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- ネフィーが入室しました
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- ユウゴが入室しました
- ネフィー
- 人の域に留めておいた黄昏が本来の姿を取り戻していく。人の欠けた呪縛を解いて、人を超えた神に近い存在へと変わっていく。
- 嘘ですお探し頂きありがとうございます
- なんかあながち間違っていないんじゃって思えてきました
- ユウゴ
- わりとありそうではある
- えーと
- 時間的にはあの事件のちょっと後
- 場所は希望ある?
- ネフィー
- う~~ん
- オルトラント側で何か見たいとか食いたいとか釣りしたいとかなければ
- まあ多分どこにいてもやることって変わらない気もしなくないけど
- ユウゴ
- わからんでもない
- ネフィー
- 羽は伸ばしてそうな気はする
- ユウゴ
- オルトラントにとどまる理由もないけど
- どうせならサヤントゥスゆかりの場所がいいな
- ネフィー
- ゆかり
- なんか拠点になったポルダとか
- ユウゴ
- イルスファールを見て回ったりもしてたし、イルスファールの街中は?
- ネフィー
- ありですゎよ
- ユウゴ
- じゃあそうしましょう
-
-
- とある事件の終結から、いくつかの昼といくつかの夜が廻った頃―――
- ユウゴ
- 「――……」 イルスファールの雑踏の中、あてもなくぶらついているユウゴ。
- ポケットに手を突っ込み、道ゆく人々の流れから浮いたようにひとり歩いている。
- どこかの学生か、かしましい笑い声を響かせている少女たちの集団が通り過ぎる。
- 「――おい」
- ――突然呼び止められ、驚いた顔をして振り返る少女。
- 「………」 じろり、と、その顔を見て。ふいに不機嫌そうな顔になり、 「……なんでもねえ。人違いだ」
- 少女たちはその迫力に気圧され、歩き去る男をひそひそと見送った。
- ユウゴ
- 自由に入っていいですよ
- ネフィー
- むむむ
- ユウゴ
- 「――ったく」 何をやっているのだか、と自分に呆れて頭を掻く。
- ネフィー
- そうして少女たちも見えなくなったところで、
- 「今の学生さんサヤちゃん要素ちょっとあったねー」 と、不意に後ろから声をかけた。
- ユウゴ
- 「……どっから生えてきやがった、ネフィー」
- ネフィー
- 「あらやだユウゴったらコワーイ」 意地悪い声音を含んでへらへらと笑った。
- ユウゴ
- あくまでも歩みを止めずに、「………」 はあ、と嘆息し
- 「どうせ、しばらく前からいたんだろ。この暇人」
- ネフィー
- 「そうそう! よくわかってるじゃん? ユウゴもぶらついちゃって暇人なんだから~」
- ユウゴ
- 「居るなら居ると言えや。……ったく」
- ネフィー
- 「賭場行ってスったりするかなーって思って」 口とんがらせた。
- ユウゴ
- 「寝床に何もねえんでな、メシでも喰いにきたんだよ」
- 「しかしまあ……何も考えずに来てみたもんの、なーんか、食いてえものが浮かんでこねェんだよなァ」
- ネフィー
- 「雑に酒と肉があれば大丈夫そうなユウゴが、もしかして微妙におセンチな感じだったりとかで?」
- 人差し指に顎を乗せて小首を傾げた。
- ユウゴ
- 「殴るぞマジで」
- ネフィー
- 「あ、これガチのトーンだ。ごめんなさい」 停止した笑顔で謝罪を口にした。
- ユウゴ
- 「………」
- ネフィーを鋭い目で見降ろしていたが、すっとその視線を戻し
- 「――しかしまあ、酒と肉か。ま、そんなところだろうな」
- ネフィー
- 「ん~~それじゃ一体どんなやつがちょーどいいかー」 顎を乗せていた人差し指を、今度は自分の側頭部に軽くぐりぐりと押し付けて思案しようとしたところで
- ユウゴ
- 「付き合えよ、ネフィー。どうせ暇なんだろ」 ついでにこいつに奢ってもらうか。
- ネフィー
- 「いいよー。ご飯代ぐらいは別にあるしねー」 込みで考えているとばかりに返す。
- 「あー大丈夫大丈夫、今度は酔い潰さないから」 ふと思い出して、へらっと笑う。
- ユウゴ
- うるせー、とばかり 「誰が」 酔いつぶれるか、と毒づいて
- 「丁度いい、そこに入ろうぜ」 手近な店を顎でしゃくり、さっさと歩いていく
