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エゴ

20210320_0

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エスメラルダが入室しました
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シュナが入室しました
エスメラルダ
うむ。
描写は此方で受け持とう 確か星の標に住んでるよな
シュナ
ええ
他意は無いんですがやはり魔除けには銀の弾丸がいいと思うんですよね。とってもいいと思いませんか銀の弾丸。他意は無いんですが
エスメラルダ
悪くはないんじゃないか、魔除けならな。
 
 
 
 
 
 
――王都イルスファール、〈星の標〉。
早朝や昼、夕方にかけては賑やかなこの宿にも、静かな時間帯は存在する。
日付が変更する手前、酔っ払い達も掃けていった頃合いだ。
先程までは賑やかだった酒場の扉を開き、一人の男が戻って来る。
 
エスメラルダ
――……」 ふう、と一息を吐いて 黒髪を掻きあげながら、適当なテーブルに腰掛ける。
静かな店内に物音が響き、僅かばかり残っている者や、酔いつぶれている者達が起こす反応を横目に見つつ、
思い悩む様に眉を顰めて 何を注文するでもなく、テーブルについている。
手元に置いたのは新しい白紙と、使い始めたばかりのペン。じっとその二つを睨んではいるが、何をするでもなく。
ただただ、じっと机を睨んでいる。
エスメラルダ
DOUZO
シュナ
「──────」 小さく足音を立てて階段を下ってきた少女が一人。狼の耳と尻尾、灰と黒が混じり合う髪型が特徴的なリカントの少女、シュナである。
髪は若干乱れ、衣服も部屋着であろう薄手のものの上に、カーディガンを羽織っている
目元には隈を作っており、雰囲気は気だるげだ。
エスメラルダ
――」 その物音に、反射的に視線を向けて シュナの様子を見ると
何かあったろうか、とは思うものの 声をかけるまではせず、けれど視線をすぐに外すでもなく 
シュナ
「…………はぁ」 ため息をつきながら、適当な席に腰掛けようと視線を巡らせたところで、知り合いの男が目に入り──そして振り向いたその男と目があった 「────こんばんは」
エスメラルダ
ずるずると視線で追って―― 「ああ、こんばんは。……どうしたんだ、こんな時間に」
シュナ
「───ああ、いえ」 問われて、今の自分の格好を思い出し、やや恥ずかしそうにカーディガンの前を少し閉めて 「少し、夢見が悪くて、気晴らしに……」
エスメラルダ
「夢見、か」 苦笑してみせて、カウンターにまだ残っている店員にホットミルクを一つ頼み。
「とはいえ、関心は出来ないな。腕が立つことは知っているが、銃の持ち合わせもないんだろう」 
シュナ
「……別に、店の外に出ようと思っていた訳では無いですよ。店内なら、誰かしら人がいますから……」
「そちらは、こんな時間に待ち合わせでもしているんですか」
エスメラルダ
「……それもそうだが」 席を立って、カウンターへホットミルクを取りに行き シュナの方へと歩いていくと、それを差し出し。
「いいや。……シュナとは逆のタイミングだよ、気晴らしをして戻ってきていた所だ」 扉を示し。
シュナ
「あ、どうも……」 貰ったなら席につこう
「飲みに行っていたか、女性のところでも行っていましたか?」 ホットミルクをふーふー吹いて冷ましつつ
エスメラルダ
苦笑して、小さく肩を竦め 「いいや。夜歩きはしても、夜遊びはしていないよ」
「……思考が堂々巡りしてばかりでね。空気を換えたかったんだよ、俺も」
シュナ
「そうでしたか。それで、すっきりしましたか?」 ようやく冷めたホットミルクを啜るのだ
エスメラルダ
――……」 頭を掻いて 「絡まるばかり、かな。考えれば考えるだけ、締まっているんじゃないかと思うくらいだ」
シュナ
「それは──」 迷う様に視線を動かし 「ウィスの、………ウィスタリアのことだったりします?」
エスメラルダ
「ああ」 問いにはすぐに応えて、シュナの正面の椅子を示した。 「いいかな」
シュナ
「どうぞ。一度、話しておこうとは思っていました」
エスメラルダ
「……うん? シュナからか?」
ありがとう、と答えて 椅子を引いて腰掛ける。
シュナ
「ええ、まあ」 耳と尻尾は、ぴんと立つでもしゅんとするでもない、なんだか中途半端な状態だ
エスメラルダ
苦笑して、 「どちらの話からしようか。……好きな方で構わないよ」
シュナ
「………では、私からにしましょう」
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BGMを変更 by シュナ
stranger100%
シュナ
