- !SYSTEM
- エスメラルダが入室しました
- !SYSTEM
- ヘーレムが入室しました
- !SYSTEM
- ウィスタリアが入室しました
- エスメラルダ
- よしと
- ヘーレム
- やろう
- エスメラルダ
- 休憩に入ってから、で構わないかな
- ヘーレム
- OKでございますお兄様
- ウィスタリア
- はい。
- エスメラルダ
- 退け!俺はヘーレムのお兄様だぞ!
- ウィスタリア
- いいタイミングで入りますので先に始める感じで良いかもしれません
- エスメラルダさんはぐっすりモードだったので
- ヘーレム
- ぐっすりモードだったのか
- エスメラルダ
- 起きていてもよかったけど、じゃあ部屋の隅ですやってる所に来て貰う感じで良いかな
- ヘーレム
- ぐっすりしてるなら
- 導入こっちでやりますか言い出しっぺだし
- エスメラルダ
- https://sw.tale.blue/chat/?mode=logs&log=20210501_0
一応前回分だ(スヤるまで
- ああ、では頼む
- ヘーレム
- どれどれちょっと軽く見せて
- ぐっすりしてた
- ウィスタリアは今離れてて、エスメラルダは座ったまま寝てるって感じですかね
- ウィスタリア
- そうなりますね 私はカグラさんとお話したりしてたので
- エスメラルダ
- そんな感じだ
- ヘーレム
- OKでーす
-
- アナスタシスからやってきた巫女とその護衛からの依頼で、地中に眠る遺跡の内部までやってきた冒険者たち。
現在は緊張続きの調査の合間に出来た、本のつかの間の休憩時間である。
- 巨大な魔動機が眠っていた倉庫のような部屋を間借りして、各々が別の場所――とはいっても大声を出せばすぐに連絡が取り合える距離だが――で休息をとっていた。
- そんな倉庫の一角に、幼い少女がやってくる。大人たちはそれぞれ話し込んでいるようで、何処となく行き場が無かった為、ふらりと隅の方へとやってきたのだ。
- ヘーレム
- 長距離を移動してきたため、足は疲れて棒のようだった。何処か座れる場所がないかと周囲を見渡して……ふと目に入った人影に首を傾げて寄って行った。
- 「……あれ?エスメラルダ?」 声を掛けてみる。
- エスメラルダ
- 「――……」 隅に毛布をかけられたまま眠りこけている青年は、ヘーレムの声にも返答は返さない。先程までの緊張した表情も、伸ばしたままであった角も今は引っ込んでいる。
- ヘーレム
- 「……寝てる?」 近付いて、しゃがんで顔を覗き込む。
- エスメラルダ
- 覗き込まれた表情は和らいでおり、――というよりも、和らぎ過ぎており
- ヘーレムが眼前まで近づいてきても、その瞼や身体が動く様子もない。出立までの時間はあるものの、完全に落ちている。
- 野営中に寝顔を見せていても、これほど近付く前にすぐに目覚めていたものだった、のだが。
- ヘーレム
- 「寝てる……」 彼が此処まで油断し切っているのを見たのは初めてだ。普段から疲労なんて顔に出さず、飄々としているようだったのに。
- 少女からしてみれば、彼もまた他の大人たちと同じで、何処か人間離れした体力と精神力の持ち主、というイメージであった。
- エスメラルダ
- それでも、顔色は優れない様子で 安堵し、ストレスからは解放されたのだろうが、未だ本調子ではなさそうだ、と判断できる。
- ヘーレム
- 故に、その様子に目を丸くして……だが此処まで寝入っているのを邪魔すべきではない。ゆっくりと近くに腰を下ろした。
- 「……大丈夫?」 返答がないだろうことは分かっているが、それでも一応聞いてみる。
- 徐に自分の手を見おろして。そういえば、ウィスタリアが倒れた時、カグラはこうしていたな、と思い出す。
- エスメラルダ
- 小さく眉が顰められたと思えば、船を漕いだのか、それとも返答として、なのか
- ゆっくりと、頷いた――気がする。
-
- かつこつと足音がして
- エスメラルダ
- それでも、その顔色はちっとも大丈夫、ではないのだが。
- ヘーレム
- エスメラルダの頭へ開いた手を持って行って、短い祈りから【サニティ】を行使した。
- ウィスタリア
- 「………、」 カグラと共に部屋に戻ってきて そして断りを入れると 少女はパタパタと此方に駆けてくる