- ネフィー
- 「がってんしょうち~」 軽い足取りでついていく。
- ユウゴ
- ちょい場面転換しますよ
- ネフィー
- ウス
-
-
- ふたりは、適当に見繕った店に腰を落ち着ける。客の入りは上々なようで、並ぶテーブルのあちこちから、楽しそうな笑い声が響いている。
- 星の標に比べると、一般人を含む、より広い客層が利用している店のようだ。
- ひとまずの酒と料理を注文し、腹と喉を満たし始めると、口も徐々に軽くなってくる。
- ユウゴ
- 「――……」 ごっごっ、と木のジョッキに注がれたエールを煽るユウゴ。いい飲みっぷりだ。
- ジョッキを置き、口元をぐいっとぬぐって、一息。
- ネフィー
- 「ここは久しぶりに入ったかもー、あんま味よく覚えてないけどんぅまい」 器用に切り分けながらぽいぽいと自分の口に入れていく。
- ユウゴ
- ネフィーが切り分けた肉をひょいとつまみ、口の中に放り込む。
- 「そういや、こうやってサシで飲み食いすんのも久しぶりだな」
- ネフィー
- 「おおっと危なかった」 適当に相手の口が空いた瞬間に投げ込んでやろうと思ったが先に食べてる。ので、それは自分で食べた。
- ユウゴ
- 「……つうか、こうしてツラ合わせるのもあれ以来か」 サヤの一件が終わってからしばらく、こうして話をすることもなかった。別段避けたりしていた訳ではないのだが、めぐりあわせというヤツである。
- ネフィー
- 「確かにそうー。長い依頼だったからねー」 むぐむぐ。
- ある程度咀嚼してからエールを口にして、一緒に飲み下した。
- 「終わってから私しばらくあっちに居てフラフラしてたしねー」
- ユウゴ
- 「長い…… まァ、確かにな」
- へェ、という顔でエールを煽り、「――その間、何してたんだよ」
- あの一件は紆余曲折があったが、結果的に、しばらく暮らすに困らない程度の報酬が懐に入ってきている。サヤが奮闘し、個人的な私闘を公の依頼に仕立てたおかげだ。
- ネフィー
- 「お土産買ったりしたー。あ、そうだったわ。って言っても考えたら別にユウゴこれ要らなそうなんだわ」
- ユウゴ
- 「なんだよ、物見湯山か」
- と言いながら、すっと手のひらを出した。
- くいくい、と手のひらを動かす。この男、興味はないが、貰えるモンは貰っておこうというつもりである。
- ネフィー
- 「手ぇ出してんのウケる。わかったわかったー」 んふふと含み笑いし鞄に手を突っ込んで、ぱっと取り出したのは、主に木で出来た写真立て……くるくると表裏を見せる。
- 「これ何かわかる?」
- ユウゴ
- 「……あん?」
- 片眉を上げ、怪訝な顔をした。
- ネフィー
- 「貰ったでしょあの写真」
- というのは、まだサヤが居た頃、依頼の合間に仲間と一緒に撮ったあの写真のことである。スプーンを軽くふりふりするように、手に持った写真立てを振ってみせた。
- 「それを入れるやつー。写真立てっていうの。フローラはこれのこと知らなかったし多分ユウゴも初めて見るかな?」
- 「まあ元々は小さな絵画とか入れるやつだったかもだけど」 これ自体はと
- ユウゴ
- 「……ああ」 確かに、一枚貰った。
- 「成程、つまり、ガクブチみてえなもんか」
- ネフィー
- 「そゆことー」
- ユウゴ
- あの写真は確か、もうずいぶん借りっぱなしの部屋の、ベッドサイドの引き出しに放り込んであるはずだ。
- ネフィー
- 「でも思えば飾ったり保管するってわけでもないかなーってちょっと思ったわけ」 そう言いつつも、手を出していたのだからはいと、ユウゴの手に置いた。
- ユウゴ
- 「――ふうん……」 何とも言えない声をだして、渡された写真立てをしげしげと見る。裏、表とひっくり返し、つくりを確認するようにして。
- 「そういや、どっかの遺跡に潜ったときに、似たようなモンを見た覚えはあるな」
- ネフィー
- 「フロルちゃんは色違いでもってるー」 そう何気なく言ってから重厚感のあるパイプをさり気なく出していて。
- 「マナカメラ全盛期なら確かに広く流通してたかもね!」
- ユウゴ
- 「フロルちゃんってお前」
- 「それ、もしかなくても姐さんの事か?」
- ネフィー
- 「うん? ……あ、うん、そうそう! フローラのこと~」
- ユウゴ
