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- ルトヴィーク
- よいしょ
- GM苗
- いらっしゃい
- では描写していくよ
- よろしくお願いします
- ルトヴィーク
- うん、お願いします
- 宜しくお願いします。
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- オルトラント地方、ヴェイルーン王国首都 クリスタ
- 夕闇に溶け込むようにして白亜の城壁が黄昏色に染まっていく中、
- クラーラが先導して、デーニッツ家の屋敷を目指している所だ
- ただ、迎えが来るということで、待ち合わせの場所を指定されて
- その近くの喫茶店で休むことにした一行
- それぞれ所用等が重なって、ちょうどクラーラとルトヴィークが一人ずつになった そういうタイミングだ
- クラーラ
- 「……」 夜になっていく街を見つめて 何処か心細そうに、空を眺めているのは金髪に空色の瞳の少女だ
- ルトヴィーク
- その小さな姿を見て瞬きを一つすると、小さく唸り 困ったように周囲を見回す。
- クラーラ
- 皆の前では啖呵を切り、兄に反目してみせたが、結局姉の安否はこの目では確認できていないのだから、それも仕方がないと言える
- ルトヴィーク
- 「……」 こういう店なのだから、きっとあるだろう。なかったら、近いものを頼めばいい。ぐるりとメニューを探して 漸く見つけると、テーブルにあったそれを持ち上げる。
- 手に取ったそれとにらみ合いながら、やがてお目当てのものを見つけると 店員を呼びつけ、メニューを指しながら2つ注文する。
- 「……ねえ」 横目にクラーラを見遣り、声をかける。
- クラーラ
- 「……あ、」
- 「すみません‥・‥・少し呆けて居たようです。何か、御用ですか?」
- ルトヴィーク
- 「聞きたいことがあって」 うん、と頷きながら、空色の瞳を見つめる。
- 「アウローラって、クラーラにとってどんな奴だったの」
- クラーラ
- 鉄色の瞳に自分の瞳を映して 目を瞬かせると 「…そうですわね、」
- 「私にとって、自慢の姉で、憧れですわ」
- ルトヴィーク
- 「……」 どこか暖かな熱を灯した鉄色の瞳は、その返答を聞くと瞬いた。
- 「どんな所が?」
- クラーラ
- 「いつも自信がお有りで、」 指折り数えて
- 「美しくて、」
- 「ヴァイオリンもピアノもお上手で」
- 「優しくて、」
- 「……非の打ち所が無いと思います」 フフ、と笑って 「……、」 それから少し表情が弱々しくなる
- ルトヴィーク
- 「……、クラーラ?」
- 表情の変化に、小首を傾げながら口を開いた。
- クラーラ
- 「私は……どれも当てはまりません」
- ルトヴィーク
- 「……? だから、なに?」
- クラーラ
- 「………、貴方には……」
- 「目標や夢のようなものはありますか?」
- ルトヴィーク
- 「……」 首を傾げて
- 「アウローラと、生きる事」
- クラーラ
- 「‥‥、」
- 「……そうですか。なりたいものとか、そういった事を聞いたのですが」
- 「得点ですわね。すぐに姉様のことを出すのは」 こほん
- ルトヴィーク
- 「目標と夢って、やりたい事とかじゃないの……」
- 「……クラーラは?」
- クラーラ
- 「リース姉様、ローラ姉様のように、美しいレディになることですわ」
- ルトヴィーク
- 「……れでぃ」
- 少し考えて、徐々に首が傾げられていく。
- 「って、なに?」
- クラーラ
- 「……淑女のことです。礼儀を備えて、所作正しく、見目麗しい女性のことですわ」
- ルトヴィーク
- 聞けば、じ、とクラーラを見つめて
- クラーラ
- 「……減点です」
- ルトヴィーク
- 「出来てるんじゃ、ない?」 わからないけど
- 「……え」 なんでさ。
- クラーラ
- 「……それくらい一般教養です。備えておいてくださいな」
- 「ベアトリス様やソロル様、ジル様にフェクター様、一緒にいらっしゃる皆さんにローラ姉様が恥をかくのですわよ?」
