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亡国のアナスタシス 幕間

20210503_1

!SYSTEM
ウィスタリアが入室しました
!SYSTEM
GMが入室しました
GM
間違えて本編部屋に入りました。
お待たせしました。
ウィスタリア
まあログとしては今日の日付になるからきっと大丈夫です
お時間を頂きありがとうございます
GM
本編部屋はそもそも続きだしだいじょうぶ
ウィスタリア
ああ、そうでした
GM
どんなタイミングと場面でやろうか
ウィスタリア
午前のログに目を通しておきました
GM
ウィスタリア
その後で如何でしょうか 私もエスメラルダさんと一緒に居ましたから
個室でも良いですし、部屋の隅でもいいです
GM
おっけー
ではなんか程々に始めましょう。
よろしくお願いします。
ウィスタリア
よろしくお願いします
 
 
GM
ウィスタリアがエスメラルダと休息を取り、カグラがヴィクトール、シュナの二人との話を終えてからしばらくして、
各々が出発に向けた準備をしている最中、ウィスタリアもまた己の装備等の点検を行っていたタイミングで、カグラがその元を訪れた。
GM
休憩用にと確保した小部屋のひとつとかでいいでしょう。
ウィスタリア
了解です
カグラ
――ウィスタリアさん、身体の調子はどうですか点?」
ウィスタリア
装備を整え、刃の一本一本の状態を点検し、まだ休んでいる青年──、起こさず離れるのに苦労することになった──、にそろそろ声をかけようと考えて居た所に 声がかかって
「──、カグラさん」 視線を向けると 「行動に支障はありません。身体の状態も良好です」 と淡々と返す
カグラ
現れた青髪の少女の表情は、休息を挟んだからだろうか。先程までよりも状態が良いように見えるだろう。
「……そうですか。それなら良かった」
ウィスタリア
「──、カグラさんの状態も、良好に見えます」
カグラ
「そうですか?」 自分で鏡を見たわけではないので、見た目にそんなに違いがあるかは分からないのだけど。 「……それなら、それも良かったです」 ふふ、と小さな笑みを浮かべて。
ウィスタリア
「──、お話が、出来ましたか?」 ふと、そう問うようにして
「……、あ、レオンさんとです」 状態がいい理由を、彼女なりに推測して
カグラ
「……はい。つい先程、シュナさんとヴィクトールさん――」 と、と答えようとして、続いた言葉に言葉が止まった。
「いえ」 苦笑とともに首を横に振る。 「レオンとは、まだです」
ウィスタリア
「……、そうでしたか」 僅かに視線を落として 「失礼しました」
「ただ、お二人と話したことで、状態の改善が成されたのであれば、幸いです」
「ヴィクトールさんは、頼もしい方で、シュナさんは優しい方です」
カグラ
「ええ、お二人とも。本当にお優しい方だと思います。……いえ、二人だけでなく、ここに居る皆さんは、全員」
「まだ明確に何かが解決出来たわけではありませんが、少しだけ、心が定まった――と思います」
ウィスタリア
首肯するように頷いて 「──、ずっと、なにかを考えておいでのようでしたから」
「ご決心が付いたのなら、良かったです」
カグラ
「……どうなるかは、まだ何とも言えないのですけど」
「……ウィスタリアさんは、どうですか?」 隣に座るようにして、表情を窺うように顔を覗き込む。
ウィスタリア
「……、私事で、ご迷惑をおかけもして──、私、ですか?」
カグラ
――ご自分のことを、知りたいと思いますか?」
ウィスタリア
「………、」 視線をまた下げて
「………、回答が難しい質問です」
カグラ
「……すみません。難しいことを尋ねているとは、分かっているのですが」
ウィスタリア
「……、エスメラルダさんからは、私が良いように、進む道を支えようと、口にされました、ただ」
「………、シオンさんやカグラさんと接してから、言葉には裏があるということを学びました」
「自分の思った事を口にしても、自分の内心はそうではないという、素直ではない言葉」
カグラ
「…………」 私のそれは、隠し事があるという、あまり良い意味ではなかったけれど。シオンのそれは、心配の裏返し。それを学んだという彼女に、少しだけ複雑な表情を向けながら。
ウィスタリア
「……エスメラルダさんは、本当のことを言っていないと思うのです」
「そして、エスメラルダさんも、へーレムさんやシュナさん、ヴィクトールさんやリコさんも恐らく、」
「……私にこれ以上のことを知って欲しいとは心から思っては居ないと思うのです」
カグラ
「……人が言葉に真意を隠す時は、次のいずれかのためだそうです」