- 淡く輝いたヘーレムの手から、それが青年へと流れていく。
- ヘーレム
- 「………」 やっぱり変わらないだろうか。カグラみたいに、すごい神官なら疲れもふっ飛ばせたんだろうな、と少し気落ちした。代わりに、青年の頭を、ヴィクトールがいつもそうしてくれるようにポンポン、と撫でた。
- エスメラルダ
- どこか、肩が下がった様子で 知らず知らずに強張っていた身体が弛緩する。
- 「ん、――……」 小さく身動ぎして、撫でる手に身体を寄せる。
- ウィスタリア
- 「へーレムさん」 声をかけて その様子を見守る
- ヘーレム
- 「……」 子供みたい、自分の事を棚上げして、少し笑った。
- 「ひゃっ」 油断していた。降ってきた声に小さく叫んで、エスメラルダの頭から手を離す。
- エスメラルダ
- 「っ、――、?」 叫び声に小さく顔を上げて、ぼんやりとした瞳で周囲を見回す。
- ヘーレム
- 「ウィ、ウィスタリア……あっ」 慌てて両手で口を塞いだ。
- ウィスタリア
- 「……お邪魔をしてしまい、申し訳ありません」
- ヘーレム
- 「邪魔だなんて、そんなことな……あっあっ」 口元に人差し指を立てて、しー!しー!とする。
- ウィスタリア
- 「……」 しー、とジェスチャーを返して
- エスメラルダ
- 緩く見回し、ヘーレムとウィスタリアの顔を見て そのまま壁に頭を預けると、ぼんやりとしたままだ。
- 二人が声量を落としていれば、次第に瞼がまた降りて来る。
- ウィスタリア
- 「ですが、そろそろ起こさないといけません」 声量を落としてへーレムに声をかける
- ヘーレム
- うんうん、とウィスタリアに頷いてみせた。
- 「…えっ、も、もう移動するの?」
- ウィスタリア
- 「準備があります。点検なども必要ですし、」
- 「それに起き抜けで行動をするのは危険が伴います」
- ヘーレム
- 「……そ、そっか。そうよね…」
- ウィスタリア
- 「ずっと見張っていらっしゃったので、其れ等はまだのはずです」
- ヘーレム
- 「……こんなにぐっすり眠ってるエスメラルダ見るの初めてだから、ちょっと可哀そうだけど…」
- そう言われれば致し方なし。いつのまにか体勢が変わってて、あれ?と思ったが、とんとん、と指先でエスメラルダの腕をつつく。
- エスメラルダ
- 「……」 すう、と息を吐きながら歳相応――というには聊か幼い寝顔で眠っていたが、
- またぼんやりと 薄らとエメラルドの瞳が開く。
「……、兄さん?」 乾いた喉から、気の抜けた声を漏らして周囲を見回す。
- ヘーレム
- 「へ…?」 思わず間抜けな声を上げて、ウィスタリアを見上げた。
- ウィスタリア
- 「……、」 へーレムと見合わせてから エスメラルダの方を見て
- 「おはようございます、エスメラルダさん」
- エスメラルダ
- 「……あぁ、」 二人の声を聴くと、寝惚けた目を瞬かせて
- 「すまない。眠っていたか……」 ぐ、と身体を伸ばした。
- ウィスタリア
- 「……顔色が好転しています。何よりです」
- ヘーレム
- 起き抜けの自分の言葉に気付いていない。無防備なエスメラルダの一面を見てしまって、なんだか罪悪感に似た感情が沸いた。
- 「う、うん!すごくぐっすりだったわ」 ウィスタリアに続くようにこくこく頷いた
- エスメラルダ
- 「……ヘーレムも、起こしに来てくれたのか。ありがとう」
- 「こんな状況でぐっすり、は褒められたものでもないよ」 危険があり過ぎるからな。
- ヘーレム
- 「皆が近くにいるから、きっと安心しちゃったのよ」 褒められた事ではないにしても、責めるようなことでもない。
- ウィスタリア
- 「……、準備と装備の点検をお勧めします」
- ヘーレム
- うんうん、と再び頷く。
- エスメラルダ
- 「そうだな、傍にいる相手がいれば、安心はするかもしれない」 安心させるべき相手は別にいるというのに、と心中で零しつつ、
- 「ああ。そうするよ……どれくらい眠っていた?」
- ヘーレム
- 「えぇーっと……」 途中からきたので、彼がいつから寝ていたのかは分からなかった。
- ウィスタリア
- 「……、」少し計算して 「30分ほどです」
- ヘーレム
- 「……」 思わぬところから回答が降ってきて、ウィスタリアを見上げた。
- ウィスタリア