- 「……」 あの時は何が入っていたのだったか。確か、家族らしき男女と子供が映っていたような――ほとんど興味がなかったので、そんな印象しか残っていない。
- 「は、いつの間にか仲良くなったもんだ」
- ネフィー
- 「こないだお返しに一度ねーちゃんって言われてキュンとしたよ」 そのキュンの感覚は一緒かどうかはわからない。
- ユウゴ
- ありし日を形にして残す。――そんな発想が、以前はそもそも理解の外だった。
- 「………」 そんなことを言うネフィーに目をやり、
- 「もしやと思うが、他の連中にもこうして配ってんのか?」
- この『土産』とやらを、と。
- ネフィー
- 「えー? まーそう。でも、そんなあくせく動いてないよ? 都合よく会った時に思い出したら渡してる感じ」
- ユウゴ
- 「ふうん……」
- 「――お前も、そんなふうに考えるんだな。なんつうか…… 思い出を大事にしてえ、つうかよ」
- ネフィー
- 残ってるエールを飲んでる時に言われ気道に入りそうになったが、一度微妙な顔ごとジョッキ(小)を傾けて回避した。
- 「そのまま鞄に入れてたらぐしゃぐしゃになって紙くずになっちゃうし?」
- ユウゴ
- 「………」 テーブルに肘をつき、何気なしにネフィーを眺めていたが、
- 「――ま、それはそうかもな」 という事にしてやろう、と言う感じに。
- ネフィー
- 「要らないなら返してくれてもいいんだよーユウゴ、大して価値のあるものじゃないんだから」
- ユウゴ
- 「へっ」 と一つ笑うと、
- 「やなこった」 そういうと、写真立てをくるりと手元にやって、さっさと懐にしまい込んでしまった。
- ネフィー
- 「じゃあユウゴは大事にしたいって思ったわけだ」
- ユウゴ
- 「別にィ? ただ、一度手に入れたモンはおれのモンだからな」
- 「返せと言われても返さねーよ」
- ネフィー
- 片眉を上げながら、半目になって笑う。
- 「ふーちゃんのアレ見せんのはやっぱやーめよ」 出したパイプは仕舞った。
- ユウゴ
- 「あァ? 何だよ。もったいつけやがって」
- ネフィー
- 「別にー? なんもつけてないよ」 更に残った一欠片の肉を口に入れた。
- 皿!
- ユウゴ
- 「………」 ネフィーの顔を見つめていたが、結局何も言わずに、ジョッキを傾け――
- 「っと」 空になっていることに気づき、 「おおい、姉ちゃん。酒! お代わり!」
- 大きな声で給仕を呼ばわり、追加の注文をした。
- 「――……」
- 「まあ…… あいつは、肝心な所でおっちょこちょいだったからな」 独りごりるように言って。
- 「おまけにせっかちだ。残しておきてえ、と言った当人が、持って行き忘れてるじゃねーか」
- ネフィー
- 「こっち側に残して置きたい、ってことなら想定通りだけどねー」
- 「……何も価値をつけたいってわけじゃーないけど、」
- 「こないだ使ったカードね、37000分ぐらい消えたよ」
- ユウゴ
- 「……まあ、盛大に使ってンなとは思ってたがよ」
- 「出し惜しみしたくなかったんだろ、てめーも」
- 「カネなら、また稼ぎゃあいい。……つーか、別に、喰うには困ってねーしな」
- ネフィー
- 「それもそうなんだけど、実質最上級のカードが使える環境下だったから使ってみたくって。ちなみにそれで計算すると240000?」
- ユウゴ
- 「………」 さすがに閉口した。
- ネフィー
- 「うん、そんぐらい出してもいいかなって思うぐらいだった。みたいな感じ」
- そう頷いた。
- ユウゴ
- 「……ま、借りモンの力なんてのはあぶく銭みてーなもんだ」
- 「――……」 しばしの沈黙が流れる。酒を傾けながら、ぐるりと目を動かし
- 「おい」
- ネフィー
- 「だから何も思わないってわけじゃーなかったわけよ私だって」 こんこんとフォークの背で皿を鳴らしつつ。
- ユウゴ
- 「暗にここ奢れと言ってるんじゃねェだろうな」
- ネフィー
- 「ん? 誰か居た?」
- 「ああ。それの心配?」 表情を崩した。
- ユウゴ
- 「………」 ネフィーの笑顔をうさんくさそう~に眺める。
- ネフィー
- 「言ったじゃん、ご飯代ぐらい別にあるって。勿論奢ってもらえるなら嬉しいよ」
- ユウゴ
- 「そいつを聞いて安心したぜ」
- 「……まあ、それでも、土産代くれえは奢ってやってもいいけどな」
- ネフィー
- 「でもそうだよね~、ユウゴはそんなふうに考えないもんねー」