- ルトヴィーク
- 「…………俺が?」
- 「れでぃになるの……?」 困惑しつつ
- クラーラ
- 「違います。紳士に、ジェントルになるのですわ」
- 「レディに釣り合う男性、それがジェントルですわ」
- ルトヴィーク
- 「……どういうやつ?」 じぇんとるって。
- クラーラ
- 「そうですわね、一番身近だとジル様が該当するのではないでしょうか」
- ルトヴィーク
- 「やだよ。ああはなれない」 緩く頭を振って、その間にテーブルへと店員がやってくる。
- 慣れた所作でそれぞれの前に、プリンの入ったカップを一つずつ置くと 店員はまた仕事へと戻って行った。
- 「……でも、アウローラがそうしろって言うなら、やってみる」
- クラーラ
- 「なれない‥と言い切ってしまわれるのですね」
- ルトヴィーク
- 「……遠い、からかな」 頷いて、小さく息を吐いて答えた。
- クラーラ
- 「……これは、プリン、ですか?」
- 「……、あの」
- 「ローラ姉様のどこが……、その、」
- ルトヴィーク
- 「……? うん、そうだけど」
- クラーラ
- 「気に入られたのですか?」
- 「それと、なんでプリンなのです・・?」 怪訝そうにして
- ルトヴィーク
- 「……どこ、って」 小さく首を傾げつつ、
- 「アウローラが好きだったから。……クラーラは嫌いなの」
- クラーラ
- 「……姉様が…」
- ルトヴィーク
- 「うん。……嫌いなら、俺がたべるよ」
- クラーラ
- 「頂きます……お気遣い、ありがとう」
- 「それとは別に、姉様の何処が気に入ったのか、お聞かせ下さい」
- ルトヴィーク
- 「アウローラのどこが、気に入ったのかだっけ
- 」
- クラーラ
- 「はい」
- ルトヴィーク
- 「うん。……俺、大嫌いだったんだ」
- 今なら、あの時の気持ち悪さも言葉に出来る。――ただ、嫌いだったんだ。
- クラーラ
- 「き、嫌い‥?」
- ルトヴィーク
- 「そう。……、……長くなるけど、いい?」
- クラーラ
- 「はい」
- ルトヴィーク
- 「音を聞くのが、嫌いだったんだ。物音とか、声とか」
- 「鬱陶しくて。……何も、聞きたくなかった」
- 「でも、仕事でアウローラと一緒になって、……それから、顔を合わせる度にずっと声をかけられて」
- 「……」 訥々と続けていた説明に詰まる。纏まらない説明を続けながら、小さく頭を掻き。
- クラーラ
- 「……、それは」
- 「……その、何というか」
- 「姉様から…‥貴方に興味を持っていたように感じます」
- ルトヴィーク
- 「何でそうされたのかは、分かんない。……でも、そんな感じ だと、思う」
- 「それで、気付いたら」 無自覚に、困ったように微笑みを浮かべて続けた。
- 「ずっと聞いてたい音になってた。アウローラの声も、……ヴァイオリン、の音も」 小首を傾げながら、拙い発音でヴァイオリンを挙げ
- クラーラ
- 「──姉様が何故、貴方に興味を持たれたのかは、分かりません」
- 「ただ、分かるのは……、」
- 「姉様も、貴方に音を聴かせるのが、嫌ではなかったのだと思います」
- ルトヴィーク
- 「……何でかは、分からないけどね」 頷いて プリンを一口
- クラーラ
- プリンを一口食べると 「…美味しいですわね。姉様がお好きだったのは、木の実のケーキだったはずなのに、知らない内に、増えていました」
- ルトヴィーク
- 「……すき、ってさ」
- 「まだ、わからないんだ。……なんなの?」
- クラーラ
- 「……、」 困ったように 「好き、というのは」
- 「気に入っているということ、それからもう一つ意味がありますわ」
- ルトヴィーク
- 「……もうひとつ?」
- クラーラ
- 「愛していると……もっと深い、気に入るという表現と同じ意味です」
- ルトヴィーク
- 「愛、……」
- 思い返されるのはクロードとの会話だ。あのコックピットでの――
- 「……それは、知ってるかも」
- クラーラ
- 「そうですか……であれば、もう齟齬は無いはずでしょう?」