- 「エスメラルダさんが眠るまでは、一緒の毛布で休息していました」 淡々と事実を告げた
- エスメラルダ
- 「そうか」 思ったよりも、と小さく眉を顰めながら、布団を畳んで 傍に置いていた装備の点検を開始する。
- ウィスタリア
- >へーレム
- ヘーレム
- 「い、いいい一緒の毛布で!?」 思わず立ち上がる。
- エスメラルダ
- 「ああ、世話になった」 頷いて、刀に手を掛けて――
- 「どうした、急に……」 敵襲か。
- ヘーレム
- エスメラルダとウィスタリアを交互に見て、顔を赤くさせる。
- エスメラルダ
- 「そう騒ぐことでもないだろう……」 点検のために取った刀を持ちながら、周囲の気配が無い事を確認して 装備の点検を再開し始める。
- ウィスタリア
- 「……、へーレムさん?」
- ヘーレム
- 「い、一緒の毛布で……」
- 「ウィ、ウィスタリア!そ、その立派なレディとして、と、とと殿方と一緒の寝床で横になってお休みするっていうのは、よ、よよよよくない事なのよ…!」 少し話を盛った。
- エスメラルダ
- 「いや、横に放っていないぞ。そこに座っていただけだ」
- (にはなっていない。
- ウィスタリア
- 「……、了解しました」 頷き
- 「シュナさんが落ち着かれる事が多いので、そうしたのですが……」
- ヘーレム
- 「エ、エスメラルダも言い訳は聞きたくないのだわ…!」
- エスメラルダ
- 「い、言い訳……」 言い訳って言った……
- ヘーレム
- 「シュ、シュナもレディだからいいのよ!」 >ウィスタリア
- ウィスタリア
- 「なるほど……男性にはしてはいけなかった事なのですね」
- ヘーレム
- 「……あっ、しちゃいけないっていうか……そ、その……」
- ウィスタリア
- 「以後、気をつけます」 頷いた
- ヘーレム
- 「こ、心に決めた殿方なら……いいのだけれど……」
- エスメラルダ
- 「……何だ、歯切れの悪い」 刀、盾、それぞれを見終えて
- ウィスタリア
- 「心に決める。決心するということでしょうか」
- ヘーレム
- 「…えっ、だ、だからえっと……」 エスメラルダをちらりと見やる。
- 実は少女だって、どういう相手ならいいのか、というのはぼんやりとしか分からなかった。助けを求めるようにエスメラルダを見ては、視線を彷徨わせて
- エスメラルダ
- 「な、なんで俺を見るんだ」 頭を掻いて
- ヘーレム
- 「…だ、だって……」
- エスメラルダ
- 「そもそも、何故性別によって問題が……、ああ」
- 「そういう関係ではないよ、俺達は」 少し言い辛そうに言うと、頭を振った。
- ヘーレム
- 「……えっ、そ、そうなの?」
- ウィスタリア
- 「……、」 視線を僅かに下にした
- エスメラルダ
- 「そうなの、って……ただの冒険者同士で、友人だ」
- 「体の関係を持つような間柄じゃない」
- ヘーレム
- 「……?」 ウィスタリアが視線を下げたのを見て、もう一度エスメラルダを見て、首を傾げた。
- 「かっ」
- 「あけすけすぎるのだわ……!もっと言葉を選ぶべきよ、エスメラルダ!」
- エスメラルダ
- 「俺だって使い方があっているかはわからないが、……だが、恐らくヘーレムが気にしているのはそこだろう」
- ヘーレム
- 「で、でもでも……ウィスタリアはまだ言葉のお勉強中なのだから、もっとスマートな言葉にして頂戴!」 ぷりぷり
- エスメラルダ
- 「それに、そんな事を話している状況では……、」 ううむ。その様子に困った様に言葉を切った。
- ウィスタリア
- 「……、肉体関係、男女の仲である、夫婦、恋人、愛人、その他意味合いとしては様々です」
- 「具体的には交合を伴う性的な接触がある場合が殆どであると記憶しています」 淡々と言葉の意味を述べていく
- エスメラルダ
- 「そのどれにも該当しないだろう」 何の話をしているんだ、と心中で自分に問いかけながら、点検を終える。
- ウィスタリア
- 「……」 小さく頷いて
- ヘーレム
- 「……??」 説明が論理過ぎてわからなかった
- エスメラルダ
- 「あのな、ヘーレム。俺から見れば、ヘーレムもウィスタリアも変わらないんだ」
- 「適切に言えば気にかかる同僚だし、もっと柔らかく言えば、……妹だとか、そういったものだよ」