- 「それこそ暗に端金程度しか出すつもりはないって聞こえるけど。どっちでもいーよ、とりあえずなんだかんだで相手はしてもらえてるから」 はぁと息吐いて、
- 追加で注文された酒に手をつけた。
- ユウゴ
- 「………」 妙に引っかかる言い方だな、と、片眉を上げて。
- 相手はしてもらえてるから、か―― 妙にしおらしいじゃねェか。
- 「心配しなくても、今日はとことん付き合ってもらうぜ」
- ネフィー
- 「カードよりかわいいかわいい」 軽ーく笑って
- 「私はあの後、暫くポルダでぶらぶら観光なりしつつ、手紙に顔から突っ込んで書いた文字で化粧されたフローラちゃんと駄弁ったりしたけど」
- ユウゴ
- 「………」 文字で……
- ネフィー
- 「ユウゴは何かしてたの? あ、報酬を既に溶かした以外の話で」
- ユウゴ
- 「大したことはしてねェよ。食ってクソして寝てただけだ」
- ネフィー
- 「うーんいつもどおり」
- ユウゴ
- 「戦がなきゃ、おれァ大してすることもねェからな。……まあ、」
- 「教団の奴らや、アンギスの野郎を探してやろうかとも思ったが、どうせ手掛かりらしい手掛かりもねえ。すぐに手詰まりだよ」
- 「こういう時ぁ、ジタバタしねーのが一番いいんだ」
- ネフィー
- 「今回残されたもの以上にそれっぽいの見当たらないし、それはそうだねー」
- ユウゴ
- 「だろ? ……もう関わりてえとも思わねえが、」
- 「こうして縁が出来ちまったからな。――放っといても、いずれまた、蜂合うことでもあんだろ。そんな気がするぜ」
- ネフィー
- 「また出来た関わりから依頼がきたりしてねー」 そう思うと頷いて。
- ユウゴ
- 「そんときゃあ…… てめーも、言ってやりたいことくれえはあるだろ?」
- ネフィー
- 「大した口上ってのはないけど、今までと同じ通りにやるかなって感じ」
- ユウゴ
- ふ、と笑い、ジョッキを傾けて――
- 「……おっと。もう無くなっちまったか」
- ネフィー
- 「人生の邪魔だし余計なお世話だし、別に楽しさに繋がらないから反対しま~す」 ちょいちょいとカードを投げるような仕草
- ユウゴ
- 「ああ。せいぜい、引っ掻き回してやろうじゃねェか」
- そう言うと、飲み終えた盃を置いた。ガメル硬貨をテーブルに置いて、立ち上がる。
- ネフィー
- それを見て、足りない分のガメルを適当に出してばらっと置いた。
- ユウゴ
- 「河岸の変えて飲み直しだ。馴染の店にも、ちったあ金を落としてやらねーとな」
- 「――つうわけで、付き合えよ、ネフィー」
- これはとことんまで飲み明かすときの顔だ。悪童のように、にかりと笑った。
- ネフィー
- 「なんかちょっとかっこつけてる感じだけど、金落とすの私なんだけど??」
- ユウゴ
- 「心配すんな、てめーの分はてめーで持つ」
- ネフィー
- 「しょうがないなあユウゴくんは」
- 「おっと意外と余裕があった」
- ユウゴ
- 「おう。余裕はあるぜ。まだな」 まだって言った
- ネフィー
- 「ついでにスるところを間近でじっくり見よう」 面白記憶が増えると踏んで笑った。
- ユウゴ
- 「ばかやろ、今日は負けねェよ」 などと言いながら、歩き出す。
- いつの間にか、とうに日も暮れていて、空には月が出ている。
- ネフィー
- 「じゃあ勝ったらポルダで見た面白フローラ小出しにするね」
- ユウゴ
- 夜風に吹かれながら、明かりに照らされる通りを歩いていく。
- ネフィー
- 一度来た道を振り返りながら、同じ方向へと歩いて行った。
- ユウゴ
- こっちはこんなところかな
- 写真立てありがとう
- ネフィー
- そんなところです
- ユウゴ
- お疲れさまでした!
- ネフィー
- わぬさん提案からお配りすることにした
- おつかれさまでしたありがとうございました
- ユウゴ
- よいアイディアだ…
- ありがとう、またよろしくお願いします
- ネフィー
- こちらこそ のろのろでお付き合い頂きありがとうございました
- ユウゴ
- ノシ
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- ユウゴが退室しました
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- ネフィーが退室しました