- !SYSTEM
- シュナが入室しました
- !SYSTEM
- ウィスタリアが入室しました
- ウィスタリア
- お誘いありがとうございます
- 描写をよろしければやっていこうかと思います
- シュナ
- ありがとうございます。お手紙を渡したいと思います。
- まあ、私は部屋で体育座りしてますよ…
- ウィスタリア
- 大丈夫ですか?
- シュナ
- (微笑む
- 夢見が悪くて不安定な時期なんです
- ウィスタリア
- 了解しました
- では始めていきます
- 宜しくお願いします
- シュナ
- お願いします
-
-
-
-
-
-
-
-
-
- リアン地方イルスファール王国 王都イルスファール "星の標"
- 此処は国内でも有数の冒険者ギルド支店であり、冒険者が集う宿屋でもある
- そこの2階から上は、冒険者たちの個室であり、部屋を借りている者も多い
- その一つ、とある二人部屋の扉がノックの後にゆっくりと開かれて
- 青いジャケットに白いワンピースドレスを身にまとった、人形めいた顔の少女が入室してくる
- !SYSTEM
- BGMを変更 by ウィスタリア
- Never Coming Back100%
-
- 時間は空が暗くなる頃合いで
- カーテンの隙間からは月と星とが見て取れる
- ウィスタリア
- 「──、ただいま戻りました」
- 旅行かばんを手に、少女は室内に声をかける
- シュナ
- 「………」 部屋はランプにぼんやりと照らされていて、ベッドの隅に、座った状態で毛布に包まった少女が静かに寝息を立てている
- ウィスタリア
- 「──、」 かばんを置くと ゆっくりと部屋主の所に近づいていって
- 「……」 眠っているのか、と 様子を伺うように顔を近づける
- シュナ
- 目の下には若干の隈があり、閉じた目の端には涙の後が見える
- ウィスタリア
- 「……」 「シュナさん」 少女は少し間を置いてから声をかける
- シュナ
- 「……ん」 声に、まず耳が反応して震え、やがてゆっくりと瞼が開く 「……うぃす…?」
- ウィスタリア
- 「──、その姿勢での睡眠は、推奨されません」淡々とした声で告げて 「それから、…‥」僅かな戸惑いの色を載せて 「大丈夫ですか?」と少女は口にした
- シュナ
- 「……ああ、寝ちゃったんですね……すみません」 耳をへちょんとさせて微笑み 「……ん………」 大丈夫か、との言葉には、少し困った笑顔を見せた
- ウィスタリア
- 「顔に不調の症状が見られます。目の下の隈は、強い疲労の証です」
- シュナ
- 自分から、教えた言葉だけに、嘘をつくわけにもいかず、さりとてダメとはとても言えなくて
- ウィスタリア
- 「それから、涙の痕がありました──何処か、負傷を?」
- シュナ
- 「……最近、夢見が悪くて、あんまり眠れなくて」 「いえ、怪我などは無いですよ。というか、本当に?」 涙の跡というのには些か戸惑い、目の端を拭う
- ウィスタリア
- 「薬草茶、マッサージ、保温、それからホットミルクなどが良いと聞きます」
- 「はい」 本当に?という言葉には頷いて
- シュナ
- 「うん。そうですね……試してみましょう。寝不足はよくないですもんね」
- 「……あ、そうだ。おかえりなさい。ウィスタリア」
- ウィスタリア
- 「ただいま戻りました、シュナさん」 頷き 「よろしければ、下で注文してきます」
- シュナ
- 「……うん。いいですか。お願いして」
- ウィスタリア
- 「はい。少々お待ち下さい」
- シュナ
- 「はい」
- ウィスタリア
- 少女はそのまま部屋主から離れると 扉をくぐって階下へと移動を始めた
- シュナ
- 「───」 帰ったばかりでお願いして悪いな、とか思いつつ、毛布を除けて、髪や服などの身だしなみを整えておく
-
- しばらくすると 僅かに開けられた扉が再び開かれて
- 両手に湯気が僅かに立つマグカップを持った少女が戻ってくる
- ウィスタリア
- 「戻りました。調味はしていただいたので問題ないと思います」
- シュナ
- 「──うん。おかえりなさい。ありがとうございます」 戻った時には、小さなテーブルの上が綺麗に片付けられていて、その前の椅子に座っていた
- ウィスタリア
- カップをテーブルに置いて 小さく頷きを返す
- シュナ
- 「お疲れのところ、すみません」
- ウィスタリア
- 「いえ、疲労は強くありません。問題ないです」
- 「着替えます。どうぞお召し上がり下さい」
- シュナ