- ヘーレム
- 「そう、なの?」
- エスメラルダ
- 「先ほど言っていた様な、ヘーレムが思っている様な関係じゃない。……ああ」
- ヘーレム
- 「……でも」 それにしては。
- エスメラルダ
- 「でも……?」
- ヘーレム
- 「わ、私もウィスタリアの事はすごく心配……本当なら、出来れば――」 その先は言うべきではないだろうか、と思い、口を一度閉ざして
- 「でも、エスメラルダはもっと、なんだか……違う気がしてたから」
- ウィスタリア
- 「………、」
- エスメラルダ
- 「……待ってくれ、ヘーレム。何が言いたいのか、解らないよ」
- ヘーレム
- 「わ、私もウィスタリアの事が心配なの!旅の仲間だし、でもそれ以上にお友達だし……」
- エスメラルダ
- この先の事を考え、眉を顰めながらヘーレムの言葉の続きを待つ。
- ウィスタリア
- 「……、」 見下ろすのではなく、屈むようにして 目線を合わせて
- ヘーレム
- 「でも、エスメラルダのウィスタリアを心配する様子は、もっとなんか……切羽詰まってる気がして……」 あれ、でも自分だってウィスタリアが倒れれば心臓が痛いくらいになる。違いはどこだ……?ぐるぐる、と思考が巡る。
- エスメラルダ
- 「……同じだよ。ヘーレムはウィスタリアを心配しているし、俺だってそうだ。何も、違いなんてないさ」
- 「違いがあるとしたら、俺がそれの制御を出来ていなくて、ヘーレムはその制御が出来ている……というくらいだろうね」
- ヘーレム
- 「…せいぎょ?」
- エスメラルダ
- 「顔に出たりとか、……」 視線を逸らして 「体調に出たり、ね」
- ウィスタリア
- 「……ご心配をおかけして、申し訳ありません」
- ヘーレム
- 「……あ」 寝てる間も何処か具合が悪そうだったのは、そういう事か。と思い出して
- エスメラルダ
- 「知りたいんだろう。それなら、いいさ」
- 意図して苦笑を貼り付けながら、曖昧に頷いた。
- ヘーレム
- 「………」 ウィスタリアは悪くない、と言おうとして言葉が詰まる。
- 「も、申し訳ないって……そう思ってるのに、止めてはくれないんでしょう?」 代わりにいじけるように口にする。意地悪な事を言ってしまったと、言った後に後悔した。
- ウィスタリア
- 「………、」 言葉に詰まったように黙って、視線を下にする
- エスメラルダ
- ヘーレム、と窘めようとして、言葉は出なかった。いじける様に言ってその言葉は、きっと――自分が窘められるものではなかったから。
- ヘーレム
- 「…あっ」 ウィスタリアの様子に、後悔が表情に出た 「ご、ごめんなさい……」
- ウィスタリア
- 「いえ……、みなさんがそう思っているとは、感じていました」
- エスメラルダ
- 点検を終え、荷物を纏める手が止まる。
- ウィスタリア
- 「ただ……、」
- 「知ることで、私になにか出来ることがあるのではないか、皆さんになにか返せるのではないか、と そう思うのです」
- エスメラルダ
- 「……」 それまでに、何かがあったらどうする。その先で、お前がお前で居られなくなったらどうする。湧いて来る感情を、全て飲み下す。
- ヘーレム
- 「か、返せるって……」
- エスメラルダ
- 失われていたものを思い出すのなら、過去の彼女を取り戻すというなら――今の彼女は、果たしてどこに行くのだろう。
そんな考えばかりを巡らせながら口は開かずに彼女達の会話に耳を傾ける。
- ウィスタリア
- 「……、」 貰った勇気が、少しずつ手から零れそうな気がした
- ヘーレム
- うっ
- 辛くなってきた
- うぃすたりあ…
- でも俺はお前をいじめる手がとめられねえんだ…
- ヘーレム
- 寸でで感情任せの言葉を飲み込んで、別の言葉を探す 「……ウィスタリアは、私たちに何か返したい、のね」
- エスメラルダ
- がんばってエスメラルダは二度とは言わないでおいたのに・3・) >やめるつもりはないんだろう
- ウィスタリア
- 「……沢山のものを、頂いています」
- ヘーレム
- 言いたい事はたくさんあるが、それはきっと今日のセッションの後に放出した方が楽しそうなので我慢するぞ
- エスメラルダ
- 熱を上げていけ……(ゴゴゴ
- ヘーレム
- 耐えろ、耐えろ私……!