「ウィスから、少し前の依頼の事を聞きました」
エスメラルダ
頷いて、シュナの話を待とう。
シュナ
「貴方と一緒に行った依頼で、戦闘中に何回か倒れたと」
エスメラルダ
「……」 「ああ。気を失っていたタイミングはあったな」
シュナ
「その後、貴方に、冒険者をやめて別の仕事に専念して欲しいと言われた、と相談も受けました」
エスメラルダ
続いた言葉にも頷いて、視線を合わせる。
シュナ
「随分戸惑っていましたよ。ウィスは」 視線を合わせ、瞳をじっと見る
エスメラルダ
「そうだろうな。……俺が伝えた時も、そうだったよ」 視線に応えながら、此方からも返す。
シュナ
「あの子は、他人の言葉を命令と捉える傾向があります。願いというものも、まだ上手く咀嚼できません」
「それはエスメラルダさんなら、よく分かっているのでは?」
エスメラルダ
「ああ。……それを知っていて、彼女に強要した、と?」
シュナ
「ええ。私はそう捉えています。どういうつもりなのか、聞かせて欲しいです」 
エスメラルダ
「わかった。……シュナは、この仕事は長いのか?」
シュナ
「冒険者は、それほど長くはありません。軍人時代を含めれば、それなりです。といっても、そろそろ18になる程度の歳ですから、トータルしてもたかが知れてはいますが」
エスメラルダ
「……軍人、か」 目を伏せて、すぐに開き。 「そうか、有難う」
「どういうつもり、か。……そうだな、ただのエゴだよ」
シュナ
「エゴ、ですか」
エスメラルダ
「俺は、ウィスタリアに死んで欲しくない。彼女が傷付く事も、悲しむ事も」
「……戦っていれば、人はいつか死ぬ。誰もがそうだ」
「君にだって、あるだろう。……軍人であったのなら」
「そんな覚えは、いくつだって
シュナ
「ええ。当然です。そんなのは、分かっています」
「でも、それを冒険者である貴方が言うんですか?」
エスメラルダ
「言っただろう、ただのエゴだという事は解っているんだ。それでも、伝える他になかっただけで」
シュナ
「なるほど……本当にエゴですね」 薄く笑い
エスメラルダ
「戦場に絶対はない。誰もが平等に死ぬ可能性に包まれるんだ。……なあ、シュナ」
「彼女が選べる道は、ここ以外にもあるんじゃないのか。君が示せる道は、ここ以外にもあったんじゃないのか」
シュナ
「……………」 その言葉に、悲しげに目を伏せ、耳が垂れた
エスメラルダ
「責められる謂れも、責める権利も、ないが」
「だが、……彼女には、こんな道以外にもあったんじゃないか。配達の仕事も、代筆の仕事だってある」
彼女はそういう風に生きられる。……軍人(おれたち)とは、違うんだよ」 言いながら、胸元のポケットから古びた部隊章を机に置く。
シュナ
「そんなのは、最初に言って聞かせました。冒険者であることの利点より、危険を多く伝えました」
エスメラルダ
「ウィスタリアは、……何と?」
シュナ
「でも、それでも彼女が選んだ道です───あなたも軍人であったのなら、逆に分かる筈では」
「言わなくても分かるでしょう。あの子が、あなたの言葉で戸惑うなら──それは、冒険者を続けたいという、本人の意思があるのだと」
エスメラルダ
――だからこそ、提案以上の事は言わなかった、……言えなかったさ。だが」
「そこで止まっていいのか、解らないんだ。……彼女は、純粋過ぎるから」
シュナ
「純粋であるから、危険な目に合わせたくない。見るべきでないものを見、聞くべきでない事を聞かせたくない、ですか?」
エスメラルダ
「ああ、そうだ。……少なくとも、今、あのままの彼女が行うべき事ではないんじゃないのか」
シュナ
「純粋でなければ、構わないと?」
エスメラルダ
「……少なくとも」
「今の彼女が人を殺めて、いつかその本質を理解した時の事を考えれば、……そういう事に、なるかな」
シュナ
「平行線ですね。私はウィスの思うままにして欲しい。あなたはそうして欲しくない」
エスメラルダ
「……シュナは、彼女が思うままに生きられるのであれば、彼女が傷付く事も、……死に至る事も、受け入れられるのか?」
「俺には出来ない。……そんな事は、何があっても起きて欲しくないんだ」
「それが、意思を捻じ曲げるとしても、……他の生き方を、見つけて欲しいと思っている」
シュナ
「────私は、それも仕方ない事だと思っています。彼女が傷つけば、私も苦しいし、もし死んでしまえば──私も死んでしまいたくなるでしょう」
「それでも私は、彼女が好きに生きられる様にしてあげたい。そのために、出来うる限りは、手助けをしてあげたい」
「だから、私の納得点があるとすれば」
「───彼女に、“そう”思わせることです。他ならない、貴方が」 再び目を見つめた
エスメラルダ
「……他の生き方を選びたいと、思わせろと?」
シュナ
「ええ」 「彼女がそれを望む様になるなら、私はそれを応援します」