- ルトヴィーク
- 「えっと、なんだっけ…」
- 「らぶらぶ?」
- クラーラ
- 「ら、ラブラブ…?」
- 「……どうしてそういう表現に…」
- ルトヴィーク
- 「……愛の話と一緒に出てきてた」
- 「……はず」
- クラーラ
- 「…‥まあいいのですが…、相思相愛の仲、と言った関係に対して」
- 「そういった表現をするのですわ」
- ルトヴィーク
- 「……うん。アウローラは違う、って言ってたけど」
- クラーラ
- 「ええと…どうして違うと?」
- ルトヴィーク
- 「らぶらぶじゃない、ってこと」 プリンを食べつつ。
- クラーラ
- 「貴方の発言は、脈絡がなくてつながらないのです」
- 「それに極端です」
- ルトヴィーク
- 「……」 すん。肩が落ちる。
- クラーラ
- 「どういう状況だったのですか?」
- ルトヴィーク
- 「戦ってる時、だったと思う。……どういう相手か、っていうのは、ちょっと」
- 「……難しい」 説明が。
- クラーラ
- 「それは状況が間違いなく悪いです」 むっす
- 「というか」
- ルトヴィーク
- 「……わるいの」 なんで
- クラーラ
- 「そういう状況で何故そんな言葉が出てくるのです?」
- 「当たり前でしょう、命のやり取りですわよ?」
- ルトヴィーク
- 「クロード達が言い始めたんだ……」
- 「……」 すん。
- クラーラ
- 「……大減点ですわね」
- ルトヴィーク
- 「……」 どうして……
- クラーラ
- 「………、改めて、聞いてみることを提案します」
- ルトヴィーク
- 「……うん。俺、他にも見つけて来ないといけないんだ」
- 「だから、それが見つかったら、聞いてみるよ」
- クラーラ
- 「他にも、とは?」
- ルトヴィーク
- 「言葉の意味。……“一緒に生きよう”って言ったら、他にも意味があるんだって言われた」
- クラーラ
- 「………、お姉様は、なんと?」
- ルトヴィーク
- 「言葉の意味が分かったら、もう一回言え、って」
- 「他にも意味があるんだって」
- クラーラ
- 「………、そうですか」 少し、微笑んで
- 「聞きたいですか?」
- ルトヴィーク
- 「……」 む、と困ったように唇を結び
- 「……うん。聞きたい」
- クラーラ
- 「もう一つの意味は、」
- 「プロポーズ……婚姻の申し入れ、だと思いますわ」
- ルトヴィーク
- 「……こんいん?」
- クラーラ
- 「結婚することです」
- ルトヴィーク
- 「それって、……今、アウローラがしそうになってるやつ?」
- クラーラ
- 「愛し合う二人が、結ばれる切欠となる言葉ですわ、共に生きようというのは」
- 「ええ、そうです」
- ルトヴィーク
- 「…………」 んん、と首を傾げて
- 「けっこん、ってどうするの」 どう行うんだ、というニュアンスで。
- クラーラ
- 「それから…お姉様があなたをどう評価されているか分かりました」
- ルトヴィーク
- 「え」 プリンを食べる手を止めて
- クラーラ
- 「……」 はー。と耳に届くほどのため息を少女は漏らして
- ルトヴィーク
- 「聞いても無いのに?」
- クラーラ
- 「それは直接聞いてくださいな。もう知りませんから」
- ルトヴィーク
- 「…………」 何でか解らないけど怒られている気がする。
- この感じは知っている。知っている……。
- 「――……どう、思われてるんだろう」 クラーラの言葉に、静かに視線を逸らし。
- クラーラ
- 「……1つだけ、ですわ」
- 「1つだけ教えて差し上げます」
- ルトヴィーク
- 視線を挙げて ゆっくり頷いた。
- クラーラ
- 「その……」視線を彷徨わせて、手元を見て 「プリンのお礼に」
- ルトヴィーク
- 「……? う、ん」
- クラーラ
- 「決して、貴方の不利益になることは、考えていらっしゃらないと思います」
- ルトヴィーク
- 「ふりえき」 「……、……」
- 「……難しい。どういう事」
- クラーラ
