としても思いもしてなかったですけれど、はい。ご覧の通りです」
「……」 あー、驚きすぎてご飯の味がしない……。
ラムダ
「割と急展開に自分で驚くところが無いでもないが、考える程に自分の思考に納得してしまう」
レイフ
「驚いてるんだ」
「いや……僕も、落ち着いて考えてみると、これ以上ない相手ではあるなぁって思うんだけど」
ラムダ
「例えばこう」
「何か美味しいものを食べたいと思っているが、何を食べるか決まっていない。そういう時に」
「こういうものが好きだろう、と、好みの味かつ、その時の腹具合に丁度良いものが出てきた印象」
レイフ
「うん。……でも、それなら、少し良かったよ」
「もしも前から、好意を寄せてくれてたんだとしたら、申し訳なくて仕方なかったから」 全然気付かなかったってことになると。
ラムダ
「言い方は良くないが、そういう意識はしていなかった。人物としては好いていたが」
レイフ
「うん。僕も同じようなものだから」
ラムダ
「うん」
レイフ
「だから、お互いにそうなら。これから、そういう風に一緒になっていけばいいと思えるから。だから、良かったなぁって」
ラムダ
「確かに、思いの大きさがずれていない、というのも良いかも知れない」
レイフ
「これが一方的にだと、不満を覚えさせちゃうからね」 良いかもしれない、に頷きながら言って。
ラムダ
「まだ二人でここ住まうには時間がかかると思うが、待っていてくれれば、と思う」これはお二人に
村長
「……腰を落ち着ける気になったときには、早めに連絡をしてこい。引き継ぎと、家を用意する準備が必要になる」 これが返事だった。
祖母
「やっぱり若い子がいてくれれば、それだけで空気も華やぐものね。みんなもきっと喜んでくれるわ!」 いつ頃に来てくれるの?と食い気味になりかければ、祖父が「ばあさん」と引き止めてくれました。
ラムダ
「承知した。ありがとう」
レイフ
「本当にただの里帰りのつもりだったんだけれど」 当初に思っていた以上のお土産を持ってくることになってしまった。
ラムダ
「場所は覚えたし、これからは私がいつでも手紙を出せる」
レイフ
そろそろまとめに入って行ってよさそうな空気を感じる
ラムダ
いいよって空気
レイフ
「あ、それは嬉しいな」 近況報告とか、手紙に入る程度のものなら気軽に送れるのは。
ラムダ
「ドルイドで一番便利な魔法と言われる」
レイフ
「生活に密接って意味だと、確かにそうかも」 祖父母も近況連絡が増えるなら喜ぶだろうし。
さて。
そんな風に思わぬ展開を迎えたりしながらも、数日滞在して森の空気をいっぱいに味わった後に、王都への帰路についたのでしょう。
滞在している間は、まぁ。それなりの祝福や、やっぱりそうじゃないかみたいな反応を受けたりしたけれど。実際の流れを話しても信じてもらえませんでした。
ラムダ
まさか村についた当日に決まったとか信じて貰えないと思います
レイフ
はい。 >当日に
ラムダ
照れ隠ししてたんだな。で勝手に納得されて終わり
レイフ
あ、ロバくんはちょうど前の子がしばらく前に老齢で働きが鈍くなったのもあって潰されていて、新しい子を買いに行く手はずを整えているところだったそうで
村にそのまま就職となりました。
ラムダ
はい
レイフ
ラムダも少し変わった子だなって思われても、魔法使い(ソーサラーやドルイド総じて)という説明を受けると、そういうものだろうなって受け入れられると思います。
ともあれ、そんな感じで終わりましょうか。
ラムダ
はい
ありがとうございました
レイフ
ありがとうございました
!SYSTEM
ラムダが退室しました
!SYSTEM
レイフが退室しました
背景
BGM