「これは私のエゴです」
エスメラルダ
――……そうだな。そうできるなら、それが一番良い」
「そうでないから、……こうしているんだ」
シュナ
「───軟弱」
エスメラルダ
「結局、口で何と言ったところで」
「俺も、シュナと同じ考えからは抜け出せないんだよ」 苦笑して
シュナ
「他人の人生に口出しするほど、その人を好いているというなら──惚れさせてみたらどうなんです」
エスメラルダ
「惚れ……やめてくれ。解らない事は、教えられないだろう」
「俺にだってまだわからないものなんだから、それは」
「……なあ、シュナ」
シュナ
「──」信じられないものを見る目 「……なんですか」
エスメラルダ
「俺も、彼女には思う様に生きて欲しい。誰に決められるでもなく、自由に生きて欲しいと思う」
「だが、その為に必要なものが俺にはない。戦場に絶対はないし、彼女を守れる程、俺は強くない」
「けれどそれでも、他の生き方を示せる様になるまで、彼女が歩く道を護りたい。……力を、貸してくれないか」
シュナ
「───貴方がそれを示したいというなら、構いません」
「私も、いつまでも一緒にいられる訳じゃない。彼女を支えてあげられる人が、出来て欲しい」
「その場所にあなたが立つというならば、私は、それは嫌じゃないんです」
エスメラルダ
「……」 自然と、彼女の耳に視線を向ける。いつまでも一緒には居られない、という事を、ウィスタリアは理解できているだろうか。
シュナ
「───私は、もし機会があるなら……国に帰りたい、帰らなきゃいけないですから」
エスメラルダ
――国、というと」
シュナ
「アルフレイム大陸にある国です」
エスメラルダ
「同郷、だったかもしれないな」 存外。 「俺もアルフレイムから流れてきていてね。……ブルライトに居たんだが、そっちは?」
シュナ
「また違う地方です………私は、穏便に除隊してここに居る訳じゃない。ただ、戦いの最中に、流れてきてしまっただけなんです」
エスメラルダ
「最中、か。……そうか。なあ、シュナ」
シュナ
「……はい」
エスメラルダ
「俺達は、思っているよりも似た境遇かもしれないな。……いや、解らないが」
シュナ
「────どうでしょう」 耳を伏せて悲しげな目をした
エスメラルダ
「俺も、流れてきているからな。……最中でこそ、なかったけれど」
「部隊員は、全員」 首を横に振って、小さく息を吐く。
シュナ
「……………」
エスメラルダ
「……すまない。話が逸れたな」
「ウィスタリアについては、……今度、また話をしてみるよ」
シュナ
「───ええ、そうしてみて下さい」
エスメラルダ
「……少し待っていてくれ」 一言付けて、先程自分がついていたテーブルから紙とペンを持ってきて
机に置くと、シュナに気まずそうに視線を向けた。
「手紙を書きたい。手伝ってくれないか」
シュナ
「代筆、ですか」
エスメラルダ
「いや。……中身を、さ」
「ウィスタリアに宛てて、話がしたい旨を書きたいんだが……上手く、言葉が見つからないんだよ」
シュナ
「……まあ、手紙が良い、というならば」 納得してないようだが納得した
エスメラルダ
「彼女に宛てるからこそ、じゃあないが」
「すまない、少し付き合ってくれ」
シュナ
「ええ……なんだか変な感じですけど」
エスメラルダ
「はは、では……」 微笑みながら、紙とペンとを差し出して ゆっくりと手紙を記していく。
――よし、と」 記し終えたそれを、小さく畳み。
「シュナ、頼みばかりですまないが――ウィスタリアに、届けて貰えないだろうか」
シュナ
「ええ、分かりましたよ」 苦笑しながら
「では、お預かりします」
エスメラルダ
「ありがとう、……よろしく頼むよ」
シュナ
「ええ───では、部屋に戻ります」
「………少し、気も紛れましたしね。ミルク、ご馳走様でした」
エスメラルダ
「いいんだ。……ウィスタリアにも以前教えたら、気に入ってくれてな」
「今度は、二人で飲んでみてくれ。……おやすみ」
シュナ
「はい」 複雑な感情はあるが、それでも少しだけ気は取り直して
再び階段を登っていくのだった
エスメラルダ
少女の背を見送って、小さく息を吐き 
白紙を一枚取り出すと――……今後の戦闘時における立ち回りについての整理を始め 早朝、寝落ちている所をガルバに返されたとか。
!SYSTEM
BGMを削除 by シュナ
エスメラルダ
よし、ではお付き合いありがとう。BGMもいいものを差し込んでくれて有難い……
シュナ
こちらこそありがとう
割と
ダメな人な認定をするシュナであった(信じられないものを見る目
エスメラルダ
やめなよ(AA略)
シュナ
とりあえずありがとうございましただ
てったいんぬ
!SYSTEM
シュナが退室しました
エスメラルダ
お疲れ様でしたー

BGMリスト

背景
BGM