- 「貴方が嫌な思いを抱くようなことは、考えてらっしゃらないはずですわ」
- ルトヴィーク
- 「うん。……そうだといいな」
- 「俺はアウローラの声が好きだし、顔が好きだし、……全部好き、だけど」
- 「アウローラも、そうだったらいい」
- 真面目な顔で頷くと、じっとクラーラを見つめた。
- クラーラ
- 「……、」 小さくため息を付いて 「…‥まだ、何か?」
- ルトヴィーク
- 「……聞きたかったんだ」
- 「アウローラとまた会えたら、その時の事」
- クラーラ
- 「その時、ですか」
- ルトヴィーク
- 言い方を考えては、浮かばなかったのか くしゃくしゃと頭を掻いて
- 「俺は、アウローラを連れて帰る。……クラーラは、それでいいの」
- クラーラ
- 「……お話を聞くまでは」
- 「そんな事させるつもりは微塵もありませんでしたが、」
- 「ローラ姉様の生きていく場が、もう定まっているのなら」
- 「クラーラは、それをお止めすることはありませんわ」
- ルトヴィーク
- 「――……、……」 思っていた返答とは異なり、困ったように頭を掻いて
- 言ってもいいものか、と悩む様に唇を結んで 小さく息を漏らす。
- 「クラーラも、来る?」
- クラーラ
- 「…いいえ」 首を横に振って
- 「私も、今年から寄宿舎学校に行くのです……だから、一目会っておきたくて」
- ルトヴィーク
- 「……アウローラが抜けてきたところか」
- クラーラ
- 「ええ、そうです」
- 「だから私は参りません。夏や冬の長い休みの時に、またお邪魔しましょう」
- ルトヴィーク
- 「……じゃあ、待ってる」 頷いて
- 「今度は、抜け出さずに来なよ」
- クラーラ
- 「私は、お姉様程の度胸はありません…だから、そうですわね」
- 「ええ、約束ですわ」
- ルトヴィーク
- 「……あのね、クラーラ」
- クラーラ
- 「はい」
- ルトヴィーク
- 「アウローラの事、ずっと見てきたけど、その」
- 「クラーラも、似てるよ。……凄く」 困ったように、薄く微笑んでクラーラに頷き。
- 「れでぃ、って奴に」
- クラーラ
- 「……ありがとうございます、ルトヴィーク様」
- 微笑みを返して確りと頷いた
- ルトヴィーク
- 「何で、お礼……」
- クラーラ
- 「……、」 小さくため息を付いて 「勉強して下さい」
- 「貴方には知識と経験が圧倒的に不足していらっしゃいます」
- ルトヴィーク
- 「……」 怒られている気配だ。気持ち肩が落ちる。
- クラーラ
- 「何でもかんでも特定の誰かに聞くより、本やいろんな場所に行って学んでくださいな」
- ルトヴィーク
- 「……クラーラの家には、ある? 本とか」
- クラーラ
- 「ありますが、」
- 「そうではなく、図書館等で自分で勉強するのが大事なのですわ」
- 「学校、通われたりとか」
- ルトヴィーク
- 「……行った事、ないな」
- 「ずっと、戦ってたから。……それしか、なかったし」
- クラーラ
- 「行きたくても行けなくて、働きだしてから学校に通う人もいらっしゃいます」
- 「要は気の持ちようと姿勢ですわ」
- 「学ぶ姿勢を持って下さい」
- ルトヴィーク
- 「仕事もあるから、……本、かな」 うん、と頷いて
- クラーラ
- 「そうじゃないと、愛想を尽かされてしまいますわよ」
- ルトヴィーク
- 続いた言葉にはやや眉が顰められた。
- 「帰ったら、探してみる……」
- クラーラ
- 「そうして下さい…」 まったくもう
- ルトヴィーク
- 「……帰ったらするから、時間になるまでアウローラの話を聞かせて」
- クラーラ
- 「仕方ないですわね」 「では、思い出話から」
- GM苗
- ではこんな所で
- お付き合いありがとうございました
- ルトヴィーク
- お疲れ様でした。
- GM苗
- 20210419_0 ログはこうだよ
- では撤退どうぞ
- ルトヴィーク
- はあい
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- ルトヴィークが退室しました