「ひとつは、自分のため。もうひとつは、自分以外の誰かのため。……考えてみれば、当たり前のことなのかもしれませんけど」 と苦笑を挟んでから
「きっと、エスメラルダさんはウィスタリアさんのことを思って、そう仰っているのでしょう」
ウィスタリア
「………、」 カグラの苦笑を見つめながら 「………、でも、きっと」
カグラ
「何も知ろうとしなければ、ただ今そこに居る人間(ウィスタリア)として生きるだけならば、過去を知り、今までのように苦しむこともないでしょうから」
ウィスタリア
「私がシオンさんなら、‥‥正直に言葉を投げてくれると思うのです」 視線を下げて僅かに肩が落ちる
くださると
カグラ
「……シオンだったら、ですか?」
ウィスタリア
「……とても、信頼されていると思うのです」
「私のことを信頼して下さいますかと言ったら、積み重ねのことだから、と、否定されました」
カグラ
「エスメラルダさんと一緒に過ごした時間は、シオンや私より、あなたの方がずっと長いはずです。……積み重ねが信頼に繋がるというのなら、彼があなたを信頼していないはずはありません」
「でも」
「信頼している相手だからこそ、大事な相手だからこそ、言えないことがあるというのは……私にも、分かります」
ウィスタリア
「……、大事だから、言えない…」
カグラ
「私もここしばらくの間、シオンに隠し事をしてきました」
「……いえ、もうずっと、長い間、そうでした」
「それが彼女からの信頼を裏切るものだと分かっていても、それを話してしまえば彼女がどうするか分かってしまうから、傷つけてしまうから」
「それが彼女のためだからと、シオンだけでなく、自分にまで嘘を吐いていたんです」
ウィスタリア
「……、伺っても、良いですか?」
カグラ
「……ひとつは、私の身体のことです」
「先日の遺跡で魔動騎士の神化計画に巻き込まれた機体のコアの力を回収した後から、私の身体からは触覚が失われました」
ウィスタリア
「……、……」
カグラ
「……触覚だけでは、ありません。これは、もうずっと昔からですが――私には、人と同じような味覚がないんです」
「……だから、料理は得意ではなくて」 と微笑む。 「代わりに、美味しいと感じている振りをするのは得意になってしまったんですけど」
ウィスタリア
「……、人とぶつかった事に気が付かない。それから、味の感想は美味しかった、という表現を何パターンか使っていらっしゃいましたが、」
「具体的な味の感想は、ありませんでしたね」
カグラ
「……ええ」 言ったとしても、他人が言った感想を言い方を変えて言うくらいだ。
ウィスタリア
「私も、そこまで繊細な味覚をしているわけではありませんから、気が付きませんでした」
カグラ
「ふふ、シオン相手に長年隠し通せているくらいですから」 冗談らしく笑って。 「……触覚の方は、シュナさんやリコさんにはすぐに気付かれてしまいましたけど」
ウィスタリア
「……、なるほど」
「一つ。気になります」
カグラ
「……なんですか?」
ウィスタリア
「シオンさんに、本当に隠せているのでしょうか」
「──、私も鋭くはありません。ただ、それでも本当の事を言われないで居ることには、気が付きました」
カグラ
「…………」 長い間過ごしてきたというのなら、彼女からしても同じことだ。
もし感付いていて、その上で気付かない振りをしてくれているのだとしたら―― 「……私は、酷い女ですね」
ウィスタリア
「………、私はシオンさんではありませんから、それが真実かどうかは分かりません」
「ただ、本当のことを言わないのは、誰かのためだと、それはお互いに当てはまるのではないでしょうか」
「シオンさんはカグラさんを想って、カグラさんはシオンさんを想って、それぞれ相手に言わないで居たのだとしたら」
「辻褄は、合います」
カグラ
「……はい。シオンが本当に私のことを大事に想ってくれているのは、疑ったことはありません」
「私もまた、彼女のことを大事な存在だと想っています」
「でも――……」
「お互いがお互いのためを想って、何かを隠しているのだとしても……いつかは本当のことを話さなければ、進めない場所もあるのだと」
ウィスタリア
「……、言えないことが、あるのだと思います」 「私事ではありますが、シュナさんもきっと私には言えてないことがあると思うのです」
カグラ
「先程、シュナさん、ヴィクトールさんとお話しして思いました」
ウィスタリア
「……ご立派です」
カグラ
「だから――」 ウィスタリアの言葉には頷いて。 「私から先に、話をしてみようと思います」