- 「……はい。頂きます」 笑顔を見せるのだが、尻尾は耳はやや垂れたままである
-
- 自分のベッドの近くで脱衣すると 部屋着に着替え始めて 仕事着の片付けも終わると、戻ってくる
- ウィスタリア
- 「……、大丈夫ですか?」 髪を下ろした少女はもう一度部屋主に尋ねる
- シュナ
- 「大丈夫には、見えないんですね」 今度こそ困った顔して 「ウィスが戻ってきたので、大丈夫になると思います」
- ウィスタリア
- 「元気な状態にあるシュナさんは、」
- 「耳と尻尾が活発です」
- シュナ
- 「え、そうなんですか?」 耳に触れてみた。あ、へっちょりしてる…
- ウィスタリア
- 「夜、という時間帯で休息に入っていることを加味しても、元気、という状態にはなっていないと思います」
- 「……」 対面の席について 自分の分のホットミルクを前に 少女は命令者をじ、と見つめた
- シュナ
- 「そうですね……最近一人だと、昔の事を思い出しちゃって……夢も、そんな感じで……あまり、よくないことなので…」
- ウィスタリア
- 「昔のこと、ですか」
- 「夢は記憶の整理を行っている働きとも言われています。心身の不調期には、過去の失敗経験などを追体験することもあるようです」
- シュナ
- 「ウィスは物知りになってきましたね」 ふふ と微笑み
- ウィスタリア
- 「はい。知識量も増えました」 頷き
- シュナ
- 「………うん」 小さく呟き、視線を落とし、ホットミルクをひとすすり 「私、ここに来る前は軍人だったんです」
- ウィスタリア
- 「軍に所属されていたのですね」 頷きを返して
- シュナ
- 「ええ。でも、この辺りの、じゃなくて、アルフレイム大陸にある国の軍で」
- ウィスタリア
- 「かつて、ケルディオンとも地続きだったとされる大陸ですね」
- シュナ
- 「はい。それで……蛮族との戦いがあって、その時は負け戦で、撤退の最中に、気づけば、私はこの辺りに」
- ウィスタリア
- 「──、撤退戦。最後衛に居た、ということでしょうか」
- シュナ
- 「……分かりません。幾つかの陣が抜かれて、大混乱で……撤退なんていえば聞こえはいいですが、敗走でしたから…」
- ウィスタリア
- 「──、」
- 「その状況の追体験をなさっていたのですね」
- シュナ
- 「………そうですね」
- ウィスタリア
- 「──、疲労が貯まると思います」
- 「状況から、かなり負荷のかかるものだと考えられますから」
- シュナ
- 「仲間達が、私を探す声がして」 ふるふる 「起きていても、声が頭から離れなくて」
- ウィスタリア
- 「──、再会を、望んでおられますか」
- シュナ
- 「………そう、ですね……いえ、わかりません」
- ウィスタリア
- 「──、ケルディオン大陸から出ることは、困難であると言われています」
- シュナ
- 「……はい」 こくり
- ウィスタリア
- 「──、もう一つの仕事で各地に出向く機会がある私なら、なにか方法を探すことが出来るかもしれません」
- 「もし、出る方法が分かったなら」
- 「シュナさんに、お伝えします」
- 「戻られるかの判断は、シュナさんにお任せします」
- 淡々と少女は提案をしてみせた
- シュナ
- 「……はい」 「……、………、ありがとうございます」 戸惑い、何度か言い淀んでから、結局はそう言って頭を下げた
- ウィスタリア
- 「──、行き来する方法が見つかれば、手紙を届けることも出来ると思います」
- 「戻られて、直接言葉を交わすことが難しくなったその時は、」 「手紙でご指示を下さい」
- 「必ず、届けに、受け取りに参ります」
- シュナ
- 「……ふふ。ウィスが来てくれるのなら、戻っても寂しくなさそうですね」 微笑み 「……あ、そうだ。いけない」
- 「ウィス宛のお手紙、預かったんでした」 若干、話を打ち切る様にしてサイドボードに移動し、置いてあった手紙を手にとって、ウィスに差し出した
- ウィスタリア
- 「……私宛、ですか?」
- シュナ
- 「はい。差出人は、裏面に」
- ウィスタリア
- ひっくり返すと 「──……、エスメラルダさんから」
- 封筒をペーパーナイフで開くと 「拝見します」 と短く述べて
- 手紙を取り出し、広げる
- シュナ
- 「はい」 言葉を選んだのは私なので、内容も知っているのですが
- ウィスタリア
- 「──、」 そのまま読み始める 目で文字を追う速度は、仕事柄早いはずだが、そのときは何処かゆっくりで
- シュナ