- ウィスタリア
- 「だから、少しでも返して……皆さんに還元したいんです」
- エスメラルダ
- 「――、」 それを聞けば、口を突いて言葉が出る。
- 「何を以て、還元になるんだ」
- ヘーレム
- 「…わ、わたしっ……」 困ったようにウィスタリアを見上げる。もう一度言葉を飲み込んで、エスメラルダを見た。
- エスメラルダ
- 「何を以て、返す、と言うんだ。……ウィスタリア」
- ウィスタリア
- 「………。何をもってするかは、まだ分かりません」首を横に振って 「ただ、進んだ先ではないと、得られないと、そう思うのです」
- エスメラルダ
- 「……そう、だろうな」 頭を振るとそれだけ返して、まとめた荷物を置いた。
- ウィスタリア
- 「……」 エスメラルダからへーレムに視線を移して
- ヘーレム
- エスメラルダをウィスタリアを交互に見ている。その中で、ウィスタリアと目が合って
- ウィスタリア
- 「……助けて、くださいませんか」 小さく屈んで へーレムに提案する
- ヘーレム
- 「……えっ」
- ウィスタリア
- 「私一人では、きっと、届かないと思うのです」
- ヘーレム
- ウィスタリアが屈んだことで、水平に真っ直ぐ彼女の目を見つめられる。人形のように美しい…けれども今となってはその美しさの中に、人間独特の揺らぎを見つけて
- ぐるぐると考えが纏まらないまま、目の前の少女に抱き着いた。細い体に両腕を回して 「……ウィスタリアがそう、望んでくれるなら」
- ウィスタリア
- 「……、ありがとうございます」 ぎこちなく手を回して背中を撫でた
- ヘーレム
- 優しい手に、ぐるぐる纏まらない感情が喉から胸に、胸から腹に下っていく。
- エスメラルダ
- 壁にもう一度背を預けながらその様子を見守り、飲み下し終えたものが漸く収まった事に一つ息を吐いて
- ヘーレム
- 「……なら、もう少し、頑張らなきゃね」 そっとウィスタリアから体を離して
- ウィスタリア
- 「……はい」 頷いて
- ヘーレム
- 「まずはこの遺跡の踏破なのだわ!」 ウィスタリアににこりと笑いかける
- ウィスタリア
- 「頑張りましょう」 口角が僅かに上がって
- ヘーレム
- 「きっと大丈夫。だって、皆いるもの……ね?」 とエスメラルダに
- エスメラルダ
- ――守ろう。二人を眺めながら、気付かれないように小さく拳を握り込んで。
- 「ああ、そうだな。皆がいる」 ヘーレムに頷きを返した。
- ウィスタリア
- 「……、」 じ、とエスメラルダを見つめて
- ヘーレム
- 「そうよ!ウィスタリアから助けて欲しいなんて言われたら"ムキ"にできないだわ」 どや
- エスメラルダ
- 「……ムキ?」
- ヘーレム
- 「…む、む、むが?」
- ウィスタリア
- 「無碍には出来ない…でしょうか」
- ヘーレム
- 「そ、それよ」
- ウィスタリア
- 「ないがしろにすることができない。物事を無駄にすることは出来ないという意味を持ったフレーズです」
- エスメラルダ
- 「……はは、使おうとするのは良い事だが、しっかりと覚えてからにしなければな」 微笑みながら、ヘーレムの頭を撫でて
- ヘーレム
- ウィスタリアの説明にうんうん、頷く
- 「……うぐ」
- エスメラルダ
- 「聞かなかった事にしておくよ。……さあ、もう一回頼む」
- ヘーレム
- 「うぃ、ウィスタリアから助けて欲しいなんて言われたらムゲに出来ないのだわ!」 ちょっと恥ずかしそうに、それでも胸を張ってどやってみせた
- エスメラルダ
- 意地が悪い、と自分の中でも評しながら、ヘーレムを見て。
- 「――ああ、そうだな」 もう一度頭を撫でて 「行こうか。もう、準備は整ったよ」
- ウィスタリア
- 「了解です」 頷いて
- ヘーレム
- 「うんっ」 先ほどまでの何かに耐えるような表情は何処へやら、明るく答えた。
- ヘーレム
- こちらはOKでございますお姉さま
- エスメラルダ
- こんな具合かな
- ウィスタリア
- はい
- ヘーレム
- では、おわり!
- エスメラルダ
- ではお付き合いありがとう。お疲れ様でした
- ヘーレム
- ありがとうございました!今日のセッションが楽しみになりました
- いやいつも楽しみなんだけどね!ふうふう
- しゅばっ
- !SYSTEM
- ヘーレムが退室しました
- !SYSTEM
- エスメラルダが退室しました
- ウィスタリア
- お疲れ様でしたー
- !SYSTEM
- ウィスタリアが退室しました