「……それが彼女を傷つける結果になったとしても、私の真実(ほんとう)を、知ってもらいたい」
――改めて、お聞きします」
「ウィスタリアさんは、どうですか」
ウィスタリア
「………、」 手元を見て ぎゅ、と 拳を作る
カグラ
「……一緒に居る皆さんを、傷つけて、心配を掛けてしまうかもしれない」
「それでも、本当の自分を知りたい、知ってもらいたいと……思いますか?」
ウィスタリア
「………、以前は、私個人の事であるから、そうした事を考慮に入れた事はありませんでした」
「ただ、今、現実的に、私の本当(きおく)を知ることで、傷ついて、悩んでらっしゃる方が居ます」
「……揺らいで居るのだと思います。そうする事が、誰かを傷つける結果になっていて、躊躇いがあるのだと」
「……私は、」
カグラを見つめて
「本当のことを知って、良いのでしょうか……」
カグラ
「……良いか悪いかは、多分、誰にも正解を出せないことだと思います」
「……だから私は、私に生まれた意思に従うことにしたんです」
ウィスタリア
「……私は、カグラさんを、見習いたい、……より正確に表現するなら、羨望という形が正しいでしょうか」
カグラ
「何もせずに居るよりも、何かをした方が私のことを想ってくれる人たちに、返せるような気がして」
ウィスタリア
「……、」
カグラ
「……私も、同じですよ。皆さんやシオンのような優しい方を見習いたい、自分の意思をはっきり持った人になりたい、羨ましいと、そう感じた所からが始まりです」
ウィスタリア
「……、」 ぎゅ、と拳を作り直して 「知りたい気持ちはあります‥」
「……思うのです」
カグラ
「……」 じっとウィスタリアを見つめたまま、頷く。
ウィスタリア
「何処に居て、どう過ごして……断片的な情報から、私は、………私は、何をしてしまったのか、と」
カグラ
「……それを知るのは、きっと怖ろしくて、とても勇気のいることだと思います」
「一人では、不安に押し潰されてしまうでしょう。……でも、皆さんならきっと、あなたに寄り添い、一緒に立ち向かってくれると思います」
「……ううん」 違いますね、と首を横に振って。 「私も、あなたたちがこうして協力してくださるように、あなたを支えたいと思います」
ウィスタリア
「………、カグラさん」
「…‥私は、それでも‥‥知りたいです……、」少し震える声で 「それがきっと、取り戻すことがきっと……分かることに、繋がるはずだと思うから…」
はっきりと、知りたいと口にして
カグラ
――はい」 ゆっくりと手を伸ばし、ウィスタリアの握られた拳に手を重ねる。
ウィスタリア
「………、感覚はないと仰っていましたが」カグラを見て 「手袋越しでも、分かります」
「温かいです」
カグラ
「……嬉しいです。この空っぽの身体の中に熱をくれたのは、きっと皆さんですから」 
「私自身は、《デモン・ギア》に関しては詳しいことは知りません」
「ですが、」
「アナスタシスの統治者であり、その歴史を全て受け継いでいる兄ならば……何かあなたの記憶に繋がることを知っていると思います」
ウィスタリア
「……分かりました」 小さく頷いて 「お目にかかれた時、伺えることがあったら、尋ねてみます」 
カグラ
「だから、少しだけ時間をください。必ず、兄と話が出来る機会を作ってみせます」
ウィスタリア
「だから今は……出来ることをします」
「ありがとうございます、カグラさん」
カグラ
「お互い様です。皆さんには、こうして私たちに付き合っていただいているんですから」
ウィスタリア
「……、」 ほんの僅かに口角が上がった気がして 「はい」 小さく頷いた
カグラ
「……さあ、いきましょう。そろそろ皆さんも、準備を終える頃でしょうから」
重ねた手で少し力の抜けた拳を解かせてから、手を繋いで立ち上がる。
ウィスタリア
もう一度頷くと 旅行かばんを手にして カグラを護るような位置取りを取る
手を確りと握って
部屋を出ていくのだった
GM
こんなところかな
ウィスタリア
はい。ありがとうございました
ウィスタリアからすると、
GM
お付き合いありがとうございました><
ウィスタリア
初めての友達、という相手かもしれません
GM
なんとなく似てる部分があるしね
保護被保護の関係でもないし
ウィスタリア
皆保護者と言うか、面倒を見て下さる立場の方が多いので
はい
GM
ログ番は2021/05/03_1になりそう
ウィスタリア
ありがとうございました。夜もよろしくお願いします
GM
ひゃい
また夜にお愛しましょう
ぽっ
ウィスタリア
では撤退します
ぽっ
!SYSTEM
ウィスタリアが退室しました
GM
)))
!SYSTEM
GMが退室しました
背景
BGM