- 「……………」 再び座りなおして、ホットミルクをすする。話したおかげか、大分心が落ち着いて、今は穏やかにウィスを見ている
- ウィスタリア
- 「会って話がしたい。とのことでした──、それから、シュナさん宛に追伸が」
- シュナ
- 「はい。え?」
- ウィスタリア
- 「『文面を考えてくれてありがとう』と伝えて欲しいとのことでした」
- シュナ
- 「そんなの直接いえばいいのに……というか、ウィスにばれてしまうではないですか……」
- ウィスタリア
- 「発覚するとなにか問題が生じるのでしょうか」
- シュナ
- 「私が照れくさい、くらいですけどね」
- 「……それで、会ってみます?」
- ウィスタリア
- 「伝えるべきことは、以前お伝えしました」
- 「ただ、その際にご返答は頂けませんでした」
- 「今回は頂けるのではないかと、考えます」
- シュナ
- 「うん。私も、思ったことは伝えています」
- ウィスタリア
- 「シュナさんも、エスメラルダさんと会話を?」
- シュナ
- 「ええ。それで、呼び出すのにも上手い言葉が見つからないからと、頼まれたんですよ」 それで追伸に、というのに繋がるのです
- ウィスタリア
- 「?」
- 「職務外であれば、部屋か1階で自習しています。1階で会話習熟のために人を見ていることもあります」
- 「その時に声をかけていただければ、良かったのではないでしょうか」
- シュナ
- 「ふふ。どうして手紙にしたのか、は、私には分かりません」
- ウィスタリア
- 「なにか意図が、あるのでしょうか」
- シュナ
- 「それは、直接聞いてみるのが良いかも知れませんね」
- ウィスタリア
- 「了解しました」
- シュナ
- 「………うん」
- ウィスタリア
- 頷きを返して ホットミルクに口をつけた
- シュナ
- 「温かいですね。おかげで、落ち着きました」
- ウィスタリア
- 「はい。効果があったのであれば何よりです」
- シュナ
- 「うん、あと……今日は一緒に寝て貰えませんか?」
- ウィスタリア
- 「構いません……、確か」
- 「親しい他者の体温を感じながら眠ることは、リラックスに繋がるという文献を読んだことがあります」
- 「その対象として取って頂けているなら、幸いです」
- シュナ
- 「はい。ウィスといると、落ち着きます」
- ウィスタリア
- 「何よりです」 小さく口角が上がったのを見ることが出来たかもしれない
- シュナ
- 「私も、ウィスにとってそうであればいいのですけど」 その様子を見て微笑んだ。尻尾も耳も元気になってきた
- ウィスタリア
- 「部屋に戻ってくる時に、」
- 「いらっしゃると思って戻ってくるのと、そう思っていらっしゃらなかった時とでは、」
- 「就寝までの時間が変わります」
- 「最近のことなので、どの様な変化かはわかりませんが、自覚して居る変化です」
- シュナ
- 「………うん、なんか今のはぐっときました」
- ウィスタリア
- 「ぐっとくる、とは」
- シュナ
- 「うーん……なんかときめくというか、嬉しくなるというか……」
- ウィスタリア
- 「嬉しい、ときめく。……了解しました」
- シュナ
- 「……ふふ、じゃあ、寝る用意をしましょうか」
- ウィスタリア
- 「はい」
- シュナ
- 「今日はぐっすりできそうです」
- ウィスタリア
- 「眠りにつかれるまで、確認します」
- 席を立って、枕を自分のベッドからシュナのベッドに移動する
- シュナ
- 「ウィスも一緒に寝ちゃいましょう」
- 同じベッドに潜り込み
- ウィスタリア
- 「了解しました。ただ、確認は──」と言ってる間にランプの灯りが落とされて
- 「……おやすみなさい」 と隣で小さく挨拶を口にした
- シュナ
- 「………うん。おやすみなさい」 手を取って胸に抱いて、瞳を閉じるのでした
- !SYSTEM
- BGMを削除 by ウィスタリア
- ウィスタリア
- こんな所でしょうか
- シュナ
- こんなところですかね
- ウィスタリア
- お付き合いありがとうございました
- シュナ
- ありがとうございました
- 今日はウィスに甘える側でした
- ウィスタリア
- はい。シュナさんの健康状態は私にとっても留意することなので
- お役に立てたなら良かったです
- シュナ
- 精神状態は大分回復したと思います
- ウィスタリア
- なによりです。では、エスメラルダさんに会いにいってきます
- シュナ
- はい。いってらっしゃい
- ではでは
- !SYSTEM
- シュナが退室しました